こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

判 断 能 力 ②

2019-02-24 07:36:19 | Weblog
二十一世紀のはじまり



溜まった膿を出す時代

となった


2001年秋には

北米大陸で9.11が発生し

当時「同時多発テロ」と呼ばれた

破壊活動

を起点とする

イスラム原理主義運動による

強引な正当化プロセス



最終的に

イスラミックステート

「IS」を自称する予備国家

の創出を加速する経過

を生んだ


宗教国家の建国を企てたその行動が

破壊活動で

求心力を発揮していた組織を

より攻撃的にし

国の成長を

ではなく

難民の急増を招くこととなり

地理的条件が規定する

特定の経路で

その大多数の難民たちを

EUへと大挙して

移動させる

という変化を定着させた


これら大量の避難民の集中的流入は

EU諸国に経済的負担と

治安の悪化を齎し

その負の経過

を理由とする

イギリスによるEU離脱

を国民投票で決定する

という事態へと繋がった


後にブレグジットと呼ばれる

統合経済圏からの英国の一方的離脱



国民投票のを実施で

合法的に決定する

という合意が成立した


その実行を決断する段階が

顔前へと迫ったとき

一時的な感情の高ぶりで

行った意思決定で

失うことになるものの

大きさに

英国民が漸く気付いたとき

正しい認識の合成



遅れて成就する

直前の段階が

既に迫り来ていた


このようにして

民主主義の有効性は

教育の成果次第



その成否が決まる


有益な部分があるその一方で

有害な結果

へと結びつくことも

ある

という現実を

英国民の多くが

やっと正しく理解した


教育のあり方が

意思決定の選択に

合理性を与えるのだ


良くも悪くも

これが

民主主義の本質なのである


情報の収集とその評価に

欠陥がなければ

国民投票の結果は

有効性を発揮する

その反対に

要素抽出と要因分析が

不十分だったり

意図的な情報操作があったりすると

判断の誤りを導いて

不正な意思決定を

正当化してしまう

ということが起り得る


前者の代表的存在が

英国のEU離脱の国民投票

の結果だとすると

後者の代表的存在は

官制データの恣意的な変更

によるアベノミクスの成功

を演出して日本経済のあり方

を侮辱した

政策判断の拙さによる失敗の連鎖

を自らの愚かさが証明する

こととなるアベノミクスの失敗

ということになるハナシ


経済認識能力の不在は

経済指標の加工が可能だ

という身勝手極まる

独善的な思い込みを増長させ

その不健全で強引な手法

を用いたという行為が

経済成長を

たとえ一度でも

証明することができさえすれば

経済の低迷を払拭できる



そのようにすっかり思い込んでいた

安倍一族

の蹉跌を自らの手で

立証する結果

を招くこととなってゆく


その一連の経過は

予期した通りの展開を閲しつつ

最終的に顕在化することとなる


経済の本質を

為政者が打ち揃って

見失っていた

その事実に

まったく気付かずにいた

多数の自称エコノミストたちの

何と多かったことか


これが日本の失敗を

末永く記録に残すこととなる


国連の環境部会が陥った

迷妄に

世界中が追随してしまったがために

減っていなければならない

大気中の二酸化炭素濃度を

大幅に増やしてしまっていた

ことに気付いていながら

事実関係の確認を

相変わらず蔑ろにしたまま

CO2削減目標を

愚かにも100%へと

最大化する

という決定を断行し

パリ協定を成立させた

国連の環境部会のメンメンが

今尚実効不在の温暖化対策

の継続に血道をあげている

その姿ほど

あはれに見えるものは外にない


そこに共通する問題の根源は

教育の高度化

を目指した学力至上主義

へと単刀直入に収斂する


学力レベルの向上は

競争社会の定着を急がせ

他者を排除する負のプロセスを

高度化する経過を生んだ


あって然るべき生産性の向上

を阻害する要因としてのみ

作用するものとなる以外

に残された道は

もはやない


知識の量的拡大は

負の生産性の膨張を

加速しながら

判断能力の劣化を急ぎ

国民の総てを

温暖化を止めることすらできずにいる

劣った知識階級へと組み入れて

生産性の一層の低下



自ら招く

強いマイナスのベクトルを与えている

だがその事実を悟ることが

未だにできない


その結果として

デフレマインドを強化する

方向へと国の趨勢を反転させる

ことに大いに役立った

という事実を

記録に刻み付けることに終始

した


所期の成果が得られていないとき

認識の誤り

を疑う必要がある

減っていて然るべきCO2が

反対に大幅に増加してしまっていた

という現実ほど

知識階級が利己的に意識していた

問題認識能力の高さ

を否定することとなり

その根源的欠陥の所在

をものの見事に立証してしまった

その事例は

過去に類例となるものが

まったく見当たらないほど

大いに稚拙


知識の拡充は必要だが

正しい認識を合成しない限り

生産性の向上に

寄与しない


多くの知識が備える

意味を理解する

その努力を怠れば

時間と資本を同時に失う

という結果となって

当事者に負の効果

となって還元される

だけのこと


指導体制の劣化は

不毛な結果となって

国民に跳ね返るのだ


教育のレベルが

民主主義の成否

を決める

国民投票の正当性

を高めるのは

健全で正しい

問題認識能力の

有無
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自 助 努 力 ②

2019-02-17 09:54:48 | Weblog
交流電流というものは

本質的に

保存しておくことが

そもそも 

できない


この事実を

正しく理解していないと

温室効果が生み出す

さまざまな異変を募らせるだけでなく

最終的に

生命の多様性を失ってしまう

という結果を招く


知が劣化してしまうと

無機質な静謐



最終的に定着させる傾斜

を意味として

理解することができなくなる


確認が可能な宇宙空間

に唯一存在する

青く輝く水の惑星

であるこの地球

という存在は

過去にあった記録

としてのみ生き残る


温暖化が今後

急速に進む段階に到達すると

あらゆる氷は融けて液化し

冷たい水の沈み込み

は消えてなくなり

成り立っていた海流は

やがて消滅してしまう


海水温は温室効果が生み出す

熱と共に

同一歩調で上昇し

海洋生物の生息域は

海流の消滅に連動して

縮退するだろう


陸上で栄えていた文明は

温室効果ガスの濃度上昇

をついに止められずに

滅亡の瀬戸際にまで

最終的に追い詰められる

という将来の姿は

地球環境の変遷に応じて

次第により現実的なもの

へと変わる


二酸化炭素を生まない

再生可能エネルギーは

商用電源のバックアップ

がなければ

もともと役に立たない


再生可能エネルギーに

供給安定性を与えるための

バックアップシステムは

60%が火力発電と

30%の原子力発電

10%の水力発電を含む

その他の電源によって

維持されている


商用電源がもつ供給力の安定性が

不安定な出力でしかない

再生可能エネルギーを補完する形式



日本の交流電流による

長距離高圧送電

を成り立たせているのだが

再生可能エネルギーを増やしたとしても

火力発電所に懸かっている負担

を減らす効果は得られない


周波数で成り立っている交流電流は

回転数を制御する余地

を完璧に奪われている

化石燃料の燃焼量を減らせば

二酸化炭素の排出量は

確かに減る

だが

それは回転数の低下を伴うため

周波数の安定性を失う

という経過を招く


周波数の不安定化が

北海道電力の送電機能を奪って

全域をブラックアウトに陥れた

事実は

雄弁なその証拠


火力発電所では

メタンを主成分とする

化石燃料を

片時も休むことなく

安定的に

燃やし続けていなければならない

これは交流電源の宿命なのだ

地下資源の消費を減らせない仕組みが

蒸気発電に於ける

蒸気圧の恒常的安定性を

欠くべからざるものにした


発電機の回転数が乱れると

周波数変動となって

交流電流に質的変化

を引き起こす


地下資源の消費を量的に減らせない

という交流電流に固有の

安定供給義務を

世界中の電力業界が

打ち揃って行っている

ということが

温室効果ガスの濃度上昇を

京都議定書を遵守していたその間に

一貫して増やし続けていた


CO2の平均濃度は

その結果

340ppmから415ppm

へと大幅に増えてしまったのだった


水力発電が可能な地域以外で

温室効果ガスの削減

は紛れもなく不可能


周波数のない交流電流など

存在することができない

交流のメリットは

起電力が直流より高く

そして変圧が容易である

というその点にある


起電力を高めるための周波数は

交流電源が行っている円運動が

量的に

毎分三千回転していなければ

生み出せない


磁石がもつ

それぞれが対蹠する関係

にある

SとNからなる異なった極性を

人為的に切り替えることで

電流を制御する

という仕組みが

電流に周波数を与えている


変圧が容易な交流送電という方法で

再生と増幅が同時に

可能となったことから

電圧を高めると

電流が反対に小さくなる

という特徴が

長距離送電で生じるロス

を少なくすることに

とても役立つ


電圧が高いままだと

電気抵抗で生じる熱損

を減らすことができない

電圧下げると

電流値は同じ比率で低下するため

電流損失を圧縮する効果が

すぐに得られる


電流損失を大幅に減らし

経営資産を熱損で失う愚

を避ける効果が

変圧工程で効率よく

引き出せるようになっている


変圧の過程で

経済性能の優越性と

電流を増幅する効果

が容易に得られる

これが北海道のブラックアウトを

長期化させたその理由


交流電流がもつこれらの諸特性が

良かれ悪しかれ

直流送電を世界が見限る

経緯を経て

最終的に世界中で採用される

契機となった


だが

このことが

地球という名の惑星に

温暖化

という変化を連れてくる

その原因ともなったのである


交流電源を成り立たせているのは

誘導法則

交流電流による

長距離高圧送電をひろめた

基盤技術というのも

この誘導法則に他ならない


1820年のファラデーが

電磁誘導を見逃していたとしたら

それ以降の文明の急激な発達

は固より存在していなかった

と同時に

20世紀後半の

温暖化が同時進行する

という変化なども

生じてはいなかった


温暖化の原因がCO2であることを

突き止めておきながら

その大気中濃度を

どうしても減らせずにいる

ということが

最初の温暖化対策である

京都議定書を無効化し

次善の策となる

パリ協定へと置き換える

強い動因

を文明圏へと与える経過

を定着させた


CO2がまったく減らずに

却って大幅に増えていた

という現実と

意に反するカタチで遭遇した

国連の環境部会は

原因を突き止めることより

達成目標の最大化

という方向へシフトすることで

問題を解決できる

と即断してしまった


温暖化の原因が交流発電と

それによる電力輸送の長距離化

にあることを

未だに理解することができないまま

代替技術が登場するまでの間

暫時猶予期間

を設けざるを得なくなり

その代わりに

削減目標を最大化することで

ゼロパーセントへと

一気に高める決定を下し

問題を解決した積もりになっている


【何と愚かであることか】


無知に基づく誤った決断は

往々にして

このように不埒な顛末

を世に残す


火力発電所がメタンを主成分

とする地下資源の燃焼

に拘り続けている以上

温室効果ガスの原因であるCO2



温暖化の結果である降水量の急激な増加

とを甘受することが

文明社会の義務となる


熱エネルギーを電気エネルギーへと

変換する方法を

別途新たに見出さない限り

気候変動を免れることは

本質的に

不可能


問題の所在を見失っている

その無駄な期間を設けている限り

有効解を特定する機会

は何時までたっても

やってくることはない

これが温暖化現象を

止まらないものへと

押し上げている


この単純な理由

を見えなくしてしまったのは

交流電流の意味を

指導体制のすべて

が悉く

理解していなかったからなのだ

直流電流なら二次電源で保存できるが

交流電流は周波数があるため

一分間に

必ず三千回転するタービン軸

が絶対的に必要となる

交流電流が貯めておけない

ということを知っていたにせよ

節電や省エネなどを進めれば

発電装置の回転数を減らせる

とそのように誤った判断を

行って

事実関係の確認も

延々と怠り続けてきた以上

正しい認識能力が不在

という事実を認めなければならない


このような劣った経過を重ねて

環境投資を悉く無駄にして

経済成長する機会を失い続けてきた

ということが

有効需要の喪失に

世界中がこぞって熱中する

という余りにも愚かな変化

を定着させた


効果のない無駄な自助努力

など

実は

何の役にも立っていなかった

誤った判断など

却って状況を悪くする

のみ
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文 明 の 業

2019-02-10 09:32:52 | Weblog
再生可能エネルギーの設置導入量の拡大

という実効のないことが分かっていた

環境投資を

長年に亘り

続けてきたのだったからこそ

その結果は

温室効果ガスに関するその大気中濃度を

却って大幅に増加させてしまっていた

という事実が発覚してから

既に久しい


温暖化を防止するための措置

とされていた太陽光発電や風力発電

そして節電努力の国家規模の励行

などの諸対策を

延々と講じていながら

所期の成果を何一つとして

引き出すことなく

正反対であることを意味する

負の経過

つまり

温室効果ガスの濃度上昇

を無効な投資行為が

自らの手で

実現させていた

ことが明らるみにでた


これはすべての指導体制に関わる

問題認識能力の不在

を示すことなのだ


再生可能エネルギーで

温暖化を確実に

止めるためには

火力発電所にかかっている負担

の完璧な削減

という経過が

同時に成り立っていなければ

ならない


温暖化の根本的な原因は

地下資源を形成している炭化水素

即ちメタン(CH4)を中心とする

可燃性の化合物を燃やしたとき

その酸化作用で

炭素の酸素化合物であるCO2



水素の酸素化合物であるH2O

とが

同時生成する


二次的に生成したこれら二種類

の酸化物が自動的に

その濃度を同時に高める


炭素系酸化物であるCO2は

上空で大気を温める効果を発揮する

温室効果ガスとなり

水素系酸化物であるH2Oは

水蒸気として上空へと達し

寒気に触れて凝固する


その反応で重さを得て

雨となって地表へと舞い戻り

海面水位を最終的に上昇させ

島嶼国家を水没

させる


液化したH2Oは

流体となったまま

最終的に海水

へと糾合される


要するにメタンを燃やすと

温室効果を有する二酸化炭素と

水蒸気

とを同時に生みだし

二重の温室効果を

地表へと与え続ける


水蒸気が温室効果をもつことは

気化熱

として昔からよく知られている

地表から奪った熱は

上空で一時的に保存され

寒気に触れ

そこで雨となる

この一連の循環を

果てしなく繰り返すことで

地表に潤いを与え

植物を繁茂させる


90年代以降頓に増加するようになった

降水量は

火力発電所の稼働率に連動し

自然災害の急増を加速させるようになり

過去に類例のないほどの大雨

と気象庁に言わせるほどの変化

を齎した


二酸化炭素濃度の急上昇は

紫外線で自然分解する限度を超えた後

上空に於いて

その濃度を一方的に

高めつづけることとなり

平均気温を上昇させる

主役ととして機能する


再生可能エネルギーに分類される

新エネルギーのすべて



温暖化防止効果をもっていながら

その有効性を発揮することが

長期間できなくなっている

これが京都議定書の第一約束期間

を通じて

二酸化炭素濃度を

高めつづけさせていたその理由


温暖化を防止するための実効性を

一度も確認することなく

温暖化防止に有効だ

と勝手に強くそう思い込み

独善的な判断であることを

弁えることなく

ひたすら

誤った思いを強く抱き締め

新電源を増設したその分だけ

CO2の排出量を抑制した

と計算上で積み上げた値を

環境効果として

未だに誤認し続けている


過去の環境投資が環境復元にとって

ほんとうに有効な方法であったのなら

火力発電所で燃やしている

地下資源の消費量は

一定の相関性を伴ったまま

応分に低下していなければならなかった


これが正当な事実であったのなら

発電コストは

地下資源の輸入量の低下

となって

エネルギーコストに

正しく反映されていた筈なのだ


実体はその反対に

国民が太陽光付加金

という名目をもつ追加の費用負担を

強制的に徴収される

という余りにも不毛極まる

結果を生んだ


これこそが

教育の高度化が生んだ

思考力の劣化と

それが導く

問題認識能力の不在

という結末へと繋がっていく


交流電流に関する知識があれば

節電が無効である

ということくらい

一瞬で理解することはできていた


交流電流には周波数という成分があり

それが電流を止められなくしている

たった一つのその理由であることを

察知することは容易であった


世界中の知識人たちは

交流電流に関する

基礎的な知識をまったくもたない


知らないことについて

知らない

ということを避けている

この姿勢こそが温暖化を

止まらないものへと

押し上げていた


膨大な量の知識を誇っていても

温暖化ひとつすら

止めることが

長期間できずにいる

ヒトに備わる問題認識能力に潜む

固有の不健全性を

放置容認し続けていると

不毛な結末と

最終的に遭遇する結末

がやがて訪れる

これを古来より

自業自得と呼んでいる
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事 実 誤 認 ➂

2019-02-03 07:53:18 | Weblog
己が仕掛けた罠に

自らが囚われる

そんな収支決済

をするそのときが

やってきつつある


経済政策の失敗を立証する

統計値が

真実を伝え始めた

という概況に

見られるある変化が兆しとなり

それが俄かに顕在化

する事態を呼んだ


国民にとって政府内閣を

嗤うべき展開

がこうして既に確定済となり

そこに示された内容

の杜撰さ

いうものが

時の経過と共に

これからアカラサマに

公開されることになる


誤った判断を握り締めている側

の問題であることも

さることながら

無批判に受け容れていた

間接的な当事者

である国民のすべて

もまた

判断の正当性に無関心

でありつづけ

ただ単に

迎合していただけだった

という結果が

これから漸く

誰の目にも明らかとなる


知識階級のもつ

経済認識能力

に潜む

根源的な脆弱性

という欠陥が

喪失という結果となった

その分

に対する請求書

をこれから突きつける

という段階がこれから

やっと訪れる


済合しない諸事実は

虚偽の証

解釈で成り立っているものの

すべて

は真実ではない

ことに大方の日本人

が気付きはじめる


この特異的なバイアスを伴った

特殊な傾斜



この国は

永く

払拭することが

できずにいた

劣化した解釈

に依らない正しい判断

を見定めるための

良い機会

となれば倖いとなる


実態を置き去りにした

上辺だけの繁栄は

裏付けを失ったことが

示されたその段階で

そこにあった固有の価値

を一瞬で失い

その場に佇立して

一切の判断を

停止せざるを得なくする


これまでに実施された

政策投資の悉くが

このような経過を経て

時間と共に無駄となり

そこに投じられた

本来国民に帰属する富の多くが

債務となって

為政者と国民へと

跳ね返ってくる


公平性とは

まさしく

そういくことなのだ

アベノミクスが失敗に終わる

とした幾許かの指摘は

計画案の段階で

その結末が既に見えていた

だが

気分が変われば

景気も変わる

という独善的な観測を前提とした

指導的立場の誤った見解

を渡りに船

と受け容れた


その後円安誘導という

円資産をドル建てにして

海外投資に充当する

という人為的な手段を実行し

その直後に株式市場に

公的資本を大量投入する

という誘導操作を行って

株価の上昇を

経済政策の成功を示すもの

として喧伝してきた


あたかも政策で価値を創出

したかのように見せかけてきた

その行為が

ここで改めて

糾弾されることとなる


実感のない経済成長は

記録に備わる不確実性

をはぐらかす統計値

に基づいたものだった

ということが

六年後に明らかとなり

景況が実感とよく整合していた

ということ

を裏付ける格好の資料となった


この政策判断に内在する瑕疵

を容認してきたのが

世間でエコノミストと呼ばれていた

その階級


消費増税の実施を

秋に強行するようだと

リセッション

を呼び込むその確率は

大きく高まる


その意味で

経済認識能力をもたない

選良が握り締めている一連の判断

は国家の命運

を左右する機序

となる


御用エコノミストたちは

忖度することを

最終判断の前提条件

とする性向を強く持ち

事実関係の確認を

意図的に避けたがる

その習性を自らがもつ

ことに何故か気付かない


要因分析に問題を抱えたままで

要素抽出を急げば

不正な判断を手に入れる

のはまさに必定


経済学は過去の事実

を扱うことには長けているにせよ

それ故に

未来に対する判断を

頻繁に誤りつづける


考古学で未来を予測する行為

の意味を

世の経済学者たちは

自覚せずに

臆面もなくやっている


その姿勢こそが

「経済学者は常に誤る」

という風評を定着させ

事実誤認を上塗りする経過

を記録へと残してきた


経済学に備わる固有の欠陥を

選良が知らずに飛びついてしまったとき

このような失敗のプロセス

を繰り返すこととなる

当事者が共に

判断能力を失っている時代に於いては

壮大な過ちが反復して訪れる

その最悪の事例が

世界大戦という経済行為


選良を確定するのが

国民である以上

最終的な判断の誤り

は国民に還元される結果となる


要するに民主主義の成否

は教育の成果で決まるのだ

教育投資を成功させない限り

成長性は備わらず

不具合のすべては温存されたまま

それが新たな損失の原因

となることを繰り返す


一向に止まらない温暖化現象なども

教育の失敗に起因して起きたこと

交流と直流との違いさえ

弁別できない指導体制など

有害であって

どのような利益も生み出せない

その損失の累計が

デフレスパイラル

という蟻地獄


成果のない環境投資を続けて

資本を矢鱈と無駄に

捨て去っている

ということが

有効需要の創出を失敗させ

経済成長の足を引っ張る

その原動力となっている

この事実にさえ

未だ一向に気づかない


問題の本質を宿すその根



いかにも深い

ところへと達している
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