こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

生 み の 親

2014-07-27 06:56:38 | Weblog
電気は磁場変化を与えることで

随時

生み出せる

磁場変化とは

磁石を動かす

ということ

たったこれだけのことで

電流

が取り出せるのだ


そこに導体があって

それが負荷をもつ回路であったり

電位差が置かれていたりする場合

に限り

一定の電圧を帯びた電流が

そこに誘導されることになっている


電力は

磁場変化の量



磁束密度との相関で

物理的に決まるもの


発電機の円運動が

多ければ多いほど

起電力は高くなる


発電機の回転数を引き上げてやると

発生する電力量も

相応に高まる

交流電流には周波数というものがあるため

発電機の回転数が安定していないと

エネルギーにならない電気を生み出す

無効電力が役に立つことは

ない

つまり

乱れた周波数をもつ交流電流は

エネルギーとして

取り出せないものとなる


NとSの電極が一対の発電機なら

その回転数が毎分3000回転している場合

周波数は50ヘルツで出力される

毎秒60回転する電源であるのなら

毎分3600回転の磁場変化が生じ

そこには60ヘルツの交流電流が

生み出されている


電力は電圧と電流の積であることから

磁石が持つ磁束密度が高ければ高いほど

そして

また

円運動による磁場変化の量が多ければ多いほど

量的に十分な電力が

小さな電源からでも取り出せる

これを

電磁誘導の法則

という


家庭用の電力なら

3kw程度の出力があれば

生活に不便はない

発電機が求める円運動を

安定状態で

維持するための

小さな動力源

を工夫することによって

住宅が必要とする程度の

すべての電力を

自家発電で賄うことが

可能となる


現在行われている主要な発電方式は

化石燃料を燃やして得た熱で蒸気を作り

その圧力を高めて

タービンを回転させて発電する

というモデル


原発と雖も

蒸気発電である

という点では

古臭い技術

そのものなのだ


水力発電では

一定の

安定した水流を

円運動の動力源とすることにより

電力を発生させており

風力発電では

風量によって円運動を引き出す

モデルになっている


回転数が安定しない風任せの電源

であるということが

風力発電を役に立たないものにしている


水力発電で高い周波数を得るには

水量が一定であるため

磁極の数を増やしさえすれば

それでこと足りる

周波数を安定させておける水力発電と

乱れた周波数にならざるを得ない

風力発電との違いが

有害な既存の商用電源からの

常時バックアップ体制を

避けがたいものにしている


風力発電システムが直流化電源である場合

任意の周波数を与えることは

機会的に可能

その場合には緩衝装置としての

蓄電システムが別途必要になっている

交流電源として利用するということなのなら

周波数を変換する必要が生じ

一旦直流化する義務に縛られる

周波数を位相制御する方法は

まだ存在していないことから

エネルギー創出の自由度に

かねてから

制限がかけられていた


太陽光発電では直流出力となっているため

交流への変換プロセスが

絶対的に欠かせない

自宅で消費する電力を作り出すことができたにせよ

余った電力を

安定した

精度の高い

高品位の

交流電流に取り込ませる

などということは

本質的に

不可能


例え周波数が同一であったとしても

波形が一致せずに

ずれているのであれば

無効電力ということになる

その電気は

エネルギーとして利用することが

要するに

できない


交流送電の配電系統への電圧は

50ヘルツの地域なら

6600ボルトと定められている

家庭用の太陽光発電の出力電圧は

100ボルトの周辺で設定されている

このため

6600ボルトの電圧を持つ交流電流に

100ボルトの電流を加えたとき

どのような変化がトランスに生じるのだろうか

その電流が流れていく方向は

180度異なっている


電流の向きは

互いに正反対であることから

電流同士の衝突が起きることは

簡単に推察できる


電信柱の変圧器は

電流を誘導する方式となっていることから

低圧側に100ボルトを供給すれば

高圧側の6600ボルトが作る共有磁場に

逆向きに流れようとする電流を

与える関係が新たに生じる

この状態は相互誘導という変化を意味し

スパークを伴った爆発へと

瞬時に至る


トランスの接地線が

竜巻や台風の影響で

単に失われたというだけのことで

トランスを発火させた映像記録が

多数残されている

これは

一定方向に流れていた電流がつくる磁場と磁場変化とが

一瞬で失われたことによって

磁場変化を打ち消す方向の電流を

互いに生じさせたことによる

電流の衝突

という事態が引き起こされたことを示す

発火を伴う事故なのだ


電流の唐突な喪失は

逆起電力を誘発して

高い電圧をもつ電流同士を

衝突させるという

相互誘導の原因となることが

法則によって

定められている


交流送電では

送電線だけでなく

接地線の確保もまた

必要不可欠な措置となる


太陽光発電からの電力を

電力会社が買い取っている制度は

それが

エネルギーとして有効利用されていることを

意味しない

電力輸送の安全性を確保するためには

逆突を避けて

接地線から余剰電力が

直ちに地中へと逃がされるように

なっていなければならない


有効利用できないエネルギーであったからこそ

温暖化はちっとも止まらなかったのであり

電力会社は高い電力を買うために

コスト負担を

消費者全体に転嫁して

損失となるを事態を

事前に回避する仕組みを作り出していた


止まらない温暖化とは

要するに

構造上の問題

であったのだった


自然エネルギーには

二酸化炭素の排出量を減らす効能が

まったくない

ということなのだ

無効な需要を創出するための政策であったからこそ

経済は劣化し

低迷する時代を

長く続けていることとなったのだった


発電した電気を

電力会社が

有効に利用している

と国民に信じ込ませてきた

一部の勢力が

止まらない温暖化と

それが生む経済の低迷を

日本経済に与えている

ということなのだ


弊害はそれだけでなく

異常気象の凶暴化であったり

これまでに経験したことのない大雨

であったりしていたのだったが

それを生み出させた原因が

官僚と国会に共通する

浅薄な知識に基づく

誤った判断と

その結果を導いた

底の浅い選択

だった

ということなのだ


電力業界の秘密主義が

とまらない温暖化と

それによる異常気象と

自然災害の増悪

そして経済の低迷状態などを

今も尚

大いに推し進めさせている


問題の本質を知れば

有効解へはあと一歩

と近づく

磁場変化の与え方を洗練させていくことによって

温暖化を止めるだけでなく

エネルギーコストを引き下げて

それを経済効果へと転用する

道が

新たにひらける


無効な需要をどれほどたくさん生み出したところで

それが有効需要へと変化する

などということはあり得ない

損失に損失を重ねてきた

長い無益な歳月が

国の劣化と国民の貧困化とを

急がせたその最大の

因子


地下資源の供給と決済通貨の発行権をもつ国が

自らを含めて

経済危機を作り出す原動力となっている事実に

世界はこれから謙虚に学ばなければならない


喫緊の課題は

有効な需要の創出

その一点のみ


無駄な需要を積み上げきた過去の一切が

日本の財政状態を短期間で悪化させ

既に千兆円を突破している累積債務の巨額さを

この国と国民の将来とに

課題として押し付ける事態となった


効果のないすべての経済対策と

温暖化防止のための予算を

速やかに廃止するというだけのことで

この国の財政は

驚くほど短期間で

健全化するだろう


まことに拙いこの現状は

思考力の不在

という実態の産物だったのであり

正しい認識をもてずにいた

あさはかな時代の

粗末な結果

という意味をもつ

不合理で

不都合なもののすべてが

この現実の生みの親
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市 場 経 済

2014-07-20 07:33:11 | Weblog
地下資源に頼る暮らしを

この先も

文明が続けていこうとするのであれば

貧困の蔓延と

温室効果ガスの濃度上昇は

より

深刻で

より苛烈

なものとなる


経済成長にエネルギーは欠かせない

そのために

世界は地下資源を奪い合うようになり

紛争を過激化させる様相を

日ごと

色濃く

見せつける

その状況を

ついに

出来(シュッタイ)させた


地下資源を必要とする

石油消費国の多くは

ドルを買って

代金を決済しなければならない

何でも買える便利な通貨となったドルは

世界市場で需要の規模を

ドルショックと

それに続く二度の石油ショック

以降

急速に拡大させて

現在へと至った


ドルでなければ

産油国の多くは

石油の輸出に応じない

経済成長を期すためには

石油消費国のすべてが

アメリカから

ドルの供給を受けなければ

暮らしを維持することそれ自体が

危うい

ということなのだ


その通貨交換の役割を

供給する側で

果たしているのが

世に言うドル資本


いまでは

国際金融資本という名で

統一的に呼ばれている

一群であることを意味し

通貨交換を実施するためのその場所を

為替市場と呼んでいる


地下資源にまつわる

大概の取引は

ドルの需要と供給とを前提とし

EUが成立してからは

ドルと交換されたユーロが

ドルの持つ占有率を

希釈する機能を

円と共に果たしている

これによりドルの機能の本質が見えなくなり

国際経済の反応場で

意図的な制御が行われていたとしても

それを疑うことすら

しなくなっている

この事実が国際経済の健全性を

損ない

貧困の蔓延を速めている


ドル資本がドルと交換して得た外貨のすべては

当該国のローカル市場でしか

使えない

このため

ドル資本が欲しがる何か

を有する国の通貨は

魅力を増して高くなり

ドル資本の関心をひかない国の通貨は

魅力を減じて安くなる

世界にはこのような背景からくる

公平性を毀損する

齟齬

がドルショックを境にして

生じるようになっており

そこから南北問題が派生しただけでなく

温暖化という現象をも生み出した

更に地下資源の領有権を巡る対立が

国際社会の新たな課題となりつつある


市場には

現状で

二つの異なった価値をもつ

安いドルと

高いドル

という同一の通貨が

基軸となって

取引される市場が

世界各地に作りだされている


石油を輸入してきた国は

自国の通貨をドル資本に売り渡し

反対に獲得したドルで

地下資源の代金を決済する


石油を買った国は

その固有のローカル市場を

ドル資本に売り渡す

といことを意味していた


外資の流入は

その国の市場規模を

当初

膨らませるという効果を持つのだが

翌年からは

ドル資本が獲得した利益を

速やかに持ち去らせて

流動性の厚みを失わせる

つまり

枯れた市場を生み出す

原動力となるのである

これが貧困化というメカニズムの

本質


要するに

ローカル市場で回っていたカネが消え

アメリカ市場へと富が移転する

ということ


こうして

流動性の厚みを

緩慢に失っていった石油消費国は

固有の富を

ドル資本に貢ぐ

という結果を甘受しなければならず

国民は貧困化して

国家は劣悪化する

という共通の顛末を辿ることとなるのであった


ドル資本がやってきた国は

確実に貧しくなる

というのは

こういうことなのだ


日本市場には多くの魅力があって

それがドルの継続的な上陸を成り立たせ

結果として

理由のない円高

という状況がこの国の市場へと永らく残された


ドル資本がローカル市場で獲得した富は

円高となっている時にドルへと変えれば

少ない円で

より多くのドルへと

価値を増やす効果が得られる


ドル資本が投資の手段として活用していた円を

高い状態へと保たせたせておくためには

ドル安政策で

通貨価値を意図的に低下させてきたドルを

最終段階で

日本へと押し付けることで

円がもつ固有の通貨価値を上昇させ

然る後にドルへと戻すために

安くなっているドルを

有利な条件で

緩慢に買い戻す


このようにして

価値を暫定的に引き上げられた高いドルで

相対的に価値を低下させて

一時的に安くなった円を

価値を高めたドルで

大量に再び

三度び

買うのである


この売買のタイミングを合理的に行うことによって

為替市場の往復取引で

ドル資本は為替差益を二度手に入れることができ

更に

買った円で投資した事業収益を

太らせた状態で売却し

高くなっている円を用いて

安く誘導された価値を持つドルを

効率的に買い戻す

過剰流動性という名の

ドル余り現象を解消しながら

有利な条件で

ドルから円への投資を繰り返し行う

というサイクルを円滑に成り立たせている


いま韓国の通貨であるウォンが

ドルの過剰流動性を消すための

円に代わる対象通貨

としての位置に置かれている


通貨高という現象には

明確な理由がある

財務省による異次元緩和で

円の供給量が増えたことから

為替市場では俄かに円安となったのであり

これを外資がドル転しようとすると

たちまち損失が発生する

という状況になったのである


為替差益を十全に謳歌するためには

ドル安とドル高とを制御することが

できる市場となっていなければならない


石油の決済を巡って

世界中に供給されているドルは

過剰流動性を身につけて

世界中の市場に滞留する通貨となった

これを

ドル余り現象と言い

リーマンショックの起源ともなったことは

今更言うまでもあるまい


ドルの避けがたい属性

となった過剰流動性は

世界市場へと逐次的に再投資されていき

外貨高を演出することができた国から

好んでアメリカ本国へと還流する

というメカニズムを生み出した

その最初の犠牲となったのが円だったのであり

その次がタイバーツ

その事実はアジア通貨危機という名で

経済史に末永く記録されるものとなった


中国市場へとなだれ込んでいったドルが

中国を世界最大のドル建て債権の保有国にした

という事実があり

消費市場規模の小さな韓国でおきているウォン高は

円の身代わりという意味をもつ

巨大な消費市場を持つ中国の人民元の価値は

これから真価を問われる時を

遅ればせながら

迎える


ドルを買った国の市場が枯れて

流動性を希薄化させて貧しくなり

付加価値税(消費税)を引き上げるようになっていき

失業率を増加させるという共通のステージを経て

国債の発行残高を増やすようになっていった

財政の脆弱性を嫌ったドル資本が

複数の国債を売却したことから

EUを中心とする債務危機が勃発したのだったが

FRBによる量的緩和(QE3)で

世界市場に

ドルの流通量が

否応なしに増加する

事態となった


アメリカが出口戦略を誤ると

世界市場には混乱が生じ

資本はより安全な市場を目指して

自在に移動する


最後の逃げ道は

日本市場以外にはない

最悪の場合

ドル資本が富の回収を行う時

日本市場を一旦経由させることによって

円高を誘導して

為替差益を上乗せする慣行が

再び一般化することとなるだろう


85年秋のプラザ合意は

ドル安政策で過剰流動性を世界市場に行き渡らせ

30年という節目の年の15年に

どのような未知の変化を

国際経済の反応場に

もたらすことになるのだろうか
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こ ん け つ

2014-07-13 09:31:56 | Weblog
遺伝子は融合を目指す

異質の遺伝形質が混じり合うと

優れた遺伝子が

生命として

誕生する

そんなことが

許されているところに

生命の奥深さ

神秘的な仕組みの妙

が現れている


イノチは混血化することによって

系統を維持強化し

生き残るための資質を

洗練させていく


ハイブリッド化という方向は

合目的性の

しからしめるところの

もの

必然の帰結


侵略されてきた歴史を持つ地域の遺伝子は

意志の所在に関わらず

生物として

遺伝的に

融合することを迫られてきた


大航海時代を起点とする

植民地政策の結果として

優れた遺伝形質をもつ個体が

不幸な歴史を持つ国に誕生し

やがて

その波及効果を

世界中へと

広めていく


生物的同質性

に拘る理由はとりたてて

なく

混じり合った血が

優れた生命の種の基礎となる


ハイブリダイゼイション

とは

生命が赴く先の

辿りつくべき

用意されていた

当のその場所


多民族国家が

混乱の原因

となっている現状が示す

その不幸な途中経過は

純血種であろうとすることに

強いこだわりをもつ人々が

中心となって

引き起こしてきたものの

残骸

にひとしい


民族の自立という状態は

遺伝因子の望まない方向

ではあるのだが

一度は通過しておかなければならない

経過

であることを意味する


分散化した国家は

縮小した市場の中で

喘ぎ

ざわめく

そのステージを経なければ

市場統合の意味するものを

肉体で知ることは

できない


執着を捨て去り

たましひ

の願いに叶う

プログラムされていた道を

見出すことができれば

経済的繁栄と

それによる安定的な平和状態とが

ひとまとめで

手に入る


民族の自決権の樹立

が目標となっている地域では

それが実現するまで

紛争の種は消えず

軋轢はより一層強まるばかり


葛藤が葛藤を生む

不毛な展開をとることは

歴史が教えるところ

学習はものの役に立たない

体験から得たものだけが

価値として

残される


遺伝子の融合が優性を生む確率を高めるとき

国際的な人の交流が

文化と言語の融合を

引き出す

国際結婚は当たり前となり

地上には

美女と美男の群れが

行き交う時代が

いつか

訪れる


いま世界のあちらこちらで

同時に起きている

帰属すべき場所

を巡るかけひきの問題は

一時的な混乱を経て

多くの犠牲の上に

一定の認識を

意識体の内部に

基礎づける


互いに融合することによって

争いごとの種が消える時代には

健全な認識が

自然に醸成され

合理と非合理の間の領域は

ひとのもつ

認識能力を判断するための

有力な素材となる


多数意見であることに合理性は宿らず

真実の裏付けなしに

平和の実現は図れない

正当性が担保されている意見なら

少数意見であったとしても

意志の糾合を引き起こす核

となる


知識はそのためにこそ

使われて然るべきもの

個人の能力を立証するための知識に

一切の価値はない


画一的な

学力偏重の

高い教育を受けてきた者ほど

思考力というものを無視する

その結果が

民主制度がいま陥っている

この現状なのだ


指導者の姿には

その事実が歴然として

映し出されている

誤った判断が

この国の現実をうみだした

それは多数派とその代表となった

選良たちが引き寄せた

困った事態


国の債務の総額が

短期間で巨大化してしまったのは

指導者たちの判断能力に

問題が

残されたまま

放置されていたからに他ならぬ


学力重視の教育は

知育の偏重を善として

思考力の涵養を

怠らせてきた


戦後の教育は

こうして

考える力のない指導者たちを

再生産する仕組みを形成させている


バブル経済の発生は

その段階で防圧することは

十分可能

また

バブルの崩壊では

軟着陸させる手段は

あまた残されていた

その後のデフレ経済へのシフトは

経済を知っていると自負してきた

半可通の仕業の果て

インフレへの転換を目指す

アベノミクスと呼ばれる新政策も

内需を拡大させる原動力とは

未だなり得ていない


270兆円に達する量的緩和は

あと半年で目標の通貨供給量に達する

この莫大な金額は

国家予算の三倍に相当する規模の流動性が

市中銀行に移された

ということを意味している

一年半でどのような変化が

日本経済に訪れたのか

ことの成否を占うには

十分なデータが

既に残されている


財政状態の悪化は一向に改善せず

国民は増税の圧力に

日夜苦しむことができるのみ


この状況こそ

知識を押し付けるだけ押し付けて

その使い方を授けてこなかったことによる

考えるための力を

急速に退化させ

国の運営を悉く失敗させ

国富を大量に失って

国民を圧殺する

時代を連れてきた当のそのもの


教育システムが招いたその結果は

国の現状となって

粗末な経過を

人々の目に映し出している


国民が権威に対して従順である時代に

国家は衰退する

累積債務の巨大さが

その何よりの証拠なのだ


国費を有効利用することができない政府に

国民をしあわせにする能力はない

見極めが必要な時に当たって

判断を急がない

不必要な変化を急ぎ

国家の基盤を曖昧なものにした

国が劣化しつづけていたのは

道理であろう


学力重視の傾向は

世界的な規模で

統一されようとしている

とまらない温暖化を眼前にしていながら

異常気象と凶暴化する自然災害に

為すすべもなく

ただ佇んでいる


遺伝子は進化することを目指す

知識は文明の基礎ではあるのだが

高い能力を

選抜するための手段へと

堕落させてしまった

高いコストで得た知識を

十全に活かすためには

応用する能力が

ひとに備わっていなければならない

そこで必要となるのが

思考力


学力は思考力があってはじめて

ものの役に立つ

能力は使おうとしなければ

すぐ衰える

問題の所在に気付かなければ

有効な対策を

導くということは

固よりできない


対立から平和状態が生まれることは

これからも

ない

相互を隔てる壁は

融合するための

反対命題という意味を持つ


市場の拡大は繁栄を導くが

その反対は貧困化を急がせて

闘争による奪い合いを招く

平和の糧は経済に他ならず

繁栄することが

その唯一残された最後の手段


満たされているものは

奪う必要を

一切もたない

与えることが

できるだけ
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自 立 国 家

2014-07-06 09:13:31 | Weblog
北朝鮮という名の

何をするか分からない

その意味で

とても剣呑な国が

東アジアの一郭に存在している限り

ドル経済圏の推進役を担う

エンジン機能をもった

国である日本は

アメリカの庇護



その関与を

切実に必要とする

そんな身分

から逃れることができずにいる


アメリカが日本を頤使することが

円滑にできていたというのは

北朝鮮を

意図的に温存させておくことが

アメリカの利益にかなっていたからに

他ならない


日本の戦後政治というものは

強い与党政権と

弱い野党からなる国会が

一見民主的とみえる政治システムを

アメリカの意向の下で

健全に

運営することができていた

あの

所謂

55年体制と

その復活を決定づけた

民主党政権の陋劣ぶりが

日本をアメリカの番犬

となることを

政府自らが

率先して

実行するよう努めさせてきた


いじめられた子供が

意を決して

反撃に転じることを

自衛権の行使

という

これは公知の事実であることから

内閣が関与するまでもなく

自然法

として

ひとしく認められているところのもの


反撃するための既成事実を

作ってから決着を急ぐ場合



いじめ行為を回避するために

自らの反撃能力の威力を

意識して

周囲に明確化させておく場合とが

選べる


日本では後者の道を選ぶのが一般的

前者の道を選んだなら

先制攻撃を誘導したその後に

反撃するための行為に合法性を与え

短期間で決着をつける

ということがよく行われる


この方法を内閣がとることを

アメリカは認めてこなかった

日本の一存で対外交渉をした

とする履歴はない

その結果

臆病ものがとる一般的な行動

すなわち

真っ先に身構える

という

率先して弱点をさらけ出し

却って

状況を劣悪化させてしまうという

道を

現政権は選び取った


先制攻撃を許して反撃の口実とする

というのは

アメリカがよく使う歴史的な常套手段

第二次世界大戦太平洋戦線の始まりは

このアメリカの引き技に乗せられた日本海軍が

用意された罠に

まんまと嵌ってしまったことによって

戦端が開かれ

核分裂反応の人体実験で終了する

という顛末を残した


その結果

米軍による日本の占領を合法化し

日本をアメリカに従属させておく

という経過を経て

今日の日米関係を築かせた


湾岸戦争に於いてはイラクを裏で唆し

クェートに侵攻させておいたその後で

世界一の軍隊がもつ攻撃能力を誇示する機会を得て

反米の旗手となっていたリビアのカダフィを

その直後にアメリカへと靡かせた


その10年後の9.11では

複数の通報が寄せられていたにも関わらず

同時多発テロを実行させ

3か月というごく短期間で

テロ組織の領袖二人を

アフガニスタンのはげ山に追い詰めておきながら

取り逃がし

後のイラク侵攻作戦の実施へと結びつていた

世界最強を誇る米軍が

消耗戦の末に

名誉ある撤退

という形をつくりだしはしたものの

今年

イスラム教の宗派対立を契機として

イラクを三つに分断しようとする

動因が新たに形成される次第となった


もとはと言えば

アメリカの誘導

による

テロ



今日の混迷を

世界各地に生み出した

ということになる

事実関係を時系列に並べ替えることによって

より

明確な姿が見えてくる


日本で起きている憲法解釈を巡る軋轢も

アメリカの意向に従順であろうとする内閣が

国民の大意を黙殺して

尾を振って見せようとした

スタンドプレイに他ならぬ


55年体制の前から始まっていた

対米従属型の国会が

自主独立を早い段階で目指していたなら

尖閣上陸へと相手を誘導した上で海上を封鎖し

自衛権の合法的実施を理由に

領有権を主張する防衛戦を

展開する程度のことは

できていた


日本を従属させておくそのために

北朝鮮という国をアメリカは必要とした

この先状況が変わったとしても

中国が北朝鮮に代わって

日本を制御するための存在となるならば

アメリカの利益は

これからも

末永く保証される

アメリカにとっての最大の不利益は

日本の自立以外に比肩するものはない


拉致による被害者を生み出してきたのは

北朝鮮の存在が

日本政府を制御するためのツール

として有効な存在であったからなのだ

拉致事件の解決が長引いているのは

アメリカの都合によって起きたこと

遺骨を巡るDNA鑑定に

不正が認められたその直後

ごく小規模の核実験が唐突に実施された

その後二国間交渉は六カ国協議へと拡大され

拉致問題は当面の課題ではなくなってしまった

翻弄されていたのは

拉致事件の被害を受けた関係者すべて

小泉政権による詰めの甘さが

事件解決への時間を徒らに長びかせた


日本が当時から自主独立を果たしていたのなら

アメリカの顔色を窺って

行動を変える必要はなかった

反対に

アメリカを諌めたり

嗜めたりすることさえできていた

もしそのような展開になっていたら

イラク戦争とその後の混乱などの一連の変化なども

起きてはいなかった

ということになる


現状は日本に自主性が不在

であったというその過去が

現在に引き起こした

不都合の結果



対米依存型内閣の誕生で

憲法解釈の変更という結果へと

結びつかせたものなのだ


解釈の変更を許したことで

日本を防衛するための三軍を

その名称を用いずに

保有することを

その昔可能ならしめていた

という経緯が既にある


ことさら解釈を変えて見せるまでもなく

自然法

としての自衛権を行使していたのであれば

問題はよりシンプルな姿をとっていた


問題の所在を曖昧にしただけでなく

憲法を骨抜きにしてきた過去の事実が

解釈改憲へと今年

国会議員の大多数を走らせた


アメリカに依存しなければ成り立たない

エネルギーの安全保障政策

というものが

日本の自立を未だに阻んでいる


代替エネルギーの開発を怠ってきた政府内閣が

エネルギーを自給自足するための方法を

確保することが夙にできていたなら

日本は20世紀中に

世界を指導する立場に就いていた


選良がもつ思考力の欠如は

このようにして

国民に禍の種を植え付けただけでなく

アメリカの言いなりになりたがる内閣を

国民に支持させるところとなり

日本市場が生み出した富を

ドル資本に持ち去らせるがままに放置した

貧困化することを強いられた国民は

薪の上で寝るほどの苦痛に耐え

アメリカを栄えさせるために

熊の肝を舐めて自らを鼓舞する暮らしを

続けてきた


近い将来

覚醒した日本が

真っ先やるべきことは

考える力を

国民がその手に取りという戻すということ

そのためには

知育偏重型の教育システムから離れ

あそび

を通じた社会性の涵養



観察眼を磨いて得た

分析力と情報統合能力の錬磨

そしてそれによる

交渉能力の練達を

国を挙げて図らなければならない


知識欲に目覚めた学生は

禁を破ってでも

自発的に学ぶ

知識は授けるものではなく

学びて後知るもの

であるに相違ない

知識の使い方を教えることが

教育の本義


使えない知識をどれほど多く授けたとしても

それが

ものの役に立つことは

殆んど

ない

精々クイズ番組で

知識の一端を披歴して

終わるのみ


ひとの選抜を

容易にするための手段であり続けている教育が

認識能力のない国会を

今に維持させている

壮大なこの無駄を減らすだけのことで

この国は良い状態へとすぐ遷移する


無駄を無駄と認識することができなければ

より壮大な無駄が

経済成長の足枷となるばかり


日の本の民は

自らの明確な価値基準

をもっていなければならない

世界に真相を伝える役割を通じて

繁栄を地上へと導き

それによる

恒久平和の実現を

自覚を以て

意欲的に牽引していかなければならない


日本は

これから

エネルギーの自給自足体制を築き

不具合の真相と

それによる貧しい経過のもつ意味を

全世界へと

鋭意

伝えていかなければならない


国民が覚悟をもって

問題の解決に立ち向かうための

準備ができたとき

さまざまなサポートが

極東へと

押し寄せてくるだろう
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