今日(9月29日)は、「クリーニングの日」
全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982(昭和57)年に制定。「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せ。消費者にもっとクリーニングを利用してもらい、自らもクリーニング技術の向上を目指す為に設けられたそうだ。
よいクリーニング店を選ぶときの目印には、Sマーク、LDマークなどの目印を参考にするとよいという。LDマークは、「Laundry(ランドリー)」と「Drycleaning(ドライクリーニング)」の頭文字をとったもので、全ク連の会員である47都道府県クリーニング生活衛生同業組合に加盟しているクリーニング店に表示されるマークであり、Sマークは、厚生労働省大臣が認可した「標準営業約款制度」の3つの基準「Standard(標準)」「Safety(安全)」「Sanitation(衛生)」の頭文字をとったもので、47都道府県の生活衛生営業指導センターに登録し、営業しているクリーニング店だそうである。
クリーニング業については、クリーニング業法で、洗濯物のクリーニング処理を行う「クリーニング所」や営業免許である「クリーニング師」が規定されている。クリーニング師は『クリーニング業法』に基づいてクリーニング店でアイロンがけ、しみ抜きなどを行う者で必ずクリーニング店に1人置かなければばらないことになっている。かつては商店街などの店舗に機械を設置して、ここで洗濯物の受け渡しと処理を行う、個人経営に近い業者が多かったが、何時のころからか今では、単なる洗濯物の受付・引渡し窓口としてのたんなる取次所が多くなり、洗濯物はここから専門の処理工場である「クリーニング所」へ運ばれ処理されるようになっている。
最近の衣料品にはファッション性を重視した特殊な素材や加工を施した衣類が多くなり、通常の使用他、クリーニング等でも取扱いの難しいものが多くなっているようだ。衣類を購入する時には、色やデザインばかりでなく、衣類についている品質表示や取扱い絵表示を確認し、使用した後のクリーニングのことも十分考えておかないといけないだろう。クリーニングのことを何もわからない私が書くよりは、以下参考に記載のLD倶楽部/全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HPを見られると良い。
自動洗濯機の出現によりほとんど用いられなくなったが私が、子供の頃、戦後でも、日本では、まだ盥(タライ)に洗濯板を利用して、洗濯石鹸を使って、洗濯をしている風景を良く見た。洗濯に使う水は水道水を利用するようになるまでは、大体、水の流れている小川や井戸の周りで洗濯をしていた。このような洗濯風景は江戸時代から見られる。
しかし、石鹸は、安土桃山時代に南蛮貿易で日本へ伝えられたが、江戸時代には、医薬用に用いられたくらいで、一般の洗濯の汚れ落としには、無患子(むくろじ)の皮、さいかちの実(以下参考に記載の※無患子、※さいかちを参照)、灰汁、石灰、米のとぎ汁などがよく使われた。洗濯は古くは、水辺での足踏みやたたき洗いが行われた。(NHKデーター情報部編・ヴィジュアル百科「江戸事情」 )
吉田兼好の『徒然草』には、空を飛んでいた久米の仙人が洗濯女の裾をからめ上げた脛の白さを見て、神通力を失って墜落したという話がある。(以下参考に記載の「徒然草・第八段 世の人」参照)
それが、中世に入ると盥(たらい)でのもみ洗いが普及し、井戸端でしゃがんで洗濯をする光景が一般化した。洗濯板は、明治以降に使われだしたそうだ。
中世より、一部には、洗濯女のような職業もあったようだ、江戸時代になるとこの他に、着物の洗張りや灰汁洗い、しみぬきを専門にする商売人も現れている。京阪ではこれを悉皆屋(しっかいや)とよんだ。つまり、「悉皆」とは「これ皆」という意味であり、着物のしみ抜き・クリーニング・仕立て・洗い張りなど、着物に関する手入れの何でも屋さんと言ったところ。
石鹸が家庭に普及しはじめたのは明治時代になってからのこと。1859年(安政6年)6月2日 横浜港が開港される。 西洋人が多く居留するようになると, 必然的に 西洋式の洗濯の需要が増加した。そして、青木屋忠七に「外国人衣類仕洗張」という営業許可書が出て、外国人相手の洗濯業「クリーニング」を始めた。これが外国人相手の洗濯業「クリーニング」元祖だという。このことからフランス山の谷戸坂に面する地に「クリーニング業発祥の地」の碑が建立さている。
また、横浜磯子の堤磯右衛門により日本で最初の石鹸製造が行われ、彼の門下が花王、資生堂などで製造を続けたのだそうだ。
クリーニング店へ出さないものの家庭での洗濯は、今では、便利な洗濯機も出来たし、良い洗濯用洗剤もあり、私など、単身赴任で一人暮らしをしたときも殆ど洗濯で困ることはなかった。しかし、1980年代以降、都市部への流入人口の増大し、アパートやマンション等が増加。ワンルームのマンションやアパートに多くの人が生活しているが、振動音が響きやすい深夜などには騒音の大きい洗濯機は稼動させ難い事情があるため洗濯機を所有している独居者でも、コインランドリーを利用する場合が見られる。東京在住の昔の私の飲兵衛友達(定年まで独身でいた)など、はなから洗濯機は所有せず、すべてコインランドリーで処理していたよ(^0^)。これなど、騒音の問題と言うより、洗濯が面倒だったからだと思うが・・・。
(画像は、洗濯屋「絵本時世粧」国立国会図書館蔵。NHKデーター情報部編・ヴィジュアル百科「江戸事情」 より)
参考:
LD倶楽部/全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HP
http://www.zenkuren.or.jp/index.htm
Category:洗濯 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%B4%97%E6%BF%AF
徒然草 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
徒然草・第八段 世の人
http://protozoa.blogzine.jp/tureture/2006/05/index.html
砧 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%A7
発祥の地コレクション/クリーニング業発祥の地
http://hamad.web.infoseek.co.jp/hass-col/commerce/cleaning.htm
洗濯難物語
http://www.hpmix.com/home/showadry/T1.htm
松尾芭蕉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E8%8A%AD%E8%95%89
横濱 外国文化 始め・初め・はじめてものがたり・石鹸
http://www.spiceroad.ne.jp/spiceroad/yokohama/sekken.html
※無患子 (ムクロジ)
http://www.hana300.com/mukuro.html
※莢 (さいかち)
http://www.hana300.com/saikac.html
[悉皆屋]
http://www.shikkaiya.jp/
横浜市の歴史 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982(昭和57)年に制定。「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せ。消費者にもっとクリーニングを利用してもらい、自らもクリーニング技術の向上を目指す為に設けられたそうだ。
よいクリーニング店を選ぶときの目印には、Sマーク、LDマークなどの目印を参考にするとよいという。LDマークは、「Laundry(ランドリー)」と「Drycleaning(ドライクリーニング)」の頭文字をとったもので、全ク連の会員である47都道府県クリーニング生活衛生同業組合に加盟しているクリーニング店に表示されるマークであり、Sマークは、厚生労働省大臣が認可した「標準営業約款制度」の3つの基準「Standard(標準)」「Safety(安全)」「Sanitation(衛生)」の頭文字をとったもので、47都道府県の生活衛生営業指導センターに登録し、営業しているクリーニング店だそうである。
クリーニング業については、クリーニング業法で、洗濯物のクリーニング処理を行う「クリーニング所」や営業免許である「クリーニング師」が規定されている。クリーニング師は『クリーニング業法』に基づいてクリーニング店でアイロンがけ、しみ抜きなどを行う者で必ずクリーニング店に1人置かなければばらないことになっている。かつては商店街などの店舗に機械を設置して、ここで洗濯物の受け渡しと処理を行う、個人経営に近い業者が多かったが、何時のころからか今では、単なる洗濯物の受付・引渡し窓口としてのたんなる取次所が多くなり、洗濯物はここから専門の処理工場である「クリーニング所」へ運ばれ処理されるようになっている。
最近の衣料品にはファッション性を重視した特殊な素材や加工を施した衣類が多くなり、通常の使用他、クリーニング等でも取扱いの難しいものが多くなっているようだ。衣類を購入する時には、色やデザインばかりでなく、衣類についている品質表示や取扱い絵表示を確認し、使用した後のクリーニングのことも十分考えておかないといけないだろう。クリーニングのことを何もわからない私が書くよりは、以下参考に記載のLD倶楽部/全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HPを見られると良い。
自動洗濯機の出現によりほとんど用いられなくなったが私が、子供の頃、戦後でも、日本では、まだ盥(タライ)に洗濯板を利用して、洗濯石鹸を使って、洗濯をしている風景を良く見た。洗濯に使う水は水道水を利用するようになるまでは、大体、水の流れている小川や井戸の周りで洗濯をしていた。このような洗濯風景は江戸時代から見られる。
しかし、石鹸は、安土桃山時代に南蛮貿易で日本へ伝えられたが、江戸時代には、医薬用に用いられたくらいで、一般の洗濯の汚れ落としには、無患子(むくろじ)の皮、さいかちの実(以下参考に記載の※無患子、※さいかちを参照)、灰汁、石灰、米のとぎ汁などがよく使われた。洗濯は古くは、水辺での足踏みやたたき洗いが行われた。(NHKデーター情報部編・ヴィジュアル百科「江戸事情」 )
吉田兼好の『徒然草』には、空を飛んでいた久米の仙人が洗濯女の裾をからめ上げた脛の白さを見て、神通力を失って墜落したという話がある。(以下参考に記載の「徒然草・第八段 世の人」参照)
それが、中世に入ると盥(たらい)でのもみ洗いが普及し、井戸端でしゃがんで洗濯をする光景が一般化した。洗濯板は、明治以降に使われだしたそうだ。
中世より、一部には、洗濯女のような職業もあったようだ、江戸時代になるとこの他に、着物の洗張りや灰汁洗い、しみぬきを専門にする商売人も現れている。京阪ではこれを悉皆屋(しっかいや)とよんだ。つまり、「悉皆」とは「これ皆」という意味であり、着物のしみ抜き・クリーニング・仕立て・洗い張りなど、着物に関する手入れの何でも屋さんと言ったところ。
石鹸が家庭に普及しはじめたのは明治時代になってからのこと。1859年(安政6年)6月2日 横浜港が開港される。 西洋人が多く居留するようになると, 必然的に 西洋式の洗濯の需要が増加した。そして、青木屋忠七に「外国人衣類仕洗張」という営業許可書が出て、外国人相手の洗濯業「クリーニング」を始めた。これが外国人相手の洗濯業「クリーニング」元祖だという。このことからフランス山の谷戸坂に面する地に「クリーニング業発祥の地」の碑が建立さている。
また、横浜磯子の堤磯右衛門により日本で最初の石鹸製造が行われ、彼の門下が花王、資生堂などで製造を続けたのだそうだ。
クリーニング店へ出さないものの家庭での洗濯は、今では、便利な洗濯機も出来たし、良い洗濯用洗剤もあり、私など、単身赴任で一人暮らしをしたときも殆ど洗濯で困ることはなかった。しかし、1980年代以降、都市部への流入人口の増大し、アパートやマンション等が増加。ワンルームのマンションやアパートに多くの人が生活しているが、振動音が響きやすい深夜などには騒音の大きい洗濯機は稼動させ難い事情があるため洗濯機を所有している独居者でも、コインランドリーを利用する場合が見られる。東京在住の昔の私の飲兵衛友達(定年まで独身でいた)など、はなから洗濯機は所有せず、すべてコインランドリーで処理していたよ(^0^)。これなど、騒音の問題と言うより、洗濯が面倒だったからだと思うが・・・。
(画像は、洗濯屋「絵本時世粧」国立国会図書館蔵。NHKデーター情報部編・ヴィジュアル百科「江戸事情」 より)
参考:
LD倶楽部/全国クリーニング生活衛生同業組合連合会HP
http://www.zenkuren.or.jp/index.htm
Category:洗濯 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E6%B4%97%E6%BF%AF
徒然草 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%92%E7%84%B6%E8%8D%89
徒然草・第八段 世の人
http://protozoa.blogzine.jp/tureture/2006/05/index.html
砧 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%A7
発祥の地コレクション/クリーニング業発祥の地
http://hamad.web.infoseek.co.jp/hass-col/commerce/cleaning.htm
洗濯難物語
http://www.hpmix.com/home/showadry/T1.htm
松尾芭蕉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E8%8A%AD%E8%95%89
横濱 外国文化 始め・初め・はじめてものがたり・石鹸
http://www.spiceroad.ne.jp/spiceroad/yokohama/sekken.html
※無患子 (ムクロジ)
http://www.hana300.com/mukuro.html
※莢 (さいかち)
http://www.hana300.com/saikac.html
[悉皆屋]
http://www.shikkaiya.jp/
横浜市の歴史 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2