イタリア人の修道士ロベルト・サルスは、ドイツで開催されるG8の財務相会議に招かれる。
世界の経済を牛耳る大臣たちの中で、最も力を持つ中心人物は、天才的なエコノミスト、ダニエル・ロシェだ。会議の前夜
和やかな宴席のあと、サルスはロシェから「告解がしたい」と部屋に呼ばれる。その夜、彼は何を打ち明けたのか。
翌朝、ロシェはビニール袋をかぶり窒息死していた。他殺か自殺か。警察の極秘捜査が行われる中、記者会見を目前に、各国
の財務相たちの駆け引きが始まる。殺人事件の容疑者として追い詰められていく修道士。少しずつ内容が明かされていくロシェ
の告解。富を追求することだけの経済活動は果たして正しいのか、生前迷いはじめたロシェは、「道徳なき経済政策」の可否を
尋ねるために修道士を招いていた。
ドイツにて開催されたG8会議を舞台として、経済要人が亡くなるという事件が発生。招かれた客である修道士は、数学者だった。
実際に、会議に使用された場所を使っているそうなので、演出もそれらしい作りにはなっている。犬を連れた要人、ロシアは
プーチンとして、日本人はどの政治家をモデルにしたのだろう?と思った。アジア人なら、あなたが沈黙する理由が分かると
言っていたが、まぁそうなのかなぁ、という感じだった。
サスペンス調で話は進むのですが、ちょっとテンポがゆっくりな感じです。一応、謎解き的な展開はあり、最終版の演出も良い
と思いますが、抽象的、断片的なセリフ回しが多いので、深読みしながら楽しむと面白いと思います。
イタリア映画独特のノスタルジックな雰囲気の作品でしたが・・・少し難しかったな(笑) ☆☆☆