-10日ほど前のことだ-
『おかしいいな、半ズボンなんかはいた覚えないのに・・・』
右の太腿がヒリヒリヒリ、ちょうど日焼けしたような感じだった。
その内治るだろうと、さすりながら三日たった。
ヒリヒリした処の周りに3~5ミリぐらいの赤い斑点が6箇所、2~5個づつ寄り添いながら浮かび上がってきた。
《《帯状疱疹だ!》》
叔父ができた時、見せてもらったことがあるのですぐ判った。
体力が落ちた時なるそうだから、体力が回復すれば自然に治るということだが、痛みがひどくてひと月ほど入院した人のことも聞いているので、内山先生に診て貰うことにした。
『先生、帯状疱疹ができちゃった、ここんとこと、尻の方に2箇所』
先生が診察する前に、自分で勝手に診断をして、スボンを下ろして患部を見せた。
長年の付き合いだから、こっちのことをよくわかっていて想定の結論を出してくれる。
「ちょっと黒くなってきてるから、まあ、大丈夫でしょう、薬、出しときます」
こうして処方してもらったのが下の写真の薬である。
処方してもらった、抗ウイルス剤バルトレックス錠500とアラセナーA軟膏3%及び亜鉛華軟膏
あと、一緒に処方された、消炎鎮痛剤ロキソニン錠60㎎とセルベックスカプセル50㎎は胃が荒れそうなので、飲むのを見合わせている。
帯状疱疹ができたと先輩に話したら、
「アア、年取れば誰でもできるさ、俺は五十の時、首から頭にかけてできた。大人のはしかだよ」
そうか!、これで私もやっと〈大人〉の仲間入りができた。