こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

国 の 不 作

2014-11-30 10:11:24 | Weblog
既存の経済政策のすべては

バブル経済崩壊以降

90年から2014までの間

何の効果も挙げ得ていない

損失

だけが残された

国が負った莫大な規模の借金



貧困化を募らせていくこの現況は

まさしく

その結果として与えられたもの

政策判断の誤りを放置し続けてきた過去が

現在に祟っている


有効解は見出されるときを待っている


政策決定機関を構成する成員のすべてが

問題を問題として

認識することが

できずにいる

解決すべき問題は

未解決のまま放置され

外科的措置も

内科的措置も

共に無効となっていた


この現実を訝しいとも思わなかった


デフレから速やかに抜け出すためには

インフレへと戻してやればよい

そう考えた単純思考の内閣は

アベノミクスで失敗を重ねた末に

解散総選挙で体勢の立て直しを

目論んだ


政府内閣がこの先どう変わっても

有効な経済対策を導入する

その確率は

きわめて低い


問題認識能力の不在が

あらゆる対策から実効を奪っていた

その事実にさえ

未だ

まったく

気づかない

この国の劣化は

国会の愚かさに

帰因する

デフレ経済へと陥った次第を顧みずに

インフレへの転換を

単に急いだ

起きたのは円安への復帰



それによる輸入物価の上昇だった


問題の所在を

正しく

理解することが可能だったのなら

不具合の一切は

政策実施一年程度で

概ね解消されていなければならなかった

すなわち

止まらなかった温暖化は反転し

財政状態は健全化へと向かっていた

現実との乖離はどうなっているか

をみれば効果のほどは

すぐわかる


現実に学ばなければ

政策の有効性は引き出せない

無効な需要をどんなに増やしたとしても

それは損失の規模だけを膨らますのみ


経済が拡大基調へと転じていたのであれば

総需要は間違いなく増加し

底堅いダイナミズムを形成していた

上昇志向が導く

正のインフレメカニズムを

日本経済へと連れてくることは

できていた


要するに

経済成長のメカニズム



不毛な政策の強行で

断ち切ってしまった

ということが

バブル経済を破裂させ

その後の失われた十年を

倍の二十年へと拡大させただけでなく

デフレ経済を日本へと呼び込み

その対応策となる筈の

アベノミクスで

格差の拡大を

反対に速めさせようとしている


経済メカニズムというものは

統合されたシステムが生み出す

胴体に頭と手足を接合すれば

ニンゲンになる

という理屈は成り立たない


そこに欠けているものを

補ってやらなければ

どんな指導体制であったとしても

国の健康を取り戻すのは

不可能


選挙結果がどうであれ

国会にひとが不在なら

国民の不幸は

ただ単に

肥大する


全体の潮流が

拡大基調で維持されている時代には

メカニズムは所期の成果を導くが

システムの一部が

何らかの理由で外れ

円滑に機能しなくなっているのなら

全体を統合する根源となる

メカニズムの成立は

不首尾に終わる


消えてしまったメカニズムを再生するのは

無論

容易ではない

巨大なエネルギーを

新規に

与えてやらなければ

動き出す筈のものも

動き出せまい


一次エネルギーの与え方に

不備が隠されていたことから

アベノミクスは成果を導けられずに

国民の間にあった格差を却って広げ

輸入物価の上昇

という円安効果が生み出した局所的なインフレで

国民の可処分所得を

逆に

圧縮してしまった


まことに粗末な結果だけが

こうして

とり残された

個人消費が伸びていかなければ

GDPの拡大はない

全体の6割弱を占める個人消費の動態に

拡大方向の転換が起きなければ

経済は成長できずに失速し

リセッション

という負の結果

だけが

近視眼的なインフレ効果の申し子

として残される


国会に経済認識能力がなかったのだったからこそ

外部の「権威ある経済学者たち」に諮問し

個別に容喙させる

という経過を生み

専門分野に限られた

狭い見通しの数々を寄せ集めることにより

自発的な経済成長が

一向に起動しないパッチワークに

皆勢ぞろいして

戸惑っている

という現状を引き出した


コンポーネントの一つひとつ

がどんなに優れていたとしても

統合されたシステムとして

全体を機能させることができなければ

動かないロボット

と同じ

国民を生かす政治でなければ

国が劣化するのは

当然の帰結


システムとしてものごとを起動させるには

たましひ

というものが必要なのだ

自動車は極めて完成度の高いシステムなのだが

ドライバーが運転席に座って

意味のある操作をすることができなければ

ただの鉄の箱

でしかない


生体もまた同じ

細胞組織を有機的に組み上げることができたとしても

それだけでは

動かない

死体と生体とを分けるものが

そこに関与していなければ

どのような変化も生じ得ない


経済メカニズムを構成する主体であるニンゲンを

要素として取り込んでいなかったのだから

高度な理論を寄せ集めてみたところで

メカニズムを生み出すための個別の条件

を満たすことができたとしても

システムとして

それを機能させることは

できない


たましひ不在の肉体を

亡き骸

と呼ぶ

アベノミクスに魂はなく

理論の寄せ集めで着飾って得た

上辺だけのインフレ効果で

却って全体の劣化を

急がせた


その結果が

プラス成長している筈のデータで

年率換算したときに

マイナス1.6%の減少となって

表れた

この事実は

経済政策の失敗を

実によく伝えていた


問題認識能力のない国会であり続けているのなら

経済の復興を

国民は期待すべきではない

実効のない対策のすべては

資本の浪費に終わるのみ


その累々たる失敗の塚が

千兆円を突破した国の債務

となって残された


国会はバブル経済を破裂させただけでなく

その後の経済政策を延々と誤り続け

デフレ経済を国民に押し付けて

財政状況をひたすら悪化させてきた

一連の経過と結果とは

おしなべて

国会の不明に帰する


知識獲得の間口を広げるための教育というものは

思考力を退化させ

問題認識能力を奪い去る

知識がもつ意味を掘り下げる学習を怠ってきた

ということが

判断力のない選良と

国益を顧みない狭量な官僚の

生みの親


大局観の不在が

問題の本質を知識階級に

悟らせることを

分厚い壁が阻んでいる


モンダイの姿かたちをみなければ

有効な対策を導くことは

で き な い


まずはバブル経済を成り立たなくさせた

その経緯

の分析と解明から

改めて

始める必要があるだろう

その後に

デフレ経済を導いた判断の誤りへと進み

しかる後に

インフレへの転換を図る方途を

絞り込んでいくべきだった

失われた20年とは

失敗の歴史の謂い


原因を放置したままであったのだから

有効なメカニズムを起動させるのは

もとより不可能


対象を捉えても

己の不備を見なければ

粗末なこと極まりない

望ましからざる拙い結果が

粛々として押し寄せてくる


バブル経済を潰した時を起点とする

過去の24年間は

教育によって劣化した

思考力不在の時代であった


教育の在り方を見直せば

温暖化は既に止まっており

経済は有効需要の創出で潤い

ロスなく

経済発展に勤しむことが

夙に

できるようになっていた

国会はこの逆の行為を

血税から得た資本を大量に投じて

積極的にやっていた


無知ほど恐ろしいものはない


知識の量的拡大を競っても

その使い方を知らなければ

どんな成果も引き出せない

アベノミクスはその絶好の

見本

となったのである


教育制度と政治資質

の夫々の課題が重なり

負の相乗効果で

現在の日本となった


選良と官僚が知識によって汚染されているのだから

国民がその除染をしなければならない

というのは

なりゆき上の新たな義務

国の再生は

国民の覚醒に依存する


失ってしまった思考力を取り戻せ
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資 本 喪 失

2014-11-23 08:20:34 | Weblog
消費税率を

今後

10%

代から更に

もっと

上の方へと

五月雨式に

抵抗なく

穏便に

引き上げていくためには

いまやっている

アベノミクス

と呼ばれる経済対策

が失敗

に終わる

という結果を導いてからでは

手遅れ


方向性を間違っている政策は

最終的に

国の損失を拡大させる

のみ


経済成長を物語る指標となる

総需要の拡大を図るためには

個人消費の増加

が前提となることから

それは

とりもなおさず

所得水準の

一層の向上

という状態が

早い時点で

先駆けとなっていなければならなかった

国民所得の上昇を後回しにして

消費税の増大を先行させた

ということが

アベノミクスの失敗を確定させた


量的緩和で誘導された円安効果は

輸出産業の収益を向上させたが

輸入物価の上昇も

同様に増加したため

国民の可処分所得は

その後

一致連動して

減少し続けていく事態となった


所得水準が低迷状態をつづけ

一向に浮上しないまま

物価水準がひとり勝手に

どんどん上昇していくのだから

個人消費は拡大へと向かわずに

逆の縮小を目指さざるを得なくなる

のは当然の経過


その変化は

今般引き上げられた税率の

8%への変更が

GDPをマイナス成長させ

リセッションへと向かっていることを

よく証明する状況になってきた


一連の誤った判断に基づく粗末な経過が

既に法制化されていた10%への

二度目の変更を先送りさせ

内閣に解散という道を選ばせた


一年半という猶予期間の間に

景気の回復が

認められるようになっていれば

消費税の税率変更は

大方の期待通り

実施することが可能となる


だが


GDPをプラス成長させることができないまま

総需要もまた低下していくのであれば

消費税以外の方法で

財務体質の強化

を図らなければならない


こどもにでも分かる簡単なことが

何故か理解することができていない



を握りしめていると

見えて然るべきものが

まったく見えなくなるようだ


改めるべきは

官僚の姿勢


財政の悪化による債務の膨張は

本来

15年続いたデフレの時代に

インフレ型の予算を組んでいた

という財務省の欲望に基づく

無思慮の上に

国会の怠慢が胡坐をかいていた

ということが起点となって

起きたもの


歳出欠陥を放置して

予算規模を機械的に増やしてきた

官僚のもつ裁量権の拡大

という思惑を

国会が素通りさせてきた過去が

負債の拡大を国民に強いている


五年続いたデフレ直前の

ディスインフレの時代を含めて

丸20年間にわたる

放漫な財政運営の結果として

官僚と選良とに

同時に与えられた負の総資産

という意味をもっていた


その本質を探れば

国民が負担するべき筋合いの

増税措置

とは到底言い難い


何より

8%への上昇に際して

福祉関連の目的税であった筈なのだが

いつの間にか

一般財源化されていた

官僚の欲望は留まる事を知らず

先の震災で被った被害からの復興

を促すための特別な予算さえをも

勝手に流用していた事実すらあるほどなのだ


国会は予算の流用に対する譴責も

掣肘も

返還要求も

何ひとつ

してこなかった

官僚に依存しなければ

国会運営ができない

その身分の脆弱さこそが

国民にいま祟っている

当のそのもの


のど元過ぎれば

という常套手段に

またしても逃げ込ませたまま

我関せず

という体たらくの国会が

のうのうと

未だに禄を食んでいる

寛容な国民に甘えているようでは

国家の繁栄は夢のまた夢


国民が不幸になるのは

理の当然というものだ


税率変更の背後に控えるしがらみを生んだ顛末を

承知していたのだったからこそ

増税分の目的外利用を見ていながら

見ないふりをし

誰もその事実を指摘しようとさえしなかった


マスメディア自体が素知らぬ顔で

敵前逃亡の姿勢を保っていたため

国民は

膨大な規模に達した国の借金を

どうにかして

早く返したいと痛切に願うようになり

先送りすることが可能

という意味で

それほど必要性の高くないことが証明されている

消費税率の意図的な変更を

やむを得ない

と国民を自発的に解釈するよう誘導し

そこに生じていた意識の落差による

問題のずれ

を放置したまま

錯誤に基づく不正な税率の変更を

受け容れる肚を

国民の多くに

率先して固めさせるよう仕向けてきた


この措置で財務体質が健全化する

とした理由は

不明


官僚は裁量権の範囲を広げることに腐心し

国家の状態が悪化することを

これまで顧みたことがない

その結果として

国は膨大な規模に達した借金を抱え込む破目になり

国会が肥大させた債務の返済に

国民が努めなければならない

と思い込むよう刷り込まれ

消費増税やむなし

という意見をもつよう

利益共同体を形成する勢力から

時間をかけて

洗脳されてきた


先般明らかとなった経済指標が

増税を許さない数値

を明確に示していたことから

最も批判されにくい

今年末というタイミングで

解散総選挙という道を

内閣が選び取った

という損得勘定に収まるほど

卑近なレベルの話となった


底の浅いニンゲンのすることは

どこまでいっても

浅薄なものに終始する


バブル崩壊後に取られたすべての経済対策に

有効な結果は付随していなかった

それ故に

失われた20年という形容が

日本経済へと与えられ

5年ほどの遅延を置いて

ディスインフレとデフレスパイラルとが

直線的にやってきた

元はといえば

バブルの崩壊に長期間気づかなかった

永田町と霞が関とに

のみ

責任のある問題だった

国民が負うべきは

選挙制度の欠陥に寛容であった

というその一点のみ


国民が

巨大化した債務の処理

に励まなければならない

とする謂れは

当然

ない


責任を負うべきものが

債務の返済に励めばよい

という実に単純な物語

議員と国家公務員とが

年金の一部を割いて

年ごとに

返済していけば済むはなし


インフレ型の予算の原案を作成したのは

いうまでもなく

官僚の仕業

国会で形式的な詮議を経て

予算を成立させるための措置を講じてきたのは

官僚の支援がなければ

国会運営がそもそもできない

思考回路に未解決の課題を持ち

判断力を失ったまま

民主的とされる既存の方法で

その任に就いた

選良と呼ばれる一群のばか


国の現況は能力の不在の結果


日本の現状は不毛な現代史の上に置かれ続け

今日の迷妄を引き寄せた


止まらない温暖化は

交流送電を止めない限り

これからも果てしなくつづき

決して解決しない

永遠の課題として

末永く残される


あらゆる温暖化対策というものは

不毛な結果を得て終わる

というプログラムによって

統御されている

それは

寧ろ

宿命

と呼ぶべきことである


減らせない二酸化炭素を

名目上で少なくした

と思い込むための手段に過ぎない

既存の対策を信仰しているうちは

気候変動とそれによる天変地異は

狂暴化する一方となる以外に

道はない


思考力が残されていたのであれば

止まっていることが

そもそもできない交流電流を

電気製品のスイッチを切りさえすれば

そこに停止したまま待機する

などという理解を一般化できる訳がない


馬鹿の群れが支配する国家

というものは

繁栄する道理がない

高い教育を受ければ受けるほど

思考力は急速に失われていく

知識の量的拡大に特化した教育は

知識の持つ意味を考えるための時間を

例外なく惜しむようになる

記憶力で思考力を

補完するなどということは

固よりできない


地球の命運は

要するに

知れたもの


日本だけのことではないからだ
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下 降 螺 旋

2014-11-16 08:55:34 | Weblog
利益誘導型の地方政治のスタイルが

中央にまで浸食し

大局観に基かない政策の繰り返し

を重ねていた

ということが

現状に映し出されている拙さの

生みの親

国際経済は市場主義

へと急速に進展するその一方で

地域社会は反対に

分離独立を目指して

対立する意思の間で

軋轢をどんどん高めている


市場を細分化することにしかならない

分離独立を目指す運動は

地方が自立性を手に入れた後

少しばかりの落ち着きを取り戻したら

損得勘定に眼覚め

失ったスケールメリットを取り戻すべく

再統合へと向かって

シフトするよう遷移する


統治システムに欠陥を有する国の国民は

政治指導者の速やかな排除を要求し

政権の交代を力で迫り

自主的な独立を果たしたその後で

矮小化した市場に限界を感じ

再統合を目指して反転する


EUの創設が

市場主義経済の延長線上でおきた

という事実が既にあり

いま接衝を鋭意重ねているTTPもまた

市場統合を目指そうとするものとなっている


先行する一方が

政治統合型である市場の拡大を目指したのに対し

格差を強要されている地域及び民族は

経済分野に限定した市場の拡大

を志向するようになっていく


民主化が遅れている地域では

情報を共有する仕組みの成立によって

そこに政治モデルの独善的な変革圧力

を徐々に潜ませていく

地域によって

それぞれの思惑には

大きな違いが残され

その差は次第に広がっていく


EUでは総合的な統合の結果

富の平均化が進み

生産性の高い国家であるドイツの富が

その他のそうでない多くの国の経済を

底上げするための手段として

下放された

いまその反動が形成されつつある


民主制度というものは本質に於いて

平均化を目指す体制とならざるを得ず

それ故に

絶えず劣化し続けるものとなる定め

平均化とは

分子の増加が

分母の質の劣化に

直接作用するシステムのこと


判断能力を高める教育制度を導入すれば

民主主義は健全に機能し

発達していくものとなるのだが

思考力を涵養しない教育制度のままなら

国民は次第に批判精神を失っていき

国会の質を毀損して

最終的に反乱へと至る

この一筋の道を何度も繰り返してきた前線上に

現在の姿がある



知識の量的拡大に特化した教育が

世界に混乱を呼んでいる

どれほど多くの優れた知識があっても

その使い方を知らずにいるのなら

どのような進化も

永遠に引き出せない

退行するベクトルに従って

ただ突き進むだけ


交流電流に関する知識が僅かでもあれば

節電に効果のないことくらい

一瞬で

理解することは夙にできていた


交流電流の意味を知らずにいた

ということが

温暖化をとまらないものに変えただけでなく

資本を浪費して

経済を低迷させている元凶

となっている

その事実にさえ

一向に気づかない

浅白な

似非知識人たちを

大量生産してきたのは

教育の在り方に盲点を潜ませたままでいた

歴史的経過の所為


世界の混乱は

知識の獲得競争を主眼とする

思考力を重視しない

現在の教育制度によって

産み落とされている


考える力があれば

止まらない温暖化について

踏み込んだ情報収集による要素抽出と

要因分析に基づいた

正しい理解と判断が

そこに成り立っていなければならなかった


そうではなかったということが

資本の浪費を許し

環境を劣化させ

経済を世界的に蝕ませている

その不具合の一切は

教育の在り方に基づいた

不正な認識によって

生み出されている


思考力を涵養する教育へと戻るなら

批判精神を取り戻し

健全な政治制度を導入することに

さしたる困難などはない


利益誘導型の政治システムが

地球規模で

さまざまな軋轢を

一斉に顕在化させている

のは何故なのか


人口が増えれば判断主体の分母は増え

平均値は否応なしに低下する

戦後教育はその結果として

認識能力のない

不明を好む国会議員の数を増やし

その分だけ

国富を失わせる

という顛末を生じさせている


現状の拙さは

すべて

国会の不明に帰する


バブル経済に針を突き刺し

デフレへと追い込んだのは

時の内閣が行った

不動産融資に対する総量規制

という閣議決定の結果であった

その反省すらなされずに

無効な経済対策を徒に連ねてきた

ということが

失われた十年を倍の二十年

へと引き伸ばしていただけでなく

デフレ経済を導いて

国民に貧困化を強制的に押し付けていた


一連の判断の誤りは

国会の不明以外に相当の理由はない

自分で判断する能力のない代議員が

専門知識を持つ組織の複合的な支援を得て

策定した対策が

悉く無効となっていた

その結果

政府は莫大な規模に達した債務の巨額さに苦しみ

消費税を目的税へと装わせ

税率を恣意的にみえるほど

勝手に引き上げさせていくために

膨張した債務を軽減できるかのように思わせながら

国の経済に致命傷を負わせようと謀っている

欲に目のくらんだ官僚の腹は

みごとに黒い


首謀者は官僚勢力なのだが

実行者は多数派占める与党議員

経済が失速しても

彼らは責任を負わされることがない

民主主義とは

平均の中心値が構成し

少しでも数の多い勢力が決定権を持つ

失敗しても

多数派の個人に

責任を一切問わない

というシステムであることを意味する

つまり

フィードバックがかからないため

一向に改善されることがないモデル

批判精神の欠如が生んだ欠陥を

放置したままできたそのために

国民は指導者の過ちを責めることなく

劣悪化した暮らしに耐えて

過ごさざるを得なかった


国民の覚醒が

国の再生の第一歩

問題を問題として理解しなければ

どのような方策も

意味を失う

そんなことを何度もなんども

繰り返してきたということが

逼塞した状態の国家を

極東の地へと産み落とした


見せかけのインフレ転換化で

デフレ経済から抜け出した

とすることに何の意義もない

インフレ経済が正しく起動すれば

金利と所得の増加がたちまち連動し

そのダイナミズムが

総需要の拡大を誘導する推進力となる

前例に従えば

そんなメカニズムが成り立っていなければならない


円安効果で株価が上昇しても

輸入物価は自動的に高くなり

所得の増加が連動して起きていなければ

可処分所得は圧縮され

消費の拡大を導けなくなるのは

ものの道理


金利の上昇を伴わないインフレなど

想像することもできない

国家の債務が金利の上昇で増加すれば

1000兆円の負債総額に対して

国家予算の総額はおよそ98兆円

内22兆円程度だった国債費は

インフレ目標の2%が達成されたとき

24%の240兆円以上へと

増加することになる


金利上昇を帯同しないインフレでは

年金生活者の暮らしは改善されず

消費を却って抑制し

総需要を矮小化させるようになる


知育偏重の教育は

デフレ経済の弊害を

インフレを誘導することで可能

と独善的に即断し

量的緩和で通貨流通量を一方的に増加させ

流動性を過剰なものへと急速に追い詰めていく

円余り現象が為替市場へと流入し

円安ドル高となる状態を導かせている

それが株価を根拠なく引き上げる

というバブル化が日銀の手によって

もう始まっている


株式市場にも日銀が関与するようになり

政府系ファンドと日銀による合作の誘導効果で

低下した株価は引き上げられた状態を維持する

実勢を反映しない相場が無害

である筈はない


海外の投機筋は

安心して先物市場で空売りに励むことが可能となり

値下げ後の高揚を演出する行為に勤しむ


日本の国富は

このようにして

断続的に

失われていき

政府債務は膨張し

国民は税率の増加に

苦しみつづけるようになる
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過 誤 の 泉

2014-11-09 08:25:15 | Weblog
現状で

状況を見る限り

どのような手段を講じたとしても

大気中にある二酸化炭素の

濃度を

希釈することは

誰にも

できない


交流送電を基盤とするインフラで

成り立っている社会である以上

遠方に置かれている発電機の

回転数を減らすことは

もとより不可能

ここが分かっていないと

節電で化石燃料の消費を抑制できる

と独善的に錯誤する


交流電源は

出力変動をさせてはならない

という宿命を負っている


温暖化対策から実効性を奪っていたのは

ここにみられる認識の

おおいなる

錯誤


交流電流の主要な成分である周波数

というものは

安定した回転が生む

磁場変化が

生み出したもの

NとSとで構成される

磁極の違いが

電流の行先を規定し

電圧が作る波の山



谷とを形作っている

山に当たる部分の波が

右方向へと移動する電荷の流れを表しているとき

谷に当たる部分の波は

左へと移動する波を形成している

この違いがゼロボルトのラインを挟んで

交互に現れるので

交流

と呼ばれている


交流送電では端子の一方にのみ

電流が生じており

逆方向の波がこれに触れても

短絡することがない


電源側で

予め

そうなるように

配慮されている


交流の波形は

電圧の推移状態を示し

電流の所在を物語るものではない

端子の一方は絶縁処理されており

電荷の移動を意味する電流は

はじめから不在


このようしておかないと

漏電を誘発したり

位相がずれた状態で

波の一部が重っただけのことで

電流同士が接触し

発火することが起こり得る


危険な状態を生みださないために

交流電源の端子の一方は

しっかりと絶縁されていなければならなかった


磁場変化が不安定である電源は

周波数変動の原因となるだけでなく

複数の位相を持つ波を混在させ

エネルギーとして使えない電流を

産み落とす


周波数変動を許容する電路は

共有する電流が

すべての地域で

まったく使い物にならない電力を

流し続けるようになる


安定しない周波数は

無駄を生み出す元凶なのだ

交流の発電機は

回転数を変動させないよう

細心の注意が払われている


回転数を一定に維持することによって

周波数は安定したのだったが

発電機の回転数を制御することが

反対ににできなくなった

これが節電行為で

二酸化炭素の削減ができていなかった

たった一つの

理由


蒸気発電では蒸気圧の些細な変化が

周波数変動をひきおこす

波形の乱れは

送電系統全域の電力品位を毀損し

発電で消費した資源を

無駄なものにする

そうならないようにする目的で

常時一定の回転する力が

電源へとかけられるようになっている

消費者が節電に励んでも

発電所の燃焼炉は

資源を燃やし続けていなければならないのだ

出力を安定させておくために


原発は熱の制御が容易であることから

使い勝手が最もよい熱源

だと見做されている


自然エネルギーには

この出力の安定性

という要素が欠けていたことから

電力会社に発生させた電気を

買ってもらわなければ

投資した資本を

償却することもできなくなっていた


電力会社では使い物にならない

不安定な電力を買っても

それを活用する術そのものが

ない

高出力の交流発電機を

24時間365日

常に同じ状態で

維持していなければならなかったため

外部電源からの電力を買っていながら

それを資源化することができなくなっていた

そのために

電力会社の決算書には

再生エネルギーの購入費用を

仕入れ勘定に編入していない項目が

隠されている

損失成分を

資産へと付け替えることが

できなかったからである


外部電源からの電力購入は

電力会社にとって

ただの損失にしかなり得ない

国会が強制するまで

再生エネルギーの買い取りに

積極的に応じてこなかったのは

それが損失の源泉

でしかなかったからなのだ


この事実を

業界が秘匿し

一向に公表してこなかったそのために

国会は省エネ節電と

その他の方法による

二酸化炭素の削減に有効性を導ける思い込み

効果のない対策を連ねて

国家予算の多くを

実効不在の温暖化対策に

投入し続けてきた


無効な需要に対する巨額の投資が

国の債務を短期間で

1000兆円を超す

巨額な規模へと押し上げた


温室効果ガスの濃度を高めつづけながら

血税を

無効な対策を履行するために

捨て去っていた

ということになる話であった


この愚かさは

電力業界の秘密主義によって

与えられたであるにせよ

事実関係に

延々と気づかずにいる

その思考能力の低下に於いて

問題の本質を

そこに蟠踞させているという事実が

メッセージとして

はるか以前から告げられていた


気候の変動はその結果の一つ


無効な投資に経済を成長させる謂れはなく

そのために

国の財政は無駄の上に

新たな無駄を積み重ねるようものとなり

環境対策の予算のすべてが

無効となっただけでなく

政府債務を膨張させ続けていくことにより

負債総額を昨年

ついに大台を突破する規模へと

押し上げてしまっていた


電力業界の秘密主義が災いした結果なのだが

国会の不明が

不正行為を増長させたという意味で

政治家全員の罪に期すべきことなのだ


調査しようと決意していたら

交流送電の課題は

最初に俎上に載せられていただろう

やるべきことを怠ってきた国会の怠慢が

止まらない温暖化と

低迷する経済を生み出した


国民の殆どは交流電流について

分かっていると思い込んでいる

それがそもそもの誤りのもと

交流が止められない電流であることを

正しく理解していたのであれば

節電で燃焼炉の稼働率を低下させることが不可能

なことくらい

よくわかっていた筈である

消費電流を止めるという行為が

地下資源の消費に影響を及ぼさないこと

を理解するのは容易であった


交流の高圧送電を実施している限り

大気中の二酸化炭素濃度は

上がり続けて

絶対に減らせない


削減目標をどれ程高めに設定しても

実効を引き出せなければ

その行為には何の意味もない

損失のみをただ増やすだけ

文明の愚かさは

知識の量的拡大に特化した教育

によって生み出されている

知っていることが

理解している

のと同義でないことは

あきらか


不正な理解は混乱を誘発し

資本を無駄に捨て去らせる動因となるばかり

貧困の改善は

事象の意味を正しく知る

ということから

始める必要があった


世の温暖化対策というものに

有効性が担保されていたのであれば

温暖化は止まっていなければならず

また

経済も復活していなければならなかった


そうなっていないという事実には

知識の乱用による錯誤の関与

が隠されている

秘密主義は不正な認識を蔓延らせ

資本の喪失で終わる


現実 は 反証


そのプロセスの狭間で

気候変動を募らせるだけでなく

異常気象もまた加速させ

自然災害の増加で

尊い人命を失っていく


不毛なサイクルをどこかで

断ち切ってしまわない限り

文明にかかる淘汰圧は

一方的に巨大なものとなる定め
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一 知 半 解

2014-11-02 07:15:41 | Weblog
二酸化炭素の排出量が

仮に減ったとした場合

温室効果による気候の変動も

止まっていなければならない


化石燃料を燃やす

というこれまでの

慣れ親しんできた古典的な方式では

絶対に不可能なことを

名目値を積み上げることで

可能だと思い込んできた人類は

目標値を引き上げることで

対応することにした


その結果については

いうまでもなかろう


無駄な行為を続けてきたということが

世界の経済から

積み上げてきた富を

大きく失わせている


だが

地下資源の消費を必要としないモデルなら

エネルギーコストは

自動的に低下し

環境復元効果も得られる


まことに望ましい結果を導く

未知のエネルギーの登場は

国と個人の可処分所得を増やし

景気の底上げに寄与するものとなる


既存のエネルギーモデルは

地下資源

を利用するものであることから

おしなべて

高コスト

となるばかりではなく

環境異変を経て

自然災害を募らせならが

社会資産を劣化させていく


この負の効果が

世界経済を劣悪な状況へと追い込んでいる

経済成長を急ぐようになった国ほど

固有の資産をより早く失い

富の分配から公平性を奪われ

安定しない財政を重ねて積み上げる

負債の増大へとひた走るだけとなり

たちまち

国民が苦しむような状態へと

陥落する


温暖化をとめようとして

環境税を導入すれば

企業は活力を失い

景気は悪化する一方

となる


経済成長に重点を置けば

エネルギー消費は必然的に増え

コスト効率は逆に悪化し

環境条件はより早く劣化する

最善の方法は

地下資源を必要としないエネルギー

の確保

にこそある


たったこれだけのことができていなかったために

世界は不具合で満ちていくこととなり

温暖化と貧困化とが

相伴って

この地表へとやってきた


再生可能エネルギー

就中

太陽光と風力は

安定性という点で

大きく劣ったものでありつづけ

単独では使えないエネルギー

の位置に留まっている


有害この上ない

交流の高圧送電システムの関与がなければ

本来

成り立つことができないもの

という属性を振り払うことが

できない


限界のある自然エネルギーだったが

使い方を点検すると

安定化させる方法がのこされていることに

気づく筈


その方法についてここで言及することは

まだ できない


とても簡単なことであるため

ある程度の心得がありさえすれば

事業化が簡単にできてしまう

ことになるからだ


この未来型の電源は

物理法則に

自然エネルギーの特徴を導入することによって

生み出せる

このことから

地下資源をまったく必要とせず

従って環境負荷も生じさせないため

再生不要エネルギー

と呼ぶに相応しいモデルとなる


少ない投入エネルギーで

高い出力が得られるこのモデルは

エネルギーゲインが高くなるため

エネルギー収支に好影響を与える

という能力を備え

安定した状態の電力を生み出しつづける


エネルギー消費の小さな

小型で軽量の家庭用電源は

自らが発生させた電力のごく一部で

自らのシステムが有する二次電源を

常時充電させておくことが可能となる


要するに

小さなイニシャルエネルギーを与えてやりさせすれば

それだけで

繰り返し

高い誘導電流を生み出すことが

できるようになっている


この仕組みはとても単純であることから

それ故に

現段階で

公開することが

できない

という訳


機密事項を保持しておく必要性は

温暖化の停止と引き換えに

核廃絶へと導くことが

できるようにするための

最終的な絶後の手段

となっていることから

生まれたもの


平和に寄与した実績を証明した国から

この新しいエネルギーモデルへの切り替え



可能となる

そんなプログラムができている


平和に寄与する意思がなければ

地下資源に頼る

汚れたエネルギーのままで

世界中に

不具合の種をばら撒きつづけていなければ

ならない


どちらの道を選ぶのか

によって

地球の健康は

回復速度を大幅に早める


被爆体験を強いられた唯一の国

である日本だからこそ

再生可能エネルギーの誕生が

許された


誘導法則を点検すれば

ヒント

と出会う確率は応分に高まる

交流電流の組成を知らなければ

電磁誘導の法則を理解することはできず

また

この誘導法則を理解していなかったのだったからこそ

温暖化が止まらなかったその訳が

未だに何一つわからない


それくらい単純なこと


法則の持つ意味を承知していなかったからこそ

温暖化を止めることが

まったくできなくなっていた

ということなのだ

真実は

単純なことがらから

作られる


一知半解の知識階級の不必要な関与が

問題に有害な成分を与え

勝手に複雑化させていく


物事の本質は

何であれ

いつも

単純素朴なものだった


教育の悪弊が

止まらない温暖化の生みの親

交流電流の性質を

知識階級の多くが承知であれば

節電や

再生可能エネルギーの買い取り制度が

無駄な努力であることを

喝破することは

容易であった


励磁電流と誘導電流の違いを知らずに

温暖化を云々するその傲岸な態度こそが

自然災害の増悪を

ことのほか

急がせてきた


有害で高価な地下資源の輸入が減れば

その分だけ富の喪失は減り

惑星は健康を取り戻す


経済政策に実効が不在の時代

状況の改善が一向にみられないようなときには

認識の齟齬と

それによる判断の誤り

の連鎖

を疑ってかからなければならない


問題の姿かたちが見えていなければ

どのような対策であったとしても

そこに有効性は宿らない

実効なき温暖化対策への投資継続が

財政の悪化を速め

国を大きく劣化させてきただけでなく

国民に貧困状態の甘受を強い

国の活力を直接殺いでいる


不具合のすべては

正しい認識をもつことによって

一掃される

状況が改善されていないとき

問題の所在はまさしく不明

その状態を放置したままにしておくと

最悪の結果が

人類へと唐突にやってくる
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