経済成長を望むなら
エネルギー消費の増大
を急がなければならない
生産が効率的にできれば
消費を刺激して
資本の流動化
が可能になり
投資が集まって
其の国の市場は活気づく
とされてきた
エネルギー資源を確保することができなければ
経済の持続的成長は
不可能
石油消費国の総ては
地下資源を確保する目的で
産油国と長期輸入契約を結んできた
エネルギー資源を決済するための通貨
となっているアメリカのドルは
世界中の石油消費国からの需要を満たすために
為替市場で
外貨と交換することで
その供給量を増やし続けてきた
ドルの供給量は巨大化しつづけ
ドル余り現象を
国際経済の反応場で
潜在的に保持し続けることを
アメリカの義務とした
ドルと交換する外貨の魅力が高ければ
ドルの供給量は単純に増え
その国のローカル通貨の価値は
買われて高くなる
農業国のローカル通貨なら
当該国の市場に成長余地が少なく
ドルの供給者の目に魅力的とは映らない
このケースではドルは売り惜しまれて
プレミアがつきその価値を逆に髙める
為替相場には
強いドル
と
弱いドル
との二種類のドルがあるのだ
この差を経済に持ち込んだのは
ドルの供給を担当してきた
複数の組織体
嘗てドル資本とよばれていたのだが
ユーロが誕生したことによって
国際金融資本と総称される
身分となった
この時から
ドルの相場を資本供給量で
自在に演出することができる
権能を身に着けた
石油消費量が最大化
した石油ショック後の80年代には
ドルの通貨価値は
当局の制御を逸脱して
市場の都合で勝手に高騰するようになり
強さを増したドルは
その価値を一層高め
農業国であると同時に
工業国でもあった
アメリカの貿易輸出をドル高状態が圧迫し
その後のドル安政策をアメリカに取らせる
きっかけとなったプラザ合意へと
行き着いた
当時の主要国であるG5に
一斉協調介入を働きかけたアメリカが
ドル安政策に対する合意を引き出し
即日実施へと持ち込んだ
ドルに対する需要が
世界規模で
大いに高まっている状況下で
価値を高めつづけるようになったドルを
元の水準へと戻すためには
協調介入という方法しか
当時残されていなかった
現在のようなドルの押し売り
と呼ぶべき行為など
誰一人思いつきもしなかった
このような牧歌的だった経済
があったのどかな時代が
やがて資本の論理を先鋭化させていった
この時の学習効果が
信用経済で統一された枠組みを
今
強い力で追い詰めている
反動形成
を侮ってはならない
石油の需要を増やした途上国などが
決済通貨となっていたドル
の価値を引き上げたということが
プラザ合意の成立を急がせた
アメリカのドルは世界中に
残る隈なく浸透するようになっており
その状態がドルを
過剰流動性と呼ばせていた
アメリカがドルの大量供給を
長期間実施してきた
ということが
ドル安政策の実施を急がせ
ドルを売ったその代わりとして
大量の円へのシフトを導いた
日本ではこうして土地神話を前提とする
不動産バブル経済が発生し
過剰流動性の唯一の仕向け先
と位置づけられたことにより
巨額の資本が日本を目指して
輻輳する時代を連れてきた
バブル経済を勝手に潰したのは
国会の不見識と不手際
バブルが崩壊したことを悟った
国際金融資本は
企業買収へと土俵を変えつつ
新たなドルの仕向け先を探しあぐね
アメリカの国内市場へと
国際市場で大量に余っていたドルを
積極的に北米大陸へと呼び戻し
大量のサブプライムローン契約を
低所得者層にまで拡大したことにより
償還期を迎えた2008年に
大量の焦げ付きを引き起こすに至り
リーマンショックを発生させ
IMFの心胆を大いに寒からしめた
その次に
過剰流動性の仕向け先となったのが
世界の生産基地を目指す
という旗幟を鮮明にしていた
中国大陸だった
人民元を高値に誘導したい立場のアメリカと
安値安定を志向する中国の元安志向とのはざまで
ドル余り現象を解消しなければならなかった
米政府の思惑とがそこで交錯し
大量の過剰流動性を移動させはしたものの
人民元の通貨価値を高めることがついにできず
ドル買いを押し進めるための
人民元の大量印刷に
共産党政府を専ら走らせる結果を招いた
その背景にあったのは
アメリカの意を汲み
それによる利益の拡大を謀った
国際金融資本のすべて
が
市場原理に基づいた
阿吽の呼吸とよぶべきタイミングで
巨額のドルを
中国市場へと集中的に上陸させた
その結果中国大陸には大量のドルが集積することとなり
中国を世界最大の債権国へと
たった三年で押し上げた
共産党政府を金満国へと導いたのは
アメリカが発効し過ぎたドル
の過剰流動性に他ならぬ
国際金融資本による人民元高誘導は
共産党政府による
それ以上に大量の人民元売り
を誘発することとなり
ドルを買い進めざるを得ない状況
へと共産党政府を追い詰めた
人民元の増刷を却って急がせる破目となり
その通貨価値を安定化させることに寄与
する皮肉な事態を呼んだだけでなく
中国政府に買い取らせた大量のドルが
共産党体制を強化するための
外貨準備高を一方的に押し上げて
信用力を更に高めた中国が
AIIBの創設へと走る経過
を産み落とすに至らしめた
このアメリカが仕掛けた通貨戦略によって
中国は大量のドルを労せずして手に入れ
ドル建ての長期債の保有残高を高め
中国を世界最大の債権国へと
アメリカ自らが導く
という皮肉な経過を齎した
その結果中国共産党員の資産が急激に増え
世界中で爆買い
と呼ばれる消費行動を惹起させたのは
今年初めにかけて起きた
世界的規模の奇怪な現象
その少し前には
足りない軍事力を向上させようとして
出遅れていた海洋進出を急ぎ
空母をドルで買うことで
米国債購入の比率を引き下げ
米政府を利することにしかならない投資をやめ
自国の海軍力の増強を選択する
という反転した経過を産み落とし
落ち着いていたミリタリーバランスを
損う結果を国際社会へと俄かに与え
不要な緊張関係を発生させ
南シナ海の領有権に執着し
政治経済の安定性を
一連の変節が大いに損なう
という時代を確定させた
中国を最大の債権国へと押し上げのは
アメリカのドルがもつその属性
であるところの
過剰流動性に他ならない
ドル余り現象は
世界中が経済成長を急ごうとして
地下資源の消費に勤しみ
それが大気中のCO2濃度を引き上げ
温暖化とそれによる気候の変動
で生命と社会資産を失う経過を
世界中で生み出した
一連の流れを振り返ってみると
地下資源の決済通貨となったドルが
過剰流動性を生み育て
地下資源の大量消費が
半世紀に満たない短期間で
温暖化現象を
のっぴきならないものにした
COP21で採択された枠組みが
有効化する見通しは
まだ何一つとして得られていない
目標とするCO2排出量ゼロ
という状態の実現は
長い時間をかけたとしても
99%実現不可能
問題解決を先送りするための
ただの方便
地下資源を関与させない
未知の発電技術が登場する時代がくるまで
産業と消費の低迷が
事実認識を怠った指導階層に
止まらない温暖化とそれによる
有効需要の喪失
となる環境政策の失敗による
財務体質の劣化を与え
損失の山の頂きをこれから
もっと高くする
教育を高度化したことで
考える力を失った文明は
実効のない対策を闇雲に連ねることで
貴重な資本を無駄に費やしつづけている
有効需要が不在のままの政策を
どれほど長く続けたとしても
状況の改善を期待することは
固より
できない
アベノミクスはこの経過を先導する仕組み
の謂い
知識があっても思考力が乏しければ
所期の成果など手に入る訳がない
不毛な現実は当然すぎるほど当然
の帰結
国際経済のデフレ化という現象は
思考力を失った文明の仕業
地下資源を必要としないエネルギーの開発は
環境の劣化と経済の停滞
を同時に解決する能力を持ち
有効需要の創出を可能ならしめて
環境の復元を実現させる
未知のエネルギーを取り出す術を活用すれば
核の廃絶を実現させ
戦争が生む一切の損失を
ゼロにする
のはいとも容易
未来型の環境負荷のない
エネルギーコストが最も低い新電源は
平和の価値を基礎とする
ヒトと地域を対象に
ビジネスとしてではなく
繁栄の主体
となることを目指す意識の集合体
として機能するシステム
所有権の移転を伴わない
平和の利益を主眼とする方法で
ゆるやかな普及を目指す
利益誘導
を目的とする欲望の高さ
というものが
資本制度の飽和を逆に急がせた
文明は核の脅威を知っていながら
それを
抹消することが
永久にできない
愚か者の報酬
とはこのようなもののこと
戦後の枠組みとなることを目指した
ブレトンウッズ体制は
ドルの過剰流動性で
世界市場を惑溺させ
気候変動のリスクを希釈することなく
自然災害と核廃棄物を増大させ
生命の多様性を否定する
時代へと文明を連れ込んだ
サイバーマネーに期待するのは
通貨発行量に制限がある
というその一点
ドルが青天井で供給されてきた
ということが信用経済の基礎となり
それが生む過剰流動性の起源となった
ドル余り現象が生む予測不能で
有害な未知の変化に
FRBは以前から警戒心を募らせていた
公定歩合の引き揚げ予告は
過剰流動性を回収するための
意味のない手段
加熱した景気を冷やし
投資を抑制する効果を
金利を引き上げることで
アメリカ本土へと呼び戻す
ために機能していたその方法が
いまや
過剰流動性の散逸
を防ぐ目的で専ら使われるようになっている
景気が減速しているときに
利上げはできない
放置された過剰流動性が
この先
どのような変化を生むのか
ということがいよいよ
深刻な問題の種となった
一連の変化は
すべて
アメリカの都合が引き起こしたもの
原因を与えたアメリカの意向で
国際経済の今後の帰趨が決定する
エネルギー消費の増大
を急がなければならない
生産が効率的にできれば
消費を刺激して
資本の流動化
が可能になり
投資が集まって
其の国の市場は活気づく
とされてきた
エネルギー資源を確保することができなければ
経済の持続的成長は
不可能
石油消費国の総ては
地下資源を確保する目的で
産油国と長期輸入契約を結んできた
エネルギー資源を決済するための通貨
となっているアメリカのドルは
世界中の石油消費国からの需要を満たすために
為替市場で
外貨と交換することで
その供給量を増やし続けてきた
ドルの供給量は巨大化しつづけ
ドル余り現象を
国際経済の反応場で
潜在的に保持し続けることを
アメリカの義務とした
ドルと交換する外貨の魅力が高ければ
ドルの供給量は単純に増え
その国のローカル通貨の価値は
買われて高くなる
農業国のローカル通貨なら
当該国の市場に成長余地が少なく
ドルの供給者の目に魅力的とは映らない
このケースではドルは売り惜しまれて
プレミアがつきその価値を逆に髙める
為替相場には
強いドル
と
弱いドル
との二種類のドルがあるのだ
この差を経済に持ち込んだのは
ドルの供給を担当してきた
複数の組織体
嘗てドル資本とよばれていたのだが
ユーロが誕生したことによって
国際金融資本と総称される
身分となった
この時から
ドルの相場を資本供給量で
自在に演出することができる
権能を身に着けた
石油消費量が最大化
した石油ショック後の80年代には
ドルの通貨価値は
当局の制御を逸脱して
市場の都合で勝手に高騰するようになり
強さを増したドルは
その価値を一層高め
農業国であると同時に
工業国でもあった
アメリカの貿易輸出をドル高状態が圧迫し
その後のドル安政策をアメリカに取らせる
きっかけとなったプラザ合意へと
行き着いた
当時の主要国であるG5に
一斉協調介入を働きかけたアメリカが
ドル安政策に対する合意を引き出し
即日実施へと持ち込んだ
ドルに対する需要が
世界規模で
大いに高まっている状況下で
価値を高めつづけるようになったドルを
元の水準へと戻すためには
協調介入という方法しか
当時残されていなかった
現在のようなドルの押し売り
と呼ぶべき行為など
誰一人思いつきもしなかった
このような牧歌的だった経済
があったのどかな時代が
やがて資本の論理を先鋭化させていった
この時の学習効果が
信用経済で統一された枠組みを
今
強い力で追い詰めている
反動形成
を侮ってはならない
石油の需要を増やした途上国などが
決済通貨となっていたドル
の価値を引き上げたということが
プラザ合意の成立を急がせた
アメリカのドルは世界中に
残る隈なく浸透するようになっており
その状態がドルを
過剰流動性と呼ばせていた
アメリカがドルの大量供給を
長期間実施してきた
ということが
ドル安政策の実施を急がせ
ドルを売ったその代わりとして
大量の円へのシフトを導いた
日本ではこうして土地神話を前提とする
不動産バブル経済が発生し
過剰流動性の唯一の仕向け先
と位置づけられたことにより
巨額の資本が日本を目指して
輻輳する時代を連れてきた
バブル経済を勝手に潰したのは
国会の不見識と不手際
バブルが崩壊したことを悟った
国際金融資本は
企業買収へと土俵を変えつつ
新たなドルの仕向け先を探しあぐね
アメリカの国内市場へと
国際市場で大量に余っていたドルを
積極的に北米大陸へと呼び戻し
大量のサブプライムローン契約を
低所得者層にまで拡大したことにより
償還期を迎えた2008年に
大量の焦げ付きを引き起こすに至り
リーマンショックを発生させ
IMFの心胆を大いに寒からしめた
その次に
過剰流動性の仕向け先となったのが
世界の生産基地を目指す
という旗幟を鮮明にしていた
中国大陸だった
人民元を高値に誘導したい立場のアメリカと
安値安定を志向する中国の元安志向とのはざまで
ドル余り現象を解消しなければならなかった
米政府の思惑とがそこで交錯し
大量の過剰流動性を移動させはしたものの
人民元の通貨価値を高めることがついにできず
ドル買いを押し進めるための
人民元の大量印刷に
共産党政府を専ら走らせる結果を招いた
その背景にあったのは
アメリカの意を汲み
それによる利益の拡大を謀った
国際金融資本のすべて
が
市場原理に基づいた
阿吽の呼吸とよぶべきタイミングで
巨額のドルを
中国市場へと集中的に上陸させた
その結果中国大陸には大量のドルが集積することとなり
中国を世界最大の債権国へと
たった三年で押し上げた
共産党政府を金満国へと導いたのは
アメリカが発効し過ぎたドル
の過剰流動性に他ならぬ
国際金融資本による人民元高誘導は
共産党政府による
それ以上に大量の人民元売り
を誘発することとなり
ドルを買い進めざるを得ない状況
へと共産党政府を追い詰めた
人民元の増刷を却って急がせる破目となり
その通貨価値を安定化させることに寄与
する皮肉な事態を呼んだだけでなく
中国政府に買い取らせた大量のドルが
共産党体制を強化するための
外貨準備高を一方的に押し上げて
信用力を更に高めた中国が
AIIBの創設へと走る経過
を産み落とすに至らしめた
このアメリカが仕掛けた通貨戦略によって
中国は大量のドルを労せずして手に入れ
ドル建ての長期債の保有残高を高め
中国を世界最大の債権国へと
アメリカ自らが導く
という皮肉な経過を齎した
その結果中国共産党員の資産が急激に増え
世界中で爆買い
と呼ばれる消費行動を惹起させたのは
今年初めにかけて起きた
世界的規模の奇怪な現象
その少し前には
足りない軍事力を向上させようとして
出遅れていた海洋進出を急ぎ
空母をドルで買うことで
米国債購入の比率を引き下げ
米政府を利することにしかならない投資をやめ
自国の海軍力の増強を選択する
という反転した経過を産み落とし
落ち着いていたミリタリーバランスを
損う結果を国際社会へと俄かに与え
不要な緊張関係を発生させ
南シナ海の領有権に執着し
政治経済の安定性を
一連の変節が大いに損なう
という時代を確定させた
中国を最大の債権国へと押し上げのは
アメリカのドルがもつその属性
であるところの
過剰流動性に他ならない
ドル余り現象は
世界中が経済成長を急ごうとして
地下資源の消費に勤しみ
それが大気中のCO2濃度を引き上げ
温暖化とそれによる気候の変動
で生命と社会資産を失う経過を
世界中で生み出した
一連の流れを振り返ってみると
地下資源の決済通貨となったドルが
過剰流動性を生み育て
地下資源の大量消費が
半世紀に満たない短期間で
温暖化現象を
のっぴきならないものにした
COP21で採択された枠組みが
有効化する見通しは
まだ何一つとして得られていない
目標とするCO2排出量ゼロ
という状態の実現は
長い時間をかけたとしても
99%実現不可能
問題解決を先送りするための
ただの方便
地下資源を関与させない
未知の発電技術が登場する時代がくるまで
産業と消費の低迷が
事実認識を怠った指導階層に
止まらない温暖化とそれによる
有効需要の喪失
となる環境政策の失敗による
財務体質の劣化を与え
損失の山の頂きをこれから
もっと高くする
教育を高度化したことで
考える力を失った文明は
実効のない対策を闇雲に連ねることで
貴重な資本を無駄に費やしつづけている
有効需要が不在のままの政策を
どれほど長く続けたとしても
状況の改善を期待することは
固より
できない
アベノミクスはこの経過を先導する仕組み
の謂い
知識があっても思考力が乏しければ
所期の成果など手に入る訳がない
不毛な現実は当然すぎるほど当然
の帰結
国際経済のデフレ化という現象は
思考力を失った文明の仕業
地下資源を必要としないエネルギーの開発は
環境の劣化と経済の停滞
を同時に解決する能力を持ち
有効需要の創出を可能ならしめて
環境の復元を実現させる
未知のエネルギーを取り出す術を活用すれば
核の廃絶を実現させ
戦争が生む一切の損失を
ゼロにする
のはいとも容易
未来型の環境負荷のない
エネルギーコストが最も低い新電源は
平和の価値を基礎とする
ヒトと地域を対象に
ビジネスとしてではなく
繁栄の主体
となることを目指す意識の集合体
として機能するシステム
所有権の移転を伴わない
平和の利益を主眼とする方法で
ゆるやかな普及を目指す
利益誘導
を目的とする欲望の高さ
というものが
資本制度の飽和を逆に急がせた
文明は核の脅威を知っていながら
それを
抹消することが
永久にできない
愚か者の報酬
とはこのようなもののこと
戦後の枠組みとなることを目指した
ブレトンウッズ体制は
ドルの過剰流動性で
世界市場を惑溺させ
気候変動のリスクを希釈することなく
自然災害と核廃棄物を増大させ
生命の多様性を否定する
時代へと文明を連れ込んだ
サイバーマネーに期待するのは
通貨発行量に制限がある
というその一点
ドルが青天井で供給されてきた
ということが信用経済の基礎となり
それが生む過剰流動性の起源となった
ドル余り現象が生む予測不能で
有害な未知の変化に
FRBは以前から警戒心を募らせていた
公定歩合の引き揚げ予告は
過剰流動性を回収するための
意味のない手段
加熱した景気を冷やし
投資を抑制する効果を
金利を引き上げることで
アメリカ本土へと呼び戻す
ために機能していたその方法が
いまや
過剰流動性の散逸
を防ぐ目的で専ら使われるようになっている
景気が減速しているときに
利上げはできない
放置された過剰流動性が
この先
どのような変化を生むのか
ということがいよいよ
深刻な問題の種となった
一連の変化は
すべて
アメリカの都合が引き起こしたもの
原因を与えたアメリカの意向で
国際経済の今後の帰趨が決定する