こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

米 の 優 越

2015-09-27 08:36:53 | Weblog
国際経済に浸透しはじめた

憂鬱の雲



中国経済の不首尾

という経過を生み出した

当事者がもつ傲岸不遜な態度と

尊大な姿勢を是

とする中華思想を甦らせた

共産党体制の集団指導体制がもつ

単純化された経済認識のありようそれ自体に

変化の起源を有する


FRBは公定歩合の引き揚げ

の実施予定を俄かに改め

内部要因以外の理由で

その実施を見送った


中国を世界第二位の経済大国

へと押し上げたのは

アメリカが過剰供給した

ドルを回収せずに

そのまま対中投資へと転用する

ことにした

その判断が誤ったもの

だったからに他ならない

これに三度に亘って実施された

緩和マネーが短期間で加わり

農業国に過ぎなかった中国と

その13億人規模の国民が構成する

巨大な市場をめがけて

資本移動のための新たな潮流が生みだされ

世界の生産基地となるよう中国を資本で誘導し

その求心力が生んだ熱気に世界中を包みこみ

金融経済に特化した

経験の裏付けを一切もたない

勢いだけの市場化政策を実施させ

資本力を急激に増強する経過を導き

ローカル通貨に過ぎなかった人民元を

制限なく大量発行することを可能にした

アメリカによるドルの押し売り

を意味するドル安政策を

ひたすら膨張させてきた


市場でドルが大量に余っていると

通貨価値の制御

が困難となる

流動性の意図を超えた上陸の連鎖が

中国大陸に投資資金を蝟集させてきた


偏った資本集積が生む

不測の事態

を回避するために

国際金融資本を介して

アメリカは

余っているドルを速やかに回収し

為替市場以外で

ドルが勝手に流通する事態

を引き起こさぬよう

過剰流動性をコントロールすることに

人知れず尽力していなければならなかった


石油を決済するための通貨

となった米ドルが

十分に供給されていなければ

通貨に希少性が宿るようになり

その価値が制御を超えて

勝手に高められていくことになりかねない


ドルが需要の増大によって

その価値を高めているときに

供給に対応することができなければ

ドルの価値は市場の都合で

勝手にどんどん高くなる


ドル高という状態は

アメリカの貿易輸出に対する

下押し圧力となることから

輸出産業を苦しめて

貿易収支に重大な変更を及ぼす


そうならないようにするために

ドルの価値を制御する目的で

1985年

当時のG5で

一斉にドル売り介入

が実施された

G5の加盟国が

手持ちのドルを集中的に売り払い

何処かの国の通貨を買う

という戦略をとったのだった

この時に採択されたアグリーメントを

プラザ合意と呼び

国際経済の転換点とした


今年九月で丸三十年の節目を迎え

経済史にエポックを残した


このドル安政策の起点となった

プラザ合意が時を経て

FRBに公定歩合の引き揚げ

をいま迫っている


この期間に起きた変化というものは

ドルを売って円を買い

日本市場にそれを投資する

という行為が驚異的な地下の上昇へと結びつき

たちまち

バブル経済を日本市場へと産み落とすこととなり

五年後の90年春には

破裂させてしまうことになる

愚劣極まる最悪の政策を

未だに自覚のない政府内閣の当事者ども

に善と信じこませて

躊躇なく実施させてしまった

爾来

失われた十年が倍の二十年となり

それが三十年になろうとしているほど

この国の国会には

経済認識に於ける基礎的な能力が

いまだに欠けたままとなっている

それがアベノミクスの失敗へと結びつく

という不毛な巡りあわせ

を成り立たせようと身構えている


その後も

理由のない円高

がつい三年前まで

持続するようになっており

それがデフレ経済

を日本市場へと呼び込んで

巨額の規模の財政赤字

を国が拡大し続けている状況を生み出した

いまではその規模が

1050兆円を既に突破してしまっている


財務状況の悪化という深刻な事態が

消費増税を国民に迫ることとなり

結果として

国民所得を圧縮して

個人消費を冷え込ませる

というケインズ効果を

ものの見事に立証してみせた

この経過に財務省は何も学んでいない

執着を握り締めると

健全な対応をとることさえ

できなくなるのだ


アベノミクスは経済を復活させるためではなく

消費税を引き上げることを本来の目的

として採用されたいわくつきの

経済政策

という背景を振り払うことができない


異次元緩和で流動性を市中に供給すれば

企業活動を活性化させ

国民所得を引き上げ

可処分所得を増加する

というシナリオになっていた


緩和マネーが為替市場へと流入し

円の供給量を

為替市場で俄かに増やした

それが25年以上続いていた円高を一転させ

円安効果で

輸出産業に莫大な不労所得を齎した


その陰で国民は

輸入物価の値上がりに苦しむと同時に

消費増税のダブルパンチに見舞われて

個人消費を冷え込ませ

GDPをマイナス成長させていた


アベノミクスの失敗は

消費税と関連付けたことを

最大の原因とし

物価を引き上げるための目標

を設定しただけで

インフレ効果が導ける

とそう錯誤した

御用学者たちの

無責任な助言によって

成功を

強く印象付ける体

の演出が施されていた


だが

DGPの成長率は目標を遠く下回り

だらだらと

時間だけを徒に空費している

その間に原油相場は急落してしまい

エネルギーコストを引き下げ

インフレ目標を遠ざけながら

総需要の拡大は尚一向にみられない


短期決戦が求められている状況下で

はかばかしい結果

が得られないことを理由に

追加緩和を実施して時間稼ぎに走り

国民の暮らに

強い負の圧力を上乗せしてきた

日銀の責任は犯罪に等しい


日本経済が一向に浮揚しようとしないのは

為政者の無知

による当然の帰結


単にそれだけのこと


バブル経済を潰したのも

バブルを潰す原因となった

不動産融資に対する総量規制

という誤った政策の実施

以外に理由はない


施行する半年前に閣議決定を行った

その時点で

バブル経済の崩壊は

既に確定していたことなのだ

この段階で不動産を処分していたら

資産効果は100%の状態で

現在まで保たれていた

経済政策に官民ともに盲目だった

ということが

逆資産効果で自ら苦しむこととなり

保有資産を債務へと

切り替えさせたその理由


中国でも

これと似たようなことがその後起きており

不動産バブルが五年前の段階で

潰れているのを承知していながら

銀行を通さない

陰の融資

所謂シャドウバンキング

で危地を糊塗してその場を凌ぎ

返す刀の勢いで

株式市場という新規の土俵で

相撲の勝負をつけようとした


中国株のバブルを誘導した共産党政府自らが

高圧的な市場介入を昂然と行い

その傍若無人の振る舞い方というものが

市場参加者すべての目を

漸くならが覚まさせた

ということが

中国を主役の座から引きずり下ろす

契機となった


リスクの高さを自覚した世界中の投資家が

一斉に資本を引き揚げ

緊急避難へとシフトし

取り残された一部の中国人投資家が

逆資産効果でたちまち身動きがとれなくなった


青天井だった対中投資が

ドルの過剰流動性を人民元へと移し替えさせ

大量流入してきたドルを上回る規模の

新札の発行を共産党政府に可能ならしめ

ドル安政策に対抗する

元安政策をカウンタープロセス

として実施させた


人民元の供給量が相対的に多ければ

為替は元安ドル高状態

を持続せざるを得なくなる


中国に大量の資本をドルで供給したアメリカが

共産党政府に人民元の大量発行を強要する展開を生じさせ

中国の軍事力を

党政府が買い取った米ドルで充実させた

ということになるお粗末きわまりない経過が

現在の世界規模の混乱と貧困を

同時多発的に強いている


共産党政府が発行する人民元は

ドル買い介入で得た大量のドルを

担保として機能させ

通貨発行権をたちまち最大化させる

という経過をとった

中国の金融市場主義経済を

短期間であれほど膨張させてきたものとは

ドルの過剰流動性を希釈させる目的で

人民元高となる状態を目論んでいた

当のアメリカの金融政策

が誤ったものだったからに他ならない


中国市場に潜む固有のカントリーリスクに気づいた

さまざまな基金などが

一斉に資本を引き揚げようと

謀ったことにより

中国経済に対する不信の念を

世界中の投資家が一斉に募らせた


中国経済を成長させてきた動力源

となっている海外投資が反転して

逆流し始めるようになったことから

ドルを買い戻すことが

資本提供者の急務となった


共産党政府が資本の流出を防ぐためには

一層の通貨安政策を実行に移す必要がある

ドルによって買われた側の元の価値が高ければ

元を売ってドルを買い戻せば利益となる

その反対に元の価値が想定以上に値下がりしていれ

ドルを買い戻すことは困難となる

損失が大量に発生するからだ


流入してきた外資を国内にとどめておくためには

ドルを買い戻せないようにすればよい

他人の資本でビジネス展開している金融資本は

損失がでることを極端に忌み嫌う


ドルを買い戻す計画を立てるとき

外貨を少しだけ多く買い

価値の落差をあらかじめ演出しておき

安くなったドルを

それと悟られずにそっと買い戻す

という方法がうまく機能してきた


ドルは世界市場で有り余っている通貨であることから

外貨を買って投資へと振り替えれば

ドルの過剰流動性は一瞬で消え去る

外貨へと転換されたドルを使って投資すれば

運用益が得られるだけでなく

外貨高が為替差益を上乗せして

国際金融資本の利益を大いに太らせる


中国市場から資本を引き上げても

その他の市場で投資先を育てれば

いくらでもドルの押し付け先を確保できる

投資先のローカル市場で

需要を喚起することは

バブル経済の発生機序として

随時可能で基本的なこと


プラザ合意後にこの方法で成功したのが

ドル資本

その後EUが機能するようになり

共通通貨ユーロが創設され

円を加えた三極構造

の通貨メカニズム

を司るインターフェイスの役割を

かつてのドル資本が果たすように進化して

国際金融資本を構成する一群による

通貨交換の枠組みと

その組織化が世界経済の一元化に強く寄与した


ユーロが2002年一月

正式に発足し

今年で13年がたつ

2008年10月に

リーマンショックがおき

金融危機によって

信用経済が成り立たなくなる瀬戸際

まで国際経済は追い詰められた

G5は急遽組織拡大を図り

G20を発足させて

資本調達能力を増大させ

危機に対応する資本力を確保した


FRBは量的緩和を三度に亘り実行し

ドル経済圏を成り立たせてきた

信用経済を資本力で底上げして

この難局をかろうじて乗り切った


そして今年

中国の株式市場で

当局の恣意的な介入事案が発覚し

中国経済の稚拙さと

経済指標の基礎となる各種のデータ

に潜む脆弱性が浮上することとなり

世界同時株安

という事態を呆気なく招来させた


これら一連の経過は

機軸通貨となっている

アメリカのドルが関与したことによって

世界各地の市場から

富を遍く吸い上げてきた

ドルの供給と回収に関わる仕組み

がもつ固有の不健全性というものが

アメリカ経済だけをプラス成長させ

産油国以外のドル需要国のすべてから

富を奪い

独尊的な繁栄を

北米大陸へと導かせるがままとした


1%対99%の対立は

アメリカが仕込んできた

このような劣った枠組みを

標準化したその結果として

与えられたもの

国際経済に不具合の根源を

かねてからよく伝えていたのだった


学力重視の知育偏重型の教育は

このようにして思考力のない

愚かなる世界を

文明に築かせてきた

その結果が現状の不具合へと

悉く結びついている


教育制度の失敗が

政治と経済のそもそもの失敗

となっているそのことを

忘れ去ってはならない

繁栄の糧をかみしめていることで

恒久平和実現への道筋が

これから

みえてくるだろう
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掃 溜 の 豚

2015-09-20 08:13:39 | Weblog
臆病者というものは

簡単に軽挙妄動してしまい

それ故に

己の弱点を

却って表ざたにする

という点で

意思に反した

愚かなる結果を

率先して手に入れる

という共通の特徴をもつ


隠したがっているその弱点を

悪意ある相手に知られてしまうと

何かの際に

そこを

集中的に攻められる

それはまさしく

自明の理


いじめの初期に

ちょっかいを出されて

直情的に反応したり

背を向けたりしていると

苛める側の攻撃衝動を

逆に刺激してしまい

被害をより大きくて

深刻なものにする


安保法案の国会通過

がその最適な事例となる

中国公船による領海侵犯に怯えて

アメリカの軍事力の陰で

対応しようとするその思惑のいじましさ

というものが

敵対する勢力に

攻撃性をより強くさせ

その最も大きな動因を形成させる


単なる示威行動に過ぎない行為

を真に受けて

過剰防衛に走りたがる

その臆病さが

国民の批判を浴びる結果となった


対策として

保守すべき憲法を超越してまで

有事

に備えようとするほど

安倍内閣は

仕掛けられた威圧ごっこ

に対して縮み上がっている


東シナ海に具体的な攻撃があれば

その段階で国民は

かつてのように

一致して団結する


そこで重要とされるのが

具体的な戦法の選択であろう


物理戦は憲法が既に放棄していることなので

その土俵に上がってはならない

別の土俵で勝負する

というのが

本当の知恵の見せ所


必然性のない憲法解釈の変更が

国民の多くを

政権に対して不審と思わせ

組織化するプロセスなしで

民心をある一点へと

たちまち収斂させた

その経過がもつ意味は

非常に重い


それまで友好な関係だった

中国の姿勢を一転させたのは

口頭で交わした約に背いて

棚上げされていた尖閣問題を

敢えて国有化した

というその変更が起源


日中関係の再開に

当時の首相であった

田中角栄に感謝すらしていた中国人民は

その時を境にして

反日へと一瞬でシフトした

共産党政府が

そう誘導したからだった


最初の原因を構成したのは

当時政権の座にあった

民主党の

野田首相

自由度の少ない動作しかできない

まるで指人形のようだったことから

ギニョール野田と

別のブログでそう呼んだものだった

財務省の言いなりになっており

消費増税を可能にするおぜん立てを整えて

解散したのだったが

その後の選挙で大敗を喫し

自民党の復活を許すこととなった



戦後史最悪の総理総裁が

財務官僚の言いなりになっていたこの野田と

アメリカのいいなりになりたがっている安倍


このときの政権交代劇が

現在の日本を生み出すきっかけ

となったのだった


55年体制の復活を意味する

対米追従志向の内閣がそこで誕生し

合衆国政府のいいなりになろうと努める

その姿は

観察者の目には

憲法を逸脱するだろう

ということが

当時の段階で既によく見えていた


この選挙で自民党を復活させたその国民が

裏切られた思いで

戦争法案という名称に

自省を籠めて

執拗に拘ってきた


だが

すでに

それは

後の祭り


問題は今後へと移された


一連の粗末な経過を産み落とした

失敗の事例に学んでいれば

新たにできた偏差の傾斜を

平衡へと導く道へと

繋ぐことができ

その段階で

欧米型民主制度の欠陥を

修復して調整する

日本型の民主主義体制の自発的構築が

ようやくにして

可能となる


再生不要エネルギーの登場は

どうやら

かなり近づいてきたようだ


健全な判断が

正しい認識の生みの親

押し付けられた制度などではない

独自の枠組みを模索する機運が

これから

徐々に高まっていくだろう


臆病者に

平和を実現する能力は

備わらない

相手を逆に攻撃的にしてしまう

というのが常である


その狼狽えて動揺する姿勢こそ

対立を却って煽り

平和状態の実現を遠ざけて

繁栄に背を向ける結果を生んできた

歴史が示す最大の要因


歴史は臆病者がつくりだす


英語が共通語となっている間

対立が消えることは

絶対にない

何故なら

主語が省けないあらゆる言語は

己を正当化しようとして

相手を否定する姿勢をとるからだ

日本文化の基礎となっている

懐の深さ

を互いに伝え合う

融和協調の切なる思いは

日本語とその文化にのみ

よくみられる優れたもの


繁栄の礎は

言語文化の扱い方

によって大きく変わるものとなる


日本語が世界標準となる時代には

対立はおきない

日本語が曖昧なのは

忖度することが

相互にとって

最大の義務

となっているからに他ならない

主語を省けば

一人称は成り立たない

それは

エゴの控除を前提とする

コミュニケーションの極意


日ノ本の民がその価値を認めた

先人による古来からの優れた知恵が

長年培ってきたノウハウの

集大成として

この日本語に

麗しさというものを与えている


意味の伝達が曖昧であるからこそ

真意の所在を相互に推し量り

軽はずみな対立を

避けることがうまくできていた


日本語が曖昧である

ということについては

特別な歴史的

そして文化的



隠された意味がある


己の非を認めない文化は

常に相手を非難する行為に終始する

その果てしない循環が

対立を生み

戦闘へと国家を誤って導いてきた

というのが世界の歴史

に通有する要素


韓国のエスタブリッシュメントの対応ぶりに

慰安婦と竹島に関連して

それは昨今顕著にみられる


責任の所在は相手にのみあり

己には落ち度など一切ない

ということを

無思慮にただ

繰り返すその姿は

憐みの情を催させる


日本語が共通の言語となっていたのであれば

世界中で

いま

おきている

深刻な対立など

絶対に

起きてなどいなかった


主語を取り除けば

話し手の意識に潜むエゴは

たちまち物陰へと隠れる

この日本語にある固有の文化の裏打ちが

未来の世界の姿を大きくかえるものとなる


そのための手段

として与えられることになっているのが

地下資源に依存しない

低廉で環境負荷のない

持続可能でそれ故に優良な

未知の手近なエネルギー


問題の所在を見ようとしなければ

有効解をそれ

と特定することは

到底できない


その結果

温暖化は止まらないままとなり

経済は成長を止めて

リセッションを繰り返し

デフレ経済から抜け出せない状況を

世界中に与えている


本質は

問題認識能力の不在

にある

思考力を失った指導者全員が

望ましからざる経過を引き寄せ

国民を苦しませている

その原因となっている

現状をつぶさに見れば

それが

学力重視の教育の失敗

にあることが見えてくる


思考力を育てない教育制度が

知識はあっても

その使い方を知らない上部構造を

大量に生み出している


うす汚れた認識が

不覚にも

覚醒を逆に速める

ということがある


世の顛末とは

おしなべて

このようなもの
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平 衡 感 覚

2015-09-13 07:40:25 | Weblog
東日本大震災が起きたことによって

核燃料をメルトダウンさせた

核反応炉の熱暴走が

そこにあった大量の冷却水

を元素分解して

水素分子H2



酸素分子O2

とがそれぞれの純度を高めていき

炉中に置かれていた配管金属がもっていた

蓄熱効果で

水素爆発を引き起こす事態となった


その破壊力の巨大さと

それによる放射性物質の拡散とが

大気圏全体

を汚染する脅威へと発展し

その変化が

日本中の原発の運転を

直ちに停止させることとなった


この放射能汚染によって

火力発電への依存度を

一層高めざるを得なくなり

LNGの輸入量を

それ以降急増させた


この時を境にして

日本の降水量は

飛躍的に増えている

気象庁をして

過去に経験したことがない大雨

と言わしめるようになったのは

それからのこと


この異常に高まった降水密度というものが

長野県飯田市で大規模な土砂災害を引き起こし

広島市では後背地の山を崩す

広域の土砂災害を引き起こし

続いて東京都の大島でも

同様の災害にみまわれた


そして今月

鬼怒川の堤防を決壊させ

その他の地域でも大小の河川を氾濫させ

雨を降らせたその雲が

宮城県などでも

広域の大規模災害を発生させた


温暖化で気象条件が変化しただけでなく

火力発電所の稼働率の増加上昇が重なって

一連の自然災害を狂暴化させている


発電所が電力供給目的で

地下資源を大量に燃やすと

炭素の酸化物である

二酸化炭素を吐き出すことは

よく知られている

だが

それと同時に水素の酸化物

つまり気体の水もまた

それ以上に生み出していることが

自然災害をより苛烈なものにした


火力発電所は休むことなく

地下資源を

常時

燃やし続けていなければならない


これが雨雲を増やす結果を強制し

過去の統計値を超える降水量を

その後毎年記録させ続けている


火力発電の比率が低かった時代でも

堤防の決壊は起きていた

この三年半については

その時代の降水量をはるかに超える

密度の高い雨が降るようになっている

それは原発が一斉に停止してから

後の事


原発の代わりに

火力発電が同等の割合で

その時から急遽

増加した


核以外の地下資源は

その殆どが炭化水素でできている

その代表的存在となっているのが

メタン CH4

一つの炭素に四つの水素が付いたことによって

メタンを成り立たせている

これが燃焼の酸化作用で

一つの炭素に酸素分子が結びつき

CO2が生み出され

それと同時に

四つの水素と大気中の酸素とが結びつき

H2Oが倍の二分子つくられる


自然のメカニズムを超える量

の気体の水は

発電所の燃焼炉が

二酸化炭素の二倍相当量を

常時生み出す定めなのだ

人的メカニズムによって

雲の量を不自然にただ増やしている

ということが

過去に例のない降水量

という表現を

気象庁に採用させた


この変化の消息を知っていたのであれば

火力発電所が

温暖化の結果である自然災害を

自らの手で

加速させている

という事実が見えていた


交流の高圧長距離送電を続けている間

温暖化の原因物質と

その結果である自然災害の増加とは

連動して自動的に発生する

水蒸気にも温室効果があることは

気化熱が地表の熱を持ち去り

それを上空で一旦保持し

上空の寒気に触れて液化したものが

重さを得たことによって

雨となって

この地表へと落ちてくる

という自然界の循環機能が伝えていた


そのサイクルを増強させているのが

世界中でエネルギーのインフラ

となっている交流送電

という名の一方通行システムだったのである


メカニズムの全容を知れば

有効な対策を絞り込むことに

さしたる困難などはない

十分な知識を活用するこの機会に乗じて

環境負荷のない電源を開発すれば

有効需要を生み出して経済を再生し

温暖化も同時に止められる

ということなのだ


問題認識能力が指導層に不在なら

どのような対策を講じても

意味はない

無効投資をただ単に積み上げる

だけ


止まらない温暖化が

エネルギー消費国の

国家予算に対する無駄な配分を

今後一層募らせて

世界中の財政を不健全化していき

経済成長をそれが強く押しとどめ

自然災害を増加させていくだけでなく

社会資産を失わせ

経済成長を自らの手で

妨げるサイクルを

確固たるものにする


認識能力の不在という事態が

判断能力の欠如となって顕在化し

止まらない温暖化と

経済の脱インフレ化を

共に急がせる


投資効果が得られないなら

有効需要の創出は絵に描いた餅

無効な投資は資産の劣化として顕在化し

先進諸国の財政基盤を脆弱化させ

付加価値税の税率を一層引き上げる

総需要を抑制することにしかならない増税は

個人消費を冷え込ませて

経済をデフレ化させる最大の要因となり

総需要を圧迫する

一連の負の経過が

国際経済をより不安定なものへと落とし

ドル経済圏に信用不安をより一層募らせる


担保するものがない通貨と

その価値を維持するために

公定歩合を引き上げて

本国へと引き戻す措置が上程されている

それが予てから予告されている

FRBが決定権をもつ利上げ


過剰流動性を放置したままにすると

ドルの通貨価値を維持しておくことが

困難となることがある

余っている大量のドルが

投資先を誤ったことによって

アメリカの住宅金融市場に

集中して流れ込み

サブプライムローンを膨張させ

制御不能な状態へと導いた

という失敗が経済史に残されている


そこで生じた債権の巨大な焦げ付きが

2008年秋にリーマンショックを引き起こし

国際経済を成り立たせていた

信用を失墜させ

ドル経済圏に重大な

切迫した課題を押し付けた


アメリカが過剰供給したドルを放置しておくと

想像できないほどの変化を

いつか引き起こす

価値の裏付けを外した貨幣経済というものは

信用経済へと発展しったのだったが

担保の不在に世界が一斉に気づくようになったとき

唐突な破局が

地表へとやってくる


温暖化による気候変動が

まったく止まっていない状況で

火力発電を無思慮に増加させてきた

というその無批判な姿勢こそ

自然災害を増悪させた

そもそもの原因となっている


原発の再稼働には

問題解決能力がそもそもない

別の深刻な問題を

後で新たに引き起こすのみ

津波で冷却水を循環させるポンプに

電力を供給するディーゼル発電が

燃料きれで発電が不可能となり

あの水素爆発をついに引き起こし

原発の運転を一斉に止めたことによって

火力発電の負担をより高め

気体の水の供給源を急増させた

ということが

自然災害を毎年

より狂暴なものにするよう仕向けている


どんなに多くの知識をもっていても

その意味を承知していなかったなら

使い方を匡すことはそもできない


有効な対策を特定することは

つまり不可能

学力重視の教育制度というものは

知識の間口を押し広げることにやたら熱心で

意味を掘り下げて

応用する機会を何一つ与えない

受験競争に勝つためには

応答性能の高さだけが

唯一必要

とされているからだ


知識の意味を知らなければ

活用する方法にも気づけない

優れた頭脳があったとしても

その使い方に課題があるのなら

損失の原因となることが

できるのみ


教育の限界は

既に

あきらか

教育投資が無効なら

有効需要へとそれが結びつくことは

絶対にない


認識能力を欠く国会であったからこそ

止まらない温暖化を生み出しただけでなく

この度の洪水に例えるべきほどの

いうところの異次元緩和で

流動性の大量供給を行い

目的とするインフレ率の増加を

却って遠ざける結果を引き寄せた


過剰流動性による強大な水圧が

堤防の脆弱な部分を

これから破壊することになるだろう

流動性の氾濫とは

即ちインフレを意味する

計画していた良性のインフレ目標を追いかけて

ほんものの悪性インフレを現実のものにする


思考力の不在は

不要な軍事予算の増加を生み

歳出欠陥をより拡大させるものとなる


安保法案の正当性を担保させる目的で

憲法解釈を恣意的に行うことが

国益に資する

とすることに根拠はない

アメリカを扶益することにしかならない不正な法案は

とりもなおさず

国民にとっては不利益となることを意味する

被害を受ける立場の国民に

判断の正当性が保たれており

己の姿さえ見えていない状態の政府与党と

取り巻きの一群に

正当性が見当たらない


未来を託す国民が

不正な法案の成立に

警鐘を鳴らしている

政府が身勝手な誘導目標

を握り締めていたいのなら

国民の選択による強制的な下野圧力が

次の総選挙で洪水のように

押し寄せる


このようにして

平衡状態は健全に保たれる

国会にできているその不健全性を

国民が投票で立証し

その逆のプロセスを

導いて平衡状態への遷移

を促す


頭の使い方に問題がある場合

優れた頭脳であったとしても

そこに

学習効果は生まれない


認識の劣化による判断の錯誤

が生む想定外の変化の浮上こそ

最悪の事態


大切なのは

フィードバック回路

の認識への関与

国家財政の急速な悪化と

赤字国債への依存継続こそ

その不在をよく証明する

何よりの歴史的な根拠

国を劣化させている張本人とは

教育の劣化と

その影響を受けていながら

現実を認識できないままでいる

学力重視の高等教育を是

としてきた指導者たち

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無 知 蒙 昧 ②

2015-09-06 07:35:57 | Weblog
交流電流を発生させる

回転機方式の

古典的なすべての発電機には

二酸化炭素の排出量を

減らす能力が

そそそも欠けている


このため

国がどれほど省エネ節電を進めようと努めても

二酸化炭素の排出量を減らした

とするデータは

ひとかけらも存在しない


不可能なことを

可能だとして

名目の値をせっせと積み上げてみたところで

結果を語るデータが不在なら

二酸化炭素の削減は

ただのウソ


交流送電がインフラとなっている限り

温暖化による気候変動の影響を

避ける方法は

何一つとして

ない

原発を増設することは

核廃棄物を大量生産して

放射エネルギー(能)

の排出源を

ひたすら増やつづけること

にしかならない


核の最終処分とは

核分裂反応が

完全に止まったときにだけ

そう言えること

それまでの長い時間を

文明は

放射能の脅威に

四六時中

怯えて過ごすことになる


化石燃料の消費を減らすのは

不可能なことではない

既存の電源モデルには

不幸にして

それができない

というだけのこと


発電機に備わっているタービンの

回転数を減らせば

資源の燃焼は抑制できる

だが

それは

周波数を維持することが

できなくなる

という意味をもっている


地下資源の燃焼量を減らすには

熱効率を高めて

温度を一定に保つようすればよい

蒸気発電である以上

蒸気圧を一定に保つには

それ相応の燃焼量

というものがどうしても欠かせない

電力需要が減った深夜であっても

発電所の燃焼炉では

蒸気圧を維持しておくために

常時安定的に

化石燃料を

燃やし続けていなければならない


燃焼量が減ると

蒸気圧も低下して

発電機の回転力が失われ

回転数は減りはじめる

それは

周波数の変動となって

生み出した交流電流を

使えないものにしたり

取り出せないようなものにしたり

する


この制約があるために

これまでに採用されてきた

あらゆる温暖化防止対策が

徒労に終わっていた


国が投じてきた

環境対策のための国家予算のすべて

が無駄に消え去っていた

ということなのだ

つまり

無効な需要をただ単に

国が積み重ねてきた

ということが

経済成長を阻む最大の原因

を構成させている


二酸化炭素を実際に減らす効果が

実際にあったのなら

それは地下資源の輸入量を減らす

という恩恵を

すべての石油消費国へと

与えていなければならない

だが

温室効果ガスの濃度を

実際に希釈させる

という実効を生み出していた

という事実はない


現状で見る限り

大気中の二酸化炭素濃度は

着実に増加し続けている


国による莫大な環境投資が

有効需要の創出に

まったく寄与していない

という事実が

世界中の経済対策から

乗数効果の発生を奪っている


そのたった一つしかない理由こそ

交流電流と直流電流との違い

に留意してこなかった

文明の側にある

身勝手な思い込みを

これまで放置してきた

という無知に基づく

誤ったその姿勢


電力消費を止めていた時間の分だけ

発電所の燃焼炉の稼働率が

本当に減っていた

とする事実を示すデータは

公表されたものが

何一つとしてないのだ


節電で二酸化炭素を減らすことなど

本来

あり得ない

話であったのだから

まことしやかに

それが可能である

かの如く思わせてきた

政官財の

有害成分の集合

からなる利益共同体

による無知への誘導が

世界中で実施されるようになっていた


交流送電の仕組みを活用すると

電力を増幅する効果が

簡単に得られる

この事実にすら

言及した事例がないほど

業界は秘密主義を

貫いてきた


気候変動による異常気象の多発

という変化は

この恣意的な誘導を実施する目的で

そこに関わってきたすべての個人に

重大な責任がある

ということを指し示す


事実関係が詳らかとなったとき

当事者の総ては

犯した罪の深さ

というものを

改めて思い知る


経済の低迷と

気候の変動とは

対応する関係性が

成り立つようになったことによって

地表へと産み落とされた

粗末な事態


正しい認識能力を失っていなければ

環境負荷のない

健全な電源を開発する程度のことは

90年代半ばころには

既に完成して筈なのだ

無知が禍となって

地球環境と経済成長とに

同時に祟る時代を

いま

ここに

迎えている身の不運は

認識能力の欠如

が結果として招いたこと


判断の誤りに原因がある以上

それは

人災


これまで取られてきた温暖化防止対策は

電気代を若干減らして

家計をすこしだけ楽にしたけれど

二酸化炭素の排出量は

まったく減らしていなかった


要するに所期の環境効果など

微塵もなかった

電力会社の収益をただ減らし

その損失を消費者へと

後日押し付ける結果を生んだ


節電を国の指示でやった

3.11直後の三年間は

電力料金の見直しが

繰り返し行われていた時代と

半年程度のディレイを挟んで

重なっている


電力会社に

温暖化防止対策の実効性を確認するよう

迫ったとする経緯は

一例もない


実証されていない効果を

そのまま鵜呑みにしてきた

ということが

温暖化を止まらないものにした


節電行為と二酸化炭素増産との間には

負の相関関係しか

存在しない

自然エネルギーの導入と

それによる電力買い取り行為の間にも

同様に関連性は見当たらない

電力を買い取って

それを消費者に再販売した

とする事実があるのなら

決算書には

仕入れと売上げとが

一対一

の関係で成り立っていなければならない

その記録に関する記載は

確認されたものが未だにない


技術的に不可能なことを

可能だとしてきた過去の一切が

清算を迫るときが

やがて

当事者のところへと進み出る


電力消費をどんなに減らしたとしても

地下資源の燃焼による消費

が減ることなど

断じてない


高圧の長距離送電で

このインフラが成り立っている限り

温暖化現象が改善される

と期待してはならない


電力以外の分野なら

省エネ効果は間違いなく

得られる

交流電流には

それができない


交流電流というものは

一方通行の電路で成り立っており

接地点で

地中へと最終的に消え去っていく

さだめ


直流電流は回路を形成して

電池電源へと電流を導くが

交流電流は

電位の最も低い地中へと

捨て去らせることしかできない


この接地電流が将来

どのような変化を地球へと及ぼすのか

ということは誰にも分からない

研究者がいないのだから


電流の違いを

きっちりと弁別してこなかった

ということが

電気製品のスイッチを切れば

電力の消費が消えて

電流の供給も止まる

と思い込ませることとなり

二酸化炭素が実際に減っている

と国民を一律に錯誤させてきた


そのために国民は

回路と電路との違いを見ることなく

電気製品のスイッチを切れば

電流が止まっている

と未だに固くそう信じ込んでいる


電流は止まっていることが

本質的にできない

動態(磁場変化)を有する

ということが

電流をそう呼ばせている


停止した電気は

もはや電流ではなく

帯電状態にある静電気となっている

この事実を承知していながら

節電すれば

化石燃料の消費が減る

と単純に信じ込んでしまうほど

知識階級を構成する上部構造は

その思考力を機能不全へて陥らせ

当該事実を理解することも

できなくなっている


停止状態となることが不可能な

交流電流を

節電で止めている

と思うことそれ自体



そもそも不可解

直流電流になら可能であっても

交流電流には不可能なのだ


脈流がある以上

血流は動態を維持できる

交流電流もまた同じ

直流化は整流を素子通じて

脈を消す行為

蓄電することによって

リップルを消滅させ

電力の再利用を可能ならしめる


総ての事業所が

束になって節電しても

二酸化炭素を減らす効果は

つまり

ゼロ

家庭についても同じこと

実効値を見ずに

名目値だけをみて

温暖化を止めた積もりになっている


なんと愚かなことだろう

環境の劣化は

このようにして

経済の劣化を急がせる
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