こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

知 の 除 染

2018-06-24 09:09:17 | Weblog
地球大気に占める二酸化炭素

CO2の平均的な割合は

これからも

着実に増加し続け

減るようなこと

にはならない

これまでがそうだった

これからもそうなのだ


その理由が交流方式の

長距離高圧送電にある

ということについて

縷々さまざまな切り口で

繰り返し指摘してきた

タイムスタンプを付しておくことで

将来行われるであろう

事実関係の確認

に資するものを

残しておく必要があったからである


そこで

交流と直流との違い

について

まったく理解していない

世の知識階級に属するすべて

のために事前の解説を試みた

というのがコトの次第


かねてから踏襲されてきた

所謂節電の実施に於いて

火力発電所の燃焼炉



燃やされている地下資源の

消費が節電したその分だけ

減る

という誤った理解

が相変わらずまかり通っている

ということがCO2排出量を

着実に増やしていることの

証拠となった


環境省が旗振り役となって

国民に節電の励行を奨めていながら

結果として

二酸化炭素濃度を

却って高めさせる

という不毛な事態を引き出した


そこで新たに生み出された

新環境制度



パリ協定と呼ぶようになった

これこそは

キッカイな枠組み

というべき錯誤を前提とした

実効のない環境政策


CO2削減率を

最大値の100%としたその代わりに

猶予期間を最長で

今世紀の終わり頃まで

へと改めたことで

国際的な合意を成立させた


この措置は

実のところ

何も変えることができない

といっているのと同じであった

原油供給量が減らない限り

大気中のCO2濃度は

その需給比率に基づいて

着実に高まり続ける

その結果気候変動は

より苛烈なものとなり

大量生産された熱エネルギー

はエントロピーを果てしなく増やして

この惑星に徐ろに積み上げる


安定していた地球環境は

経済成長を急ごうとして

地下資源を大量に燃やす行為

を善と確信しつつ

その大量消費を

熱心に実施し続けている


ところが

そうして生み出された熱エネルギー



地球の環境秩序を狂わせ

気候変動要因を高めたことで

自然を破壊する動力源となって

文明に逆襲する作用

を与える経過が

1980年代頃から

俄かに生じるようになったのだった

これが温暖化現象の

本質的背景となったもの

二酸化炭素は蓄熱性能の高さ

が問題視されているのだが

熱を生み出したそのプロセスこそが

環境異変の生みの親


原油相場のこのところの騰落に

資本参加者が

一喜一憂しているようでは

温室効果ガスの減産

など到底不可能

地下資源の需要を減らすための

工夫

を精力的にやっていながら

二酸化炭素濃度は

着実に上昇しつづけていた


400ppmを突破した直後



410ppmを確定させたほど

温暖化防止対策のすべて

は何の役にもたっていなかった


これまでの経過に鑑みるなら

あらゆる環境対策が

資本の浪費に終わると同時に

環境の劣化を

急がせた

このような粗悪な事態を

文明に与え続けている

という不可逆的な経過

を変えることが

何故かどうしても

できない


この現実を謙虚に

受け容れようとしない限り

有効な対策とは何か

という問いに

文明は答えを永久に見いだせない

ということなのだ


なにしろ

直流と交流との違いをまったく弁えず

ごっちゃにしたまま

勝手に解釈して得た誤った理解

を前提とした対策を

延々と連ねていた

という事実に

相変わらず

まったく気付いていない

この現実は

実に雄弁


認識の錯誤が

止まらない温暖化を

世に生み出した

電力業界の執拗な秘密主義

もさることながら

交流送電の限界を悟れない知識階級の

無能ぶり

が途中経過で

パリ協定をアメリカ以外の総ての国を

批准させ

迷妄の度合いを深める

という結果を導いた


交流方式による長距離高圧送電

を実施しているその間

化石燃料の大量消費を

止めることがまったくできない

原発に切り替えればCO2は確かに

減る

だがもっと有害な放射性廃棄物

が問題の深刻度を

更にもっと引き上げる


火力発電といい原子力発電というも

蒸気発電に過ぎない

というその点では

まったく同じ

発電するための熱効率では

差と呼べるものはなく

炭化水素系地下資源と

核物質との間にできる

資源のコスト効率でのみ

大差がつく

単にそれだけの違い


気候変動を甘受するか

または積み上がる一方の

放射性廃棄物の蓄積

を許容するか

の違い

という二択状況に

問題は絞られている


第三の選択肢はまだ

特定されておらず

有効性さえ疑問視されている

というアリサマ


実効が不在

という事実が物語っている環境対策

を継続するために

無駄な投資を続けている以上

経済がいつか復活する

という根拠を見出すことは

固よりできない


実効性を伴う温暖化防止対策が

登場するような時代になれば

世界中から莫大な投資が

黙っていても勝手に集まってくる

それが未だ起きていないということこそが

文明の無知を

直接的に証明している


人災を解決するのは

その原因を与えてきた

同時代人に課せられた使命

教育の高度化によって汚染された

知識の量的拡大は

思考力の劣化となって

止まらない温暖化を

このようにして確定させた


気候変動という変化は

知育偏重に特化した教育システム

を洗練させてきた結果として

文明に与えられている

問題を解決するには

知の除染

がなによりも急務なのだ

有効解を手に入れるための条件整備は

その後のこと
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事 実 誤 認 ⑤

2018-06-17 09:15:50 | Weblog
交流電流と直流電流の

世界規模での混同

という共同現象

と呼ぶべき事態

が世界中で蔓延するに至った

その結果

減っているべき温室効果ガスの

代表的存在

である二酸化炭素を

却って逆に増加させていた

という事実が発覚するに及び

実効を失った原因

を特定することができないまま

指導的立場にある知識階級

のすべて

が危機感を一斉に抱く

事態を引き寄せた


パリ協定を成立せしめた経緯

には

このような余りにも粗末で

且つオロカとしか言いようのない

不毛な対応ぶりが

当初から大きく関わっている


粗漏に過ぎるバックグラウンド

が繰り返し何年も醸成されるようになり

二酸化炭素濃度の着実な上昇

という一方的な変化が

有害ガス排出に関する総量規制

をCOP23で実現させた


問題を正しく認識することが

まったくできていなかった

ということが露呈するにいたり

実効のない環境対策を

意味もなくただ続けること

しかできなくなり

資本効果を完全に失って

損失の巨大な山を

世界中の市場へと積み上げさせた

この余りにも無駄な行為が

世界経済の足

を強く引っ張ることとなり

デフレ化した経済体制から

抜け出すことを

容易ならざるものにした


これは現実認識を誤った知識階級

がほぼ同時に陥った

錯誤の果てに起きたこと

自らが陥った陥穽のありよう

にさえ

彼らは未だ

一向に気づかない


直流電流を前提とするシステムは

一般に

電池電源を起点として成り立つ

回路を前提として出力する端子

があるその一方で

還流をそこへ呼び込むための

入力用端子の併設

を絶対的に必要とする

というのが

電気回路というものなのだ


このため

電気製品のスイッチを切りさえすれば

電池電源から電気エネルギー

が失われることは

起きない

つまり省エネや節電行為が

環境復元効果を正しく発揮するようになる

これが従来の環境対策の根拠


回路を形成するための条件



それが直流電流でなければならない

ということなのである


交流方式の長距離高圧送電

という方式の採用が

世界共通のインフラとなったことから

節電をどれほど熱心に行ったとしても

地下資源を燃やす行為を

止めることはおろか

減らすことさえ

まったくできなくなった


「問題」

というのは

この余りにも単純で稚拙



事実誤認を犯していながら

誰一人として

その事実に気づけずにいる

というそのことなのだ


交流送電という方法は

回路ではなく

一方通行の電路

でなければ

成り立たないものなのである

そのために送変電システムが

電力を輸送する途中の至る所で

最低の電位

である接地を必用とした


電気抵抗がゼロボルトとなる接地点

から電力を

大地へと全量捨ててしまった

としても

その直前にほぼ等量の電力

を二次的に誘導する

ことが簡単にできたため

接地で失われているエネルギー

を遥かに凌駕する電力を

いとも容易に増幅して

取り出すことが可能となった


長距離高圧送電をなりたたせている

世界規模のインフラとなった

交流方式の電力輸送システムは

発電した以上の電力を

増幅しながら輸送することを

難なく可能なものにした


だがそのことが

交流電源の角運動量を

常に毎分三千回転させておくことを

義務付けることとなり

電力需要が減った深夜の時間帯

に於いて

使われずに捨てられているだけの

大量の電力を

無駄と承知の上で

現在も持続的に供給し続けている

この状況を

止められないようにし向けたのは

交流送電に固有の宿命だといえる


割安の深夜電力料金制度というものは

交流電源が陥った新たな課題

消費されずに捨てられている電力を

例え一部であったとしても

すべからく換金しておきたい

という電力会社の切なる願いが

深夜の時間帯の電力需要のソコアゲ



犠牲を払ってでも実行するよう

電力会社の経営陣に強く迫った

ということがこの制度を

利益を圧縮するものである

と知りながら

損を承知で定着させた


交流送電は送変電システム全体

が連携して機能することで

円滑に成り立っている制度

電力輸送を効率よく行うには

これ以外の方法は存在しない

電流を導くためのゼロボルト

へと電流を落としているその一方で

変圧装置で捨てた電流の復元を

誘導法則が実行し

全体では発電した以上の電力を

送電プロセスに於いて

増幅発生させることが

問題なくできるようになっている


変圧装置の内部では

高圧の一次コイルを電流が下ってゆくとき

磁場を共有する関係にある

低圧の二次側コイルに

電流を誘導発生させている


一次側を流れているのが

励磁電流とよばれている

最終的に接地されることになる

高圧電流なのである

その目的は

磁場変化を与えつづける

ということに尽きる

変圧装置をこのような構造にした

ということが

二次側に電流を誘導させる

ための条件を与えている


起電力は磁束密度と磁場変化の割合



一義体に決まるものであることから

このようにしたことによって

交流方式での電力輸送が

回路を形成できないような

設えになったのだった

励磁電流を地底へと捨て去ったとしても

新たに発生する誘導電流が

1%の損失を代償として得られる

という条件が

誘導法則の応用技術を

急速に拡大させた


励磁電流が流れたことによって

二次側に自動的に派生する誘導電流を

消費者が取り込むことで

電気製品が設計通りに

正しく機能するようになったのは

この誘導法則によって二次的に派生した

誘導電流の賜物なのだ


電気製品の内部ではじめて

直流回路が設けられるようになり

負荷が必要とする直流電流を

変圧装置で交流電流を誘導する

だけのことで

直流回路へと消費電流を呼び込んでいる


こうして

安全で品質の高い優れた電力を

交流から直流へと整流しつつ

随時

電気製品内部の直流回路へと

負荷が引き込むことで

電気に仕事を問題なくさせている


交流電流は送電するために

人為的に開発された電流

であことを意味し

直流は回路で電気に仕事をさせる

ための電流だ

ということなのである


弱電は直流回路

での電気の振る舞いを研究してきた技術だが

強電は一方通行の電路で

電力を効率よく輸送するための技術開発

に特化して現在へと至っている


直流と交流との違いを

従って同一視してはならず

まったく別種の電流である

ということを

よくよく弁えておかなければ

ならなかったのだったが

現実には混同した状態が

世界中でまかり通っている

という顛末が

滓となって残された

これは電力業界の秘密主義と

教育の高度化による劣化した思考力

とが協働して招いた事態


電気の研究者は直流回路

にしか関心をもたず

電力会社は交流送電の応用技術

にしか興味を示さない

世の知識人たちは

おしなべて

現実には存在しない交流方式の回路

を想定して

節電に励んだり

環境電源の導入拡大に

専念することを義務として

心得るようになっている


直流と交流の違いを弁別しないで

ヤミクモに節電努力を奨励したり

再生可能エネルギーの設置導入を

熱心に奨めて現在へと至っている


止まらない温暖化を生んだのは

電気に関する

直流と交流との間にある

認識の違い

なのである


蒸気発電を行っている

交流電源のすべて



円形の運動を

量的に変化させることが

要するに何一つできない

それは周波数を変動させる行為であり

使い物にならない

品位の劣った電力を

大量に再生産するだけのこと


二酸化炭素濃度の増加は

火力発電所の燃焼炉で

メタンを燃焼させている限り

これからも果てしなく続く

メタンCH4を燃やせば

その酸化作用で

酸素化合物を量産するのは

当然の帰結


炭素Cは酸素分子二つ

を取り込んでCO2となり

水素Hは同様の酸化反応で

H2Oを同時に合成する


ここで注意しておくべきことは

炭素Cが一つしかなく

水素Hは四つもある

ということなのである

つまり

二酸化炭素が一つできると

同時にその二倍の水

が大気中に同時生成する

ということ

温暖化が更に進むと

降水量はその二倍

の速度で増えつづける

降水量のこのところの異常な増加は

1990年代頃から顕著となっていて

それ以降水害の規模は

拡大基調で推移する傾向

を年毎に強めている


気候変動が有害なだけでなく

地球がもつ水の絶対量を

確実に増やし続ける

ということが

これから一層深刻な問題

を文明へと突きつけることだろう


CO2は紫外線である程度分解はする

だが

H2Oは分子として高度に安定なもの

であることから

自然条件下では絶対に分解しない

この水の持つ稀有な特性が

地球を水の惑星とそう呼ばせている

地下資源を燃やせば

気体と液体の水が同時生成する

という事実を

指導体制が悟らない限り

温暖化の二倍の速度で

地球の水没がより早まる

これから未来の文明社会へと

メタンの酸化物の大量生産が

大いに祟るようになってゆく

のは確定的な事実


止まっていることができない

交流電源を善用するためには

小型化を進めると同時に

独立分散化を急ぐ以外に

有効な手立てはない

小型化するその過程で

地下資源を用いない方法と

人類は間違いなく

出遭う


期待してよい
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沈 黙 の 闇

2018-06-10 08:04:54 | Weblog
トランスと呼ばれている

変圧を目的とする電気工作物は

東電の営業エリアで

6600ボルト

という電圧のレベル

に統一されている


この配電系統が共有するその送電電圧を

電気製品が必要とする100ボルト

へと落す役割を

電信柱の上のトランス



果たしている


この仕組みを成り立たせているのは

まさしく

電磁誘導の法則に他ならない

これは200年ほど前に

ファラデーが磁場変化を与えると

磁束と直交する関係

にある導体に

電流を誘導できること

に気付き

実態を確認して大系化した

ということが

文明の長足な進歩に

寄与するきっかけとなった


この現象を法則として大系化した

ということが

現在の便利な電化生活を

想像できない位

豊かなものにした


誘導法則の根幹である

磁束密度と磁場変化の関係性を

自然法則として統一的に捉えた

ということが

電力分野に巨大な貢献を

する機会となり

それが経済成長にも

同時に寄与した


この誘導法則は

揺るぎないものとして

既に定着していて

世界中の電力会社の経営を

円滑に果たすための

普遍的基盤

となった


交流電流が世に知られるようになったのは

十九世紀の終わり頃

フェランティやテスラが

その効果と効能に着目し

直流を支持したエジソン

を最終的に退けたことによる


交流電流は人工的に生み出された

自然界には存在したことがない

という特殊な電流のことである

回転軸に装着してある磁石の配置を

交互に切り替わるよう

工夫を凝らしたことによって

もう一つの電流と

入れ替わりながら

休むことなく出現せしめる

ことがこのようにして可能となった


もう一つの電流を具備する

ということがオルタナティブ・カレント

ACを成立させる結果となった

交流電流ACは直流電流DCとは違って

磁場変化を量的に二倍化することができ

誘導法則を効率的に利用することが

その後うまくできるようになったのだった


こうして変圧調整が容易になったことから

高圧化を加速させて

送電ロスを最小化することを

人為的に実施できるようになり

交流送電という方法が

電流損失の抑制を実現させた


送電する際に電圧を高めてやると

電流値は縮小するという

対応関係が生じる

これは電力が電圧と電流の積

であることから

一方の増加は

他方の低下であることを意味し

全体としての電力量は

常に一定の値を保つ

という事実と合致している


送電電圧を高めれば

即ち電流値は低下するのだ

電圧の制御を事前に行っておくと

送電の途上に於いて

電気抵抗で失っていた

電流損失を大きく減らすことが

できるようになる


更に増幅する効果さえも

同時に獲得した

交流の長距離高圧送電という方法は

電力を接地させることで

捨てた量以上の電力を

系統へと取り込む能力を

潜在的にもっている


電信柱を繋いでいる配電系統に於いては

電力輸送の経路のどこにも

電源らしきものをもっていない

それでいて電力を

どこまでも延々と

果てしなく伸ばし続けることが

問題なくできている

これはトランスが

誘導電源の役割を果たしている

からに他ならない


磁場変化を与える側の励磁電流を

接地して捨てる直前に

アップトランスを噛ませておくと

交流電流を増幅して取り出すことが

難なく簡単にできるのだ

つまり

送電の途上で誘導法則を善用すると

二次側に所望の電流を

誘導して派生させることが

容易にできるようになる

ということなのだ


交流電流のもつこれらの特徴を

活用すると

変圧だけでなく

電流を増幅して取り出すことさえ

可能になる


一次側を流れる高圧の励磁コイル

の長さを延長すると

二次側の低圧誘導コイルに

捨てた以上に多くの電流を

増幅した状態で取り出せるようになる


励磁電流を接地で捨ててしまっていながらも

誘導電流が増幅された状態で

取り出せている

ということが

配電系統をどこが終端か分からないほど

どこまでも延々と

延伸させることを

実現させた


励磁電流を最大化するための最低の電位

つまりゼロボルトへと捨ててしまっても

それ以上の誘導電流を生み出すことが

難なくできる

ということが

電力業界の販売利益を

発電量以上に大きなものにした


交流の長距離高圧送電

を実施している世界中の

あらゆる電力会社は

抱え込んでいる秘密の数々を

一つとして公にすることが

つまりできない

それは過剰な利益の根源を

受益者である国民すべてに

教えてしまうことであるからだ

こうしてすべての電力会社が

秘密主義という宿命を

背負うこととなったのである

その結果CO2濃度は上昇し続け

京都議定書をパリ協定へと

改変せざるを得なくした


交流電流は周波数で成り立っていることから

止まっていることが

要するにまったくできない

電気製品のスイッチを切ったとしても

励磁するためのトランス内部の一次電流は

絶えず最低の電位である

ゼロボルトの地底

へと休むことなく

定常的にただ落ちてゆく

電気製品のスイッチを切る節電が

環境的に無効であったのは

電力供給システムのもつ根源的なこの欠陥

の所為であるに他ならない


節電や再生可能エネルギーの導入量を

どれほど増やすことができたにせよ

発電所の燃焼炉の火を

減らすことが何一つ

できない以上

温室効果ガスの濃度上昇

は永遠に止まらない

ということなのだ


タービンを回すための蒸気圧の低下は

周波数の安定性を

一瞬にして損なう

このような訳で

高い電力品位を保ちつづけるためには

耐えざる燃焼が

絶対的に必要となっていた


蒸気発電というその方法は

蒸気圧を一定にしておくことが

電力会社の基本的な義務


どんなに温暖化が進んだとしても

電力会社は炭化水素系資源の燃焼を

減らすことができない

ということなのだ

これが京都議定書を無効に終わらせ

パリ協定を最終的に

将来失効させることになる

と今

ここで断言しているその理由


熱エネルギーを関与させない新電源は

発電効率を大幅に高め

発電コストを引き下げるだけでなく

エントロピーを増やして

温室効果による気候変動を煽る

というその憂慮すべき深刻な事態



またゼロにする


問題の本質を

初期段階で探っていれば

有効解は

その実態を文明の前に

自動的に現していた

温暖化は思考力を手放して

学力の高度化を目指してきた

教育制度が生んだ

その最終的な産物なのだ


温暖化と呼ばれる差し迫った

今のところどうすることもできない

この現象は

文明が一定の発達を遂げたことで

却って劣化を大幅に進ませた

という皮肉な経過

を証明する以外のなにものでもない

原因を与えた側が

結果を引き受けることになるのは

まさしく

合理
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沈 黙 の 果 ②

2018-06-03 07:55:43 | Weblog
交流送電という

今となっては世界規模のインフラ

として遍く普及している

その形式は

変圧装置を介在させることができなければ

本質的に成り立たない

システム


交流電流による長距離高圧送電

という方法が京都議定書を

第一約束期間で終結させ

代わりに

パリ協定という新しい枠組みの策定

を急がせた


現状の電力供給システムは

電力需要地の至る所で

電信柱の上に乗っている

樽や筒のようなカタチをした

トランスと呼ばれている

アレ

が円滑に機能することで

供給電力の安定化

を維持している


トランスと呼ばれている電気工作物

の内部には二系統の接触関係にない

別々のコイル

が独立状態で配置されており

互いに磁場を共有する関係

を相互間で共有している


電流は導体上を流れるだけのことで

磁場変化を引き起こし

それ自体が電磁石としての機能を

有する


その事実は

アンペールの法則として

夙に実証されていることである


トランス内部に収納されている一次側コイルに

電流を流すと

二次側の別のコイルに

電流を誘導するための条件

が整う


電気製品のスイッチをオン

にするとそこに負荷が発生し

必要な電流だけを

正確に

二次側コイルへと誘導できる


回路に発生した負荷

が求める必要な電流だけが

このようにしてそこに誘導される

という仕組み

余分な電流を誘導するようなことは

従っておきない


誘導電流を派生させるための条件は

負荷の発生

または電位差の設定による

電位差という条件

が果たしている機能は

天気予報でいう気圧差と

その意味は等しい

高い等圧線から低い等圧線

へと向かって

時に強風を吹かせることがある

この気圧差が大きくなればなるほど

暴風となって破壊力を増す

台風はその極致


電流もまた気圧と同様に

高い電圧の電位から

低い電圧の電位へと向かって

一方的に流れ下る

という性質条件に支配されている


電位差を最大にすれば

移動する電荷の密度は

当然最大化したものとなる

つまりより多くの電流を

供給することができるということ


最も低い電位とは

ゼロボルト

それは大地を意味する

交流送電で接地点を必要とするのは

電流値を最大化する

という目的があったから

に他ならない


発電機に供給が可能な電流を

常に最大にしておくことで

誘導電流を派生させる能力を拡大し

電力の安定供給に

世界中の電力業界が

怠りなくこれ努めている


一次側を流れる励磁するための電流は

接地点へと向かって

最大の電流量でひたすら只落ちてゆく

二次側に派生することになる誘導電流は

励磁電流の範囲内で

誘導能力を潜在的に保っている

励磁電流が減少すれば

誘導可能な消費電流は

当然ながら制限される


節電という行為は

二次側に誘導された消費電流を

単に減らすだけのことであることから

一次側の励磁電流を減らす能力

を本来もたない

これが省エネ節電が

温暖化を防止できずにいる背景のヌシ


起電力を生み出すための磁場変化は

励磁電流がゼロボルトへと向かって

流れ落ちることによって

与えられている

励磁電流がそこに不在なら

誘導能力は即ち

ゼロ

消費電流が回路に誘導されることは

アリエナイ


これが節電に務めていながら

二酸化炭素が増加し続けている

たった一つのその理由

火力発電所の燃焼炉の稼働率を

減らさない限り

温室効果ガスの大気圏内への放出は

絶対に止まらない


この所与の条件は

再生可能エネルギーを量的に拡大しても

変わらない

蒸気発電は一定の蒸気圧に対して

一定の回転数が保持される

という仕組み

回転数を減らせば

化石燃料の消費量は減るが

周波数は安定性を失って

乱れはじめる


火力発電所が運転を停止したとしても

燃焼炉で蒸気圧を維持するための化石燃料が

燃やされ続けている以上

二酸化炭素濃度は増えることしか

できない


この交流送電に備わる限界と効用

に関する基礎的な認識を

文明は未だ

よく理解することができずにいる


問題の所在がまったくみえていない

指導体制のトップにある

国連の環境部会にとって

有効な手段とは何か

という課題の意味を

突き止められないよう

こぞって韜晦する事態を生んだ

のは世界中の電力会社が共通に持つ

秘密主義を前提とする

決して表に出ることのない

鉄則


パリ協定では目標達成期限

を設けることを意識的に避け

猶予期間を引き伸ばしたその代わりに

CO2排出量を最低のゼロ%にする

という見てくれ重視の対策に終始した


問題の相貌が見えていないと

このように愚かな顛末が

歴史へとしっかりと残されることとなる

これが学力重視の教育が

現時点で得た

その結果

どんなに明晰な頭脳を持っていたにせよ

その使い方に問題がある以上

所期の成果はまず手に入らない

単にそれだけのこと


文明は教育の失敗に気付くことなく

問題の本質に近づくことが

長い間できなくなってしまったのだった

こうしてすべての環境投資が失敗していながら

同様の対策を推し連ねることしか

できなくなった

二酸化炭素の濃度上昇は

その当然の帰結に過ぎない


毎年環境対策に投じられてきた資本

の総てが

無駄となって潰え去るようになってから

既に久しい

有効需要の創出に失敗すれば

損失の山を築いて

経済活性を失う

という酬いを受ける

世界規模のデフレ経済化

という現状こそ

環境投資の積が生んだ失敗の

不毛なる負の成果


高度化した教育によって

文明が失ったのは

莫大な資本のみならず

安定した気候と

生命の多様性

及び既存の価値の

持続可能性を含む

その総体


驚異的な自然災害は

社会資本を強制的に剥ぎ取り

貴重な資本を

賽の河原に

際限なく石を積む行為

へと貶めた


問題認識能力が不在なら

観察力や決断力が

どれほど優れていたとしても

成果を失うだけのこと

誤った判断と決断は

減っているべき二酸化炭素濃度を

410ppmにまで

却って高めた


目下の急務は

地下資源を不要とする

出力変動がなく

また送電も必要としない

独立分散型の小型電源の

地域展開以外には

ない


再生可能エネルギーでは

蓄電デバイスを外せない

これがコストアップ要因となって作用し

低廉な商用電源のバックアップを

合理化する結果を生んだ

コストダウン効果を引き出せなければ

気候変動要因を排除することは

できない


エネルギーコストが下がらなければ

経済効果を引き出すことは

要するに不可能

化石燃料と核燃料を

地上から放逐するには

合理的且つ効率的な新電源の登場



絶対的に必要なのだ


そのための方法は

複数ある

問題の本質に文明が気付いたとき

世界中が一斉に探索を開始するだろう


交流の長距離高圧送電を温存すれば

状況は短期間で

急速に悪化する

文明存続の可否は

最早時間の問題だと

いってよい


業界が通有する秘密主義

という意図的な沈黙は

文明を死

へと一方的に追いやる
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