今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

学校の安全確保・安全管理の日

2005-06-08 | 記念日
今日(6月8日)は、「学校の安全確保・安全管理の日」
2001(平成13)年、池田市の小学校で児童殺傷事件が起きたことから、大阪府教育委員会が2002(平成14)年に制定。
2001(平成13)年の今日(6月8日)、突然包丁を持って大阪教育大付属池田小学校に侵入した男が、小学2年生の幼い児童たちを追い回し、助けを求める児童たちの悲鳴にも耳を傾けず、情け容赦なく次々と小さな体に包丁を突き立てた。そして、児童8人を殺害、児童13名・教諭2名に傷害を負わせた事件は、余りに痛ましく衝撃的であり、正に悪魔の仕業としか思えない事件であった。
宅間守被告(39才)は殺人罪などで逮捕・起訴され、2003(平成13)年8月28日に大阪地方裁判所で死刑判決を言い渡され、同年9月10日に弁護団が控訴するも9月26日に、本人による控訴取り下げがあり、判決が確定した。そして、翌2004(平成14)年9月14日、事件発生から3年余り、大阪拘置所で死刑が執行された。死刑確定から1年足らずでの執行は極めて異例であり、早期執行が論争を巻き起こした。おそらく戦後日本史上最速と考えられる。しかし、宅間被告は最後まで遺族に謝罪することはなく、被害者家族にとっては憤りの持って行き場もなく、やりきれない思いであったろうと察する。
この余りにも残虐非道な事件は多くの国民に非常に大きな衝撃をもたらした。この事件をきっかけに、日本の学校は、それまでの「開かれた学校」から「安全対策」重視に方針転換するきっかけとなった。
最近、よく、通り魔などの無差別襲撃事件が発生しており、捕まった犯人は、よく「誰でもよかった」などと言っているが、これは、完全な嘘である。彼等は、明らかに、自分が襲っても、抵抗されたり、捕まることはないと判断して、自分より必ず弱い者を襲っている。だから、無差別襲撃事件の被害者は決まって、小さな子供や女性、高齢者などである。
特に今回の事件に限られているわけではないが、このような凶悪犯罪が発生すると、必ずその容疑者の「精神障害性」が問題にされる。しかし、先にも述べたように殆どの犯罪者は、きっちりと計算ずくで犯罪を犯しているのである。そして、いえることは、どのような、殺人・・・それが、自己防衛であっても、人を殺す時は、狂気だと思う。だから、狂気だから、殺人を犯すのではなく、どんな正常者でも、人を殺す時には狂気・・殺人鬼になっているのだと考えるべきだろう。被害にあった家族などにすれば、殺人が容疑者の精神障害によってなされたなどと言われては、どうしようもないではないか・・・。これは、酔っ払い運転による事故でも同じである。酒を飲んで運転したために轢き殺されたなどと言う判断はおかしい。もし、酒を飲んで運転すれば、人を轢き殺すことにもなると言うことが判断できない人間であれば、最初から、運転免許を与えてはならないし、運転などさせてはならない。正常な判断力を持って車を運転している限り、どのような理由があろうと、もし、酒を飲んで運転した場合には殺人罪として扱うのが正当である。
それと、このような事件があると、いつも感じることは、報道関係者の無神経さであろう。被害にあって、おびえている回りの子供や殺されて嘆き悲しんでいる親族を追い掛け回しての取材は、何を考えて取材しているのかと思う。真実の報道に名を借りた商業主義のなにものでもない。反省してもらいたいものである。マスコミなどメディアはもっと、民衆の立場に立って取材ををして欲しいし、むしろ、このような悲惨な状況に嘆き悲しんでいる人たちへの執拗な取材エネルギーを、もっと、国家権力者や企業の隠れて行われている不正、不当などを暴く方に注いでもらいたいものである。
児童の安全管理のための校門閉鎖などは、震災時など防災時の避難場所との関係もあり、実際の管理面では、安全と防災を両立させることの難しさもあろうが、何の抵抗をする力もない児童の安全確保を先ず、優先的にしなくてはならないだろう。
(画像は、子供の安全確保推進月間ポスター)
参考:
「子どもの安全確保推進月間」ポスターについて
http://www.pref.osaka.jp/kyoishinko/hokentaiiku/anzenposter.html
宅間守資料
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/takmar.html
日本財団図書館
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/mokuji.htm