こ と の 端

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量 か 質 か

2023-09-03 12:51:21 | Weblog
交流と呼ばれている電流は

それがもつ

ACという略号によると

二種類の電流でなりたっている

特殊で特異な

自然界に存在していなかった

電流である

という意味をもつ


もう一つのという意味である

オルタナティブ (A)

と電流を意味する

カレント (C)

の合成でできている


ファラデーが体系づけた

電磁誘導によると

変化し続けている磁場中の

磁束密度の割合と

磁場の変化量との相関で

起電力が生み出せる

という法則なのだ


磁束線と導線とが

90度の角度で交わったとき

負荷の発生を条件にして

交流電流を誘導発生させることが

できる

ということを19世紀の初期

世に伝わるようになっていた


交流電流は

電圧を変えることが簡単にできたため

変圧することで

電流が移動していく過程で受ける

電気抵抗が生む熱損

を自在にの制御することができたため

電力の使用が容易であった


電力輸送が長距離の場合

電圧を高めると

電流を小さくする効果

が得られる

電圧は電流と抵抗の積であることから

一方の増加

は他方の低下となって

顕れる


電圧をあげると

電流値は小さくなる

ということだ


電流の値が低ければ

電気抵抗で失う電流の損失は

ちいさい


原発がそうなっているように

発電所と需要地が

遠くかけはなられていると

電流損失を圧縮する目的で

高圧化という措置が

とられる


送電距離が短ければ

電流を高圧化する必要は

ない


交流は磁場変化が基本条件となっており

発電機に装着した磁石を

絶えず

弛むことなく

動かしつづけていなければならない

磁場の変化を示しているのが

周波数という数値だ


50ヘルツの交流周波数は

毎秒50回磁場変化が維持されている

という状態を伝えている

60ヘルツなら

毎秒60回

毎分3600回転している

磁場の変化がおきている

ということだ


磁束密度はガウスで示される物理量

磁場変化は周波数で示される運動量

のことである


周波数は位相が統一されていないと

電気エネルギーを取り出すことに

意義はない

使い物にならない電気でしかないからだ


複数の周波数が混在したままの交流は

有害無益な電流と見なされる

ブレーカがこの周波数変動を検知したとき

電流を一分以内に遮断する

そんな仕組みで

交流電流の送電網は

日本全国津々浦々にまで

良質の電力を

遍く送り届けているのである


周波数が複合してしまったら

電流遮断が引きこされるのだ

かつて北海道で広域停電が起きたのは

この周波数が混同したと同時に

交流波形の位相に異常が発生した

ことが原因だった疑いを強く残した

この広域停電が起きたあの時

最大で五日間

停電していた地域があったほどだった



交流電流というものは

一瞬たりとも

止まっていることができない

常に変化し続けていなければ

電流として役に立たない電流なのだ


交流電流が貯めて置くことができず

止まっていることもまったくできない

常に移動し続けていることを

条件づけられている

自然界には存在しない

人工的に作られた電流なのである



周波数という動態が成り立たせている

のが交流電流の特徴であり

周波数がそこになければ

交流電流と呼ぶことはできない

制止した電気

つまり静電状態にある静電気

と位置付けられる


周波数とは

発電機が回転運動し続けていることで

自然界にない複合体となった

あやうい電流なのである


志向性を異にする二種類の電流が

交流電流なのである

交流波形を真一文字に切ったとき

上半分となった山の部分が

右へと流れる電流がもつ電圧となっているとき

下半分の谷となっている部分は

左へと流れる電流がもつ電圧

であることを意味する


単線上を二種類の異なった電流が

同時に流れているのだから

僅かな波形の乱れが

短絡事故を惹き起こすこととなる


この危険な状態を排除しておくために

端子の一方に絶縁処理が施されている

これで電流同士の接触は起きず

ショートするリスクを排除した


磁石のもつ互いの極性の違いが

電流の方向を決めるための因子であり

それが交流電流特有の波形を与える

交流電流の原理となった


磁場がNとなっている磁束を

導体であるコイルが

90度の角度で横切った時

特定の方向を志向する電流を

誘導発生させる条件なのだ


反対にSの磁場が作り出す磁束

を導体が通過したとき

反対方向へと流れる電流が

毎秒五十回の頻度で

コイルに入れ替わり立ち代わり

誘導されることとなる

それが50ヘルツの交流波形の

正体だ


毎秒50回

この切り替えを行ったとき

50ヘルツの交流電流が

発電装置内部のコイルに

それぞれ同時に

方向を異にする電流

が弛むことなく誘導されている


このため交流電流は

止まっていることができない

電流となったのだった


二種類の電流の併存という状態が

同時に生成している

というのが

交流電源が生み出している電流なのだ


交流波形がもつあの波の形は

「電圧」の時間軸上の分布を示す

指標

「電流」の存在を意味していない


交流電流は相異なった二つの電流が

一体化したことで作られている電流なのだ

だから自然界にはなかった

という訳だ


交流が人工の電流であるのに対し

直流は自然が作り出した電流だ


直流と交流は本来

まったく異なった電流なのである

交流が複合電流となることができたのは

電源側で

絶縁していたからだった

絶縁処理がなされていない交流電源は

短絡による発火事故を

引き起こす危険な電流だったのだ


電流のひとつが不在でも

別の一つは残されていて

それが電気エネルギーとして使われる

ところがそれぞれの電圧は

電流が不在でもそこにあり続ける

これが交流電流の特徴のひとつだ


交流がもつ電流密度は

二つでひとつの関係でできている

そのために交流のエネルギー密度は

直流の半分にしかなっていなかった

その意味で交流の安全性は高く

直流は低圧でも危険だ

と見なされている


交流電源が回転機方式となっているのは

磁束と磁場の切り替えを

毎秒50回または60回

の頻度で正確に切り替えているからだ


この動態が成り立たせている

という条件が

交流電流を止まっていられないようにし

貯めておくこともえできなくした


文明は再生可能エネルギーを

世界中に設置しておきながら

大気圏に放出されている二酸化炭素を

減らしたとするデータを公表したことがない

地下資源の輸入量の推移をみれば

簡単に分かっていたことを

何故か意図的に避けている


CO2の大気中濃度は

却って逆に増え続けている

これは世界中の指導体制が

交流電流についての基礎的知識を

もっていなかったからに相違ない


ソーラー発電や風力電源を

どれほど増やすことができたとしても

火力発電所が

地価資源の輸入を続けていたのだったら

大気圏内の温室効果ガスの濃度が

下がる道理ははじめから

なかった


交流電流について

系統だった知識を持たない

国連の高等文官が寄り集まって

脱炭素運動に血まなこになっている


交流電流について

リサーチを延々と怠っていたそのために

間接情報の根拠を確かめないまま

真に受けて世界中に拡散させてきた

その罪は

いうまでもなく

極めて重い


彼らは二酸化炭素の質量さえ

認識していなかった


アボガドロが見出した原子の重さは

中学二年で扱っていたカリキュラム

彼らがg/モルという単位を

思い出すことができていたなら

このような無様な経過

と展開が起きることはなかった


効果が未だにみえていない環境投資と

無駄に過ごした意味のない時間



国家予算を割いて

環境復元努力をしてきたとする

その勝手な自負が

単に損失を積み重ねる行為

に過ぎなかった

という結果を招いた


この実を悟ることさえ

未だにまったくできていないのだ

教育の失敗と言わずして

何と言ったらよいのだろうか



知識の量的拡大に特化してきた教育制度は

結果として

知識の質的劣化となって

文明にいま報いている



教育の失敗を導いた

事実の連鎖

が喪った時間と資産の総量は

極めて 大きなものとなっており

かつ

とても 重いものとなっている


環境問題で判断を誤った責任を

誰が

いつ

とるというのだろうか

善と信じて文明が行ってきたことは

環境を悪化させだだけでなく

巨額の損失を重ねて

貧困の蔓延という結果

を置き去りにしたまま

これからどこへ向かう

ことになるのだろうか




※二酸化炭素の質量は空気より50%重いことから、大気圏を上昇する能力はそもそもなく、地表と海洋へ落下してしまうため、海面温度を一方的に高めつづけることとなっている。気候変動の理由とされた大気圏の気温上昇に、CO2が直接関っていないことは明らかだった。

※事実関係の確認を怠っていた世界中の知識階級が、止まらない温暖化を生み育てたという経過と結果を未だに積み上げている。これが学歴主義が生むに至ったその負の効果となった。

※水蒸気は空気より40%軽いため、地表の熱を奪って上空を温める原因となっている。気化熱を奪うのは蒸気が気化したときなのであり、それがエネルギー保存則で上空の熱の蓄積に寄与している。位置エネルギーも帯同させていたため、それが自然災害の破壊圧となって作用した。

※質量の違いを認識していなかった似非知識人たちが、CO2を減らすためには脱炭素を実行すれば、気候変動は治まると思い込んだのだ。これが国連を脱炭素運動へと奔らせた。問題認識能力を奪ったのは、知識の量的拡大に特化した教育制度の変革だった。これにより知識階級の思考力を判断するには学歴を知ればよい、としてきた解釈に基づいた誤った理解が世界中に広まった。


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