こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

循 環 劣 化

2012-05-27 08:07:25 | Weblog
日本中の電源を

たった一つだけにしてしまえば

化石燃料の消費量を

大幅に減らすことが

できる

周波数を60ヘルツに統一して

ただ一基の発電所が生み出した電力を

増幅しながら分岐させていくことにより

化石燃料を無駄に燃やして

温室効果のある

有害な

二酸化炭素を大量生産するサイクルを

断ち切らなければならない


長距離送電で減衰した電流を

賦活させる方法は

ある

50ヘルツ用のトランスに

60ヘルツの電流を流しても

おおきな問題はない

電圧と電流とが20%増えるだけ

増えた電流に変圧器のコイルが耐えられるなら

周波数の統一は成就する


最西端の発電所から

最北端の消費地にまで

最小化された地下資源により

生み出された僅かな電力で

単一の電源から

電気エネルギーを

日本全国へと

過不足なく

供給していくことが

いとも簡単に

できるようになる


電力会社は一つだけあればよく

発電所も予備を含めて

一桁だけ残されていれば

それで充分だ

中継する拠点である変電所は統廃合し

最も合理的な立地に

再編成した分布をとらせる


温暖化を防止するには

化石燃料の消費を

大急ぎで減らさなければならない

それは人類が手をつけるべき

喫緊の課題

その対策として有望視されていたのが原子力

政府が原発の再稼働にこだわるのは

国際公約である京都議定書を

遵守することが

国家の最重要課題となっているからだ

京都議定書の期限は

2012年

今年である


二酸化炭素を減らすには

発電所の数をただ単に減らせばよい

それで電力不足がおきることはない

すべての原発がその事実を証明している

電力を増やすことは

誘導法則を応用すれば

簡単にできる

電信柱を繋いでいる配電線が

実際にやっていることを

真似るというだけのことなのだ


配電線に流れている電流は

消費地に近い変電所で分岐させたもの

50ヘルツの交流の送電線が担う最終電圧は

6万6千ボルト

それを6600ボルトに落とした状態で

供給しているのが

電信柱を繋いでいる

配電線の系統である


周波数を60ヘルツに統一してしまえば

7万7千ボルトで送電系統の電路が組める

配電線には7700ボルトの電力が供給される

これは

つまり

効率が改善する

ということである


電圧の増加は電流の減少を伴う

100ボルトに減圧する段階で

電流値は増加する

電力は電圧と電流の積

一方の増加は他方の減少となって顕われる


変圧するには

磁場変化を与える側の電流が必要だ

それが励磁電流のことである

励磁電流が流れることで生じる磁場変化を受けると

そこに置かれた別のコイルに

あらたな電流が生じる

これを誘導電流と呼ぶ

励磁電流と誘導電流とは

互いに絶縁された

独立した関係にある


誘導電流をコイルに発生させるには

消費者が電気製品のスイッチを入れるだけでよい

回路に負荷が生じると

電気製品が要求するその電流だけが

回路へと誘導される

スイッチを切ると誘導電流は消えるのだが

励磁電流は流れ続ける

すべての電流は最終的に地の底へと落ちてゆく

その途上で

トランスという名の変圧装置を関与させることにより

ひとつの励磁電流から

複数の誘導電流を派生させている


配電線を流れる電力が

電信柱の上のトランスを経由するというだけで

終点がどこだか分からないほどの遠方にまで

単一の電力を輸送することが

円滑にできている


発電機でも磁石を回転させてやることにより

その運動が与える磁場変化により

電流が生み出されている

変圧器では

高圧側のコイルにある電流が励磁電流となることにより

別の低圧側のコイルに誘導電流を生み出している

この誘導された電流は

更に下流の変電所では励磁電流として使われており

そこで減圧された電流を

分岐させた状態で再誘導し

その電流を励磁電流として再利用する

そんな仕組みで送電系統は成り立っている


消費者が電力を消費するとしないとに関わらず

励磁電流は

常に安定した状態で流れ続けていなければならない

電気製品のスイッチを国民が一斉に切ったとしても

励磁電流はまったく減らすことができない

ということなのだ

この事実が温暖化防止対策から

実効性を悉く奪い去っていた


問題は

この事実が隠蔽されたままになっている

というその点にある

重大な事実誤認を成り立たせているのは

電力業界そのものであった

国は事実関係を確かめることもせず

節電すれば温暖化が止まり

広域停電も防げると勝手に思い込んだ

監督官庁である経産省の担当部局が

国に交流送電の仕組みを説明していなかったからである


効果のない対策に膨大な血税を何年にも亘って注ぎ込み

成果のない無益な投資を続けさせてきた

国が負うことになった累積債務の巨額さは

政治家の不明と

それを成立させた官僚側の都合に基づく

誤った認識を抱かせることに成功した利益共同体が

不正な諸種の対策を

国に導入実施させたということが

国民を今おおいに苦しめている


経済対策のすべては一過性のものに終始し

有効需要を生み出す効果を引き出していなかった

環境対策は二酸化炭素の濃度を一方的に引き上げている

歳出項目に潜む諸種の不健全性というものが

国民に貧困生活を強いている

民主主義というシステムは

責任を取るものを一切特定しない

という因果な制度

フィードバックをかける機構をもたないシステムは

時の経過とともに必然的に劣化する

多数派はそれ故に

判断を常に間違い

望ましからざる結果を

善と信じて

積極的に引き込んでいた


バブル崩壊から既に二十年が経過した

国はいま

劣化の一途を辿りつづけている

国政の場はいまや

そのマイナスの変化を象徴する

不毛なだけの存在と成り果てた


この状況を反転させるには

きっかけとなる動因が

何かしら与えられなければならない

内部から起きた変化であれば

健全化はおそらく早い

正しい認識をもつということが

最も必要で

かつ切実なプロセスになっている
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広 域 停 電

2012-05-20 07:43:10 | Weblog
電気は増やして使うもの

電源が小さいものであればあるほど

増幅されて

出力されるそのエネルギーは

量質共に高くなる

電気を発生させたその差の分だけ

発電効率(起電力)は高まる

増幅効果と増殖効果とを併用すると

とりたてて

資源を必要としないエネルギーシステムが

そこに生れ出る

これまでの電力供給システムは

おしなべて

獲得した知識を活かそうとしてこなかった

その結果

地球は否応なしに

温暖化する道を選びとらざるを得なかった


地下資源を燃やす方式である現在の電源システムは

熱電変換の効率がとても低い

有害な成分である二酸化炭素まで

必然的に生成させる

地球が温暖化するようになったのは

不合理なエネルギーシステムを

文明が採用した

というその点に帰因する


火力発電所で作られた電力は

常に一定の発電を続けていることを義務付けられる

発電機の回転数が

電力の量と周波数とを同時に決めている

消費が大幅に減った深夜でも

発電所では

安定した回転状態を

発電機に保たせておかなければならなかった


回転数が減少すれば

発電出力は下がり

周波数も同時に低下する

交流電流の品質は

発電機の回転数と磁束密度に依存する

回転軸には永久磁石が貼り付けられており

磁極のNとSとが作る磁界に

化石燃料を燃やして得た熱による

運動エネルギーを与え

回転力で磁場を変化させることにより

磁界から電流を引き出している

磁場と電場とはふたつでひとつ

このことは電場からでも

磁場変化が取り出せる

ということを示していた


熱は地下資源を燃やすことによって得られ

水がつくる蒸気を圧縮して

蒸気タービンに

一定の速度で回転するための

安定した高熱と運動エネルギーとを

与え続けることで

周波数を安定に

維持させている


磁場変化の割合が大きければ大きいほど

発生する電力は高くなる

発電機の回転数が高ければ高いほど

そこに誘導される起電力は

高くなる


この意味で50ヘルツの交流よりも

60ヘルツの方が

起電力を与える効率というその点に於いて

20%優れている


地場変化は発電機の中だけでなく

変圧器の内部でも生じている

電流はその進行方向に対して

時計回りに磁場を展開させている

この事実を最初に見出したアンペールは

それを

右ネジの法則と呼んだ

磁場の展開が

ねじ回しを右に回す方向になっていたからである


電流が流れている導体には

磁場変化が常に付随する

この特徴を利用すると

強い電流を導体に流してやれば

その磁場変化から

別のあたらしい電流を

同じ強さで

生み出せる

ということを伝えていた

誘導法則はその事実を

論理の形で

ファラデーに大系づけることを許した


電圧は導体の延長距離

つまりコイルの長さで決まるため

できるだけ小さく

大量の導線を巻くことで

強い磁場を作り出すことが可能になる

磁場変化を生み出す側のコイルに流れている電流が

励磁電流であり

共有する磁場に置かれたもうひとつのコイルに発生する側の電流を

誘導電流と呼ぶ


励磁電流を繰り返し活用すると

誘導電流をその数の分だけ増やせる


電信柱を繋いでいる配電線では

このような仕組みが採用されている

単一の電流を繰り返し再利用することによって

どこまでいっても電流を誘導するその仕組みが

日本全国

津々浦々の

至るところにまで

残る隈なく

及んでいる


変圧器は誘導電源としての役割を果たしている

電気抵抗を受けて電流が減衰しても

励磁コイルの延長距離を長くすることによって

磁束密度を高くするだけでなく

電圧までをも

高めることがうまくできている


配電線が家庭で使う電灯用電力の

安定的な輸送を円滑に担っている

そこには発電機などを介在させる余地はない

電気を増やして使うことが

電流が流れるコイルによって

ちゃんとできている


電灯用電力の需要地には

100ボルトの電圧をもつ

単相の単線だけがあればよい

配電系統が広域停電の原因となることは

従ってあり得ない

より高い電圧を制御する変電所で

産業用電力の需要が急増した時にだけ

ブラックアウトが発生する

その状態はそれほど長く続かない


広域停電の影響を受ける立場の電灯用電力の消費者が

節電を強いられるのは不合理なこと

電力会社の収入も当然減る

この損失を補うために

電力料金の値上げが計画されている

この異常さをこそ先に知るべきだ


電力のピークは夏の最も熱い時期

どこで広域停電が起きたのかが判れば

電力を分岐させている方法を改めることができる

変圧行程をもう一段増やすだけのことで

電気を増殖させる効果が簡単に引き出せる


最も重要なのは

どこでブラックアウトが起きたのか

というその事実を確定させる

ということなのだ

そのプロセスは

電力供給システムがもつ欠陥を

あらわにして見せるためにも必要な手順

広域停電を恐れていては

劣った仕組みを保守することになるばかり

進化することは絶対に ない
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利 益 誘 導

2012-05-13 07:48:19 | Weblog
知識は生かして使うもの

これまでの教育は

知識の量を増やすことにのみ

重点を置き

その使い方を工夫させることについて

時間を割こうとしなかった


平面的な理解で分かった気分になり

それで満足する制度で

この世の中の土台がつくられている


ところが

深刻な問題となっている温暖化は

このところ

頓に募る一方となり

経済は低迷を二十年以上の長きにわたって続け

貧困状態が

国民のすべてに重くのしかかるようになっている


ものにはすべて

原因というものがある

理由なく変化が生じるようなことは ない

結果を見て原因を推測し

メカニズムのあらましを突き止め

有効な対策を絞込み

行動に移す

というサイクルが作られる

結果から原因へと情報をフィードバックしない限り

この循環は下向きの螺旋を描く

原因を特定してしまえば

それが反転する


化石燃料を燃やすと

その酸化作用で

炭素系酸化物

つまり二酸化炭素が大量に生産され

その大気中の濃度が高まっていく

温室効果で地表が影響を受けるようになってきた

というのは

負の循環が

節目となる時を

いま

迎えようとしているからなのだ


化石燃料を燃やさなければ

二酸化炭素は

必要以上に生じない

ものを燃やすことが

二酸化炭素の発生源となっている

生命は呼吸することによって

大気中の酸素を体内へと取り込み

脂肪を燃やして

二酸化炭素を吐き出すサイクルで生きている

燃やすことは

温室効果ガスを作りだすという行為

生命の維持にとって必要な酸素は

体内で

最終的に有機化合物となることにより

二酸化炭素とという状態で安定化し

対外へと吐き出されて

大気成分の一部となる


文明は熱エネルギーを得るために

可燃性物質である地下資源を燃やし

その酸化作用で

炭素と酸素からなる有機化合物を

大量に排出する暮らしを文明と呼び

その仕組みを洗練させ

進化を誇らかに楽しんでいた


成層圏に滞留する二酸化炭素は

紫外線で分解される

文明を進化発達させてきたことにより

紫外線で分解できる量をはるかに超えてしまったことから

温暖化現象

と呼ばれるものがはじまった


人類がものを燃やせば燃やすほど

それによる酸素化合物の量は増加する

自然条件で二酸化炭素を分解できるラインを超えたとき

温室効果ガスの濃度は高まりはじめた


ものを燃やさなければ二酸化炭素は発生しない

ガソリンの消費を少なくすれば

その分だけ二酸化炭素を減らすことができる

電力の消費を減らせば

その分だけ二酸化炭素を抑制できる

そのように思われていた


内燃機関ではその論理は成り立つのだが

電力分野ではそうならない

発電所で生み出された電力は

すべて励磁電流となることによって

誘導電流を生み出している

電流は磁場を介して

非接触で生まれ替わっている

その工程に関わっているのが変電所

電圧を半減させれば

電流は二倍になる

全体で生じる損失は2%に過ぎない


励磁とは磁場を変化させるために

高圧側の電流が果たしているその仕事

強い磁場とその大きな変化からは

高い起電力が生み出される

それには何らかの方法で

磁場を変化させてやればよい

磁場が変化するその量が多ければ多いほど

発電能力は増加する

発電機は磁石を動かすことで

磁場変化を与えている

回転数が多くなればなるほど

発電能力は高まる


このようにして生み出された二種類の電流は

コイルを通過するとき

そこに磁場変化を生み出すと同時に

電圧を変えた電流を何倍かに増やす

その比率はコイルの延長距離で定まる


電流が存在する導体は

磁石と同じ状態となる

電流は常に流れ続けていることから

磁場変化を常態としてもっている

励磁電流をゼロボルトである地下へ捨ててしまっても

磁場を共有する別のコイルから

新たな電流を誘導することがうまくできていた

その反応を維持するための施設が変電所

そこには変圧器と言う名の設備が

安置されている


変圧器の高圧側コイルには

励磁電流が常に流れていなければならない

磁場変化が維持されていなければ

誘導電流を生じさせることはできない


励磁電流がコイルを流れている限り

共有磁場から

新しい電流を取り出すことができる

この最終的に誘導された電流だけが

エネルギーとして

有効利用される消費電流となることを許される


消費者が節電しても

誘導電流を消すことができるだけ

それを生み出している励磁電流は

決して減らせない

このことが温暖化対策から

実効性を完璧に奪い去っている


自然エネルギーは誘導電流を消すだけでなく

その代わりに外部から得た電流を

逆流させるものとなる

コイル同士は絶縁されているため

互いが励磁電流となる関係となることから

逆向きに流れる電流を相互に与え合うようになる

相互誘導は変圧装置を破壊するほどの威力をもつ

スパークを伴った爆裂が

その際に起きる

これを避けるためには

電流の一方を地下へ逃がしてやらなければならない

エネルギーとして無駄なことをやっているのが

自然エネルギーの買い取り制度

高いコストを電力業界が負うハメになったのは

無駄な行為であることを告知できなくなっていたからだ

その損失を埋め合わせるために

太陽光付加金という名目をたて

消費者にその全額をすべて転嫁した


交流送電を成り立たせているメカニズムを知らないと

国と国民が損失を埋め合わせることになる

国民が事実関係を承知する立場にあったのなら

実効のない温暖化対策を進めるために

国家予算の一部を割り当てる行為を

実施させる経過をとることはなかったであろう


国全体が無知であったということが

電力業界にある隠蔽体質を補強させた

監督官庁である経産省が

この隠蔽工作を容認していたということが

国の損失を大幅に高めさせている

その責任は誰がとるのだろうか


業界よりの姿勢は

国と国民に対する裏切り行為に等しい

原発の再稼働など

業界の利益誘導策以外のなにものでもない

電力不足は冬のピークでも起きなかった

夏のピークで起きたとしても

それは全体のうちのごく一部

電力供給システムの欠陥が露見すれば

有効な対策が施せる

電力不足など国民が努力すべき項目ではない

電力業界が責任をもってことに当たれば

容易に解決できる程度の課題に過ぎない
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経 営 判 断

2012-05-06 06:58:45 | Weblog
日本にあるすべての原発が

きのう

止まった

生命にとって極めて有害な方法である

核分裂反応

で熱を取り出し

水を沸騰させて蒸気をつくり

これを更に加圧することによって

高温を導く


水は100°Cで蒸発してしまうのだが

気体となった水は

かかっている圧力の度合いにより

最大5000°Cまで高められる

蒸気圧が強くなればなるほど

熱は上昇する

熱が上限を超えると

水分子は個々の元素成分へと分解される

そこでは

水素分子 H2



酸素分子 O2

とに分かれ

化合物の形態である 

H2Oという状態が

成り立たなくなる


水素分子の濃度が4~5%となる領域を超えはじめると

水素爆発がいつ起きてもおかしくはない

その最も低い水素濃度を4%とすると

酸素分子の濃度が96%以下であれば

あの頑丈に作られた原子炉建屋を吹き飛ばす程の

威力を発揮するという条件が整う


空気の成分比率は窒素分子N2が78%

酸素分子が21%

そして他の元素群の1%で構成されている

温暖化の原因物質である二酸化炭素は

年々高まっているのだが

昨年で僅か0.4%(400ppm)程度の水準に

過ぎない

だが

その濃度に達するまでに

既に重大な影響を惑星全体に及ぼし

各地の気候はそれにより

かつてなかった異変に苦しむことを余儀なくされた


密閉された原子炉建屋で

核燃料が熱暴走状態となるメルトダウンに陥ると

そこにある冷却水の温度は急速に増加し

沸点を超えてどんどん圧力を高めていく

水素分子の密度が4%から75%に達するまでに

熱は水の熱分解がおきる下限である2000°Cを超え

密閉状態そのものが圧力源として作用する

水が元素へと分解されるような条件になったとき

水素の膨張圧力は急速に増す

水素分子同士は互いに相手を遠ざける

という抜がたい性質を強く持つ

このため

水の熱分解が始まると

建屋内部の密閉圧力は急速に上昇する

圧力が高まれば高まるほど

蒸気の熱は増加する

この循環がはじまりだすと

水素爆発は時間の問題となる定め


問題は水素爆発へと至るその機序を

当事者のすべてが

まったく知らずにいた

ということにある

水素爆発を引き起こしたメカニズムを説明する報道は

まだ一件もない


原発の安全性が何かの理由で失われたら

放射能を閉じ込めておくことは不可能となる

その意味で

核の平和利用は

論理として

そもそも成り立っていなかった


原発の建設に熱心であったということが

電力分野に於ける原発の比率を30%以上へと高めさせていた

その比率が昨日

やっとゼロになったということなのだ

この状態になっても

電力不足は起きていない

夏のピークを乗り切れるかどうか

ということが目下の当面するその課題


節電という行為では

励磁電流をまったく減らすことができない

そこから派生させた誘導電流を消すことができるのみ


低廉な核燃料が使えなくなったことから

高価で温室効果のある

有害な炭素系資源が

大量に消費されるようになった

電力会社の経営は連動するかたちで悪化し

その結果

産業用電力の料金を引き上げただけでなく

その必要をもたない電灯用電力さえ

値上げするという計画を

実施するよう経営陣を追い立てた

住宅用の電力は

誘導電源が増殖させたものであるため

電力コストは大幅に希釈されている


当初

産業用電力だけが15%の値上げの対象とされていた

これでは整合がとれないという理由で

家庭で使う電力である電灯用電力の料金までもが

10%の値上げの対象とされたのだった


消費者が節電をどれほど実施したとしても

電力会社にメリットはまったくない

節電して電力消費を減らしたその分だけ

現金収入は減っていく


このことから

電力業界は節電という方法よりも

供給力を補強する必要に迫られていた

励磁電流をリサイクルすると

その回数分だけ誘導電流を増やす効果が引き出せる

猶予期間は一年以上与えられていた

業界がどのような対策をとったのか

というその選択の成果が

今年の夏

いよいよ試されることになる
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