こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

革 命 前 夜 ②

2009-08-30 06:12:03 | Weblog
日本の民衆が

国を大きく劣化させてしまった政治判断の拙さに

業をにやして

個人の立場で

ひとり 一人

静かに声をあげるその時が

ついに

やってきたようだ


この経過がもし事実であるのなら

それは

革命と呼ぶべき変化の序章となるだろう


天の時がきて

それが盈ちたのであれば

即ち 

天地の覆るごとき変化をこの星に

引き起こすきっかけと なる


指導者なき革命という形態をとるのが

いかにも日本風


最も理想的な形なのだが

しかし

時期尚早ではなかろうか


時の勢いに乗じて

民衆の力を集約し

さきの選挙で学習したマスメディアが

ゲスな誘導を慎むようになれば

信じがたいほどの

大きな変化を

この国に

与えることが可能となる


健全な認識がその後世界中に伝播していくと

民意に支えられた政治による公平な経済システムの構築が

図られるような展開へと至るだろう

紆余曲折はあるにせよ

ゴールテープは視野の彼方に見えてきた


パラダイムシフトの意味を評価する尺度となる基準が

あらたに設けられるその日まで

大きな変化を期待してはならない

スタンダードとなるものが用意されていない状態で

己の偏差を

ただしく知ることはできない


相対論では

対象との関係性を示す条件が

そこに記述されていなければならない

独善というアメリカ好みのスタイルは 

公平性と平等性を圧殺したところで

成り立つもの

アメリカの過剰消費社会と

その他の国の貧困化とは

同一線上でおきたこと


状況認識の妥当性を確認しないまま
 
どのような対策を講じたところで

その正当性の根拠を立証する術はない


温暖化対策に長年実効が得られていない中で

尤もらしい対策に国費を延々と投じていながら

状況をひたすら悪化させているこの現実から

眼を背けてはならない


政権交代で状況の改善が進むのは結構なことだが

基軸通貨となっているドルを根拠とした

単一経済圏構想のもつ不公平性を点検せずに

外交問題や経済問題に潜む

未解明の課題を解決することなどできはしない

時が経つほどに

偏った仕組みはより一層歪な形をとるようになるだけなのだ


問題の所在そのものを知ることがなければ

すべての対策から

実効というものを引き出すことはできない

その事態にさえ気づかないというこの現状が

温暖化の原因物質である二酸化炭素の排出量を

増やし続けていたのだった

文明のやってきた努力の虚しさを見ずに

妄信する方法に執着するその姿は

洗脳された者のもつそれに等しい


電力消費を抑制したその量に応じた二酸化炭素が

節電努力で削減されたと看做す行為は

余りにも愚かだ

火力発電所では

安定した燃焼を維持していなければ

高品位の周波数を保っていることができない


空理空論を前提とした机上で得た削減数値で

温室効果ガスの濃度を希釈した



勝手に判断して胸を張っているその姿は

まことに滑稽なもの

錯誤の事実により早く気づくことができていたのなら

温暖化など

とっくの昔に終息していたのだ

顛末のみが 

文明の遺産となって記録に残されていただろう


実際は

問題の解決を

はるか50年も先の未来へと

先送りすることで

当座の経済成長を確保しつつ

アメリカの防衛予算を増長させるために

世界各国に貧困化することを迫っていた


G8で合意されたこの取り決めで得をするのは

ドルの発行権を維持できるようになった

アメリカだけである


温暖化がこのままの状態で推移していくとするなら

すべての当事者が

気候変動により生じる影響を

等しく受けなければならない


実行するべきは石油資源からの速やかな脱却であり

地下資源に依存しないエネルギーシステムの構築なのだ


そのために与えられている法則のことを

電磁誘導という

ファラデーの時代から実績を積んできた一連の方法を

合理化するだけのことで得られるまことに他愛のないもの

交流送電はこの合理化するための努力を

悉く怠っていた


化石燃料の絶えざる消費は

石油・ドル本位制という通貨システムを堅持するための

IMF体制を存続させる基盤の強化に迎合する行為

軍拡と核の拡散は

その結果産み落とされたものだった

温暖化現象とは

その途中経過を指し示す指標なのだった



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学 習 効 果

2009-08-22 09:28:18 | Weblog
ブレトンウッズ体制を強化してきた結果

IMF体制と呼ぶべき通貨管理システムが誕生した

1971年七月 ドルショックと呼ばれる変化が

ニクソン米大統領によって惹き起こされた後のこと


基軸通貨のドルを裏付けていた金本位制というものから

アメリカが一方的に離脱したのだった

変動相場制への移行も実施され

当時360円に固定されていた円は

300円へと切りあがることとなった

その後も円高は進み続け

1995年四月には瞬間的に80円を切った

という記録を経済史に残している


ドルショックを境にして

ブレトンウッズ体制はIMF体制と呼ぶべきものへと

変貌を遂げることとなった

IMF体制とは

アメリカが持っているドルの発行権を

揺るぎないものにするための仕組みであった

だが

昨年の秋

米政府が最終的に引き出したその状態とは

ドルの過剰発行に伴う極度のドル余り現象と

その結果である金融システムへの不信に基づく

世界同時不況というお粗末な展開であった


ドル経済圏を拡大していくことによって

アメリカには世界中の富が

これまで以上に集積するようになったのだが

その資本を

米政府は

ドル経済圏の維持と防衛予算とに充てるために

専ら使ってきた

アメリカを世界の保安官として認めた国は

一つとして

ない

アメリカが勝手にやっていることに過ぎない

世界がアメリカの力に頼るようになればなるほど

ドル経済圏は必然的に拡大するのだ


経済成長を牽引するためには

FTAとWTOだけでなく

更なる防衛努力が必要になる

ということを

アメリカは

世界各国に知らしめておきさえすればよい


米政府が軍事力を増強し続けていくためには

敵という名の脅威がすぐそこに存在していなければならなかった

つまり

平和が簡単に実現してしまったのでは

防衛する必要性が消え失せてしまうということなのだ

アメリカが力を誇示できる保安官役であり続ける限り

ドル経済圏に属する自由主義諸国は

見掛け上平穏である

しかしながら

同時に貧困化を進めて

不穏な社会構造を生み出すという避けがたい宿命を

受け入れなければならなくなる

テロの増加はその事実を訴えていたのだった

経済成長という既成事実に基づき

その状態を平穏裡に維持するために

軍産複合体性をより強化する必要があると信じられている

石油の価値が

経済成長を阻害しない程度に高まっていけばよかったのだが

米軍のイラク侵攻が開始されてから

原油相場は一貫して上昇し続ける状態に維持されていた

その期間は五年以上続いていたのである


防衛予算というものは

国力の拡大に連動して

一定の比率で増加しつづけていなければならない

それには経済成長も着実に伸びているという必要があった


核を持ちたがる国が次々に増えていくこの現状は

力の政治がアメリカに対して有効だ

という事実を世界が知ってしまったときから起きている

アメリカが不必要な圧力を不用意にかけたことから

アメリカの覇権主義的な経済成長に反感を募らせていた国では

反抗する準備を予てから進めるようになっていた

リビアはその筆頭だったのだが

湾岸戦争で米軍の攻撃力の高さを目の当たりにし

その後すぐアメリカとの国交回復の意志を明確にしている


アメリカという国は

力の弱い国には強面で対応し

相均衡する力を持つ国に対しては

サービス精神旺盛なアキンドのように振る舞う


バブル経済を日本政府自らが潰してしまった90年4月のあと

91年暮れにソ連は自己崩壊する結末を迎えた

敵と呼ぶべき具体的存在が地図上から消え去ったのだが

日米同盟を堅持するよう

アメリカは日本政府へと強力に働きかけ

当時の中国を仮想敵と看做して

55年体制の末裔たちに刷り込んでいたという経緯が

記録に残されている

その後中国市場が10%近い経済成長を

10年以上に亘って続けていたことから

日本政府向けの敵として

アメリカは北朝鮮を名指しするようになっていった

中東ではイラクとイランが悪の枢軸の一翼を担い

東アジアでは

北朝鮮が防衛予算を増加するための方便として

利用されるようになっていったのである


当時アメリカを凌駕するほどだった日本の経済優位性が崩れ去り

米政府は核の傘による保護をその手段として

東アジアに緊張状態を与えておくために

北朝鮮を利用してきたのである

ミサイルの発射実験などは

アメリカにとって

何の脅威でもなかったのだが

ミサイル発射と核実験の相次ぐ実施に怯えた日本が

アメリカにより依存していったために

北朝鮮に対して

不用意な圧力をかけるようになっていった

地下資源のない北朝鮮が相手では

アメリカが得るものはデメリットだけなのだ

拉致問題が少しも進展しようとしなかったのは

北の脅威というものが

日本を制御しておくために有効であったからなのだ


イラクが正当な理由なく

アメリカに制圧されてしまったことから

イランは次のターゲットとなることを悟り

核を持たざるを得ない立場へと追い詰められていったのだ

このような経緯が現代史には記録されている


北朝鮮は日米関係を完璧に調査しており

その磨き抜かれた交渉術により優越性を与えるために

ミサイル開発と核開発とを

隠密裏に進めていたのだった


そんな北の事情に頓着していなかったアメリカと韓国とは

原子炉を北朝鮮へと自ら与えてしまったのだった

北朝鮮はアメリカと対等となる力を核実験により保持し

それを公言して憚らなかった

これが戦略であることは明白だったのだが

日本が必要以上に驚愕したことから

アメリカはそれに味をしめ

日本からさまざまな譲歩を引き出すための手段として

北朝鮮の脅威を遠慮なく使うようになっていった経緯がある


核のもつ効用を充分に知った北朝鮮が

核を放棄する政策に同意するなど

絶対に考えられないことなのだ

あの高圧的だったアメリカが

対面を保ちながら

結果として譲歩するようになっていった過去の事実をみるならば

北の対米戦略が

もののみごとに奏功した

ということが明瞭にみえてくる


日本は当初から北の脅威に敏感に反応し

核の傘を切実に必要だと信じ込むようになっていった

アメリカの防衛予算の一部を

日本が進んで肩代わりするようになったのは

55年体制が確固たる盤石の状態となり

経済成長の勢いが

急峻な右肩上がりの直線を描くようになった

高度成長期の後のことであった

その流れをくむ残党が

アメリカに唆されるがまま

郵政民営化の美名の下で

円高と富の漏出をもたらすことにしかならない

外資の導入を政策として実行してしまったのである


ドル資本に蹂躙されるようになった日本市場からは

流動性が短期間で失われていき

経済成長を続けていながらも

国民はその余沢に接する機会を奪われたまま

生活の質を次第に落とさざるを得なくなっていった


格差社会を生み出したのは

イラク戦争で使うための戦費を増税なしで調達してきた

米政府の要望を55年体制の末裔供が

それと察することもできずに

善と信じて受け容れてしまったことが

そもそもの原因なのだ


当時 いずれ分かるとほざいていたコイズミは

本人が知るより先に国民が真相を知るとは

思いもしなかったことであろう

蒙昧で偏頗な宰相を頂いた国の国民は

呻吟しながらも

それによって

真実を早く知ることとなったのだった

まことに皮肉なことである


第二次世界大戦が終了したのは

欧州大陸では1945年5月

ヒットラーの自殺の直後のことである

太平洋海域では同じ年の8月

玉音放送が行われたその日のことである


ブレトンウッズ体制と呼ばれるきっかけとなった連合国による会議は

その前年

1944年7月にもたれていた

連合国側は大戦の終結を一年前に認識することが既にできていたのだ

ヨーロッパが先に解放されたことによって

アメリカはコムニズムという新たなる敵と戦う必要に迫られ

太平洋地域で行われていた戦闘を

早く終結させる必要に迫られていた

結果を急いだアメリカによって

原爆が日本へと投下さることとなったのである


IMF体制とは

通貨メカニズムを成り立たせていた金本位制から離脱したあと

変動相場制移行を経て

石油の価値へとたどり着いたことによって

その仕組みを側面から支援するための援護措置のこと

SDRと呼ばれる単位の資本をドルでIMFへと預託し

石油・ドル本位制というシステムを

守りかためるための役割が

第三者機関の設立に求められていた

先進諸国はIMF体制を確固たるものにする目的を

積極的に果たしてきた

世界銀行と国際決済銀行とを設立糾合し

ドル経済圏の枠組みを現在の規模にまで

押し広げてきたのだったが

金融危機とミレニアムスパンの世界同時不況に見舞われ

ドル安政策の結果などとも重なって

目減りする一方の在外資産を抱え込むこととなり

ドルに対する信認を

一気に失ってしまう展開へと陥ってしまったのであった


ユーロや人民元には

ドルを代替する能力は備わっていない

マーケットサイズだけでは

基軸通貨となることができない


ドルに代わり得る新通貨は

石油や市場規模に依存するものであってはならない

金だけは指標として有効なのだが

その埋蔵量をはるかに超えた流動性を

米政府とFRBはすでに発行してしまった後なのだ


有限な資源は

市場そのものを維持することができなくなる時を

いつか迎える定めにある

そこででてきたのが

平和の価値を数値化することによって

それを新機軸通貨の裏付けとしたらどうか

というアイデアであった

これを 平和本位制というのである 
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思 考 錯 誤

2009-08-15 06:05:27 | Weblog
交流送電がインフラとなっている間

二酸化炭素の増産はとまらない

止まることができないのだ

温室効果による大気層の平均気温は

したがって

これから先も

上昇しつづけていく以外に

残された道はない


電力需要を安定した状態で賄うために

常時燃焼を継続していなけえればならない発電所が

たくさん稼働している以上
 
外部電源を送電系統の末端である

消費地に大量導入したところで

化石燃料の消費が減らせる訳もない


全体で30%以上導入されいる原子力発電所は

そのほぼすべてが

ベース電源と呼ばれる主要な成分の半分弱を占めている

全体で60%となっている火力発電所のほぼ半分も

24時間365日

常時火を焚いているベース電源の半分弱を占めている

全体で10%とされている水力発電の半分も

このベース電源の一部に組み入れられている


常時発電を行っているベース電源の総合割合は

従って

およそ65%に達する

残りの35%が調整用電源ということになる訳だ

その主要な成分であるミドル電源は

石炭火力の蒸気発電と

ガスタービンによる火力発電所で構成されている

これらの電源は

需要の変動に対応させるための発電所として

電力消費の突発的増加が見込まれる日中の時間帯において

必要に応じ

臨戦即応態勢で待機する状態に常時保たれている


発電原価の最も高い石油火力発電所が

最大需要を満たすためのピーク電源として

最後まで控えている

これらの電源系を総称して

業界ではベストミックスなどと称している

夏の最盛期には

すべての電源を稼働させることによって

安定した電力を

至る所に供給することができるようになっている

これは絶えざる燃焼を継続することによって

はじめて可能になることなのである


二酸化炭素の発生源となっている火力発電所の50%では

需要の有無に関わらず

燃焼炉の火を落とすことができない

ということなのだ

休むことなく発電を続けていなければならないからである


この事実は

電力分野で生み出している温室効果ガスを

減らすことが永遠にできないという意味をもつ

電力業界では原子力発電を拡大させない限り

CO2の発生を止めることができない

50年後に石油資源が残されているかどうかは不明だが

現状で満ち足りていると感じている以上

日本の場合

二酸化炭素総排出量の50%以上が

これから先も

安定的に維持される

ということなのだ


太陽電池は燃焼炉の稼働率を一度も引き下げたことがない

そのデータがどこにも存在していないのだ

交流送電では

太陽電池の優れた性能を活かすことができない

送電システムの最終端で太陽電池が生み出した電力は

電力会社の遠くにある発電所が生んだ電力を

1ワットも活かすことなく

そのまま地底へと捨て去らせるだけのこと

電磁誘導という交流送電が依拠するその方法には

接地点というものが

絶対的に

必要なのだ

発電した電力のすべてが

接地点から地の底へと消えてゆく

例外は

消費者が電気製品のスイッチを入れた場合のみ


この時に生じた消費電力だけが

電気エネルギーとなることができたもの

需要がないままに

消費されることのなかったすべての電力は

電気エネルギーとなることなく

そのまま地底へと直行する宿命にある

貯めておくことができない交流の電流は

直ちに捨て去らない限り

漏電の原因となるからだ

電流を誘導するだけでなく

安全性を確保するという意味でも

接地という方法は極めて重要な因子となっている


配電線の最も低くなっているトランスでも

6600ボルトの高圧電流が一次側のコイルには流れでる

太陽電池の売電用電力の電圧は

「約」100ボルトであるに過ぎない

この巨大な落差のある電圧の壁を乗り超えることができなければ

消費地で生産したきれいな電力を

他へ転用することは不可能なのだ

太陽電池が生産した余剰電力の買い取りに

電力会社がひどく消極的であったというのは

そこに経済効果がまったくなかったからであった


ベース電源とは

深夜

電力需要の最も低い時間帯であっても

常時稼働し続けている発電所のことである

深夜における電力の需要レベルは

全国平均でピーク時の約50%(公称)以下なのだが

常時燃焼を続けているベース電源の割合は65%もある

出力調整をすることができないのは

交流送電であるが故のことである

そこで電力会社では

特別に低廉な料金体系を導入して

深夜の電力需要を拡大しなければならなくなったのだった


このシステムは「深夜電力」と一般に呼ばれている

燃焼炉の稼働率を機敏に落とすことができていたのなら

深夜の需要拡大策が切実に求められるような事態は

おきてなどいなかった


交流送電に依存している限り

何年たったとしても

二酸化炭素の80%削減という目標は

夢のまた夢

地下資源の方が先に枯渇してしまうため

人類は熱エネルギーを得ることがとても困難になる

そのとき

代替手段が開発されていれば

文明の存続は許される

そうでなければ

滅び去る以外の道は

人類に残されていない

効果のない温暖化防止対策を続けている場合では

もはや 

ない


それでも人類が安閑としていられるというのが

まことに不可解なことである

つまり

問題のもつ意味そのものが

まるで見えていないということになる訳 
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情 報 公 開

2009-08-08 06:32:29 | Weblog
交流送電というインフラには

電流が流れにくくなったというだけで

簡単にショートする

というやっかいな性質が隠されている


プラスとマイナスの互いに異なった種類の電気が

同じ電線を共有する形式で流れているものであるからだ


周波数の位相がちょっと

ずれて重なったというだけで

火事になってしまうことが

ある

接地技術が普及する以前の時代には

漏電事故による火災が毎年のように起きていた


最近の事例では

竜巻の被害を受けた住宅地での映像に

電気がスパークしている様子が

鮮明に映し出されていた

あれは

引き込み線または接地線などに

予期しない断線がおきたことによって

円滑に流れていた電気が唐突に消え

トランスのコイルに逆向きの起電力が即座に誘導されたことにより

異なったベクトルをもつ電流同士がトランス内部で接触し

エネルギーが解放されたことにより引き起こした

放電の現象のひとつなのだ

交流送電では

接地が維持されなくなったというだけで

プラスとマイナスの電気が互いにぶつかり合って

とても危険な状態になることが ある


先月(7月)末におきた

浦安付近にあるJR変電所の火災事故なども

回生装置から戻された電流が

接地点から地中へと円滑に落ちずに

ブレーカーにまで達してしまったことによって発生した

火災事故である可能性が

高い


送電した電流がもつ以上の高い電圧が逆流するということは

法則からみて

極めて不自然なこと

投入エネルギーよりも高い出力が生じたということになるからだ

逆起電力というものは

ときに

激しいスパークを瞬間的に発生させるものとなる

交流送電では接地を確実にとっていないと

時と所を問わず

勝手に漏電を引き起こす

そんな事例がたくさん ある


電流が流れにくくなったというだけで

簡単にショートする

というのが交流電流の避けがたい特徴なのだ


交流電流を滞らせると

その場所でショートしたことによる発火現象が生じ

着火し易い物質へと火花が燃え移り

火災という不幸な事故を引き起こす

電圧が高くなればなるほど

その反応はより激烈なものとなる


交流電流が止めておけないものであるのは

プラスとマイナスとを毎秒50から60回

常に切り替えるという動態が維持されているからだ


この常に変化しているという交流電流には

周期の位相が僅かにずれたというだけで

すぐにショートしてしまうことがあるということなのだ

交流送電で安全性を確保しておくためには

確実な接地をとっておかなければならない


この事実は

節電行為が逆起電力の発生原因になる

ということを如実に示すものであった

消費者が電気製品の使用を止めると

それだけで逆起電力がトランスのコイルに誘導されてしまうのだ

温暖化対策で電気製品の使用を中断すると

二次側の誘導コイルに反対の方向へ流れようとする電流が与えられる

ということなのである

このことから

節電には二酸化炭素を減らす効果などまったく

ない

ということが明らかとなる

アースがそこに確立されていないと

火事になることさえ

おうおうにして

あるのだ


電力会社が太陽電池の電力を買いたがらないのは

発電所が生産した電力と

太陽電池が発電した電力とが

そこで

正面衝突してしまう

ということが分かっていたからであった

トランスでは

逆向きに流れようとする総ての電流を

地の底へと落とすことで安全性が保たれている

その電路のことを業界では中性線と呼ぶ


電力会社が住宅に設置した太陽電池の費用を負担しているのは

二酸化炭素を減らす目的のためではなく

真相を知られたくないという事情からきていることなのだ


当初は等価交換に近いレベルで

太陽電池が生んだきれいな電力を買い取っていたのだが

その後50%へと減額し

さらに再びそれを半減させて

単位当たり6円にまで落としいた

そのような経過を経て

このたび

太陽電池の普及が温暖化に有効だと誤解した勢力によって

政治の力で

発電単価の200%相当の高い買い取り単価を設定し

それを電力会社に強制的に適用することととなったのだった


太陽光発電の量的拡大をどんなに進めていったところで

発電所の燃焼炉では

化石燃料の大量消費を続けていなければならない

このため

電力分野で生み出している二酸化炭素は

統計資料では増える一方となり

削減効果など一度として確認されたことはなかった

大気中の二酸化炭素濃度は

毎年一定の割合で増加し続けているという事実が

そのなによりの証拠なのである


その理由を景気拡大期にはいったことと

原発が地震でとまっていたことなどにしているのだが

太陽電池の普及が急速に進むようになると

費用対効果を

どこかの時点で

事実関係に照らして検証しなければならなくなる

その最初の時は

2012年を過ぎた後のこととなるだろう

確定値が明らかとなった段階で

人類は

これまでの対策の有効性を

名目値としてではなく

実効値として正しく検証しなければならなくなるのだ


そのとき

真実がオノズから明らかとなるだろう

電力会社が情報公開を率先して行っていたのなら

国が効果のない温暖化対策に投じた貴重な資本は

有益な対策に振り替えておくことができたいた

真相を韜晦しつづけていた利益共同体の責任の重さというものが

国民に正しく認識されるようになるのは

そう遠くない先の話なのだ


日本がハレて世界の指導者となる時代がやってくるのは

その更に後のことである

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因 果 応 報 ③

2009-08-01 06:25:37 | Weblog
コイズミ劇場と呼ばれたあの熱狂的な選挙で

55年体制への支持を改めて選択したひとびとは

その結果として

生活の質を落とさざるを得なくなっていくこととなり

困窮する日々の暮らしに耐えながら

切羽詰まった状況へと追いやられいった

この四年間におきた変化のなりゆきを

ひとり静かに 噛みしめているのではなかろうか

あのファナティックなまでの盛り上がりは

マスメディアの行った脚色が

もののみごとに功を奏したものであった

熱狂から醒め

冴えた意識を取り戻したひとびとは

アンシャン・レジームへの回帰は

幻影に過ぎなかった

ということを既に悟っている


当時扇動役を果たしていた報道する側のメッセージを

受け容れたことで生じたさまざまな変化は

次の選挙では反転する

振り子が行って戻ってくるのと

それは同じことである


国民にハイブリッド内閣を受け容れさせた

あの 

時の勢いというものが

最終的に

大きな不幸を国民にもたらした

ということができるだろう


米政府の慫慂に従い

外資を導入する政策を素直に実施したことにより

一次的に流動性の厚みを増やすことに成功したのだったが

それは

貧困へと至る道の門をあけるためのカギに過なかった

国際金融資本(ドル資本ということもある)が

本国で計上した収益の巨大さは

そっくりそのまま

日本をはじめとする諸外国の

極めて善良な国民が失ってきた得べかりし利益と

アメリカへと移転させたそのボリュームの大きさとを

等式で結ぶための単純な図式を構成するが如きものになっていた

全体で100となっている系では

一方の増加は他方の減少を意味する


日本の経済成長率がバブル期のように

ドル資本の調達金利よりも十分に高いものであれば

富の大量漏出はおきなかった

大部分の資本は本国へと還流することなく

そのまま再投資へと向かっていくからである

ところが

低い経済成長率のまま

外資を導入し続けていると

投資家への利益還元を実行しなければならないドル資本は

日本市場で獲得した収益の総てを回収せざるを得なくなるのだ

このようにして日本経済のダイナミズムは

流動性の厚みを見掛け上増やしつつ

実際には

カネの回らない枯れた市場となることを強制されていたのだった

その結果

労働環境の劣化が真っ先に現象として発生したのだが

それに伴って

出生率の低下も後追いで起きるようになっていったのである


ドル資本が収益を本国へ還流させるときには

円が高くなっていた方がより多くのドルが得られるので有利なのだ

その反対に

利益を投資家へと還元したあとで

日本市場へ新たな資本を押しつけるときには

ドルが高くなっていた方が資本効率はより高まる


ドルの通貨価値を安くするのをドル安政策というのだが

これは

ドルの発行権をもつアメリカには簡単にできる技なのだ

ドル通貨の需要を高めてやりさえすれば

ドルの価値を引き上げながら

ドル紙幣を新規に追加発行することができる

その手段として

ドルで決済する原油相場を制御するシステムが作られた


原油価格が五年に亘って

延々と

引き揚げられていたという不自然な経過が記録には残されている

イラク戦争で必要な戦費を増税なしで調達するためである


どんどん高くなっていった原油相場は

アメリカにドルの追加発行を合法的に実施させる結果をもたらした

ドルの発行量を増やさないと

ドルの価値は必要以上に高められ

極端なドル高状態が延々と続くようになる

その対策として

発行し過ぎて余らせたドルを速やかに回収し

それを先進諸国に売りつける仕組みが85年に作られた

当初はG5の参加国がそれぞれの公的資金で市場介入し

高くなりすぎたドルの価値を

共同で引き下げることが合意されたのだった

その後

過剰流動性をより高めたドルを円滑に回収する方法が考案され

それをファンダメンタルズの結果であるとして

ことあるごとに

米政府に責任のあることではない
 
とするコメントを大統領を通じて頻繁に公表してきたのだった


その後組織化されて巨大化したドル資本が

高められたドルとその価値を手段とすることによって

特定の外貨を買い占めるようになっていったのである

ドル安政策とは

その対象が日本であった場合

余ったドルの過剰流動性を消し去りながら

対円でおおきなドル安効果を引き出すためのものなのだ

ドル安と円高はイコールであるため

ドル資本によって勝手に高められた円の価値を

政府日銀は元の水準へと引き下げなければならなくなった

そこで為替市場へと頻々と介入する事態となり

大量の円を売ってドルを買いつづけ

市場の力学作用を装って引き下げられたドルの価値を

公的資金(財務省発行の短期証券)を用いて

それを元の水準へと戻さなければならなくなっていったのである

この強制された状況へと追い詰められていった結果の総額を

外貨準備高と呼ぶのである

その総額は

邦貨換算で100兆円の大台を超える規模に上っている

この市場介入したことによって得たドルは

その90%がアメリカの公債へと化けている


ドル安政策とは

ドルの発行権を最大化すると同時に

米国債などのドル建ての債券を諸外国に率先して買わせるよう仕向け

しかも

その債務負担をドルの価値を自ら引き下げることによって

時の経過とともに大きく軽減させる

というアメリカにとってまことに都合のよい戦略になっていた

ドルが下がっているうちは

ドル建ての債権を売っても

元の外貨へとそれを戻すことはできない

損失を確定させてしまうことになるだけなのだから


このようにして富のアメリカへの一極集中が拡大し

世界は温暖化と貧困化の十字砲火を浴びることとなったのである

55年体制は

アメリカの戦略を実行するための機関に堕していたのだったが

それを国民に悟らせなかったのは

核の傘による安全保障が必要だと

国民の多くが信じ込んでいたからであった


報道機関の姿勢そのものが偏った状態になっていたことから

国民が真実を知る機会は長く失われることとなったのだが

その不幸な期間は四年を経て漸く終わることになるだろう


バブルを潰してデフレ経済を生み出し

回復過程でドル資本の跳梁を率先して許してきた

55年体制とそれを強化したコイズミの罪は 

極めて重い

生活を困窮させることとなった国民は

その原因となったものを体験から学んだことにより

政権選択の機会を今や遅しと待ち構えていた

この間の事情に疎い極端に米国よりの牢乎たる政権は

情勢に押されるがまま

避け続けていた解散総選挙を

やむなく実施せざるを得なくなっていったのだった


この経過のもつ意味をみれば

結果はおのずから明らかとなるだろう

寛容な国民の健全な思いを裏切ると

その結末は原因を生み出した者のところに

報いとなって現れるのだ 


※怜悧な観察者には、四年前の時点でこの結果が既に判っていたはずである。
 法則を知る者は判断を誤ることがない。
 身の不幸は、当時の安易な熱狂の結果であった。
 愚かさを嘆いてはならない。ものには必要なプロセスというものがあるのだ。
 学習したことを生かすときが、近い将来やってくるだろう。
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