伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

ボッサにたった2年間関わったスタン・ゲッツ(ts)の足跡を振り変える、本当はジャズ音楽を追求したかった様ですね!

2024年09月16日 | JAZZ・ボサノヴァ


些か良伝ではあるが、先日あるニュースを見るともなしにぼんやり見たが、自民党総裁選の候補者全ての会見をTVで見た、ある候補者議員曰く、靖国問題と自衛隊について明快な発言があり思わず感動した。実に明快答えていた。防衛大臣でも口にしなかった言葉である。その内容にについて・・・・

自衛隊服務宣誓である全文は
「私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。」

詰まり命令には命を捧げますという宣誓文である。
上記の服務宣誓書は自衛官になった時に誓う最初の重要な書類であり、一番の疑問は命令する側と受ける側に分かれるが、問題は命令する側に服務宣誓書の意味を理解しているのであろうか?一番の命令権は日本国総理にあり防衛大臣であるがこの意味を全て理解しているか甚だ疑問である。

昔大日本帝国の頃もよく似た宣誓書があったと思う、基本は日本は徳川時代から続く私用で通学した寺子屋にて「読み書き算盤」の基本を学び立派な社会人として相応しい自主教育を施していたからなのであろう。
我が国の歴史書を紐解けば解るが、植民地にした国々にも先ずは、初めは病院と学校を設立し教育の大切さを教えた次にインフラ整備を実行した。
明治時代になり尋常小学校を設立し軍人なっても困らない様に「読み書き算盤」を全員に習得させた。この様な基本の歴史も分からないような自民党総裁選の候補者が果たして自民党総裁になっても恥をかくだけであろう。

ある議員は昔幼少の頃何故日本はあの米国と戦争をしたのであろうかと疑問を持ち30代の頃、先の戦争は米国の大統領ルーズ・ベルト、は、モーゲンソー財務長官、ハリー・デクスター・ホワイト財務次官補達で日本を戦争に巻き込んだ張本人でもあるということが解明されたと言われる正に仕組まれた罠であった。
この容易な問題は日本の近代教育で近代歴史は史実を全く語ってない致命書と言えよう、正しいし教育し国民に公表しなければならないであろう。

ロシアのプーチンも語る、米国民主党の連中は右手で握手し左手でナイフで留めを刺すが、共和党は握り拳を作りパンチを浴びせる、何方も嫌いであるが共和党の連中が与し易いと言っている。アイゼン・ハワー以前の米国は欧州の事もある程度考え物事は進めたが今や主権国家として益々傲慢になっている。この様な世界情勢がどこまで見えるかが日本の丞相には大切な事と思う、今後益々心配である。
今は筆者も齢76にもなり思うは歴史は実に興味ある事と思っている。この様に好きな音楽を聴きながらPC等で学べる世界もおもしろき人生でもある。



ブラジルの歌手、ギタリスト。作曲家のボサノヴァの父と呼ばれた・アントニオ・カルロス・ジョビンや作詞家のヴィニシウス・ヂ・モライスらとともに、ボサノヴァを創成したとされているが、スタン・ゲッツ(ts)の聴きやすいサックスの音、そして美しい音色のテナー・サックスが無かったのならあれ程ボサノヴァはメジャーな音楽になっていなかったであろう・・・?
スタン・ゲッツ(ts)はボサノヴァ音楽との関わり合いはたった2年会の短い期間と言う時事とは驚きでもある。

スタン・ゲッツのテナーを聴いてると鬱な気持ちでいても途端に何か思考が替わって自然と聴き惚れてしまう精神安定剤も兼ねてるジャズマンだなと思う、彼の生き様も知って晩年迄の麻薬やアルコール中毒そして癌との戦いと、でもそう言う中でも彼の音楽への姿勢は常に素直でテナーの音にも暗さを感じさせず!特に彼の18番のボサ・ノヴァへの愛着、BGMとして流していても耳の良い人には直ぐにゲッツのテナーの魅力を感じ取れると信じています。今回紹介するGetz For LoversはMoonlight In Vermontの曲はボサノヴァ曲ではあるが何とムードある郷愁を感じさせる曲であり正に秋に相応しい曲でもある。



欧州のスピーカーをお持ちの方は是非引いていただきたいスタン・ゲッツ魅力いっぱいのアルバムをお聴きいただきたい。馴染みやすい音楽と自然に流れるムードあるボッサのリズムの魅力は欧州トーンが大変好ましく部屋に響く様は実にリラックス出来る。そのような魅力いっぱいのサックス奏者について述べる。

1927年2月2日、スタン・ゲッツ(本名:スタンリー・ゲイツキー)は父 アルと母 ゴールディーのもと米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで誕生。
父方の祖父母はユダヤ系の移民で、ユダヤ人に対して行われた集団的迫害行為から逃れるため1903年にウクライナの首都キエフから移住してきました。
時代が世界恐慌に直面すると、ゲッツ一家はより豊かな収入を得られる職を求めてニューヨークへと引っ越し。幼い頃は学業での成績が優秀で、小学校6年生の頃はクラスでもトップレベルだったとか。楽器に関心を持った彼は、12歳(中学生)の時にハーモニカを手に入れ、演奏するように。
彼は15歳の時には既にタバコを1日1箱は吸っていた上に、精神的な不安感はアルコールに拠り所を求め、毎晩のように酔っ払っていたようです。このアルコール依存症と後のヘロイン中毒は、彼の人生に大きな影を落とすこととなります。
彼がヨーロッパにいた間、ジャズシーンにはとある変化が。マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンの活躍を筆頭に、アメリカにおけるジャズの流行はモーダルジャズへといつしか変わっていたのです。メトロノーム誌とダウンビート誌という2つのジャズ雑誌でも、人気プレーヤーの座はゲッツからコルトレーンへ。



たった2年間のお遊びで花開いたボサノヴァ音楽である。
1961年、ゲッツは数年間滞在していたヨーロッパから帰国後、彼はギグでチャーリー・バードと知り合い、バードがブラジルで感銘を受けたというジャズとサンバのハイブリッド音楽である”ボサノヴァ”を紹介されます。バードは、アメリカではまだ誰もレコーディングしようとしていない音楽だけれど、と言ったそう。

ゲッツはすぐさまプロデューサーであるクリード・テイラーに録音の機会を設けるよう持ち掛けます。


当時1962年「Big Band Bossa Nova」が発売され人気になったきっかけの様なアルバムでこの後決定的なアルバム1963年発売「Getz/Gilberto」は、アメリカのジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと、ブラジルのボサ・ノヴァ歌手ジョアン・ジルベルトが連名で1963年に録音し、1964年に発表したアルバム。アントニオ・カルロス・ジョビンがピアノで参加し、アストラッド・ジルベルトが2曲でボーカルをつとめたアルバムは衝撃的でした。



本人にとって、ボサノヴァのミュージシャンとみなされるのは本当に嫌だったらしい。あくまでもボサノヴァを軽視しているのではなく、自分はジャズミュージシャンだという気概から、ゲッツがいたからこそボサノヴァの世界制覇が短期間で完了したわけです。

勿論ジョアン・ジルベルトは偉大なミュージシャンでが、当時の世界環境、技術力で、南半球の音楽が世界を制覇するのは容易ではなかった。遅かれ早かれボサノヴァによる世界制覇は実現したと思いますが、「2年間と言うあれだけの短期間で」という条件をつけるなら魅力あるサックスの響きを提供したゲッツの功績は計り知れない事と思いませんか・・・。



ジョアン・ジルベルトとのアルバム、『ゲッツ/ジルベルト』がそれです。本作では、ジルベルトの妻であるアストラッド・ジルベルトの素人の歌声を気に入ったゲッツが、アルバムのヴォーカリストとして録音に迎え入れました。

実は「ジョアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビンはアストラッドには歌ってほしくなかったようだった。プロの歌手でもないし、ただの主婦だったのだから。アストラッドが歌う『イパネマの娘』と『コルコヴァード』を聴くと英語で歌うことでの響きもとても良く、録音しない理由はないと思った」とゲッツは考えたそう。

その後ジャズ生活を送り1991年6月6日、ゲッツは手助けされ車椅子のままベッド脇の窓辺から朝3時の海を眺めました。夜明け前の暗い海、寄せては返す波を見て彼は何を思ったでしょうか・・・。
その日の夕方、彼の人生は静かにそっと幕を閉じたそうです。晩年に患った肝臓ガンが原因、64歳の生涯でした。彼の人生は、アルコール依存症とヘロインとの闘い、そしてガンとの闘いでもありました。



今は亡きボッサの設立メンバーのこの極徳のリズム、この季節、なぜかボサノヴァが聞きたくなる習性があり、大好きな曲“デサフィナード”をキーワードに検索していたら…掘り当てました!お宝を・・・ 

もともと、ジャズバラードも好きだったものの、ボサノヴァから、スタン・ゲッツに辿り着きました。 


 
ジャズファンなら、きっと誰もが知っているような有名人だと思うのですが、そういった知識が全くなく、ただ自分の耳が探知して心地よさを感知したものだけをよしとしてる私にとっては、ホントにお宝に出会った感じでありました。なんといったらよいのか、とっても癒される。

気持ちの良いサックスの音色。これからのどんよりとした梅雨の時期からけだるい夏からスッキリの秋空にかけては、全くぴったしのサウンドです。
すっかり、聞き惚れ、第2弾 "More Stan Getz"も速攻購入してしまいました。



Getz For Lovers


 1.バーモントの月Moonlight In Vermont
 2.コルコヴァード Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)
 3.アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユーI'm Glad There Is You
 4.バット・ビューティフルBut Beautiful
 5.オ・グランヂ・アモールO Grande Amor
 6.アルフィーAlfie
 7.ヒアズ・ザット・レイニー・デイHere's That Rainy Day
 8.ボディ・アンド・ソウルBody And Soul
 9.ザ・ルック・オブ・ラヴLook Of Love, The
 10.リトル・ガール・ブルーLittle Girl Blue
 11.プラ・マシュカー・メウ・コラソンPara Machucar Meu Coracao
 12.デトゥア・アヘッドDetour Ahead
 13.メリンダMelinda
 14.イパネマの娘Girl From Ipanema, The
 15.イフ・エヴァー・アイ・ウッド・リーヴ・ユーIf Ever I Would Leave You

この一枚で要約されるボサノヴァの曲の数々先ずは、1曲目はクラウス・オガーマン編曲指揮のオーケストラをバックにゆったりと吹いている63年の演奏。2曲目は人気作ゲッツ/ジルベルトに入っていた曲。3曲目は57年のスタン・ゲッツ&オスカー・ピーターソンからの選曲。という具合に、おなじみの演奏が次々と登場する。ゲッツは50~60年代にヴァーヴ・レーベルに集中的に録音を行なったので、名演・名作には事欠かない。



本作はその中からバラード演奏を選りすぐったベスト盤なので、まさに名演のオン・パレードだ。激しくブロウするゲッツも魅力的だが、本作に聴かれるような詩情豊かな演奏はこれまたゲッツの独壇場といっていい。マイルドな音色による柔らかな感触のバラード演奏は、聴く者の心を優しく包みこむ。一歩間違うとムード・テナーの世界になりそうなところ、その直前で踏みとどまっているのは、ゲッツのジャズ・ミュージシャンとしての矜持とセンスゆえだろう。

コンボ、ウィズ・ストリングス、ボサノヴァと内容はさまざまだが、一貫しているのはどれも優雅な演奏だという点。モダン・ジャズを代表するテナー・サックス奏者スタン・ゲッツ。オーケストラをバックにサックスの艶やかな音色が漂う「バーモントの月」他、しっとりと甘くムーディーな「コルコヴァード」他、ボサノヴァからジャズ・スタンダードまで上品なバラードで構成した15曲。
この時期になると何故か聴きたくなる懐かしいアルバムでもある、ブラボー!

季節は初秋であるが、暑き日は続く、最新録音のヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタを検証する。

2024年09月13日 | J.S.バッハ関係

九月半ば過るが一向に秋の感じがない、早朝でも風がなければ実に暑い、昔から此の様に暑い日が続いていたのであろうか・・・?
最近ご無沙汰した筆者のブログですが、此の所ある想いもありハイドンの音楽を中心に聴いていたが、古典主義音楽の中心的な課題ともいうべきそなた形式と、それを含むそなたという形式を確立したのは、1781年に書いた《ロシア弦楽四重奏》においてであるといわれています。この様な評価もあり、個人的には実に音楽も解りやすい曲も多く弦楽四重奏曲を紐解いていたですが、聴き続ける事に何か物足りなさに不満が噴き出すのだ、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn 1732 - 1809)の人生は、モーツァルトと対照的だったかもしれません。その音楽スタイルは明快さと構造的な均整に特徴があります。 交響曲や弦楽四重奏曲において形式美と創造性のバランスを見事に保ちながら、新たな音楽的可能性を切り開きましたとある。しかしブログに取り上げる様な感動もなくある程度の暇潰しの如く聴いたのは確かである、大変不謹慎な事であった。

そこで筆者が感じるJ.S.バッハの音楽は 優美な旋律と、緻密に計算された装飾法、それに加えてルネサンス音楽を引き継いだ重厚で知的な音楽技法を組み合わせたことが特徴的です。特に親しみやすい曲はJ.S.バッハのケーテン時代の作った器楽曲は大変素晴らしく、此の時代の5年程の時代がが無かったのならJ.S.バッハの代表的な器楽曲は無かったとも言えよう。



そして何気なく最新録音のJ.S.バッハの新譜を調べてみると日本ではヴィオラのすばらしさを人々に知らしめようと精力的な活動を行っているヴィオラ界の第一人者、今井信子が取り組んだバッハの無伴奏チェロ組曲全曲録音したものがあり音質も大変優れ勿論演奏も記憶に残る優れものでもある。

今回は先ずヴィオラ・ダ・ガンバは「ガンバ(脚)」という名称が示すように、両脚で挟んで弓で弾く弦楽器です。形はヴァイオリンやチェロに似ていますが、全く別の楽器です。ヴィオラ・ダ・ガンバ(イタリア語)はチェロに似た六弦の楽器で、6本あるいは7本の弦とフレットのついた指板を持ったこの楽器の特徴をひとことで表すなら、弓で弾くギターです。ヴィオール(フランス語)、もしくはバス・ヴィオールとも呼ばれます。ヴィオール(英語ではヴァイオル)という呼び名だとチェロ相当のものよりも小さいヴァ イオリン音域のものなど、種類は他にもありました。ヴィオール・ファミリーはヴァイオリンやヴィオラ、チェロなどのいわゆるヴァイオリン・ファミリーよりも音量が小さく、貴族の小さな集まりで愛好された楽器でした。昨今のバロック・ヴァイオリン同様、古楽器ブームもあってその繊細な倍音を含む音色が現代人にやすらぎをもたらしてくれるのかもしれません。



J.S.バッハの作品としてはいつ作られた曲かというと、以前はケーテン時代だろうとよく言われていました。年齢にしてバッハの三十代半ば、三十二歳から三十八歳がケーテン時代です。人生の出来事としては、最初の奥さんであるマリア・バルバラが突然死んでしまって、割合すぐにというかアンナ・マグダレーナと再婚したのがこの頃です。
ケーテン侯レオポルトが音楽が好きで、その人が音楽に興味のない奥さんと結婚して熱が覚めるまでケーテンの宮廷楽団、コレギウム・ムジクムはいつもカフェ・ツィマーマンに集まって楽しく活動していたようです。定説としていつも取り上げられるのは、この楽団にはヴィオラ・ダ・ガンバの名手であったクリスティアン・フェルディナント・アーベルがいたし、レオポルト侯自身もこの楽器を弾いたことからこれらのソナタが作られたのだろう、というものです。
そのアーベルの息子が作曲家でもあり、この楽器の最後の名手と言われるカール・フリードリヒ・アーベルで、しかしその後は楽器自体が歴史の中で忘れられてしまうということなのです。J.S.バッハのこの時期にはブランデンブルク協奏曲をはじめとするほとんどの協奏曲、室内楽/器楽作品の有名なものが作曲されています。
バッハのチェンバロ伴奏付きの三つのソナタ(BWV1027~1029)はこの有名な作曲家のものということも あって、ヴィオラ・ダ・ガンバの曲全体の中にあっても演奏者に重要なレパートリーとなっています。一方でバッハの作品という観点から見ると、彼の室内楽作品は案外と少ないのです。フルート、ヴァイオリン、チェロという楽器でそれぞれに無伴奏のものとチェンバロなどの伴奏付きのものとがある、という具合に考えるなら、実際はチェロとチェンバロによるソナタは存在しないので、音域的にはその位置にあるのがこのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタだと捉えてもいいかもしれません。そしてバッハの室内楽はそれでもうほとんどというか、それ以外の曲となるとチェンバロの独奏曲を除いて「音楽の捧げもの」ぐらいなのです。
ちなみに二本のフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ (BWV1039)はこのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタの第1番(BWV1027)と同じ曲なので、フルートの方でまとまった曲を聞いていると、あれ、どこかで聞いたようなメロディーだな、ということになるかもしれません。一応参考にYouTube作品を挙げます。



以前この曲を紹介したギエルミ兄弟が奏でるバッハ!J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集であるが「ガンバのハイフェッツ」の異名を持つ、ヴィルトゥオーゾ・ガンビストである弟のヴィットリオと、オルガン、チェンバロ、フォルテピアノ奏者、指揮者、ルネサンス・バロックの音楽研究家として多岐に活躍する兄のロレンツォ。イタリア古楽界を代表するギエルミ兄弟が、ガンバ奏者の重要レパートリーに数えられるバッハのソナタを、圧倒的存在感で奏でる、古楽器の演奏は注目に値する。


今回紹介するのはバーゼル・シンフォニエッタの副首席ヴィオラを務めるデンマークのヴィオリスト、マリーエ・ストクマー・ベカーのデビュー・アルバム!
ジョゼフ・ヒル1776年製のヴィオラで弾く、J.S.バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集である。



イラリア・マチェドーニオ(Ilaria Macedonio)チェンバロ
此の様な解説があった「マケドニオのアゴジックなタッチは、 イネガルでかすかにブロンズ色に染まっており、素晴らしく、彼女の指使いは、細かく表現された文法で語られている。」 (グラモフォン、2021年3月)
イラリア・マケドニオは、アッシジで、ほぼ全員がプロの音楽家である家庭に生まれました。7歳でピアノを始め、8歳でアローネのセッテノーテ音楽コンクールで第1位を獲得しました。それ以来、ペルージャのピッコレ・マニ音楽コンクール、カステルヌオーヴォ・ガルファニャーナ音楽コンクール、ローマのハイペリオン音楽コンクールなど、数多くのコンクールで入賞しています。2006年、イラリアはオーケストラのソリストとしてデビューし、ウンブリアとラツィオでアンサンブル・レ・メタモルフォージ・ムジカリと共にモーツァルトのピアノ協奏曲K414を演奏しました。その後、テルニのG.ブリチャルディ音楽院に進み、一等成績で卒業しました。2013年、イラリアはエラスムス奨学生としてデンマークのコペンハーゲンへの交換留学に選ばれました。 2014年、イラリアはコペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーに入学し、ケティル・ハウグサンドの指導の下、古楽の修士号を取得しました。デンマーク王立音楽アカデミー在学中、イラリアは室内楽団やアンサンブルの通奏低音チェンバロ奏者として演奏していました。



マリー・シュトックマー・ベッカー(Marie Stockmarr Becker)ヴィオラ
デンマークのヴィオラ奏者、マリー・シュトックマー・ベッカーは、フランスのリュエイユ=マルメゾン国立音楽院とスイスのバーゼル市音楽アカデミーでモダン・ヴィオラを学び、2011年に修士号を取得しました。バーゼルのスコラ・カントルム・バジリエンシスで副専攻としてバロック音楽を学んでいるときに、古楽への情熱を発見しました。その後、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーで古楽の修士号を取得しました。
古楽器による古楽、現代音楽、即興演奏、演奏など、幅広い音楽表現に取り組んでいます。多才で遊び心のあるマリーは、  自分の楽器であるビオラの音色を通じて音楽の境界を探求しています。
現在、スウェーデン南部を拠点に活動するマリーは、スカンジナビア、ヨーロッパ、その他の地域のアンサンブルで演奏しています。彼女は、Nordic Affect、Concerto Copenhagen、Basel Sinfonietta のメンバーであり、Enghave Barok (デンマーク)、Göteborg Baroque (スウェーデン)、Arte dei Suonatori (ポーランド)、Theatre of Voices (デンマーク/イギリス)、Rudersdal Chamber Players (デンマーク)などの現代音楽および古楽アンサンブルとコラボレーションしています。



バーゼル・シンフォニエッタの副首席ヴィオラを務めるデンマークのヴィオリスト、マリーエ・ストクマー・ベカーのデビュー・アルバム・・・
ジョゼフ・ヒル1776年製のヴィオラで弾く、J.S.バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集

2人の新しいチャンネル・クラシックス・アーティスト、デンマークのヴィオラ奏者マリーエ・ストクマー・ベカーとイタリアのハープシコード奏者イラリア・マチェドーニオによるファースト・リリース。
バッハの時代にはヴィオラのためのソナタのレパートリーが殆どなく、おそらくヴィオールから借りたレパートリーとして演奏されていたであろうという考察から、ヴィオラ・ダ・ガンバ(脚のヴィオラ)のために書かれたバッハの3つの傑作ソナタを、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕のヴィオラ)で演奏。歴史的情報に基づきながらも、新鮮で独特なアプローチで、バッハのガンバ・ソナタを再現します。



マリーエ・ストクマー・ベカーは、現代音楽を専門とするオーケストラ、バーゼル・シンフォニエッタの副首席ヴィオラ奏者を務め、現代楽器と歴史的楽器の両方を演奏しながら、様々なオーケストラや室内楽シーンで活躍。イラリア・マチェドーニオはイタリアの音楽家の家庭に生まれ、テルニ(イタリア)のブリッチャルディ音楽大学を卒業後コペンハーゲンのデンマーク音楽アカデミー、ロンドンの王立音楽カレッジでも研鑽を積み、優れた通奏低音奏者として多くのアンサンブルと共演してきました。



Bach: Sonatas for Viola (da Gamba) and Harpsichord BWV 1027-1029

収録曲 | 【曲目】
J.S.バッハ:
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番 ト長調(BWV 1027)
  1 : Bach, J S: Viola da Gamba Sonata No. 1 in G major, BWV1027
  2 : I. Adagio
  3 : II. Allegro ma non tanto
  4 : III. Andante
  5 : IV. Allegro moderato
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番 ニ長調(BWV 1028)
  6 : Bach, J S: Viola da Gamba Sonata No. 2 in D major, BWV1028
  7 : I. Adagio
  8 : II. Allegro
  9 : III. Andante
  10 : IV. Allegro
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番 ト短調(BWV 1029)
  11 : Bach, J S: Viola da Gamba Sonata No. 3 in G minor, BWV1029
  12 : I. Vivace
  13 : II. Adagio
【演奏】
マリーエ・ストクマー・ベカー(ヴィオラ)
イラリア・マチェドーニオ(ハープシコード)

※使用楽器
viola by Joseph Hill, London, 1776
double-manual harpsichord copy by Joop Klinkhamer,
Amsterdam, 1990 after Johann Heinrich Harrass, Thuringen, Germany, c. 1700

録音:2020年2月25日〜29日、デンマーク、コペンハーゲン、ギャリソン教会。



現在YouTubeの配信もあり実に便利になったが、ガンバの音域の伸び代が若干不足します、CDと比べ相当音質は良くないが、最近音質の良いS.M.S.L PL200 MQA CDプレーヤー Bluetooth 5.1 DAC ヘッドホンアンプが注目を浴びている様ですが、DAC搭載されている様なので暫く様子を見たいと思ってます。

バッハのチェロ曲やヴィオラ・ダ・ガンバ曲をヴィオラに編曲することには、多くの利点がある。その楽器の柔らかな低音はチェロによく似ていて、叙情的な高音はリラックスした気楽さで演奏でき、チェロに異なる種類のストレスを与えることができる。バッハのチェロ組曲はヴィオラでうまく録音されており、これらのソナタは技術的な意味ではそれほど難しくないため、この高音だが甘美な音域で演奏できない理由はない。

音楽家が書いた小冊子の注釈には、バッハの時代のヴィオラ奏者がこのレパートリーを取り上げていた可能性が高く、「ヴィオラ・ダ・ガンバ(脚のヴィオラ)と区別するために直訳すると「腕のヴィオラ」となる)のレパートリーはバロック時代には非常に少なかった」と書かれている。 JS バッハがヴィオラを好んでいたことは知られているが、彼の時代には独奏楽器として使われることは稀だったと言われている。
G. ヘンレによって出版されたこれらのソナタのヴィオラ版があり、ベーレンライターはその版に「ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオラ)とチェンバロのための」と記しているのです。

CDで聴けば明らかで、これは非常にバランスの取れた録音で、チェンバロの存在感は良好で、両方の楽器から十分なディテールが感じられ、かつそれらがうまく溶け合っている。この 2 人のミュージシャンはどちらも古楽を学んだので、ヴィオラのパートは、完全にではないにせよ、ほとんどビブラートがかかっていない。音符の形成と繊細なフレージングが加えられている。
チェンバロの装飾音は可成り抑制されており、音楽が要求するところではテクスチャの透明性が確保されている。 全体として、これらは非常に満足のいく演奏であり、イラリア・マチェドーニオの鍵盤楽器演奏のイギリス組曲など聴きたい欲求に駆られます今後の新曲の発売が楽しみでもあります、バッハ好きの筆者には今後に期待します。



兎に角この弦楽四重奏曲は拙宅で視聴するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetに於いて音出しすれば一番良い響き方を奏でる、勿論弦楽四重奏曲を聴くのはTANNOY IIILZ in Cabinet mkII等のシステムが良いとされるが、TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetと比べ全体的には若干低域不足が気になるのである。正に大型排気量の車でハイウエイをゆったり走る正に余裕の走李である事は間違い無いのである。

そもそもクラシックが上手く再生できるスピーカーとは?と質問したらオーディオ・音楽愛好家の多く方から『TANNOY』と言う答えが返ってくると思います。と考えながら悶々とした日がしばらく続いていました。確かに弦楽四重奏などは、奏でると言うより擦れる、響くと言うより鳴るという感じです。此の様な鳴り方は如何にもTANNOYの独壇場ともいえますが、一番始末に悪いは兎に角TANNOYユニットはアンプを選ぶ傾向は強い様である。しかし一旦ハマれば無敵な所も大きく大変良く鳴ります。



何れにせよこの様な演奏は10吋TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetユニットを駆動するにはプッシュプル方式で駆動することでLUXKIT A3500を使ってみるが筆者の虎の子のZAIKA5300のシングルで駆動するsunvalley SV-501SEが良い結果が得られる、LUXKIT A3500は定評ある松下製の6CA7を使用するが、力強く堂々と鳴るのではあるが繊細な部分はZAIKA5300が勝る、EL34(米国名6CA7)は1950年前後に、ヨーロッパで開発されました。いろいろメーカーにより音質も様々と聞くが興味ある球の様に思う。今後は上等なトランスを使い2A3のシングルのアンプも大変気になるアンプでもある。
未だ欲しい物が多くあり物欲は捨てないといけない時期なのですが大いに反省する次第でもある、ブラボー!

比較的新しい録音で、クセニア・ヤンコヴィチのバッハ、ベートーヴェンのチェロを満喫する。

2024年08月22日 | クラシック音楽・オーディオ

筆者が新しい情報を得る場合は、J.S.バッハ演奏者での部分には前に一度聴いたが何となく気になった演奏者を再度聴き直し又最新の演奏を聴き改めてじっくり聴き良いと思った場合に掲載する様にしているが、今まではロシア系統の演奏者は何故か避けてきた様に思う、今後紹介する演奏者においてもロシア生まれの若手バッハの演奏では定評のあるヴァイオリン演奏者のアリーナ・イブラギモヴァ等も今後是非紹介したいと思っている。

今回はチェロリストのクセニア・ヤンコヴィチ (Xenia Jankovic)スウェーデンの女性チェリスト、1958年10月26日生まれの紹介をする。
一流のチェロ奏者としての素晴らしい才能で知られるクセニア・ヤンコヴィッチは、ソリスト、室内楽奏者、教育者として世界的に活躍しています。
ロシア人とセルビア人の音楽家の家庭に生まれたクセニアは、9 歳でベオグラード フィルハーモニー管弦楽団でデビューしました。キャリアの初めから、彼女に最も影響を与えた教師は、ムスティスラフ ロストロポーヴィチ、ピエール フルニエ、アンドレ ナヴァーラ、ジェルジ シェボク、シャーンドル ヴェーグでした。ヤンコヴィッチは、世界的に有名なコンサートホールでリサイタルを開催するほか、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団、スロベニア・フィルハーモニー管弦楽団、マドリード放送管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、コペンハーゲン放送管弦楽団などのオーケストラとソリストとして共演し、聴衆や評論家から熱烈な称賛を受けています。ヤンコヴィッチは、CPO、サフィール、チャンネル・クラシックス、PGP、メリズム、インデセンス、カリオペ・レコードなどで録音しています。

以下の様な寸評も掲載されていましたので紹介します。
「クセニアは、彼女の楽器のための曲を書くために、多くの作曲家にインスピレーションを与え続けています。彼女は特にセルビアの作曲家による多くの作品を初演し、彼女のために書かれた曲の録音や版作りに取り組んできました。ヤンコヴィッチは最近、以前のレパートリーを再び取り上げることに大きな関心を抱き、さまざまな場面で一人の作曲家の作品をじっくりと取り上げています。たとえば、ベートーヴェンやメンデルスゾーンの全作品(ソナタ、三重奏曲、四重奏曲を含む)を再び取り上げています。キャリアの中で定期的に演奏してきた作品を探求することで、演奏に対するアプローチが変わりました。これには、古い楽器と現代の楽器、ガット弦の有無、バロック、古典、現代の弓の使用、19世紀初頭から中期のピアノなどの時代楽器との共演(特にベートーヴェン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーンにふさわしい)が含まれます。
ヤンコヴィッチは、奥深さと甘美さを兼ね備えた音色と安定しきった技巧の持ち主で、音楽は極めて格調高く、スケール大きく造形されます。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスという造形的で内容の深い音楽に適性を示す、現代最高のチェリストの1人と言えるでしょう。彼女が満を持して発表する「バッハの無伴奏チェロ組曲全集」注目です。」



J・S・バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲集
[CD 1]
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
[CD 2]
 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
https://www.youtube.com/watch?v=tGsSmkt1Xi0

【演奏】
 クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
【録音】
 2006年3月、サン=マルセル福音教会、パリ、フランス

クセニア・ヤンコヴィチは1958年セルビアのニシュに生まれたセルビア系ロシア人のチェロ奏者。彼女は6歳でチェロを始め、9歳でベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団と共演した天才少女で、11歳より政府給費留学生としてモスクワ音楽院中央音楽学校でステファン・キリアノフ、ムスティスラフ・ロストポーヴィチに師事しました。その後、ジュネーヴでピエール・フルニエに、デトモルトでアンドレ・ナヴァラに師事し、更に研鑽を積みました。



Beethoven: Cello Sonatas
Xenia Jankovic(vc), Nenad Lecic(p)
ベートーヴェン:
  チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1 
  チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2 
  チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69 
  チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102 -1 
  チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2 
ヘンデルのオラトリオ『ユダス・マカウベス』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45 
モーツァルトの『魔笛』の「恋を知る男たち」 「は」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46 
モーツァルトの『魔笛』の「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66

【演奏】
 クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
 ネナド・レチッチ(ピアノ)
【録音】
 録音時期:2017年
 録音場所:ドイツ、デトモルト
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

何故かクセニア・ヤンコヴィチのベートーヴェンのチェロ曲を聴きながら頭に浮かんだのは、1987年に42歳で死去したイギリスのチェロ奏者ジャクリーヌ・デュ・プレであった。



筆者の好きなジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)ダニエル・バレンボイム(ピアノ)のベートーヴェン:チェロ・ソナタは昔から好きで良く聴くアルバムではあるが流石息のあったDUOの演奏は何度聴いても素晴らしい、些か録音も古く1970年録音とあり聴き比べれば音質には差がある、最近古い録音の曲ばかり聴く事が多い。チェロ曲では有名なバッハとベートーヴェンではあるが、誠に残念なことにバッハのチュロ組曲の演奏はアルバム「Early Bbc Recordings:1961-1965」の中に入っているがBWV1007、1008以外は聴いた事はないが機会があれば全曲聴きたい物だとも思っている。

久しく最近吹き込み直したと言われる録音盤を聴くけばわかるが発売から既に50年以上過ぎたがジャクリーヌ・デュ・プレの演奏は良い、TANNOYのユニットもまだまだ現役とし活躍できそうである事は確かである、しかし最新録音の今回のヤンコヴィチのチェロの音色を聴けば差は明らかであった。



モダン楽器とピリオド楽器の両方を弾きこなす名ピアニスト、パオロ・ジャコメッティ、アムステルダム・シンフォニエッタの音楽監督を務めるカンディダ・トンプソンと共にハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するセルビア系ロシア人チェリスト、クセニア・ヤンコヴィチ。

ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで優勝した実績を持ち、世界中でソリストや室内楽奏者として活躍する名女流が、楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲をレコーディング!「5つのソナタ」と「3つの変奏曲」でベートーヴェンの3つの創作期を網羅。チェロとピアノのデュオで、作曲家ベートーヴェンのハイライトを描いています。もちろん、演奏も抜群の完成度です!



クセニア・ヤンコヴィチ のチェロ曲の中でも好きな曲を選び聴く、確かに2017年発売のJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009と 2019年発売のベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69を視聴する確かに最新の録音技術は素晴らしく音質も流石と言わざるを得ない。
バッハについては若干早目なテンポの様ではあるが良い出来栄えではある。それとチェリストの為か何故が表情に優しさが伺える様である。音質もチェロの低域の音量も豊かになり響く様は見事でもある。次にベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番の冒頭が鳴り出し驚く、これは実に良い!楽聖ベートーヴェンのチェロ・ソナタであるかの様な演奏である。
後日ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全てをじっくり堪能しようと思った、ピアノとのDUOも大変宜しく興味深く追求してみる事にした。

TANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetに変わり設置方法も落ち着き昔からいろいろの曲を聴き驚くは、昔からこの2台メーカーは語り継がれたタンノイ・ジムランの音の違いはタンノイの音は確かにガサツなところがなく上品である。若干渋めな音調、厚めの音。低域 高域の表現もある程度自然で、特に中域の帯域は解像度も良好。音場は澄みきり 混濁も少ない。 例えばオスカー・ピーターソン・トリオの「WE GET REQUESTS」を聴くと、ウッドベースの自然な響きが堪らなく良い、ジャケットの如く笑顔で演奏する三人の音像がキリリと現れる。いかにも自然なベース音は如何にもホールトーンなのである。ジャズを楽しく聴くのはタンノイの音質も魅力的であることが理解出来たのである。



流石最新の演奏の録音状態は大変い優れたいるようで隣室にも低音が響き渡る様に感じた、録音の違いにもある様だが低音の力と中域の張りの魅力はなかなかに代えがたいですね。10畳ほどの空間で悠々たる器量のある低音感を体で楽しむ、そんなスピーカーです。伝統ある10吋IIILZ Monitor Goldユニットの優れた低音の鳴り方の良さから高音までバランスが良く楽しむ事が出来ます。
今も変わらないTANNOYのLEGACYシリーズのHPDユニット使用して新しいARDEN/CHEVIOT/EATONは現在もスコットランドで熟練の職人チームがハンドメイドで作っているとのことです。

筆者の愛用するTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80 Cabinetは2018年1月にGOODMAN AXIOM80の箱が到着し当初はユニットにHPD295を装着していましたが一年後にIIILZ Monitor Goldと交換し5年が過ぎ不安事項の修復及び設置方法等を改良し試行錯誤した結果随分音質は良くなった思っている。確かに数字的に周波数特性はHPD295のユニットが優れてはいるのだが視聴すると何故か音楽全体の雰囲気はMonitor Goldに軍配が上がり弦音の広域は涼やかな体験できる。
本アルバムは何時もより若干ボリュームが大きく感じ、しっかり鳴る感じがする、流石最新の録音状態にも関係はあるのであろうか?隣の部屋に低域の音だけが響いた為に若干音量を下げた!



当時古い本だが後生大事に残して於いたステレオサウンド誌「別冊ステレオサンド」2009年3月発売の記事に当時松浪氏がTANNOYⅢLZ のユニットをGOODMAN AXIOM80の箱に入れてARUを付けて鳴らした結果それまで試した結果一番音が良く、TANNOYⅢLZ を使用する友人にGOODMAN AXIOM80の箱に入れる様に勧めたそうです。
その様なGOODMAN AXIOM80の箱を入手しユニットも手入れして組み込み早速視聴すると、設置方法等色々な問題が判明した、様々な方法を試みるがそれ以来黒の連続でもあったが5年の歳月をかけて現在の設置に安定を覚えた。




勿論拙宅の箱も、その系統を受け継ぐ箱と聞いた事がある。
この別冊のステレオサウンド誌の様に思うにTANNOYのスピーカーの事で一冊の本になると言う英国の伝統はまさに老舗でもある。そのTANNOYのシステムムを日本に最初に持ち込み孤軍奮闘されたのは作家の五味康祐であり今も彼の書き記した本を読み感動する事もある。

考えれば昔と全く変わりなく成長はしていない様でもある、当時から世界の国から日本での不思議な現象はTANNOYとジムランの2社がが異常に販売された国は無いと言われていたそうです。
確かに未だこの2社のスピーカーの注目度が続く現象は戦後生まれの年代が続く限り話題は続くのであろう。



余談ではあるが、此処でこの本の中の内容に興味ある記事が掲載されていた、所謂アメリカ・タンノイに見る製品群にバックロードホーンを取り入れた12吋マローカンと言う製品だが、タンノイ社が60周年を記念して発売された15吋RHRリミテッドなるユニット背面にはバックロードホーンシステムとなった物が開発されたと聴くが、多分此れはアメリカ・タンノイの12吋マローカンユニットなる音と、何方もバックロードホーン独特の響かたは似た鳴り方をするのでは無いであろうかと興味深く想像する。
英国タンノイユニットも海を渡り米国東海岸のサウンドに変身しているのであろう?或程度のボリューム・ゾーンの据え置き型エンクロージャーを使用される方々はすれぞれの響きについての拘りががあるのであろう、低音については若干英国の名残はあるが質感が引き締まり、音の輪郭が引き締まりジャズ系の音楽も妙に懐かしく味わえる様に想像できる。確かにユニットは同様でも箱の形状で随分音質は変わることを学んだ楽しい6年でもあった。

肝心の音源の音質は流石最新技術の為か頗る良い、例えばチェロのビブラートは何かゾクゾクする、久しぶりに体感すると新しいテクノロジーの音にも関心もすると同時に50年前にも及ぶユニットも大した物と思え愛おしくもある。
勿論バッハ、べートーヴェン等のチェロ音楽を愛好する筆者の様な老体には此の10吋IIILZ Monitor Goldユニットが丁度良く何時迄も長く大切に保管したい気持ちは続くのである。
今後も趣味の「良い音楽」の追求がより楽しみを増すであろう、ブラボー!

ロシア生まれのピアニスト、タチアーナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva )のバッハの演奏を紐解く。

2024年08月15日 | J.S.バッハ関係

平均律クラヴィーア曲集は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した鍵盤楽器のための作品集。1巻と2巻があり、それぞれ24の全ての調による前奏曲とフーガで構成されている。第1巻 は1722年、第2巻 は1742年に完成した。平均律クラヴィーア曲集は、バッハの音楽の真髄を感じることができる作品です。 まず、プレリュードとフーガの構成的な組み合わせによる美しさです。 プレリュードは自由な即興的な性格を持ち、フーガは厳格な対位法の技法が駆使されています。 これにより、バッハの多様な音楽表現が存分に味わえます。

ところで、この曲の紹介はつい先日も行っていますが、聴けば聴くほどバッハの音楽の深さに嵌るようでもある、でも最初に「平均律クラヴィーア曲集」からバッハの音楽に入ったという人は、どのくらいいるだろう。わりと少ないかもしれない。というのも、「平均律」という日本語タイトルにあるこの言葉が、なんとなく謎めいているというか、近づきがたい印象を持たれるように思うからだ。

バッハはクラヴィーア、すなわちクラヴィコードやチェンバロのような(ピアノが作られるよりも前の)鍵盤楽器のために作った作品は数々あるが、「イタリア協奏曲」や「フランス組曲」や「イギリス組曲」など、お国名を冠した楽しい感じのする作品に比べたら、「平均律」と言われても、ちょっとどうしたら……という気持ちにはならないだろうか。
「平均律」とは、調律方法の一つである。曲の中で、つぎつぎと調性を変化させても、違和感なく美しく響いてくれる便利な調律の仕方だ。バッハは1オクターブの12音を主音とする長調・短調、つまり24の調性を網羅した曲集を書こうと思った。全調がほどよくきれいに響く調律方法があるなら、ひとつのまとまった曲集を作ることが可能なのだ。
ただし、バッハがこの曲集につけたドイツ語のタイトルを注意深く見てみると、Das Wohltemperirte Clavier、つまり「うまく調律されたクラヴィーア」としか言っていない。「平均律」なんて書いていない。当時はまだ「平均律」が現在ほど一般的ではなかったようなのだが、少なくともバッハは「全調に対応できるように“うまく”調律された」鍵盤楽器を想定していたと思われる。この曲集が日本にもたらされた時、だれかが「だったら当然“平均律”でしょ」ということで、このように翻訳してしまったのだろう。それが定着したことになる。



ここでタチアーナ・ニコラーエワが語る平均律の参考意見を伺いましょう。

確かにJ.S.バッハはメンデルスゾーンがマタイ受難曲を楽譜を発見する100年は忘れられた音楽家でありバッハの演奏技法も未定であり多くの楽譜を発見し当時の演奏方法と違いいていたのであろう、全体的に自然な演奏法、勿論当時はチェンバロ楽器ではなくピアノ演奏が主流でペタルも使わずごく自然に平均的演奏がバッハの演奏と理解し始めたようであった。
これはJ.S.バッハの鍵盤楽器を教える教授の話であるが、曲は平均律クラヴィーア曲集であった、因みに一般的には平均律クラヴィーア曲集(うまく調律されたクラヴィーア/Das Wohltemperirte Clavier)は、バッハの音楽の真髄を感じることができる作品です。 まず、プレリュードとフーガの構成的な組み合わせによる美しさです。 プレリュードは自由な即興的な性格を持ち、フーガは厳格な対位法の技法が駆使されています。

 これにより、バッハの多様な音楽表現が存分に味わえる音楽と言えるそうです。この曲の演奏には一番感じな事は和音の変化に対応する鍵盤は平均的に奏でられなければならなく、始まりはごく自然に始まり同様に自然に終わる演奏が良いと言われる、勿論音楽マニアは単に音楽を享受して自然な心で聴く事こそがバッハの音楽であるのかもしれないとも思う。



一般的にTANNOY IIILZ Monitor Goldのユニットの持つ特性は誰もが納得できる音質は弦楽器の再現性であろう、このユニット以降スピーカーエッジにエッジはコーン紙がそのままエッジとして使われているフィックスドエッジが大きな違いでもあります補修はブレーキオイルの塗布でダンパー部分を敏感に修復が寛容です。 音の特徴は擦って奏でる再現性は実に美しいが、これが生の音かと問われれば生とは違うと言わざるを得ない、何故ならTANNOYの奏でるユニットの中央で視聴すれば装置のセンターで目の前での演奏会上の一番良い席で聴けるTANNOYマジックを味わうことができるユニットである。
但しこれらの条件を満たすことは使用アンプは三極管アンプの使用を勧める、TANNOY IIILZ Monitor Goldユニットのインピーダンスはトランジスター対応の8Ωではあるが、音質の相性は真空管が圧倒的に相性は良かった。
ここで筆者が思うは何故今頃ピアノの演奏奏法を申し上げるかといえば、音響装置にも大変影響のあること理解でき始めたと思う、確かに上記写真のTANNOY IIILZ Monitor Goldは実に優れたユニットではあるが、特にバッハ演奏の平均律の演奏等は特に明記として相応しい音を奏でてくれます。

平均律の演奏は自然に演奏が始まり自然に演奏が終わり無から無の繰り返しバッハの音楽の制限性は実に見事なユニットと思える、またペタルも使わず流れのままに演奏する音を聴かせるユニットは矢張り銘機なのであろう、またバッハの鍵盤音楽の極みは右手左の力加減を均一に自然な力を加えることにより一層深いバッハの音楽を体験できるようにおもいます。兎に角バッハ作曲の鍵盤楽器の音楽は全ての曲にこの方式な当てはまる演奏であることが解るのである。正に無の境地の演奏でもあり晩年のBWV1079・BWV1080等を聴けば納得頂けるともおまいます。

確かにTANNOYのユニットで視聴する、ジャズピアノ等の鍵盤を叩きつけるような刺激的な音は苦手であるが、バッハのような鍵盤楽器演奏には実に良い自然な重なりを見せる音楽を聴かせるようなピアノの音なのです。
確かに音響機材所謂オーディオ機材の真空管の違い、接続ケーブルの違い、また使用コンデンサーの違いにより音質の違いを追求する事もオーディオの醍醐味でもあり面白い所でもあろう、色々あるパーツを使い音質を楽しんだが或程度の機材が安定して音楽を聴くうちに勿論懐事情の都合も大きく、一番肝心なことは矢張り各々演奏家の違いでの音楽を享受する違いが大きく関わることが徐々に明らかになったことでもある。
筆者は昔はバッハの鍵盤曲の試聴はチェンバロ演奏が多く聴いたが、最近聴くはやはり手軽に入手できるピアノ演奏する側も視聴者側もお互いに作曲者を意図を理解する事で大きな幸運を得られるのであろうと承知しております。

今まで特に筆者の聴く音楽の演奏家にはロシア系統の演奏家情報もは少ない、NHK放送では何度も放映しているようだが、後輩たちの教育も熱心に実行し何度も来日してしかもバッハの演奏を続ける、今まさに定評のある女流ピアニスト「タチアーナ・ニコラーエワ」を取り上げてみます。



タチアーナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva 1924-1993)はロシアのペジツァ生まれの生涯現役を貫いた名ピアニストです。3歳からピアノを始めると、幼くしてその才能の片鱗を見せ、モスクワ音楽院ではピアノと作曲を修めます。卒業後にライプツィヒで開催されたバッハ200年祭記念コンクールで見事優勝を果たし、以後バッハ弾きとしての名声を確立しました。
コンクールの審査員のひとりだった作曲家のショスタコーヴィチは、ニコラーエワの演奏にインスパイアされ「24の前奏曲とフーガ」を作曲。1952年にレニングラードで行われた栄えある公開初演はニコラーエワが演奏を務めました。 この作品はトッカータ、ソナタ形式、幻想曲などさまざまな要素が取り入れられ、ショスタコーヴィチの力量が遺憾なく発揮されたものとなっており、それゆえに難曲が多く、現在でもステージやレコーディングなどで取り上げられることは少なくなっています。
ショスタコーヴィチ :24のプレリュードとフーガ Op.87 
(Shostakovich, Dmitry Dmitrievich:24 Preludes and Fugues Op.87)
ショスタコーヴィチが《24の前奏曲とフーガ》 の構想に至ったのは、親友イサーク・グリークマンの回想によると、1950年7月23日〜8月11日にライプツィヒで行われたバッハ没後200年記念祭へのソ連代表団の代表としての派遣がきっかけだという。彼女の注目はOp.87 発報後注目されたとも言われているようです。



日本には何度も来日していて、ご存知の方も多いと伺っていますが、筆者はあまり馴染みが無くタチアーナ・ニコラーエワの演奏する「イタリア協奏曲」を聴き改めて聴き直した、印象は当時バッハがイタリア音楽を研究していた頃に仕上がり、勿論イタリヤ形式での作曲で実に明るい演奏は心地よい。演奏は、一言で言うと「泰然自若」。悠然たる歩みで、堂々とわが道を歩むといった雰囲気。これらの楽曲は、編曲者によって、ヴィルトゥオーゾ的な要素が加味されていて、演奏によっては、スピードやスリルで、その華やかさに演出を加える感があるのだが、当演奏はそのような背景とはまったく無縁に、バッハの音楽そのものを語るような雰囲気がある。

今回視聴するJ.S.バッハ:イタリアンこんちぇるとのニコラーエワの演奏は、くっきりした明るさを伴いながら、ゆったりしたテンポを主体とし、ペダルや重々しい低音も存分に使用する。このような演奏スタイルは、バッハが作曲した時代のクラヴィーア奏法では前提とされていなかったものであるようだが、しかし、その響きは説得力があり、総ての音に、音楽的な蓋然性があって、とても心地よく響いてくるのである。現代ピアノの能力を如何なく発揮し、それでいて聴き味においては決して装飾過多にならず、バッハらしい厳かな空気が連綿と続く。なるほど、これがソ連国内で、長くバッハ作品のピアノ演奏における権威とされてきた人の演奏なのだ、と思わされる。ニコラーエワという芸術家の揺るがない矜持のようなものに触れた気がする演奏だ。

1735年、バッハは『クラヴィーア練習曲集』第2巻を世に送り出した。二段鍵盤のために書かれたその第1曲が「イタリア趣味による nach italienischem Gusto」、こんにち通称《イタリア協奏曲》とよばれる作品である。 明朗快活な両端楽章と優美な緩徐楽章、急-緩-急の3楽章からなり、これら3つの冒頭の音型は明確な関連を持っている。
バッハのクラヴィーア練習曲集は4巻から
『クラヴィーア練習曲集』第1巻 パルティータ BWV825‐830
『クラヴィーア練習曲集』第2巻 フランス組曲BWV831 イタリア協奏曲BWV971
『クラヴィーア練習曲集』第3巻 前奏曲とフーガ 変ホ長調『聖アン』 BWV552 · 21のコラール前奏曲 BWV669‐689 · 4つのデュエット BWV802‐805
『クラヴィーア練習曲集』第4巻 ゴルトベルク変奏曲BWV988
この作品はイタリア趣味によるというよりも、イタリア的な音型や語法をふんだんにちりばめたものと言うべきだろう。第1楽章冒頭のリズムは、18世紀前半にハンブルクに活躍した著述家J. マッテゾンによれば「最新の流行」であり、第2楽章におけるオスティナート(同じリズム型や旋律型を繰り返す伴奏)に支えられた装飾豊かなアリアは、ヴィヴァルディの作品そのものを髣髴[ほうふつ]とさせる。だが、やはりバッハと同時代の美学者J. A. シャイベが「外国人たちにとってほとんど模倣すべくもない」と賞賛したように、作品の本質は、ドイツ的な主題労作と図式的な形式の克服にある。その精神はやがて、初期古典派のクラヴィーア・ソナタへと結実する。



当時先輩から勧められ筆者が最初に彼女の演奏を聴いたのは、彼女がザルツブルク音楽祭で弾いたフランス組曲でした。ザルツブルク音楽祭というのは、世界有数の音楽祭で名だたるピアニストたちが集います。その時の録音を聴く機会があり、何気なくCDをかけてみたところ、あまりの素晴らしさに言葉を失いました。見た目彼女は小柄な女性でしたが、音楽は壮大なドラマティックな演奏で、彼女のバッハの平均律をきいたショスタコーヴィチが、その演奏にインスピレーションを受け、24の前奏曲とフーガを書いたと言われています。

今回見つけた貴重な初出音源!ニコラーエワ最晩年の『フーガの技法』ライヴ!!この様な見出しにはつい聴きたい欲求には勝てずに取り寄せてしまう・・・。



解説にはロシアを代表する偉大なピアニストであるタチアナ・ニコラーエワの最晩年の録音が、マスタリングに定評あるFIRST HAND RECORDSから発売されます。1993年11月13日にサンフランシスコでショスタコーヴィチの『前奏曲とフーガ』を演奏中に脳卒中を起こし9日後に亡くなったニコラーエワ。このディスクに収められているのはその半年前、4月26日に行われたヘルシンキでのライヴ録音です。曲目は彼女が得意としたバッハの『フーガの技法』で、これまでリリースされたことのない録音。たいへん貴重な初CD化だそうです!

合計収録時間 | 01:27:46
【曲目】
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080

 コントラプンクトゥス1
 コントラプンクトゥス2
 コントラプンクトゥス3
 コントラプンクトゥス4
 オクターヴのカノン
 コントラプンクトゥス5
 コントラプンクトゥス6(フランス風の様式による)
 コントラプンクトゥス7(拡大と縮小を伴う)
 12度のカノン(5度の転回対位法による)
 コントラプンクトゥス8
 コントラプンクトゥス9(12度の転回対位法による)
 コントラプンクトゥス10(10度の転回対位法による)
 コントラプンクトゥス11
 拡大と反行のカノン
 10度のカノン(3度の転回対位法による)
 コントラプンクトゥス13(正像)
 コントラプンクトゥス13(鏡像)
 コントラプンクトゥス12(正像)
 コントラプンクトゥス12(鏡像)
 コントラプンクトゥス14(未完のフーガ)
【演奏】
 タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)
【録音】
 1993年4月26日/ヘルシンキ、シベリウス音楽院



偉大なる名女流ピアニストであり、J.S.バッハの演奏法の先生でもあるタチアナ・ニコラーエワ。今思えばアメリカ公演にて24の前奏曲とフーガ演奏中に倒れ短命な69歳で亡くなられてから既に31年になるようです、亡くなられる約半年前のライヴ録音だそうです。
紛れもないニコラーエワの『フーガの技法』を聴くことができます。彼女が得意としていたと言われるバッハ: フーガの技法。全ての響きとその音色は私たちの心奥底に深く浸透する様に静かに流れ、時には激しさを増す川の流れのような演奏である。時代はかわれどタチアナ・ニコラーエワの演奏はより多くの人々の記憶に残され続けていくことであろう。ブラボー!

季節の移り変わりは実に早く、既に暦の上では立秋である、ロレンツォ・ギエルミ演奏BWV1021/1022/1023/1024B.S.バッハを検証する。

2024年08月09日 | J.S.バッハ関係

今日は8月9日であり暦の上では立秋もすぎ、朝夕は幾分過ご易くなる時期なのですが、酷暑は続くが日本ではこの時期は残暑厳しくと秋を思わせる言葉を使う。元々二十四節気はそもそも期間を指す言葉である。しかしカレンダーやニュースではもっぱら日にちの意味として使われている。そのため2024年の立秋は、日にちの意味であれば8月7日、期間であれば8月7日~21日というのが正しい。ちなみに8月22日からは、次の二十四節気である「処暑」となる。何れにしても立秋は秋の始まり。夏の暑さが極まり、秋に向け季節が移り変わり始める日という意味である。つまり暦のうえでは立秋が夏の暑さのピークであるとされ、立秋の翌日からの暑さは「残暑」と呼ばれる。暦上の季節と実際の季節感が異なるのには理由がある。そもそも二十四節気は、昼が最も長い夏至、最も短い冬至、そして昼夜の時間がほぼ同一の春分と秋分など、春夏秋冬の4つの季節に分けて1年を24等分したもの。

二十四節気は、古代支那の時代に黄河流域の寒い気候にあわせて作られたといわれているので当然現代の日本と気候が異なるので、季節感が異なるのは当然である。
それでも立秋を過ぎれば日を追うごとに空や雲の様子が秋を匂わせ、スズムシやマツムシなどの美しい鳴き声も耳にするようになる。少しずつ秋を感じられる目安になるのが立秋であることは、間違いなさそうだ。この時期からは食卓には松茸の焼き物、土瓶蒸しが登場するのであろうが、庶民には手の届く物でもなく、我が家の夕方の献立を聞かされた、この時期に一段と上手くなる秋茄子の茄子とカッテージチーズ、黒オリーブを組み合わせたマリネは茄子の長さに合わせて適度に冷やした冷酒が美味しい時期でもある。



久しぶりに秋の言葉を聞き暖かい珈琲を淹れた、先週今後に備え仕入れたブレンド豆を挽き香りや豊な淹れたてを頂きながら、筆者の部屋に引きこもりヨハン・セバスティアン・バッハ(1685年3月31日[旧暦3月21日] - 1750年7月28日)は、後期バロック時代のドイツの作曲家、音楽家である。ブランデンブルク協奏曲などの管弦楽曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタやパルティータなどの独奏楽器作品、ゴルトベルク変奏曲や平均律クラヴィーア曲集などの鍵盤楽器作品、シューブラー・コラールやトッカータとフーガニ短調などのオルガン作品、マタイ受難曲やロ短調ミサ曲などの合唱作品など、さまざまな楽器や形式の音楽を数多く作曲したことで知られている。19世紀のバッハ復興以降、バッハは西洋音楽史上最も偉大な作曲家の一人とみなされている。



晩年の数十年間、彼は初期の作品の多くに手を加え、拡張した。1750年、彼は65歳で、目の手術の失敗による合併症で亡くなった。生涯で1087曲もの作品を残しており、日本の音楽教育では「音楽の父」とも言われていますがもし、バッハが生まれてこなかったら。。世界の音楽の発展は大きく遅れてしまったかもしれません。クラシック音楽の歴史の中でも、まさに最高クラスの天才の一人です。バッハの代表曲には抒情的なメロディーや階段状のモティーフ、旋律の変化や精緻なフィーリングなどがあり、基本的な間折りの技術と変形的な編曲技法を融合させた大胆な展開が特徴的です。その音楽は活気あるリズムや基本的なハーモニー、細部にわたる芸術性の複雑さを特徴としています。また、バッハの音楽には抑揚のあるメロディや思わせぶりな響きのカンタータなど、そのハーモニーは非常に洗練されており、精神性や力強さや心の深い喜び、熱意や礼拝など神聖な意味をも表現する力があります。それは雲の上の光の中から天使が舞い降りてくるような光景や、恒久の時間を感じられるような神聖な安息とも言える感覚をバッハの楽曲から感じることができます。



筆者が今まであまり聴かなかったバッハの作品に通常ヴァイオリンを独奏楽器とする小編成の楽曲のことである。 バロック期に2つのヴァイオリンと通奏低音の伴奏を持つトリオ・ソナタとして形式が確立され、その後ソロ・ヴァイオリンのためのソナタが主流となり、古典派期にはピアノとの二重奏の演奏形態によるソナタに発展した。
勿論ヴァイオリン・ソナタ  1720頃 : No.1  h  BWV1014,  No.2  A  BWV1015,  No.3  E  BWV1016,  No.4  c  BWV1017,  No.5  f  BWV1018,  No.6  G  BWV1019は有名であるが、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ : G  BWV1021  1720頃,  e  BWV1023  1714-17については今まであまり聴かなかった。と言うより知らなかったと言うべきであろう。
この手法は演奏家に自由と責任を押しつける一方で、作曲家には労力と厳格さを放棄させる面があります。
ですから、バロック音楽の象徴とも言うべき存在であるバッハは、この「通奏低音」という手法を好まなかったようです。彼は低声部を担当する鍵盤楽器にはきちんと左右両手に楽譜を示して、演奏者にはそれに従って厳格に演奏することを求めました。そのために、バッハでは独奏楽器と鍵盤楽器による音楽では低声部が2声、旋律楽器が1声の系3声の音楽になるのが一般的でした。
解説によると次の様な事柄が掲載されています。「これが「通奏低音」の場合だと鍵盤楽器は片手は旋律線を弾いても、もう片方は和声を鳴らすだけなので、旋律楽器と合わせても2声の音楽にしかなりません。おそらく、その事もポリフォニーの音楽家だったバッハには我慢できなポイントだったのでしょう。」



J.S. バッハ : ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 / ラ・ディヴィーナ・アルモニア
(J.S. Bach : SONATAS FOR VIOLIN AND BASSO CONTINUO / La Divina Armonia)
現存するバッハの通奏低音付きヴァイオリン・ソナタは3曲 (BWV1021、1023、1024)のみですが、実際はもっと多くの作品が書かれたと考えられていルそうです。編曲物を交えて構成することで、今では知りえないその全貌、バッハの創作における自由で広大な可能性を感じることができるのがこのアルバム。オブリガート・チェンバロを伴うヘ長調ソナタ (BWV1022)はフルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのト長調ソナタ (BWV1038)を編曲したもので、フルートの声部がチェンバロの右手に委ねられています。また無伴奏ヴァイオリン・ソナタからのチェンバロ独奏用編曲も収録しており、チェンバロ・ソナタ(BWV964)は第2番イ短調 (BWV1003)から、アダージョ (BWV968)は第3番ハ長調 (BWV1005)からそれぞれ編曲されたもの。各々に魅力があり、原曲とも聴き比べたくなります。特にバッハの作品は境界カンタータへの編曲も多くどの曲を聴くも素晴らしい音楽性豊かな仕上がりとなっている様に思う。
最近よ聴く鍵盤楽器奏者確かにオルガンの演奏も素晴らしい演奏でもある。



ロレンツォ・ギエルミ Lucia Ghielmi(オルガン、チェンバロ、音楽監督)
イタリアを代表するオルガニスト、チェンバリスト、指揮者で、ルネサンスとバロック音楽の研究家。現在、ミラノの聖シンプリチアーノ教会オルガニスト。ミラノ国際音楽アカデミー古楽研究所で教鞭を執っているほか、世界中の著名なオルガン・コンクールの審査員、またマスタークラスの講師を務める。バーゼル・スコラ・カントールム元教授。イタリアの古楽アンサンブル、イル・ジャルディーノ・アルモニコの初期メンバー。2005年に、自身の古楽アンサンブル“ラ・ディヴィナ・アルモニコ”を結成。ヘンデルのオルガン協奏曲第1集、第2集(両方ともディアパゾン賞受賞)などの録音のほか、数多くのCDをリリース。東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガンの芸術コンサルタントを務めた様子は、04年NHKハイビジョン特集「パイプオルガン誕生」で紹介された。



平崎真弓 Mayumi Hirasaki(バロック・ヴァイオリン)東京藝術大学よりドイツ・ニュルンベルク音楽大学に留学。2006年、第15回 J.S.バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)においてモダン・ヴァイオリンで第2位。08年マイスター試験に合格。同年ブルージュ国際古楽コンクール、バロック・ヴァイオリン部門第3位。ソリストとしての活動のほか、11年よりコンチェルト・ケルン、さらに近年はフライブルク・バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミーのコンサートマスターとしても活躍。
CDはドイツ・グラモフォンでカルミニョーラ、パッサカイユ・レーベルでギエルミ等と共演。17年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学バロック・ヴァイオリン科教授。コンチェルト・ケルンとのCD“ピゼンデル”が権威あるオーパス・クラシック賞2023コンチェルト録音部門を受賞。現在ケルン在住。
しかしながら、バロック時代は「通奏低音」の時代ですから、バッハもまた幾つかの作品を残しています。しかし、数は少なくて、ヴァイオリンと通奏低音のための曲とフルートと通奏低音のための数曲だけのようです。
やはりバッハにとってはBWV1014-BWV1019のヴァイオリン・ソナタに代表されるように、演奏家の恣意にまかせるのではなくて、低声部に緻密な2声の旋律を与えるのが通常だったようです。
有名なBWV1014~9 の6 篇ではなく、ほとんど顧みられない3 つのソナタとフーガをとりあげているのが大歓迎。また長らくバッハ作とされながら現在はテレマン作と認定されたイ長調BWV.Anh153と作者不詳の1720年代のハ短調のソナタを収録。さらにヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調BWV1019の第3楽章として書いたガヴォットも聴けるのも興味深いのである。



 1 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021 (アダージョ)
 2 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(ヴィヴァーチェ)
 3 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(ラルゴ )
 4 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021(プレスト) 
 5 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (プレリュード) 
 6 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (アダージョ・マ・ノン・タント)
 7 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023 (アルマンド)
 8 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023(ジーグ) 
 9 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アダージョ)
 10 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アレグロ) 
 11 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アンダンテ) 
 12 チェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV964(アレグロ) 
 13 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(アダージョ)
 14 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(プレスト)
 15 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(アッフェットゥオーソ)
 16 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024(ヴィヴァーチェ)
 17 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022 (ラルゴ)
 18 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(アレグロ・エ・プレスト) 
 19 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(アダージョ)
 20 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調 BWV1022(プレスト)
 21 チェンバロのためのアダージョ ト長調 BWV968(アダージョ)

ラ・ディヴィナ・アルモニア
 ロレンツォ・ギエルミ(オルガン、チェンバロ、音楽監督)
 ステファノ・バルネスキ(ヴァイオリン)
 平崎真弓(ヴァイオリン)
 キアラ・ザニシ(ヴィオラ)
 マルコ・テストリ(チェロ)
 ヴァンニ・モレット(ヴィオローネ)
 ヴェラ・ミラーニ(ソプラノ)
録音時期:2019年10月9日-11日
 録音場所:イタリア、ブレンタ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

筆者が昔から感じたことはBWV1022についてはバッハの雰囲気が等若干違って聴こえる様である、色々調べてると(作曲はバこれはトリオ・ソナタのほぼ文字通りの縮小版(音楽家ヨハン・ゼバスティアン・バッハが最初の妻マリア・バルバラともうけた次男。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハによるものだろうか?)で、ここでもオリジナルのベースが使用され、今度は「数字」や和声を示すコードではなく、フルネームで書かれ、ヴァイオリンのパートはそのままである。フルートのパートはチェンバロの右手に移り、装飾音が豊富になった。さらに、ガラント様式でチェンバロが主役の少し新しい音楽もあり、ヴィヴァーチェが数小節拡張されて繰り返しのセクションになっている。フルートの最高音がまだチェンバロの鍵盤上になかったため、ソナタはオリジナルよりも一音低くなっている。)



疑えばキリは無いが、この中で真作と断定されているものは「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調「BWV 1023」だけのようです。
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ヘ長調, BWV 1022」は上記に述べているようにカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品か?
BWV1024のソナタには残されている楽譜にバッハの名前はなく、BWV 1021のソナタに関してもフルートとヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ「BWV 1038」の低声部とほぼ同じで、その作品も真偽のほどがかなり怪しいので、このBWV 1021のソナタの真偽も危ういという事になっています。

音楽そのものはバロック時代らしい美しさに溢れていますので、それを楽しめばいいだけの話ですがこれらの曲を何度も聴くうちに何故か違うのじゃ無いか疑問が感じられる様ですいかがでしょうか?



最近確かにテレビは頻繁に見なくなっている、しかし寝室にはテレビは据えつけてはあるが、見るのはyoutubeである、現行のオーディオマニアは統計では一番の若い世代は40代が最終でそれ以降は他の趣味に転換しているそうで一番はゲーム類だそうです、音響技術も電気産業が栄えた頃を中心に今やバブル時代以前である、音響機材からPCに移り技術者も殆どPC関係に移行したと言われる。今や手軽に楽しめるるスマホとイヤホンに移行し、オーディオは爺さん達の遊びとなり現在40代世代が終われば完全に消え去る世界でもある。
又音質もスピーカーユニットから出る音よりイヤホンから出るアナログ・物理的にはエフェクターでの作り込みが簡単位できる世界は、今の機材に合わせた「良い音」の追求と録音状態を強調する辺り完全に昔求めた音と違った音質になり昔のオーディオマニアが喜ぶ音質と違った音になった故に、筆者などは1960年台の音が大変気持ちよく聴こえるのかもしれない、衰退する現状も進歩も新しい技術革新も無く、音響機材の価格だけは鰻登りである。今や60年代のジャズ、往年の有名な指揮者が演奏するオーケストラ、オペラを味わいたい僅かなマニアが細々と楽しむ道具になってしまったのであろう、勿論筆者などにも言える事だが自宅の音響機器で気軽にバッハのカンタータが聴きたい時に聴ける環境は大変ありがたい事と思っている、しかしそれには無駄だばかりでもある。そのような事を理解し細々として続けるが趣味の世界であろう・・・。

最近録音の古い1960年代の演奏を聴くことが多いが、勿論楽器等も古く録音技術も決してハイテクとは言えないのだが、拙宅の古い装置での試聴は良い塩梅に聴ける、しかし此の作品は2020年発売とあり古楽器ヴァイオリン、チェンバロ等の楽器の複製等も含め音質は向上したのであろう、確かに最新の録音テクニックな向上しますます聴きやすくなっていくのであろう。平崎真弓さん演奏のバロック・ヴァイオリンの音が浮かび上がり実に瑞々しく聴こえるのだ。

この辺りはTANNOY IIILZ Monitor Goldのユニットの持ち味の音なのであろう、此の臨場感は他のユニットでは味わえない特徴なのであり、でも幾ら銘機と呼ばれるユニットではあるがオーディオ機材としての要素を全て叶える事は不可能でもあり生々しい音、打楽器特有の衝撃音は良い結果は得れれなく、特に優れたて長所は弦楽器は誠に良い艶のある音がするである、特筆する点は女性ソプラノの声にはタンノイにしかない美しさや響きの魅力がある。ブラボー!