伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

J.S.バッハ:「フーガの技法」、その姉妹作とも目される「音楽の捧げ物」そして「ロ短調ミサ曲」と続く親しみ難いと言われる音楽は一番の睡眠剤かの検証

2024年12月18日 | J.S.バッハ制作音楽


最近後期高齢者運転免許書き換えに伴う教習を受けた、来年早々免許証書き換えである、生憎筆者の免許は大型のため視力0.8の制約があり50歳台頃までは近視・乱視の為眼鏡仕様での免許書は発行でしたが遠視が進み眼鏡不要になり、この度の教習では歳の為か遠視が強まり一度検査を受ける必要がある様と言われたのです、簡単に処理しようと近所のメガネ店行くと話すと、ワイフ曰く病院での検眼を進める。何故か、と言うのは歳と共に白内障の弊害、それと筆者の視力には昔から両眼とも違う度数と乱視が入っており、医師の処方箋が必要でもあると言うのだ、そこで近くの白井聖人会病院に訪れる。

午前中は色々白内障を含め診察し、午後から改めて視力の検眼である。
ドクター曰く視力0.8を維持するには眼鏡が必要である、勿論同時に遠視も若干進んでいるので、そして一番悪い原因は両目の視力の差があり疲れの原因にもなり、運転専用の眼鏡と乱視を考慮した物、PC対応の遠視と乱視を入れた眼鏡2本を作る事になった。この眼鏡費用は誕生日プレゼントと言われた。
人間とは言え歳と共に入れ歯、眼鏡と付随するパーツが増えロボットに近付く限りである・・・。

それでも感心した事は此の病院では、お値段は高めだが眼鏡のフレームは「鯖江」のフレームが用意されていたのでコバルト合金もものを選んだ。そこで謂れ事は幾ら鯖江のフレームといえぞ現在は支那から材料を持ち込み閉鎖した鯖江の工場再開し支那人で製作しMade in Japanとして格安で販売する品物もあるそうでので十分注意してくださいと言ったました。しかし此の様な支那人が加わり製品は品質を低下させる事は今や世界でも知れわたった物作りが行われる様です。
今年話題になった日本製鉄が社運を賭けて支那に作った宝山鋼鉄もマトモな製品は作れないのである。特に日本の冶金並びに鍛造技術は武家時代から続く玉鋼の鍛造技術は今も優れた技術で他の国では達成できな技術でもある、当時の火縄銃の銃口も玉鋼の技術を用いて製作した製品の命中度は日本製品が実に優れた物であったと言われる、宝山鋼鉄とも2024年度日本も此処に来てやっと合弁事業を解消に相なったそうです。

話はそれたが本日火曜日で病院には眼鏡屋さんが来院する曜日でフレームも沢山あり掛けやすそうなフレームを選び仕上がりは12月24日になる事です。遠視用の眼鏡フレームは写真に近い物を選びPC対応するブルーライトカット PCスマホメガネレンズで対応した。ドクターからの注意は両眼のレンズの度数、乱視の方向が違うので本日注文し眼鏡を使ってください。違う眼鏡を使うと疲れ肩こり等を起こしますよ!と注意された。これで来年早々の免許書き換えは安心して免許書センターにいけそうである。



筆者が思う事は最近我が街に住む人に支那人が増えている、確かに殆どの支那人は声が大きくしかも大変五月蝿い日本の法律は日本人には厳しく外国人には優しい、此処で問題は現在の我が国の総理は問題ではあるが、お隣現在韓国の尹大統領による非常戒厳の宣布で時期大統領は近い将来、疑惑の多い最大野党・共に民主党の李在明代表になる公算が強く最悪の文在寅政権に似た日本叩きが始まるのであろう。此れで韓国民主主義は終了した、隣国とは友人にはなれない事は明白であり、同時に支那も同時に敬遠する事が出来るであろう。
今後の日本は憲法改正を行い真に独立を目指し均衡の取れた国を目指すことが肝心であろう。

筆者がなぜ隣国が嫌いか、特に未だPC機材のメモリーが高額の時代韓国製のメモリーを使っていた頃があり、当時20インチの液晶モニターは相当高額な時代、PC関係に強いグループの人達と知り合い当時ハードデスクも相当高額で特に20インチを超えるモニターは韓国製が安定し価格も安く良いと言っていたが、どうも韓国製が嫌いでソニーのブラウン管の20インチのモニターを使っていた時代もあったが、当時の日本の技術者は韓国企業に全て流れ安価な製品が出回る時代であったのであろう。当然のことながら支那、韓国企業は製品を安価にする事は上手いが製品を向上させるは下手と言うより出来ないのだ。

昔から言われることは日韓関係と美味しいビール同様、冷やす程美味しいと言われる!実に上手い表現である冷ついた環境が正常なのである。

昔支那で製品製造をオーダーする場合は支那の国の会社は使わず、必ず台湾のクッションを入れて台湾出資の支那の会社で物作りをさせなければ期限には間に合わない、商品の基準に達しない物が多く中間で管理しても不良品が多く発生した、特に時計の中に入れる酸化銀ボタン電池は粗不良品であった。今だにこの様な事は続いているのであろう、思えば今から20〜25年以上も前の話である。



先日久しぶりにバイワイヤリングに使用するジャンパーケーブルを製作し現在取り付け後は徐々に音質が安定し特に中音の解像度が若干ではあるがました感じである、新しいFYNE AudioF500のケーブル取り付け金具も汚れを落とし清掃した結果であろう、思うは最近オーディオ熱は徐々に冷めている様に感じる、音質も程良く聴ければ良いと思い、益々興味がJ.S.バッハ音楽の興味に移行している様でもある。但し同じバッハの作品でもミサ曲 ロ短調(BWV 232)等を聴くには圧倒的にTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetでの試聴が良くFYNE AudioF500では敵わない事は分かった事である。

確かにオーディオにハマる事は其々の思いがあるが、ある程度の音量で重低音を感じる様は曲によっては良い気分になり爽快な感覚になるが、自分一人で楽しむ物でもあり、その様な大音量は対して重要でも無い場合もある、特に晩年作った曲などは指定楽器無しで鍵盤楽器のみの演奏でも楽しめる事がバッハの所以でもあろう、後期作品の平均律クラヴィーア曲集第2巻、ゴルドベルグ変奏曲等を聴けば理解できるであろう、この曲は一般的にはピアノ演奏を進める。
その様に突き詰めると自分の好みに合った、部屋に染み渡る様な音が聴こえればそれ以上何が必要なのであろうか?と自分に問いかける様です。所詮オーディとはその様なものだったのか知れません。



今まで随分バッハの音楽を楽しく聴き続けて来ましたか、歳と共にバッハの作曲した晩年の音楽に興味が移った共言えよう。
筆者の若い頃大変興味深い絵に出会った2作品は今も思い出す、双方共何処までも歩き続ける、又、水が流れ続ける、正に人間に例えれらば不老不死の世界の様である、ヨーロッパの修道院を思わせる建物です。その屋上には階段。階段を登る人下る人。頭巾をかぶった修道士のような人々の表情は見えません。そして彼らはまるで修業のように、ひたすら階段を登り続け、降り続けているように見えます。一体階段の一番上はどこなのでしょうか。エッシャーの代表作のひとつ、「上昇と下降」です。「不可能図形」として有名な「ペンローズの階段」の概念を応用したもの。ずっと上り続ける(下り続ける)階段になっているため、現実(3次元)には不可能である。階段のイメージを用いた不可能図形・矛盾図形・逆理図形。わかりやすい様にピンクの色を添えた。



 錯視の一種で、トリックアートになっている。ヨーロッパの修道院を思わせる建物です。その屋上には階段。二つの塔をつなぐ水路を水が流れ、滝となって落ちていく。一見普通の絵に見えますが、どこかおかしいと思いませんか?この絵もわかりやすい様に水色を追加した。

手前の滝注目してみましょう。滝が流れ落ちたところから、水路はジグザグに画面奥へと流れ下りている…はずなのに、いつのまにか水は一番手前の高いところに。なんと元の滝に戻っているのです。「滝」と題されたこの作品は、マウリッツ・エッシャーの代表作です。滝の底からの水が、水路に沿って下り坂を流れるような見た目で滝の頂上に到達するという永久機関を表している。 ほとんどの2次元の画家が相対比率を利用して奥行きの錯覚を作るのに対し、エッシャーはここなどで矛盾する比率を利用して視覚的なパラドックスを作る。滝の底からの水が、水路に沿って下り坂を流れるような見た目で滝の頂上に到達するという永久機関を表している。 ほとんどの2次元の画家が相対比率を利用して奥行きの錯覚を作るのに対し、エッシャーはここなどで矛盾する比率を利用して視覚的なパラドックスを作る。



此れを音楽の世界で展開したのがJ.S.バッハでもあろう。筆者が想像するにこの様な動きをオルガンの内部構造三次元的な動きから発展させカノンの世界に溶け込んで行ったのかもしれない。
バッハは音楽者と言うより物理学者だったのかも知れない、思うに数字を音に変換し後世に残した数字学者かも知れない・・・?



最初音楽の捧げ物を聴いた時感じた事は、カノンの異様な音にコレを聴くのは暫く先に聴こうと放置したか、何故かあのカノンの調べが気になるのであった。
~パズルの種類(平行・蟹・反行・無限・謎・曲順・楽器) 「カノン」というのは輪唱のような構造を持っていて、(似た形式のフーガとは違って)主旋律と厳格に同じ形 をとる声部が繰り返され、積み重なって行く楽曲です。しかし同じ形といっても、そのまま元の姿で行くもの(「平行カノン」)だけでなく、加える方を後ろから楽譜を逆読みにする 「逆行(蟹形)カノン」や、上下がひっくり返された形で重ねる「反行カノン」、終わりなくどんどん追いかける「無限カノン」など、種類があります。そしてそれに加えて「謎カノン」という形もここでは出て来ます。何かというと、例えば四人用なのに二人分しか楽譜がない、といったものです。じゃあどうするか。ヒントが記号で書かれてる場合もあるものの、楽譜がないパートは、開始点や音の高さ、和音構成など、奏者が謎を解くように考えて演奏するのです。これは議論を呼びます。また、曲同士の順番が決まっておらず(出版されている特定の楽譜に従えば固定されたものとなります)、指定されていない担当楽器を何にするかというパズルもあり、この「音楽の捧げ物」全体が謎解きの判じもののような性質を持っているのです。演奏者によっては同じ曲とは思えない仕上がりになっていることもあり、具体的に個々の楽章というか、曲ごとに、そのあり方と根拠を見て行く必要があるでしょう。 

残った部分だけ、つまりハード面には触れずに、聞いた印象のみを記すことにしようと思うのです。それは評としては屋台骨のない家のスケッチ、乗り心地で評価するスポーツカーのようなものであり、あるいはまた飛行機の喩えに戻るならば、エンジン推力や旋回性能、スピードブレーキの効きといったものを測定装置なしに感覚で試験するような事態でしょう。


カノンの大きな特徴、それは同じメロディを重ねて演奏することです。 なんだかフーガと少し似ていますね。 カノンとフーガのもっとも大きな違いは、メロディーの扱い方にあります。 フーガはメロディの形を若干変えてもいいのですが、カノンのメロディーは厳格に同じ形でなければいけません。カノンとフーガは、どちらも複数のメロディを織り交ぜるので似ているように見えるかもしれませんが、重要な違いがひとつあります。


 
カノンでは「それぞれの声や楽器は異なるタイミングで入るが、そのメロディは忠実に再現(模倣)される」という大きなルールに従っています。その一方で、フーガでは主題(テーマ)と呼ばれるひとつのメロディから始まるものの、多くの声部が加わるにつれて、そのメロディはそのまま繰り返されるだけではなく、変化したり、別の声部がそれに反応したり、さらには「転回」と呼ばれるプロセスでメロディがひっくり返るなど、メロディの展開にさまざまなバリエーションがあります。
 
つまり、フーガはカノンよりも自由度が高く、メロディのバリエーションと複雑さが追求される形式なのです。最初に出てくる主題のメロディが、多層的な音楽へと変化していきます。カノンもフーガでも、相互に連動していくようなメロディを聞くことができますが、カノンではその「反復と反響の性質を強調する」のに対し、フーガ
1600年から1750年までのバロック時代、音楽は目覚ましい発展を遂げました。これまで解説したとおり、「ひとつのメロディを用いて、異なるタイミングでそのメロディの模倣を1つ以上重ねていく」というのがカノンという形式でしたが、これは対位法に基づく作曲技法のひとつで、豊かな層と調和のとれたテクスチャーが生まれます。ここにバロック音楽の特徴である複雑さと感情的な深みを見てとることができます。
 この時代、ヨハン・セバスティアン・バッハのような作曲家たちは、カノンを巧みに利用して、深遠な美しさと洗練された技術を持つ作品を生み出し、作曲の技術だけでなく、音楽の構造および和声に対する理解も示しました。


メビウスの輪とは 紙の表をなぞっていくと裏につながったり、裏をなぞっていくと表になったりと、表と裏が同時に存在しているという不思議な特徴があります。
メビウスの輪で視覚化されたJ.S.バッハの「カニのカノン」の天才メビウスの輪」とは、メビウスの帯、またはメビウスのループは、細長い紙の端を半ねじって次に形成されることで形成される面である。数学的な対象としては、1858年にヨハン・ベネディクト・リスティングとアウグスト・フェルディナンド・メビウスによって発見されたが、紀元後3世紀ローマのモザイクにはすでに登場していた。メビウスの帯は向きを変えることができない面であり、その中では回転時計と反時計回りの回転を一貫して区別することはできない。できない面にはすべてメビウスの帯が含まれる。帯状の長方形の片方の端を180度捻り、他方の端に貼り合わせた形状の図形です。
J.S.バッハは、このような曲構成になることが分かっていて作曲していたなんて、天才としか言えないですよね。最初にこの曲を聴いた時は感動の一言であった。
この曲名にある「カノン」の語源は「規則」を意味するギリシア語の「カノーン」という言葉ば語源だそうです。「カノン」とは模倣による対位法によって書かれた曲のことで、筆者は日本人にもわかりやすく例えると、「かえるのうた」追いかけっこの変化を楽しむ歌なのです、逆に歌って追っかけっこし、半丁あげたり下げたりし最後は元に戻る永遠に続く音楽でもあるのです。



一枚の肖像画の手に持った楽譜から発見されたと言われる、それと次に興味あるJ.S.バッハの曲を近年発見されたと言われる:ゴルトベルク変奏曲の主題に基づく14のカノン BWV 1087である。
ゴールドベルク変奏曲のアリアの最初の8つの基本音に基づく14のカノン(Verschiedene Canones über die ersteren acht Fundamental Noten vorheriger Arie aus den Goldberg-variatio)
この記事は、J.S.バッハの14のカノンBWV 1087に焦点を当てています。このカノンは、作曲家によって、クラヴィーア練習曲第4番(ゴルトベルク変奏曲)の印刷版に「前のアリアの最初の8つの基礎音による様々なカノン」という題で書かれています。この記事では、このサイクルをゴルトベルク変奏曲のカノンと比較します。特に、カノンに付随する情報について検討します。ゴルトベルク変奏曲は3つごとにカノンと呼ばれています。この最初のグループのカノンは、完全にオープンで固定された音楽テキストによる模倣的な連続形式の変奏で特徴付けられます。2番目のグループの14のカノンは、特定の暗号化で特徴付けられます。ここでは、記譜には完全な旋律素材は含まれていません。与えられた旋律素材は、とりわけタイトルと、読み方のガイドとなる一連の記号によって、作品の全テキストを導き出すための基礎となります。
14 の暗号化されたカノンにはそれぞれ、ゴルトベルク変奏曲のテーマであるアリアのベースメロディーの初期構成として 8 音のソジェットがあります。全体として、部分的に、または
定旋律としてカノンを形成する声として、8 音のテーマは、問題となっているすべてのカノンの可聴かつ可視的な基礎となります。その簡潔さと構成上の孤立により、テーマは完全に、そして一度に知覚されます。暗号化されたカノン BWV 1087 の分析により、エンブレムの 3 つの構成要素との類似点が明らかになりました。単語 (モットー) はソジェット、イメージは解読の対象となる膨大で多義的な実体としてのカノンの音楽テキスト、そして最後に、「描かれたものを読む」ことを可能にする署名です。カノンの場合、後者は、解読された全体を聞き、付随する記号と説明を理解することを意味します。

カノン (14)、不特定の楽器またはキーボード用、ゴールドベルク変奏曲 BWV 1087 のアリアの最初の 8 つの基本音:
 1. カノン シンプレックス
 2. すべてのロヴェルシオ
 3. ベーデ フォリゲン カノン ツーグレイヒ、モトゥ レクト エ コントラリオ
 4. モトゥ逆張り
 5. キヤノン両面印刷 4
 6. キヤノン片面印刷Fundament à 3
 7. Idem à 3
 8. Canon simplex à 3、il soggetto in Alto
 9. Canon in Unisono post semifusam à 3
 10. Alio modo, per syncopationes et per ligaturas à 2 [1]
 11. Canon duplex übers Fundament à 5
 12. Canon デュプレックス ユーバー ベサグテ基本的なノート5
 13. キャノン トリプレックス à 6

JS バッハ – ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲のゴルトベルク変奏曲 BWV 1087 のアリアの最初の 8 つの基本音による 14 のカノンを、リコーダー、トラヴェルソ、2 つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェンバロ用に編曲。編集と編曲は Javier Lupiáñez が担当。
Transfigurations : Les Esprits Animaux 



日本でも人気出ること間違いなしと思われるが実に聴きやすく丁重な演奏も好感を持てた。 視聴したが詳細を調べたがよく分からない事が多くあった。ヨーロッパで話題の異端オリジナル楽器アンサンブルオランダを拠点に活動し、今ヨーロッパで最も期待・注目されている若手バロック・アンサンブル「レス・エスプリ・アニモ」。日本人ヴァイオリニスト、バディアロヴァ朋絵を含む7名で構成され、昨2012年に日本初公演を行ない話題となりました。
ストーリー性のあるプログラムと躍動感あふれる演奏に定評のある彼ら、2枚目のアルバムとなる当ディスクも非常に凝った作りを見せてくれます。テーマはずばり「変身」。流行歌や名作が第三者の手を経て新たな作品となったものを、その素材と結果の両者を披露してくれます。
ミシェル・コレットのコミック協奏曲第25番『未開人』も「変身」の典型例。第1楽章はラモーのオペラ『優雅なインドの国々』のアリアによる技巧的変奏、第2楽章は思想家ジャン=ジャック・ルソーの作曲したオペラ『村の占い師』のアリアの編曲、終楽章はイギリス起源の有名なフランス民謡が用いられていて、その原型ポンティエルの『セント・マーティン・レーン』も収録されるという周到さ。また、当時のイギリスの流行歌を採り入れたジェミニアーニのソナタや、現在のイスラエル国歌の一節にもなっているジュゼッピーノ・デル・ビアボの『逃れよ』も興味津々。レス・エスプリ・アニモのフレッシュな演奏、なかなか聴き応えあります。



 1.ヨハン・クリストフ・ペツ:パッサカリア~パストラール協奏曲ヘ長調より
 2.J.S.バッハ:コントラプンクトゥス14~『フーガの技法』より
 3..S.バッハ/ルピアニェス編:14のカノン BWV.1087~ゴルトベルク変奏曲のアリアの8音のバスに基づく
 4.伝承曲『コーデンノウのエニシダ』
 5.伝承曲『ボニー・クリスティ』
 6.ジェミニアーニ:ソナタ第1番『コーデンノウのエニシダ、ボニー・クリスティ』
 7.伝承曲『トランケールの茂みで』
 8.ジェミニアーニ:ソナタ第2番『トランケールの茂みで』
 9.伝承曲『この前に沼越えてやって来た時』
 10.ジェミニアーニ:ソナタ第3番『この前に沼越えてやって来た時』
 11.ポンティエル:セント・マーティン・レーン
 12.レット:コミック協奏曲第25番『未開人』
 13.マリーニ:4声のパッサカリア
 14.メルーラ:チャコーナ
 15.ジュゼッピーノ・デル・ビアボ:逃れよ
 16.マリーニ:『逃れよ、悲しい心よ』によるソナタ
 17.伝承曲:ジョン、今キスしに来て

 演奏:レス・エスプリ・アニモ Les Esprits Animaux

 録音時期:2013年8月
 録音場所:フランス、ジュジュリュー礼拝堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

下記の様に解説してありました。
14 (  B  [2]  A  [1]  C  [3]  H  [8] = 14 )* は、ゴルトベルク変奏曲のアリアの最初の8音のカノンの正確な合計です。ゴルトベルク変奏曲はバッハの謎めいた作品で、1975年にフランス国立図書館がバッハ自身の所有していた変奏曲の初版を入手したときに再発見されました 。 その 裏表紙には音楽パズルの形で書かれた興味深いカノンがいくつかありました。これらのカノンのうち、1975年より前に知られていたのは11番と13番だけでした。バッハは、彼の完璧で優雅な数学でなければ不可能に思える対位法で、反転と逆行の動き、音価の増減を用いて、ゴルトベルク変奏曲のアリアのベース音の最初の8音を唯一の基盤として、前代未聞の世界を描き出しています。
しかし、これらの作品の意味は、高度に洗練された数学的な音符の連続を超えています。カノン11は、友人で神学者でアマチュア音楽家のヨハン・ゴットリープ・フルデの自筆帳にバッハ自身が書き込んだ最初のバージョンのおかげで、その歴史をもう少し教えてくれます。そこには、同じカノンに2つの碑文が添えられています。Symbolum  : Christus  Coronabit Crucigeros  (モットー: キリストは十字架担ぎ手に冠を授ける) と Domino Possessori commendare notulis hisce se volebat JS Bach  (J.S. バッハは、この本の所有者に、これらの数少ない音符で自分を推薦したかった)。つまり、この小さなカノンは、その数学的な完璧さの中に修辞的なメッセージを含んでいます。



ゴルトベルク変奏曲は1741年に出版されたが、44年前一枚の写真から解き明かされた発見でJ.S.バッハ作曲のゴルトベルク変奏曲 BWV 1087 のアリアの最初の 8 つの基本音に基づく 14 のカノンのオリジナル原稿である。

今日では学者の研究によって「ロ短調ミサ曲」がバッハの最後の作品ではないかと言われるようですが、少し前までは「音楽の捧げ物」と「フーガの技法」が 並んでその地位を得ていました。晩年、という意味では今でも正しいのだと思います。そこで、音楽の捧げ物のお話をする前に、それと関連性があると言われるフーガの技法についても少し触れてみます。といっても、曲の内容的なことではありません。 フーガの技法と似たところ まず、その二つはどうして関連性があると言われるのでしょうか。それはどちらも「カノンやフーガという循環する形式を使っていて、その性質を追求するような姿勢が見られ、一つのテーマから展開して対位法的作品を作り上げているから」ということになります。カノンは主題を同一形状で繰り返すがフーガは違う様です。



フィリップ・ピエルロ率いるリチェルカール・コンソートによる《音楽の捧げもの》。この作品は、バッハがフリードリヒ大王に招かれた際に、王から与えられた主題を用いて即興演奏することになり、その演奏を元にフーガ2曲と4楽章からなるトリオ・ソナタ、ならびに10曲のカノンを含む、1つの主題に基づく16の作品からなる曲集を完成させたというのがその成り立ち。ピエルロは遅かれ早かれこのバッハ晩年の傑作に挑まなければならないと考えていました。作品の偉大さはもちろん、王への献辞の頭文字をつなぐと彼らのグループ名に由来する「RICERCAR(リチェルカーレ)」となるからです。また楽器編成や、曲順についても議論されることが多い作品でもあります。このアルバムでの曲順は、1747年の初版譜に基づいています。初版は3部に分かれており、トリオ・ソナタは4楽章ではなく、無窮カノンを含む5楽章編成としています。楽器編成はヴァイオリン、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロの各パート1人。音楽の精髄を極めたこの作品を、格調高く演奏しています。チェンバロを担当するのは、ピエール・アンタイに学んだフランスの若手モード・グラットン。冒頭の3声のリチェルカーレでは、厳格に、後半の6声のリチェルカーレでは精緻かつ多彩に聴かせます。

此処でフィリップ・ピエルロ率いるTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetに変更して聴く弦楽器等も入り単一楽器とは違う演奏はTANNOYユニットの鳴り方が誠に冴える、様々の楽器のバランス音の混じり合いは抜群である、もちろんハープシコードの音の深みを感じバッハの音楽が近くなる、4.無限カノン等は圧巻である。これぞ条件の適合した見事なタンノイトーンなのであろう。

J.S.バッハ:音楽の捧げものBWV1079
 1.3声のリチェルカーレ
 2.王の主題による無窮カノン 
 3.トリオ・ソナタ
 4.無限カノン
 5.王の主題による各種のカノン 
 6.上方5度のカノン風フーガ
 7.6声のリチェルカーレ
 8.謎のカノン

 リチェルカール・コンソート
  モード・グラットン(チェンバロ) 
  マルク・アンタイ(フルート)
  フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
  フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 録音:2011年11月、フランス、ルールマラン教会

このように”カノン”には「永遠に続く」という意味も込められています。
カノン進行のコード並びは「C→G→Am→Em→F→C→F→G」が基本のコードです。
ピアノは右手と左手で別の音を弾いて演奏します。
楽譜にはト音記号の段とヘ音記号の段があり、「ト音記号=メロディー、右手で弾く部分」「ヘ音記号=伴奏・ベース音、左手で弾く部分」という役割を果たしています。



右手と左手で別々に弾くというのは初心者の方には難しいかもしれませんが、その場合は最初にメロディー(右手)を練習してからそこに伴奏(左手)を追加する形にすると練習しやすくなります。
また、コードではなくドレミで表記してあったり、使う指の番号がふってあったりする楽譜もあるので「楽譜が全く読めない!」という方にはそういったものがおすすめです。
後日J.S.バッハの作品は終焉を迎えるがこの辺りから考える音楽に進化している様にも感じて止まない、フーガの技法(BWV1080)、ミサ曲 ロ短調(BWV 232)は改めて紹介していくこととなります。何故か後期作品程何度も繰り返し聴かないとバッハ像が見えないかもしれない・・・
やはり偉大なバッハも不老不死を音楽に於いて考えていたのであろう。此処でバッハがバロック音楽も終了させ、次の100年後の世代に変えていったのであろう。その様な時代の移り変わりにより新しい演奏方法演奏思考を変わって行くのであろう今後も新しいバッハの解釈と演奏に注目したい・・・ブラボー!

たった20cm程度のスピーカージャンパーケーブルで音が激変するのか?ジャンパーケーブルの自作と取り付け方

2024年12月11日 | クラシック音楽・オーディオ

最近筆者の家に来たFYNE AudioF500である、このユニットで聴くことが多くなっているが、耳障りりな音が出ない音が実に良いのだが、最近少々刺激な音も必要ではないか?と自問する限りである。
この会社FYNE Audioは、名門スピーカーブランドのタンノイに在籍していたエンジニアリング・ディレクター、Dr.ポール・ミルズ氏を含む中核メンバー5人が2017年に立ち上げたブランド。つまり新進気鋭ながら、技術もバッチリあわせ持つ注目の存在なのである。

しかし筆者の記憶が正しければ低域の放射特性を圧倒的に改善するこの様な画像はタンノイ特集で見た記憶が残るがどの雑誌かは記憶が無い、所詮タンノイに所属したメンバーであるので何もいう事はないのだが・・・確かにこの様な小さな躯体での低音の自然な鳴り方は実に良い気分である。



最新の上記タンノイユニットと比べ非常に似た作りにも感じる。音もよく似た音はタンノイの伝統を感じる。

但し古きオールドタンノイと比べFYNE AudioF500はアンプを選ばない点かもしれない、筆者在庫のビクターのパワーアンプの業務用デジパワーアンプに接続しても粗満足する音は堪能できる。
当時TEACとTANNOYが共同開発したと言われる、TEAC MA-7のパワーアンプで鳴らすも先ず先ずの音質は得られる、弦楽器等は愛用する真空管が勝るが音楽全般的に程々のアンプに繋げば程良い音が得られる事は嬉しい。
確かに1980年代に製作した大手アンプメーカー製造の商品は保管状況が良ければ良い音が得られる様で当時其々のメーカーはオーディオには随分力を入れた事が伺われる、今更ながら当時のアンプの完成度は優れてもいた感じがする。



構造的には違うが、確かに音質はタンノイの音質に似た作りにも感じるがこれぞ新しい音作りの特徴の様でもありファイン・オーディオのもう一つの重要な基幹技術、低域の放射特性を圧倒的に改善するBassTrax ™ Tractrix (ベーストラックス・トラクトリックス)ポート・ディフューザーシステムが採用されています。

低域ポートは一般的なバスレフとは異なり、エンクロージャーの底部に下向きに配され、さらにその開口部には亜円錐状のディフューザーを設けるという、この独自のシステムは、ポートから発する垂直プレーン波エネルギーを90°向きを変えて360度に亘る均一な波面に変換します。自然な低域が聴ける構造でもある。


タンノイユニットと違う事はユニットを合わせるウレタンゴムの形状が違いがある、この形状も何か訳はありそうである。
またFYNE AudioF500の前の所有者はスピーカーケーブルの接続はジャンパーケーブルでは接続した事は聞かない、K氏曰くスピーカーケーブルは自分に合うユニットと出会うまでユニットの対面を行い決まり次第ケーブル等は考えたいと話していた。確かにケーブルも大切ではあるが現在は自分に合うユニットを探したいとおっしゃておられた。

色々FYNE AudioF500の取扱を調べると程よいジャンパーケーブルでの結線は良い結果が得られるとの書き込みが多い。しかし既製品も多く掲載されるが想像以上に高額である、自作すると手間が大変で正に手間賃代の様に思えた。

そこで現在愛用するスピーカーケーブルと同等品、QED(キューイーディー)Profile79Strand (白)入手から始める。

今更ながら、現在主有するバックシェルフ型のスピーカーのLS3/5aは随分古い期初の故スピーカー端子にはバイワイヤリング接続は付属していないが、後の3機種は全てバイワイヤリング接続になっているが、今まで付属のプレート式のジャンパーを利用しての接続を行い視聴していたが、ジャンパーケーブルの接続により随分音質が良くなるとの情報があり、一度試してみようと思いオリジナルジャンパーケーブル自作を思い立つ。



構造的には下図のように1つのスピーカーに対して2組のケーブルを接続することを「バイワイヤリング(bi-wiring)」と呼び、音質を高めるテクニックの1つとして知られています。しかし1組でも音が出るのに、あえて2組を用意するのは面倒に感じたり、そもそも音質改善効果に疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、バイワイヤリングによって音質が向上する理由を語っていた。本題のバイワイヤリング接続のメリットは、電気的には諸説あるものの、主にウーファーが振幅することによって発電機のように発生する電気(逆起電力)が、一度アンプに戻って受け止められることで、より繊細な電気信号を扱うツイーターに回り込みにくいというものです。
実際の聴感上のバイワイヤリング効果ですが、空間が広く開放的になったり、ボーカルが明瞭で聴きやすくなるなどさまざま。とはいえ、やはりトゥイーターからの再生音がよりピュアでナチュラルになるのは体感できるところといえそうです。



先ずは現在使用のスピーカーケーブルを用意する、QED(キューイーディー) Profile79Strand2m程購入其れと最新のスピーカーの接続はジャンパーケーブル使用が多く対応している様であり、最近のアンプはもちろんアンプも此のジャンパーケーブル接続が多い様です。接続はYラグ端子はオーディオ専用店で購入すると、意外と高額で筆者が選んだ一般的なスズメッキのYラグ端子。Y型プラグ 純銅オーディオ Yプラグにロジウムメッキされた物を選んだ。接続については今まで使用した製品ではロジウムメッキされた商品が塩梅がよく以前からロジウムメッキものを使う様にしています。Monosaudio Yプラグ端子 スピーカー 8枚 スクリューロック Y型プラグ 純銅オーディオ Yプラグ バナナプラグ 6-14Awgスピーカーワイヤー コネクターに最適 導電性 無半田接続 熱収縮チューブ8枚付き オーディオ、スピーカー、サブウーファー、ホームシアター用(ロジウムメッキ)の物を用意した。勿論接続面はピカールで何度も磨きタキロンコートロンで静電気防止を塗布し仕上がりに接点復活剤塗布する。この商品もブラックフライディー商材で25%値引きして頂いた。


下の「F500」は純正でプレート式のジャンパーが付いてきますが、これを変えてみたいと思います。

此処で筆者が勝手に思うはスピーカーケーブル等各種ケーブルに付いては単線、依線かに始まり各社に数多くあり、何を使うか戸惑いもあるが筆者について述べれば、最近は価格はそれなりに安価で特に昔から良いと言われたメーカーの物を使いいている一般手にはWEのケーブルが多いが、一時は随分迷い各種メーカーを使ったが、最近は一般的なケーブルを使っています。
一番大切な事は一年に一度の清掃とメンテナンスで接続部分の低調な清掃と接点回復剤等の塗布であろう、暮も迫りこの際電源コンセントを始め、各接続部分の清掃並びに部分のメンテナンスも大切であろう。



交換前にピカールで良く磨き何度も拭き黒い汚れを落とし接点回復剤を塗布し用意を進めた。
プレート式ジャンパーは見た目もすっきりするし安定するのですが、良いジャンパーケーブルに交換することで音色の調整もできますし、よりスピーカーの実力を引き出してあげることができます。

取り付けてみました。
ちょっと長いのですが、ケーブルが細いのでなんとか収まっています。結論からも仕上げますと、この様な小さな改良から音質は向上した事は事実である、プレートジャンパーをお使いの諸兄は一度お試しを・・・


ジャパーケーブルは2本を1本にしハンダ付けしンジで締め取り付けました、音を聴きながら接続は上記写真が一番音質が安定したので暫くこの繋ぎで試みます。

音は中低域にハリが出て、より聴きごたえが増した感じられるようになりました。音色も、こちらの方が自然な印象です。どちらかと言えば更に生っぽい音が聴こえる様な感じになった。
ヴォーカルやピアノに力強さそして奥行きを感じます、筆者の好きなチェンバロは一層輝きを増したよいうに感じました。すくなくとも純正のプレート式のものよりも、さらに音楽性を増した楽しい音色であると言えるでしょう。



特にJ.S.バッハが好きな楽器演奏を・・
バッハは数曲のリュート曲を残しました。というか、後世の研究者がBWV番号を付けるときに「これはリュート曲だ」と判断したものが数曲あります、と言った方が正しいでしょう。というのは、それら「リュート曲」とされる作品の全てが、バッハの自筆譜では鍵盤楽器用の大譜表(右手用と左手用の2つの五線を組にしたもの)で書かれているし、それを筆写した弟子たちの多くは、そもそもリュート曲とは思わずに鍵盤曲と思っていたようなのです。
そんなわけで、バッハ自身はリュートを演奏できなかったようです。それでもバッハはリュートが好きだったので、自分用に特別に「リュートの弦を張ったチェンバロ」を作らせて、その楽器でリュート曲を弾いていたのだそうです。つまり、バッハが残したリュート曲は、そのままチェンバロで弾けるというわけです。だから弾きました。通称「前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998」(原題は「リュートまたはチェンバロのための前奏曲」)です。



J.S.バッハ: リュート作品全集
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): リュートのための作品全集
 リュート演奏:エヴァンジェリーナ・マスカルディ(Evangelina Mascardi)
https://www.youtube.com/watch?v=PmWlMpoLYMk&list=OLAK5uy_kVbufiV3R9H5e9upVigzdv_jxT8-tACyg

【DISC 1】
  1-6. リュート組曲 ト短調 BWV 995
  7-9. 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
  10. 前奏曲 ハ短調 BWV 999
  11-16. リュート組曲 嬰へ短調(原調: ホ短調) BWV 996
【DISC 2】
  1-6. リュート組曲(パルティータ) ヘ長調(原調: ホ長調) BWV 1006a
  7-11. リュート組曲(パルティータ)ハ短調 BWV 997
  12. フーガ ト短調 BWV 1000
演奏:
 エヴァンジェリーナ・マスカルディ(リュート)
使用楽器:
 13コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス
 1999年、2010年製作
 14コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス
 2020年製作
録音:
 2020年2月29日-2021年5月29日
 アカデミア・モンティス・レガリス、モンドヴィ、クーネオ、イタリア
  DISC1、DISC2 7-12
 2021年9月15日 オルテ司教館、ヴィテルボ、イタリア
  DISC2 1-6

とりあえず全体に上手く鳴る様ではあるが細かなところは試してはないが確かにジャンパーケーブルは手軽に音質アップが期待できそうである。
「楽器の女王」とまで称された優しい音をブエノスアイレスに生まれのエヴァンジェリーナ・マスカルディが奏でるリュート組曲が自然に鳴った。

次は筆者が好きなオルガ・シェップス(Olga Scheps)は、1986 年にロシアのモスクワでユダヤ人の家庭に生まれました。両親はともにウクライナ生まれだそうです。




翌日この為に注文した新譜が到着、クラシック界の女性スター、オルガ・シェップス(ピアノ) 、 ラファエラ・グロメス(チェロ)2人がタッグを組み、ショパンの夜想曲を新たに演奏。ピアニストのオルガ・シェップスとチェロ奏者のラファエラ・グロメスがタッグを組み、フレデリック・ショパンの伝説的な夜想曲6曲を斬新かつユニークなアレンジで披露。フレデリック・ショパンの夜想曲は、夢見るようなメロディーと豊かなハーモニーの質感が特徴。クラシックピアノのレパートリーの中で不朽の人気曲となっており、音楽を通して感情を呼び起こすショパンの比類ない才能を示している・・・実にこの様な曲の音を狙った様なショパンが堪能出来、実に新鮮でもあった、ブラボー!

リコーダーの名前を我々の時代はスペリオパイプと呼んだ、ドイツ式リコーダーを安価なプラスチック製に変えてポピュラーになった時代の検証

2024年12月01日 | J.S.バッハ制作音楽

今日から師走である、師走の語源で最も有名な説は,師匠の僧がお経をあげるために,東西を馳せる月と解釈する 「師馳す(しはす)」がある。 この説は,平安末期の『色葉字類抄』に「しはす」の注として説明されている。違ぜれにせよ今年も最終月になった一年も去ってゆく。
先日帰った娘曰く、父よ今日が一番若い日ですよ!確かに頷ける言葉でもある。年を開ければ77歳(喜寿)を迎えるわけでもある。新しい年を迎えるために先日近くのホームセンターで正月用の花を購入し鉢植えにして玄関周りを飾った。

今年日本は最大の欠陥は総理は石破に変わった事で最悪な状態になる、又アメリカでも来年早々トランプ大統領に変わる、来年の行方は如何に展開するのであろうか、今年は大手マスコミにやっと批判が入り正当な報道は今後いかに変わっていくのであろうか実に興味が湧く。日本の場合は年配者は大手マスコミの間違った報道に感化され随分歪な報道に惑わされたが、今回の兵庫県知事問題で報道の嘘が明白になった。しかし世界的にも知識率が高い日本人も最悪の大手マスコミが考える嘘の報道を信じた日本人が来年度は目覚めるのであろうか、一番の問題は政財界、国会議委員等が国民も為の政治を忘れ自己中心の金儲けに走ったとこでもある。テレビは斎藤さんが落選してたらSNS規制とかの話は言ってない事が事実でもある。最大の馬鹿な大手マスコミはNHKを筆頭に朝日系、毎日系、読売系列は一刻も早い解体が解決策になるのであろう。ここで重要な事はyoutube配信のニュースを見ない60代以上の年配者はテレビニュースオンリーなり間違った報道を鵜呑みにする傾向が見られる、大手テレビ局の思い通りになっている事も今後の大きな問題でもある。

アメリカでも大手SNS企業は全般は全て民主党により衝迫されたいたが、トランプ共和党についたX(旧Twitter)は共和党と共に歩んでいる、アメリカの大手報道陣も来年は変化するかもしれない、CNN,NYタイムズ等報道が変われば、民主党に侵されたCIA、FBIも変化する可能性もある、あとはウォルマートのユダヤの金持ちの意識がどの様に汎化するかも注目したい所にある。今やトランプは早急にFBI関係に対して処置をしている模様である。

しかしトランプ支持したイーロン・マスクは、テスラの株価が14%下落し、デラウェア州の裁判官が1月に560億ドルの彼のストックオプションを無効にしたにもかかわらず、保有資産2440億ドル(約35兆円)で3年連続でこのリストのトップに入り、2位のアマゾン創業者のジェフ・ベゾスを上回った。来年度は如何に変化するのであろうか一刻も早く戦争に休止符を打ちたい所でもある。



現在筆者の所にいつの間にか4セット(KEF、SPENDOR S/1P、LS3/5a、 F500)の小型スピーカーがあるが最近導入Fyne Audio F500を聴く、正にタンノイ譲りの音が手軽に聴ける音質は音楽性豊かな事が特質することの様だ。筆者宅では簡単なスピーカースタンド の上に厚み5センチ程の石を置き更にAIRBOWウェルフロートボードA4の上にスーピーカーを設置するが効果的と思われる。

Fyne Audio F500のスピーカーの話題がYouTubeで最近話題に上がっている意外と評判が良い低音の抜けもよく音質はタンノイに似た感じに鳴る、あまりアンプも選ばずに程々の音がするとこだ。箱の作りもとても頑丈そうで叩くとコンコンと硬質な音がした。テストで鳴らすも低音もそれなりに出ていた。
現在の仕事に一段落すれば、情報によれば最新のスピーカーはバイワイヤ対応スピーカーではジャンパーケーブル(スピーカー付属のショートプレートなど)を使用して同様に接続しますので専用のジャンパーケーブル同様のケーブルで繋ぐと音質が改良できるとも言われる、しかも音質には随分違いがあると言われる、今は既存のジャンパー器具にて接続しているが同ケーブルで作る事も良いのかもしれない。接続金具はロジウムメッキ製品が良いそうですので一段落したら是非ジャンパーケーブル自作して実験して見るつもりである。

最近オーディオ離れする方が多いと言われるが今までの音楽ソースと違い、何より性能の良いイヤホンが普及し趣味とは言えない極普通の事になり携帯とイヤホンで簡単にデジタル音楽を楽しむことが一般的現象になりオーディオでの特殊な事は話題にはならない世の中に変化したことでもある。中でもその中で使われる真空管1本の価格が高額な場合は別次元の話題でもある。
其れにしても現在のトランジスター、或いはデジタルアンプを使い視聴するが、筆者が感じる事は真空管アンプには敵わない現状がわかる。



縦笛の中でももっとも普及しているリコーダーは、中世ヨーロッパで完成しました。15世紀後半から17世紀にかけて盛んに演奏されましたが、音量や音色の変化などの面でフルートに押され、18世紀半ばには忘れ去られてしまいました。しかし、その後約150年もの冬の時代の後、ある人物の手によってリコーダーは20世紀に復活を果たします。音楽家たちが再びリコーダーに光を当てたのです。オランダの演奏者ブリュッヘンをはじめとした、数々の名手の出現も、リコーダーの普及に大きな貢献を果たしました。リコーダーでは後ろの音孔をちょっと開けるだけで、音孔をたくさん押さえているにもかかわらず、オクターブ上の音、2倍音、3倍音など高い音が出せるのです。リコーダーは中世ヨーロッパで完成し、17世紀にはリコーダーだけのアンサンブルやほかの楽器とのアンサンブル、さらに人の声と融合するアンサンブル楽器としても大きな位置を占めていた。バロック時代には華やかに活躍するが、その後フルートにその座を奪われ、衰退する。そして、約150年もの暗黒の時代を経て復活へ。栄枯盛衰のその歴史は、とてもドラマチックだ。



昔から学校で使われるリコーダーがありますが、我々世代はソプラノリコーダーのみでした。昔はお馴染みの「スペリオパイプ」とは木管楽器のドイツ式リコーダーを安価なプラスチック製にかえて昭和30年(1955)に日本管楽器製造が生産しだした縦笛です。最近の学生はソプラノリコーダーとアルトリコーダーの2種類がほとんどです。 小学校ではソプラノ、中学校ではアルトがほとんどです。 ソプラノとアルトの違いは本体の大きさと音の高さです。リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー、グレート、サブコントラなど)と、アルト系(ソプラニーノ、アルト、バス、コントラバスなど)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。 大きさごとに差を見ると、バスはグレートバスの4度高くテナーはバスの5度高い、といった具合です。

多分最初に演奏は「キラキラ星」であった吹き方はあたなに残った音程を感で吹く方式で、後日音符での違った箇所を訂正する方法が上達には早かったと記憶する、安価な楽器でもあったが音質的には実に可愛らしい音が鳴った。また当時はこの笛のルーツが古い事も知らなかった。
やがて古くから活躍した縦笛を横笛の進化を見せる、リコーダーからフリュートと言った時代背景により旋律の綺麗な物に移行した。余談ではるが18〜9世紀に音楽楽器は音質等の改良が進むが一番華やか時代における立派な建物の影響も大きいのであろう、ライブ感覚が広がる宮園での演奏は素晴らしい音楽が聴けたのであろう。チェンバロ楽器も最初はモダンチェンバロから今やバロック当時のチェンバロを並べて作った物に変わっている。
一般的にエンクロージャーの音色に賛否両論はあるが宮園でで鳴るライブな音が欲しがっている様にも案じる。もちろんオーケストラには会場の雰囲気も音質に関われば楽しいひと時になるはずである。



ほとんどの小学校で3年生から始まるリコーダーの授業。筆者が最初にスペリオパイプを手にした時期はおそらく小学生三年生の頃であった、もちろんリコーダーと言う正式名も知らなかった。ひと口にリコーダーといっても、「スペリオパイプ」とは木管楽器のドイツ式リコーダーを安価なプラスチック製にかえて昭和30年(1955)に日本管楽器製造が生産しだした縦笛です。ジャーマン(ドイツ)式とバロック(イギリス)式の2種類があることをご存じでしょうか。昔から学校で使われるリコーダーがありますが、我々世代はソプラノリコーダーのみでした。最近の学生はソプラノリコーダーとアルトリコーダーの2種類がほとんどです。 小学校ではソプラノ、中学校ではアルトがほとんどです。

 ソプラノとアルトの違いは本体の大きさと音の高さです。リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー、グレート、サブコントラなど)と、アルト系(ソプラニーノ、アルト、バス、コントラバスなど)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。 大きさごとに差を見ると、バスはグレートバスの4度高くテナーはバスの5度高い、といった具合です。
リコーダーはソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バス、グレートバスなど大小さまざまな種類があり、ジャーマン式の特徴は、ファの音の運指が音階順で簡単なこと。つまり、ドレミファソラシドの音階を簡単に吹くことができます。一方でシャープ(#)やフラット(♭)音の運指は難しくなり、ちょっと難しい曲を吹こうとすると複雑な指使いを求められます。また、ソプラノリコーダー以外はほぼバロック式なので、ジャーマン式ではせっかく覚えた運指を大きさが異なるリコーダーに応用することができません。
小学校はジャーマン式で♯や♭が出てくる演奏をほとんどしない為ジャーマン式が使われる事が多いです。 中学校はバロック式で半音階の演奏が多く、主にアルトリコーダーのバロック式となります。



 ハンス=マルティン・リンデ(ドイツ 1930-) 
 フランス・ブリュッヘン(オランダ 1930-2014) 
 デイヴィッド・マンロウ(イギリス 1942-1976) 
 ハンス・マリア・クナイス(オーストリア 1940-) 
 マリオン・フェアブリュッヘン(オランダ 1950-)
J.S.バッハの曲でリュートで演奏される曲はソナタ ニ短調 BWV1014 ・ソナタ イ長調 BWV1015 ・ソナタ ホ長調 BWV1016 ・ソナタ ハ短調 BWV1017 ・ソナタ ヘ短調 BWV1018 ・ソナタ ト長調 BWV1019 ・ソナタ ト短調 BWV1020 ・ソナタ ロ短調 BWV1030 ・ソナタ 変ホ長調 BWV1031 ・ソナタ イ長調 BWV1032 ・ソナタ ハ長調 BWV1033 ・ソナタ ホ短調 BWV1034 ・ソナタ ホ長調 BWV1035菜殿フルート曲が挙げられる。

最近筆者が良く聴くリコーダー奏者にルーシー・ホルシュ(Lucie Horsch)アムステルダム出身。5 歳でリコーダーを始め、12 歳からス ヴェーリンク音楽院で W.V. ハウヴェ氏に師事。 フランス・ブ リュッヘンの孫弟子にあたる。“天才少女” として注目され、17 歳でリコーダー奏者としては初めてデッカ・クラシックが専属契 約を結ぶ。一本のリコーダーとは思えない音楽作りのスケール感 や、高度な演奏技術に裏打ちされた豊かな音楽表現は他の追随を 許さない。2019 年 5 月の日本デビュー公演ではバロックから現 代曲まで、みずみずしく圧倒的な演奏を披露し聴衆に衝撃を与え た。2 枚目の CD「バロック・ジャーニー」は、19 年 9 月、ドイ ツの権威ある音楽賞 Opus Klassik をパーヴォ・ヤルヴィ、パユ、 ラン・ランらと並び、最年少で受賞した。
ルーシー・ホルシュ、現在24 歳の輝かしい新星、ルーシー・ホルシュは、情熱的でカリスマ性のある楽器の擁護者です。リコーダーの神童として最初に現れ、スタイリッシュなバロックの名手となったルーシーは、知的で革新的な音楽家であり、好奇心をさまざまな音楽ジャンルに取り入れ、同じ素晴らしい才能で新しいレパートリーを開発しています。



プロの音楽家の家庭に生まれたルーシーは、5歳でリコーダーを学び始めました。そのわずか4年後、オランダのテレビでブラームスのハンガリー舞曲第5番を演奏し、国中でセンセーションを巻き起こしました。11歳ですでにいくつかの賞を受賞していた彼女は、アムステルダム音楽院のスウェーリンクアカデミーに入学し、ヴァルター・ファン・ハウヴェに師事しました。また、才能あるピアニストでもあり、アムステルダム音楽院ではマルジェス・ベノワとヤン・ウェインのクラスに師事しました。彼女は7年間、国立児童合唱団のメンバーであり、サー・サイモン・ラトル、マリス・ヤンソンス、ヤープ・ファン・ズヴェーデンなどの指揮者の下で歌ってきました。2014年には、ユーロビジョンの若い音楽家のためのコンクールでオランダ代表に選ばれました。 2016年、彼女はジョン・エリオット・ガーディナー卿の前で名誉ある「コンセルトヘボウ・ヤング・タレント賞」を受賞しました。
同郷のリコーダー奏者兼指揮者で、2024年が生誕90年かつ没後10年のアニバーサリーイヤーとなったフランス・ブリュッヘンが所蔵していたリコーダー。いずれも1680年代から1740年代の間に製作された貴重な古楽器だ。プログラムも、これらのリコーダーが作られた時代に活躍したバロックの作曲家たちによる楽曲を中心に組まれている。Horschは一つ一つのリコーダーの音色を吟味し、それぞれの特性に合う曲をセレクトした。その中には、もともとリコーダーのために書かれたものもあるが、他の楽器のための作品をリコーダーのためにアレンジしたものもある。例えば「G線上のアリア」として知られるバッハ作曲『管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068』の「Air」での彼女は、まるで幼少期の淡い恋の思い出を語るかような風情を醸し出し、マルチェッロの『オーボエ協奏曲 ニ短調 S.D 935』の「Adagio」では、切なさの中に日だまりのような優しさを加味している。一方、リコーダーのための楽曲においても、Horschは古楽器独特のまろやかな音色を丁寧に引き出すことで、メロディにノスタルジックな趣を与えている。また、かつてブリュッヘンが設立した古楽器アンサンブルである18世紀オーケストラやバロックヴァイオリンの名手レイチェル・ポッジャーも、Horschの意図に寄り添う絶妙な演奏を聴かせてくれる。

オランダの若きリコーダー奏者がバロック時代のヨーロッパに誘う
目覚ましい活躍を見せる当時19歳のオランダのリコーダー奏者は、自国オランダを始め、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、イギリスの作曲家の音楽が並ぶバロック時代のヨーロッパへの旅に私たちを誘ってくれます。注目の曲はヘンデルの「シバの女王の入城」とJ.S.バッハの「バディネリ」、そしてジャック=クリストフ・ノードの協奏曲とパーセルの「ディドの嘆き」は世界初録音です。BBCヤング・ミュージシャンのファイナリスト、Charlotte Barbour-Condini(第2リコーダー)と、『BBCミュージック・マガジン』で「リュート界のエリック・クリプトン」と称されたトーマス・ダンフォードと共演しています。



オランダの若きリコーダー奏者ルーシー・ホルシュの2枚目のアルバム!『バロック・ジャーニー』目覚ましい活躍を見せる19歳のオランダのリコーダー奏者は、自国オランダを始め、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、イギリスの作曲家の音楽が並ぶバロック時代のヨーロッパへの旅に私たちを誘ってくれます。注目の曲はヘンデルの「シバの女王の入城」とJ.S.バッハの「バディネリ」、そしてジャック=クリストフ・ノードの協奏曲とパーセルの「ディドの嘆き」は世界初録音です。

バロック・ジャーニー

 1) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』よりLavolette
 2) ヘンデル:オラトリオ『ソロモン』HWV67より「シバの女王の入城」
 3) J.S.バッハ:協奏曲ニ短調(リコーダー編)
 4) 『マタイ受難曲』より「神よ憐れみたまえ」
https://www.youtube.com/watch?v=WEVZw-jT5BU&list=RDxh7uetatvS8&index=40 
 5) 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067より「バディネリ」
https://www.youtube.com/watch?v=IbmRFOy3CBU&list=RDxh7uetatvS8&index=27
 6) ダリオ・カステッロ:ソナタ第2番
 7) ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:リコーダー協奏曲ヘ長調
 8) マラン・マレ:Couplets de folies
 9) クープラン:クラヴサン曲集第3巻より「恋のナイチンゲール」
 10) ジャック=クリストフ・ノード:協奏曲ハ長調 Op.17 No.1*
 11) トーマス・トレット:Divisions on a Ground
 12) パーセル:歌劇『ディドとエネアス』より「ディドの嘆き」*
 13) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』より「Engels Nachtegaektje」
【演奏】
 ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
 Charlotte Barbour-Condini(第2リコーダー)(2, 11)
 トーマス・ダンフォード(リュート)(6, 8, 9)
 ボヤン・チッチ(指揮)(2-5, 7, 10, 12)
 エンシェント室内管弦楽団(2-5, 7, 10, 12)
【録音】
 2018年8月6日-9月5日
 ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、聖ユダ教会



バロックヴァイオリニストのボヤン・チチッチは、ソリストとして演奏やレコーディングを行っており、英国やその他の国々でいくつかの重要な古楽アンサンブルとコラボレーションしています。また、自身の専門グループであるイリュリア・コンソートを率いています。チチッチは、ヴィオラ・ダモーレやモダンヴァイオリンも演奏することがあります。2017年にジョヴァンニ・ステファノ・カルボネッリの曲を皮切りに、他のアーティストと共演したり、自身のイリュリア・コンソートを率いてレコーディングを行ったりしています。
チチッチは1979年、当時ユーゴスラビアの一部であったザグレブで生まれた。ザグレブ音楽アカデミーでモダンヴァイオリンを学び、パリ音楽院に進学して2005年に大学院の学位を取得した。その後、ギルドホール音楽演劇学校で学ぶためにイギリスに移り、2006年に修士号を取得した。チチッチが主にバロックヴァイオリンに転向したのはこの頃で、ギルドホールでの彼の教師は、有名な古楽器演奏者のレイチェル・ポッジャーであった。卒業後すぐに、チチッチはイギリス国内外の様々なバロックアンサンブルで活躍し始め、2009年にはシャリヴァリ・アグレアブルのアルバム「ジュゼッペ・トレッリ:オリジナル・ブランデンブルク協奏曲」でリーダー兼ソロヴァイオリニストとしてレコーディングデビューを果たした。筆者もボヤン・チチッチのヴァイオリン演奏は好きでヴァイオリンとハープシコードのためのヘンデルの作品について「派手な技巧によって注目を集めるのではなく、ヴァイオリニストが鍵盤奏者と音楽的な会話を交わす、流れるようで心地よい室内楽である」と述べています。



18世紀オーケストラはメンバーたちは全員、18世紀および19世紀初期の音楽を専門とする優れた古楽器もしくは復元楽器の奏者で、年に7回ほど集まりツアーを行った。パーセル、バッハ、ラモー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパンなど幅広いレパートリーを誇り、これらの演奏は、フィリップス・クラシックスや近年ではグランド・ツアー/グロッサ・レーベルに録音されている。

続いて巨匠リコーダー奏者に古楽器での演奏、オランダ、アムステルダム出身の若きリコーダー奏者、ルーシー・ホルシュが、同じくオランダのリコーダー奏者で指揮者の巨匠フランス・ブリュッヘン(1934-2014)の遺産を称えるニュー・アルバムをリリースします。ブリュッヘンの貴重な古楽器で演奏するユニークなプロジェクトです。ブリュッヘンは古楽の復興に取り組んだ真の先駆者で、1680年代から1740年代の歴史的なリコーダーの素晴らしいコレクションを所蔵していました。それらの楽器はブリュッヘンの死後10年間沈黙していました。そして今それらは、ブリュッヘン夫人から特別な許可を得てブリュッヘンと同郷のルーシーによって蘇りました。楽器は壊れやすく、ルーシーは時に2テイクしかそれらを演奏することができないこともありました。「最終的な結果としてはほとんどライヴ録音のようになったでしょう」(ルーシー・ホルシュ)。このブリュッヘンのコレクションがユニークなのは彼がそれぞれの楽器を博物館に置くためではなく、演奏の質で選んでいたということです。ルーシーはそれぞれの楽器の持つ音に合わせて選曲し、そのうちの何曲かは彼女の演奏技術をすっかり変える必要があるものもありました。アルバムにはブリュッヘンが設立した18世紀オーケストラ、ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャー、そしてブリュッヘンの甥、アルベルト・ブリュッヘンがチェロで参加しています。



フランス・ブリュッヘン・プロジェクト

 1) ハイドン:ピアノ三重奏曲第25番ト長調Hob.XV:25『ジプシー・ロンド』より第3楽章:Rond all’Ongarese. Presto(I.Farringtonによるリコーダー、ヴァイオリン、チェロとチェンバロ編)
 2) コレッリ:合奏協奏曲第8番ト短調Op.6 No.8『クリスマス協奏曲』より第5楽章:Allegro
 3) マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調より第2楽章:Adagio
 J.S.バッハ:
 4-6) チェンバロ協奏曲第2番ホ長調BWV1053(第1楽章:Allegro/第2楽章:Sicilliano/第3楽章:Allegro)(F.ブリュッヘン/L.ホルシュによるリコーダー編)
 7) 管弦楽曲第3番ニ長調BWV1068より第2楽章:Air
 8) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006より第6楽章:ジーグ(F.ブリュッヘン/L.ホルシュによるリコーダー編)
 テレマン:
 9-10) トリオ・ソナタ イ短調より(第1楽章:Largo/第4楽章:Allegro)
 11-12) ファンタジア第3番ロ短調(第1楽章:Largo - Vivace - Largo - Vivace/第2楽章:Allegro)
 13) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』第2巻より「道化師」
 14-15) ジャック=マルタン・オトテール:『プレリュードの技法』Op.7 Pt.5より(プレリュード第3番ト短調:Rondement/プレリュード第2番ハ短調:Gay)
 16) ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:フルートとヴァイオリンのためのソナタOp.51 No.2より第4楽章:Gigha
 17-19) F.クープラン:『王宮のコンセール』第4番ホ短調より(第5曲:サラバンド/第6曲:リゴードン/第7曲:ロンド風フォルラーヌ)
 20) ニコラ・シェドヴィル:『忠実な羊飼い』ソナタ第6番ト短調より第4楽章:Allegro ma non presto
 21-23) ジョン・ウォルシュ:『小鳥愛好家の楽しみ』より(ウソ ヘ長調/カナリア ハ短調/ベニヒワ ハ長調)
 24-25) ヘンデル:リコーダー・ソナタ ヘ長調HWV369より(第1楽章:Grave/第4楽章:Allegro)
 26) ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』第1巻より「美しい娘ダフネ」

【演奏】
 ルーシー・ホルシュ(リコーダー)
 レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)(1, 7, 9, 10, 16)
 アルベルト・ブリュッヘン(チェロ)(1, 7, 9, 10)
 トム・フォスター(チェンバロ)(1, 7, 9, 10, 17-20, 24, 25)
 Esther Van Der Eijk(ヴィオラ)(7)
 18世紀オーケストラ(2-6)

【録音】
 2024年5月27-30日、アムステルダム、Keizersgrachtkerk

ブリュッヘンのコレクションがユニークなのは彼がそれぞれの楽器を博物館に置くためではなく、演奏の質で選ぶルーシーはそれぞれの楽器を持つ音に合わせて選曲し、かかった曲かは彼女の演奏技術を先に変える必要があるものもありました。オーケストラ、ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャー、そしてブリュッヘンの姪アルベルト・ブリュッヘンがチェロで参加しています。



18世紀オーケストラは素朴な古楽器の音色でリスナーの胸を締め付ける。アムステルダム出身の新星リコーダー奏者Lucie Horschがこのアルバムのレコーディングで使用したのは、同郷のリコーダー奏者兼指揮者で、2024年が生誕90年かつ没後10年のアニバーサリーイヤーとなったフランス・ブリュッヘンが所蔵していたリコーダー。
例えば「G線上のアリア」として知られるバッハ作曲『管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068』の「Air」での彼女は、まるで幼少期の淡い恋の思い出を語るかような風情を醸し出し、マルチェッロの『オーボエ協奏曲 ニ短調 S.D 935』の「Adagio」では、切なさの中に日だまりのような優しさを加味している。一方、リコーダーのための楽曲においても、Horschは古楽器独特のまろやかな音色を丁寧に引き出すことで、メロディにノスタルジックな趣を与えている。また、かつてブリュッヘンが設立した古楽器アンサンブルである18世紀オーケストラやバロックヴァイオリンの名手レイチェル・ポッジャーも、Horschの意図に寄り添う絶妙な演奏を聴かせてくれるアルバムでもある。ブラボー!

今回JSバッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻(24の前奏曲とフーガ) BWV.870-893)についての考察。

2024年11月24日 | J.S.バッハ制作音楽

バッハの晩年ライプツィヒ時代1736年以降の第3期では新作が減少し,過去の自作を推敲して体系的な曲集にまとめる作業に専念。オルガン曲も含め,名人級の技術を要する全4巻の《クラヴィーア練習曲集 Clavier-Übung》の第3,4巻を39,41年に出版した。47-48年頃には6曲の《シュープラー・コラール集 ‘Schübler’ chorales》,カノン変奏曲《高き天より,われは来れり Vom Himmel hoch da komm ich her》を出版,後者はミツラー・フォン・コロフ創立の音楽学協会に入会の際の寄贈作品である。《平均律クラヴィーア曲集》第2巻およびオルガン前奏曲《17(18)曲のコラール編曲》も編纂された。
その後フリードリヒ2世に謁見した際,王が与えた即興演奏の主題を基に帰宅後,曲集《音楽の捧げ物 Musikalisches Opfer》を作成した話は有名でもある。

ユニバーサルの子会社ドイツ・グラモフォンとデッカは、ドイツ人作曲家の生誕333周年を記念したボックスセット『Bach 333』のリリースに合わせて、かの有名な「2つのヴァイオリンのための協奏曲」の様々な演奏音源を集めて研究した。その結果、最近収録された音源は50年前の音源よりも1/3ほど尺が短く、10年で約1分ずつ短縮していることが明らかになった。こうした傾向は、昨今のより速いテンポの音楽の流れを汲んでいるといえよう。オーディエンスの関心の幅が狭くなる一方、ストリーミングによってアーティストや作曲家は、1秒1秒に神経をとがらせるようになっている。筆者の愛聴する鍵盤楽器の音楽もその傾向はあるのか、演奏者によっても短長はある様に思うが如何なものであろう。
正にJ.S.バッハはバロック時代の中心人物でもありその先に音楽を伝えた伝導者でもあろうと思う。



「うまく調律されたクラヴィーア第II巻、すべての全音と半音を用いて作られたプレリュードとフーガよりなる。ポーランド国王兼ザクセン選帝侯の宮廷作曲家にして楽長、ならびにライプツィヒの合唱音楽隊監督、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲」この言葉は、1744年に筆写されたアルトニコル稿の表紙に書かれている。自筆浄書は1742年頃に作成された。大判の紙の表にプレリュード、裏にフーガを記し、譜めくりをしなくてもよいルーズリーフの体裁をとる。この自筆譜は現在、ロンドン大英博物館にある。

曲集の成立に具体的な契機は証明できないが、《クラヴィーア練習曲集》を4巻まで出版した時期でもあり、出版の機会を窺がっていたことは考えられなくはない。20年前の第I巻に比べて多様性がさらに強まるのは、作曲期間の長さゆえであろう。その中にはバロックの様式を脱却し前古典派へと向かう傾向も見て取れる時代の移り変わる時期でもあった。



あまりにも有名なワンダ・ランドフスカ(Wanda Landowska)は、ポーランドのワルシャワ生まれのチェンバロ奏者、ピアニスト。1959年8月16日、コネティカット州レークヴィルにて没。チェンバロ音楽を現代に蘇らせた最大の功労者である。ワルシャワ音楽院でアレクサンデル・ミハロフスキに学んだ後、ベルリンに留学し、ハインリヒ・ウアバーンに作曲を師事する。
忘れられた楽器となっていたチェンバロを20世紀に復活させた立役者である。


1900年、パリに移り、作家、ジャーナリスト、ヘブライ音楽研究家でもあったアンリ・リューと結婚し、ピアニストとして演奏活動を続けた。その頃、バッハやフランス古典音楽を演奏するためにチェンバロに関心を持っていた彼女は、1903年、パリでチェンバロによる最初のリサイタルを開いた。ピアノ製造会社のプレイエル社が彼女のために近代的なメカニズムによる大型チェンバロを作ったこともあり、関心は一層高まった。1925年、パリ近郊に古楽学校を開校し、多くの演奏家を育てた。1941年には、第二次大戦の難を逃れてアメリカに渡ったが、ニューヨークのタウンホールのリサイタルでの「ゴールドベルク変奏曲」は熱狂的な支持をもって迎えられた。



筆者は聞き初めの頃J.S.バッハのうまく調律されたクラヴィーア第II巻をこれ迄は一般的にはチェンバロ演奏で多く聴いてきたが最初に聴くはオランダの鍵盤楽器奏者・指揮者・教育者・音楽学者でもある。ピリオド楽器による古楽演奏運動のパイオニアにして中心人物であったグスタフ・レオンハルト(Gustav Leonhardt)から始まり、自然体でバッハの楽譜に挑み先に強固な意思を感じさせる演奏が気に入り夢中で聴いた時期である。

次は「平均律」は戦う女史の真骨頂であるエディット・ピヒト=アクセンフェルト (Edith Picht-Axenfeld)音質的のも大変優れ前奏曲の流れるような美しい旋律線は他の追従を認めないだろう。
筆者がお勧めするチェンバロの豊かな響きを柔らかく捉えた録音も秀逸である。録音1979年5月/埼玉と記されているオリジナル・マスター・テープからの高品位リマスタリングで蘇る名演であり今も良く聴くアルバムでもある。



J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 24の前奏曲とフーガ

世界的鍵盤楽器奏者が到達した比類なき高みの演奏でもある、2001年、87歳で他界した偉大なピアノ、チェンバロ奏者であり、教育者としても20世紀の音楽界に大きな足跡を遺したエディット・ピヒト=アクセンフェルト。バッハの譜面のすみずみまで熟知したエキスパートである彼女が高度な技術でエレガントに奏でる比類のない音色は、どこまでも暖かく聴くものをやさしく包み込みます。



この曲を聴くのは最近になって何故かピアノ演奏での試聴がわかりやすい様に思うのである、ヴァルヒャのチェンバロもリヒターのピアノもいいのだけれど立派すぎて全部通して聴くのは辛くなる時がある、其処での登場は何と言っても注目はグレン・グールド (Glenn Gould)1932年、トロント生まれ。
14歳でピアノ部門の修了認定(アソシエイト)を最優等で取得し、ピアニストとして国内デビュー。グールドの演奏は言い古されているがノンレガートで、躍動感にあふれ、テンポやフレージングの解釈は斬新だが、今となっては普通に聞こえる。特にグールドと言えば有名な演奏はゴールドベルク変奏曲が有名でピアノ演奏者の教科書の様にもなっている。

グレン・グールドの演奏は、何よりCD4枚続けて聴いても退屈しない。BGMに聴いても邪魔にならない。



此処で最初に作曲した平均律は1721年12月、アンハルト=ツェルプスト侯国の宮廷トランペット奏者の娘で,ケーテン宮廷付きソプラノ歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケ(1701-60)と再婚。新妻は宮廷歌手の仕事を続けながら大世帯の家事をこなし,夫の作品を数多く筆写した。夫婦の筆跡は時に見分け難いほどの類似をみる。かけがえなき伴侶への感謝を込めて22年に着手された《アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集 Clavier-Büchlein vor Anna Magdalena Bachin》第1巻は今日大半が紛失したが,《フランス組曲》の最初の5曲が含まれている。25年に着手された第2巻は,アリアやコラールなどの声楽曲も取り混ぜた家庭音楽帳である。
クラヴィーア作品は主として子弟の教育用に作曲された。20年1月より着手の《ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集 Clavier-Büchlein vor Wilhelm Friedemann Bach》は,期待をかけた10歳の長男の教材用に作成され,《インヴェンションとシンフォニア》の大部分と《平均律クラヴィーア曲集Das wohltemperirte Clavier》第1巻中11曲の前奏曲の初期稿が掲載されている。第二巻の間には相当の年数が必要でったのであろう。当社の目的は子供達の教育用として公開している。第二巻は1736年以降の作品となる。

次はJ.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869(シャンタル・スティリアニ)




シャンタル・スティリアーニ(Chantal & Stigliani)に於る情報は少なく調べた限りでは、ブリーヴ・ラ・ガイヤルドで生まれたシャンタル・スティリアーニは、父親と一緒に音楽を演奏することから始め、その後、市内の音楽院、特にイヴォンヌ・ルフェビュールの指導の下、パリ国立高等音楽院で授業を受けました。シャンタル スティリアーニがコンサートでのキャリアをスタートさせたのも、サン ジェルマン アン レー音楽祭内で後者によって設立されたドビュッシー賞とともにでした。彼女はパリでアーティストのワークショップ「Philomuses」も運営しています。

彼女は、 ライプツィヒのカントルのインベンションとシンフォニア(ソルスティス 1984、カリオプの再販)、彼の「パルティータ」の 2 枚の CD(ソルスティス 1988)、前奏曲とフーガ、半音階幻想曲、イタリア協奏曲(アルコバレーノ 1997)を録音しました。 「イングリッシュ」スイート(アルコバレーノ) 1997年)、ジェラール・ブルゴーニュとのフルートとピアノのためのソナタ(シュブリヨン・フィリップ1997年、カリオペ2012年再発)。 2003年、彼女はポール・デュカスのピアノ作品で幸福な裏切りを犯し(ナクソス、2003年)、その後この春、平均律クラヴィーア曲集の最初の本を携えてバッハに戻った。
他にジェラール・ブルゴーニュ、フルート奏者と共にBWV1030等のフルートソナタのアルバムも筆者の愛聴盤にもなっている。

但し実に残念な事は平均律クラヴィーア曲集 第2巻は作品がなく第1巻のみの演奏は後ろ髪引かれる気持ちでもある。



次はイリーナ・メジューエワ(Irina Mejoueva)ロシア出身。モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝後、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。平均律クラヴィーア曲集、待ちの続き(第2巻)今作も通り期待の、いや、期待を超えて素晴らしい出来栄え!作品への献身的なはそのままに、将来自由さを獲得したメジューエワのバッハ解釈は、姿勢を考えた響きとテンポ、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーション、ポリフォニーの扱い、すべてが自然で輝かしい説得力に充実しています。バッハ音楽の奥深い魅力をストレートに伝え、『平均律』の新たな名盤の誕生です1997年からは日本を本拠地として活動。イリーナ・メジューエワのピアノ演奏を聴きダイナミックな演奏はチェンバロでは味わえない曲のような気持ちになっていった。イリーナ・メジューエワ(ピアノ)録音2017~2018年録音場所富山県魚津市、新川文化ホール録音方式ステレオ(DSD/セッション)
実に良い演奏でもある。



最近はディーナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)追悼盤の平均律クラヴィーア曲集第2巻を知ったのである。ロシアの名ピアニスト、アナトール・ウゴルスキの娘であり、自身も国際的なコンサート・ピアニストとして活動したディーナ・ウゴルスカヤ。2016年からはウィーン国立音楽演劇大学のピアノ科教授を務めながらも、癌との闘病の末、2019年9月に46歳の若さでこの世を去りました。



ウゴルスカヤの追悼盤として、10年間に渡る充実のコラボレーションを築いてきたドイツの「C'Avi-music」の録音の中から、ウゴルスカヤの代表的名盤となっていたJ.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』が新装再発売。元々リリースされていた5枚組の全曲盤は廃盤となり、第1巻(2枚組)、第2巻(3枚組)の分売となったそうです。その深い感受性と冷静なパフォーマンスから、「ピアノの哲学者(philosopher at the piano)」として称賛されたウゴルスカヤの大いなる遺産。スタインウェイでたっぷりと歌うバッハの「聖典」には感激ものである。

  J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV.870-893
 ディーナ・ウゴルスカヤ(ピアノ)
 2015年10月&11月、バイエルン放送スタジオ2(ミュンヘン)

ベルリンのハンス・アイスラー大学に入学し、デトモルト音楽アカデミーに移り、再びガリーナ・イワンゾワに師事するとともに、ネリーヌ・バレットにも師事し、2001年には大学院レベルのコンサート試験("Konzertexamen")の学位に合格した。2002年から2007年までデトモルトでピアノを教え、准教授の職に就いていた。2007年から2008年にかけてはミュンヘンに拠点を移していたが、2016年10月、ウィーンの音楽・舞台芸術大学のルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン研究所のピアノとチェンバロの教授として招聘された。2019年9月17日にミュンヘンの自宅で、癌のために亡くなった。ドイツ、ロシア、フランス、オーストリア、ウクライナでコンサートを行い、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスのコンサートホールやシュヴェツィンゲン音楽祭で演奏したほか、「ヒッツァッカーの音楽の日」やディジョン音楽祭など誰の真似にもならないように意識して弾いてる感じしませんか?
良く言えば自分の感性の赴くままに弾いている。非常に優れた演奏で 好き嫌いは別としても、実際、この時代の人のバッハ演奏は、フィッシャーにしてもホルショフスキーにしてもロマンティックな点があり、抒情に流れる面が多々ありますが彼女の演奏は実に見事でもあります。 



最後に少し古い演奏ではあるが、エドウィン・フィッシャー(Edwin Fischer)スイスのバーゼルに生まれる。エドウィン・フィッシャーは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノ音楽で最も優れた演奏家の一人だと言われる。

彼の演奏は作品に対する深い敬意、作品の中に自己を埋没させる能力、表現の深さと純粋さが特徴だった。エドウィン・フィッシャー演奏の芸術には偉大さと同時に簡潔さがあるとも思える演奏です。

バッハ没後百年眠るバッハの音楽は歴史的にもピアノの改良は進み、鍵盤のおおよその規模もリスト晩年に88鍵と大型化。1820年頃に木製フレームを金属部品によって補強し、1840年には鋳物の鉄骨フレームを実現したのが大きな要因で鍵盤楽器においてはピアノ演奏が感受性が高くなる様に思う。
此処で音響装置再現に関して感じることは最初チェンバロ演奏ではFyne AudioのF500で視聴した場合は疑問は感じなかったが、現在のグランドピアノでの再生を行う場合グランドピアノとしての音質の広がり奥行き、どっしりした落ち着きのある音が欲しくなる筆者が思うは音量はあまり上げないで視聴するが、6.5吋程度のユニットでのグランドピアノ演奏の再生は無理のようで、10吋以上のユニットでの視聴が一層バッハが訴える音楽を知る事が容易になるのであろう。臨は15吋サイズが理想であろう・・・



これによりソロや室内楽でも大きめの会場で演奏できるようになった為、公演を埋める作品数が必要になり、メンデルスゾーンやシューマン、リスト、ショパン、ブラームスらもバッハをアレンジしたり引用展開素材にしたりして関連作品を発表するようになります。
その為後期に作られた平均律クラヴィーア曲集 第2巻が完成度も高く晩年まで細かな所にも手を加え次の時代の音楽の準備をしたのかとも思えます。

やはりJ.S.バッハの演奏は深みにはまる傾向がある、一番の問題はベストの一枚を選ぶ事が未だ出来ず、迷う事です・・・ブラボー!

最近のお気に入りのジャズピアニストakikoとの共演もご機嫌な”ジャズを詠む”のアルバムを検証

2024年11月20日 | JAZZ・ボサノヴァ

いつもの様に早朝モジャ君と散歩後シャワーを浴び寛ぎながら、値上がりする品目では珈琲豆の値上がりは激しく50%程の値上がりしている状態である、貧困ろう時にとしては甚だ迷惑でもある。新しい新鮮な珈琲豆を挽き温度に注意した淹れた美味しい朝珈琲から1日が始まる事はご機嫌でもある。

早速部屋に入りオーディオ類の電源を入れる。暫くして音出しをする・・・
最近何故かジャズ音楽を聴いてない、何故か?筆者の気に入ったジャズが見当たらず聴くのは1950年台のものが多い、最近注目は海野雅威(うんの ただたか)の経歴を調べた。1980年、東京生まれ。4歳からピアノを弾き始め、9歳でジャズピアノを始める。以前ヴァーヴ・レコード(Verve Records)は、1956年にノーマン・グランツにより設立されたアメリカのジャズ・レコード会社から多くのジャズミュージシャンを発売し定評はある。CDでGet My Mojo Backのアルバムは少しアバンギャルドな感じが良く聴いていた、ハンク・ジョーンズやジミー・コブなどのレジェンドに愛され、ロイ・ハーグローヴ・クインテットで日本人初、最後のレギュラー・メンバーだったニューヨーク在住の実力派ピアニスト海野雅威、渾身のニュー・アルバムはずいぶん好印象であった。




確かにKORG(コルグ) 1BIT USB-DAC/ADC DS-DAC-10R DSDレコーディングのアップデートしCDを入れ聴くも微妙なニュアンスが細部までトレースされFyne AudioのF500での再生はとても素敵な音を奏でる現在アンプはジャズの試聴はLUXKIT A3500を使う事が多い何故なら馬力がある為だがこの機種でのシステム作りは意外と素晴らしいプレゼンスを得たのである・・・。確かにジャズとLUXの相性は頗る良い結果を得る様です。

筆者世代の高齢者でもリラックスして楽しめるジャズでもある。筆者の場合全体的には英国のSPを選ぶ事が多いが、違った意味に於いてもジャズも結構楽しめる音になりこの様な音質になれるとアルテック、ジムラン系統の音では煩すぎる様に無感じるが、乾いたドラムの音だけはジムランの音が懐かしく思うが音楽全体で聴くならばそれは違った音になってしまう様にも感じる。



このLUXKIT A3500のパワーアンプも一度じっくりメンテナンス時期の様ではあるが、詳しいテスト機材がない為メンテナンスして頂ける場所を探そうとも思う次第である、また真空管は松下製の新しい球に交換した。

海野雅威は東京藝大在学中の18歳からミュージシャンとして活動を始める。鈴木良雄、伊藤君子、大坂昌彦らシーンを支える多くのミュージシャンと共演し若い世代の旗手的存在であったが、さらにジャズのルーツや文化に触れる為、2008年にニューヨーク移住。ゼロから新たにスタートした新天地でもトップミュージシャンに認められ、故ジミー・コブ (ds) クリフトン・アンダーソン (tb) ウィナード・ハーパー (ds) 故ロイ・ハーグローヴ(tp) ジョン・ピザレリ (gt,vo) ジャズミーア・ホーン (vo) 等のバンドでの活動の他、自身のトリオでも演奏を行っている。
40歳の海野は最近、父になったばかり。仕事でビデオの撮影を終えて西135番通りにある地下鉄の駅を出ようと改札に向かうと、8人ほどの若者の集団が前方に立ちはだかった。そのまま通りすぎようとしたところ、集団の1人に後ろから体を押された。連れの女性が押された、と別の1人が言うと、近くにいた若い男性がこう続けた。「俺の女は妊娠してんだぞ」。その瞬間に暴行が始まった。地下鉄の構内で始まった暴力行為は通りに出てからも続いた。海野は通りの人々に叫んで助けを求めたが、誰も助けてはくれなかった。彼らは海野の右の鎖骨を骨折させ、腕を負傷させ、全身に打撲を負わせた。海野は骨折の治療で手術を受けたが、再びピアノを演奏できるようになるかどうかはわからない。右腕は今のところまったく使える状態にはなく、いろいろなことを左手でこなせるように学んでいるところだと言う。
その後また、亡くなる前から巨泉もなにかと言えば以前から親しく付き合った友人も惜しまれつつ世を去った名ジャズ・ピアニスト世良譲、ジャズ・ピアノの巨匠ハンク・ジョーンズ、テナー・サックス & フルートの巨匠フランク・ウェスが、晩年最も期待を寄せていたピアニストでもあり、CDでの共演の他、音楽のみならず人生の師として交流を深めていたそうである。

『akiko with 海野雅威TRIO”ジャズを詠む”』


簡単にakiko(あきこ、1976年12月14日 - )は、日本のジャズシンガー。 akiko. 生誕, (1976-12-14) 1976年12月14日(47歳). ジャンル, ジャズ. 職業, 歌手.と簡単に記されている。
2001年、名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」初の日本人女性シンガーとしてデビュー以来、枠に捕らわれない音楽性を追求しながら音楽以外の分野でも幅広くその才能を発揮し、日本のジャズシーンにおいて常に異色の存在であり続けるakikoと、NYを活動拠点としてジミー・コブやロイ・ハーグローヴなど名だたるジャズレジェント達からも寵愛を受け世界のジャズシーンで活躍していた矢先にNYの地下鉄での暴行事件により致命的な負傷を追いつつも奇跡の復活を遂げ、昨年同じく「ヴァーヴ」レーベルよりメジャーデビューを果たした話題のピアニスト、海野雅威とのアルバムでもある。

今回のジャズを詠むアルバムについては次の様に紹介していましたので引用させていただきました。「エッセイ本では、好きなスタンダード曲をピックアップしつつ、それをテーマにして自分のライフスタイルや人生観などを綴りました。いつか、この本と繋がりのあるCDを作りたいと思っていましたが、奇を衒っていない“普通の”ジャズ・スタンダード集にしたかったんです。でも、それって意外と難しい。ジャズ・ミュージシャンというのは、どうしても自分の個性を出したくなったり、現代風にアップデイトしたくなるものですからね。私がイメージしているアルバムを海野くんとなら作れると思い、プロデュースもあわせて依頼しました。ベーシストは、アルバム『simply blue』でお世話になったチンさんにお願いしようとふたりの意見が一致しまして・・・」



二人の出会いは2005年のakikoのライブ・レコーディング・アルバム『Simply Blue』まで遡る。ジャズファンの間でも未だに人気の高い同アルバム以来の共演作は、二人が信頼を寄せる一流ジャズ・ミュージシャンを集めてのスタジオ・レコーディング・アルバム。

akikoと海野雅威のタッグ再び!スタンダード愛に溢れた、不朽のジャズ・スタイルはご機嫌なアルバムでもある。


 01.Jazz - introducing “How High The Moon”
  Words / akiko, Nancy Hamiton Music / akiko, Morgan Lewis
 02.Poor Butterfly
  Words / John Golden Music / Raymond Hubbell
 03.East Of The Sun
  Words / Brooks Bowman, akiko Music / Brooks Bowman
 04.Crazy He Calls Me
  Words / Bob Russell Music / Carl Sigman
 05.Where Or When
  Words / Lorenz Hart Music / Richard Rodgers
 06.Come Rain Or Come Shine
  Words / John H Mercer Music / Harord Arlen 
 07.For All We Know
  Words / Samuel M Lewis Music / Fred J Coots
 08.Let's Call The Whole Thing Off
  Words & Music / George Gershwin, Ira Gershwin
 09.I Love You For Sentimental Reasons
  Words / Deek Watson Music / William “Pat” Best
 10.Look For The Silver Lining
  Words / B.G.DeSlyva Music / Jerome Kern
 11.Enjoy It While You Can
  Words / akiko, Tadataka Unno Music / Tadataka Unno
         


akikoが2018年に発表したエッセイ『ジャズを詠む-人生を幸せにする、25のスタンダード・ナンバー』で取り上げたジャズ・スタンダードから選曲。タイトル曲「Look for the Silver Lining」や「East of the Sun」「For All We Know」などスタンダードの名曲をオーセンティックなスタイルで収録した本作は、akikoのデビュー作である『Girl Talk』を彷彿させる。



ライブでもお馴染みのakikoのオリジナル曲「Jazz-introducing“How High The Moon”」と、海野雅威氏の昨年のVerveデビュー作にも収録されている同氏のオリジナル曲「Enjoy It While You Can」(作詞:akiko/海野雅威)を収録。
ヴォーガル:akiko
ピアニスト:海野雅威
ベーシスト:鈴木良雄
ジャズ・ミュージシャンとの共演機会も多い人気ドラマー:Gene Jackson
そしてゲストに、アメリカ在住のギタリスト:増尾好秋
豪華なメンバーが並ぶ



英国風のFyne AudioのF500でのジャズは少し品の良いリラックスしたジャズヴォーガルとピアノが実にお似合いの品の良いジャズが聴ける、正にリラックスムードが十分満喫できる、海野雅威トリオのアルバムは以前から聴くがakikoとの共演は初めてですが、期待通り軽めのジャズが実に心地良い。ブラボー!