こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

あ や う し

2013-01-27 08:21:57 | Weblog
二酸化炭素は

その生産が止まれば

時の経過とともに

次第に減っていく

太陽から届く紫外線に

分子間の結合状態を

断ち切る機能があるからだ


温暖化の原因となっている物質を

生産しないことにより

温室効果はやがて緩和され

低気圧の異常な発達や

それによる強風の影響などは

深刻なものから

四季の移ろい



季節の調べ

などの

麗しいアクセントへと

戻される


だが

水は自然条件の下では

決して減らすことができないものなのだ

ここに

二酸化炭素と水との間にできている

超え難い

絶対的な違い

がある


炭素を燃やせば

そこに顕われるのは

二酸化炭素

水素を燃やせば

それは 水

水には環境に与える負荷がない

とこれまで信じられてきた


地下資源の多くは

炭素と水素の化合物からできている

まとめて

炭化水素と呼ばれることもある

化合物

これが主要なエネルギー資源となっていた


石油には炭素成分がより多く含まれ

ガスには水素成分がより多く含まれる

このためガスは石油よりクリーンな資源



とする評価が定まるようになっていった

二酸化炭素の排出量が

水素の含有率の高さによって

総体的に少なくなっているのであれば

温室効果ガスである二酸化炭素の濃度は

相対的に低下する

だが水の量は増加する


ゲリラ豪雨とそれによる大洪水は

水素を燃やしてきた文明の歴史が

それを積極化させたことで生み出したもの

二酸化炭素を分解する方法は与えられているのだが

水は永遠に安定な物質であり続ける

形態を液体 個体 気体へと変えることはあっても

分子構造は変わらない


このため

温暖化で融けた氷の量より多くの水が海へと流れ込むことになり

海水面の高さを

温暖化が予告していた水準より早く

上昇させるという経過を生み出している

その理由をガスの燃焼だと特定した研究者は

不在

簡単な事実ほど

見えなくなってしまっている

これがこれまでの教育の結果のひとつ


地表の海岸線は

エネルギー消費が増えるにつれて

次第に狭まっていく

降水量は局地的に集中することで

極度に増加する経過をとり

その地域に洪水を引き起こす

ガスを人類が一斉に燃やすようになってから

温帯と熱帯地域のいたるところに

洪水の被害が多発する時代がやってきた


気体の水である水蒸気にも温室効果はあり

それが地表の温まった空気を

上空へと持ち去り

気化熱による移動で地面を冷やす

上空へと達した水蒸気は冷やされて雨となり

再び地表へと落ちてくるサイクルを加速する


ガスを燃やせば燃やすほど

大気中の水の分子は増加し

地球そのものを

やがて水没させてしまうことになる


地下資源を燃やすことは

生命環境を自ら損なう

という行為

酸素化合物を二次生成しない資源でなければ

温暖化と異常気象の結果である

降水量の集中化という現象は

避けがたいものとなる


地下資源に依存しないエネルギーを

文明は速やかに

見つけ出してこなければならない

衆知を集めることができれば

原因が判明している以上

問題を解決することは

十分に 可能

それは単に

方法の選択

という課題となっているからだ

止まらない温暖化は

要するに教育の結果として

人類に与えらたものなのだ


石油を燃やさず

また

ガスも燃やさない

原子炉も使わなければ

核融合炉も使わない

そんな方法を

大急ぎで見つけ出してこなければ

生命の存続は

あ や う い


やるべきことは

現実に起きている問題のもつその意味を

正しく知る

ということに尽きる

水素の反応プロセスで起きている経過を見ずに

炭素の反応プロセスだけを見て

対策を講じている

そのすべてに実効性が見られなかったのは

当然のこと


成果の得られない方法を継続することに

意味はない

それは生み出した損失を

ただ積み重ねていくことができるのみ

不毛な結果が

有効需要ではなく

無効な需要を

毎年継続させていた

財政の悪化はその結果

国の債務が増加する一方であったのは

認識能力に

未解決の課題が残されたままになっていた

からだった


要素抽出が不完全であるとき

それを根拠とする要因分析は

不正な結果を導き出すことになる

事実認識を誤っていることに気づくことができなければ

道に迷っても

その事実を悟れない


消費者が節電しても

発電所では

発電機の回転数を減らしていない

交流電源は

周波数が厳密に定められている

この事実が要素として

まったく理解されていなかった


消費者が暑さ寒さに耐え

節電に勤めていながらも

発電所では

化石燃料の消費を

安定的に続けている

化石燃料の消費抑制は

要するに

物理的に不可能なことなのだ

交流の高圧送電を前提とするかぎり


電力会社では節電で売上高が減少しても

発電所の燃焼炉では

せっせと地下資源を燃やす仕事に勤しんでいる

節電しても燃料費は一向に減らず

販売電力量だけが大きく減って

収益をただ単純に低下させていた

その損失を補填する目的で

電力会社の多くが

値上げの申請を正当化する理由を

模索していた時代が終わり

五月雨式に電力料金の値上げが

いままさに

行われようとする時代がやってきた


交流送電という方法では

二酸化炭素を減らす効果は得られない

集中豪雨も頻発するようになり

洪水で押し流された文明の資産は

失われる一方のまま

今年もまた自然災害という認識を

抱きしめて過ごすようになるだろう


知識を生かせない教育には

意味が宿らない

価値のない教育投資は

経済に負厚をかけるものとなる

法則を無視して

机上の理屈で真相を探ろうとしては

ならない

その絶好の見本となったのが

コムニズム

かつてソ連と呼ばれていた国家群は

今はその面影すら見当たらない

善と信じた勝手な思い込みを

現実化させていったその歴史が

核兵器の拡散する時代を生み出した

認識能力を失った文明の末路は

知れたもの


学んだものを正しく理解し

生活の場で活かすことができないのであれば

命という名の

高い代償を

人類は

地球に対して

支払っていく暮らしから

抜け出すことが

永遠に

できない
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共 通 認 識

2013-01-20 08:53:32 | Weblog
経済学というものは

過去形の時制で記述するべきもの

現在進行形で経済を語ることに

本質的な無理がある

この認識の相違が

経済学者の判断を

常に誤らせていた当のそのもの

思惑という要素の関与を

捨象してしまったのでは

正しい判断を導くことは

できない


有効需要が一巡して安定期にある現在

経済政策が奏功した

とする事案は一例たりとも存在しない

過去の事例が

未来を予見したとする事実は

皆無

経済は

いつも

現在進行形で推移し

その形は変転して

定まるところを知らず

常に彷徨う


いま変化がおきつつあるその渦中で

反応場の実態を

具に知る術は

ない

起きている現象が

知識と化すまでの間に

一定の時間が必要なのだ

この遅延の関与を

要素化して

経済が語られたことは

未だかつて 

ない


過去を扱う経済学者のすべては

予測するための判断を

誤らざるを得ない

そんな仕組みが出来上がっている

実時間に勝負をかける

挑戦的な投資家を

常に勝利

へと導いているのは

資本の量的関与にほかならぬ

資本力のない市場参加者は

経過の推移の後ろ姿を

いつも

追いかけ続ける


投資判断の当否が

市場の経過に

有意義に関与した

とする事実は

見当たらない


市場経済は

資本の論理が支配する

1%に過ぎない勝者は

資本の移動に関心のない

残りの99%の階層から

利得を集約し

収奪した富を資本へと替えて

再投資を繰り返す

市場を提供した国民に

還元される余地は

そこにない


投資家への配当を控除した

もっと多くの収益を

再投資するために市場投入すると

収益の拡大を謀ることが

できるようになる

市場は耕すことで肥沃化するのだ

このサイクルが成り立っていない場合には

利が利を生むだけに終始し

貧困が更なる貧困を急がせるような展開へと陥いる


資本を制御する立場の者は

国際経済を支配する身分を手にする

ある国が経済成長を急ぐためには

時間の収支だけでなく

エネルギー収支と

資本の収支の効率化とに

同時に注意を集中することが

できていなければならない


経済成長を急ごうとする国は

エネルギー資源の確保を先ず目指す

地下資源が眠る潜在的な領域は

周辺諸国相互間の対立を引き起こし

領土を巡る領有権を

国際紛争の種へと変える


経済は螺旋状に成長していくものであることから

正方向のスパイラルが消えると

負方向のスパイラルが

その市場へと与えられる

そこにできている何らかの変化が止まると

それを打ち消す向きの変化が

反応場

に顕在化する

これは法則

これを避けることは

宇宙を共有する誰にも

できないことなのだ


地下資源の確保に執着する国があるならば

その経済成長に

下押し圧力がかかるようになったとき

エネルギー調達を急ぐその理由が

消える


経済成長率が鈍化しつつある市場をもつ国で

自力で経済を浮揚させる力が欠けている場合

エネルギー消費は直ちに減退へと向かい

地下資源の確保

という永遠の命題は

意味をもたないものと化す


ある国の経済成長は

周辺に位置する諸国間に緊張を生むだけでなく

国際経済全体にも重大な影響を及ぼし

資本を集中させるようになったその市場に

必然の帰結

として

バブルを生むという経過をとらせる


経済にとってエネルギーは

なくてはならない

きわめて重要な要素

なのだが

それは地下資源を燃やすことによってしか

手に入らないものなのだ

少なくとも

これまで は


エネルギーの創出と消費とを

それぞれ合理化していくことによって

地下資源なしで

電気と熱を生み出す

理想的な方法の存在に

人類がある日

卒前として気づいたとき

政治と経済の枠組みを

覆すためのプログラムが徐に起動する


資本市場に参画していた投資家たちは

そのとき一斉に

莫大な損失を背負い込む

領有権を巡る対立は既に無意味化し

力による領有に固執してきた国などは

ただ放置しておくだけで

最貧国へと身を貶すサイクルへと

自動的に嵌まり込む


資本の論理は力の論理を

確かに正当化したのだったが

平和の論理は力の論理を

無毒化するものでなければならない

未来に明かされる手はずの

健全でかつ低廉なエネルギーの存在は

資本の論理が行き詰まったその後で

明かされる

それまでは

ごく限られた狭い範囲で

小規模に

細々と使われる

という展開をとりそうだ


共に繁栄したいという願いをもつ

同時代人の

限られたごく一部の人だけに

この地下資源をまったく必要としない

未来エネルギーが生むその恩恵のすべて



浴することが認められ

平和の実現を牽引する役割がやってくる


健全なエネルギーは

資本の論理の埒外に

常時おかれていなければならない

市場参加者の利益ではなく

環境復元運動の推進者で

かつ

平和実現運動の実行者の

利益となることができないのであれば

このエネルギーシステムのもつ能力を

知る機会は奪われたままとなる


同時代人の不利益は

地下資源を巡る力の論理が規定する

温暖化が人類にとって利益であったことはなく

貧困化が文明にとって利益であったこともない


ドル経済圏に組み込まれている限り

環境は劣悪化し続けていき

貧困が蔓延して

繁栄をより遠ざけることとなる


成り立っているこのサイクルを断ち切る者が

惑星の環境を復元し

平和の実現を可能ならしめる

これから登場する未来のエネルギーとは

そのために

人類に与えられていたツールなのだ


知識の使い方を誤ってきたというそのことが

生命に過重な淘汰圧をかけている

歴史に関する

共通の認識を人類が正しくもったとき

文明は進化するためのあゆみを

始めることがようやく許される
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猿 の 認 識

2013-01-13 09:22:07 | Weblog
二酸化炭素という名の

温室効果ガスを

人類が自らの手で

大量に減らす

などということは

要するに

できない


温暖化が深刻な問題となっているいま

有害な炭素系酸素化合物は

一貫して増加し続けている

節電に励んでいながら

このていたらく

実効がないという事実を知っていながら

その効果のない対策に

公的な資本を投入していることを

なんとも思わない


考える力を失ってしまうと

惰性に流されて過ごす暮らしを

快適な生活だと思い込む


発電所が消費する

炭化水素からなるエネルギー資源を

削減するということは

要するに

不可能なことなのだ


消費者がどんなに頑張って節電したとしても

それは

化石燃料の消費量を

増やし続けるのみであり

決して減らしはしていなかった

交流の発送電システムは

出力調整をすることが

できないものであるからだ

その事実を知らない指導者たちは

電力消費を減らせば

それがそのまま二酸化炭素の削減につながる

と頑ななまでに思い込まされている

電力業界が秘密主義を貫いている限り

省エネ節電という行為は

毎月支払う電気代だけを引き下げて

温室効果ガスの濃度を上げ続けるだけとなる

電力会社の収益は減り

結果として電気料金の値上げが通る


無効な需要を生みだすことで

温暖化を止めた積もりになっていた

その判断の誤りが

地表に異常気象を頻発させ

社会資産だけでなく

人命すらも失う

という深刻な事態を引き起こすようになっていた

環境問題は人災以外のなにものでも ない


節電したことによって

節約した地下資源が実際にどれほど減ったのか

という事実に関するデータは

一度も公表されたことがない

発電で消費した地下資源を

節電したことで節約した

という誤った認識を導入し

節電量に対応する地下資源の輸入量の低下を

誰も確認しようとしなかった


このため

時が経過するのに伴って

大気中の二酸化炭素の濃度は

一方的に高まっていくばかりとなり

気候の変動要因は

高まっていくことしかできなくなっていた


交流送電を実施しているかぎり

地下資源の消費量は

増え続けるだけなのだ


自然エネルギーに切り替えたところで

それが発電所の燃焼炉に

稼働率の低下をもたらした

とするデータはない

そんな記録はあるはずのないものであるからだ


交流の発電機は

電力需要が減ったからといって

回転数を減らすことがまったくできない

それは周波数を

不安定なものにするだけなのだ

乱れた波形をもつエネルギーは

使い物にならない電力を

ただ一方的に増やすのみ


電力の需給バランスが

節電で変化したからといって

発電機の回転量を

業界が勝手に減らす

などいうことは

決して許されないことなのだ


周波数は常時同じ状態を維持することで

電気エネルギーを安定化させておくことが

できるようになっている

乱れた周波数は

電力品位を著しく損なう

このため

法律と省令によって

一定の周期を保つよう

業界に安定性の確保が義務付けられている


現状で二酸化炭素の排出量を減らすことは

本質的に不可能


この認識の不在が温暖化を止まらないものにした

問題の所在を知ることができれば

有効解を簡単に引き出せる

温暖化現象に関する理解が足りなければ

二酸化炭素が増加する状況を

改善することは誰にもできない


増え続けている二酸化炭素は

文明の努力をあざ笑う

異常気象が当たり前のような時代となり

集中豪雨が至るところでおきて

洪水による被害を年毎に募らせる


炭化水素を燃やせば

二酸化炭素と気体の水が

同時に合成されるのは

ものの道理

温室効果と海岸線の縮小とを

毎年着実に高めていく


水は増えることができるだけで

勝手に減る

などということはできない

水を分解することは可能であっても

それは新たなエネルギー消費を要求するものとなり

経済から合理性を奪って

文明に負圧をかけるものとなる


核分裂エネルギーで熱を取り出すことは可能でも

それは別の問題を新たに生じさせる原因となる


環境負荷のない

健全なエネルギーでなければ

文明の存続は

危うい


人類には

問題解決能力というものがないようだ

それを知っている当事者の一部が

エネルギー消費を減らすと

二酸化炭素も減ったことにする

という法律を拵えて

温暖化を防止した積もりになっていた


不正な認識は

すべて

誤った判断に基づいている

地下資源の消費から

人類を開放する方法を

誰かがある日見出したとき

新文明がこの地上に誕生する


正しい認識がそこにあれば

温暖化を止める程度のことなど

たやすくできていた筈のこと

問題の本質を見誤っていたからこそ

止まらない温暖化を引き寄せた

といわなければならない

真実は単純であり

かつ

誰にでもわかるほど

明瞭なものでなければならない


発電する仕組みを再点検すると

最も合理的なエネルギー創出法へと

辿り着けるようになっている

効果のない省エネ節電や

自然エネルギーの大量導入に走ったところで

その実効性はまったく得られない


無効な需要だけを創出していたのだったからこそ

国の債務が膨大化したのであり

経済成長が止まって

失われた20年を生み出したのだ

実に簡単なメカニズムが

地表に温室効果を与えていた

ということになる話であった


誘導法則を正しく知っていれば

地下資源がなくても

電気エネルギーを取り出す程度のことは

夙にできていた

地下資源の利権と

その決済通貨であるドルの権益とが

温暖化現象の生みの親

エネルギー資源を求める国は

自国通貨を売って

ドルを調達してこなければ

経済成長を維持することが

基本的にできない


ドルの供給量が不十分であるのなら

ドルの通貨価値は高くなる

ドルの発行量が多すぎれば

市場でドル余り現象を加速する

ダブついたドルは

その通貨価値を勝手に引き下げ

通貨インフレの原因を構成する

余っているドルの始末を巡り

ドル安政策が実施され

円高の持続

という状態が産み落とされた

円安と呼べる状況は

100円から120円の間に

収まったとき

ドルの価値がそれ以下であるのなら

円高の持続に変わりない


政策としてのドル安にメリットがある以上

アメリカが円安ドル高を放置しておく

とする理由はない

政権交代を経て

アメリカに従順な内閣が安定し

TPPに日本が参加を決めたなら

ドル安政策が再発動されるのは

言うまでもなく明らかなこと


一時的な円安で

経済の趨勢を占ってはならない

そこに力学的関係による

目に見えない特殊な配慮が

働いている

日米関係が利害関係の維持調整

で成り立っているものである以上

日本の貧困化が

アメリカの利得拡大に

貢献するものとなっている


アメリカに付き従うことで成り立ってきた歴代の内閣は

アメリカによる円高圧力を止める能力を

本来もつことを許されていないのだ

日本経済の行く末は

今後更に悪化する

これは必然の経過

日本がアメリカの制御圏から離脱して

対等な関係を築くことができたとき

国際経済は

安定成長へと向かう道の選択を

そこで

はじめて実施した

ということになる
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天 賦 の 才

2013-01-06 09:10:12 | Weblog
全ての人は

持って生まれた天才を有する

その特異で稀有な才能を

悉く圧殺してきたのが

型にはめようとする

公平性を重視した果てに得た

一律な機会提供を善とする

戦後導入された

アメリカ型の教育制度


知識の量を以て

人の判断をしようとするための

基準としてきた

本来の能力を

抽象的な量的価値へと置き換え

人に固有の

それぞれに異なった

特殊で

それぞれに具体的な能力を

圧し殺す教育を

国を挙げて

推進し続けてきた


高等教育を受ければ受けるほど

考える力を失って

判断するための能力を損なう


国と企業の劣化は

このような教育制度に則って

指導的立場にたった

知識だけはあるが

判断能力に課題をもつ

指導的立場の階級が

引き起こしてきたその結果として

国民に与えられたもの


政策判断の誤りや

経営判断の失敗に

今以て気づかない哀れな姿を

恥じることすらできなくなっている

失われた20年の間に積み上がった負債の巨額さ

というものが

戦後教育の成果の一面を築きあげている


正しい知識がそこにあれば

温暖化現象は問題であることを

とっくの昔にやめていた

そもそも気候変動が現実化した

そのこと自体が

起きていなかった筈なのだ


発電に地下資源を必要とする原始的な科学は

二酸化炭素の濃度をいたずらに高め

酸素の濃度を専ら引き下げてきた

大気成分に占める酸素濃度は

21%だったのだが

それがいま

限りなく20%のレベルへと近づいている


炭化水素からなる地下資源を燃やすと

炭素の酸素化合物である二酸化炭素



水素の酸素化合物である気体の水とが

同時に生まれ出る


CO2とH2Oのそれぞれは

共に温室効果ガスなのだ

地面に水を撒くと

そこの気温は低下する

地表を温めていた熱は

気化することによって

その熱を水蒸気に蓄え

上空へと運び去る

地表の熱が消えたのではなく

上空へと移動し

そこに蓄えられたのだ

エネルギーは本来不滅

勝手に消えてしまうことなど

ありえない


人は古来このようにして

涼を得て夏の暑さを凌いできた


炭化水素を大量消費して発電する時代が高度化し

大気の熱を直接保持する二酸化炭素と

熱の移動に関与する気体の水とが

地球に温暖化と

集中豪雨と大洪水とを連れてきた


これら一連の変化は

おしなべて

エネルギー資源を燃やしたことによって

人類が

二次的に派生させたもの


問題の所在を知っていながら

有効な対策を何一つ導けずにいる人類は

核分裂反応が生む熱エネルギーから

電気を取り出す道を選択した

その結果

電気エネルギーのコストはひたすら高まるようになり

原発がひと度事故を起こせば

より複雑で

深刻なな

二次災害を引き起こす


自然エネルギーは交流送電の支援を絶対的に必要とし

交流送電は自然エネルギーを有効利用することが

永遠にできない

この事実のもつ意味を知る人は

いまもって

とても少ない


健全なエネルギーを

電力会社が買い取っていたとしても

それを再販売したという記録が

公表されたことはない

そんなことは元々不可能なことであるからだ


捨てるための自然エネルギーだったからこそ

無駄な需要となっていた


事実は単純である


省エネ節電に温室効果を減らす効能は

はじめから

ない

電力を備蓄するシステムでない限り

自然エネルギーを利用したことには

ならないのだ

蓄電デバイスを導入すれば

電力コストは増加する

この高価な方法を採用したところで

発電所の燃焼炉が

炭化水素からなる化石燃料を燃やし続けているのだから

二酸化炭素と水蒸気の大量生産は

絶対に

これからも止まらない


ガスには

水素成分がより多く含まれる

このため

すべてのガスの燃焼が

集中豪雨の発生原因となっていた

西側の地域で燃やしたガスが

東に位置するどこかの地域に

大量の雨を後に降らせる

というサイクルが夙にできあがっている


高等教育を受けると

これらの事実を

指摘されても気づかない

考える力を失うと

単純な事実でさえ

見えなくなってしまうのだ

誰か権威的な存在が

そこに言及してはじめて

問題の意味を察知する

これが現在の教育システムが作り上げてきたもの

のありのままの

姿


画一的な教育は

いじめ

という現象も同時に生み出していた

規格外の何かに対して

それは強い排他性を発揮する


学校という名の権威によって

批判することを封じられた若者たちは

そのはけ口を

弱い立場の者たちへと

向けるようになっていく


教育制度を批判するものは

進学し

就職する機会を自ら失う

というその決断を迫られる

ニートの増加はその結果


問題のある教育制度への参加を甘受する側にまわった者たちは

自らが権威となったとき

問題のある制度を

保守する側へとまわるのだ

行為の当否が問題となることは

従って

ない


あらゆる人は

天賦の才をもって生まれてくる

特異な能力を認め合うことで

相互間にリスペクトする気持ちが生まれ

足らざるものを補い合う

という関係が育つ

それは

いじめの対極に位置するなにか


人の世話にならない人間を育成する教育は

自立心だけではなく

他者に対する無関心を増長させる


批判精神を育まない教育は

人から健全な判断能力を奪い

誤った政策を性懲りもなく

繰り返させるものとなる

国劣化がその証拠


国家の財政は短期間で逼迫し

国民は生活苦に喘ぎ

異常気象による淘汰圧に

生命は一律に晒されたままとなっている


失った健全性を取り戻すには

教育制度のあり方を

見直すことから始めなければならない

行為の意味と結果の意味とが

繋がってひとつになったとき

文明ははじめて進化した

と言うことができるのだ
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