こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

地 球 沈 没

2012-11-25 08:31:49 | Weblog
シェールガスがアメリカを巨大な資源国へと変え

メタンハイドレートが日本を有数の資源国にする

というこの見通しに誤りはない

だが

見落としている点が

ひとつ

ある


炭素が熱エネルギーと化すとき

酸素を取り込んで

二酸化炭素を副生させるのと同様に

水素は大量の水を二次的に合成する

という問題が新たに発生することになる


地下資源は炭化水素からできている

炭素成分が多ければ温暖化を促すCO2が増え

水素成分が多ければ

即ち降水量の局地的増加が起きる


二酸化炭素は紫外線で分解するのだけれど

水はきわめて安定な物質であるため

自然条件の下では

その状態を保ち続ける

一旦できた水は

決して減ることがない


100°C以下の温度条件では液体であり

それ以上では気体となる

0°C以下なら氷という名の

個体として存在し続ける


水はこのような三態を延々と繰り返すのだが

その分子組成は変わらない

水の絶対量は減ることがなく

文明が水素をエネルギー転換するごとに

緩慢に水位を上昇させるものとなる


H2Oを元素へと切り離すためには

外部エネルギーを関与させなければならない

そのためのコストは国際経済全体を圧迫し

文明の繁栄を遠ざける


ガスを大量に燃やせば燃やすほど

地球の海岸線の総延長距離は

応分に短くなる

既に水没をはじめている島嶼の住民は

環境難民となって

祖国を追われ

そこへ帰還することが

永遠に不可能な立場となった

水は絶対に

減らすことができないものであるからだ


地球の至るところで

ガスが燃やされるようになっていることから

気体の水が

このところ急速に

大量生産されるようになったのだった

水素の燃焼が閾値を超えたということが

集中豪雨による洪水を

人類の生息域へともたらした

この経過は文明が

エネルギーを獲得する過程で

自ら生み出したものに他ならない

自業自得の結果であることに

文明は未だ気づかない


天然ガス メタンガス バイオガス

シェールガス メタンハイドレートなどの一切は

酸素O2の濃度を引き下げて

水の大量生産を急がせる

地表はゆっくりと水没し

やがて惑星の大部分が

沈没してしまうことになる


温暖化と洪水は

互いに密接不可分の関係

で成り立っている

炭化水素に限らず

ものを燃やす行為のすべては

重大な副作用を生じせしめるものとなる


地下資源を熱エネルギーへと変える行為は

文明自らの存在合理性を

否定する

ここが判っていれば

健全なエネルギーとは何か

ということについて

意見が絞られていくだろう

安易な選択は滅亡のもと

異常気象はその警告という意味なのだ

知識は正しく使うもの

不正な認識は

生命に対する淘汰圧を

より強める


電気エネルギーを直接作る方法を

文明は大急ぎで探し出さなければならない

有害な資源を熱に変えるという選択が

地球に温暖化をもたらし

水没する事態を早めている


水の惑星と呼ばれるうつくしいこの地球という星は

やがて水だけの惑星となり

赤色巨星となった太陽へと

数十億年かけて

呑み込まれてしまうことが

わかっている


浅はかな知は

地球の水没を

率先して

急がせる
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た ま し ひ

2012-11-18 09:12:07 | Weblog
魂 には特有の所作がある

麗しい日々がかつて

あった

悔悟のときも

数多くあった

満帆の風を受けてひた走る時代があれば

北からの強い向かい風に

難渋し

ひたすら耐えて

過ごす日々が続くこともある

それら一連の過去の一切が

いまをかたちづくる


振り返れば信じ難いできごとばかり

何故かしら

しきりにおもいだされる

過ぎ去った時のすべては

まさに

夢のうつつ


たましひ は

たましひ を

知る

出会いにはすべからく

意味が仕込まれている

法則は真相を探るための

手応え

経験則は直観を導く


宇宙がその姿を露にするとき

共鳴しあう たましひ が

互いに時空を超えて

然るべくして

確実に

出会う


一期もまた夢

くぎられた時の

一瞬のざわめき

行き交う たましひ は

それぞれに

たゆたう


人を見ることは

たましひ を見ないこと

外づらに

面影は宿らない

ことだま は

音によらないこだまを

返す


目をつむって見えるようになったものこそは

褒美

求めて得られるようなものでは

決してない


感性は たましひ に宿る

意識は価値を

真実からとりあげ

迷妄だけをただ残す


十指に余るあまたの次元は

物理学者に対する

究極の

挑戦状


証明できない項目を

消し去ることは固よりできない

物理は自らの過去を否定することでしか

真理の伝達を行い得ない

不確定性はきっかけに過ぎず

法則を

北叟笑ませる


奇っ怪な現実は

認識の錯誤を

その起源とする


混沌を解きほぐすには

一瞬で足りるのだ

智慧とは

本来

そのようなもの


知による探索こそ

迷いのもと

法則に気づくものには

凝縮した宇宙からの

招待状がある日

届く

そこには凱旋するための手順が書かれていて

実行がなされたそのときにだけ

帰還することが

はれて許される


その時機を

当事者が決めることは

できない


たましひ は

寡黙でなければならない

宇宙は隠し事を楽しみつつ

難関を突破してくる来訪者の到着を

辛抱強く待っている
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夜 郎 自 大

2012-11-11 09:56:09 | Weblog
政治力学という手段で

経済を制御しようとすることは

要するに

できない


中国型の共産党独裁体制による支配の形態は

党の力で

国際経済にまで影響を及ぼせると

錯誤させるほどまで党政府を増長させた

市場経済の意味が分かっていないと

ダイナミズムの糸を

呆気なく断ち切ってしまいかねない


先月東京で行われたIMFの年次総会に

担当閣僚を欠席させ

国際経済の運営のあり方を

単独で制御しようと試みた

経済原則の裏付けをもたない独善的な決断は

最も愚かな結末へと当事者を誘う

これにより

既に反転して低下し始めていた中国の経済成長率は

より早く衰える

という経過をたどる


先進諸国の後塵を拝し奉る立場から

永年抜け出せずにいたこの国は

経済発展を続ける先進諸国からの資本の大量流入で

急速な経済成長を

70年代後半から

続けることができるようになっていた


アメリカからは資本財として

過剰流動性が大量に注ぎこまれ

日本からはノウハウを含む生産財や

資本を利潤に変えるための中間財

などが一斉に投入された膨張の時代を閲して

今日の経済的隆盛を引き出すに至り

消費財の輸入を促進して

国際経済に影響を与える動因を形成させた

成果は中国が単独で得たものではない


過剰流動性という別称をもつドルの

ユーラシア大陸への大量流入は

人民元などの通貨価値を一気に高めたのだったが

中国は対抗措置としてドルを大量に買いつづけ

自国通貨である人民元の価値を

政府自らが

水面下で引き下げるよう追い詰めていた

その結果

ドル建ての公債を

僅か三年で

世界一の規模にまで

急速に積み上げるという経過を生み出していた


この行為が米政府を利するだけで

党政府の利益に背くものとであったことから

人民元を売って得た大量のドルを

軍事力を強化するために転用するようになったのだった

米中間の対立項の一つが

相互の危機意識を高めさせていったことから

過剰流動性の流れ込みに制限が設けられるようになり

その頃から中国の経済成長率は

鈍化する傾向を強めるようになっていた

今から二年ほど前のことである


ドル資本は中国市場に於ける投資行為を圧縮し

人民元とドルとの間にできている金利差を

その投資対象とする方針へと切り替えた

過剰流動性を希釈させながら

金利差を吸い上げると同時に

ドル安政策で過剰流動性を中国に押し付けておき

そこで生じた為替差益を上積みする

という戦術へとシフトした


この経過はかつて

日本市場で起きたことの再来と同じ

ドル資本には今後の展開が既によく見えている

過度な円高状態の持続は

85年秋のプラザ合意を成立させた後に

G5によって産み落とされたもの

円高と同時に

土地神話に基づくバブル景気が

日本市場へと90年春まで訪れた


バブル経済崩壊後も

ホリエモンを中心とするM&Aが日本で続いたことから

円高はその後も維持され

日銀は対策として金融を緩和すれば

円高が一服すると判断し

本質的要因であった過剰流動性の流れ込みを無視して

金利差を圧縮する目的で

新たな金融政策を導入実施したのだった


ドル余り現象を発生させた過剰流動性を

消す必要性に迫られていたアメリカの意図を

まったく理解しなかった日本の金融当局は

円高を阻止する目的で

金利差を引き下げ続ける展開へと陥った

金融緩和策を採用する決断に踏み切ったのは

その結果

最終的に引き下げ余地がゼロとなり

やむを得ず

量的緩和を実施せざるを得なかった

その行き詰まった逼塞状態が

現在も尚続いている

失われた20年とは

国会と金融当局とが

ドル安政策に対する認識を誤ったことから

円高の持続的更新を放置した経緯が

その起源となって惹き起こしたものなのだ

バブル経済の崩壊はそのきっかけに過ぎない


財政の不健全性に対する懸念から

日銀は機会あるごとに

金融引き締めを図って

インフレ型経済政策を

やみくもに実施したがっていた

だが

ユーロ危機で円高が一層悪化したことから

再びゼロ金利政策と呼ばれる

軟弱な

消極的対応へと戻らざるを得なかった


円高が維持されている限り

デフレは経済に下押し圧力をかけ続ける

デフレ基調で推移している日本経済を

強制的にインフレへと反転させようとすると

金利だけが単独で上昇して

1000兆円の借金の利払い費が

今年22兆円だったものを

1%のインフレ誘導では

24.2兆円へと翌年膨張させる結果を招く

インフレに実勢が伴っていれば税収は増加し

国債費の膨張は問題化することはない

デフレ基調の状態で

金利だけが上昇する

という見かけ上のインフレが誘導されると

国の財政はより早く悪化することになる


経済は力学の言語で語られなければならない

政治や党の言語で経済を云々すると

行き着く先は

那落の底と相場が決まっている


中国型の経済政策は

資本の有意義な流入を失ったとき

自己資本だけで経済成長を完結するよう迫られる

現在の中国に経済成長を単独で維持するほどの体力が

備わっている訳ではない



夜郎という国が中国南部にあった

世界とはこの国のことだけであり

その他の国は皆おしなべて小さい

と勝手にそう思い込んでいた

この尊大で無知な姿勢が

後に夜郎自大という四文字熟語を

教訓として残すこととなったのだった


国際経済全体から見れば

中国経済は

後発のそのごく一部

に過ぎない


党治国家である中共が

法治国家の連合体である世界経済を

一方的に制御できると錯誤した

このことが

中国の共産党支配による

国としての将来性に

超えることのできない壁を築かせた


世間知らずは身の破滅

中国政府は

自らの歴史に

謙虚な姿勢で

学ぶことができるようにならなければならない


国際社会の一郭に対して

ことの他威圧的であるというその姿勢は

党治主義のもつ欠陥の発露以外のなにもでもない

民主化を無視して

偏った教育を善とするその意志が

国際経済に対する圧力源となったとき

中華は夜郎へと転落する
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善 即 不 善

2012-11-04 09:45:49 | Weblog
現状でみる限り

人類は

これから

長いながい

迷妄の時代を生きなければならない

だが

そこから抜け出るのは

とても

やさしい


錯誤の様が形となって見えたとき

新たな地平が

卒然として

たちあがる


温暖化はやがてとまり

軍拡も遅れてとまるだろう

地下資源を獲得する必要性が

なくなってしまうのだから


低迷する経済は反転上昇し

資源を奪い合うための抗争と

対立は

消える


エネルギーを合理的に取り出す術を

文明が見出したとき

対立は協調へと遷移し

抗争は和平へと転じる


地下資源がなくても

エネルギーは難なく得られる

磁場があれば

電気はできる


その方法を知っていながら

有効解へと高めていくことが

できていなかった

知識が邪魔をすると

単純な事実ほど

理解することが困難になる


考えすぎてはならない

真実は単純を好む

思慮は直観を圧殺する

取るに足らない知識を弄ぶと

抜け出すことのできない

無間の闇へとはまり込む


電気はとりわけ優れたエネルギー

炭化水素を燃やして

熱エネルギーを得てきた

ということが

地上に温室効果をもたらした


核エネルギーは熱効率に於いて

最も優れている

だが

有害性の高さに於いてもまた

突出していた


再生可能エネルギーは有効ではあっても

その使い方が正しくなかったのであれば

経済合理性を引き出すことは

できない

不合理な成分が

国民にかかる負担率を

これからどんどん

勝手に高めてゆく


既存の方法はおしなべて

有害な結果を残す

地下資源に依存せず

再生する必要性のない

低廉なエネルギーを

人類は

サッキュウに見出さなければならない


それは手の届くところに

ずっと前から

置かれていた

過剰な知識が

なんの変哲もない

当たり前の仕組みを

ひとの目から

遠ざけていた


出力変動を起こさず

また

周波数変動も生じさせない

安定した電力を確保するための道は

地上に予め用意されていた


道に落ちていた真実を

見逃していただけのことだった


高等教育を受ければ受けるほど

ものごとの本質が見えなくなる

外形のもつ表相に囚われてしまうと

自らが虜囚となったことに気づけない

教育による洗脳が

知識の汚染を国民に強いている

この連鎖が生み出した劣化が

いま

国会と霞ヶ関の周辺で

おきはじめている

その事実を

失われた20年と呼ぶ

有効解を探すことさえできず

なりゆきに

身を任せている

千兆円を超えた債務総額は

その結果のひとつ


止まらない温暖化は

誤った理解が産み落としたもの

文明は現実を認識することが

まだ

まったく

できていない


既存のあらゆるシステムが

こぞって

地表に大きな変化を連れてきた

安定していた気候は失われ

降る雨と雪は

異常なほどその量を増やしている

炭化水素を燃やせば

炭素系酸化物であるCO2



水素系酸化物であるH2Oとが

同時にできる

気候の変動と海面水位の上昇は

地下資源の継続的酸化過程が

生み出したものに他ならぬ


代替手段をもたない文明は

真相を知る行為を積極的に避け

快適で便利で豊かな暮らしから

離れようとしなかった


電気エネルギーに関する健全な知識が保たれていたのなら

環境負荷のない

優良かつ低廉な

電力を自給自足する

豊かな暮らしを維持することはできていた


磁場を変化させるための運動エネルギーを

熱から得るという安直な方法を続けてきた

というそのことが

工夫する努力を

人類から遠ざけていた

温暖化が募って

強風と集中豪雨の被害が

地表でもっと増えてから

真相を糾明するための調査が

漸くはじめられることだろう


有効な方法が既に与えられていた

ということを人類が察知するのは

その後の時代になってから

それまでにどれほど多くの生命と

社会資産とが

失われてしまうことだろうか


愚かさに気づくのは

損失が確定した

その後と相場が決まっている

事前に手を打つほどの進化した文明であれば

このような問題がおきることは

なかったのだ

知識は考えるための補助として有効なもののだが

その単なる量的拡大は

文明に愚かさをより早く連れてきた


教育は知識を授けるだけでなく

そのもつ意味と

本来の使い方に関するヒントを

提示する機能とを

併せ持っていなければならない

大学に行くとバカになる

というのは

本当のことなのだ

善と信じて不善を為す

まさに

至言である
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