伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

ビル・エヴァンスのピアノの音色が良くなった。LS3/5Aの改造計画PartⅡ、手間は掛かるが、成果は如何に・・・?

2021年02月17日 | 真空管アンプ・オーディオ

今は少なくなった煙草を吹かしながらの演奏風景、(実は薬「ヤク」だったり)今どき流行らない後景だがエヴァンスのこの絵は特に味があり、好きだ。当時JAZZ演奏家も殆どは薬に侵され短命だった、昔エヴァンスの日本公演のチケット購入したが「ヤク」のためか中止になり残念な思い出が今も記憶に残っている。公演側はピアノの仕入れが出来ないと言っていたが・・・?

この時期に楽しむ花は、ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕蝋梅(ロウバイ)はロウバイ科の2mから4mほどになる落葉低木です。別名の唐梅(カラウメ)とも呼ばれ、その名の通り中国原産の樹木。蝋梅(ロウバイ)は 12 月~2 月に、よい香りのする花を咲かせます。

近くに蝋梅の毎年咲く所があり写真を収め出かける。正に満開状態である。漂う香りも良くバックのの色の青さと蝋梅の黄色のコントラストが春を思わせる。



日本に蝋梅(ロウバイ)が入ってきたのは江戸時代頃と言われています。また、雪中四友(せっちゅうしゆう)と呼ばれる雪の中で咲く四つの花のひとつです。蝋梅(ロウバイ)は、とてもよい香りがするのでトイレや洗面所、玄関に飾って春の香りを楽しむのがおすすめ!

香を炊くように、蝋梅の生花で香りを楽しみながら気を落ち着かせ、先日からオーディオルーム兼作業部屋での地道な作業を続けることにしました。



少し外気に触れ散歩より帰り、引き続き作業を進める。前回筆者のLS3/5Aの改造をと思い、鉛を吸音材に忍ばせ音質が変化するのか・・・楽しみである?

音質向上を確かめたく準備したがこれ又大変な作業である、笑! 釣り糸に鉛のガン玉を繋ぎ吸音材に入れ込む作業をした。とりあえず釣りに使用する噛み潰しのガン玉を釣り糸につなぐ仕込み作業が続きやっと終了となりました。此の様な作業は拡大鏡が便利と思う・・・諸費用は少ないがこの手間は半端無い苦労である、この作業による音響効果は密閉型のエンクロージャーが効果があるようです低域は締まると感じた。



作業を始めると老人には大変酷な作業で、遠視眼鏡より拡大鏡が作業的に楽なのかもしれない。噛み潰しのガン玉も釣り糸を入れるがガン玉の閉じたものも数多くあり、それは聞くも涙、語るも涙、の(笑)の大変な作業になってしまった。
途中でやめようとも思ったが、少しでも音質改善に効果があればと気長に音質向上を信じ続けること4日間、やっと4セットの品物が出来上がり、遠視眼鏡と目薬漬けになり肝心な工程が終わりを告げた。次は蓋を開けガン玉を吸音材に入れ込めば完了となる。

LS3/5Aのスピーカー等を取り出し更に吸音材を取り外す。修復が簡単に終わるように以前吸音材の交換時にマジックテープを仕込む。



この情報を得たのは盛岡に在住する、以前東芝の音響事業部に勤めていた悪友で彼が東芝にいた頃スピーカー作りに苦労していた時に、鉛玉を吸音材にサンドして音を吸収させる方法を思いつき計測したが随分効果があったそうで、因みに苦労の末製作した据え置き型のエンクロージャー特に低音の響きが落ち着き良い塩梅の音色になったそうです、勿論その年は賞を取ったそうで、実績もあり当時の研究者もこの様なこ事を思い付いたかの意味合いは語らなかったそうです。筆者も「藁をも掴む思い」でこの作業に取り組んでみた。聞くも涙、話すも涙です。これで効果がなければ・・・・この三日間は水の泡であろう。

その後吸音材にガン玉を注入する作業に取り掛かる。周り3箇所と一番肝心の底の部分には他の場所より多くガン玉を注入した。
特に底の部分の吸音材にはガン玉の量を多く注入し安定を図る。底の部分は鉛玉を多めに注入がより効果的と言われている。



そして元通りに組立作業を続ける。吸音材にはマジックテープのため簡単に元通りに復帰できる。後はボルトで締め込みで終了する。
注意はスピーカーに付属するアッテネーターが以外に大きく、吸音材一杯になり調整が大変微妙である。

LS3/5Aの制作意義のは、前回も述べたが、このBBCは世界中の放送局の中でも音質の改善には極めて熱心な放送局の一つで、局内にて使用する放送用機材に関しては、BBC独自の技術研究所にて、日夜研究・開発を続けている。
そしてその中でも最も重要なテーマとして位置づけられているのがモニター・スピーカーの研究である。



モニター・スピーカーとは、一言で言えば「検聴用」スピーカーである。利用シーンは様々で、例えばレコード会社が録音物をチェックするためだったり、ホール講演会などのモニター目的であったり、あるいは放送局において放送プログラムを制作する過程で、マイクが拾った音、あるいはテープで作っていく音を技術者たちが聴き分け、その音を元に放送の質を改善していったりする、ある意味エンジニア達の耳の延長でもあったりする。

この作業に興味をお持ちの方もいるようで、まずは使い他のコメントで参考写真も掲載頂いた。「1975年ごろのイギリスの地方ラジオ局の放送スタジオでLS3/5Aが使われている写真を見つけました。



スピーカーの中心間隔は1m程度、DJの座席まで1~1.5m程度、スピーカー後方の壁までも結構距離があります。」筆者の自宅でのLS3/5Aの設置は壁面より壁面より1m強離れているのでこの問題は条件はクリヤーしてます。

注意点は壁面に近づければ当然音質に変化が生じ、LS3/5A本来のポテンシャルに影響が出ることもあり、十分注意されたい。又直接のポン置きも関心出来なく、インシュレーターの仕様が良いとされるが、筆者は音の干渉が少ないインシュレーターとして定評あるウェルフロート (AIRBOW - WFB-2129-18/A4) オーディオボードの上に載せて聴いている、以前のKEFのスピーカーも効率は良かった事はたしかである。



「LS3/5Aはご存知のとおり屋外放送車など狭い部屋での使用を目的とし、特に男声アナウンスに着目して設計されています。BBCの現場を視察した方によると、普通に会話ができる小音量で鳴らされていたということです。LS3/5Aを本来の目的外の音楽鑑賞に用いる利点は、ニアフィールドリスニングでのステレオイメージの良さと、古い録音でもあまりアラが出ない音質とにあると思います。
アンプも真空管、トランジスターも変えデジタルアンプと交換して比べたが真空管に軍配は上がった、音の繋がりが実に自然に聴こえた。

確かに低音部の締まりは良くなったが、筆者が描くLS3/5Aの音はもっと涼やかな音色が聴けるはずである、以前と比べ低音が締まった具合で全体には以前より幾分マシな音色になった様である。例えばエバンスのピアノの高音の音はもっと涼やかできれいな音がするはずである。これ以上の改良は思い使いない、これが限界かもしれない、でもロジャースが誇るBBCモニターをして誇るLS3/5Aの音とは決して思えない。

つまり、PC用なら良いですが、タンノイ25cmとの比較はそもそもキツイのではないでしょうか。」この問題は当然と言えば当然の理屈で違う意味合いでグレートアップできれば良いと思い手間を承知で改装を試みたが不完全である。


何故か上記のような写真を掲げると、落ち着いてしまう、エバンスの良さは他にも色々あるが、個人的には筆者はこの2枚のアルバムで十分であろう。特にエバンスのファンにはクラシック愛好家が多いと聞いたことがあるが定かではない。勿論エバンスを楽しむのは当初の代表作である。 

翌日試聴すると、正直音質は筆者が狙った低音部の迫力期待する程はあまり感じられませんでした。だが今までと比べ何故かスッキリ感が増したようです、余分な音がしなく高音が綺麗に聴こえる。思いつくはビレッジヴァンガードのライブ“ワルツ・フォー・デビイ”が聴きたくエバンスのピアノを鳴らしてみる、品の良さそうなクラブヴァンガード演奏ライブの空気感にそそられる、特に繊細な感じのエヴァンスのピアノJAZZ系統が良くなったようです、但残念な事にTANNOYで聴くようなライブ感は劣るが、装置のBOXの違いに唖然とする、イマイチだ。
確かにピアノの繊細なアタック音に濁りがなくしっかりとトレースするような感じに若干欠ける様に感じる・・・、確かめるつもりでドイツの女流ピアニスト、ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)J.S.バッハ:2声のインヴェンションを聴くと如何にも繊細な雰囲気が漂う感じには驚いた。改良前と比べある程度はピアノには効果ありと判断出来た。
LS3/5Aの実力とはこの程度なのであろうか?エバンスの音楽にもどろう・・・


ビル・エヴァンス(Bill Evans )(Piano)
1929年8月16日米国ニュージャージー州プレンフィールド生まれのジャズ・ピアニスト。ジャズ史上最高の人気を誇る白人ピアニストとして知られる。特にスコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)を従えた60年代初期のビル・エヴァンス・トリオは、かつてない高度な三位一体の演奏をしめし、ジャズのピアノ・トリオ演奏を革新させた。その後もメンバーを代えながら一貫して自己のピアノ・トリオ音楽を追求。硬派のリリシズムとダンディズムあふれる美の探究者として高い人気を得た。1980年9月15日に51歳で死去する直前までステージに立った。


エヴァンス・トリオが愛される理由ビル・エヴァンスのトリオは、半世紀を経た現在でも多くの人に支持されています。特に日本での人気は絶大。2015年にユニバーサルミュージックが「ジャズの100枚。」と銘打って、過去の名作(100作品)を再販した際には、ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』が圧倒的な数で売り上げ1位を記録。エヴァンスの作品がこれほどまでに支持されるのは、いくつかの要因があるようです。



ジャズ史上最高の人気を誇る名作。
ロマンティックなメロディが名門ジャズ・クラブのざわめきの中へ溶け、奇跡のように美しい演奏が生まれた。特にライブ感がありエバンスの少し病的な繊細感をよく表現しているのは流石だ。
今回LS3/5Aの改良を施し俄然良くなった点は、エバンスの少し病的な繊細感がよく感じるようになったことは最高に効果的であったと思う。

特にワルツ・フォー・デビイはエヴァンスのご機嫌な曲でもあり有名です。しかしタンノイの音と比べ透明感がLS3/5Aが落ちる、何故かいまいち納得できない。以前LS3/5Aを聴いた感じと違う、アンプを変えても同様の不満は残る、暫くこのままで聴くことにした。エージングと思い放置する。

レコーディングデータ
1961年6月25日、ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードにてライヴ録音
おなじみの共演者
 ビル・エヴァンス(p) 
 スコット・ラファロ(b) 
 ポール・モチアン(ds)


特に「マイ・フーリッシュ・ハート」から始まるこのアルバムは絶品である、名盤はいつ聞くも新鮮さが響き哀愁が漂い全曲が知らぬ間に終わってしまう。

収録内容
 01. マイ・フーリッシュ・ハート / My Foolish Heart
 02. ワルツ・フォー・デビイ(テイク2) / Waltz For Debby(Take 2)
 03. デトゥアー・アヘッド(テイク2) / Detour Ahead(Take 2)
 04. マイ・ロマンス(テイク1) / My Romance(Take 1)
 05. サム・アザー・タイム / Some Other Time
 06. マイルストーンズ / Milestones
 07. ワルツ・フォー・デビイ(テイク1) / Waltz For Debby(Take 1)
 08. デトゥアー・アヘッド(テイク1) / Detour Ahead(Take 1)
 09. マイ・ロマンス(テイク2) / My Romance(Take 2)
 10. ポーギー(アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー) / Porgy (I Loves You, Porgy)

確かに指摘された日本プレス盤の物の音質と良い、特に03. デトゥアー・アヘッドのベースとピアノの織りなすベース音は流石だ、スコット・ラファロ(b) との共演でエバンスのピアノプレイは完璧なものとなり完成されたように聴こえる、スコット・ラファロが車の事故で急死したときなど暫く仕事はしたくないと語っていた。ある方に言われ日本プレスの“Waltz For Debby”を入手し試聴するが確かに音質は良い。



ビル・エヴァンスの演奏は「優雅で上品」あるいは「叙情的」や「耽美的」といった言葉がよく使われます。漠然とした形容ですが、的を射た表現だと思います。これは、クラシック音楽の素養を持った彼ならではの個性かもしれません。LS3/5Aを改良して試聴したがつまり、ジャズ史に輝く「ワルツ・フォー・デビイ」「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」+アルファー。

50年前の録音ということを考えると、録音状態の良さは驚異的だ。トリオの演奏はもちろん、食器の音や客の会話、そしてD1の1曲目途中で録音が中断するハプニングも含めて全てが生々しく、そして愛おしく感じられる。



以前と比べ違う用に感じたのはドラムのリアル感が増した感じで決して煩くなくなく、ジムランとも違い自然に感じるドラミングに感じる、ポール・モチアンが絶妙に聴こえる。この後ベートーヴェンのピアノも聴くが確かに音質は透明色が強く感じ澄んだメゾフォルテの音に共感を感じつことが出来た。密閉型のエンクロージャーには良い方向性が得られるのかもしれないが、手間を考えれば、アンプ交換でグレートアップを図るこのをお勧めします。筆者は211、845 真空管の程度の良いパワーアンプで鳴らしてみたいですね。

後は伝統ある欧州管を使った気品に満ちたアンプなども大変魅力を感じます、今後どのようなパワーアンプで楽しむことが出来るでしょうか?



後の注意点は「すでにお読みかもしれませんが、BBCが公開している報告書”The design of the miniature monitoring loudspeaker Type LS3/5A”は、キャビネットの材質は白樺合板で桟はブナ材にしろとか、ネジ穴でさえ気密にしろとか、なかなかうるさい仕様が載っていて有用ではないかと思います。」とこのような説明も有りましたが、勿論先日指物師の方から釘は使わず、組み込め式の合わせ方が良いが、ビスを使い場合は木工ボンドをビス先端に塗り勿論ドライバーで手締めし、後は最後確認のため確かめ密閉する方式にして仕上げました。確かに密閉度は上げたのが良い結果が出る。

密閉箱でのエンクロージャーで聴いている方は、密閉度を上げる工夫を考案すると良い醸せてない、例えば密閉する場所に薄い機密素材を貼りボルトは先の部分に木工ボンドを塗りしっかり締め込む等考案するよ良いと思う。


今回の改造は結果的には微力ながら若干の音質の向上はあり、特質部分はヴォーガル関係は以前と比べ自然に聴こえるように感じた。
後は全体に微量ながら音が澄んだ感じになったことです、又今回の改造で今まで愛用のスーパーツイターを外してもあまり変わらなく聴こえる確かに高音に微妙な効能があるようだ。

こうしてLS3/5Aを改造?して気付くは、ある程度の製品ならば購入時に近い状態に戻し、後は分かる範囲のセッティングさえしっかり行い、設置位置を指定するように据え付け試聴すれば、このシステムで十分音楽を鑑賞するには十分であろう、幾分古さは感じるが音いじりするには別の方法もあろうが、JAZZからクラッシクまで勿論ポップまで略楽しめる、若干品位もあり流石BBCモニターと称することは納得させられる音に変わったようだ。
しかし希望した重低音は残念ながら体感できないのは残念ですが、エンクロージャーの大きさから想像すれば納得出来る音は出ていると思うが・・・

これを機会に暫くビル・エヴァンスの音楽を探索してみる事にする。

音楽の試聴は始まったばかりで音楽全体はまだ聴いていませんので詳しくは試聴が済み次第ご報告させていただきます。但しジャズヴォーガルは期待できる、古い録音もある程度は濁りが少なく聴けるように思った。
しかしまだ完成品とは思われない、エンクロージャー無しでユニットに繋げて聴くと実に素性よ良い澄んだ音がする、問題は箱なのであろうか、ブラボー!

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