滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

大きくなれない鮎。○

2009年08月21日 | 鮎滝・新滝

 常識的に考えれば、生き物はすべて、時が経つにつれてだんだんと成長して大きくなるのが普通なのだが、鮎滝で飛ぶ鮎は違う。6月、7月、とだんだんと型が小さくなって、8月も半ばになると、ニボシのような貧弱な鮎が「はよ」にまざって飛ぶ。もっとも、今年は「はよ」は殆んど飛ばないが・・。
 「もう、8月なのに・・・。」
と10㎝にも満たない痩せた鮎を見て、訪れる客が不思議そうな顔をする。

 これは多分、大きくて体力のある鮎が先に遡上して、後から『一般』の鮎が上るからではないかと思う。同じ時期、縄張りを持って苔を食んでいる『特定』の鮎は、日毎に大きくなって20㎝くらいになっている。体重差でいえば10倍以上だ。川のキャパシティーは決まっているのだから、「格差があって当然、全部の鮎が同じ大きさになることはできない・・」と言ってしまえばそれまでなのだが、小さな鮎に同情したくなるのは私のひがみか・・。

本日≒100尾
滝番:隆くん、仁くん

コメント
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