こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

な り ゆ き

2015-04-26 06:49:02 | Weblog
エネルギーを自給自足する体制を

先に確立させることができた組織には

世界を指導する役割が

遠からず

やってくる

温暖化を止める具体的方法が

文明へと遅れて与えられたとき

地下資源の価値はたちまち相対化され

許容するべからざるもの

という認識を確定させる

ものごとは

このような仕組みの上で推移し

世界の様相は

流れの変化

の態様によって

さまざまに

移ろい

彷徨う


振幅が小さいほど

影響は少ない

だが

最悪の場合

振れ幅は対蹠する位置に

互いを押しやる


地下資源を燃やすことなく

優れたエネルギー

つまり電気を

制限なく取り出す術を

文明がもつようになったとき

経済力学は

友好裏に

繁栄を築くための

基盤となる


世界が必要とする

環境負荷のない

安定化電源の供給能力は

敵対する勢力を消し去り

相互に融和を目指す風潮を

標準化する


これが安全保障の

望ましいあり方


新エネルギーを得るための条件を

満たしさえすれば

その恩恵に

ひとしく預かれる


その条件というのが

核の廃棄と

破壊兵器の量的縮小であることから

核保有国の総てが

経済成長から

確実に

取り残されることになる

エネルギーコストの差が

要するに

そこで

ものを言う


経済成長にとって不可欠な電力を失えば

国家としての存立は

危うい


破壊活動を

世界中で

一斉に

増殖させてきたのは

いうまでもなく

資本の論理


投資家のもつ欲望が

結果

として意図せずに招いた

貧困の

蔓延

という事態


これがそもそも

混乱のの起源


利潤の確保を最大化しようとすれば

投資効率に無駄があってはならない

収益構造をひたすら洗練させてきたということが

利益を還元する必要性を

蔑ろにすることとなり

再投資に血道をあげる行為に

正当性がある

かのようにずっと思わせてきた


乱獲が絶滅種を生んだあまたの事実に

投資家はこれから学ぶことになる


資本が特定の分野に集中すると

その市場は限りなく

膨張することを目指すようになる

風船のように大きく

膨らんでいったその後で

ある日

予告なく破裂する

というパターンを繰り返す


これがバブル経済のもつ本義


日本ではバブル崩壊の後遺症から抜け出すために

日銀が異次元と自称する金融緩和戦略で

通貨供給量が一年で二倍の規模となり

それが為替市場へ先行して流れ込み

円安効果を生み出して

輸出産業を一か月で生き返らせた

赤字決算で苦しんできた貿易輸出は

円安が進んだことで

企業の収支を大幅に改善し

株価を上昇させたことから

この倍増したバブルマネーを吸収し

投資経験を持たないひとの

投資意欲をさえ刺激することとなり

株式市場を一層賑わせて

インフレメカニズムを導いている

と政府と国民とを

それぞれ同時に

自発的に錯誤させるよう

中央銀行が仕向けてきた


だが


金利は期待に背く反転へと向かい

逆に低下してしまうこととなった

輸入物価の上昇が生むインフレ圧力は

株式市況を改善させはしたものの

円環構造を生み出せないまま

輪の一部を欠いた状態で落ち着き

増えていかなければならない労働賃金は

質を劣化させる方向へと横滑りして

望ましい経過である消費意欲の拡大を

まだ

牽引することが

できずにいる


国民所得の公平な増加がみられなければ

総需要の拡大には結びつかず

過剰流動性が引き起こす未知の弊害により

経済成長にとって

マイナスとして作用する


金利収入は最低の水準に

止まったまま

の状態を未だに保ち続けている


インフレメカニズムを

金融政策で誘導することができなければ

デフレからの脱却は不可能

日本経済は金融緩和の継続と拡大とで

インフレとデフレが共存する

という実に不可解で

奇妙

かつ

奇天烈

魔訶不思議な状況へと陥った


市場は更なる追加緩和を期待して勝手に上昇し

既に倍増を果たしている通貨供給量を

それ以上の規模へと

再度引き上げておきながら

尚飽き足らず

もっと肥え太らせていこうとした

その病理が壁に突き当るようになったとき

経済に未知の悪影響を与え

予断を許さぬ事態を

指し招く


世界の資本市場は

ドルの過剰流動性を吸収して

夙に脆弱化しており

何があっても決しておかしくはない

という瀬戸際の領域へと

足を踏み入れている


信用経済が成り立たない

という限界領域の時代になると

貴金属などの実物資産が重用される

資本の緊急避難が始まると

悪性のインフレが発生し

世界規模の恐慌が一斉に発症する


資本喪失の時代を経た上で

経済は失っていた健全性を

漸く取り戻すことになる

そのとき

価値基準は実体のない信用という概念から

貴金属の持つ具体的なそれへと舞い戻り

国際経済は

金本位制へと収斂し

元の状態へと復帰する


世界中に流通するようになった

膨大な量の資本は

アメリカが金本位制から

一方的に離脱したときを起点として

信用経済へと移行することが

見えざる手によって

定められていた


ドルが地下資源の決済通貨となり

石油のもつ価値が

ドルに基軸通貨の地位を与えていた

その枠組みは

やがて諸行無常の露となり

跡形もなく消えうせる


イラク戦争では

増税なしで長期戦を維持する必要に迫られ

原油相場をアメリカが高めることによって

ドルの需要を量的に拡大させてきた

通貨供給量を合法的に拡大させ

膨張する戦費をこの方法で賄ってきた


その結果

ドルが世界市場全域へと急速に溢れだし

その過剰流動性が厚みを増し

アメリカの不動産市場に

サブプライムローン制度を作らせた


猶予期間の五年を過ぎたころから

返済不能となるケースを多発させ

それが08年秋のリーマンショックへと

短兵急に繋がった

という経緯がある


その後国際経済は一時的に信用を失い

融資能力を凍結させた

世界の金融システムが

機能停止に陥ったことを以て

リーマンショックと呼ぶようになった


9.11の同時多発テロがおきていなければ

イラク戦争へと発展させる理由はなく

原油相場の長期的な高騰もまた

起きてなどいなかった


過剰流動性がイラク戦争で急増していなければ

貧富の差が短時間で

1:99になるほど

急激に乖離してしまうようなことはなく

貧困が限定的なものであったのなら

テロ活動が急増することはなく

安寧は保たれて

文明は安定して

成長することを許されていた


資本の論理は

国際経済から

上限となる天井を取り払い

規模を急速に拡大することとなったのだが

破壊活動を活発化させる貧困も

同時に産み落とすこととなり

世界を

却って不穏な状態へと導いた


適度な利潤の確保による

適正な経済成長を取り戻す機会が

いつか

この地表のどこかに

唐突に

与えられることになるようだ


来し方を顧みて

行く末を思うことができるなら

どのような心構えが必要なのか

という程度のことは

もう見えていて

よい
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財 務 体 質

2015-04-19 08:36:40 | Weblog
ときの政府が負ってきた借金というものは

政権を継承した時代の新政府に於いて

債権者

の殆どを占める国民に

事故の責任に於いて

自ら返済すべき

性質のもの


債務の総額は

すでに

千兆円の大台を軽く突破し

異常なレベルにまで

達している


山をなすこの借金の返済を

急ごうとして

消費税率の改変を行った政府は

アベノミクスと呼ばれる

インフレ誘導政策に

結果として

強い制動をかけることとなり

GDP成長率を

期待する方向とは逆



マイナスへと導いた


税収の二倍ほどになる国家予算を

これまで連綿と続けてきた

という

その心根のほど

がまったく以て分からない


国家予算は官僚が原案を作り

国会が承認して

執行することが

はじめて許される


大幅に不足することが分かっている予算案を

長年に亘って可決承認しつづけてきた

ということが

たったの20年間で

国の負債を五倍の規模へと

急速に押し上げた


このようにして

官僚が勝手に使える予算枠を

国会が

自発的に

拡大してきたものの

景気の回復にはまったく効き目はなく

デフレ経済を勝手に産み落として

その対策という名目で

インフレ誘導政策が

採用されるという経過を辿った


円安効果で輸出産業は潤ったものの

国民は輸入物価の高騰で

可処分所得を反対に圧縮され

消費に回すための費用を

可能な限り温存し

できるだけ使わない

という道を選ばざるを得なかった

そのことが

総需要を大きく抑制し

インフレメカニズムに

デフレ効果を与えるようにさせたのだ


採択された異次元と日銀が自称する

金融緩和政策は

銀行保有の国債を現金化する

という方法で当初実施され

さっそく株式市場を

大いに賑わせた

そこで

金融機関以外の機関投資家までもが

日本国債の売却へ突っ走り

債券市場に未消化の債券を発生させた


このあまりにも初歩的な

判断ミスの関与が

日銀に吸収できない規模の国債の売り物を

市場に滞留させ

債権の価値を想定外に引き下げて

長期金利を反転急騰させてしまった

のだった


財務省出身の新総裁は

長期金利と国債の関連性を

忘れ去っており

金利の上昇が起きてから

慌てて

国債の買い切りオペへと

遅れて踏み出した

という事実が記録にある


日銀プロパーから選出されてきた歴代の総裁が

強制的に交代させられたとき

このような初歩的な見落としがあろうとは

予想だにしていなかったことなのだ


ここに問題の本質が隠されている


消費税を引き上げたい

という強い欲求



願望を持つ財務官僚が

背後の事情に関心を持たない国会を

容易に誘導させてきた背景

となっている


それ故

思考力を失っている状態の選良たちに

国家財政の危機を自在に吹き込んで

消費増税やむなし

という情報をことあるごとに

繰り返し刷り込んできた


デフレは17年もの間

続いていたのだったが

その期間を通じて

国会はインフレ型の国家予算を

不思議なことに

延々と

組み続けていた

例外的に五兆円を予算から削減した年はあるのだが

それが続くようなことには

ならなかった

これが負債総額を増長させた

最大の原因


官僚が自由に使える予算枠を拡大しておかなければ

増大する一方の官僚組織の維持と

退官後の生活の糧

となる天下り先の拡充と確保とが

困難になる


これが

デフレ下の時代にあって

政府が国家予算の増大を続けてきた

たった一つの

理由


消費税の課税強化で官僚は喜ぶが

国民は反対に苦しむ

一方の余裕は

他方の困窮を前提とするのだ


増税すれば総需要が減ることは

ケインズ効果として

よく知れ渡っている

それを強行したということが

GDPをマイナス成長させ

10%への追加増税を

一年半先送りする決定を

当時の内閣が選択し

現在へと至らしめた

というのが

おおまかな

ことの次第


官僚制度を拡充すれば

国家予算は不足する

問題の本質は

かくも単純であり

かつ

素朴


何の効果も引き出せずにいた

経済政策の総てが

デフレの長期化と

螺旋形の強い下降気流とを

生み出してきた


デフレが問題だったのなら

インフレにすればよい

とそう単純に考えた政府内閣は

取り巻きの提言を積極的にとり容れ

インフレ誘導政策の採用実施へと

踏み切った


その後二年が経過したのだったが

所期の効果はまだ見られない

インフレ率は期待に背いたまま

の状態を続けている

それどころか

輸入物価を必要以上に押し上げて

所得格差の拡大を

国民に強要する事態を

生み出すほどの

実に拙い経過を今に留めた


生鮮食品と地下資源などの各項目は

価格の変動が著しいものであることから

物価変動の要因から

控除することになっている

原油価格の長期低迷を

インフレ率低下の理由とすることは

したがって

できない


政策判断の連綿たる誤りとその継続の連なり



日本の現況の生みの親


不正な政策を実施するために

国家予算を膨張拡大させてきた

一連の過去

というものが

いま

国民を大いに苦しめる

その原動力となっている


国家予算の不足を

歳入欠陥

即ち

税収不足とみるその認識の誤りが

国の借金の総額を

短期間で

信じがたいほど膨大な規模へと

押し上げていた


その最大の原因は

官僚の都合を優先して

禁じ手である赤字国債の発行を

可能にする

特別措置法を

毎年可決する行為を積み重ね

ついに

昨年

千兆円の大台を突破する

事態を差し招いてしまった

当事者

である官僚と

問題のある予算案を

国会で問題なく通過させてきた

その成員すべてが

国民に返済すべき債務の山

を拵えてきた

というその点にある


国民は

納税することしかできない身分であり

公平性の欠如を理由に

財政赤字をそれと承知で生み出してきた

選良と

予算案を可決するよう迫っていた官僚などに

納税者の立場で

負債の原因を速やかに確定し

誤った判断を下し続けた過去が生む損失

を国民へ返還させるよう

法廷に請求するその権利を

実行に移す準備を

始めなければならぬであろう


消費税の変更など

実に

以てのほか

ということなのだ

問題認識能力を失い

事実誤認に陥った指導者ほど

始末に困るものは

ない
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考 え ぬ 葦

2015-04-12 07:47:51 | Weblog
太陽光発電などの

自然電源を

どれほどたくさん

増やすことができた

としても

大気中の二酸化炭素濃度は

絶対に

減らせない


温暖化防止対策がもつ

実効性の有無

を確かめずに

再生電源の出力を単に合算する行為は

ただの気休め


商用電源にかかっている

安定供給に対する負担が

再生電源の導入で

減らせる

とする理屈はない

勝手に早合点してきた有害ガスの排出国は

一向に減らない二酸化炭素だけでなく

却って逆に増加していた

とする不毛な結果を前に

事実関係の究明と確認とを

意図的に

避けてきた


日本では再生エネルギーの導入量を増やせば

その分だけ二酸化炭素の排出量を減らせる

というコンセンサスを国全体で導きだし

同じ論法で

節電した時間の積で

温暖化防止に寄与した

とする法律さえ生み出した


交流電源は

そもそも

出力調整をすることができない

という宿命的

ともいえる限界をもっている


電力消費を減らしても

それは光熱費を圧縮する

程度の効果しかもたない

温暖化を防止するという

どのような機能も

そこには不在


太陽光発電などの

温室効果ガスを生まない

きれいな電源を増やそうとして

業界に

その電力を高値で買い取らせてはいるものの

そこで生じた損失を

国民へと電力業界は一斉に転嫁した


その証拠となっているのが

電力会社の請求書に

記載されるようになった

太陽光付加金

と銘打たれた

新しい項目


化石燃料の消費を

再生電源が抑制できているのが本当なら

燃料の消費量は応分に減っていなければならず

それは

石油輸入量の低下に連動する

電気料金の低下

という結果となって

国民に還元されていなければならない


現状を見ると

電気料金が低下したという事実はなく

反対に増加する一方

という状態であり続けている


無駄な投資を延々と続けてきた

ということが

温室効果ガスの濃度を高め

成果なき資本の浪費の連なりが

有効需要の喪失となって

経済成長に対する

強い制動力となって作用する


国民に奨励してきた節電という行為は

電力会社の経営資産である

電気使用量を単純に減らしただけ

で終っていたのだったが

その事実を語る者は

夙にない


事実誤認から生じた損失を

国民の資産で補填する目的で

電気料金の改訂が

3・11以降

頻繁に行われ

太陽光付加金という名の

新設の請求項目まで増やされる

ということになったのだった


交流電流は周波数

という変化する成分で構成されており

それは

永久磁石の極性を

絶え間なく

頻繁に切り替えることで

維持される

磁極を導体が通過する

その速度が早ければ早いほど

周波数は高いものとなる


磁場変化の割合を意味する周波数が

一定でないとき

発生させた交流電流は

エネルギーとして

使い物にならない


東電の周波数である50ヘルツの交流電流は

NとSからなる磁極を

毎分3000回

精密に通過することで

得られる

毎秒60回転の磁場変化であるのなら

60ヘルツの交流電流が生みだせる


発電機の回転数を減らしても

それは

使い物にならない電気

つまり

無効電力を生産する行為

損失は負の経営資産として

機能する


消費者が努力して節電したところで

どのような環境効果も得られない

ということなのである


このような無駄な行為を

電力業界に続けさせてきた

ということが

天候異変を募らせて

自然災害を年ごとに増悪させてきた

その最大の原因となっている


問題は

事実関係の確認を蔑ろにし

誰も検証しようとしなかった

という其の点にある


電気に関する知識を持たない国会の成員に

誤った法律を作らせてきた

その過去が

省エネ節電と再生電源に対する

無駄な投資を

これまで繰り返させてきた

その累損は

蓋し計り知れないものがある


実効を確認していない国費による環境投資

のあれこれが

景気の低迷を生んだだけでなく

赤字国債の増発を急がせ

国民すべてに

1000兆円超の借金返済を

義務付けた


調査確認を国が厭わなかったなら

投資の損失は発生しておらず

多くの有効需要を創出することは

できていた

国内の景気に

経済活力を付与するのは

容易なこと


指導者が持って然るべき

思考力の低下という状況は

景気の低迷と

環境の劣化を伴い

政府に債務増加の道を選択させ

国の劣化に

大きく寄与した

とする周知の過去を導いた


交流電流の性質について

国会が労を惜しまずに

調査していたのだったら

国が直面する課題の多くは

雲散霧消していた筈なのだ


選良の自覚なき怠慢が

官僚の慢心を増長させ

デフレの時代にありながら

インフレ型の国家予算を

一年の例外を除き

延々と組み続けさせてきた

事実


国の借金が急増し

国民を苦しめるようになったのは

知識の量的拡大へと特化し

思考力の涵養を怠り

効率的な成果主義

へと走った戦後の高等教育が

自らの手で

独善的に招いたこと


今からでも決して遅くはない

交流電流の効用と限界

について

電力業界に説明を求める義務が

国会に残されている

事実関係の確認を省略した

ということが

国の債務総額を

千兆円超の規模へと

失われた20年の間に

押し上げさせた


現実認識が

国民の一人ひとりに

正しく行きわたるようになったとき

再生不要エネルギーが登場する

舞台

が晴れて整う

混沌を秩序へと導くのが

知識本来の役割

識知を授けるのみで

使い方を学ばせない

これまでの教育が

この逼塞する世界と

それが導く不健全な状況

の生みの親


独善を是とする有害な教育から

知の再生が

ある日

卒然として

勝手にはじまる
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自 明 の 理

2015-04-05 08:08:57 | Weblog
経済は

全体



バランス

の上で

均衡を

保つ

調整装置


利益を多く得るところがあれば

損失を嵩じさせて

おおいに困窮するところがある

僅か1%の成分が

いま

享受している巨額な富は

残る99%の成分

をその犠牲とすることによって

盤石の配分比率を

水面下で成り立たせている


富の配分を偏頗なものにしたのは

資本の論理

投資家の持つ欲望の強さが

それ故に

自家中毒を引き起こし

自壊する

という結果を導くこともある


最初の共産主義国家群であった

ソ連の末路と

それはよく似ている


あらゆる事物は

まさしく

無常

滅ぶことを免れた帝国は

かつてない

民主国家もまた

同じ


民主主義は常に劣化する



であることを意味する


分母の増加は

質の劣化となって

遅れた状態で顕在化する

投票した国民が

忘れた頃に

失政だったことが

示される


不始末の因果を忘れた者は

責任を問う権利も忘れてしまう

こうしてノーノーと禄を食む

有害な選良だけが

果てしなく生き残る

この場合

納税者である国民の総て

が調整機関となって

作用した

ということになる


数の論理で成り立っている

民主制度は

資本の論理と同様に

勢力を拡大していった

その果て



自己崩壊する

こととなるだろう


諸行は無常であるが故

終末を迎えたとき

祇園精舎の鐘の音が

いつか

必ず

鳴る

というのが世の定め

それは死者の誕生を表す


宇宙時間に比べれば

文明が栄えるときは

一瞬

須臾にひとしい


利益は還元することによって

新たなる利益を生み出すものとなる

再投資を繰り返す閉鎖系



自らの手で

己の命脈を圧迫して縮め

命運を自ら決める

選択の結果だけが

避けがたく

訪れる


極端に二極分化するようになった

資本の移動傾向は

自発的に

富を失うようになっていき

価値は実体の不在に

慌てふためく

錯誤を生み出すのは

いかなる時も



なのだ


投資家が利益の還元を

長期間得られるようにしておくためには

収奪状態にある富の一定割合を

それを生み出した市場へと

還元することができていなければならない

肥料なしで果樹と野菜は育たない


枯れてしまった市場にできるのは

干上がった源泉

という救いなき

最終段階の確認のみ


利益効率の低下は

投資家をより一層

強欲にする

現実に学んだこれからの資本主義体制は

どこかで折り合いをつけ

収益の拡大を

合理化によって生み出すよう

シフトする


そのための唯一の方法が

エネルギーコストを

圧縮する仕組みを

直ちに成立させる

ということなのだ


地下資源に限りがある

という宿命的な条件が

力による支配に

見せかけの合目的性を与え

破壊による生命の喪失を

軍需産業の利益と引き代えてきた

というのが

これまでの文明社会が

善と信じて

やってきたこと


このシステムが行き詰った時

どのような変化が顕れるのか

を察知することができれば

危機を

機会へと

振り替えることに

困難はない


要するに

認識能力の差



未来文明の糧

そこで必要となるのが

考えるための




高等教育は

個々人の知識レベルを

大きく引き上げることに貢献し

単独で何でもできるようにした

だが

一人ひとりを互いに切り離す

というそれは結果となって

助け合うのではなく

差別化を際立たせる傾斜を

より強くした


一人で何でもできてしまうから

助け合う必要を

生活の場で

まったく感じさせない社会が

文明の意識に於ける

共通の基盤となった


何かの知識が必要となったとき

それを持ち合わせている誰かに

助けを求めればよい

すべての人が

一定レベルの知識をもち

その能力を競う

必要など

過去にも

未来にも

ない筈だ

無駄な教育投資のあれこれが

有効需要の創出に背く

結果を生み出した

国際経済のデフレ化は

思考力を削ぐ

教育投資の行き着いた果て




がそれだけ異常であるということが

世界各地で起きている不毛な対立を族生させ

貧富の差を

急速に拡大してゆく

その主原因


あらゆる子供は

みな

天才

得意なことが

それぞれに異なっている

というのは

助け合って暮らすということが

文明社会の基礎

を為す所与の条件

となっているからなのだ


高等教育を極めた一部が

国の指導者となり

その選良と呼ばれている一群が

政治判断を誤り続けているこの現状

こそ

極めて雄弁なその証拠


実働部隊である官僚が

互いの老後を安定化させる目的で

天下り先の確保とその拡大に精励し

過大な歳出の拡大へと走り

国に重大なる歳入欠陥を与えてきた


デフレの時代にあってさえ

赤字国債の発行を前提とする

インフレ型の国家予算を選良に認めさせ

そこで生じるようになった税収不足を

消費税率を引き上げることで補い

バランスを取ろうと

熱心に仕向けている

その現状は

うそ寒い


消費税率が2%上がって5%になったとき

デフレ経済が起動するようになり

5%だったものを3%引き上げて

8%へと改めたとき

GDPはマイナス成長を記録した


予定されていた10%への再引き上げは延期されたが

再来年の予算案は

それを前提としたものとなるだろう


日本経済はこのようにして劣化していき

債務を膨張させる経過を常に辿り

国民が

官僚と選良とが共同で拵えた

莫大な規模となった債務の返済に

苦労する

という体制を築き上げてきた

責任の所在が国民の側にないことは

あ き ら か


このような顛末を辿るのは

現段階で

既に自明となっていることなのだ



全体が100である系に於いて

一方の利益は

他方の損失を意味する

少数の富は

多数の貧困の上に

つくられる
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