今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

聖母マリア誕生の祝日

2007-09-08 | 記念日
今日(9月8日)は、「聖母マリア誕生の祝日」
今日(9月8日)は、イエス・キリストの母であり、全人類の母である聖母マリアの誕生日を記念する日だそうである。
聖母マリアは、ナザレのヨセフの妻を指すもっとも一般的な称号であり、聖アンナの娘とされている。
キリスト教の教典である新約聖書が伝えるところによれば、処女懐胎聖霊により、ヤハウェ(エホバ)の子ロゴスであるイエスを身ごもったとされている。
ルカによる福音書』にはマリア自身、『マタイによる福音書』には夫ヨセフのもとに天使ガブリエル受胎告知に現れたいう記述があるそうだ。(マタイ1:18-21、ルカ1:26-38)
しかし、現代科学またはキリスト教リベラル主義の間では処女懐胎が否定され、また、なぜ夫ヨセフの留守中に妊娠したのか、またそれは強姦によるものであったのか否か、さらには、なぜ馬屋でイエス・キリストを出産しなければならなかったのかも含め、現在、マリアの貞節については様々な疑念が生まれているそうだ。また、様々な宗教がある中で、なぜ、キリスト教だけが、教祖の母親を聖母とし教祖の出自を処女懐胎としているかについて、イエス・キリストが自身の出自にコンプレックスを抱いていた事の証左と見る向きもあるそうだ。私も、変だとは思うが・・・。西欧語では、処女を意味する語が、(大文字にすると)そのまま聖母マリアを指すことが多いのだそう。La Virgen(西)、la Vierge(仏)、the Virgin(英)等。
宗教のことでもあり、特に、キリスト教のことなどはよく判らないので、意見は差し控えておこう。(聖母マリア誕生について詳しくは、聖母の出現を参照。)
しかし、このような処女懐胎が、他の神話でもないわけではない。
例えば、仏教の説話には、仏教の始祖・釈迦の生母摩耶夫人は、六本の牙を持つ白い象(白象)は東南アジアでは神聖視された。)が胎内に入る夢を見て釈迦を懐妊したとされており、その出産の様も、郷里に帰る途中に立寄ったルンビニーの園で花を手折ろうと手を伸ばしたところ、右脇から釈迦が生まれたと伝える。これはリグ・ヴェーダに、人間は原人から生まれたが、政治家は胸脇から生まれたとされることから政治家すなわちクシャトリア階級の出産は脇から生まれたと表現されることによるのだという。
また厩戸皇子(聖徳太子)の母、穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)は用明天皇の皇后であった時、救世観音(くせかんのん・ぐぜかんのん)が胎内に入り、皇子を身籠もったとの伝説がある。
『日本書紀』には、”穴穂部間人皇女の夢に金色の僧侶が現れ、「我に救世の願あり。しばらく皇女の腹に宿る」と告げた。皇女が名を尋ねると「西方の救世観音菩薩」と名乗り、皇女が「仰せのままに」とうなずくと、金色の僧は皇女の口中に飛び込んだ。受胎した腹から、8ケ月経った時には胎児の声が聞こえた。 10月10日を過ぎても出産の兆しはなく、霊夢からちょうど1年後の正月元日、宮中を見回り中、ちょうど厩戸の前にさしかかったとき、皇女はふいに子を産み落とした。陣痛もなく、出産に気づかないほどだった。 そして、赤子の片手には、小豆ほどの仏舎利が握られていたという。 赤子は「厩戸皇子」と名付けらた。(以下参考に記載の「聖徳太子とキリスト教」や「kitunoの空・聖徳太子」の「聖徳太子の誕生」より)。
つまり「厩戸皇子」は救世観音であると言うことであり、聖母マリアが夢に天使ガブリエルが現れて、メシア(救世主)を受胎すると告げられる話やキリストが馬小屋で生まれる話とそっくりであり、キリスト教の影響を想像することもできるが、むしろ、先に例を挙げた、釈迦の誕生譚からの影響の方が大きいのではないだろうか。釈迦の場合も摩耶夫人が旅行途中の花園で出産をしている。
厩戸皇子(聖徳太子)は一応、父・用明天皇と母・皇女穴穂部間人皇女の間に生まれた子と言うことになっている。
母・皇女穴穂部間人皇女は欽明天皇の皇女であるが、穴穂部間人皇女の母は蘇我稲目の娘・小姉君である。つまり、皇子の母は、蘇我氏の女であり、しかも両親は異腹の兄妹関係にあるり、皇子は著しい近親婚によって生まれていることになる。しかし、太子は仏教を厚く信仰し、その布教に努めたが後に、蘇我氏と対立することにもなった。太子は妃と共に斑鳩宮で亡くなったが、およそその20年後、太子の子・山背大兄皇子(やましろのおおえのおうじ)も蘇我入鹿達に襲われ、斑鳩寺に入り、一族22人もろともに首をくくって自害し、厩戸王の家系は絶えることとなった。聖徳太子という名は生前に用いられた名称ではなく、没後100年以上を経て出てきた名前である。
それは、さておき、イエス・キリストがその誕生から神の子であったということを明示するために、同様に聖徳太子も生まれながらにして偉大であったことを示すためにはどうしても、、「受胎告知」と「処女懐胎」の説話が必要だったのだろうね~。
(画像はVirgin Mary(聖処女マリア)、Wikipediaより)
Category:聖母マリア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%81%96%E6%AF%8D%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2
処女懐胎 - Sensr
http://sensr.jp/word/%E5%87%A6%E5%A5%B3%E6%87%90%E8%83%8E
kitunoの空・聖徳太子
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/8918/sub1.html
月間京都史跡散歩会第12号【厩戸皇子・聖徳太子の足跡】《その1》
http://www.pauch.com/kss/g012.html
聖徳太子とキリスト教
http://www7.plala.or.jp/mov/denki/syotoku/syotoku-1.html
玉川大学教育博物館所蔵『イコン』
http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/hakubutu/icons/contents/list/list.html#003
絵葉書美術館-7 聖母マリア(マドンナ)
http://www.fujiso.com/ar07hp/ar07.html>http://www.fujiso.com/ar07hp/ar07.html>http://www.fujiso.com/ar07hp/ar07.htmlマルコによる福音書
http://www.wcsnet.or.jp/~m-kato/bible/mark.htm
釈迦如来
http://www6.plala.or.jp/housyou/syaka-nyorai.htm
世界文化遺産 法隆寺地域の仏教建造物/救世観音
http://www.tabian.com/tiikibetu/kinki/nara/horyuji/horyuji4.html
レオナルド・ダ・ヴィンチ-TOPページ
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