今日(6月9日)は、「ネッシーの日」
今日は何の日~毎日が記念日によると、1933(昭和8)年、イギリス・スコットランドのネス湖に巨大な怪獣が棲むという記事が写真とともに新聞に掲載された日らしい。
ネッシーとは、イギリスのネス湖で目撃された謎の怪獣のことで、世界で最も有名なUMA(Unidentified Mysterious Animals=未確認動物)であり、ネス湖の怪獣目撃談の最古の記録は、紀元前565年に記された「聖コロンバ伝」(アイルランドの聖職者コロンバの伝記 )に人間を襲撃する絵が描かれているそうだ。その後も、同様の記録が色々な文献にもあり、定期的に目撃されていたという。
そして、1933年に湖北の道路が整備されてから、不可思議な生物の目撃談が相次いでいたイギリス・ネス湖で、1934年4月、ついに、その「怪獣」が撮影された。その写真は、当時、特ダネとして報じられ、「恐竜の生き残りがいるのでは?」と人々のロマンを書きたてたが、60年後の1994(平成6)年、その写真は「おもちゃの潜水艦」を改造したトリックだったことが判明し、一件落着したかたちとなった。
しかし、度々目撃報道があり、日本でもこのネッシーが、凄く話題になった時期がある。そして、我が国からも、1973(昭和48)年には、現東京都知事でもある石原慎太郎氏、康芳夫氏らが中心となり、当時の福田赳夫首相の資金援助のもと大規模な現地調査を行っていたという。この時期は、高度経済成長の真っ只中、石油パニックのあった年。ベトナム戦争によって、アメリカ経済の相対的地位の低下が加速し始め、1971年8月、ニクソン大統領がドルと金の交換停止を発表し、1949年以来の1ドル360円の時代は終わり、1971年12月の1ドル308円のレートも1973年2月には崩壊、変動レートに移行した年である。このネッシーの調査には2ヶ月もかけたといわれるが、こんな景気のよい時代だから、気分も乗り乗りで行ったのだろうね~。
でも、人間、ロマンを持つことはいいことだよね。「シャーロック・ホームズ」の著者として知られるコナン・ドイルは、ミステリー狂いで有名らしく、妖精を信じ、妖精写真を広めるのに一役買っていたという。余り合理主義ばかりでなく、謎の生物の存在を本気で信じられる時代の方が幸せだったと思うよ・・・。そう、思いませんか?・・・。
(画像はニューヨークタイムズ提供のネッシーの写真。朝日クロニカル・週間20世紀より)
参考:ネス湖の怪獣研究所
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/1933/index.html
荒俣宏『荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産』
http://www6.plala.or.jp/Djehuti/212.htm
今日は何の日~毎日が記念日によると、1933(昭和8)年、イギリス・スコットランドのネス湖に巨大な怪獣が棲むという記事が写真とともに新聞に掲載された日らしい。
ネッシーとは、イギリスのネス湖で目撃された謎の怪獣のことで、世界で最も有名なUMA(Unidentified Mysterious Animals=未確認動物)であり、ネス湖の怪獣目撃談の最古の記録は、紀元前565年に記された「聖コロンバ伝」(アイルランドの聖職者コロンバの伝記 )に人間を襲撃する絵が描かれているそうだ。その後も、同様の記録が色々な文献にもあり、定期的に目撃されていたという。
そして、1933年に湖北の道路が整備されてから、不可思議な生物の目撃談が相次いでいたイギリス・ネス湖で、1934年4月、ついに、その「怪獣」が撮影された。その写真は、当時、特ダネとして報じられ、「恐竜の生き残りがいるのでは?」と人々のロマンを書きたてたが、60年後の1994(平成6)年、その写真は「おもちゃの潜水艦」を改造したトリックだったことが判明し、一件落着したかたちとなった。
しかし、度々目撃報道があり、日本でもこのネッシーが、凄く話題になった時期がある。そして、我が国からも、1973(昭和48)年には、現東京都知事でもある石原慎太郎氏、康芳夫氏らが中心となり、当時の福田赳夫首相の資金援助のもと大規模な現地調査を行っていたという。この時期は、高度経済成長の真っ只中、石油パニックのあった年。ベトナム戦争によって、アメリカ経済の相対的地位の低下が加速し始め、1971年8月、ニクソン大統領がドルと金の交換停止を発表し、1949年以来の1ドル360円の時代は終わり、1971年12月の1ドル308円のレートも1973年2月には崩壊、変動レートに移行した年である。このネッシーの調査には2ヶ月もかけたといわれるが、こんな景気のよい時代だから、気分も乗り乗りで行ったのだろうね~。
でも、人間、ロマンを持つことはいいことだよね。「シャーロック・ホームズ」の著者として知られるコナン・ドイルは、ミステリー狂いで有名らしく、妖精を信じ、妖精写真を広めるのに一役買っていたという。余り合理主義ばかりでなく、謎の生物の存在を本気で信じられる時代の方が幸せだったと思うよ・・・。そう、思いませんか?・・・。
(画像はニューヨークタイムズ提供のネッシーの写真。朝日クロニカル・週間20世紀より)
参考:ネス湖の怪獣研究所
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/1933/index.html
荒俣宏『荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産』
http://www6.plala.or.jp/Djehuti/212.htm