こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

か け ひ き

2015-05-31 07:16:34 | Weblog
世界中の政治指導者に

政治資質

というものが不在

となっている時代には

国家は

それぞれに定められている

その方式の通り

勝手に衰える


世界の現状は

逼迫した状態にあり

どこを向いても

不安定な世相

を反映して

未解決の課題を

あまた積み残す

様相を深めつつある


健全な判断能力というものは

浩瀚な思考

の裏付けに基づく

合理的な選択

の関与



を前提とする


思考力は遊びを通じて養われ

その経験の累積が

交渉事の場で

取捨選択を容易にし

意識を進化させ

納得のいく解

を見つけだす

糧となる


日本の国会では

いま

複数の隣国から威圧された

というだけのことで

憲法解釈を

柔軟にするための算段

を整えようと腐心し始め

状況の変化

に即応できるよう

予め行動の制約を

最小限のレベルへと

引き下げるよう

内閣が旗を振る姿が

顕著となった


今では

特定の勢力による

身勝手な法解釈



独善的に通用する

という風潮さえ

通用する

時代となった


幼少期に於いて

熱心に遊ぶための時間

を捨てるよう

周辺から一斉に迫られた子供たちは

知識量で個人を差別化する

という習慣を受け容れ

自らの本心が決して望まない

進学と就職を容易にするための

教育制度へと

率先して組み込まれていくことを

社会から求められていることに

異を唱えず

自発的にシステム内部へと

突入していくことが

教育の眼目

だと信じ込まされている


高等教育を受ければ受けるほど

知識の量は応分に増えるのだが

それがもつ生来の本義

を考慮するための時間が

反対に顧慮されなくなっていき

思考力を錬磨するための工夫

を凝らす機会を減され

自動人形

のように

社会制度を構成する一成分

へと自らを他動的に追い込んでいく

生活を是としてきた


一元的に標準化された

単一の

思考

を互いに確認し合うその過程で

判断の正当性を

自発的に納得する

という習慣が

東大紛争後の教育改革の結果として

作りあげらられてきた

学生は教育制度に対して

必要以上に従順となり

批判精神をもつ自由を

手放した


いまでは

世界に誇るべきその憲法を

国会が骨抜きにする

その方法を編み出すことに成功し

戦闘能力を国が身に着けていながらもなお

戦力の不保持を内外に誇っている

という奇異な政治姿勢を一般化させた


指導者がもつべき

判断能力に有効性が不在なら

望ましからざる結果を

ひとり善と信じて

勝手に導こうと努めようとする

経過を残す


先の大戦の開始

がまさしく

そうだった

その終焉が被爆体験の強要だった

ということが

独善の結果として今に残された


歴史の経過がもつ意味を

とりわけ

日ノ本の民は

自戒するようになったのだったが

戦後70年となる今年

顛末を忘れて

居丈高に振る舞おうと努めるその姿こそ

ま こ と に あ は れ


開戦前夜

補給路を連合国によって

すべて断たれた当時の日本が

国際連盟を離脱して

真珠湾攻撃を行うようになったのは

日本包囲網を設えた当時の米政権

の思惑に

ものの見事に嵌められてしまった

指導者たちのもつ自意識の高揚



それを齎した認識不足

の相乗効果による

不毛な結果


アメリカはそれと同じことを

ウクライナを巡るロシアに対して

またしても

実行した


国会の成員の多くは

核の傘がなければ

不安で眠ることもできない

ほどの心配症を患っている

脅されると

心細さでいっぱいになる

というありさま

は国民のよく知るところ


臆病者は真っ先に身構える

それこそが弱点の所在を

如実に教える行為なのだが

頓着せずに

勝手に反応してしまうからこそ

虐げられる身分となることを

周囲から迫られる


いじめの構造と

それはよく似ている


遊びを通じて駆け引きの機微を鍛えられてきた

諸外国の政治指導者たちとは

較べものにならないくらい

駆け引きを鍛錬する機会を

日本では教育制度が奪っていた


敵が不在

という長い時間が

外交交渉をするための能力を

この国から奪ってきた

想定外の反撃を受け

面喰ってたじろぎ

うろたえてしまう

のは弱き者の通弊なのだ


たとえ世に優れた憲法

があったとしても

それが優れた武器になる

ということをまったく理解しようとせず

力で世の中を平定してきたアメリカに

ひたすら頼る

コバンザメ様の

依存する暮らしで

これまで満ち足りてきた

そこには自立志向という国の姿勢は

微塵も窺えない


中国に公船による領海侵犯

を有効だと思わせてきたのは

日本側の姿勢にある

戦略思考の不在と

それによる軟弱な態度


単純極まりない威圧目的の脅しにさえ

震え上がり

実績のある憲法すら変えてしまいたい

と思わせた中国のとった戦略は

日本政府がもつ固有の弱点を

率先して詳らかしてみせた

という点で

有効なものとなっている


臆病者は己の弱点

をよく承知しているが故に

その部分を真っ先に隠そうとする

だが

その行為が

ウィークポイントの所在を

敵に自ら明かす

ということになるのを

遊びを通じて培ってきた戦略思考で

見通している相手にとって

却って増長させる最大の動因

ともなっていることに

まだ一向に気づかない


日本の政治家が臆病風に吹かれていると

最もされたくないことを

相手の国は好んでする

駆け引きとはそういうこと


臆病者にとって

平和憲法は

弱点としてしか

目に映らないものなのだ


同じ弱点を

攻撃ツールとして使えば

相手の土俵を変える効果が

すぐに得られる

同じ土俵で戦っているうちは

膠着状態へとはまり込み

力による消耗戦へと

必然的に発展する

このパターンは

歴史の通例となっている


憲法解釈を柔軟にする

という日本風のアレンジは

政府の脆弱性を却って鮮明に露呈させ

国民を一層不安な状態へと

追い落とす


その効果が顕著であればあるほど

同じ内容の攻撃を

相手の国に繰り返し

執拗に

続けさせることになっていく


相手の弱点を知れば

戦況は逆転する


力に対して力で応じていたのでは

過去の歴史を繰り返えすのみ

不毛な結果にしかならないことなど

避け

経済発展を共に目指す立場へと戻るなら

小異に拘る必要は

消滅する


戦略意識のない政府を

威圧すれば効果的

だと相手に思わせてしまったということが

対米依存をより募らせ

真の独立を

日本政府に遠ざけさせた

最大の原因


戦後復興の途上で

フランスの大統領となっていた

ド・ゴール将軍は

貿易代金の決済を

アメリカの通貨であるドルではなく

正貨としての金でするよう

兌換をアメリカに求めた

貿易大国であればあるほど

金の保有率は自動的高くなる

ドルを基軸通貨の地位から追い落とし

フランを基軸通貨へと昇格させる効果が

短期間で得られる

という点に着目したことが

後のドルショックへと繋がっていくことなり

アメリカをして金本位制から

一方的に離脱させた

そのきっかけとなったのである


物理戦へと持ち込むのではなく

頭脳戦へと持ち込んだ

ということが

アメリカに青天井で

ドル通貨の発行を

可能ならしめた


知識の量をどんなに高めても

高度な政治判断など

およそ俗人には不可能

知識の質的向上が

国際経済の発展に寄与した

という事例に学ぶべきだろう

金本位制は特定の鉱物資源の絶対量

という上限に資本の移動を縛っており

経済規模を拡大することに

限界を与える元凶となっていた


ド・ゴールの頭脳的謀略と

アメリカのそれを超えた知性とが

70年代以降の国際経済を

急速に発達させ

信用経済を生み出して

制限のない金融市場による

活発な市場経済化を

短期間で成り立たせるよう

はたらいた

まさに勿怪の幸い

というべきことであったのだが

それが資本の論理を追い詰める契機

となっていくことを

知識階級が

これから一斉に知る

その時が近づいている


途中経過を眺めると

世界は格差社会の拡大に苦しみ

貧困を起源とする破戒活動

を正当化するための信仰を根拠にした

個人の意思によらない

集団的なバイアスを先鋭化させ

社会資本の喪失を急ぐ

様相を次第に強めるようになっていく


武器を持たないという優越性を捨て

武器に手を伸ばすことを是

とするあらたな憲法解釈と

対米依存の強化とで

外圧をカワそうとするその政治姿勢は

あまりも下劣で

且つみすぼらしい


やればできていた

エネルギーの自給自足体制

の確立をなおざりにしてきたそのツケが

安全保障政策の強化を

いまになって急がせる


環境復元能力を持つ

優れたエネルギーの開発を優先していれば

地下資源を巡る軋轢の一切

とは無縁であった

エネルギーコストがゼロ

ならば

あらゆる既存のエネルギーを

その性能に於いて

凌駕する


小さな電力を増幅するシステムに着目すれば

エネルギーだけでなく

必要なものすべて

を自給自足する体制の構築は

夙に実現していたことだろう


国の劣化は

国会の劣化に同じ

国会の劣化は

教育の劣化にひとしい

思考力を鍛錬するには

幼少期に好きなだけ

遊ばせること以外に

有効な方法は

ない


教育の高度化が

国民から思考力を奪い

十分に機能していた憲法に

勝手な解釈を許して効能を狭め

地下資源に執着して

自らを被爆させた国のもつ当該兵器に

国民を頼らせることを

社会通念として一般化させてきた


批判精神の欠如という事態も

思考力の不在が起源

諸悪の根源は

答えが用意されていることしか扱わない

教育のあり方

にある
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振 り 返 り

2015-05-24 08:05:29 | Weblog
石油ドル本位制

と呼ばれている現今の枠組みが

基盤として構築されるようになったのは

ドルショック

という金本位制からの

アメリカによる

一方的離脱

のあと

当時の大統領だったニクソン

の独善的な決断

を起点とする画期的な変化が

71年夏に引き起したこと


ドルの通貨価値を裏付けていた金塊

というもののもつ有限性

に見切りをつけた決断だった

ということを

その後打ち出された変動相場制への

速やかで円滑な移行が

よく物語る


これにより

ドルの通貨供給量は

物理的な制約から解放され

自由となり

青天井で

制限なく

いくらでも発行できる

通貨

へとドルを変化させていくこととなった


経緯は省くが結果として

原油相場を決定する

世界市場から見れば明らかにローカルな

アメリカの一機関に過ぎない

WTI での取引結果を

世界の市場は参考として

取り入れざるを得なくなり

機軸通貨となっていたドルでの決済

が必須の要件

へと祀り上げられていくこととなったのだった


地下資源を必要とするすべての国では

自国通貨を売って

アメリカから

ドルを

購入しておかなければならない


外貨準備高が少なければ

産油国は

原油の輸出に応じない

それまで買い手市場であった原油相場は

売り手市場へとたちまち変化した


そのシフトを急速に加速したのが

73年の第一次オイルショック

ドルショックはその二年前

71年に起きていた

その時から正価であった金に代わって

ドルが基軸となる制度

所謂石油ドル本位制

という枠組みが構築された


終戦の一年前

44年のブレトンウッズ会議で

ポンドに代わる新機軸通貨

となるよう決っていたドルが

貿易代金の決済通貨として

戦後直ちに機能するよう

準備が着々として

進められていた


これをブレトンウッズ体制と呼ぶ


78年にはイラン革命による

第二次石油ショックが唐突に始まった

70年代とは

ベトナム戦争終結

やドルショック

石油ショックなどの

大きな社会的変動が

立てつづけて起きた時代

であることを意味する


国際経済は金のもつ量的制約から離れて

制限なしに

世界市場へと流れ込み

ドルがなければ

地下資源を輸入することもできない

という条件が設定された


化石燃料を燃やさなければ

電気も熱も得られない

経済を成長させるためには

産業のコメと言われた石炭と

それにとって代わった

使い勝手の良い

新しい液体資源

つまり石油



気体資源である天然ガスの確保

という条件

を満足する義務が世界へと課せられた

ということになる


先進諸国が市場規模を拡大すればするほど

地下資源への執着は

経済成長にとって

より欠かせないものとなって

高まる

石油輸出国機構オペックが結成され

希少価値がそこで原油へと付与された

それが原油相場を高める

という展開が世界中で一斉に始まった


市場経済化への移行を

急ぐようになった国際社会の中では

世界の生産基地となることを目指してきた中国が

とりわけ地下資源への執着を

短期間で一層強めることとなった


それまで安定していた日中関係を

こじらせ悪化させることとなったのは

地下資源の持つ本来の価値

に気づいた共産党政府のもつ認識

の変化とその高度化とが

尖閣を巡る領有権に関する

所有意識を募らせたからだった

民主党政権時代に

問題の棚上げで合意していた

日中国交回復時の約に背いて

現状を一方的に変更し

所有権を有する個人から

日本政府の帰属へと変更した

ということが

その後の日中関係に

重大な影響を及ぼす起源となった


寝た子を起こすことになったこの行動が

中国共産党政府の反発を買い

軍事予算の増加を却って急がせた

ということになる展開である


軍備拡張の原資となったのが

ドルの持つ過剰流動性だった

アメリカはドルの供給を

世界中から迫られており

ドルの需要水準を

石油消費国からも迫られる

という状況に置かれていた


ドルの供給を怠れば

たちまちドル高となって

アメリカの貿易輸出は

赤字幅を拡大する


そこで先進五か国に働きかけて

ドル売りの協調介入を実施した

この時の会合で採択したその結果を

プラザ合意という

85年秋のことだった


G5の加盟国は手持ちのドルを売って

外貨を買う

という行動を一斉にとった

その時に買われた通貨が

日本の円

大量の外貨が海外から日本へと流れ込み

それが不動産市場へと

集中していった

不動産は絶対に値下がりしない

という土地神話が

当時信仰されていたからだった


日本経済にみられる土地バブルは

その年の冬から

90年三月末日までの間続いている

89年10月には

不動産融資の総量規制を

翌年四月一日に施行するということが

当時の閣議で了承されていた


バブル経済の崩壊に気づかなかった期間が

92年に掛けて三年ほどあり

その時代のことを

後に不作為の三年と呼ぶようになった

これを含めて失われた10年が始まって

コイズミ政権の時代に

それを倍の20年へと拡大させた

三倍の30年になるのは

時間の問題

に過ぎない

と25年を閲した今では

そう広く思われるようになっている


この時代に起きていた一連の政治の失敗

については稿を改めて記すことになるだろう

ここでは国際経済の反応場

でおきている困った事例

について瞥見する


プラザ合意を起点として始まった

ドル安政策は

日本では円高を齎して

経済のデフレ化を急がせた



その後

中国市場のもつ潜在能力を

国際金融資本が察知し

ドルの安売り攻勢を

官民ともに仕掛けていた

だが

このドル売り政策は

共産党政府がもつ資本主義経済に対する

認識不足によって

アメリカの思うところとは逆の方向へと

働いた


真に皮肉なことである


ドル安と元高とは

同じ経過を意味する変化

一方の低下は他方の上昇となって

平衡を保つようはたらく


日本で止まらない円高を奏功させた後

中国でも止まらない元高を演出しようとして

大陸への投資熱が急増する傾斜を利用して

国際金融資本が一斉に

元高圧力を強めていった

人民元の通貨価値が

共産党政府によって安値へと誘導されている

ことを重くみたアメリカは

国際金融資本を使って

大量のドルを制限なく

野放図に

売りつける挙にでることを企てた


ドル安政策には元安政策で対応する

という単純な理屈で

通貨バスケット制を取り入れた中国は

売りつけられたドル以上に

人民元を過剰供給することによって

元ドル相場を安定化させるよう配慮し

恣意的に為替相場を誘導する行為を

政策として採用した


人民元には基軸通貨としての能力はなかったのだが

大量のドルを獲得したことによって

国際経済の主役であるドルの保有高を引き上げ

それを人民元のもつ通貨価値の担保

へと用いることによって

人民元の追加発行を

制限なく行えるよう設えた

この段階で

アメリカの中国に対する通貨政策の失敗

は明白なものとなっていた

アメリカが過剰供給したドルが

行き場を失わないよう

速やかに回収してきた

グリーンスパンの時代は終わり

政策金利を果断に調節することによって

過剰流動性を吸収してきたFRBは

アメリカ大陸へとドルを大量に帰還させるより

直接中国大陸へと流れ込むよう

新たな道筋をつけるようになっていく


2008年秋のリーマンショック以降

その傾向は余計に強まり

過剰流動性は

アメリカ本土の各市場が吸収できる量を

既にはるかに超えるものとなっており

巨大市場を有する中国大陸へと

投資目的を兼ねて流入させることが

通貨管理の手法として急務

というコンセンサスが作られていた


石油消費国の多くが経済成長を急ぐようになっていき

それがアメリカに対するドルの供給圧力を高めさせ

過剰流動性を

既存市場で吸収することが困難となっていた

丁度その頃

中国では

経済成長が際立って伸びる

という大躍進の時代を迎えていた

大量のドルを労せずして手に入れていた中国では

世界中で投資行為や

消費行動に人民の意識が高まっていき

農業国として貧困に喘ぐ

という歴史を持つ大国が

にわかに

国際経済の主役となっていくその様子を

世界中が傍観する

という時代を産み落とすに至った


アメリカが過剰発行したドルの大量供給が

人民元の発行を

無制限に高めさせることとなり

海軍力を短期間で増強させる

その原資となった


同時に地下資源を確保するために

公海を私物化する

という暴挙を急がせている

という事実が

国際社会に

新たな問題の解決を迫っている


元はと言えば

アメリカの通貨戦略の失敗が招いたこと

過剰流動性が信用経済を拡大させ

ドル経済圏を主導してきたアメリカと

ドルの供給事業を生業としてきた

国際金融資本

即ちかつてのドル資本

とが

国際経済だけでなく

国際政治の場に於いてもまた

火種の供給源となっている

ということなのだ


だが

地下資源にとって代わるほどの

有益で廉価なエネルギー創出法が世に出たとき

一切の枠組みは

総点検することを

否応なしに迫られる


日本がそれまでに

一連の経過に正しく学んでいたのであれば

世界を指導する役割

という名のお鉢がこの島国へと

やってくる



一度失ってしまった思考力を

急いで取り戻しておかなければならない


考える力が残されているのであれば

問題認識能力は備わっていなければならず

経済政策や政治判断を

悉く誤るような粗悪な失態を確認する

などという事態と遭遇することは

当然ながら

起きてはいなかった


これまでの来歴を

概略として知っておくということは

ひとと国家の将来にとって

大いに役立つことだろう



中国経済の成長率低下と対中投資の減少には相関がある。
中国に対するドル売り圧力の低下は、人民元の大量発行を抑制する効果を有する。
AIIBの設立とそのタイミングの決定には理由がある。
中国が元気な時代は遠からず終わる。
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現 実 認 識

2015-05-17 08:31:44 | Weblog
日銀による異次元

と称される金融緩和の実施政策は

規模を異常なほど膨らませた

金融措置

で終ろうとしている


量的に異常な

只の緩和措置

に過ぎない

という成果なき金融政策

だったということを

確定させた


誤った対策を実施

してきたことによって

通貨供給量は

二年足らずで

二倍以上の規模へと膨らみ

300兆円へと達した過剰流動性は

市中へと直ちに吸収されはしたものの

多くの金庫を

水ぶくれ状態

にしただけで

物価の上昇を引き起こす

効果を

円安以外に生み出せずにいる

という現状を

置き土産として

国民に残しただけだった


余りにもお粗末に過ぎるこの経過は

成果の実現を待つまでもなく

実施される以前から

既に

失敗に終わることが

明か

なものだった


血気に逸る

リフレに偏った想念に

支配されていた指導階層にある者たちが

景気にインパクトを与えようとして

あの仰々しい

異次元

と称する異常な金融緩和を

二度

に亘って

行った


だが


設定したインフレ目標には

依然として

遠く及ばないレベルに

経済は置かれ続けている


このほど

日銀総裁自らが

率先して認めた

ということを

昨日(五月十四日)

報道がうち揃って伝えていた


浅慮が導いた単なる愚行

不正な判断が

為替相場で産み落とした

購買力平価の一方的下落

を意味する国民の側の損失と

その後始末とを

今後の政策の強化

に期待する

という首謀者自らが語る

不首尾の経過が

言い訳となって残された


これら一連の

粗末に過ぎる顛末が

経済史に記録される運び

となった


責任の所在が

詳らか

になるまでの間

しばらく放置しておく

というのが

おそらく

最善手


自浄作用が働けば

問題の本質は

すぐに浮上して

改まる


事実認識が

その時なお

不十分であるのなら

同じ過ちを

この先

何度でも

繰り返すこととなる

この拙い経過のいちいちは

失われた二十年の

記憶を呼び覚まし

今年

二十五年目

となる失われた年月を

甦らせた


思考力の欠如が

判断能力を失わせ

決断力だけが際立った

というのが

今回の措置がもつ

特徴のひとつ


己の不明を恥じることができるなら

経済再生プログラムの策定に

根拠は宿り

合理性を伴って

希望を灯すこともある


学習とは

事実が教えた種々(クサグサ)を

謙虚に学ぶ

こと


強気の発言を続けていたのだったからこそ

状況を

却って悪化させて

しまった

という単純な

はなし


それに尽きる


国民が今後蒙ることになる

その迷惑の種が

こうして列島へと残された


高等教育は

思考力を

知らぬ間に

奪い去る


知識の量を問う教育は

その質に於いて

劣る結果を

国民へと

一律に押し付ける


バブル経済崩壊のプロセスもまた

そうだった

その後の不作為の三年と

失われた二十年

デフレスパイラルの17年と



90年以降

重なり合い

アベノミクスを

ついに産み落とした

という経過である


経済政策での失敗に先立って

金融政策での失敗が露見した


あまりにも愚かな経過

と言わなければなるまい


教育の失敗は

指導者と国民すべてに

公平に

祟る

ものなのだ


改めるべきは

教育システムの基盤

とそのあり方


速やかに現状を再点検することにより

知識のもつ本来の意味と

無限に広がる応用余地の

再認識とが

可能となる


教育に健全性が備われば

不具合はたちまち消え

望ましい経過が

そこへと

しかと残される


知識があっても

その使い方が間違っていたのなら

それは

損失の供給源

となるばかり

優れた頭脳に恵まれていながら

使い方

活かし方

に未解決の課題を残していたのでは

生産性は上がらない


一向に止まらない

温室効果ガスの大気中濃度

とそれがもつ本来の意味を

隠し続けている電力業界の態度から

或る秘密を

知ることができる


交流電流を本当に知っていたのなら

省エネ節電には意味がない

ということくらい

咄嗟に理解できていた


交流の電路を

直流の回路と同一視してきた

ということが

無駄な国費を

環境投資の分野

へと一方的に積み上げさせ

損失を徒に高めさせてきた

ということが

財政赤字拡大の

最大の推進力となっている


一連の経済対策が有効であったのなら

失われた二十年など生じてはおらず

デフレ経済に陥る

などということも

起きていなかった


判断の誤りが招いた損失の規模は

余りにも

おおきい


指導者を自覚する者たちは

すべからく

自戒せよ


政策の失敗が

国民をこれほどまでに

苦しめている

濫觴を手繰れば

教育の失敗へと

至る


判断を誤ったと知った時

足を止めて

措かれた場所がどこか

ということを

再発見しておかなければならない


盲目状態の指導者は

状況を

一層悪くする


現実認識が正しくできているのなら

有効界へは

あと一歩


だが

失ってきたものは

既に多く

そして

余りにも大きい
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発 掘 作 業

2015-05-10 06:47:52 | Weblog
エネルギーは

質量と光速度を二乗した値

に等しい


この事実を

E=MC2

という等式にしたのが

アインシュタイン


重い物質であればあるほど

それは

巨大なエネルギー

を内包しており

その中の一部は

人工的に

原子核崩壊を導くこと



できる

その過程で

高いエネルギーが

効率よく取り出せたことから

核の兵器化が推進され

文明に掛けられていた

自然界以外からの淘汰圧は

これにより

極大化した


その反省から

破壊を目的としない

優れたエネルギー創出法が模索され

熱を生むための核分裂反応に

経済効果を持たせようとして

原子力発電所が作られた

いまや

世界中いたるところに

それがある

という状態になっている


核分裂反応の再現に成功し

先の等式が

地表でも成り立つ

という事実が

この時に証明された


その最初の人体実験の実施場所

となったのが

ヒロシマ・ナガサキ

ということなのだ

核種の異なる

核分裂反応だった

ということが

アメリカの意図の所在を

よく物語る

ウランとプルトニウムの違いを

知るために

相次いで原爆を投下したことで

破壊力のもつ絶対性が示され

世界大戦は

その時を境に

漸く終わった


戦後世界は核開発競争へと遷移し

数百回に及ぶ大気圏内核実験が行われ

その後放射性降下物の拡散を防ぐために

地下核実験という方法を採用し

それから

未臨界核実験という方法へと

変化していった


核を保有する能力を誇示する目的で

放射性物質を意図的に検出させる行為を

北朝鮮に実行させただけでなく

戦略核の開発を急ごうとする国

を複数

相次いで出現させる

という経過を経て

核の脅威を

日ごとに募らせている

という現状を導いた


高い熱エネルギーが得られることを

アメリカが日本人

数十万の命と引き換えに証明し

戦争をついに終わらせた


その一年前の段階で

既に決められていた

戦後復興の枠組みである

所謂ブレトンウッズ体制に従って

基軸通貨をドルと定め

国際経済の中軸へと

アメリカが躍り出た


1944年の7月に

連合国代表が集まって合議し

その10ヶ月後の五月はじめに

ヒットラーの服毒自殺が確認され

第二次世界大戦大西洋戦線は終結した

その三ヶ月後の8月には

第二次世界大戦太平洋戦線が

終っている


連合国による空爆が

次第に熾烈なものへと

エスカレートしていったのは

ブレトンウッズ会議以降

になってからのことだった

戦後復興のプログラムが

予め作られていた

ということが

空爆が生んだ

無辜の犠牲者の数を

不必要に積み上げさせた


連合国側には

二正面作戦に対する負担

が当時既に顕在化するようになっており

また

共産主義と民主主義

計画経済と自由経済という

複合型二元論による正邪の根拠

がもつその不安定さ

というものが生む対立の構図から

支配体制のどちらかへの統一を

当時の世界は

迫られるようになっていた

戦後政治の反応場では

地球規模の思念の違い

が生んだ巨大な軋轢に

支配される関係が

成り立っていた


科学の成果である核分裂反応が

戦争を終わらせるための

唯一の手段

という認識が当時醸成されており

自由主義的資本主義体制を掲げるアメリカと

共産主義的社会主義体制の盟主となっていたソ連邦との

双方が共に覇権の確保に執着するようになっており

その主導権をめぐる軍拡競争が

戦後体制の枠組みを決する

有力な最後の手段

と見做されていた


アメリカが日本上空で行った

原爆の人体実験からほどなくして

ソ連は核実験を

百回以上に亘って実施し

その後相次いでイギリス

フランス

中国が核保有国となる

実証実績を積み上げてきた

この時代に核を保有することとなった

当時の連合国の主要五ヶ国が

拒否権を持つ国連の常任理事国として

国連創立当初から

認められる存在となっている


戦後世界の秩序と安寧の枠組みは

核保有国を中核として成り立つ国連が

かろうじて

保っている


時代は下り

核の有害性の高さを

世界中がよく認識するようになっていき

核拡散防止条約を発効させて

一定の歯止めをかけた


その後

インドとパキスタンが相次いで核実験を行い

北朝鮮も核の保有を宣言し

イランがそれに続こうとして

世界中から

経済制裁を受けるようになった

という経緯がある


戦略核をもつということが

最大の防衛能力の保持

である事実に着目すれば

すべての国家が

核を持ちたがる

ようになるのは

当然の帰結

核の廃絶など



のまた




唯物論を前提としてきた既存の科学は

文明を急速に発達させたが

生命にとって

最も即効性の高い

有害な放射性廃棄物を量産することとなり

地球環境を率先して劣化させる行為を

際限なく繰り返す

そのサイクルから

抜け出せない状態を生み出した


温室効果ガスの濃度を

ひたすら高めつづけて

まったく減らせない状況を

この地上に設えた事実が既にあり

新自由主義によって

経済を限定的に賦活させはしたものの

貧富の差を極大となる値にまで乖離させ

テロ活動を誘発し

1%対99%へと

階層を二つに分極させ

中間層が保っていたグラデーション

を短期間で消し去った


これがこれまでに

科学教育が行ってきた

獲得識知の上に措かれた

安全保障体制の

行き着いた果て

その荒んだ海辺の光景


余剰次元の概念を科学へと取り込むと

発想の自由度は飛躍的に高まる

地下資源を必要としない未来電源は

唯物論的発想からでは

絶対に生まれ得ない


超電導現象の応用展開が

これまで限られていた

というのは

それが

唯物論的合理性から

逸脱するレベルのものであったから

特異的な現象は

理屈抜きでそれとして

率直に受け容れるべきものなのだ

核を生み出してきた科学が

己の限界を

その内部に抱え込んでいる

という姿がみえる


特異現象を

唯物論で説明することは

できない

だから特異的だと形容される

余剰次元に関する研究者たちの当惑振りは

科学教育の限界を

よく映し出すものとなっている


超伝導は一部で既に実用化されており

最先端の医療機器MRIとして

広く世界中で普及しているだけでなく

日本では

リニアモーターカーを浮上させる高磁場を作り出し

線形の駆動推進系と併用することで

高速性能の高さと効率とを

反復証明してきたという事実がある

だが

電磁相互作用とその他の力

とを統一的に説明することは

まだできない


超伝導現象を電源システムに取り込む

というだけのことで

エネルギーコストはたちまちゼロと化す

イニシャルコストは必要だが

運用コストはかからない

コストアップ要因を除外できない

すべてのシステムは

最終的に淘汰される


永久電流は絶対に減衰せず

回路を無抵抗状態で

果てしなく流れ続ける

永久電流が存在する以上

そこから誘導電流を

引き出すことは

極めて容易

そこらじゅうの変圧装置が

既にやっているのと同じ

実に簡単で単純なしごと


唯物論は

限界領域を自ら設定して

ひとを

却って盲目にしてしまった

文明にとって必要なのは

包括的制約からの

すみやかなる解放

自発的意思をもつことによる

そこからの離脱

壁は打ち破るためにこそ

ある


思考の自由度を

狭くして

窮屈な世界観に

囚われていては

ならない


文明がもつ認知能力を

超える領域が広範囲に存在する

ということは

経験的に

よく知られている

その代表例の一つが

暗黒物質


実証できない項目を

否定し続けてきたその歴史が

証明能力を超えた領域を

余剰次元という表現で

片づけようと謀らせている


科学的に検証できない分野に関することは

思念を凝らすことによって

かなりな程度

核心へと近づける

アインシュタインはそれを

思考実験と呼び

相対論を導いた


即物的認識手法の継続的採用が

この窮屈な世界を

文明へと与えた

ということになるだろう


解放されるべきは

意識などではなく



とそれがもつ

まことに特異な

未知のエネルギー体質


身勝手な意識に批判を加え

物欲を自在に制御して

共通利益となる領野

への到達を相互に目指す


宇宙に多次元構造を措定すると

意識と魂の融合は

高次の認識を

たちまち誕生させる

解放とは

桎梏を外部から取り除くこと

思考の自由度を取り戻すことは

意識の解放を意味し

魂に

何事かを思い出させる


ひとの潜在能力を奪っているのは

身勝手な独善に基づく

不正で狭量な知識

唯物論と形而上学の間にできている境界は

意味のない

必要以上の知識が齎した

蒙昧の沼


知識過剰という無知状態が

産み落とした

愚かなる罪の産物に

文明は

こうして

自ら縛られていて

その事実に



気づかない


宇宙に必要なものは

そこに

予め

投企されている

只それだけの

こと

一切の発見は

宇宙から掘り出された

所与の産物
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事 実 誤 認 ②

2015-05-03 07:08:06 | Weblog
ことしも

例の

クールビズ

と呼ばれる

摩訶不思議な行事が

今月から始まった


省エネ節電に

国民が一斉に努めると

何故か

温暖化が止まる

という

独善的で

身勝手な

思い込みを

理由を確かめることもせず

日本中で

熱心に

取り組む

という

決して報われない季節が

地表へと

また訪れた


省エネ節電が有効となる場合は

直流電源を起点とする

回路だけ

に限られる

自動車の電気系統や

モーターで動くおもちゃ

などが

その代表的な




電気製品のスイッチを切れば

蓄電池は

電流の供給を

その場で

止める

このとき

蓄電能力は保持され

その状態のまま保たれる

電流が消えるのだから

蓄電池の中に

保存されている電気の元は

減らずに残る

自然放電である程度の損失はあるものの

電気回路を機能させる能力は

保持される


水道は蛇口を締めて止めるものだが

それが水

であることには変わりがない

電流はスイッチを切れば止まりはするが

電流としてではなく

電荷を帯びたマイナスイオンへと

還元された状態を維持する


直流回路は

要するに

電池がなければ

成り立たない

電池と名の付くものは

すべて

直流電源であることを意味する


乾電池や蓄電池ばかりでなく

あの燃料電池や

太陽電池なども

また そうである


ところが

生活の場で使われている電気は

みな

電力会社の発電所が作り出す

交流電流で統一されている


交流電流は止まっていることも

貯めておくことも

まったく できない

この止まっていることが不可能な

交流電流を

減らしたり

止めたりすれば

発電所の燃焼炉で

二酸化炭素を生む

地下資源を燃やす量が

何故か減らせる



国全体が

そのように思い込んでいることが

了解不能

共同幻想の代表的な

例題の一つ

となっている


交流電流を止めるには

発電所にある電力供給用スイッチを

切らなければならない

消費者が電気製品のスイッチを切っても

交流電流は

黙々と地下深くへと消え去るだけ

電圧を帯びた電流は

電位差に沿って

粛々と下ることが

できるのみ

その交流電流を

末端で止めることなど

誰であれ

本質的にできない


周波数の関与

を前提とする交流電流は

毎秒

五十回

乃至

六十回

の頻度で

流れる向きを

切り替えていなければならない

常に

動態を維持して

いる必要のある交流電流は

流れている状態から

一瞬たりとも

離れられない

電圧がかかっている状態で

電流を遮断すると

高圧を帯びた電流が

送電線から溢れだす

これが家庭なら漏電

ということになる


国を挙げて行っている節電

とそれが生むメリットは

消費者にとって

電力料金が

直接下がる

という程度に過ぎない


反対に

電力会社の利益は

消費者が節電していたその時間の分だけ

均等に減る

という結果を残す


蒸気発電という電源モデルは

蒸気圧を常時

一定の状態に保っていなければ

タービンを安定的に回していることが

そもそもできない


回転数の乱れは

周波数の乱れとなって

電流に反映される

火力発電所では

化石燃焼の消費を抑制することが

要するに

何一つ

できないのだ


発電機の回転数を

半分に減らせば

50ヘルツの交流は

25ヘルツの周波数へと

直ちに半減してしまう


交流周波数というものは

常に一定の状態を

安定的に持続させることが

できていなければ

ならない

不安定な周波数をもつ交流電流は

エネルギーとして

取り出せないものとなる


無効電力とはそのようなもの


貴重な資源を燃やして

使えない電気を作るほど

愚かなことはない

これが

二酸化炭素濃度を大気中で高めつづけて

電力業界に損失を強要し

失った利益を補填させるために

毎年値上げすることを

習慣づけるようになった

たった一つの

単純な理由


省エネ節電が

仮に有効な措置

であったとするのなら

節電で減った燃料消費の分だけ

地下資源の輸入量は

応分に

減っていなければならない


地下資源の輸入を

節電したその分だけ

確実に

減らすことがもしできていたのなら

資源コストは当然

減少していなければならず

それが電気料金に

キチンと反映されるようになっていたのであれば

光熱費は

同じ割合で

一概に減っていなければ

ならなかった


最も不思議で

理解し難い奇妙なことは

国全体が

交流電流の回路であることを知っていながら

直流回路と同様に

電気エネルギーをセーブすることが

できている



そう頑なに信じ込んでいる

というその事実


更に

国が不正な情報を国民に与えていた

大本営発表

と同じメカニズムが

今の時代でも

未だに残っており

それが公然と

まかり通っている

という不可解な事実

これは学習能力の不在

を物語る


直流と交流の違いを

理解することが

本当にできていたのなら

このようなペテンに

日本人の総てが

呆気なく引っかかる

などという愚かな経過は

生まれてはいない


衰弱した思考力は

止まらない温暖化と

それによる環境異変を

ひたすら積み重ねているだけでなく

血税を財源とする

各種の政策から

その実効性を奪ってきた


国が負った財政赤字の累増

という粗末な結果は

思考力を失った

それ故に

批判精神を希薄化させている

国民のもつ共有意識が

産み落とした

不毛で

不幸な

哀れむべき事態


有効需要へと結びつく筈の

あらゆる投資が

損失を生み出していた

という現実が

止まらない温暖化と

低迷する景気とを

この国にもたらす原因となっている


官僚と選良は相ともに

無効な需要を創出するために

意味のない国家予算を

国会で審議するために

多くの時間を無駄に費やしながら

血税をどぶに捨てるための行為を

善と信じて

昂然と繰り返している


税収が不足したからといって

禁止されている赤字国債を

法律を一年ごとに作り替えながら

補填しつつ

尚足りない分を

消費税率を引き上げて

収支の改善を果たそうとする

安直な方法に執着し

成果のない無駄な努力を

四半世紀の長きに亘って

積み重ねてきた


その結果が

ついに

千兆円を突破してしまった

財政赤字が産み落とした

あの借金の山


原因を作ったのは

無効な需要であることを知らずに

成果なき政策を独善実施するために

血税を投入し続けてきた

国会とその成員

すべて


政府は誤った政策が生んだ

その負債の返済義務を

国民にあるとして

消費税率の変更へと

踏み切った


問題認識能力に欠け

思考力に乏しい国会で

しかつめらしく

形式的な討議を重ね

無駄な支出を

延々と

繰り返してきた

当事者にこそ

債務者としての本然の義務

がある


消費税率は

10%へと高められることが

法律で予め決められているというのは

自らの責任を

事前に回避しておこうとする

あざとい行為


問題の所在を確かめておかないと

この程度の誤りが

国民の目に

まったく見えなくなる


成果なきインフレ転換政策で

国民の暮らしは

却ってより早く劣化し

一向に増えないままの労働収入は

その価値を勝手に減らすようになり

デフレを牽引することにしかならない少子化が

社会現象となって

止まらずに

どんどん肥大していくようになる


問題の本質を知れば

この国に固有の

愚かさの程度がよく分かる

低レベルの判断能力で

高度な政治判断など

行える訳がない


愚か者が率いる

従順な国民が住む

優れた潜在能力を持つ国

の過去の存在は

後代の笑いもの

となる定め


思考力は

個人々々の努力で

高めることが

できるもの

間接情報に依らず

自らのもつ

偏りを排した健全な判断こそ



優れた指導体制の枠組みを

構築させるための

あたらしい基礎となる


直流回路と交流回路の違いを

直接

自らの判断で

確認することから

まず始めよう


思考力をとり戻せば

批判精神は

まっすぐに伸び

たしかに育つ
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