敗戦後の1945年、東京。石油会社・国岡商店を率いる国岡鐡造(岡田准一)は、日本人としての誇りを持ち復興に向け突き進もうと従業員を激励する。
戦後の混乱期にもかかわらず誰も解雇せず、独自の経営哲学と行動力で事業を広げていく。やがて欧米の石油メジャーも国岡を警戒し、その強大な
包囲網により同社の石油輸入ルートは全て封鎖されてしまうが・・・ 元の原作は未読です。で、この映画、出光興産創業者の出光佐三をモデルと
しており主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程が描かれています。
焼け野原から立ち上がる日本。屈強な時代を乗り越えた国岡店員。常に日本の将来を考えた決断・行動力を持った店主、この出光興産の物語は、単に
一企業の出来事と言うより戦後日本の心意気のようなものを感じて清々しい気持ちになさえなりました。
日章丸事件のような事があったことをまったく知らなかったので観賞後調べてみたらあまりにも情報が少なく驚きました。裏をかえせば、それだけ秘密裏
に行われた行動だったのでしょう。 国岡鐵造の人柄や行動を通じ、今の日本人が欠けているものを伝えている様に感じました。
先ずは、一緒に、汚れ、汗を流し、捨て身の覚悟で、行動し、運命を共にする。今の日本の指導者にはない、昔堅気の人と言えばそうですけど・・・
そういう人に、惚れ込み、人が集まり、様々な障害を乗り越える力となる。それが、これからの日本に必要なモノなのかもしれませんね。
笑いあり、感動ありあり、そして何より私もいい仕事がしたくなりました!そして戦後を支えて来た日本人を誇りに思いました。
岡田准一さんの各年代によって、表情や演技も去ることながら、
声の表現まで変えてらっしゃる事に圧巻です。 良い俳優さんですね~ とてもジャニーズとは・・・
そして、昨今のブラック企業とは正反対で、こんな会社なら仕事頑張れるだろうな~ ★★★★