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ムサシ


花は咲き枯れゆくも余韻を残す

3月27日(火)

 2016年に亡くなった演出家・蜷川幸雄氏の代表作『ムサシ』を観てきた。
 井上ひさし氏の書き下ろしで、初演は2009年。たしか埼玉まで観に行ったなぁ。
 今回、蜷川氏の三回忌追悼公演として再演されることになった。
 あっという間に時は流れ、井上さんも蜷川さんもいまはいない。寂しいねぇ。時の流れは残酷でもある、もっともっとと思うのは欲張りなのか、そうかもしれない。すばらしいものを残してもらったんだからね。



 今回、いろんな意味で藤原竜也くんの成長を感じた。いろんな意味というのは、横から見ても後ろから見ても、独立した役者になったということ(個人的見解)。デビューの舞台からずっと見続けているので、移り変わり、変遷を目の当たりにしている。
 これからも彼を追いかけることは間違いない、年齢と経験を重ねてどう変化していくのか、楽しみだ。



 舞台は劇場の空気でも変化する、観る場所でも違う、お金と時間があるならば複数回観たいけれど、そもそもチケットがとれない。人気は衰えない(うれしいことだ)。
 劇場としていちばん好きなのはシアターコクーン。東京にいるときは近くだったけれど、いまは一泊しないとダメなので距離を感じてしまう。でもまたシアターコクーンへ行く、きっと行くぞ。

 舞台はいい。同じ空間にいる、同じ時間を生きている、観る方にも緊張感があるものね。最近は文楽を定期的に観ているので舞台への欲求不満は少し解消できている。
 関西に引っ越してきた当初は、欲求不満がたまっていて、やっぱり東京がいいなぁ、また三軒茶屋に住みたいなぁと、何度も思った。
 ようやく気持ちは落ち着いてきたけれど、まだどこかでくすぶっているのも事実だ。

 舞台を観たあとの酒はおいしい。飲むもの食べるものがキュンキュンとカラダに吸い込まれていくような快感がある。贅沢な余韻だな。
 しばらくは余韻に包まれて日常生活をおくれそうだ。ありがとう、







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