こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

警 戒 警 報

2015-10-25 08:15:40 | Weblog
産油国以外のすべての国が

いまや

巨額の財政赤字

を抱え込んでしまうこととなり

身動きすることすらできなくなっている


国家予算を切り詰めるための

いろいろな方策を

あらたに見出すことが困難となり

その理由で

いま

大いに苦しんでいる

という共通の傾向が顕著にみられる


逼迫した財政状況が

母国を捨て去ってまで

生き延びようとする難民を

受け容れることを拒ませ

受け入れに応じてきた国に対してさえ

制限を設けさせる事態となった


難民保護という国際的な問題を

国家財政を圧迫している経済的な問題が

政治指導者と選挙民

のそれぞれの側にある異なった意識を

凍結して閉じるよう

画一的といえるほど共通に

等しくに迫るようになっている


難民を受け入れて

労働力として

活用する道は残されてはいても

難民を受け入れたその国に

定着させるための予算さえ

ままならない

という状況が

問題をより深刻で

複雑

かつ切実なもの

へと

これからもっと

押し上げていく


財政状況が逼迫するようになったのは

地下資源を輸入するために

大量のドルが必要となり

自国通貨をより大量に売った

ことによって

国際金融資本に

地域にとって固有に成り立っていた

ローカル市場に備わっていた消費力が生む

利益を

市場に還元することなく

そのまま

勝手に持ち去るがまま放置して

そこで与えた富のすべてを

四半期単位で

速やかに回収するメカニズムを生み出した


国内市場から豊かさの源泉

となっていたものを

国際金融資本の一群が奪っていったことにより

国民のみならず

政府までもが

財政赤字とそれが生む貧困とに

同時に苦しむようになったのだった


国家予算の配分を見直し

大幅に抑制する目的で

経済成長に寄与することのない

福祉関連予算の割り当てから

減ららしていく政策の変更が

このところ頓に

目につくようになってきた


地下資源を輸入した国は

要するに

おしなべて

貧しくなる

という隠然たる仕組みが

南北問題が騒がれだした頃を起点として

夙に広まるようになっている


ドルの供給者に自国通貨を売り渡したことにより

国内市場に投資を呼び込みはしたものの

それは一時的に潤沢となった

海外からの資本

の流入という本質を抜け出せぬまま

各種の投資行為で獲得した巨額の利益の総てを

国際金融資本とそれに連なる投資機関などが

再投資するためにではなく

そのすべてを国外へと持ち去る目的で

市場を奪ったことによって利益を得

活性を失わせたまま

枯れた市場となることを

強要することが当然視される時代

を連れてきた


国際金融資本の一群は

借入金を運用することで

利益を得ることを生業としていることから

配当義務に拘束され

それ故に

利益の総てを持ち去る

という結果を実現するのが義務となる


配当効率を最大化して

次の資本調達の糧とするサイクルを成り立たせ

市場を提供した国に

金の回らない市場となることを

悟らせないよう緩慢に迫り

最終的に巨額の富を引き出して

市場から活性を失わせ

貧困を強要する主体となることで

その機能を発揮する


地下資源を輸入しなければ

経済成長は到底見込めない


石油消費国の総ては

国際金融資本から

為替市場を通じて

ドルを手に入れなければならず

売り渡したローカル通貨による

折り返しの投資の波

を一時的に生み出しはするものの

そこから先は

毎年

獲得させた利益を

勝手に持ち去らせるがまま

に放置せざるを得なくなる運命

へと陥る定め


最終的に金の回らない

枯れた市場を抱え込み

国民を困窮させて税収を減らし

財務状態を自ら劣化させる

という不毛なパターンを

その後何度も繰り返す


ドルを買えば買うほどに

国と国民は共に疲弊するようになっていき

財政赤字と個人所得の減少に

打ち揃って苦しむ

という共通の傾斜に

石油有入国と兵器輸入国とは

次第に苛まれるようになっていく


ドルを供給した国際金融資本が

ローカル市場に投資するのは当然の成り行きだが

利益の一部をそのまま市場に残し

再投資するための資本

として活用するようになっていたのであれば

乖離幅を広げて

国際的に蔓延するようになった

貧富の差は

拡大基調から

縮小基調へと遷移して

市場で回っている資本を

一定程度温存することは多分できていた


国民が生み出した富がつくりだす

底堅い経済循環を成り立たせる

程度のことは

おそらく容易な技だった


目先の利益に執着する

国際金融資本がもつその共通の性向を

黙過して放置した

ということが

石油輸入国だけでなく

ドルの発行国であるそのアメリカを

危険な状況へと

これから陥れようとする事態を

遅かれ早かれ

必然的に連れてくる


わき目も振らずに利益乱獲競争を挑む

その限りなく貪欲な姿勢というものが

市場の育成から投資家の目を反らさせ

枯れた市場を量産していく

という強い動因を形成し

富の源泉を縮小する結果を生む時代

となった


乱獲の果てに

絶滅危惧種を多数生み出してきたのと

まったく同じ行いが

石油輸入国と

ドル供給国との間で

いま

まさに

おきている


アメリカが過剰供給した大量のドルを

危険水域に達したとして

回収を迫られていながらも

石油消費国で形成している

国際経済に占める消費の主要部分で

重大な懸念を募らせている

この事実に遭遇したということが

量的緩和の終息を

FRBに先延ばしさせる

という決定を下させた


ドルの属性

となっている過剰流動性の放置



ドル余り現象の一つとなって

信用経済を根底から覆す直前へと陥らせ

あのリーマンショックへと繋がった

ということが

三度に亘る量的緩和の実施

を実行させた背後の事情

そこには名状すべからざるほど陰湿で

深刻なものが潜み

蟠踞しつづけている


アメリカの公定歩合が

既にゼロ金利水準

にあったということが

量的緩和の実施を促し

世界規模で資本量を膨張させることとなり

世界中の株式市場で

資本力のある投資家に

株価の誘導制御を可能にする

金融相場を生み出すに至らしめた


莫大な利益を簡単に得るための前提条件を

FRBが整えたその行為の責任が

量的緩和を終わらせる必要性を

次第に高めさせている


経済実態を反映する筈の株価が

マネーゲームの独壇場

と化すようになったのは

過剰流動性の回収を

FRBが見送ったことに起因する

不毛な変化の

その予兆


相場形成の勢いが強ければ強いほど

凋落へと転じた時の急落は

より苛烈なものとなる

ドル金利の上昇を急げなくなっている

という特殊な事情の出来を

躊躇したその結果がよく物語る


量的緩和の終息を急げなくなった

ということが

国際経済にとって

どのような意味をもつことなのか

ということについて

今後の経過を慎重に

観察している必要がある筈だ
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劣 化 競 争

2015-10-18 08:08:27 | Weblog
日本が新たに抱えるようになったこの現状



政治判断を誤ったその結果

であるに他ならぬ

それ以外の理由など

何一つ見当たらない


バブル経済を破裂させた年を起点とする

劣化の推移は

国会の政策判断の誤りの連鎖

が成り立たせていること


1989年 10月

の閣議で了承された

不動産融資の総量規制

の半年後の実施

がそこで決められた

この段階で資産を処分していれば

後の逆資産効果を回避することが

できていた

基礎的な経済知識があって

分析能力が損なわれていなければ

損失を免れる程度のことは

容易であった


政府内閣が誤った判断を下した時から

半年を経て

国民は

貧困化プロセスから抜け出せなくなったのであり

企業が行ったその後のリストラ名目の雇用の流動化

を経て

安定していた職場を失った多くの国民が

労働環境を劣悪化させる大波に呑み込まれていき

所得水準と労働強化の十字砲火を浴びたことによって

未婚者の多くが結婚を諦め

少子化への道を急ぎはじめた


国が劣化したその原因とは

国会の不明以外に存在しない

過去を総括した経験を

相変わらず何一つ持たない議員の総てが

富の消失と流出とを放置し

資産だったものを負債へと替え

債務の一方的増加

を放置してきた

己の責に帰すべきその咎を

正当化する行為

へと振り替えることにのみ

熱心に取り組んでいる


長期に及ぶデフレ経済

を引き出す条件となった

価値のバブル化

を破裂崩壊させたその事実を悟らずにいた

長きに失する不作為の三年と

それに続く錯誤の永い日々が

失われた十年を倍の二十年へと拡大させ

いまや

それを三十年へと

押し広げようとさえしている


対策として打ち出されたアベノミクスは

所期のインフレ目標を達成しないまま

新たなる三本の矢に

対象を既に切り替えている


国会の成員すべてが

政府内閣が下した勝手な判断を

是としただけでなく

善と信じて

誤った政策を法律で補強し

自らが立法化したその法文を

責任を回避するための正当化

を行うための法的な根拠

へと置き換え

責任の所在それ自体を棚に上げていた


その代表的な実例が

電力消費を止めていると

その時間の分だけ

発電所で排出している二酸化炭素が

何故か減る

ということにした

法律の正当性の欠如にみられる


交流電流を生み出している発電所では

周波数を安定した状態で

四六時中維持していなければならなかったことから

発電機の回転数を

遅くする変更をとることが

不可能となっていた

問題は

事実を秘匿し続けている業界の

姿勢

にあった


このため

本質的に

出力調整をすることが

できない発電所が

節電で二酸化炭素を減らした

とする法律が別途必要となり

止まらない温暖化が

世界中で持続する

という事態となった


電力業界はこの事実について

相変わらず

否定も肯定もしていないことから

国民は節電すると

温暖化が防止できる

と心底信じ込むこととなったのだった

国民の善意に付け込んできた電力業界が

気候の変動を加速させている事実を

国連の環境部会は見逃し続けている

事実を察知したところで

交流送電にとって代わるほどの電源を

文明はまだ手にしていない

ということが

温室効果ガスの濃度上昇

に寄与する結果となっている


自然資源に依る発電量の増加があったとしても

また

国民による自発的な節電努力の積み重ねが行われていても

温室効果ガスはまったく

減ってなどいなかった


交流電流の性質を知識階級が知らなかった

ということが

物理法則に反する法律を日本で制定させたのであり

国連による気候変動枠組み条約の内容を

一層厳しいレベルへと押し上げさせた


国連がどれほど温暖化対策に力を入れたところで

交流電流による

長距離高圧送電が実施されている以上

化石燃料の消費を減らすことがなど

どうやっても

不可能


代替電源をどんなに増やしたところで

既存の交流送電が温存されているのなら

気候の変動は

年と共に

より悪化していく一方

となるばかり


化石燃料の消費量を減らせば

発電機の蒸気タービンを回す圧力は

応分に低下する

この変化は

周波数変動となって顕われる

交流電源が出力変動に対応できないのは

周波数を一定に保っている必要が

欠かせないものであったからなのだ


貯めておくことがそもそもできない電気を

電気製品のスイッチを切ったり

自然資源に切り替えたりすることで

止めておくことができる

とする理解に道理はない

電流を止めない限り

二酸化炭素の大量生産は維持される


電流が流れ続けていればこそ

磁場変化を保つことが可能となり

それによる起電力が働くことで

電気製品が

所期の性能を発揮できるようになっている


止まった電流は磁場変化を一切生まないので

帯電状態へとただ単に遷移するのみ

その後導通機会を得て

放電現象による電撃を感知した人が

静電気だったことをその時サトる


調査能力をもつ国会が犯した不見識

というものが

止まらない温暖化だけでなく

その他多くの不具合を

国民の暮らしに強いている


消費税率の段階的増加と

労働賃金の長期的

かつ

緩やかな低下状態の持続とが

国民個々のもつ可処分所得を圧縮し

暮らしに対する経済的圧迫を募らせて

専業主婦を

時間労働者となるよう仕向けている

この変化が

保育所での待機児童を量産することとなり

それが少子化圧力を一層募らせていったことから

結婚を避ける風潮を

底辺へと拡大させる契機となった


これら一連の粗末な経過は

バブル経済崩壊後の

経済政策を悉く誤り続けてきた

国会の成員すべてがもつようになった

思考力の低下と

それによる認識の誤りの連鎖

の放置へと結びつき

有毒な因子群を増長させながら

自らが下してきた

愚か極まりない誤った判断の数々で

国民生活を圧迫しているそのことにさえ

未だ一向に気づかない

というありさま


これほど愚かな国会が

国と国民とに与えてきた環境変化を

90年代以降

連綿と劣悪化させてきた

その結果が

アベノミクスという鬼子を産む

という現状に繋がる経過を引き出した


ことの成否が

いずれ詳らかとなる時がくる

政治の失敗が

そのとき

隠しきれずに明らかとなる定め


円安効果で

産業界は過分のゆとりを得たのだったが

国民の暮らしは

その所為で逆に悪化してしまった

そこに消費税率の変更が加わり

景気の足を

政策の拙さが引っ張ることとなったのは

認識能力の欠如

以外に考えられないことなのだ


アベノミクスが予言した

経済成長を相変わらず導かないまま

三年目の今年になっても

インフレ目標を遠ざけているのは

皮肉な経過というものだ

その間

マネタリーベースは135兆円から

先月までに330兆円へと

250%近くも膨張する結果となっていた


この市場でダブついている

巨額の資本が

株式市場へと流れ込み

国富を投機勢力へと献上する

という経過を生み出し

株価が乱高下を繰り返すその度ごとに

不労所得の移転が

途切れることなく

みられるようになっている


国民の資産は

こうして海外の資本勢力が

易々と

手に入れられるようなものになっていて

国富だったものを誤った政策で失わせ

景気の低迷を長引かせながら

国民所得を希釈して

貧困生活を底辺で強要するようになり

個人消費を冷え込ませていく

その原動力となっている

これこそが

アベノミクスが犯した

最大の失敗の証拠なのである


輸出産業が得てきた為替差益は

国民の膏血を絞る円安を生み

総需要を抑制する結果となって

インフレ目標を率先して遠ざけている


国会の愚かさが招いたことは

国会の責任で

国民に報いるべきこと

失政を総括したことが一度もない以上

改善を期待するのは

土台無理


税制の一方的な悪化と

それが生む赤字国債の累増は

単年度ごとに可決成立させてきた特措法

を積み重ねることで

対応することが

既に難しいものとなっている


量的緩和の実施では

日銀が赤字国債の政策的購入を担当し

金利収入を国庫に納めるサイクルを

恒常化させる経過を濃密なものにする

国家予算に占める国債費が増加する一方となって

最大の国債保有者となっている

日銀の収入がそれだけ増加することとなり

国の税収が増えることになっても

それが消費税率を引き下げる

ということには

絶対にならない


官僚機構が強欲であり続けている限り

財政収支の改善を

期待してはならない

高度成長期の国家公務員の給与水準は

民間企業より低い位置にあり

いまでいう最低賃金を

かろうじて上回る程度

のものに過ぎなかった


民間企業は不景気の時

給与を機敏に引き下げて対応するのだが

公務員には淘汰圧力がまったく効かなくなっていた

このため所得水準は

デフレ期にあっても

民間と比べて有利な条件

を保ち続けていたのである


公務員が消費行動を牽引するようになり

それが経済成長を促していたにせよ

可処分所得を減らす円安の負の効果を

それによって不労所得を積み上げている

輸出産業に

過大な利益を独り占めにすることを

許し続けてきた

ということが

アベノミクスの成功を阻む

最大の壁となっている


その事実が確定する状況

が与えられるようになったとき

政治の失敗が否定できないもの

となって国民は初めて真相を知らされる


経過の観察を続けていれば

予兆の段階で

結果を相当程度予知できる

その能力すら失っている国会であったからこそ

国民を苦しませているその事実に

すべての代議員が

関心を持とうとしてこなかった


国の現状はその結果

教育の劣化が思考力を削ぎ

認識能力を奪って

判断を誤らせてきた

手を付けるべきは

教育制度のの在り方を

見直すこと

このたった一つの変化が

健全な状況をここへ連れてくる

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調 和 の 効

2015-10-11 08:54:42 | Weblog
利益の拡大を手段とする

古典的な

資本の論理

というものは

これまでのところ

経済成長の原動力となることが

問題はあるにせよ

辛うじてできていた


利益の量的拡大が飽和する時代を経て

質的向上へと

そのベクトルだったものは

方向性を失って

やがて

スカラーへと

切り替わる


ドル余り現象を緩和させようとして

過剰流動性を北米大陸へと呼び戻すために

公定歩合の引き揚げ

が予てから上程されているのだが

実施に踏み切ることは

一再ならず先送りされてきた


低利の資本が金融メカニズムの上に乗り

世界中を借金漬け

の状態となるよう仕向けててきた

外国資本からの融資

を呼び込んで成り立ってきた

新興国の経済形態は

資本の本国への回収

を意味する

還流のうねりと

それによる抗いがたい流出

とに見舞われて

たちまち立ち竦む

ということになるだろう


新興国の経済は

市場で余ったドルを活用する目的で

投資勢力による過剰融資の果て



世界規模でほぼ一斉に発生した

新たな信用経済のトレンドに乗じて

経済規模をドルショック以降

偶発的に拡大させる

軌道上を突進し続けてきた


ドル金利の上昇は

もはや避けがたい

事態


実施時期を調節することしかできないFRBにとって

世界市場に出回っている大量のドル

を引き揚げる効果を持つ

金融政策の変更とその実施とは

国際経済の在り方に

重大な影響を及ぼす


経済成長が成り立っているからこそ

外資による市場の育成が意味を持つ

成長を期待できなくなった市場経済は

資本の流入を

流出へと切り替える


その経過は

経済から活性を奪い

マイナス成長する経済を

国際展開するものとなる


収益の拡大を期待できなくなったとき

コストを圧縮して

埋め合わせをする必要が出来する

経済成長が見込めなくなった以上

利幅の拡大とその充実

を目指すことしか

残された道はない


原油相場の下落でコストダウンは実現したが

エネルギー資源を買い急ぐ必要がなくなり

需給は却って緩んだ

先安観が相場を下押しする圧力

となり

取引価格の上昇基調に

強い制動を

一年前からかけている


これと同じ経過が

90年代の日本でも観測されていた


この年の四月一日に施行された

不動産融資の総量規制というものが

アメリカ全部を買うことができるほどの資産価値を

日本経済から奪い去った

一つしかないその理由


バブル経済を産み落としたメカニズムに

破れが生じ

不動産価格は絶対に下がらない

とされていた土地神話を

呆気なく打ち砕き

資産だったものを

債務へと短い時間で

一斉に振り替えた

その経緯のありように於いて

まさに瓜二つ

の相を成す変化が

エネルギー市場でも起きている


将来の需要増大という見通しが

土地投機を成り立たせたいたのだったが

業界が行っていた先行投資を

政府によって実施された総量規制が

円滑に進めなくした

ということが

蟻の一穴となって

堤防を破壊したということが

市場参加者の総てに損失を与え

高値誘導してきた価値の漏出

を逆に急がせた


手持ちの不動産を処分してからでなければ

新規の融資が受けられない

という事態に直面し

新たな仕込みをすることができなくなった

業界が仮の需要を失ったということが

実需に甚大な影響を及ぼした

という経緯が経済史へとこうして残された


これがバブル経済崩壊の機序のすべて

その後の経済対策を間違え続けてきた内閣が

失われた10年を倍の20年へと引き伸ばし

更に30年へと推し広げようと今努めている

経済に関する認識能力の不在

という事態が

国民に遅れて祟る

とするその典型的な事例が

日本経済を未だに長期間苦しめている


日本が抱え込むこととなった拙い現況は

政治の失敗の連鎖がもたらした

その結果

以外の何物でもない


仮の需要を投資勢力が誘導し

値上がりを見込んだ先行投資を

強化する

というサイクルがバブル経済の生みの親


資本供給が断たれた途端

膨張する経済は

破裂した

その事実にすら気づけなかった阿呆どもが

不作為の三年と

その後のデフレ経済を連れてきた


経済認識能力のない政治指導者たちが

バブル崩壊という事態にいつまでも気づかず

手を打つまでに丸五年

の歳月を要した

という事実が記録に残されている


バブル崩壊後

最初の経済対策が施行されたのは

96年度の予算執行まで

待たなければならなかった事実は

雄弁


その対策事自体も実に旧弊なものであり続け

公共投資に特化した

見慣れたものであったことから

有効性のない

つまり真水ではない

飲むことのできない濁った水

ばかりで占められていた

これが有効需要の創出を阻む

最大の壁

となっている


国が負った債務の膨張は

この愚かな時代が

そのきっかけとなって

産み落としたもの


需給が緩むと買い急ぐ必要性は消え

不動産価格が低迷しただけでなく

現在の原油相場さえもが

買い控えの対象とされているほど

事実が教えるその意味は濃い


最大の要因が

シェールオイルとガスの強制的な採掘法の確立にあり

その変化が導いたエネルギー資源を巡る

ヘゲモニーの争奪戦が

さまざまな変化を意図せずに生み出した


アメリカが仕掛けた市場戦略が

原油相場を下落させ

ドルの需要水準を大きく引き下げて

ドル余り現象に輪をかけた

という皮肉な経過に

世界中がやがて総毛立つことになる


地下資源を大量生産しながら

現地で大量消費している

そのアメリカで

ミレニアム規模の集中豪雨が先月発生し

大規模な洪水の被害が

いま

北米大陸の一部で

既に起きている


地下資源は炭化水素でできており

これを燃やせば酸化作用で

二酸化炭素と水が派生するのは

ものの道理


シェールガスを燃やせば

温室効果ガスが増えるだけでなく

その二倍に当たる水分子が

大気中へと放出される

メタンを燃やす行為は

気候の変動を激烈化させる

という原因と結果とを

同時に生むものとなっている


富の量的拡大が

貧困を蔓延させた

それが飽和するようになったとき

経済成長が失われ

世界規模のリセッションが

地表へと厳かに訪れる


経済成長を牽引してきた先進諸国が

真っ先に経済減速に苦しむようになり

対策として

増税と赤字国債の増発を繰り返して

世界市場から持続可能性を自ら削いでいる

だが

この歴史的手法はもう

限界領域へと近づいている


困難な時代を乗り切る明敏な判断力と

果断に実行する行動力とを併せもつ国が

未実現の時間に於ける

国際経済の枠組みを規定する

中軸となるだろう


ピンチはチャンスの予兆を兼ねる

環境負荷のない

未来型のエネルギー大系を

文明はほどなく

見つけだすだろう


教育投資を有効化するために

量から質

への転換を実現する

パラダイムシフト

というものが

絶対的に必要なのだ


資本を操ってきた僅か1%の勢力が

文明の未来を方向づけている

主導権をもつこれらの組織がもつ

自覚

の有無が

滅亡と繁栄の境

を決定づけることになっている


過剰流動性を手段とする

過大な投資行為が

経済の持続可能性を左右する局面で

強欲な投資家が

成熟した経済成長のサイクルを

自らの手で

破戒する

その愚かさが

文明の終わりを告げる


進化とはこのようなサイクル

が成り立たせている相の断面

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思 考 回 路

2015-10-04 08:28:01 | Weblog
省エネ節電が有効となるその条件とは

直流回路

であるということ

に限られる


交流電流で回路を形成するには

系統をループ化しなければならない

成功したとする実験報告は既にあったが

実用化したとする報告は未だない


交流電流を循環させると

資源の要らない電力供給システム

の提供が可能となる


電信柱を繋いでいる低圧の配電系統に

特殊なスイッチを組み込むと

使っても減らない

従って発電する必要のない

優れたエネルギー供給モデルが

自在に構築できるようになる


配電系統は高圧の送電線の末端

に位置する変電設備を起点とし

減圧した電力を

どこまでも

延々と

果てしなく伸ばしている


電力輸送の途中には

発電設備など

どこにも

ない


電流を再生しながら

再利用することを繰り返すことで

電流を逐次的に増幅し

繰り返し誘導する仕組み

が既に成り立っている


変圧器と変成器とを組み合わせると

そんなことが

いとも簡単に

できるようになっている


電磁誘導の法則を正しく使うと

少ない発電設備で

電力を増やしながら

長距離輸送することが

困難なくできるのだ


道端の電信柱の電源が

たった一つでしかないのに

地平の彼方まで

そして高層ビルの総てにまで

電力を途切れなく

安全に送り届けることが

うまくできている


この方式をそのまま利用して

ループ化するだけのことで

永久電流

を成り立たせておくことが

可能となる


20年位前に

電中研で実証実験を行い

成功した

とする報告がなされていた


気候変動の原因物質である

二酸化炭素の排出量削減が

この先もまったくできない

のであるのなら

自然災害は今後ますます狂暴化するようになり

失われる生命と

社会資産の増加

を止めることはもっと困難になる


配電系統のループ化

という方法は

交流電流を循環させるだけのことなので

容易にできる

接地技術の用い方



そのためのカギとなる


電気製品の内部では

交流を直流へと組み替える

整流が行われており

そこで生じる電圧振動を抑制する目的で

平滑化が不可欠の条件となっている

家電製品の多くは交流電流を取り込んで

整流し

取り出した直流から

波の形をした電圧の変動に伴う

振動波を消してしまわなければならない


電流から電荷だけを抜き出して

濃縮する素子であるコンデンサは

そのために必要となったもの


交流電流は電気回路を構成できない

そこで直流回路への設定が

改めて必要となったのだった

電荷の移動が電流を形成し

電荷を担う電子の移動は

自由電子を除き

真空中でのみ観測され得る

電線を電子が移動するのではなく

電子が担う電荷の移動

が玉突き状態で発生したとき

それを電流と呼ぶようになった


電流とは電子の移動を意味しない

電荷の移動が磁場変化を誘発し

電気エネルギーを発生させる


ここに生じている認識の相違

を誰一人指摘してこなかった

ということが

温暖化を未だに止まらないものにしている


交流電流で節電時間を増やしても

それは

二酸化炭素の排出量を

一分子も削減してなどいなかった

交流電源は出力調整をすることが

本来不可能なものであるからだ


交流電流には周波数というものがあり

それは

発電機の回転数によって

厳密に定められている

発電出力の低下は

周波数の低下を意味する


交流電流のもつ本質成分

を知らなかったからこそ

電気製品のスイッチを切れば

発電所の燃焼炉が

化石燃料の消費を減らす

と間違ってそう思い込む


環境意識の高いひとほど

効果のない温暖化対策に

資本を投じて

温暖化を止めた積もりになっている

哀れな姿が滑稽にみえている

この愚かさが

気候変動を止まらないものにした


電力会社の発電所は

発電出力の調整をすることが

何一つできない

回転数を減らすと

それは周波数変動となって顕在化し

使えない電力を

ただ徒に増やすだけ


世界中でこぞって

温暖化対策に血道をあげていながらも

大気中の温室効果ガスの濃度は

一方的

かつ着実に高まり続けている

という状況からまったく抜け出せない

この現状に誰一人学んでいない


交流の性質を知らないまま

電気製品のスイッチを切ると

電気が止まったままになる

とそのように誤って信じ込み

頑なに

損失だけを増やし続けて

満ち足りている

なんと愚かなことだろう


これら一連の経緯には

まことに信じがたいものがある

思考力を失った文明は

自らの手で

生息領域を狭めていながら

その事実に

気づかない


思考力が保持されているのであれば

直流回路と交流電路との違いについて

一定の認識をもつ

ことができていなければならない


直流回路を構成する独立した電源なら

節電は無論有効なのだが

交流電流を電源とする整流回路の場合では

消費電流を消すことができても

それを生み出している励磁電流を消すことは

できない


励磁電流を減らさない限り

発電所にかかっている供給圧力は低下せず

蒸気発電を行うための燃焼炉では

絶えざる化石燃料の酸化プロセスを

四六時中絶えることなく

維持していなければならない

二酸化炭素を減らすには

励磁電流を必要としない

あたらしい電力供給系の創設が

欠かせない


交流送電を前提とするエネルギーモデルでは

節電行為にどのような環境効果も

生じない

総ての消費者が

こぞって

電気製品のスイッチを切ったとしても

発電所では電源の回転数を

変化させることができなくなっている

これが交流電流の最大の欠陥なのだ

需要がなくても高電圧と

安定した周波数とを

保っていなければならない

という義務の履行を

電力業界は迫られている

この壮大な無駄が

電力コストを高めさせている


止めることができない交流電流を

循環させるループ化を行うことにより

小型電源による分散化と

それによる酸素化合物の排出量の低下

とが同時に実現することになる


地下資源の輸入が途絶えたとしても

励磁電流を再生再利用しながら

電力を循環させる方法が残されている


温暖化による環境異変が嵩じても

また

石油の輸入ができなくなっても

電力を自給自足する方法は

複数ある


失ってしまった思考力を呼び覚ますと

エネルギーの自給自足さえ

可能になる


循環型のエネルギー供給モデルは

やがて公開される小型電源を開発した組織が

供給を担当することになるだろう

電源系と輸送系を統合する技術こそ

環境の復元と

それによる恒久平和の実現とに

しかと寄与する

たった一つの

優れた手段


その実現を可能にする技術は

以前から

足下にころがっていた

思考力がなかったために

見失っていた

だけのこと


思考回路に潜む固有の欠陥が

愚かなる文明に

積み重ねさせてきた損失の

そもそもの起源は

思考力の欠如が生む

認識の錯誤

にある


学ぶための無意味な時間を減らして

遊ぶ時間を取り戻せば

認識の健全化は

ひとりでに

なる


学力重視の教育が

温暖化をとまらないものにした

知識があっても

その意味を知らないままであるのなら

教育投資を活用する機会は

永遠にやってこない


最大の被害者は

偏差値教育の犠牲となった

五十代

認識能力から厚みという幅が消え

皮相的で薄っぺらな反応が

それ以降頓に強まった

現状の拙さは

教育の失敗をよく物語る
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