信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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ダンガル きっと、つよくなる

2018-07-01 06:30:30 | 映画

レスリング選手のマハヴィル(アーミル・カーン)は、生きていくためにオリンピックへの道を断念し、道場で若手の育成

に励んでいた。彼は息子を金メダリストにすることを夢見るが、生まれた4人の子供たちは全員女の子だった。ある日、長女

と次女がけんかで男の子に勝ったことを知ったマハヴィルは、二人をレスラーとして鍛えようとする。

この作品は王道のスポ根映画で、実在の姉妹が強くなっていく成長物語がインド映画特有の素晴らしい音楽と陽気さに合わせ

て描かれていって、単純に見ていて面白いし最近のインド映画を何本か観ているが今迄の作品の中でも一番のきがする。

映画の中を通して、本当に信じるべきなのはなんなのか?。父、妹、そして自分。本当に愛してくれている人を信じることが

大切なのだと思わされる。父親が自分の夢を叶えるために育てていくが、それが段々と何にも代えられぬ愛に変わっていくの

が素晴らしく、常に眉を鬼のようにひそめているが、ふとした瞬間に笑顔と涙を見せる姿がたまらなく感動する。

常に娘たちを信じ続けるのも感動する。伝統の力が強い中で、自分の意思を突き通すその勇気にも感動する。

姉妹が辛くてやめたいトレーニングを自ら進んでやるようになるのは、14で会ったこともない男に嫁いでいく友人が

「あなたたちのお父さんの方が(私のお父さんよりあなたたちのことを考えている。普通なら私のように嫁がされ厄介払いする

だけ」と言われてからだし、都会で楽しみを知り慢心からか国際試合で勝てない主人公が立ち直るのは、ちょっと反発した父と

久しぶりに交わした一本の電話から、とストーリーはとにかくシンプルにしてストレート・・・ひねりなし!

2時間超えだが、試合シーンが多くなる後半はこれ程、真剣にレスリングを見た事がないと言わざるを得なく思わず力が入ります

そして一気にクライマックスへ!そして父娘の絆、父親のアドバイスと応援の下で、見事に優勝・・・・かと思えば此処で日捻り

これがまた、娘は父親に依存しきっているわけじゃないし、父親は娘にそういう訓練を施していた、と解るくだりになっていて

もうこんなベタなストーリー…涙腺が緩むじゃん!!

    アーミルカーンはいつもながら素晴らしい役作り。この人は見るたんびに別人になるので面白い。

                             この人が出るインド映画は傑作間違いなしなのか? ☆☆☆☆★