こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

潰 し 合 い

2015-12-27 09:28:10 | Weblog
原油相場にみられる

その一方的な値下がりは

アメリカにとって

敵対する勢力

つまり

宗教国家となることを目指す

中東のテロ組織

が目指すイスラミックステートと

そこに資本供給することを通じて

反米勢力を集約し

増長させてきた

OPECに組み込まれている一部

からなる

既存の中東地域に於ける

旧来の産油国群



地下資源を周辺諸国へと供給することで

国家の主要な経済を成り立たせている

枢要な新興勢力

となったロシア

及び

南米系の反米国家群

の経済力を抑制する対象とした

アメリカによる攻撃

であることを意味する


地下資源の需要が

中国経済の減退基調へと変化した

ことをきっかけとする

原油相場の行方を左右する

役割を担ってきた

WTIを擁する米政府が

シェール革命を起点とする

資源コストの低下

という新潮流の発生

を好機とみて

資源国同士の経済戦争

へと

石油消費国のすべてを巻き込み

経済から成長という概念を

奪うことになる行為を

戦略として

積極的にとらせる事態

が産み落とされた


石の中にあることから

そう呼ばれている石油を

高圧の水で

抽出する新開発の方法を武器

とする意思を固めた

米政府はひたすら

原油コストを引き下げる方向へと

原油相場を

低値誘導し続けてきたことによって

自国の株式相場に於いても

エネルギー関連株の

長期下落を急がせた


市場に先安観がある限り

中間在庫が積み上がる

という変化は

絶対に

おきない


取引業者が関与していない

地下資源の流通市場では

コストアップを導いていた力

とは反対の

コストダウンを急がせる力

が新しく働きはじめる


保有しているだけで損失

となることが分かっている資産

である地下資源の在庫を

徒に増やそうとする行為は

とりもなおさず

資本の消滅を意味する

ことであるからだ


これとまったく同じ経過が

日本で見られたことがある

それは

バブル経済を崩壊させた

不動産流通業者と金融機関とが

中間在庫を仕入れさせる

下地を別途

つくりだすことによって

不動産購入を検討している消費者が

実際に契約するまでの間

便宜的に暫時

在庫を仕込んでおく

慣習を成り立たせていた

時代に通有して

観察されていたことである


不動産業界の流通業者などが

資産を一時的に保有するシステムが

物件価格の上昇を急がせる

最大の動力源となっていた


バブル経済の発生機序を

未だに

まったく知らない

国会と政府内閣とが

当時

投機的傾向を強めていた

不動産関連の取り引き全般で

生じるようになっていた

価値の上昇が生むその熱を

急ぎ冷まそうとして

資本の供給を

暫定的に断ち切る政策を

実施した


この措置のことを

不動産融資の総量規制という

必要な資本の追加供給

が完全に止まってしまったことから

中間在庫を増やすことができなくなった業界は

手持ちの物件を処分しなければ

新たな仕入れを行うことが

できなくなった


そこで売り物が増えていくこととなり

業者が仕込んでいた中間在庫は

積み増しから逆転し

売り急ぎ

へと変化してしまうようになり

先安観



不動産流通市場の参加者へと与えたことにより

上昇スパイラルだったものが

下降スパイラルへと

俄かに転化する事態を生んだ


流通価格はこれにより自動的に軟弱化し

制度が実施された90年四月後半頃から

下降基調へと緩やかに遷移した


それまで決して値下がりしない

とされてきた土地神話

はその後脆くも崩れ去り

不動産取引は一気に反転し

一方的な下落へと転じたのだが

霞が関と永田町が

異変の意味に気付いたのは

その後だった

これが不作為の三年へと繋がった

ということが

日本経済に回復不能な傷となった

この時の国会の不明が

国民の不幸を増幅する

誤った政策

を際限なく

とり続けさせることとなっていく


保有しているだけで

どんどん値上がりしていた物件の価格は

反対に

持っているだけで損失を生む

不良資産へと変化し

金融機関は不良債権を

大量に抱え込んで

合従連衡することを

迫られた


金融機関は目減りした担保価値

を埋め戻さなければならなくなり

貸し剥がしと貸し渋りが

当時の流行語となったのである


欠損した担保価値の補填を融資先に迫り

消費者は購入した物件を

値下がりした価格で

損を承知で売却する

破目へとひとしく陥った


このメカニズムを成り立たせていた

中間在庫というバッファが

利益の増加を促していた時代に

バブル経済は成長することができ

利益の減少を現実化させる時代の到来が

バブル経済を

一瞬

で崩壊させた


中間在庫が果たしていた

価値を高める機能に

当時気づいていた者は

指導的階級に皆無であった


一部の経済通の間でのみ

流通業者が

自発的に仕込んでいた

中間在庫を

仮需と呼ぶようになっており

消費者が実際に購入した段階で

利益を確定させたことを

実需と呼んだ


日本で起きた不動産市場でおきていた

バブル経済とは

実需を仮需が引っ張ることで

投資を投機へと発展させ

資本の移動を

中間在庫が促進する

というメカニズムを成り立たせ

それが上昇機運を導いて

投資が投資を呼ぶ展開

を生み出していた


原油相場の下落基調という変化には

この経過と同様に

保有しているだけで

資産価値が勝手に減る

事態が

中間在庫の仕入れに

流通業者を慎重な姿勢をとらせ

先物市場で先安観を強化した


不動産バブルは値上げ競争だったが

原油相場の継続的な下落傾向は

それで利益を得ることになる

米政府が

執拗な値下げ競争

を導いて

敵対勢力の経済力に打撃を与える

という目的が十分に達成される時

がくるまで

つづくことだろう


原油採掘コストは旧勢力にとっては

有利なのだが

シェール革命の推進者である

アメリカにも低コストで

採掘が可能な原油があることから

先般

これを放出する決定を下したアメリカが

コスト競争力を高めて

値下げ圧力をより強化した

という経過が産み落とされた


地下資源の相場は

需給がほぼ安定しているものであるため

コストダウン競争をアメリカが急がせても

需要の増大へは

必ずしも結びつかない

需給関係が安定していれば

価値の変動は起きない


温室効果ガスの増加が

原油相場の下落によって

深刻化した

という報告は

今のところ

未だ

ない


中国市場から

資本の大量流出が始まり

よりコストの低い石炭の需要が

大陸では底堅く残された

これが北京で大気汚染を深刻化させ

海外企業を撤退させる

二次的動因を構成するようになっている


国際政治の場に於ける

産油国同士の見えない駆け引きが

原油相場の長期的下落を誘導し

資本量をすべての市場から

減らす効果を

国際経済全体へと与えている


一連の変化に絡んでいる共通する項目



ドルが戦後身に着けるようになった

過剰流動性というもの

それ以外に

何一つ存在しない


低金利の時代に

資本調達は容易なのだが

金利の調節が可能な時代へと戻れば

量的緩和をする必要性は

直ちに消滅する


金利の制御を中央銀行ができなくなった

ということが

質的緩和から

量的緩和へと

スタンスを変更させた


日銀総裁がある日唐突に使い始めた

「質的・量的緩和」という表現から

日銀自体に

問題認識能力がなくなっている

という事実が明らかとなった


質的緩和が不可能な

ゼロ金利となっていなければ

量的緩和は

本来やる必要がない行為

両者を並列で論じるほど

愚かなことはない

己の無能ぶりを

その行為が証明した

ということになるからである
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実 効 欠 如

2015-12-20 10:22:41 | Weblog
地下資源を燃やすことによって

熱エネルギーへと変える仕組みの

最初の動力源

となったのが

蒸気機関

というもの


産業革命は石炭を燃やして

蒸気圧を高めること

によって

動力を取り出すことに成功し

文明をそれまで

考えられないほどの速度で

豊かなものへと

押し上げた


エネルギー効率の向上は

資本効率の進化と発展を伴い

市場原理に基づいた

資本の論理



それ以降の経済を

弛むことなく

成長増殖させていき

間断なく

活性化するよう

しかと方向づけする展開を維持し

現在の相へと

過去を繋げてきた


その後

液状の石油が発見されたことによって

外燃機関は内燃機関

へとシフトすることとなり

熱エネルギーは

石炭窯

という形式の開放系の炉から

シリンダーという形式の

閉鎖系が生み出す高い運動エネルギーを

動力とするようになった


動力源は

これ以降

急速に小型化され

自動車などの機械産業で

流れ作業による大量生産を

可能にしただけでなく

世界大戦中に於いて

航空機の発展にも

大きく寄与してきた

その航空機による爆撃

を多用したことによって

前線で戦っている

兵士以外の無辜の民を

大量殺戮する

という不幸な結果へと繋がった


その最初のナチスドイツによる航空機爆撃が

スペインで7000人の犠牲者を生み

その村の名であるゲルニカ

と呼ばれる絵画の大作を

ピカソに描かせた


空軍を充実させていった国は

アドバンテージを手に入れ

航空機からの攻撃を

効率的に遂行することが

可能となった


更に下って

大量破壊兵器を搭載する能力をもつ

大型の爆撃機が誕生するに至り

核攻撃で戦争を終結させはしたものの

核実験競争が始まり

核分裂反応による原爆のエネルギーで

核融合反応を引き出す

方式の水爆の開発競争へと発展し

危機感を募らせた大国同士が

そこへ至って漸く

核がもたらす深刻な危機

に対する文明の認識能力を高めさせ

核実験を大気圏内で行うことを

核保有国の間で相互に禁止する

という取り決めが合意され

成立した

それ以降

核爆発が起きるその直前で

反応を止める

という未臨界核実験へと移行した


石炭と石油

そして

天然ガスなどの地下資源は

核燃料と対比して

化石燃料と呼ばれるようになり

温暖化の原因物質である

二酸化炭素を大量に排出する

有害なエネルギー資源

と位置づけられた


そこで自然エネルギーが注目されたのだったが

太陽光発電と風力発電では

出力を安定させておくことができない

という制約から抜け出せず

水力発電と地熱発電だけが

「有効な」自然電源だと見做された


文明は

要するに

旧来の化石燃料を

遠ざけることができなくなっていた

のである


そこで少しでも炭素系酸化物

つまり二酸化炭素CO2を少なくするために

天然ガスの比率を高めていったのだったが

それは降水量を増やす

という別の副作用をもっていた


天然ガスを燃やすと

それに含まれている水素が

酸化反応を引き起こし

水分子H2Oを量産して

降水量を増加させ

洪水を世界各地に生み出しながら

山崩れなどの土砂災害を

新たに発生させる

という経過を生むこととなった


天然ガスの基本成分はメタンであり

これは

炭素原子一つに

水素原子四つが結びついている

化合物

CH4と表記する炭化水素のことであり

総体的に

温室効果ガスを少なくする効果がある

として天然ガスの消費比率が

次第に高められるようになっていった


天然ガスの主成分であるメタンは

炭化水素を代表する気体

ガス係の地下資源は

温暖化の原因となっている

二酸化炭素を相対的に減らしたが

温暖化の結果である

海面水位の増加を逆に急がせた


単純な水素酸化物が

水だということは

子供でも知っている

基本中の基本

その事実を

高等教育を受けている筈の

知識階級に属する全員が

想起できなくなっている

これこそが

教育制度の欠陥が引き起こした

稚拙

な事態


炭素を燃やせば二酸化炭素になることを

承知している知識人たちが

水素を燃やせば水になる

ということを

何故かすっかり忘れ去っている


思考力を涵養することに価値を置かない

高等教育が

この状態を文明へと連れてきた


炭化水素係資源を

地底から

効率よく取り出す術が

アメリカで開発され

シェール革命と呼ばれる変化となった


既存のエネルギーコストを高くする

という相対化がその段階で生じることとなり

高価な資源である原油価格を

連日のように引き下げている

この変化が

世界市場から流動性の厚みを消し去らせ

経済成長率を鈍化させ

デフレが循環を繰り返す

スパイラル構造へと

市場経済を引き込んだ


国際経済全体が

デフレ化の圧力を強く受け

GDP成長率を停滞させるようになったのは

エネルギーコストの低下による

資本力の喪失に先立つ

環境投資の失敗

の連鎖

がその根源となっている


温暖防止対策は

いまや世界中で実施されているのだが

その効果はいつまでたっても

ゼロのまま

大気中の二酸化炭素濃度は

年々着実に増えつつけるようになっており

400ppmの壁を

二年前の段階で

既に突破してしまっていた


この環境投資のすべてが

実効なき温暖化対策

という共通認識を成り立たせたのだったが

その原因がどこにあるのか

ということを文明は探ろうとしてこなかった


これが環境投資のすべてから

有効性を奪っていながら

損失の巨大さに

誰も気づけない

という状態へと引き込んでいた

その理由


結果として損失を積み重ねる

という無駄な経過を

世界規模で強要し

経済成長率を抑制してきただけでなく

いまや

世界規模でのデフレ経済へと

文明社会全体を

こうして追い詰めた


経済を成長させることのない

無駄な投資のあれこれが

悉く損失の原因となっている

これは

総ての国家が

有効需要の創出に失敗した

ということを意味していた


経済の国際的な低迷は

環境投資の一律な失敗

に基づく


止まらない温暖化を産み落とした

メカニズムを発生させた

背景を追及せずに

効果のないことが分かっている

既存の方法を

相変わらず踏襲し続けている

というそのことが

国際経済に強い負圧となって作用し

国家財政を

一斉に赤字化

させているその一方で

温暖化の結果である

気候変動にまつわる

降水量の増加を

ガスの燃焼量を増加させたことで

一層募らせ

海岸線を縮小させながら

南太平洋に点在する

島嶼国家群を水没させる

行為から

エネルギー消費国のすべてを

離れられなくさせている


水は水素と酸素の化合物

それぞれの分子が

不安定な状態でいることを

絶えず強いられており

安定化するための相手との結合を

切実に求めあう

という特殊な関係性を

お互いに保ちつづけている

ということが

極めて活性の高い

水素と酸素とを結びつかせ

安定した化合物である水

が大量に生まれるメカニズム

を地表に成り立たせている


水は自然条件の下では

絶対に分解しない

化合物としての

高い安定性をもっており

それが地球を水の惑星

と呼ばせている


炭化水素を燃やすことは

温室効果をもつCO2と

分解することのない安定な物質

つまりH2Oとを

同時に生み出す

というプロセス

を与えるということ


水素と酸素の関係性は

独身の男女間のそれ

とよく似ている

婚活に熱心な独身者同士が

結婚して安定した家庭をもつ

その姿

に擬えることができるだろう


炭化水素の燃焼は

大気中の酸素を得ることで

安定性を確保し

一酸化炭素ではなく

安定した二酸化炭素になると同時に

気体と液体の水を

それぞれ生成させることになる



一旦水となった化合物は

外部から電気エネルギーを与えるか

または

二千度以上の高い熱を作用させない限り

地球を緩慢に水没させてゆく


温暖化という現象は

要するに

環境の劣化と経済の劣化を

伴って

文明が築き上げてきたその成果を

意味のないものにする

それは

文明に対する

地球からの報復

という意味をもつ

変化のこと

一切の起源は

有効需要を失っていることにさえ気づかない

指導者たちと

無効な投資に終始してきた

豊富な知識をもつ

だが

その使い方をまったく知らない

強欲で愚かな

ヒトびと

がもつ意識の中

に埋もれている
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2015-12-13 10:12:04 | Weblog
今年21回目

を数えることとなった

「気候変動枠組み条約締約国会議」

COP21で

新たな問題

として

改めて注目された項目は

海面水位の想定外の上昇

という変化に対する関心の高さ

であった


温暖化で氷山や氷河などが

液化してしまい

それが海水へと混入したことによって

海面の水位を

高めつづけさせている

ということは

既定の事実として

かねてからよく知られていたことだった


海水量の増加が

計算値と合致しないほど

高い水準へと短期間で達してしまい

それが二十年ほど前から

地球科学の研究者たちを

温暖化以外に

別の理由がある筈だ

と大いに悩ませていたものだった


世界中の研究者たちは

その後も経過観察を続けていたのだったが

その変化にみえる水の増加量が

想定されていた値を

大きく超えてしまったことから

黙過することが

できないほどの

あたらしい問題を

温暖化が進んだその証拠

だとして

究極の問い

を文明社会へと突きつける

事態が生じていた


平均気温の上昇で説明できないほどの

海面の上昇を

これまでのところ

誰も説明することができておらず

不思議そうに

首をかしげているばかり

という状態が続いていた


原因が温暖化だけの話であるのなら

CO2排出の削減目標を

もっと

引き上げておけば済むはなし

そうではなく

要素抽出に失敗した

未知の原因が別にあり

それが残されていた

ということが

想定外の変化

の理由だったのなら

因果関係の成り立ちを

速やかに突き止めておく

切実な必要に文明は

いずれにせよ

迫られる


南極ではことし

寒冷化が進んでおり

固体となった水の量は

総体的に増えていた

という報告がなされている


このことから

温暖化現象以外に

別の理由がある

ということは明らかだった


水は常温で液体となる物質だが

零度以下の温度では

固体となり

沸点となっている100℃を超えると

気体へと変化する

海水の温度が

日光で温められ

高くなっているときにも

水蒸気は地表と海から

同時に生まれて

上空へと昇っていき

雲となる

気体となった水

を意味する水蒸気

が上空の寒気に触れ

凝固し

重さを得て雨となり

地表へとそれが落ちてくる


そのサイクルが

さまざまな恩恵を地表へと与え

樹木を潤し農作物を育て

炭酸同化作用を促がして

大気中の酸素濃度を高める

その重要な役割を果たすことになる


平均気温を上昇させる温暖化は

人類が地下資源を

大量に燃やすようになった

17世紀半ばころから

俄かに高まり

木炭から石炭を経て

石油と天然ガスへと至る過程で

炭素系酸化物

つまり二酸化炭素の濃度を

ひたすら高めつづける

重要な因子となっていた


石炭を資源とする

産業革命の時代が始まり

蒸気機関を動力とする機械化と

それによる工業の高度化を経て

鉄道による物資の大量移動が可能となり

都市化の波を世界各地へと

波及させていった


蒸気圧を動力源とする

その後の一連の変化は

石炭の大量消費を急がせることとなり

その頃から

大気中の二酸化炭素濃度は

一層高まり続けるようになっている


その後石油が発見され

使い勝手の良さから

あたらしい動力源として

短期間で

世界中へと瞬く間に広まった


エネルギーのモーダルシフトは

石炭による外燃機関から

石油による内燃機関へと移り

二度の世界大戦を経て

航空機産業を発展させることに寄与した


熱源は石炭から石油へと変わり

19世紀の初め頃には

ファラデーが電磁誘導の法則を見出し

電気エネルギーの応用拡大が

その後急速に進み

19世紀の終わり頃には

交流電流の用途が急速に拡大した


当時直流に拘っていたエジソンは

電流戦争に敗れ

交流の特性に着目していた

テスラを勝利へと導いた

交流送電のメリットが確認評価され

世界中へと瞬く間に広まって

現在の産業基盤(インフラ)を

そこで成立させたのだった


20世紀前半までに

世界大戦を終結させる契機となった

核エネルギーを取り出すことに

アメリカは真っ先に成功したが

石油と石炭の消費は

利便性の高さから

その後も

一貫して増え続けるようになっていた

天然ガスの用途も

並行して

広がるようになっていったことから

地下資源はエネルギー産業にとって

欠かすことのできない

枢要な対象として

資本を集約するに相応しい投資先

となり

資源価値の重要性が

よく認識されるようになっていく


地下資源を産出する能力に恵まれた国は

戦後採用された基軸通貨である

アメリカのドルを必然的に選好し

それがあれば何でも買える

便利な通貨としてのドルの価値を

高めることに寄与貢献

する経過をとった


石油の相場は

アメリカの市場である

WTIの結果

を参考にして決められるようになっており

エネルギー省の長官が

原油相場のカギを握る

陰の決定権者

となることを許す

社会風土が世界中に

強い影響力を及ぼすようになっていた


その事実は

アメリカが勝手に始めた

正当な理由のないイラク戦争で

莫大な戦費を調達する目的で

石油の需給が俄かにタイトになる

という理由をつけて

原油相場を米政府に

高値誘導するよう仕向けさせ

五年に亘る高騰状態を維持させてきた


この時に生じた地下資源の高騰が

ドルの過剰供給をいや増して

後のリーマンショックへと繋がる

ドル余り現象が生む経済危機へと繋がっていく

それと並行して

中国大陸を目指すドルの流れを加速させ

共産党政府に元安誘導政策をとるよう仕向け

人民元の大量供給を強制したことによって

中国を世界第二位のドル建て債権の保有国へと

短期間で押し上げた


共産党政府は資本流入による

元高圧力を回避する有効性を持つ

元安政策で対抗し

大量の人民元を発行して

巨額のドルを手に入れながら

ドル建て債券を大量に取得してきた

だが

それが米政府に塩を送る行為

に他ならないことを察知してからは

不足していた自国の海軍力の増強へとひた走り

米政権の警戒心を逆に刺激する結果を招いてしまい

ドルによる対中投資の波を

自らの手で反転させただけでなく

上海の株式市場で

恣意的な相場誘導

を行っていた事実を

当局の認識不足から発覚させ

資本流出をその経過が却って急がせた


地下資源の価値を誘導してきた

米国エネルギー省長官が

原油相場の底上げを謀り

高値へと誘導していったことで

決済通貨のドルの供給量を

必然的に引き上げた

その理由が

ハリケーンカトリーナによる製油所の破壊

であったり

石油精製施設の老朽化

などであったりしたのだったが

市場は敏感に反応して

アメリカの望む方向である

原油価格を高める結果へと

もののみごとに釣りこまれてしまった

この経過が国際経済と切り離された

単独でおきたものであったのなら

リーマンショックと対中投資の引き揚げなどの

一連の資本移動などは

間違いなく起きてなどいなかった


原油価格が高まれば

決済通貨であるドルの需要もまた

同様に高まる

アメリカが金本位制から一方的に離脱した

あのドルショック以降

為替は変動相場制へと短期間でシフトしていき

ドルの基軸通貨としての価値は

より盤石なものとなったのだったが

それはドルに過剰流動性という

抜きがたい属性を植え付ける

という結果をも同時に齎した


この変化が信用経済に対する依存度を高めさせ

後のEU危機へと繋がっていく


ドルの需要を増やせば

通貨発行権をもつアメリカの財政は

世界中の国家が支える構造をとることとなり

富の偏在が北米大陸にだけ生まれて

世界規模の貧困化を急速に推し進め

あらゆる地域に

反米感情を育て募らせていき

テロによる破壊活動で

状況を打開させるための

反動形成を成り立たせる因子

となっていったのだ


アメリカが富の偏在を是とする限り

貧困とそれによる破壊活動の顕在化は

より募る


温暖化は

地下資源の大量消費が原因だが

それを止めると

ドルを基軸とすることによって成り立っている

国際経済の枠組み全体に

重大な影響が及ぶことになる


背後の事情が複雑に組み合わさって

地下資源の大量消費を

避けがたいもの

という認識を植え付けてきた


炭素系資源の酸化反応がCO2の濃度を高め

水素資源の酸化反応で

大量のH2Oが合成され

その化合物としての安定性の高さ故に

自然条件の下で

水を分解することが不可能

となったのである

これが

地球を水没させようとしている

たったひとつの理由なのである


地球の温暖化と国際経済の成長とは

最早切り離すことができない

あやうい連環構造で

かろうじて成り立っている


このリンケージに

未知の要素が一つ

加わることによって

全体の様相が一変する

ことはあってよい


そのカギとなるのが

地下資源を用いずに

エネルギーの創出

を可能にする

ある方法


それは再生不要エネルギー

という名称で

以前から

ここで取り扱ってきた

電力増幅法のこと


環境と経済による共通の過誤は

新要素をそこに付け加えることで

共通の利益へと

たちまち変容する
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ま ほ ろ ば

2015-12-06 10:28:56 | Weblog
教育内容を高度化させてきた

その来歴の行き着いた先

の結果として

混乱の胤

となっている認識の劣化

という共通の現象を

いま

世界中にばら撒いている

現況が既にできている


知識の量的拡大は

必然的に

質的劣化を招く

知識の修得のために割く時間の積



知識の意味を知ることに割く時間

を減らす経過が積み上がり

問題をモンダイとして

認識することが

できなくなっている


止まらない温暖化を止めようとして

温室効果ガスの排出量を減らす目的で

電力消費を止める行為

へと一斉に走っても

CO2の濃度は

逆に高まり続けている

という皮肉な結果が夙にある以上

文明が問題の本質を

見失っている

と判断せざるを得ない


思考力を涵養するための時間を

知識量へと振り替えてきた

これまでの高等教育の在り方が

認識能力を奪って

正しい判断を困難なものにした


時間が誰にとっても一定である

という公平な条件が

知識の価値を

相対化する因子として

はたらいた


知識を増やすことに

熱心になればなるほど

時を惜しんで

未知の世界に分け入って

そこで得たものを

分かった積もりになる


知っていることと

分かっていることとは

本来別


ある知識を専ら学んできた

からといって

その使い方を

正しく理解している

とは限らない


ものごとを理解できたということは

知識の意味

を承知することができた

ということでなければならない


知識があるというだけで

意味を分かった積もりにさせている

というのが

高等教育を失敗へと導いた

その理由


正しい認識を指導者がもっていたなら

国の二十年以上の期間に及ぶ

長期的な劣化

というこの現状が

国民に与えられる

などということは

およそ考えられない

重篤な事態


指導階級に属する誰かが

経済に関する一定の理解を

保持していたなら

日本政府の借金

を意味する財政赤字の総額が

失われた二十年と呼ばれている時代を通じて

五倍以上に急増する

ことなどあり得ない


バブル経済が崩壊してからというもの

日本の指導者たちの総ては

経済政策を

おしなべて

誤り続けてきた


その対策として華々しく登場した

アベノミクスは

丸三年を経過しようとする現在でも

インフレ目標に遠く及ばない位置にあり

実現するかどうかさえ

危ぶむ声なき声を

増やし続ける


GDP成長率は爾来伸び悩むようになっており

直近のデータでは

マイナスの数値さえ

一部で導いていた


景気の回復を国民に実感させない

三年に及ぶ拙い期間を通じて

日銀による量的緩和が

異常な規模で実施され

当初135兆円規模にあった

マネタリーベースは

先月(11月)時点で

340兆円を突破する

規模へと達していた

二年半で2、5陪になった円の流動性は

為替市場で円安を誘導し

輸出産業と

海外投資を行っている企業の利益を

二年で二倍以上へと

膨張させて

経常黒字の幅を拡大する効果を

引き出した


一ドル80円だった購買力平価は

その50%が円安誘導政策で

国が失う結果となり

円資産の価値は

対ドルで半減してしまい

国民の可処分所得も

50%急減させた結果を導いた


インフレ誘導政策は

企業にとって

ドル建ての資産価値を倍増させたが

国民にとっては

輸入物価の価値を二倍へと無意味に高め

手持ち資産である紙幣の価値を

半減させる経過を生んだ


株式市場にも緩和マネーが流れ込み

相場を押し上げて

経済が堅調に推移している

かの如き演出を

官制相場となっている市場で行わせ

国民の投資意欲を煽りに煽り

各種の不確定要因

が顕在化する度ごとに

相場を急落させて

国民の資産を

海外投資家の利益へと付け替えてきた

一方の損失は

他方の利益

というのが市場のメカニズム


外因性の不確定要因を

リーマンショックを別にして

発生順に並べると

ギリシャ経済の債務危機の露見



それに連なる信用経済に対する不安

からくるユーロ建て債権への

不信任を経て

中国の株式市場に於ける

共産党政府の行った恣意的な

市場制御の発覚へと繋がっていた

つい昨日には

欧州中央銀行が行った

追加の金融緩和政策のみすぼらしさ



世界各地の市場を急落へと追い込んだ

事実がある


株式市場に大量の資金供給を行っていた

年金機構の投資機関は

直近の急落が起きる前の段階で

既に7、8兆円の資産を

相場の急落で失っていたことを

自ら認める事態へと

追い込まれていた


損失は利得の裏返しであることから

相場を先導してきたパワープレイヤー

であるところの

投資ファンドの構成員たちは

値上がりしていた株式を

大量に売却することで利益を確定させ

後追いで参入した個人投資家が

値下がりに狼狽して

株式の売却を急がせた

という経過が急落という現象を

確定させた


高値に誘導されていた市場であれば

急激な下落に見舞われるさだめ

高い山であればあるほど

そこにある谷はより深い


高度化した教育というものは

思考力を育てるための

地ならしに要する時間を惜しみ

新たな知識の修得を急いだ

その結果

指導者たちは

知識の持つ固有の意味を理解しないまま

新たな知識の吸収に

条件づけられていく運命へと陥った




と信じて

国民を路頭に迷わせていながら

その事実を悟れない


千兆円を優に突破する債務が

国歌財政を追い詰めて

消費増税やむなし

と国民に思い込ませる洗脳を施し

増税による消費の抑制

であるところのケインズ効果で

離陸しようとしていた経済に

下押し圧力をかけ

政策の失敗をまたしても

繰り返す仕儀とあいなった


国民は

指導者たちの連綿たる失敗を

責めることなく

寛容な姿勢で

時の経過と共に

より熾烈さを増していく

意味のない納税義務に

ひとしく縛られ

喘ぎ続ける

という身分から

この先も離れられない


国民は知育偏重に特化した学校教育によって

意味のない知識を競う経過を強いられ

他者を差別化するためだけの知識

を急ぎ獲得しようと努め

遊ぶための時間を削って

無効な教育投資を親に続けさせ

国の資産を徒に浪費させてきた

その意味さえ

まだ一向に

理解していない


知識を生かすためには

工夫がいる

それは遊び通じて身に着くもの

知識の意味を掘り下げる訓練は

勉学以外の遊びという濃密な反応場で

これまで専ら行われてきた

知識の量的拡大に特化していった教育が

国民から思考力を奪い

教育投資を無駄にしてきた


貴重な資産を費やして

個人を差別化するシステムを

延々と練り上げてきた

その結果が

アベノミクスと

止まらない温暖化

を現在へと連れてきた


温室効果ガスを減らすには

地下資源の燃焼を止めるに限る

思考力の無い知識人たちは

電力消費を止めさえすれば

二酸化炭素が減る

と勝手にそう思い込んでしまったのだった


交流電流というものは

周波数でできている

このため

発電機が四六時中動いていなければ

電力の供給を

維持することが

要するに何一つできない

というしろものなのだ


電気製品のスイッチを切ったところで

交流電源は回転運動を

保っている必要に常時縛られている


交流は直流とは違い

回路を形成することができない

右向きの電流と

左向きの電流とが

併存する状態が

交流の波形を成り立たせている


このため電流は常に

最低の電位をもつ大地へと

落ちてゆくことが義務付けられた


世の知識人の総ては

交流と直流との違いを

弁別する能力を完璧に失っている

電力消費をどんなに減らしても

二酸化炭素は一貫して

増え続けていた


知識階級が交流電流について

あまりにも無知だった

ということが

環境投資を無効にし

経済成長を抑制する

負の効果を

あらゆる国家に

及ぼしている


交流送電に問題がある

ということを正しく理解していたのなら

送電しない交流電源に切り替えれば

無駄な高圧送電は消えてなくなる

問題がまったく見えていない状態の

知識階級が

温暖化を止まらないものにして

有効需要に結びつく投資を

無駄に捨てるという結果を引き寄せた


世界の現状は

高等教育の失敗が

その起源

地下資源を燃やすことなく

電力を増幅する仕組みを活用すれば

電気を生むための二酸化炭素など

どの国からも生じない

誘導法則を点検すれば

その方法がみえてくる


この壮大な無駄がなくなる

というだけで

世界のすべては

とても住みよい場所

つまり

まほろば

へと変わるのだ

文明は知識を得て

自ら滅ぶ道を

ひた走っている

意味のない知識は

有害無益
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