こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

罰 な き 罪

2018-03-25 09:37:46 | Weblog
一家に一台

電力需要を満たすための

小型電源が

必ずある

という時代が遠からずやってくる

この状況がガラパゴス的に

日本のみに定着するようになれば

既存のインフラがそうなっているような

大規模発電所を遠隔地に設置しておく

という従来の方法は

新電源システムが普及するに連れて

最終的に消滅する

この先行事例を日本で作り出すことで

世界を平和理念の実現へと

帰順させることができるようになる



長距離送電とそれを効率的に運用する

という目的が

送電電圧の高圧化

を必要不可欠な条件にした


電力を輸送する途上で

送電線に備わる

固有の電気抵抗を生じさせ

一定の電力が

そのために熱

へと変わり損失を生む


この熱損を小さくして

送電ロスを減らすには

電圧を高めておく

ことができればよい


電力は電流と電圧の積

で与えられるものであることから

一方の増加は他方の低下

となって顕在化する


電流値を引き下げたければ

電圧を高める

という方法があったのだ

電流が小さくなれば

送電で失われる電流損失は

電流が圧縮されたその分だけ

同じ比率で減少する


これが送電系統の高圧化を定着させ

電力輸送の長距離化に伴って

最大で百万ボルト

となる高圧を実現させた

原発が停止した時を境に

50万ボルトへと電圧を半減させることとなり

それがこの国の電力輸送を

安定化するための

標準化モデルとなった


電圧をの半減させると

それは電流値を二倍へと高め

消費電流の増加となって反映される


電力需要地の電圧は

50ヘルツの地域で6600ボルト

60ヘルツの地域なら7700ボルト

となっている

これを家庭用電源の100ボルト

へと落すためには

減圧比率を大きくしなければならない


この部分を担当している電気工作物

が変圧器と呼ばれている装置

電信柱の上に載っているトランスは

6600ボルトから

100ボルトへと減圧するための措置

減圧したことで

電流値は同じ比率で増加する


6600ボルトの配電系統で

1アンペアの電流なら

100ボルトに減圧した時

66倍の状態へと復元される

これだけで

標準的なモデルとされる

30アンペアの家庭用電力を

二世帯相当賄える


この6600ボルトで成り立っている

電信柱を繋ぐ配電系統は

変電所や給電所などで

単一の電源から出発し

それ以降外部電源の支援

をまったく受けることなく

延々ととこまでも

日本全国津々浦々へと

高い品位を保ったまま

途絶えることなく

常時

円滑に届けられている


この配電系統には

秘密があって

励磁電流を一旦

地下へと捨て去ることで

電位差を最大化し

誘導能力を最大化する効果を引き出す


接地で失った励磁電流を

誘導電流として復活させることもできれば

増幅して再利用することも

以前からできるようになっていた

ダウントランスとアップトランスとを

組み合わせることで

電力の増幅効果が簡単に引き出せる


電信柱を繋いでいる電線

のネットワークは

途中のどこにも

発電装置を介在させずに

その電力を果てしなく遠くへと

安定的に届けることができている


この方法を援用することにより

単一の電源から出た高品位な電力を

賦活しながら再生することを

繰り返し続けさせることで

電力需要を満たすことを

簡単にムリなく

成り立たせることができている


そこで

送電線や配電線をループ化する

というだけで

個別の電源を抜き去った

電力供給回路を円形化し

交流送電を円滑に成り立たせることが

可能となる


この部分にも

業界の秘密主義が

情報を国民に伝えずにいることで

内緒の利益を享受する体制を

温存し収益の高度化を黙認することで

止まらない温暖化を

間接的に許容する体制

の構築を許した


電力業界が情報を公開していたのであれば

現状で

温暖化を止めるための有効解

がはるか昔の段階で

手に入っていた筈なのだ


二酸化炭素の排出量の増加

を止められずに

逆に増やし続けている

現在の交流電流による

高圧長距離送電を善用する道は

業界の秘密主義を放置しておいたことで

有効解を生み出せないまま

気候変動を徒に

悪化させ続けていなければならなくさせた


隠しごとを抱え込んだ業界が

この粗末で拙い現状を導き

京都議定書を無効に終らせたことで

パリ協定の採択を逆に急がせ

遠大な努力目標を

設定することに役立った


世界中の電力会社が

交流送電のループ化に取り組めば

地下資源の消費量を急減させ

その経済効果で

有効需要の再創出

を図ることが

世界中で

一斉にできるようになるだろう


電力業界が離れられずにいる

その有害な秘密主義

という特殊な性向が

止まらない温暖化と

長期低迷する経済

を引き寄せた

ということになるハナシ

だったのである


交流電流の意味と性質を

誰も教えなてこなかった

ということが

環境と経済の両立を同時に阻み

気候の変動を急がせて

貧困の蔓延の拡大に

寄与する結果を連れてきた

1;99の対比が表す

富と貧困の差

を生み出した乖離幅の一方的拡大は

問題認識能力の不在と

思考力の低下を強要した

学力重視の高等教育の結果

として文明社会に

大きな爪痕を

共通の弊害として残す

という事実を歴史に刻み付けた


知識の量的拡大は

文明の質的劣化を早め

持続可能な社会

の成立を否定する


気候変動は知が劣化した

ということを

ニンゲンに悟らせるための

地球からのメッセージ

という意味を強く持つ


尊大で傲岸となった文明の精神は

生命の多様性を

これから急速に

失わせる段階

を迎えるだろう



誘導法則を理解していたのであれば

交流電流の意味を知ることは

容易にできた

これが知の劣化が生み出した

その代表的な例


教育の失敗が

止まらない温暖化を

文明に与えた

ということになるその経過が

こうして今に残された
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知 の 劣 化 ③

2018-03-18 07:53:35 | Weblog
超伝導応用技術に

投資が集中する時代



到来



そう遠い先の話

ではない

やる気になりさえすれば

すぐにでもできるからである


超伝導電源とそれが生む

相転移トランスは

消費する資源をゼロにする

だけでなく

エネルギーコストも最小化し

最終的にゼロとする


環境コストもまた

その効果を発揮して

自動的にゼロとなる


温室効果ガスが不在なら

温暖化現象による

さまざまな変化



すべて消えてなくなる

超伝導の意味を理解しなければ

応用方法を知ることは

できない


地下資源は今後

ビジネスソースとしての立場から転落し

有機化学の分野で

かろうじて生き残る

そんな未来が待っている


移動体の総ては

不滅不耗の電力を得て

その総てが電気化され

充電するための停車時間も

ゼロへと変わる

奔りながら発電できるため

蓄電システムを搭載する必要

そのものがない

という絶大なメリットを

自動車メーカー各社は

一斉に享受するだろう


相転移トランスと一体化した

超伝導電源は

電流を減衰率ゼロで

永久に循環させる能力を持ち

冷熱が維持されている限り

永久電流が生む永久磁場と

その電流が生みだす磁場変化で

誘導能力を恒常的に

保ちつづける


アンペールの法則は

電流の進行方向に対して

時計回りに磁場が生じている

という事実を見出し

これが法則であることを

証明する契機となった


これは

電流が存在するあらゆる環境には

すべからく磁場変化が生成している

ということを指し示す

事象


起電力は磁場変化のあり方と

磁束密度の関わり方次第



一義的に決定できる

このことは

磁束密度を調節することに加えて

磁場を変化させるその割合を

二重に調節することが可能である

という意味になる

つまり起電力は

電磁相互作用と円運動能力の相関

で定数的に決められるもの

であるということができるのだ


電流が示す磁場変化

の運動量は常に一定であることから

電流で磁場変化を引き出すモデルの場合

一次側励磁電流がもつ

それ

に等しい磁場変化を

二次的に生み出す能力をもつ

ということなる


これを常伝道で

実際にやっているのが

変圧装置と呼ばれている

電気工作物なのである


磁場変化を与える側の一次コイル

を下って最終的に

接地されることになる

一次電流を

励磁電流として用いることで

磁場を共有する位置関係に置かれた

同様の構造を持つ

別の二次コイルには

一次コイルを流れ下っている

電流とほぼ等しい電流が

二次的に誘導できるようになっている


ファラデーが発見した電磁誘導の法則

が世界中に交流の長距離高圧送電

というインフラを与えると同時に

気候変動という深刻な結果

を遅れて人類に気付かせた

という経過の事実が

既に判明している


交流送電のネットワークを

うまく成り立たせている

最大の功績は

交流電流の枢要な成分

となっている周波数


周波数は磁石の配置を工夫することによって

電流の向きを

周期的に切り替えることで得られる

このため発電機の回転数を調節することが

不可能となったのだった

乱れた周波数は

交流電流の価値を

ゼロへと貶めてしまうからである


周波数が安定状態で存在していればこそ

それが生む磁場変化も二倍となり

起電力も直流に比べ

同じ割合で増大する

ことが許された


この周波数こそ

止まらない温暖化

を生み出した

目に見えぬ力

を発揮させている黒幕であり

実体を有するその正体


磁束を通過する導体が

90度となる関係

を維持している状態にある時

そこに電流が誘導発生する

というのが誘導法則

を成り立たせている古典的な

盤石の知見


電信柱に乗っているトランスは

励磁電流を地下に捨てることで

電位差を最大化し

その流動性が生む能力

を磁場変化の動因とすることで

ほぼ同等の二次電流を

誘導発生させることができている


電流を電路や回路へと導くには

そこに電位差または

負荷が生じていなければならない


電位差を必要としているのは

一次側コイルを流れる

励磁電流の方であり

誘導電流の方はというと

負荷の発生(電気製品のスイッチオン)

を契機とすることにより

当該負荷が要求する

正味の電流だけを

回路へと誘導する仕組み

を成り立たせている

このため節電をどんなに重ねても

発電所では励磁電流を

絶えず生み出し続けていなければならなかった

ということなのである


これが二酸化炭素がちっとも減らず

逆に却って増えていた

利益共同体一同に

より一層強く隠し続けさせている

国民を欺く行為を

平然たる態度で今尚続けている

その動機が

秘密主義と止まらない温暖化

で世界中を追い詰めている


二次側コイルに誘導される方を

消費電流と呼び

ワッテージ(W)で表記する

決まり

二酸化炭素の発生量を減らすためには

励磁電流を生み出し続けている

燃焼炉を起点とする交流電源の出力を

減らすことができない限り

それは不可能

回転数を落とせば

周波数もまた

それに連動して

低下する

それは電力品位の急激な下落

を意味する


この電磁誘導があることで成り立っている

交流送電の仕組み

を国民が一斉に理解するようになれば

節電努力と再生可能エネルギーの総て



これまでまったく無効

であったその訳が

そこではじめて

明確なものとなる


この仕組みに関わる固有の欠陥を

世界中の電力会社が

打ち揃って隠し続けている

ということが

京都議定書を

パリ協定へと

書き換えさせた

その背後の理由


既存のインフラに依存している以上

パリ協定の履行と

それによる目標の達成は

いうまでもなく

絶対に不可能


だが

超伝導応用技術に着眼すれば

エネルギーコストをゼロにするのみならず

核分裂反応

による問題のあるエネルギー創出法と

それに基づく核兵器の存在意義等

をたちどころに無効化

してしまうことさえもが

たやすく可能な状態となる


エネルギーコストがゼロの国の経済と

そうでない国の経済力の差

を想像するだけで事足りる

ほどそれは簡単に分かること


環境コストが更に上乗せされる時代には

その乖離幅は最大化する一方となる

超伝導電源の供給権を

日本のみが単独で握ることにより

核廃絶を容易に実現させ得る

これは唯一の被爆国となった

日本の果たすべき本来の役割


百年前に発見された

超伝導現象には

温暖化を止める効能だけでなく

エネルギーコストを急峻に引き下げて

経済効果を相乗的に高める効果

そして核廃絶を実現する

高い潜在能力までが

秘められている


環境と経済と軍事費の間には

強いトレードオフの関係が

既に成り立っている

知が劣化したことによって

生み落された

それぞれの欠陥

を止揚するための行動が

温暖化の進行で

文明の急務へと

やっと変わった


この膠着した三すくみ

の状態を打ち破る

能力をもつものこそ

超伝導応用技術

というものなのである


すべての技術革新は

応用展開することができてはじめて

文明の利器となり得る

自らの無知が生み出した

不具合の数々

を長期間打開することが

できずにいる粗末極まるこの現状こそ

教育が生んだ鉄格子の内部

に住む囚人の状態から

永久に抜け出せないようにした

目に見えぬ桎梏


知の劣化とは

即ち

善と信じて陥った

教育がもつ負の所産

以外の何物でも

ないのだ
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物 の 道 理

2018-03-11 07:28:45 | Weblog
止まることなく常時

増加し続けている

例の温室効果ガス

つまりCO2濃度の一方的な高まり



経済成長の持続的低迷との間

には

相関する関係が成り立っている


環境投資が有効なものであるのなら

地下資源の消費量は

同じ比率



着実に低下していなければならない


実効不在の環境投資を

これまで無批判に

延々と続けてきた

ということが

パリ協定の成立



世界規模の経済のデフレ化

を市場経済全体へと

導いた


地下資源の需要水準

が低下していた

とする認識が事実であるのなら

需給ギャップは拡大から縮小へと

転じていなければならず

資源コストを引き下げる効果を

はるか昔の段階で

実現させていた筈なのだ


ものの価格は

需要水準の高まりが

その供給能力を

凌駕するようになったとき

高騰する


このメカニズムは

あらゆるものに

公平に作用する

価値に纏わる自然法則


エネルギーコストが上昇している状況下



二酸化炭素が減る

という理屈は

本来成り立つことのない作用


この基本的な事さえ

知識階級は平然として

見逃してきた

ここに温暖化を止まらなくした

知の劣化と

それを生み出した

背後の事情

が潜んでいる


エネルギー消費を国民が減らしたところで

電力業界が地下資源の輸入量を

減らしていないのなら

二酸化炭素の排出量は

節電量の増加



再生エネの導入量増加

が更に拡大したとしても

排出能力の制御

即ちCO2の減少と削減

などには

どう見たtころで

絶対に結びつかない


再生可能エネルギーの買いとり制度が

発電所の稼働率を応分に引き下げた

とする事実を確認した

記録は公表されたことすら

ない

国民は実効不在の

環境に負荷を与えない

外部電源を

導入するためのコストを

再生エネ付加金という名目で

電気料金に上乗せされた状態で

強制的に徴収されている

効果のないことが分かっている

これら一連の環境投資

の一切が

この国の経済から

有効需要を奪いとり

GDP成長率を

二十年以上の長期にわたり

低迷させ続けてきたことで

パリ協定の成立を

却って大いに急がせた



この期間は政府判断の失敗

が生んだ失われた二十年

と並行するタイミングで起きていて

負の相乗効果を

その期間を通じて

着実に与えるものとなっていた


バブル経済崩壊後の

回復過程を徒に引き伸ばし

復興を急ぐ勢いを

指導体制が判断停止に陥ったことにより

失速させたその不埒な行為と

軌を一にするものとなっている


政府判断の誤りの陰

に隠れて目には見えぬが

シカ(確)とある

紛れもない損失の堆い山

たとえば千兆円を優に突破した

政府が負った債務総額

に現れた損失の合計を生んだ

二重の無駄

を調査することなく

経過のもつ意味

を知る努力さえ怠り

只管政府の誤った判断を

許容し続けていた

その取り返しのつかない

極めて重要な期間を

無為に過ごしていた時期

とまさしく正確に一致する

ということを遠い先

の地点で振り返ったとき

卒然と真相を知るだろう


批判精神を失ったままの

高等教育を受けて長じた

既存の知識階級一般は

交流送電の意味を知らぬまま

直流回路と変わりない

と断じて実効の欠如

を確認することもなく

温室効果ガスを計算上で

減らした積もりで過ごしている


国家の中枢では

先行事例となったバブル崩壊

の発生機序

についても

また

これまで関心を示したことが

まったくなく

己に怠慢の罪がある

とは毛頭思うことなく

無知である事実を棚に上げ

アベノミクスにも闇雲に賛同し

五年以上も

所期の成果を引き出せない

経済と金融に纏わる

政策の意味のない継続を

仕ようことなく

認めざるを得なかった

他の選択肢は

起点に於いて

既に与えられていなかった

からである


この陋劣な経過こそ

教育の失敗が生み落した

その置き土産


思考力を失った知識は

クイズで憂さを晴らすことしか

使い道はなく

そのための教育投資も

有効需要の創出に

今尚

延々と失敗し続けている

というありさま


問題の本質が見えていないとき

判断を誤ったことにさえ

気付けないものなのだ

錯誤の自覚が芽生えた時には

すでに手遅れ

という現実の壁を前にして

ただ立ち竦むこと

しかできなくなる


環境と経済

そして教育の各分野では

大いなる劣化が

シンクロした状態で

進行を早めている


問題認識能力の欠如



問題解決能力の不在

を導く
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喪 失 体 験

2018-03-04 08:03:26 | Weblog
再生可能エネルギーを

世界中こぞって

大いに増やしてきたのだから

それと連動する温室効果ガス

の総排出量



当然の帰結

として減っていなければならなかった


実際の数値を眺めると

紛れもなく減少などしておらず

あってはならない

二酸化炭素の濃度上昇

という正反対の変化だけが

厳然として地表へと残された


過去二十年以上に及ぶ長い期間

世界中で一斉に資本投下してきた

環境を復元するための

集中投資のすべて

が無効

であった事実が先般

めでたく確定した


この不毛な結果を眼前にした

国連の環境部会は

過去の温暖化防止活動の一切



まったく役に立っていなかった

とする現実を悟らざるを得なくなり

パリ協定の成立

を殊の外急ぐ

という顛末を引き出した


これら一連の

成果なき環境投資の

不毛を極めた一連の過誤

でなりたっている粗末な経過

を漸く認識するに及んで

21世紀末を期限とする

CO2排出量の100%削減

という遠大な目標を掲げ

永い猶予期間を設けざるを得なくなり

その間に実効ある技術革新

を引き出すためのお膳立てを

整えた


気候変動要因の圧縮

を強化しただけでなく

実効を失ったまま続けられていた

環境投資が需要の創出



ではなく

環境劣化に伴う

世界規模の需要水準の喪失



確定させた


すべての環境投資は

要するに

有効需要の創出に失敗し

世界経済の足を引っ張る

最大の要因となること

しか

できなかったのだった


これが世界規模のデフレ化の波

を生み出した

バックグラウンド

とその正体


成果なき投資のすべては

単に損失の温床

となることしかできない

ということなのだ


失敗の原因を調査しておけば

問題を解決する方法

に関するヒント

はもっと早い段階で

得られていた

ところが当事者のすべて



この調査義務を怠った


温暖化を止めるための

有効な方法を特定することが

京都議定書(COP3)以前の段階で

夙に策定されていたのだったが

そこに実効性は

備わっていなかった


思考力の大いなる劣化が

そこには関わっていて

それが

気候変動を

却って加速させる機能

を発揮させることに役立っていた


化石燃料の削減量

を数字で確認しないまま

消費者の側で行う節電努力



自然エネルギーなどの外部電源の増設

で温暖化を止めた積もりになっていた

知識階級の劣化は

これほどまでに進んでしまっていた


電力業界の火力発電所では

その間も常に

地下資源の安定的消費

に勤しんでおり

電力の安定的供給を

維持しつづける行為に

余念なく過ごしていた

これこそが温暖化を止まらないもの

にしたその最大の

且つ直接的な

ただ一つの

理由であった


一旦電気となったエネルギーは

電力消費を量的に減らしたとしても

化石燃料の状態へと舞い戻る

ことなどあり得ないことなのだ


ところが国会では

節電で消費を抑制した分の電力を

化石燃料に戻すことができる

とした明らかに物理法則に反する

法律を事前に成立させていて

これを無批判に国民が受け入れた

事実

だけが虚しく残される

こととなったのだった


熱エネルギーから電気エネルギーへと

変化を遂げた以上

たとえ電力消費を減らしたとしても

元の化石燃料へと戻ることは

絶対にできない

ここに重大な認識の過誤

が潜んでいる


更に交流電流には

その主要な成分として

周波数という要因が

不可逆的に関わっている

交流周波数は発電機の回転数で

一義的に決まっているのだ

回転数が変動すれば

周波数もまた

同じ割合で変化する

安定しない乱れた周波数は

交流電力の品位を著しく損なう

品質の保持に拘ってきた

この国の電力業界が

メイドインジャパンと銘打った

日本製品の完成度を

突出して高めることがてきたのは

電力供給網の絶えざる努力

のまさに賜物


電力業界は交流の長距離高圧送電を

ネットワークでつなぎ

日本全国津々浦々に至るまで

遜色と瑕疵のない優れた電力を

休むことなく送り届けることができている


この品質の高さを維持するためには

いかなる周波数変動も

発生させてはならない

という宿命を負う必要があったのだ


フクシマで発生した水素爆発は

メルトダウンした核燃料が

冷却水を循環させるためのポンプ機能を失い
    
熱暴走を引き起こし

大量の冷却水を

水素と酸素とに熱分解したことにより

水素分子の濃度を5%以上へと高め

一辺の壁の厚みが

四メートルもある原子炉建屋の外壁

のもつ強度の高さが

爆発の威力をより一層激しいものにした


ディーゼルエンジンの燃料である軽油タンク

が津波で押し流された

ということが核燃料のメルトダウン

を発生させた機序なのだ


電力会社でさえ周波数の安定性を重視して

ミスファイヤーを起こすことのある

ガソリンエンジンではなく

点火する必要そのものがない

ディーゼルエンジンを採用するほど

周期性の安定確保に拘っていた

ということなのである

それほど周波数の維持

は交流送電の品質に

強い影響を与えているものなのだ


ことほど左様に

乱れた周波数は

交流電流にとって

極めて有害ものとなる

この背後のもつ特殊な事情が

節電と再生可能エネルギーの大量導入を

無駄なものへと確定させた


電力会社は節電の有無に関わらず

発電機の回転数を減らすことが

本質的にできない

この事情は

再生可能エネルギーを

どれほど多く導入したところで

地下資源の燃焼量を

まったく減らすことができない

ということを意味していた


電力業界の通弊となっている

強固な秘密主義

というものが国会で

物理法則に反する法律を成立させ

止まらない温暖化を

遅れて導いた

ということになる経過

がこうして残された


再生可能エネルギーを

高値で買いとっている業界

が蒙った損失を

国民が後追いで補填する

という慣行なども

秘密主義の副産物

国民がこれによって失った

可処分所得の総額が

GDP成長率を長期間低迷させる

その原因の一つとなった


批判精神を失うと

環境劣化を早め

経済成長を抑圧する

という強い傾斜が

国民の暮らしを

圧迫する


環境投資の失敗は

思考力を涵養してこなかった

教育の高度化プロセスが生んだ

負の所産

思考力の不在が

批判精神を劣化させ

それがパリ協定の誕生

へと結びついた

という一件


原因を発生させた側が

結果を引き受けるのは

あたりまえ

事実誤認を避けるには

問題認識能力を高めておくのが

何にも増して必要なこと

思考力はそのための基礎として

とても有効


知育偏重型の教育が

止まらない温暖化

を遅れてここへと連れてきた
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