資本の論理というものは
自らの首を
自らの手で
締める
方向へと
その動きを
このところ
俄かに速めだしているようだ
繁栄を目指すための
最も合理的な手段
だと思われていた
これまでの資本制度というものは
TPPなどの
市場拡大を目指す
統合型の組織化
を目論むようになったのだが
利害関係の調整が
結局うまくいかず
宙に浮いた状態で
今もなお
空間
を漂っている
マクロ経済で顕在化した
市場統合のベクトルがあるその一方で
民族や宗教の違い
に基づく
分離独立の動き
つまり
分散化の動きも
また
同時一斉に
先鋭化しはじめている
ウクライナとロシア
スコットランドとイギリス
カタルーニャとスペイン
ウィグルと中国
などの歴史的事実を背景とする
固有の調整圧力を
急速に募らせるようになっている
その他の分野に該当する中東では
宗派間の対立による
政治主導権を巡る
独立
を目指そうとする勢力間の争いが
国際社会に敵対する
剣呑な姿勢を
より鮮明にする様相を呈している
貧困を強いられるようになった国の一部で
突出した反応とみられるムーブメントが
経済力学を
要素として採用してこなかった
一連の
拙い政治を積み重ねてきた地域に於いて
内圧を次第に高めていったその果てに
数々の軋轢
を
無秩序に生み出し
その拡散を
所構わず
繰り広げようとしている
政治の劣化
という背景が当事国のいずれにもみられ
民族の自決権を確保することによって
統合体国家であるが故の
避けようとすれば決して不可能ではない
巨額の損失を
保護
しようとする国民の一部
による健全化を目指す運動となって
顕在化した
とみることができる
政治の劣化は国民の貧困化を急がせ
資本の劣化は市場の拡大を急がせる
この循環構造を断ち切らない限り
破壊で生じる損失を
減らす効果は得られない
企業は資本提供者である出資者
に対する義務を果たすべく
固定費の代表である
労働賃金を削って
利益を意図的に太らせてみせるようになり
国民は反対に
可処分所得を圧縮されて
需要を拡大することが
できなくなってゆく
というサイクルに呑み込まれていった
経済成長にとって必要なのは
総需要の拡大であって
配当性向の向上ではない
それは安定性を最終的に損ない
市場という名の畑から
栄養分だけを吸い取ってゆく
あとに残されるものは
枯れた土壌
という不毛な展開が始まった
バブル経済がつぶれた後の時代になると
円高を誘導した外国からの流入資本は
企業買収(M&A)へとシフトし
ホリエモンを時代の寵児へと
押し上げた
その結果
買収された企業は
再構築(スクラップアンドビルド)
という名の
合理化の嵐に晒され
雇用の安定を維持することが
たちまち困難となり
労働者の雇用形態を流動化させていったのだ
条件が変化していることを知らされていない国民は
生活の保証を失い
結婚よりも
個人のたつき
をより重要視せざるを得なくなり
これにより
少子化と高齢化とが
同時進行する
という時代を産み落とすに至った
丁度その頃
政府内閣が否定していた
デフレ経済への陥落
を
国会が認めざるを得なくなり
経済成長に下押し圧力がかかっている状況
になったことを
国民が察知した
政府は実績のある
公共工事頼みの経済政策に固執し
需要の有効性を確かめもせず
莫大な国費を
確信犯的に
無効な経済対策を遂行するために
鋭意分配し続けるようになっていた
善と信じて不善をなす
という行為を長年に亘りつづけ
それが失われた十年を
倍の二十年へと延伸させた
無効な需要にどれほど投資したとしても
経済の成長は実現しない
国会は公共投資であれば
それが何であれ
有効だと思い込んでいた
過去の成功体験にしがみ付く姿勢が
政府債務の規模を無意味に増長させ
昨年
ついに
1000兆円を超える借金となったことを
内閣自身が認める仕儀とあいなった
一連の経過の事実が露見したことから
財政の健全化を急ぐ必要を
国会と国民とに気づかせた
政府はその機に乗じて
消費税を8%へと引き上げたのだったが
それは国民の負担を
単に増やした
というだけの粗末な結果を生み出した
有効需要の創出が不在なら
経済の成長はない
無効な需要への公的投資に
精力をどれほど多く注ぎ込んだとしても
いたずらに損失のみを積み上げる
国家財政が膨大な借金を背負って
国民を最終的に苦しめる
というのは
経済認識に於ける蒙昧さの作用
の然からしめるところ
その事実に気づくことすら
できていない
というのが国の劣化の根本原因
知識があっても
それを
有効利用することができなければ
豚に真珠
過去を扱う学問である経済学で
未来の経済を扱おうとした
その思い上がった国会の姿勢に
反省を促そうとして生じたのが
デフレ経済というものだった
アベノミクスはデフレの弊害を亡くせば
インフレ経済が取り戻せる
と錯誤した
二年目の今年
成果のほどは
果たしてどうだったのか
ということが明確になるだろう
対症療法で
根治する病など
存在しない
自己治癒力が働かなければ
投与する薬の効果は
多寡が知れている
経済を力学として眺めてみれば
今まで見えていなかった要素が
形となって見えてくる
経済学から経済物理学へのシフトが
いま
求められている
経済は思惑が動因となって作用する
株式市場や為替市場などが
その好例
だからといって
心理学で判断できるのは
投資と消費の分野のみ
バックグランドのメカニズムを知れば
経済に関する見識は
トレンドをみることができ
自動的にたかまる
権威は
その存在を疑わせるためにこそ
そこに佇立しているべきものなのだ
要するに
置物
それ以上の価値はない
原発が水素爆発した当時
斯界の権威がどんな風であったか
を
思い起こすことは
まだ
可能であろう
自らの首を
自らの手で
締める
方向へと
その動きを
このところ
俄かに速めだしているようだ
繁栄を目指すための
最も合理的な手段
だと思われていた
これまでの資本制度というものは
TPPなどの
市場拡大を目指す
統合型の組織化
を目論むようになったのだが
利害関係の調整が
結局うまくいかず
宙に浮いた状態で
今もなお
空間
を漂っている
マクロ経済で顕在化した
市場統合のベクトルがあるその一方で
民族や宗教の違い
に基づく
分離独立の動き
つまり
分散化の動きも
また
同時一斉に
先鋭化しはじめている
ウクライナとロシア
スコットランドとイギリス
カタルーニャとスペイン
ウィグルと中国
などの歴史的事実を背景とする
固有の調整圧力を
急速に募らせるようになっている
その他の分野に該当する中東では
宗派間の対立による
政治主導権を巡る
独立
を目指そうとする勢力間の争いが
国際社会に敵対する
剣呑な姿勢を
より鮮明にする様相を呈している
貧困を強いられるようになった国の一部で
突出した反応とみられるムーブメントが
経済力学を
要素として採用してこなかった
一連の
拙い政治を積み重ねてきた地域に於いて
内圧を次第に高めていったその果てに
数々の軋轢
を
無秩序に生み出し
その拡散を
所構わず
繰り広げようとしている
政治の劣化
という背景が当事国のいずれにもみられ
民族の自決権を確保することによって
統合体国家であるが故の
避けようとすれば決して不可能ではない
巨額の損失を
保護
しようとする国民の一部
による健全化を目指す運動となって
顕在化した
とみることができる
政治の劣化は国民の貧困化を急がせ
資本の劣化は市場の拡大を急がせる
この循環構造を断ち切らない限り
破壊で生じる損失を
減らす効果は得られない
企業は資本提供者である出資者
に対する義務を果たすべく
固定費の代表である
労働賃金を削って
利益を意図的に太らせてみせるようになり
国民は反対に
可処分所得を圧縮されて
需要を拡大することが
できなくなってゆく
というサイクルに呑み込まれていった
経済成長にとって必要なのは
総需要の拡大であって
配当性向の向上ではない
それは安定性を最終的に損ない
市場という名の畑から
栄養分だけを吸い取ってゆく
あとに残されるものは
枯れた土壌
という不毛な展開が始まった
バブル経済がつぶれた後の時代になると
円高を誘導した外国からの流入資本は
企業買収(M&A)へとシフトし
ホリエモンを時代の寵児へと
押し上げた
その結果
買収された企業は
再構築(スクラップアンドビルド)
という名の
合理化の嵐に晒され
雇用の安定を維持することが
たちまち困難となり
労働者の雇用形態を流動化させていったのだ
条件が変化していることを知らされていない国民は
生活の保証を失い
結婚よりも
個人のたつき
をより重要視せざるを得なくなり
これにより
少子化と高齢化とが
同時進行する
という時代を産み落とすに至った
丁度その頃
政府内閣が否定していた
デフレ経済への陥落
を
国会が認めざるを得なくなり
経済成長に下押し圧力がかかっている状況
になったことを
国民が察知した
政府は実績のある
公共工事頼みの経済政策に固執し
需要の有効性を確かめもせず
莫大な国費を
確信犯的に
無効な経済対策を遂行するために
鋭意分配し続けるようになっていた
善と信じて不善をなす
という行為を長年に亘りつづけ
それが失われた十年を
倍の二十年へと延伸させた
無効な需要にどれほど投資したとしても
経済の成長は実現しない
国会は公共投資であれば
それが何であれ
有効だと思い込んでいた
過去の成功体験にしがみ付く姿勢が
政府債務の規模を無意味に増長させ
昨年
ついに
1000兆円を超える借金となったことを
内閣自身が認める仕儀とあいなった
一連の経過の事実が露見したことから
財政の健全化を急ぐ必要を
国会と国民とに気づかせた
政府はその機に乗じて
消費税を8%へと引き上げたのだったが
それは国民の負担を
単に増やした
というだけの粗末な結果を生み出した
有効需要の創出が不在なら
経済の成長はない
無効な需要への公的投資に
精力をどれほど多く注ぎ込んだとしても
いたずらに損失のみを積み上げる
国家財政が膨大な借金を背負って
国民を最終的に苦しめる
というのは
経済認識に於ける蒙昧さの作用
の然からしめるところ
その事実に気づくことすら
できていない
というのが国の劣化の根本原因
知識があっても
それを
有効利用することができなければ
豚に真珠
過去を扱う学問である経済学で
未来の経済を扱おうとした
その思い上がった国会の姿勢に
反省を促そうとして生じたのが
デフレ経済というものだった
アベノミクスはデフレの弊害を亡くせば
インフレ経済が取り戻せる
と錯誤した
二年目の今年
成果のほどは
果たしてどうだったのか
ということが明確になるだろう
対症療法で
根治する病など
存在しない
自己治癒力が働かなければ
投与する薬の効果は
多寡が知れている
経済を力学として眺めてみれば
今まで見えていなかった要素が
形となって見えてくる
経済学から経済物理学へのシフトが
いま
求められている
経済は思惑が動因となって作用する
株式市場や為替市場などが
その好例
だからといって
心理学で判断できるのは
投資と消費の分野のみ
バックグランドのメカニズムを知れば
経済に関する見識は
トレンドをみることができ
自動的にたかまる
権威は
その存在を疑わせるためにこそ
そこに佇立しているべきものなのだ
要するに
置物
それ以上の価値はない
原発が水素爆発した当時
斯界の権威がどんな風であったか
を
思い起こすことは
まだ
可能であろう