1842年の今日(6月10日)は、「時の記念日」
東京天文台(現国立天文台)と生活改善同盟会が1920(大正9)年に制定。大正時代は、経済が急速に発展する一方でインフレ傾向が続き、人々は文化的な生活に憧れを持ちつつもあまり楽ではない生活を送っていた。そこで、建築学や家政学などの著名人によって結成された生活改善同盟会が、日常生活を合理化、改善する一環として「時間を正確に守ること」を掲げ、時の記念日を提唱したのだそうだ。6月10日に制定されたのは、「日本書記」の天智天皇10(西暦671)年4月25日(新暦6月10日)の項に、漏刻(ろうこく=水時計)を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動すとあることから。これが、日本における最古の時報の記録だそうだ。この 水時計は、夜間に使えない日時計を補うものとして作られたのだそうで、1981年、奈良県明日香村の水落遺跡で発見された遺構が、天智天皇が初めて作ったと記されている漏刻台の跡であることが明らかにされたという。今、天智天皇を祀る近江神宮で、毎年この日に漏刻祭が行われている。
「時は金なり・・・」とは、よく言われるが、皆さんは、時に関してどんな言葉や名言を思い起こすだろう。以下参考の「時間に関する名言集 」に色々掲載されているが、今の私の場合には、この中の、シラー (ドイツの詩人・戯曲家)の言葉が好きだ。
『人生は退屈すれば長く、充実すれば短い』
「歳をとると、月日のたつのが速く、1年が短く感じられる」といわれる。私の母もよく言っていたし、私もそう感じるようになった。それは、若い時のような悩みや苦しみが少なくなったせいかもしれない。苦しい時は時の経過も長く感じるし、楽しく幸せであれば、その時の時間の経過は短く感じられるものね~。
だから、年をとって、日の経つのが早く感じる人は、幸せな証拠である。よく人生の終着駅が近づいているように解釈し、嘆くように言う人があるが、それは、マイナス思考のせいだろう。もっと、自分が幸せであることに感謝し、残りの人生を、有意義に過ごしたいものである。
セイコー(株)では、2003年の時の記念日に因んで、現代に生きる日本人を対象とした「時間の過ごし方」についてのアンケートを実施している。
「増やしたい時間」については、約4割の人が「趣味」と回答。「睡眠、休息」も2割以上という結果が出ている。又、昨年比で大きく変化したポイントは、「インターネットを楽しむ時間」が大幅に減ったことだそうである。それは、インターネットが着実に普及する中で、日常のあらゆる場面で当たり前のように使うシーンが増えてきており、取り立てて増やす必要性を感じる人が少なくなったからではないかと分析している。次に、
「減らしたい時間」では、昨年同様、仕事、家事育児といった回答が多く寄せられる一方で、「減らしたい時間はない」という回答が昨年と比べて増加するといった傾向が見られたとある。それは、仕事や家事などで多忙を極めているため、「減らせる時間はない」と考える人がいる一方、すべてが充実しているかけがえのない時間であるため、「減らす必要性を感じない」という人も増えているようだと分析しており、それは、幸せなことであり、結構なことだと思う。そして、又、
「時に関する言葉」の認知度についても調査を試みているが、その中に蕪村の有名な一句「春の海 ひねもすのたり のたりかな」に出てくる「ひねもす」の言葉については、「知っている」と答えた人は全体の37%と、認知度は非常に低い。年の若い人ほど低いが、40代でも50%の認知度であり、このようないい言葉も忘れられつつあるのは寂しい気がする。あなたは、どう考えているのかな?・・・以下、参考の「SEIKO-時の記念日-2003アンケート」を見ながら他の人とどのように違うか検証してみてみるのもよいのでは・・・。
(画像は、近江神宮の天智天皇が築かせたという漏刻台の複製)。
参考:
飛鳥資料館:飛鳥の水時計
http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA4/mizutokei/mizutokei.html
SEIKO-時の記念日-2003アンケート
http://www.seiko.co.jp/nihongo/shinchaku_joho/kinenbi/kinenbi2003/
時間に関する名言集 キーワード別-名言から学ぶ幸せのヒント
http://meigen.shiawasehp.net/jikan.html
東京天文台(現国立天文台)と生活改善同盟会が1920(大正9)年に制定。大正時代は、経済が急速に発展する一方でインフレ傾向が続き、人々は文化的な生活に憧れを持ちつつもあまり楽ではない生活を送っていた。そこで、建築学や家政学などの著名人によって結成された生活改善同盟会が、日常生活を合理化、改善する一環として「時間を正確に守ること」を掲げ、時の記念日を提唱したのだそうだ。6月10日に制定されたのは、「日本書記」の天智天皇10(西暦671)年4月25日(新暦6月10日)の項に、漏刻(ろうこく=水時計)を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動すとあることから。これが、日本における最古の時報の記録だそうだ。この 水時計は、夜間に使えない日時計を補うものとして作られたのだそうで、1981年、奈良県明日香村の水落遺跡で発見された遺構が、天智天皇が初めて作ったと記されている漏刻台の跡であることが明らかにされたという。今、天智天皇を祀る近江神宮で、毎年この日に漏刻祭が行われている。
「時は金なり・・・」とは、よく言われるが、皆さんは、時に関してどんな言葉や名言を思い起こすだろう。以下参考の「時間に関する名言集 」に色々掲載されているが、今の私の場合には、この中の、シラー (ドイツの詩人・戯曲家)の言葉が好きだ。
『人生は退屈すれば長く、充実すれば短い』
「歳をとると、月日のたつのが速く、1年が短く感じられる」といわれる。私の母もよく言っていたし、私もそう感じるようになった。それは、若い時のような悩みや苦しみが少なくなったせいかもしれない。苦しい時は時の経過も長く感じるし、楽しく幸せであれば、その時の時間の経過は短く感じられるものね~。
だから、年をとって、日の経つのが早く感じる人は、幸せな証拠である。よく人生の終着駅が近づいているように解釈し、嘆くように言う人があるが、それは、マイナス思考のせいだろう。もっと、自分が幸せであることに感謝し、残りの人生を、有意義に過ごしたいものである。
セイコー(株)では、2003年の時の記念日に因んで、現代に生きる日本人を対象とした「時間の過ごし方」についてのアンケートを実施している。
「増やしたい時間」については、約4割の人が「趣味」と回答。「睡眠、休息」も2割以上という結果が出ている。又、昨年比で大きく変化したポイントは、「インターネットを楽しむ時間」が大幅に減ったことだそうである。それは、インターネットが着実に普及する中で、日常のあらゆる場面で当たり前のように使うシーンが増えてきており、取り立てて増やす必要性を感じる人が少なくなったからではないかと分析している。次に、
「減らしたい時間」では、昨年同様、仕事、家事育児といった回答が多く寄せられる一方で、「減らしたい時間はない」という回答が昨年と比べて増加するといった傾向が見られたとある。それは、仕事や家事などで多忙を極めているため、「減らせる時間はない」と考える人がいる一方、すべてが充実しているかけがえのない時間であるため、「減らす必要性を感じない」という人も増えているようだと分析しており、それは、幸せなことであり、結構なことだと思う。そして、又、
「時に関する言葉」の認知度についても調査を試みているが、その中に蕪村の有名な一句「春の海 ひねもすのたり のたりかな」に出てくる「ひねもす」の言葉については、「知っている」と答えた人は全体の37%と、認知度は非常に低い。年の若い人ほど低いが、40代でも50%の認知度であり、このようないい言葉も忘れられつつあるのは寂しい気がする。あなたは、どう考えているのかな?・・・以下、参考の「SEIKO-時の記念日-2003アンケート」を見ながら他の人とどのように違うか検証してみてみるのもよいのでは・・・。
(画像は、近江神宮の天智天皇が築かせたという漏刻台の複製)。
参考:
飛鳥資料館:飛鳥の水時計
http://www.asukanet.gr.jp/ASUKA4/mizutokei/mizutokei.html
SEIKO-時の記念日-2003アンケート
http://www.seiko.co.jp/nihongo/shinchaku_joho/kinenbi/kinenbi2003/
時間に関する名言集 キーワード別-名言から学ぶ幸せのヒント
http://meigen.shiawasehp.net/jikan.html