こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

悪 虐 非 道

2009-12-26 14:20:16 | Weblog
不具合を生み出しているその濫觴を探っていくと 

アメリカという国がもつ

基軸通貨の発行権へとたどり着く


それを自在に活用することを可能にするドル経済圏の拡大と

発行し過ぎて余らせた過剰流動性を希釈するための方便

であるところのドル安政策とを併用することにより

アメリカ国民は

租税負担を課せられることなしに

世界最強を誇る軍事力を保有する身分となっただけでなく

過剰消費を当然視する立場を獲得するようになったのだった


ドルが基軸通貨として通用することができていた期間

つまり

戦後の60年を通じて

アメリカの積み重ねてきた膨大な借金は

印刷能力の限界が規定する程度の

米国民にとって取るに足りないものとなった


債務の清算なら新刷のドルで

いつでも自在に返済することができ

既発のドルなどは

速やかに回収して

世界中の国々へと

民間の投資行為によって売りつけてしまうようにすると

二重の利益が同時に得られるようになっていた


市場に大量のドルが放置されたままであると

その通貨価値は毀損する

過剰流動性となったものを制御下で減らしていくと

ドルの価値を損なわずに

充分な量の新規発行が可能になる

原油高を演出してドルの需要を増やせば増やすほど

アメリカは基軸通貨の供給益で潤う

最近では原油相場に牽引させない方法で

ドルの新規発行がなされている

マネーサプライを公開できないほどまでに

その発行量は6年に亘って増え続けている

このような見えない仕掛けの上で国際経済は動いている


ドル安政策というものは

アメリカがドルの発行権を維持拡大するために必須となる措置なのだ

市場でダブついているドルを速やかに回収し

それを外国に売りつけることによって得た外貨で

その国の土地や企業

固有の資産などを次々に買収し

運用益を肥え太らせた上で

速やかに利潤を回収することができるようになっている

元本まで還流させるようになった国から

貧困状態へと落ちていく

これがドル資本がやってくると

国が貧しくなるという理由であった


米政権がこの方策をとることによって

ドルの過剰流動性を希釈することができるようになっただけでなく

アメリカが背負い込んだ借金の総額まで

減らすことさえ可能にした

という結果が残されている


ドル安政策を推進するための組織は

米系の国際金融資本と呼ばれている

所謂 ドル資本という一大勢力のことである

世界中で大量に余っているドルを回収して

特定の外貨とそれを自在に交換する

それが日本である場合なら

円ドル相場と呼ばれるものとなる次第


ドル資本がドルを安売りすればするほど

円の価値は勝手にどんどん高められていく

その対策として実施されていたのが

為替介入という俗称をもつ手法であった

ドル資本に買われて高くなり過ぎた円を売って

安くなり過ぎたドルを買うと

円の価値は元の状態近くにまで下げられる


ドル資本と呼ばれる民間組織が誘導した円高ドル安という状態を

政府日銀の意を受けた代理の組織が

財務省の短期証券を銀行に押しつけて得た資本で

ドル買い介入を実行することにより

円安という状態を復元するという慣例が85年以降につくられた

プラザ合意の後になってからのこと


ドル売りはファンダメンタルズの結果としておきたもの



米政権はこれまで一貫してそう説明してきた

ドル安政策という名称には

それが政策として機能しているという事実が

はしなくも

示されている


ドル安政策に対抗するには

ドル売り圧力以上の円を

大量に供給してやらなければならない

それには

欲しくもないドルを必要以上に国が買わなければならない

という経過を受け容れることを強制されることになっていた

その結果が1兆ドルに達する外貨準備高になったのである

国が保有するドル建ての資産の90%相当が

アメリカの公債へと化けていく

ドル安政策が続けられている限り

在外資産を取り戻す機会はやってこない

ドルを売って改めて円を買わなければならないのだから

自らの手で回避したはずの円高を再現してしまう

という意味のない結果を引き寄せることになるからだ


ドル安政策の攻勢を受けてドルを強制的に買わされた国では

米国債の保有残高を徒に増やし

それをアメリカの国内市場へと

預けっぱなしにしておかなければならなくなるのだ


時の経過と供に

ドルの通貨価値は値下がりを続けていくため

ドル建ての在外資産の価値は放置しておくだけで目減りしてしまう

1ドルが360円だった時代に買った米国債の価値は

今では90円の価値でしかなくなってしまっている

四分の一にまで減っているのだ

その分

アメリカの負った負債は75%も圧縮されることとなったのである


ドル資本がやってきた国では

買収工作が進められ

獲得した収益は

三か月周期でアメリカ本国へと帰ってゆく

その国の市場ではその分だけ

流動性の厚みが失われ

市場は枯れる


これが貧困の原因になっていた


カネの回らなくなった枯れた市場では

企業が収益を増やす機会は与えられない

企業の活力が衰えれば生産性は減り

国民の所得も減る

消費市場は低迷の螺旋階段を下る一方という状態になる

それが デフレ

税収も当然低下することになる

国民の困窮は

歴代の政権がドル資本を呼び込んで

その流出を放置放任していたことによって引き起したものに相違ない

経過が意味するその実態を知ろうともせずに

米政府に率先して迎合してきた結果

国民の暮らしは次第に追い詰められていくようになったのだった


問題のもつ本質の成分が見えてくるようになったなら

有効な対応方法を導くことができるだろう

おきている事態そのものを理解することができなければ

処置を講じる必要性に気づくことはできない


ファンダメンタルズの結果を改善させるためには

ファンダメンタルズを生み出している分子を用いて

対等な交渉で対抗することができるようにしなければならない

ドル売り圧力を受けた国家が

通貨交換の仕組みに関与するようになったからこそ

取り戻すことのできない外貨準備高を積み増して

その価値を大きく減らす

という粗末な結末が与えられるようになったのだった


マニュアルに当たらなければ判断できなくなっていた知識階級が

この状況を導いたといえるだろう

この世の中は

教科書のない問題だらけ

考える力を養おうとしない教育からは

不具合の因縁に関心を持とうとしない学生が再生産されるのみ

批判精神のないところに

優れた指導者は育たない

教科書に頼らずに正しい判断を導き出すためには

知を統合し

高い蓋然性に基づいた有効解を選択することができなければならない


起きている事実の意味とその背景を知るということは

正しい判断を得るための第一歩

判断ができるようになったら

決断は容易だ


交流送電と太陽電池とが野合するその趣きのもつ意味に気がつけば

温暖化を止める健全な方法の所在を探ることができるだろう

候補の中から経済効果の最も高い方法を選び出し

その実現に専念するだけで

問題であったものは

カタチを失ってその場から身罷る

軍縮が成るのはその効果のうちの一つに過ぎない

貧困から解放された人類は

生産性を高めて

新たな文明を育みはじめる

おくれて見出された究極のエネルギーシステムは

アメリカが生み出した不合理の一切を

止揚するものとなる 
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脱 貧 困 化

2009-12-19 11:57:10 | Weblog
日本の貧困化プロセスを取り急ぎ中断するためには

国富を漏出させているメカニズムに関与し

傷口をふさぎ

症状がこれ以上悪化するのを防がなければならない


人体のもつ生命のメカニズムにたとえるなら

出血している個所を放置したままでいると

動くことさえできなくなり

ほどなくして

生命活動は停止する


経済ダイナミックスの分野でも

同じことがおきている

外資を呼び込むのは有効な方法だったのだが

利潤の還流を放置したままでいると

国内で回るべき流動性の血液が薄くなり

企業からは活性が消え失せて貧血状態へと陥る


最善の方法は

外資の流入を促して

それが日本からすぐに出ていかない仕組みをつくるということ

国内で一定期間資本を循環させてから

利潤の一部を制御可能な範囲で

ゆるやかに還流させてやるのが 

最もよい結果を生む


ドル資本と呼ばれる一群が跳梁し

跋扈するがまま

それを放任してきたということが

日本から資産を大量に漏出させる結果を生み出している

国民の困窮はその結果であった


発行し過ぎてダブついているドルを回収しなければ

アメリカはドルの発行権を新たに行使することができない

強大な軍隊を

世界中に展開させておくためには

莫大な資本が必要になる

米国民がその負担に応じているという訳では決してない

医療保険制度を導入すると一人当たりの税負担が増えるので

これ一つを増税の原因になるとして

多くの米国民がオバマに対して批判的になったのだった

それほど増税には過敏な反応をする米国民が

軍事力を強化するためとはいえ

すすんで増税に応じられるはずもない


アメリカを世界の保安官として自任させているのは

ドルの発行権を濫用して

基軸通貨であるドルを

大量に発行することができていたからだったのだ


イラクで戦争状態が続いていた間

原油相場は大きく高騰するような展開をとっていた

原油代金の精算は特別の場合を除き

ドルで決済することになっている

ドルの需要が急速に膨らめば

ドルの発行権を行使するという合理的な理由がその場で成り立つ


短期戦と思われていたイラク戦争から

アメリカは足を抜けなくなってしまっていた

長期化で増加した戦費を調達するために

WTIを高値へと誘導する戦略をとっていたのだが

その主な理由とされていたのが

原油の供給がタイトになったというメッセージの公表であった

ハリケーン・カトリーナで製油所が機能しなくなったとか

復興の遅れで原油の流通が制約されているとか

他愛のない理由を

エネルギー省長官が繰り返し公式発表するだけで

原油価格は跳ね上がるようになっていた


同じ経過が何度も繰り返されていたのだったが

羹にこりた経験を活かして

流通インフラを改善させるための整備を急いだ事実はなく

相場は相も変わらず

表向きの理由に即座に反応し

それで利益を得ようとする者たちが

原油価格を高値へと押し上げるという慣行が

既に定着するようになっていた


原油価格が急落したのは

ブッシュ政権の継続が拒否され

イラクからの撤兵を実行することが確定した直後のことである

相場はアメリカのおかれていた事情とその背景とをよく知っていた

ということになるだろう


つまり演出された原油の高騰が

大量のドルを発行する必要性を米政権へと与え

その結果として

市場が吸収できないほどのドル余り現象を生み出した

ということなのだ

ドルの通貨供給量に関するデータは

イラク戦争が始まって以来

一度も公表されていない

それほど大量のドルが発行されていた

ということだったのである


2008年秋に突発した金融危機は

ダブついているドルの回収に当たっていたグループが

その勢いに乗じて

株式市場だけではなく

住宅市場にも資本投下を積極的に行っていたために

サブプライム・ローンの市場で

貸付競争を引き起こしたことに起因する

融資の回収が困難となり

大量の焦げ付きを発生させたことを起源として

金融業界では

信用収縮という現象を生み出してしまったのだった

その結果として

ドル建ての資本の移動がまったくできなくなってしまったのである


疑心に暗鬼を生じる展開が繰り返され

ドルを供給しようとするものが誰も居なくなってしまったのだった

資本の移動が止まってしまったということが

国際経済に大打撃を与えたのである

アメリカの低金利政策はこのようにして生まれてきたものであり

その危険性を指摘する者が経済界に欠落していたために

いまではその低金利という状態を

ドル安政策を実行するための絶好の餌とみるようにさえなったほど

都合のよい理由づけが闊歩する時代となった


ドル資本の一群は

転んでもただでは起きない人種で構成されている

アメリカ以外の国民が貧困に陥っても

そんなことにはまったく頓着しない

投下した資本を安全に運用し

得た収益を着実に

早く回収する

というのがドル資本に与えられている役割なのだ

ドル資本がやってきた国の市場が枯れるのは

当然の帰結


経済成長が調達金利と為替差益を超えている市場では

資本の急速な回収はおきない

代わりに再投資が繰り返されるようになっていく

このケースでは貧困化は起きない

日本でもこの状態が小泉政権まで続いていた

ホリエモンが話題になったあの時代のことである

リーマンの利益分配が巨額なものであったということを

思い出せる人は今でも多いことだろう

経済成長を期待することができなくなった国からは

ドル資本は速やかに出ていく

その結果カネの回らない市場が生まれ

国民は働いても豊かな暮らしを取り戻すことができなくなっていく

小泉政権では率先してダブついているドルを日本市場へと呼びこんだ

世に言う外資導入政策である

これが日本の富の流出を加速させるきっかけとなったもの


その日本で理由のない円高がおきているというのは

余ったドルを日本へ押し付けなければ

アメリカは新規にドルを発行することができないからだ

既発のドルで円を大量に調達すれば

円高を嫌う産業構造の日本では

為替市場へ日銀が非公式に介入し

高められた円を元の水準へと戻すために

率先して新規発行されたドルを買い求めるようになっていく

このドルとそれで購入したドル資産を総称して

外貨準備高と呼ぶのである

この日本が買わされてきたドル資産のすべては

円が高くなっている間

日本へと還流させることができない

その行為はドル安政策を推進し

回避したはずの円高を自らの手で推し進める結果を生む


日本政府と日銀は 

このように愚かな行為をプラザ合意の後から

延々と続けてきた

いまでは日本の在外資産は一兆ドルに達するほどの規模にまで伸びている


貧困化プロセスとは

ドル安政策の実施によって

対象とされた国とその国民を同時に追い詰めていくというモデル

この仕組みの持つ不公正で邪悪な仕組みに

早く気づかないと

この国は

アメリカを寄生させるための国民の棲む場所となり

その高い成長性に裏付けられた潜在的な経済力は

アメリカのための愛国者が

額に汗して滅私奉公するための

植民地市場として機能するようなものとなる

現在の相から観測されるものは最終段階の始まりであり

このまま何もしなければ

国民の不幸はもっとひどい状態にまで達するだろう

このような最悪の状態を未然に回避する方法として

民族資本を集約することにより

ファンダメンタルズの結果として

円安を制御下で誘導できるようにしてやる道が残されている


対等ならざる歪んだ日米関係を終息させるためにも

健全なエネルギーを

逸早く提供することができる環境を

可及的速やかに構築していかなければならない

その収益を活用すれば

通貨交換の力学を健全化する対抗因子とすることができる

この状況変化を導くことによって

ひとり日本のみならず

国際経済全体を

公平で平等なものへと進化させていくことができるようになる 
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無 可 有 星

2009-12-12 11:35:23 | Weblog
ドルに代って流通すべき基軸となり得る新通貨は

帳簿の上だけで機能するという形体をとる

その候補となる通貨の名称を

ここでは仮に ICU (integral currency unit)としておこう

正式な名称は別途 改めて決定すればよい


ICU とは

地球全体にとって欠かすことのできない完全な通貨

という意味である

漢字圏では

「及」

または

「久」

などの字を充てるようになるかも知れない


この手法には 先行事例があった

ユーロの前身であるECUと呼ばれていた通貨がそれである

このシミュレーションを行うための通貨は

帳簿の上だけで流通する という限定的な性質をもっていた

1995年の暮に

EUが正式に発足することが決定されたのだが

それを半年さかのぼる時点の4月に

日本では 一ドル80円を切るほどの異常な円高が

突発的におきたのだった

米系の国際金融資本が

ユーロ圏で持て余すことになるのが確実な大量のドルを

事前に日本へと押しつけてきたことがその原因であった

90年4月にはじけたバブルから

日本市場が復興しただろうと思われていた

丸5年を経過した頃におきた期を画する出来事であった


日本市場のその後の回復過程を希望的に読み込んだドル資本が

ユーロが登場してドルの価値を低げるようになる六か月前に

大挙して

欧州から日本へと資本の移動を開始した

ということなのであった

制御することができないドル安という状態は

国際経済にとってきわめて大きな危険を押しつける


日本経済が実際に回復したのは

さらに十年の年月が経過した後のことである

日本の経済事情に疎かったドル資本と呼ばれる一群の勢力が

余っていたドルを日本市場へと一斉に振り向けてきたためにおきた

経済侵略の最初の事例となった記念すべきことであった


日本ではこの間の経緯が未だに不明とされており



と形容する状態が今なお続けられている

当事者の全体が無知であり 且つ蒙昧であった

優れたリサーチャーが不在であった国では

いつまでたっても原因を特定することすらできない

困ったものである


ICU 「及」 を発行する役割を担うことになる地球銀行に

決済するための口座が開設されていれば

ローカル通貨と新機軸通貨とを所定の比率で交換することが

できる

交換するための比率には定められた一定の基準があり

それを満たした上で

自由で制約のない公平な取引が進められていく

現在の通貨システムでは

ドルの発行権を有するアメリカにだけ

特別な権能が賦与されている

これが不公正で

不公平 かつ

不平等な

ドルを基軸とした通貨交換システムを生み出していた


ICU とは 実際には発行されないサイバー通貨に属するものだが

帳簿の上だけでやり取りされるため

新通貨を発行するための費用は一切かからない

印刷経費は不要であり

偽札が出回るような惧れも ない

その発行権はどこの国にも属さず

地球銀行という第三者機関だけがもつものとなる


外為取引で得た手数料は

地球政府が活動するための基金となり

その運用益の一部が平和を維持するめの資本として使われる

基軸通貨の価値をあらたに裏付けるものとなるのは

平和状態の実現

またはそれに対する貢献度なのだ

これを 「平和本位制」 と呼ぶ

軍拡をこれからも続けようとする国は

要するに

高価で有害な炭素資源を今後も燃やし続けていかなければならない

ということになる

そんな国と取引しようとする奇矯な企業は

次第に存在できなくなっていく


石油はドルの価値を裏付けていたその特異な能力を失い

一介のコモディティへと戻される

金 は

その後も補助的な側面支援を行うための担保であり続けるのだが

その価値には

アメリカが金本位制から一方的に離脱して膨らませた

伸び代の分だけまだ上昇する余地が残されている

アメリカでおきることになる国家の衰退に反比例して

金 の価値は高まる

その兆候は

既に

取引価格の底堅い

安定的な上昇という経過に明らかだ


国連は国境を有する国が集う調整機関でありつづける

官僚制度を温存したまま

旧弊な利益共同体のサンプルとして

ガラスケースの中に収まった状態で見本として永久保存されるだろう

温暖化を止めることができなかったというその事実が

考える能力を持ちながら

それを正しく活用してこなかったこれまでの経過の意味を物語る

善と信じた方法に則り

さまざまな制約を課すだけの特別誂えの機関と化し

その実際の姿を

鏡に映してみようともしなかった

挙句の果てに

効果のない対策を徒に拡大し

最悪の結果を

平然として地上へ導こうとするようにさえなっている


エネルギー消費の抑制という対策では

温暖化という問題を解決することは絶対にできない

エネルギー消費を拡大させて 尚 経済を成長させる方法を

速やかに創出するべきなのだ

それを可能にする方法がなかったという訳ではない

謙虚であれば

誰にでも

有効解へと到達することができていたのである


国連が犯した認識の誤りは

二酸化炭素の増産を止めることなく

軍拡を推し進めながら

核兵器の開発さえ促すという現実を生みだし

貧困へと陥った国を放置して

その原因を調査することなく

富を収奪する仕組みを維持しようと努めている

実に愚かなことである


平和の実現を遠ざけてきた枢要な機関と化し

尊大なままのその姿勢に 

隠された問題を胚胎させているということが

写しだされているその事実にさえ

気づくこともできなくなっている

そのために

世界はエネルギー資源の高騰によるインフレへと

引きずり込まれていくこととなったのであり

貧富の差を更に拡大させて

軍拡を煽りつづける

という経過を生み出すようになっていったのだった

ことは アメリカだけの責任ではなかった


地球政府と地球銀行とが

あたらしいモデルを導くための主体となって

あるべき未来を構築するための土台を固め

健全な役割を担う枠組みを急いで作り出す準備に

いまこそ

取り掛からなければならない

低廉で環境負荷のない優良なエネルギーシステムは

その実現の手段となるために

遅れて

見出されるようになったもの


エネルギーには資源が必要だと信じているのなら

水を資源とする方法に準拠すればよい

それだけで環境の回復は なる

水で発電する燃料電池は

そのアイデアが先般公開特許となっており

誰でも閲覧することができる

場合によっては

資源をまったく必要としないエネルギーモデルで

平和本位制の実現を急がなければならなくなる

着実にステップアップしていく緩慢なプロセスを経ずに

より高い到達点へと至る急峻なアタックルートを

選ぶ場合もあるのだ

非公開のアイデアが用意されている

今からでも決して遅くはない

経済の復興を同時に進めていくには

低コストのエネルギーを

できるだけ早く創出しなければならない

認識の錯誤とそのもつ意味に気づいたとき

この惑星に真の黎明が訪れる


今後の展開によって

プログラムの進め方は柔軟に変化する

それを決定づけるのは

目覚めのタイミング

太陽電池を交流送電にどれほど多く組み込んだとしても

それで

二酸化炭素の排出を抑制することができるようには

絶対にならない

つまり温暖化を止めることはできないのだ 

その反対に

温暖化をより早く進めることになる 
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起 承 転 結

2009-12-05 14:27:23 | Weblog
健全で かつ 優良なエネルギーは

ずっと前からそこに用意されていながら

今なお 気づかれずに隠されたままになっている

宇宙の法則の中に予め用意されていたのだったが

人類はそれに気づくことができなかった

文明は

長い間

盲目の状態におかれていた

電磁誘導現象がエルステッドによって確認されたのは

1820年代のこと

それをファラデーが体系づけたのが1831年だとされている

19世紀から 20世紀を経て 21世紀になった現在でも

誘導法則を善用する術を文明は実行していない

交流送電は温暖化を止められないという点で

悪用した見本として永久に語り継がれることだろう


必要なエネルギーを

そこから制限なしに取り出す方法は

宇宙が誕生したとき既に仕込まれていた

人類は

いつ

この方法にたどり着くのだろうか

交流送電の成り立ちを調べれば判ることなのだが

電力業界は情報の公開を世界中で拒み続けている

誘導法則を承知しないまま太陽電池の量的拡大に奔走したため

大気中の二酸化炭素濃度は一貫して上昇を続けるようになったのだ


温暖化する一方という地球のこの状況は

これから先も 延々と続く

これは避けることができないことなのだ

交流の高圧送電を続けているかぎり

化石燃料と核燃料の消費は止まらないからである

誘導法則を正しからざる方法で実用化してきたそのために

温室効果を募らせて

気候の変動を生み出してしまったのだった


真実を知れば

被害を抑制するプロセスがその段階からはじまる

手軽で便利な石油資源を大量に燃やすことによって

そこからさまざまなエネルギーを取り出す暮らしを続けていくと

環境は

文明の存続を いつか 容赦しなくなる

その予兆は温暖化という現象に明らかだ

不健全なエネルギーシステムを採用した文明に

地球そのものが

結末を与えるときがやってくる

生命の多くはそのときまでに絶滅種となり

文明はその痕跡を化石に残して終わるだろう


不具合の源は

アメリカという国がもつ

その歴史にまで遡る

ネイティブアメリカンの土地を侵略した大陸系白色人種は

ほぼ絶滅状態へと先住民族を追いやった

その途上で

インディアンからの逆襲を恐れる生活を強いられたことにより

常に銃砲を手の届くところに置いておかなければならなかった


過去に一度でも侵略を行ったことがある国は

その反対の立場である侵略される側の身分へと落ちることを

こころの底深くで ひどく怖れている


この強迫神経症に罹ると

武器を手放すことができなくなり

国は防衛力を強化し続けていく破目へと陥る

そうしなければ安心して眠ることもできないのだ

このままの状態では

アメリカは銃社会から「永遠」に抜け出すことができない

過去の事実を総括することができてはじめて

問題のもつ本来の意味を知ることができる


日本でも侵略を行っていた時代がなかった訳ではない

核被爆国となることによって

それは終焉を迎えたのだったが

その後におきたくさぐさの経緯が

核の傘を信仰する国民性を編み出すようになっていた

強迫神経症に罹患していたのはごく一部だったのだが

指導者層にはこの不安神経症が

アメリカによって既に色濃く印刷されており

同病を患っていたマスメディアを介して蔓延するようになっていた


強迫神経症を病んだ人は

自分より力のある強者をみると

不安で仕方がなくなるのだ


軍拡に進んで励んでいる国家は

すべて

過去に侵略を行った経験をもつ

朝鮮半島では侵略を受け続けるという不幸な歴史が残された

一度も侵略したことがない国は

侵略するという自発行為を理解することが基本的にできない

必然性そのものを体験してこなかったからである

北朝鮮が核をもつようになったのは

アメリカが悪の枢軸と呼んだ後のこと

侵略されるばかりという歴史に学んできた北朝鮮では

磨き続けてきた交渉術を武器として発揮する一方

拉致に代表される暗闘を続けてもいた

先進諸国の虚をついて

ミサイルの発射実験を行い

これまで否定してきた核開発の実験を

敢えて強行することとなったのであった

ミサイルと核開発とを関連付けたがるのは人情だが

そこにこそ北の戦略核の意義が潜んでいる


実際に使用することのできない兵器である核をもった国は

それにより

アメリカの態度が豹変したということを事実として知る

このことを察知したイランでは

同様のプロセスで進めてきた核開発を急ぐようになった

ブッシュによって悪の枢軸の一つとされてきたイランが

北朝鮮の成功事例に学び

残された唯一の道を選択するのは当然のなりゆきであろう


国際社会は北朝鮮の核実験を非難しても

制裁を課すことができなかった

核をもってしまいさえすれば

物理的に制裁されるようなことはおきない

大量破壊兵器による報復を

すべての侵略実践国と核保有国とが恐れているからだ


アメリカのもつ軍事力に威圧されてきた国では

対抗上

必然的に核を保有する目的を隠しながら

その開発を秘密裏に進めるようになっていく

核兵器を実戦に投入することはできない

正義に反する行為は

その酬いを確実に受ける

イラクに根拠なく侵攻したアメリカがその後どうなったかをみれば

法則の示す結末は明らかだ

アメリカが犯してきた独善的な判断が誤ったものであったために

原油価格の高騰とそれによる国際的なインフレを生み出すこととなり

増税抜きで戦費を調達する目的で追加発行されたドルを

過剰なまでに市場で余らせた

サブプライムローンに端倪すべからざる規模の資本が集まり

最終的に債務不履行となる事態を惹起した

昨秋の金融危機は

これら当事者たちがこぞって引き寄せたもの


日本はイラク侵攻の前 アメリカを諌めるべき立場にあった

時の政権にあった小泉内閣は

率先してアメリカの思惑に取り込まれていく道を選択し

国内市場をドル資本へと解放して円高を自ら誘導しただけでなく

日本の市場で生み出した利潤を持ち去らせるがままそれを放置した

旧長銀の事案では

国費を投入して再生させた後

破格の値段で米系企業に譲渡した

という事実までが記録に残されているほどなのだ


枯れてカネの回らない市場と化した日本では

利潤を失った企業がリストラを繰り返さざるを得なくなり

最も善良な労働者が

真っ先に

その犠牲となるよう追いつめられていったのだった


日本の再生をこれから果たすためには

アメリカによって条件づけされていたその実態を知り

対応する術を速やかに改め

健全化を目指す努力を実行しなければならない

日本に基地が必要だとしているのはアメリカの方であって

日本の国民ではない

かつてアメリカによって仮想の敵だとされていた中国は

いまや アメリカに対する最大の債権国となっている

敵が消えてしまった東アジアには

対米防衛目的の核だけが 朝鮮半島の北側に残された

アメリカは北のもつ潜在的な危険性を

日本を制御するためのツールとして専ら使ってきた

拉致問題が解決しないのはアメリカが援護しなかったからである


オバマのアメリカは軍拡という方法ではなく

ドル経済圏の拡大を図って繁栄を目指すべきであった

軍産複合体性が しかし それを許さなかったのだ

アフガニスタンへの増派に転じたオバマの選択は

この状況に強いられた決断の結果である
 
二桁に達した失業率を更に増加させる大量のイラク帰還兵の存在は

アメリカ経済にとってマイナスでしかない

テロの原因が貧困にある

ということはよく認識されていることなのだが

貧困の原因がドル安政策にある

ということには理解が及んでいなかった


貧困化は日本の事例でも分かるように 

ドル資本による余ったドル通貨の安売りの結果なのだ

つまり円に対する仕組まれた需要(不合理な円高誘導という戦術)

が生み出してきたものなのだ

ドル資本がやってきた国が一様に貧しくなっていくのは

当然過ぎるほど当然の帰結である

利潤の一部でも国内に再投資していたのであれば

日本がこれほど急速に貧しくなるようなことはなかった

ドル資本には世界市場に滞留しているドルを速やかに回収する

という秘められた使命があるのだ

ローカル市場で得た利潤のすべてを回収した後で

過剰発行されたドルを手段として円を買い進ませると

ドル安という結果を導くことができる

日本の外貨準備高は

このドル安政策に対抗しようとして

ドル買い介入を行ってきたために

毎年増え続けていたのだった


石油の消費を必要としない未来型のエネルギー体系は

真相を察知した国を起点として世に出る可能性が高い

石油に代わり得る便利な資源は 存在しないのだ

だが

エネルギーシステムの在り方を工夫するだけで

資源そのものを不必要とするモデルへと至る道が残されていた

地表に平和を導くためには

既存の枠組みから離れて

それに代わる仕組みを逸早く提示しなければならない

問題の所在を正しく知ることができた国だけが

世界を指導する役割を担うだろう

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