今日(6月17日)は「おまわりさんの日」
1874(明治7)年6月17日に、巡査制度が誕生し、同じ年に東京では交番制度も誕生した。当時の交番には建物はなく、3人が1組の当番員が特定の場所に出向き、100歩の範囲内で歩きながら立番を1時間ずつしていたことから、「交替で番をする所」という意味で「交番所」と呼ばれていた。明治14年から交番の建物が建てられ、「派出所」と呼ばれたが、平成6年に正式に「交番」という名で統一された。
警視庁創設の時の状況などは、私の1月15日のBlog「警視庁創設記念日」に書いてあるのでそこでご覧ください。
この日本の交番制度が治安維持に大きな効果を発揮しているとの判断から、シンガポール、マレーシア、タイ また、犯罪の多かった米国・ニューヨークなどでも日本の交番制度に倣った制度を導入されるなど、世界的に広まっている。そして、この交番が、日本独自の「KOBANシステム」として米国大学教授によって紹介されたほか、他の英語文献にも「KOBAN」の表記が見られるようになり、国際語としての市民権を得るようになったため、警察庁が、現在では、交番の案内表示板などには、外国人にも分かりやすいようにローマ字で「KOBAN」と表記されるようにまでなった。
日本ではこの交番の他に駐在所(家族とともに1名の警察官が地域に駐在しているところ)がある。交番が設置されて100年以上が経過した今日、全国には約6500ケ所の交番と、約7900ケ所の駐在所があるという。
交番や駐在所で勤務する警察官のことを地域警察官と呼んでいるようであるが、これら地域警察官の仕事は大きく分けて4つ、(1)交番・駐在所の内外での警戒(2)地域のパトロールと住民への巡回連絡(3)事件、事故などの対応(4)地域住民からの相談受けつけや落とし物の届け出を受理する業務などであるらしいが、年々悪質な犯罪が増加する中、警察庁が行った国民調査の「今後強化してほしい活動」という項目では62.3%の人が「パトロール」と回答したといい。警察庁でもパトロールを強化しているようであるが、その結果、地域警察官の数が少ない交番では、交番内に誰もいなくなることが多くなる・・・「空き交番」が増えているそうだ。現に、私の住んでいる家の近くの交番も、めったに警察官のいるところを見なくなっていたが、今年からは、正式に「詰め所」と言う名前になったという。説明を聞くと、もう、たまには警察官が詰めていることもあるが、普段は、人のいない無人の詰め所となり、電話など自由に使えるようにしてあるので、急な用件があれば、電話で連絡して欲しいというのである。近所の人たちも、不安を抱えているのだが、先ほど挙げた国民調査でも、空き交番を減らしてほしいという要求が多くなっているといい、同じ様なところが増えているのだろう。地域を巡回パトロールすることと、交番に駐在することの両立は相矛盾する問題でもあるが、何か対応策を早く講じて欲しいものである。
それと、気になることが1つある。昔は、交番の警察官が、定期的に地域の家庭を巡回し、家の家族構成その他色々調べ、どのような住民が住んでいるかを把握していた。それが、最近は、しなくなったので、どうしてかと思っていると、色々個人の家庭のことを調べるのは「プライバシーの侵害」に当たるということで、出来なくなったというのである。だから、最近は、近くにマンションなどが出来、人の出入りが激しくなっていても、その地域に、一体どのような素性の人が住んでいるのか、警察すら把握できていないのである。私の知人に大阪府警の人がいたが、あの森永事件の時でも、一体大阪に住んでいる人が何人いるのか、その正確な人数すら把握できないと嘆いていた。だから、しらみつぶしに戸別訪問しても、完全に、どこまで、面接できたかわからないと言うのである。こんなことで、犯罪捜査が出来るだろうか。個人間や商業目的の企業ではない。国の治安を維持する機関にまでプライバシーをどうのと言うのはおかしいのではないか。今でも、犯罪は地域警察官の検挙率が80.9%に達しているといわれているが、いくら、交番があっても、パトロールだけで、地域住民の把握が出来なくて、成果を挙げうるのだろうか・・・?私には、国の治安維持をする機関に対してまで、プライバシーをとやかく言っている人の、「知られて困るプライバシー」ってなんだろう・・・。その人がどんな人なのか凄く怖い!・・・のだが・・・。
それにしても、最近は、警察官(おまわりさん)の弱体化、モラルの低下などもあり、人に信用されないおなわりさんも増えてきた。先ずは、おまわりさんの信頼回復に力を入れて欲しいものだ・・・。
参考:
キッズ・コーナー・警察ってどんなところ?警察って何をするの?そんなb疑問をバッチリ解決!
http://www.police.pref.chiba.jp/publicity/kids_corner/index.html
1874(明治7)年6月17日に、巡査制度が誕生し、同じ年に東京では交番制度も誕生した。当時の交番には建物はなく、3人が1組の当番員が特定の場所に出向き、100歩の範囲内で歩きながら立番を1時間ずつしていたことから、「交替で番をする所」という意味で「交番所」と呼ばれていた。明治14年から交番の建物が建てられ、「派出所」と呼ばれたが、平成6年に正式に「交番」という名で統一された。
警視庁創設の時の状況などは、私の1月15日のBlog「警視庁創設記念日」に書いてあるのでそこでご覧ください。
この日本の交番制度が治安維持に大きな効果を発揮しているとの判断から、シンガポール、マレーシア、タイ また、犯罪の多かった米国・ニューヨークなどでも日本の交番制度に倣った制度を導入されるなど、世界的に広まっている。そして、この交番が、日本独自の「KOBANシステム」として米国大学教授によって紹介されたほか、他の英語文献にも「KOBAN」の表記が見られるようになり、国際語としての市民権を得るようになったため、警察庁が、現在では、交番の案内表示板などには、外国人にも分かりやすいようにローマ字で「KOBAN」と表記されるようにまでなった。
日本ではこの交番の他に駐在所(家族とともに1名の警察官が地域に駐在しているところ)がある。交番が設置されて100年以上が経過した今日、全国には約6500ケ所の交番と、約7900ケ所の駐在所があるという。
交番や駐在所で勤務する警察官のことを地域警察官と呼んでいるようであるが、これら地域警察官の仕事は大きく分けて4つ、(1)交番・駐在所の内外での警戒(2)地域のパトロールと住民への巡回連絡(3)事件、事故などの対応(4)地域住民からの相談受けつけや落とし物の届け出を受理する業務などであるらしいが、年々悪質な犯罪が増加する中、警察庁が行った国民調査の「今後強化してほしい活動」という項目では62.3%の人が「パトロール」と回答したといい。警察庁でもパトロールを強化しているようであるが、その結果、地域警察官の数が少ない交番では、交番内に誰もいなくなることが多くなる・・・「空き交番」が増えているそうだ。現に、私の住んでいる家の近くの交番も、めったに警察官のいるところを見なくなっていたが、今年からは、正式に「詰め所」と言う名前になったという。説明を聞くと、もう、たまには警察官が詰めていることもあるが、普段は、人のいない無人の詰め所となり、電話など自由に使えるようにしてあるので、急な用件があれば、電話で連絡して欲しいというのである。近所の人たちも、不安を抱えているのだが、先ほど挙げた国民調査でも、空き交番を減らしてほしいという要求が多くなっているといい、同じ様なところが増えているのだろう。地域を巡回パトロールすることと、交番に駐在することの両立は相矛盾する問題でもあるが、何か対応策を早く講じて欲しいものである。
それと、気になることが1つある。昔は、交番の警察官が、定期的に地域の家庭を巡回し、家の家族構成その他色々調べ、どのような住民が住んでいるかを把握していた。それが、最近は、しなくなったので、どうしてかと思っていると、色々個人の家庭のことを調べるのは「プライバシーの侵害」に当たるということで、出来なくなったというのである。だから、最近は、近くにマンションなどが出来、人の出入りが激しくなっていても、その地域に、一体どのような素性の人が住んでいるのか、警察すら把握できていないのである。私の知人に大阪府警の人がいたが、あの森永事件の時でも、一体大阪に住んでいる人が何人いるのか、その正確な人数すら把握できないと嘆いていた。だから、しらみつぶしに戸別訪問しても、完全に、どこまで、面接できたかわからないと言うのである。こんなことで、犯罪捜査が出来るだろうか。個人間や商業目的の企業ではない。国の治安を維持する機関にまでプライバシーをどうのと言うのはおかしいのではないか。今でも、犯罪は地域警察官の検挙率が80.9%に達しているといわれているが、いくら、交番があっても、パトロールだけで、地域住民の把握が出来なくて、成果を挙げうるのだろうか・・・?私には、国の治安維持をする機関に対してまで、プライバシーをとやかく言っている人の、「知られて困るプライバシー」ってなんだろう・・・。その人がどんな人なのか凄く怖い!・・・のだが・・・。
それにしても、最近は、警察官(おまわりさん)の弱体化、モラルの低下などもあり、人に信用されないおなわりさんも増えてきた。先ずは、おまわりさんの信頼回復に力を入れて欲しいものだ・・・。
参考:
キッズ・コーナー・警察ってどんなところ?警察って何をするの?そんなb疑問をバッチリ解決!
http://www.police.pref.chiba.jp/publicity/kids_corner/index.html