今日(6月3日)は「アンソニー・クイン」の忌日。
2001年の6月3日、メキシコ・米:俳優のアンソニー・クインが肺炎のためアメリカ・ボストンで死去。86歳だった 。
アンソニー・クイン(Anshony Quinn )は、1915年4月21日、メキシコ・チワワ生まれで、父はアイルランド人、母はメキシコ人だそうだ。
「平原児」(1936年)で映画デビュー。「革命児サパタ」(1953年)、「炎の人ゴッホ」(1957年)で2度アカデミー賞を受賞。「道」(1954年)、「アラビアのロレンス」(1962年)などの名作で知られれている。
私が映画を見て、初めてクインを好きになったのは、「ノートルダムのせむし男」(仏・伊/1956年)であった。ヴィクトル・ユーゴーの同名小説の映画化。ノートルダム寺院を舞台に、美しい娘エスメラルダ(ジーナ・ロロブリジーダ)をねらう邪悪なノートルダム寺院の僧正と、彼女を助けようとする容貌怪異の鐘撞き男・カジモド(アンソニー・クイン)の相克を描いたもの。
ある日、広場で鞭打たれ弱り果てたカジモドに水を与えてくれた美しい娘エスメラルダに恋をしてしまうカジモド…。エスメラルダを演じるジーナ・ロロブリジーダの美しさとともに、その娘に思いを寄せるノートルダムのせむし男・カジモドを演じていたクイーンのすばらしい演技に魅せられた。このときから、クインが好きになった。そして、最も彼らしい味のあるものが、1964年ギリシャの寒村を舞台にした映画「その男ゾルバ」である。これは、映画館ではなく、テレビで放映されたものを見たのであるが、英国人作家バジルと不思議な魅力を持つ男ゾルバ(アンソニー・クイン)、生き方も性格も異なる2人の男が偶然出会い、ギリシャ・クレタ島にやってくる。二人の間にはやがて友情が生まれ、強い信頼関係で結ばれてゆく…。そこに、島の安ホテルの元高級娼婦という女主人や、炭鉱の監督の息子に迫られている美しい未亡人との恋などが絡んでくる。
そして、ラストでは、明日は島を去ると言うバジルに島の踊り、ダンスを教えてくれと頼まれ、ゾルバは、ギリシア特有の力強いダンスをバジルの前で踊ってみせる。これを見て感激し、彼の手ほどきを受け、共に踊り始める。このラストのダンスで二人の奇妙な友情は本物となった。
豪放磊落にして、愛と優しさの溢れるゾルバは、クイーンあって生まれた作品、不朽の名作といえるであろう。男臭さの中にも、どこか茶目っ気と愛嬌があり、優しさを感じさせる、2枚目スターにはない、独特な個性をもった俳優であった。ゾルバは彼のお気に入りの役で、ブロードウェイのミュージカルでも同じ役を演じている。
日本では、藤田まことの舞台での、当たり役でも知られている。 ゾルバ役の藤田まことは、アンソニー・クインによく似てる ね~。
(画像は、DVD「ノートルダムのせむし男」と「その男ゾルバ」)
参考:
名優アンソニー・クインの死を悼む…
http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/Q/010605-Q.html
2001年の6月3日、メキシコ・米:俳優のアンソニー・クインが肺炎のためアメリカ・ボストンで死去。86歳だった 。
アンソニー・クイン(Anshony Quinn )は、1915年4月21日、メキシコ・チワワ生まれで、父はアイルランド人、母はメキシコ人だそうだ。
「平原児」(1936年)で映画デビュー。「革命児サパタ」(1953年)、「炎の人ゴッホ」(1957年)で2度アカデミー賞を受賞。「道」(1954年)、「アラビアのロレンス」(1962年)などの名作で知られれている。
私が映画を見て、初めてクインを好きになったのは、「ノートルダムのせむし男」(仏・伊/1956年)であった。ヴィクトル・ユーゴーの同名小説の映画化。ノートルダム寺院を舞台に、美しい娘エスメラルダ(ジーナ・ロロブリジーダ)をねらう邪悪なノートルダム寺院の僧正と、彼女を助けようとする容貌怪異の鐘撞き男・カジモド(アンソニー・クイン)の相克を描いたもの。
ある日、広場で鞭打たれ弱り果てたカジモドに水を与えてくれた美しい娘エスメラルダに恋をしてしまうカジモド…。エスメラルダを演じるジーナ・ロロブリジーダの美しさとともに、その娘に思いを寄せるノートルダムのせむし男・カジモドを演じていたクイーンのすばらしい演技に魅せられた。このときから、クインが好きになった。そして、最も彼らしい味のあるものが、1964年ギリシャの寒村を舞台にした映画「その男ゾルバ」である。これは、映画館ではなく、テレビで放映されたものを見たのであるが、英国人作家バジルと不思議な魅力を持つ男ゾルバ(アンソニー・クイン)、生き方も性格も異なる2人の男が偶然出会い、ギリシャ・クレタ島にやってくる。二人の間にはやがて友情が生まれ、強い信頼関係で結ばれてゆく…。そこに、島の安ホテルの元高級娼婦という女主人や、炭鉱の監督の息子に迫られている美しい未亡人との恋などが絡んでくる。
そして、ラストでは、明日は島を去ると言うバジルに島の踊り、ダンスを教えてくれと頼まれ、ゾルバは、ギリシア特有の力強いダンスをバジルの前で踊ってみせる。これを見て感激し、彼の手ほどきを受け、共に踊り始める。このラストのダンスで二人の奇妙な友情は本物となった。
豪放磊落にして、愛と優しさの溢れるゾルバは、クイーンあって生まれた作品、不朽の名作といえるであろう。男臭さの中にも、どこか茶目っ気と愛嬌があり、優しさを感じさせる、2枚目スターにはない、独特な個性をもった俳優であった。ゾルバは彼のお気に入りの役で、ブロードウェイのミュージカルでも同じ役を演じている。
日本では、藤田まことの舞台での、当たり役でも知られている。 ゾルバ役の藤田まことは、アンソニー・クインによく似てる ね~。
(画像は、DVD「ノートルダムのせむし男」と「その男ゾルバ」)
参考:
名優アンソニー・クインの死を悼む…
http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/Q/010605-Q.html