地球の温暖化という現象を
誰も
未だ
止めたことがない
温室効果ガスは減るどころか
増え続けている
この現実を受け容れるところから
始めなければ
有効解は得られない
温暖化を防止するための対策は
これまでたくさんの方法で実施されていた
だが
その効果はゼロだった
温室効果ガスの90%を占める二酸化炭素の濃度は
大気中で増加し続けていた
海が取り込んだことで上昇した水温の平均値は
約0.1℃
という報告が日本の気象庁からだされたばかり
この値を大気に適用すると
30℃に相当するということだ
海水の表面温度を0.1℃上昇させた保温効果は
そのすべてを大気が取り込んだとすれば
300倍の増幅効果を発揮する
ということになる
温暖化をこれまで止めることができていなかったのは
問題の本質を見ようとせずに
対症療法で乗り切ろうとしてきたからだった
二酸化炭素を実際に減らしたいのなら
化石燃料の消費を減らせばよい
この認識は ただしい
化石燃料とされている炭素系資源は
主に石油と石炭
天然ガス など
自動車のエンジンはガソリンなどの石油系燃料でピストンを動かし
直線運動を円運動へと換えることで
推力を取り出している
輸送分野で二酸化炭素を減らすには
エンジンの比率を下げ
モーターの比率を上げればよい
現在はその中間の段階にあたる
ハイブリッド方式が主流になっている時代
エンジンとモーターを併用するモデルなので
ガソリンの消費割合は
ほぼ半減する
ガソリン1Lあたりの走行距離は
つまり
倍増する
モーターだけで自動車が走るようになれば
内燃機関がそっくり要らなくなる
このため
移動そのものに関する限り
二酸化炭素の発生は ない
電気エネルギーを移動体に備蓄しておくためには
蓄電ユニットが必要だ
充電するために
車を長時間止めておかなければならない
電気を備蓄するデバイスは電池という直流電源
急速充電すれば停止している時間を節約することが
できる
だが
その行為は
電池の劣化を早めて
寿命を短くする
つまりコストアップと引き換えなのだ
電力業界では交流の長距離送電を実施している
このため
需要が大幅に減る真夜中でも
一定の送電を常時行っていなければならない
交流電流には周波数という成分があり
プラスとマイナスを切り替えている周期を
常に安定した状態に保っていなければならない
という制約が ある
要するに出力調整ができない
という基本的な条件に拘束されているのだ
これは
交流電流がもつその避けがたい宿命である
消費者が頑張ってどれほど節電したとしても
時間を遡って
発電所の稼働率に影響を及ぼすことなど
できることでは ない
一旦電流となったものは
使わない限り
その総てを地中へと捨てなければならない
交流送電という方式には
壮大な無駄が ある
太陽電池や風力発電でも
交流送電のネットワークに連携させれば
その能力を活かせなくなる
末端で発生させた電流には
源流にあたる発電機の出力を調整させる能力がない
発電機の出力を調整する方法は
回転数を減らすことに限られる
周波数変動を犠牲にすれば出力調整は可能なのだが
その行為は電力の品位を落とすだけでなく
電力会社の送電義務を大きく逸脱させ
電気事業法に抵触するという
経営の根幹にかかわる重大な結果を招く
電気は水やガスとは違って
止まっていることが絶対にできない
高圧の長距離送電という方法から離れない限り
電力分野が生み出している二酸化炭素は
増加し続けて止まらない
景気の低迷期にだけ
電力会社では発電する電力量を抑制することができる
だが
景気拡大期にはその反対の経過が生まれでる
温暖化がこれまで一向に止まろうとしなかったのは
二酸化炭素を実際に減らす実効ある方法をではなく
計算上で減らしたと勝手に認定してきた無効な対策を
採用してきたためであった
発電で消費した化石燃料が
節電で取り戻せるとしたその理由に
合理性はまったく ない
既存のインフラをできるだけ延命させておく効果だけを
引き出してきた
温暖化はその対価として
文明が負うことになったもの
その結果が海水の保温効果というデータとなった
ということなのだ
エネルギー産業の利益は
生命の不利益にひとしい
問題の本質は
ここに
ある
誰も
未だ
止めたことがない
温室効果ガスは減るどころか
増え続けている
この現実を受け容れるところから
始めなければ
有効解は得られない
温暖化を防止するための対策は
これまでたくさんの方法で実施されていた
だが
その効果はゼロだった
温室効果ガスの90%を占める二酸化炭素の濃度は
大気中で増加し続けていた
海が取り込んだことで上昇した水温の平均値は
約0.1℃
という報告が日本の気象庁からだされたばかり
この値を大気に適用すると
30℃に相当するということだ
海水の表面温度を0.1℃上昇させた保温効果は
そのすべてを大気が取り込んだとすれば
300倍の増幅効果を発揮する
ということになる
温暖化をこれまで止めることができていなかったのは
問題の本質を見ようとせずに
対症療法で乗り切ろうとしてきたからだった
二酸化炭素を実際に減らしたいのなら
化石燃料の消費を減らせばよい
この認識は ただしい
化石燃料とされている炭素系資源は
主に石油と石炭
天然ガス など
自動車のエンジンはガソリンなどの石油系燃料でピストンを動かし
直線運動を円運動へと換えることで
推力を取り出している
輸送分野で二酸化炭素を減らすには
エンジンの比率を下げ
モーターの比率を上げればよい
現在はその中間の段階にあたる
ハイブリッド方式が主流になっている時代
エンジンとモーターを併用するモデルなので
ガソリンの消費割合は
ほぼ半減する
ガソリン1Lあたりの走行距離は
つまり
倍増する
モーターだけで自動車が走るようになれば
内燃機関がそっくり要らなくなる
このため
移動そのものに関する限り
二酸化炭素の発生は ない
電気エネルギーを移動体に備蓄しておくためには
蓄電ユニットが必要だ
充電するために
車を長時間止めておかなければならない
電気を備蓄するデバイスは電池という直流電源
急速充電すれば停止している時間を節約することが
できる
だが
その行為は
電池の劣化を早めて
寿命を短くする
つまりコストアップと引き換えなのだ
電力業界では交流の長距離送電を実施している
このため
需要が大幅に減る真夜中でも
一定の送電を常時行っていなければならない
交流電流には周波数という成分があり
プラスとマイナスを切り替えている周期を
常に安定した状態に保っていなければならない
という制約が ある
要するに出力調整ができない
という基本的な条件に拘束されているのだ
これは
交流電流がもつその避けがたい宿命である
消費者が頑張ってどれほど節電したとしても
時間を遡って
発電所の稼働率に影響を及ぼすことなど
できることでは ない
一旦電流となったものは
使わない限り
その総てを地中へと捨てなければならない
交流送電という方式には
壮大な無駄が ある
太陽電池や風力発電でも
交流送電のネットワークに連携させれば
その能力を活かせなくなる
末端で発生させた電流には
源流にあたる発電機の出力を調整させる能力がない
発電機の出力を調整する方法は
回転数を減らすことに限られる
周波数変動を犠牲にすれば出力調整は可能なのだが
その行為は電力の品位を落とすだけでなく
電力会社の送電義務を大きく逸脱させ
電気事業法に抵触するという
経営の根幹にかかわる重大な結果を招く
電気は水やガスとは違って
止まっていることが絶対にできない
高圧の長距離送電という方法から離れない限り
電力分野が生み出している二酸化炭素は
増加し続けて止まらない
景気の低迷期にだけ
電力会社では発電する電力量を抑制することができる
だが
景気拡大期にはその反対の経過が生まれでる
温暖化がこれまで一向に止まろうとしなかったのは
二酸化炭素を実際に減らす実効ある方法をではなく
計算上で減らしたと勝手に認定してきた無効な対策を
採用してきたためであった
発電で消費した化石燃料が
節電で取り戻せるとしたその理由に
合理性はまったく ない
既存のインフラをできるだけ延命させておく効果だけを
引き出してきた
温暖化はその対価として
文明が負うことになったもの
その結果が海水の保温効果というデータとなった
ということなのだ
エネルギー産業の利益は
生命の不利益にひとしい
問題の本質は
ここに
ある
