こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

変 化 の  時

2015-02-22 08:53:06 | Weblog
経済という名で呼ばれている

特定の分野は

力学と心理学との

共通集合の上にある


経済学者が将来予測を

悉く誤ってきた

という抜きがたい傾斜は

問題を扱う言語体系

それ自体が異なったものであることによる


最大の問題は

経済学が過去の結果に準拠する

というそれがもつ

固有の限界

という壁の存在にある

実態経済は過去形の話法ではなく

現在進行形

で語るべきもの


世界中で

いま

まさに起きているあらゆる変化が

次の結果を導くための

新たな因子

そこで生じた因果関係の連鎖が

次に生起する現象の

結果となって

生命活動に作用する


いわば

合わせ鏡の映像のように

繰り返し

市場原理の反応場

に於いて

互いが互いを

そこに映し出すことを

果てしなく

繰り返す


そこには消費者の都合と

生産供給に携わる企業との間に生じる

潤滑剤的な効果

を意味する利益

だけでなく

サービスの供給を含めた



全体が

経済成長することで得られる

総合的な利益

の源泉となっている


ヒトがもつ固有の欲望

による富の収奪という行為

の励行へとさまざまな反応が

相互に繋がるようになっており

経済活動が洗練されたものなればなるほど

資本を効率よく運用するために

将来の

つまり

まだ実現されていない

不確かな未確定の時間が生む

形になる前の状態

に留め置かれている

未来の利益

に資本の先行投資を実行することにより

高い配当益の還元を目論む


組織的な投資を手段とする

金融資本勢力

などがそこに加わり

市場を誘導する

より高い能力

を身に着けており

巨大な規模に達する資金力を用いて

資本が移動するその度ごとに

利益を捻り出して

無駄なくすべてを収容する

という仕組みを

設えておくための各種の相場



これまで一意専心

恒常的に形成させてきた


利益の獲得効率を重視してきた経済活動が

その経過の途上で

富を献上する99%の多数派の人々の上に

それを束ねる1%

の少数派を乗せて動くようになっていき

持てる者と持たざる者との間にできた

越えがたい溝を拡大し

その行為の故に

市場を自ら枯らして

需給間のギャップを

それと知らずに

押し広げようと

熱心に努めている


土台の規模が大きくなればなるほど

収益を生む体制は

より一層盤石なものとなる


富の一方的移動

を促す

強い欲望の関与

を起源とする

底の知れないほど深い

利益の確保を最大の眼目とする

一連の資本移動にまつわる意欲によって

いまや

世界中で富を奪われた側に属する階層が

テロリスト予備軍の排出源

となる事態がを生みだした


富の偏在それ自体

がテロの理由となっており

破壊活動を宗教活動が合理化する

という顛末を生み落とした

これら一連の経過は

信仰とは決して相容れないところのもの


宗教と信仰とを混同してはならない



資本の論理は力学的な言語解釈で

大過なく説明できるが

投資意欲と

消費意欲

とが重なっている分野に

生産意欲を加わらせたことによって

需要と供給のための

生産と

円滑な流通を

同時進行で

充実させるための基礎を

心理学の言語ではなく

経済学的な言語で

論理的に説明してきた

ということが

経済学者の判断に

曖昧な成分をつけ加えさせている


メカニズムを成り立たせている仕組みを

どこかで断てば

禍の根源

となっている

多くの要因と要素とを

整理統合する道が新たに開ける


経済学者の対象とする分野は

常に過去形で語られるものであり

現在形で語られる体裁をとったにせよ

それは過去の事実

に準拠したもの

という共通の特徴を具有する

歴史から未来を予測することは

ある程度可能だが

不測の事態を要素化することまでは

無論できない

そこにもう一つの壁ができている


経済政策は近い将来のあるべき姿

の実現を前提としたものであることから

未実現の時間を扱う領野

という前提条件が

そこには初めからつけられていた


何らかの政策を提案するには

盛り込まれている内容に

どれだけ多くの要素要因が

漏れなく抽出されているのか

ということを

仔細に吟味点検しておく必要

というものがある


抜けている項目があればあるほど

政策から実効性は失われる

当然ながら

有効需要などまったく生みだせず

無効な投資を

無駄に延々と重ねている愚かな過程を

善と信じて

頑なに続けようと腐心するのが

関の山


そんなことをバブル経済崩壊後から

累々と続けてきた

のが日本の経済政策の特徴となっている

そのために国の財政状況は

失われた20年を閲していたあいだに

悪化する一方となったのであり

昨年

ついに千兆円の大台を突破

してしまうこととなったのだった


政策判断の誤りが生んだ損失を

当事者ではない国民に

広く補填させようとして

消費税率の変更が

先般実施され

増税による総需要の抑制を

案の定引き起こし

GDPをマイナス成長させてしまった

という不毛な経過が

日本の経済史へと残された


経済学者に経済政策を任せると

認識の過ちに起因する

成果なき不毛な結果だけが

澱となって国民と国家とに残される

国会が

経済学者に頼らざるを得なかった

というその経済認識能力

の欠如(不足に非ず)という状況こそが

国民を過大な増税負担で苦しませ

ものを消費するその都度

老若男女を問わず

一律に納税を強いるようにさせてきた

その最大の理由となっている


まことに信じがたいほど

愚かなこと



いま

世界中で

同時進行しながら

並行して起きるようになった


貧困の万延が

破壊活動の生みの親

紛争地帯が縮小すれば

繁栄地帯の拡大へと切り替わる

平和状態の実現こそが

破壊による損失を減らし

繁栄を世界中へと

連れてくる最大の因子


調整できない対立はない

繁栄を導くものは

平和状態以外になく

貧困の撲滅が

テロの理由を世界から抹消する


資本の論理を極めようとして

世界は却って

危険になった

富の配分を先送りし

己の利益に執着してきた

投資家の全てが

テロリストの増加を急がせた

ということになる話


資本の論理に従うものは

利益の分配に公平性を

合理的に保つよう

精一杯

配慮しなければならない

利益の獲得にだけ熱心であったからこそ

乱獲競争へとひた走ることになり

絶滅種を自らの手で

次々に生み出してきた

そんな事例で

世界の歴史は満ち満ちている


猟(漁)の成果に対する自主的な自制が

繁栄するためのの基礎

収益の確保を制御裏に

安定化させるという努力が

平和状態の誘導にとって

欠かせないものなのだ


ものごとの全容を見ずに

利益をただ単に

ひたすら追い求めてきた

というその欲に満ちた行為の連なりが

貧困の万延へと繋がり

テロによる破壊活動を

止まらないもの

にした


テロリスト集団のすべて

がアメリカを

これまで一貫して

攻撃の対象としてきたのは

そこに富の蓄積を急がせる

求心力の源

が潜んでいるからに他ならない


利益を得るということは

資本の論理

が肯うことではあるが

その利益の分配に

公平ならざる要因が

常に加わっている

ということが

破壊活動を止まらないものにした


必要なのは資本提供者の

自発的な自制と

投資方法の転換であり

一定の収穫を保持するために

乱獲することを意図的に避け

土壌に施肥する地道な行為を

率先して行うことが切実に求められている


富の収奪にのみやたら熱心で

その再配分に無関心であった

というその姿勢が

破壊活動に

聖戦

という名の

正当化の理由を与え

国際経済全体に

大きな負圧を強くかけている


利益一辺倒の投資行為が

不利益の増大という形で

破壊活動の普遍化を通じて

いま

速やかなその見直しを

当事者に強く促す時代がやってきた
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誤 認 狂 信

2015-02-15 09:01:15 | Weblog
日本が乗り越えるべき

当面の課題

とは

経済の再生

を急ぐことであって

債務の膨張を反転させる

ことを目的とする

消費税率の変更

ということではない


それは

あきらかに

逆効果


国の財政状態を悪化させてきた

あまたあるその理由

とそこに付随する

固有の意味とを

斟酌せずに

ずるずると

禁じ手である赤字国債の増発を

毎年のように

許してきたのは

一体誰の仕業だったのか

という事実関係の確認を怠ったまま

収支の改善

をただ

急いでみたところで

問題の本質は

相変わらず放置されたまま

いつまでも

そこに残されている

という循環を

果てしなく

繰り返す


過去になかった消費税という制度が

物品税を廃止して

企業による間接的な納税から

消費者である国民すべてが

所得の多寡や有無に関わらず

一律に税を

均等

且つ直接負担する

という制度へと改めた


国民が買い物をする度に

納税をする

という形式を成り立たせるための法律が

平成元年(1989)四月から施行され

平成9年(1997)に

それが2%増やされて5%へと高まった

更に五年を閲した昨年の

平成26年(2014)四月には

3%の上積みが認可され

合計8%の税率が

消費するその都度

国民全員に課されることと

あいなった

再来年の平成28年(2017)には

法律の定めるところに従って

もう2%がそこに追加され

合計10%

の消費税を国民は負担しなければならない


消費税を引き上げると

消費が減って

需要は低下する

という相関のあることを

ケインズは既に指摘していた


8%となった昨年度には

GDPをマイナス成長させていた

という事実が記録へと残された

ほど

それは一般法則となっている


日本経済のデフレ化は

消費税率が5%になった時

を境にして

負のスパイラルへと突入したのだったが

その時代のさなかにあっても

一年の例外を除き

国家予算はインフレ型で推移した


このデフレ期間に於ける

インフレ型予算の持続

という予算編成の誤りが

国の債務を千兆円以上の規模へと

短期間で悪化させ

消費税増税の実施を

繰り越す

という顛末が

日本経済へと残された


時の与党であった民主党は

その後の選挙で大敗し

四分五裂することとなり

野党勢力は分断されて

与党勢力の専横を許す

その原因を作り出すこととなったのだった


その一連の負の経過が

赤字国債の発行を断行する

という根本原因を作った自民党を

与党へと帰り咲かせた

ということになる経過を生んだ


要するに国会の不明が

日本経済を低迷させ

デフレ経済の時代に

インフレ型の予算案を

政権与党に

連綿として

採択させてきた


問題は

間違った予算案の策定

を行った官僚主導の政治スタイル

というその形式の拙さにある


一連の経過が示す諸事実を

どこかで線引きし

顧みておかない限り

同じ過ちを

霞が関と永田町とは

延々と

これから何度でも

繰り返す


経済成長がマイナスになったとしても

官僚は国家予算を増やし続ける

ことを使命だと勝手に心得

それを国家国民のためだと

独善的に信じ込む

という根強い性向を

抜きがたく是認する

ことを善し

としてきた


インフレ効果を導く最良の道

はこれ以外にない



そう固く信じているからだ


要するに

官僚には高い知識はあっても

現実に学ぶ

謙虚さと

学習能力そのものが欠けている

ということになる

実に愚かな話だったのである


国を官僚が滅ぼす時代は

遠からず

確実にとやってくる

世界中の政府と国民とが

同じ宿痾に苦しんでいる


このケインズ効果に学んでいれば

増税ではなく

減税こそが

インフレ経済への回帰

にとって

最も有効な措置となる

ということは

いうまでもなかろう


国民の可処分所得が増えさえすれば

消費性向は直ちに

大きく改善する

総需要が拡大へと反転すれば

企業活動は黙っていても

活発なものとなり

税収は自動的に反転

増大するようになる


政府の経済政策もまた同様に

円安誘導による輸入物価の上昇で

インフレ効果を導く

という日銀による

格差拡大の方法に依るのではなく

国民の所得を先に増やすことによって

消費意欲を公平に刺激して

総需要の拡大へと向かわせるのが

順当な措置

となる


官僚と選良とが

野合したその事実を取り繕って

大局を見ずに

目先の安楽を単に優先する

というその行為は

批判の対象になりこそすれ

それ以外の何ものにも

なり得ない


問題のある国の政策設計プランン

から派生したアベノミクスには

要するに

長期的な視点や計画性などは見られず

それ故に

近視眼的で場当たり的な措置

の寄せ集め

でしかないという本質が

これから浮上

露呈するだろう


施行二年後の今も

そうであり

綻びた部分を

陳腐化した手段を重ねて

補強することすらやっている

という情けない有り様


この点にこそ

政策の

根源的な欠陥が

当初から潜んでいた

とする


現実に逆行する政策は

間違いなく失敗に終わる

政策を施行するための措置が

結果として180度ずれている

その事実にまだ誰も

一向に気づかない


日本経済に特有の

失われた20年

とは

まさしくその

誤った政策の実施と

その結果

の連鎖

であることを

デフレスパイラルという現実は

以前からよく伝えていたのだった


政府判断が無謬であるとするのなら

この拙い現実を

説明する術は無論ない

過去が導いてきた

一連の判断の過ちは

歳出欠陥となって

国民に消費増税を

やむを得ないもの

という認識をもつよう

誘導する経過を残した


これは戦前の政治スタイルと

実によく似ている


消費増税というありきたりの選択は

歳入欠陥を補填するための措置として

歳出欠陥を検証せずに無視する

という悪しき慣例を自動的に延伸させた


問題の本質は

歳入の欠陥にあるのではなく

歳出の欠陥にこそ

あるのだ


偏った不正な認識は

問題の解決を

ただ単に

先延ばしする

ことができるのみ

赤字財政の累増は

閲してきた政策の失敗の屍の山

が産み落としたものに他ならない
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信 用 収 縮

2015-02-08 09:23:35 | Weblog
中央銀行による通貨の発行が

簡略化され

価値の裏付けなしに

制限なくできるようになった

あのドルショック

以降

青天井で信用を与え合う

という金融関係が

瞬く間に

世界経済へと波及していき

金塊の保有高を凌駕する通貨供給量を

各国の中央銀行が

市場へと投下することが許される

という慣行が

いつの間にか作られた


金本位制が敷かれていた

1971年前半までは

通貨発行権は

国がもつ金塊

の量の範囲内

に限定されており

各国の経済は

保有する金塊の量



外貨準備の高さの範囲で

制限付きの自由な取引が

行われていた時代であった


金本位制からあの日

アメリカが一方的に離脱した時から

世界の経済は

金の裏付けを必要としない

信用という漠然とした概念が

通用する市場へとシフトし

金に代わるものとして

石油の輸出入を

ドルで決済することで

通貨価値を保障する制度へと

一斉に転化した


こうして

一介のローカル通貨

に過ぎなかったドルは

第二次世界大戦後

ブレトンウッズ会議の決定に従い

基軸通貨として機能するようになり

フランスの大統領であったドゴールが

貿易の代金請求を

ドルではなく

金塊でするようアメリカに求めたとき

基軸通貨の座を

ドルから

フランスフラン

へと転換する方法の存在

に気づいたアメリカは

金本位制からの一方的離脱

を断行し

その時を境にして

信用経済というものが

市場に登場し

それが世界中へと

短期間で浸透していった


実体のない信用を前提とする制度であったことから

第三者機関による信用度の格付け

をする必要性が高くなり

それが国債の評価尺度を表す

指標として通用する時代がやってきた


格付け会社の信用に対する判断は

経済構造が複雑化していったその影響で

恣意的な判断

に基づく要素が加わっていき

指標としての信頼性に

いまや疑問を持たれるようにすら

なっている


投資家は独自の判断で

リスクをとることを余儀なくされ

次第に慎重な姿勢で

投資に臨むようになっている

この投資スタンスの変化で

信用は大きく揺れ動くようになり

僅かな変化でも

資本の回収を急ぐ

という急な傾斜を

生みだしつつある

という情勢を引き出していた


金融機関の信用力が高まっていた

これまでの国際経済の反応場に於いては

通貨価値に大きな変動要因

が加わるようなことは

なかった

それが08年秋のリーマンショック以降

金融機関と金融資本とが

リスクを鋭敏に感知し

即座に反応するプログラムを組み立て

実戦配備する体制を整えていき

資本の引き揚げを

独自の判断で急ぐ

ことができるよう改めた

信用の収縮は

この頃から既に

始まっていたのである


石油の代金を決済するには

自国通貨を売って

ドルを買う必要がある

買った石油はエネルギー産業によって

加工販売され

ガソリンや電力などになって

その国の経済を成長させたのだが

ドルを手に入れるために売った自国通貨は

国際金融資本の手に渡り

その国の市場で運用されることで

ローカル経済の活性化に寄与したが

利益を回収して投資家へ還元する際に

ドルを買い戻さなければならず

調整のための価値の移動を

前以て

緩慢に進めさせておくことが

水面下で

密かに行われるようになっていた


収益を本国へと移転させなければ

投資家への配当ができない金融資本は

獲得した利益を北米大陸へと一旦集約させ

改めて再投資の波を

海外市場へ向けて引き起こす

このとき

売られて安くなっている外貨を

意図的に価値を高めておいたドルで

再び買い戻すこととなり

有利な条件で為替差益を導出することが

できるシステムが作りあげられてきた


このサイクルが繰り返し再演されることによって

富は99%の財布から

1%の財布へと

移動する

そんな仕組みを

金融資本に形成させたのが

信用経済を育ててきた親の役割

この親子関係の継続が

資本の分布を現状として

決定づけた


それが日本市場であるのなら

円安ドル高局面となり

EU市場であるならば

ユーロ安ドル高局面となる


為替相場は実需の決済で動くだけでなく

金融資本の持ち高調整

を実行するためにも

不規則に変動することを繰り返す


信用経済では

特定の通貨に変動要因が発生すると

市場はその変化を捉え

すぐさま敏感に反応し

さまざまな取引相場を

手を付けられないほどに

乱高下させてしまうことがある


為替リスクを避ける目的で

為替予約が

いまでは広く行われるようになっており

そこでも

通貨価値の変動は

取引の都合次第で

予測を超えた変動をする


為替市場は相対取引であることから

二つの通貨間で

価値の交換が行われ

その後で

別の通貨

と改めて取引するのが通常の流れ

ドルが基軸通貨となっている関係で

全ての通貨がドルに対して

どのような価値をもつようになったか

ということが

その日の為替相場に反映される

日本で円安に振れると株価が上昇するのは

そのようなプログラムが

かねてから

自動的に働く

ようになっていたからなのである

これも意図的な相場誘導の結果のひとつ


国際金融資本はドルを供給して得た外貨で

資本調達で合意した金利以上の配当を

投資家にするよう

義務付けられている


信用経済を維持するには

素早い情報処理が必要なのだ

判断の遅れは損失の増大にしかならず

投資家からの信頼を

たちどころに低下させる

優れた実績を残すことができれば

資本調達は容易になるが

そうでなければ

高いリターンが反対に求められるようになる

すべての金融商品が同じ状況に置かれており

投資の失敗とその連鎖は

金融資本の生き残りを

大きく左右する


サブプライムローンという金融商品の焦げ付きが

金融資本の一角を占めていた巨大企業を

たった一夜で

倒産させてしまったその実例が

リーマンショックという名で

経済史に刻み付けられることになったのは

その結果


信用収縮がそこで起き

金融機関はたった一晩だけの

極めて短期間の貸付にも

慎重にならざるを得なかった


本当の信用収縮は

これから起きる

原油相場の下落は

ドルの需要全体を不安定化させ

金融資本にドルの回収を急がせる

短期間でドルを買い戻せば

ドルの通貨価値は必要以上に高まり

金融資本の為替差益を

差損へと変えてしまうことだろう

そうならないようにするためには

できるだけ目立たずに

ドルの回収を

隠密裏に

進めていかなければならない


FRBには独自の都合というものがあり

政策金利を引き上げることで

ドルの還流を急ぐようだと

たちまちドルの通貨価値は急騰し

米国の輸出産業に重大な影響を及ぼす


富の一極集中を緩和するために

ドル円相場がガス抜きの調整役を迫られると

そこで起きるのが

かつての

あの止まらない円高の再来

という変化なのだ


これに外貨を保有する金融資本が

損失を避ける目的で行う

緊急避難が重なると

円の価値は突出して高められる


信用経済の終焉は

信用収縮による

資産の喪失に終わる


通貨価値の裏付けとなる根拠を外して

多くの金融派生商品を生み出してきた

市場経済化を推し進めてきた一連の過去が

市場から調整を迫られる日が

いつか

必ず

世界中の市場へと

一斉にやってくる


そのとき担保価値のない通貨ではなく

価値を体現する貴金属の相場が

国際経済が信用を膨張させてきた

その分だけ

僅かに先行して

高まる
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明 々 白 々

2015-02-01 08:05:12 | Weblog
交流電流についての基礎的な知識

を知ろうとしなければ

温暖化を止める有効な方法が何か

ということを

突き止めることは

不可能


交流のもつ特性の違い

を見出したのは

19世紀の終わり頃のこと

それまでは

電気というのは

直流のことだった


自然界にある電気は

雷や静電気などとして

日常的に体験する

身近な電気

そのすべては直流であり

この電気を保存するために

電池の開発が進められていた


電池のつなぎ方を変えると

高い電圧が得られたり

長時間電気が使えるようになったり

する

直流で高い電圧を得ることは

容易でなく

致死量は毎分0.5Aと

安全性もまた低いものであった

その危険性は

現在でも変わらない


交流電流というものは

もともと自然界には存在しておらず

人工的に作られた

発電効率を高めるための

偶然の産物に過ぎなかった


交流電流は波の形でできていて

山と谷の間を繋ぐ曲線の上下で

電流の流れる方向が

180度異なっている

このため

磁場の変化が

直流の2倍になる

という特徴を備えていた

このことは発電効率が200%にアップする

という意味である


19世紀の初め頃には

電磁誘導の法則がファラデーによって

既に見出されており

多くの科学者たちによって

きっちりと

体系づけられていた

交流が登場するようになったのは

それから70年ほど後のこと


この誘導法則によると

起電力は磁場変化の割合

に等しく

かつ

距離の二乗に反比例する


つまり

磁場変化の量が多ければ多いほど

発電能力は高まり

磁石とコイルの間の空隙が

小さければ小さいほど

誘導効率は高まる

ということ


発電機の製作に関わってきた人たちは

近年

この誘導法則が示す逆二乗則を

エアギャップと呼び

発電能力の微調整を

ここで行っている


発電機の出力調整をするには

この方法が

有効なものの一つ


磁場変化は

磁束密度が高ければ高いほど

有効性を増す

電圧は磁場を共有する導体の長さ

または質量の大きさによって決まり

高出力の発電機は

高性能磁石と長い銅線からなるコイル

によって作られる


磁場変化は磁石を動かすことによって得られ

誘導電流は磁束線と

コイルが直行する位置関係にあるときに

導体に生まれ出る


電流を最大化するには

電位差を最大に取る必要がある

電圧が高ければ高いほど

電位差は大きくなる

最低の電位は

ゼロボルト

つまり大地のことである

大型の発電機は

大地に接続することによって

電位差を最大にし

起電力を効率よく引き出している


磁石を回転させたり

上下に動かしたりして

磁場変化をコイルに与えると

導体に電流が誘導されて

コイルは電磁石と同じ状態になる


発電機を回すと電流が生まれ

その電流が電磁石として作用する

永久磁石と電磁石とが

互いに磁場を共有し

そこで

引きあったり

反発しあったりすることによって

回転運動に強い抵抗を生じさせている


この回転抵抗を強制的に超越し

より強い力で円運動を与えるために

高い蒸気圧

というものが必要だった


高圧の蒸気を得るために

発電所の燃焼炉では

常時一定の化石燃料が燃やされており

大気中の酸素による酸化作用で

炭素は二酸化炭素へと

水素は水へと

それぞれ変成し

温室効果ガスの濃度を高めながら

惑星がもつ水の絶対量を

人知れず高めてきた


蒸気圧を一定に保つためには

絶えざる燃焼が

昼夜を問わず

実施されていなければならない

電力需要が減ったからといって

地下資源の燃焼を抑制すると

発電機は回転抵抗を高める

更に

円滑でなければならない

周波数を乱れさせることになり

役に立たない無効電力を

大量に生み出す

ことしかできなくなる


燃やされて熱となった地下資源は

酸化作用で炭素はCO2となり

同じく水素は水蒸気となって

大気圏へと放出される

気体の水は上空の冷気に触れて凝固し

液化して雨となり

地表へとやがて落ちてくる


天然ガスを燃やすと

その主成分であるメタンCH4は

CO2とH2Oとを

反応炉で合成する


すべての化石燃料は

このメタンなどの

炭化水素の化合物

でできている


石油系の地下資源は

炭素含有量が多いため

二酸化炭素の排出比率がより高く

ガス系の地下資源は

水素の含有量が多いため

温室効果がより少ない

と思われていた

だが

水蒸気は立派な温室効果ガスなのだ


液体が気化する際

周辺の熱をもち去って

冷やす効果のあることは

夏の打ち水が気温を下げることから

誰でも

体験的に知っている


問題なのは

持ち去った熱が

大気圏内で保持されているという

その事実

気温の高い夏によくある夕立は

水蒸気が上空の冷気に増えて

雨となって落ちてきたもの

短時間ですぐ上がり

元の水へと戻るだけ

電気と引き換えに

文明が炭化水素を燃やす時

温室効果だけでなく

水の絶対量を増やす経過も

生じさせていることになる


地球の水は

文明が地下資源を燃やして

電気を生み出している限り

緩慢に増え続けてゆく

温暖化で水没する島嶼国家が

既に移転を迫られているのは

地下資源から熱を取り出し

熱エネルギーを電気エネルギーへと

先進国が一体となり

エネルギー変換を

営々として

行ってきたからなのだ


水はとても安定な化合物であることから

気体や固体になることはできても

水分子をばらばらにすることは

簡単ではない


これが地球を水の惑星

と呼ばせているその理由

地表の海岸線は

このようにして

温暖化による氷山氷河の融解と

地下資源の燃焼による酸化物の副生効果とで

次第に縮まっていく運命にある

そのプロセスで気候の変動が高まり

降水量が増え

ゲリラ豪雨による洪水と

土砂崩れなどの自然災害を増悪させ

人の命を

環境異変が奪い去る

ことを文明への報復として

地球に許すようになったのだった


交流送電では変圧器が至る所に配置され

電圧の調整と再生とを

連携して行っている

変圧器の仕組みが

二つのコイルの一方に

高圧の電流を流すことにより

低圧のコイルに誘導電流を発生させる

というメカニズムを

うまく成り立たせている

のだが

発電所で出力調整をすることを

拒否させることにもなっている


電信柱に乗っているトランスは

減圧した100ボルトの電流を

消費者が電気製品のスイッチを入れたときにだけ

二次的に誘導するための電気工作物

電気製品のスイッチを切ると

低圧の誘導電流は消滅しても

磁場変化を与えている高圧電流は

一次側のコイルを流れ続けて

止まらない


この高圧側の一次電流が

保たれていることによって

共有磁場に安定した磁場変化を

与えることができるようになっている

電気製品が求める消費電流だけが

電気回路に

スイッチオン

で誘導される仕組みが

交流電流の安全性を高めている


この仕組みにしたということが

消費者がこぞって節電に励んでも

温室効果ガスの削減が

チットモ捗っていなかった

その理由


誘導電流を消すだけの行為でしかない

節電努力が

高圧側を流れ続けている電流に

何一つ働かないのでは

磁場変化を与えるための励磁電流を

まったく減らすことができない

という結果がでるのは

まさに理の当然

というものだ


節電が温暖化防止に無効であったその訳とは

交流送電のもつその仕組みにあった

励磁電流を維持しておくために

発電所では

常に

地下資源を

安定的に燃やし続けて

いなければならない

これが

実効なき温暖化対策を

国の予算で長期間実行させ

有効需要を消してきただけでなく

経済成長を結果として阻む

最大の要因となっている

この経過の事実を

電力業界の秘密主義が

覆い隠しているということが

国の財政を劣化させてきた

その原動力


電力業界が沈黙を決め込んできた

ということが

国の財政に1000兆円を超える債務を

与えたということになる

不毛な経過が

国家から富を奪い

国民の大部分に

貧困生活を強いることで

こぞって

豊かさを奪い去っている

という現実から

国会は

相変わらず

目を反らせ続けてている


十分な予算がありながら

調査能力を使おうとしていない

国会の成員すべてが

この拙い現状を生みださてきた


一連の経過は

電力業界単独では決して生みだせない

監督官庁の罪は

既に消し難い

交流送電の仕組みを

早い段階で

国民に告知していたなら

温暖化など

間違いなく

起きてはいなかった

交流送電に代わる有効な方法は

他にたくさんあったからである


利益共同体が未来のエネルギーの誕生を

情報を公開しないことによって

これまで延々と阻んできた


それが経済の低迷となって

顕在化したのが

消費税率の変更による

経済のマイナス成長

という結果であった


国による環境投資が

有効需要の創出に寄与するものであったのなら

国民は不幸な境遇に落ちることなく

豊かさを謳歌する暮らしを

バブル崩壊後も

満喫することはできていた


経済の失敗は

経過はどうあれ

国会の失敗を意味する
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