日本に特徴的にみられる最大の不幸は
核分裂によって生じた解放エネルギーを
1945年
夏
二度にわたって続けざまに受けただけでなく
65年後の2011年
春
地震が発生させた波動エネルギーの襲来を受けて
放射性物質の拡散による原子力災害を
再び
国民に受けさせる
という二重の災厄を連れてきたことに尽きる
核爆弾の破壊力の凄まじさを
当時
生身の体で証明させられた
という歴史をもったということが
日本の戦後政治の在り方を決定づける経過を生み
アメリカに対して
ノー
と言えない政府を
連綿として
存続させる近代史を生みだした
二度のオイルショックが
エネルギー資源である原油相場を急騰させ
ドルの需要を高めてその発行残高を増やし続けた
米政府はドルの通貨価値を引き下げる必要に迫られると同時に
過剰発行したドルの回収にも努めなければならなかった
市場に大量のドルを放置しておくと
インフレの直接的な原因となるだけなく
ドルを供給することで得られる莫大な利益を圧縮し
更に
高額な兵器の輸出を妨げる
その間接的な要因となるからだ
アメリカの軍需産業にとって
ドル高状態の継続は
陳腐化した武器を世界に売りつけることを
次第に困難なものにする
ドルの過剰流動性を制御裡に他の通貨へと転移させるために
G5が打ち揃って自国通貨を売り
ドル余り現象を市場から消すための協調介入を実施した
これが日本の土地バブルを引き起こす起爆剤となり
ついには
失われた20年と呼ばれる状況を
自らの身に引き寄せさせる遠因となった
ドル資本の大量流入はゆるがない土地神話と結び付き
投資を投機へと短期間で押し上げた
原油相場を高騰させれば
ドルの供給量を合法的に拡大することができた
イラク戦争を続けさせるために
アメリカの市場であるWTIを
米政府が高値へと誘導してきた事実がある
ガソリンの需給がタイトになった
とエネルギー省の長官がアナウンスすると
間髪をいれずにWTIの取引価格は急騰した
この操作が何度となく繰り返されていたことは
報道記録に残されている
ドル安政策の実施に伴って
円の通貨価値が勝手に高められていったことから
ドル安円高状態を元の水準へと戻すために
日銀は円の大量供給を実施して
ドルの通貨価値を引きあげるための介入を
度々繰り返し
外貨準備高を自ら突出して高める
という粗末な結果を引き出す行為を
今も機会あるごとに続けなければならなくなっている
この流れを生むきっかけとなったのが
85年秋の
プラザ合意
爾来
国際経済はドル安政策を許容するようになり
ドルの増刷を促し
ドル余り現象を際立たせる経過を国際経済へと与えてきた
それが巡り巡って
2008年 秋
金融危機という結末へと繋がっていったのだった
サブプライムローン市場に貸し込んでいた勢力の総てが
巨額の損失を等しく計上する破目へと陥った
まさしく
自業自得
ということであったのだが
世界はG20を創設して
アメリカの責任を分担して回避した
ドル経済圏の消滅により生じる巨額の被害より
はるかに軽微な損失で済んだからだった
この決定が後にどういう結果を生み出すことになるのか
ということについて
誰も具体的なイメージをもっていなかった
手持ちのドル資産が消滅するのを
ただ座視しているよりも
まだまし
だと信じられていたということが
危機後の合意を成立させた源動力になっている
ドルの過剰流動性を解消することが
困難になりつつありながらも
ドルの供給を正当化するための
原油相場の誘導を
続けさせる戦術の関与を
それと悟られずに世界に受け容れさせることができていたのは
ドルが基軸通貨の地位へと奉り上げられていたからであった
人民元と円の通貨価値は
ドル安政策の結果
理由なく上昇するという勝手な展開をとりつづけ
米国債の発行残高は
単純に増加の一途を辿るようになっていった
中国はアメリカに対する最大の債権国となり
日本は二番目に巨大な債権を保有する国となった
米議会は長期債の発行枠が限界に達していることを受け
政府が提出した予算を承認しなくなっている
暫定措置で急場を凌いでいる政権は
9.11の首謀者を抹殺することで
政治問題を
経済問題の上位へと置くことに
取り敢えず成功した
国際経済が胚胎する不安定要因は
そのままの状態で温存されることとなり
問題解決を
ただ
先送りしただけで
止まっている状態となった
資本主義経済を動かしていたのは
プロフィット
利益至上主義というものがマーケットを枯らし
その行為が経済成長を自ら阻むようになっている
経済基盤を拡大させない資本主義的方法では
富める国と貧困に喘ぐ国との乖離をただ広げるだけとなり
繁栄による平和を
導くことは決してできない
現況は果たしてどうなっているだろうか ?
これからの経済政策は
プロフィットだけではなく
ゲインをも包摂する方法を取り入れ
安定成長を前提としたものでなければ
ならない
ゲインなき経済成長は
投資が止まったとき
直ちに反転する
資本を市場に呼び込むには
利益を裏付ける余得を
保証する何かが
対策に備わっていなければならない
バブル経済では
それを
乗数効果と呼んでいた
実体を伴わない
形ばかりの経済政策では
国の劣化を
却って
早めるばかり
貧しさは
政策の誤りの連鎖が
最終的に生みだしたものなのだ
ゲインをどこに求めるか
ということが
日本の未来を決定づけることになる
認識の錯誤に国全体が気付くまで
政治と経済の貧しさに
国民は
これからも暫くの間
苦しみつづけていなければならない
不幸を形作っているものの正体を知ることが
有益な結果をこの国に早く連れてくる
核分裂によって生じた解放エネルギーを
1945年
夏
二度にわたって続けざまに受けただけでなく
65年後の2011年
春
地震が発生させた波動エネルギーの襲来を受けて
放射性物質の拡散による原子力災害を
再び
国民に受けさせる
という二重の災厄を連れてきたことに尽きる
核爆弾の破壊力の凄まじさを
当時
生身の体で証明させられた
という歴史をもったということが
日本の戦後政治の在り方を決定づける経過を生み
アメリカに対して
ノー
と言えない政府を
連綿として
存続させる近代史を生みだした
二度のオイルショックが
エネルギー資源である原油相場を急騰させ
ドルの需要を高めてその発行残高を増やし続けた
米政府はドルの通貨価値を引き下げる必要に迫られると同時に
過剰発行したドルの回収にも努めなければならなかった
市場に大量のドルを放置しておくと
インフレの直接的な原因となるだけなく
ドルを供給することで得られる莫大な利益を圧縮し
更に
高額な兵器の輸出を妨げる
その間接的な要因となるからだ
アメリカの軍需産業にとって
ドル高状態の継続は
陳腐化した武器を世界に売りつけることを
次第に困難なものにする
ドルの過剰流動性を制御裡に他の通貨へと転移させるために
G5が打ち揃って自国通貨を売り
ドル余り現象を市場から消すための協調介入を実施した
これが日本の土地バブルを引き起こす起爆剤となり
ついには
失われた20年と呼ばれる状況を
自らの身に引き寄せさせる遠因となった
ドル資本の大量流入はゆるがない土地神話と結び付き
投資を投機へと短期間で押し上げた
原油相場を高騰させれば
ドルの供給量を合法的に拡大することができた
イラク戦争を続けさせるために
アメリカの市場であるWTIを
米政府が高値へと誘導してきた事実がある
ガソリンの需給がタイトになった
とエネルギー省の長官がアナウンスすると
間髪をいれずにWTIの取引価格は急騰した
この操作が何度となく繰り返されていたことは
報道記録に残されている
ドル安政策の実施に伴って
円の通貨価値が勝手に高められていったことから
ドル安円高状態を元の水準へと戻すために
日銀は円の大量供給を実施して
ドルの通貨価値を引きあげるための介入を
度々繰り返し
外貨準備高を自ら突出して高める
という粗末な結果を引き出す行為を
今も機会あるごとに続けなければならなくなっている
この流れを生むきっかけとなったのが
85年秋の
プラザ合意
爾来
国際経済はドル安政策を許容するようになり
ドルの増刷を促し
ドル余り現象を際立たせる経過を国際経済へと与えてきた
それが巡り巡って
2008年 秋
金融危機という結末へと繋がっていったのだった
サブプライムローン市場に貸し込んでいた勢力の総てが
巨額の損失を等しく計上する破目へと陥った
まさしく
自業自得
ということであったのだが
世界はG20を創設して
アメリカの責任を分担して回避した
ドル経済圏の消滅により生じる巨額の被害より
はるかに軽微な損失で済んだからだった
この決定が後にどういう結果を生み出すことになるのか
ということについて
誰も具体的なイメージをもっていなかった
手持ちのドル資産が消滅するのを
ただ座視しているよりも
まだまし
だと信じられていたということが
危機後の合意を成立させた源動力になっている
ドルの過剰流動性を解消することが
困難になりつつありながらも
ドルの供給を正当化するための
原油相場の誘導を
続けさせる戦術の関与を
それと悟られずに世界に受け容れさせることができていたのは
ドルが基軸通貨の地位へと奉り上げられていたからであった
人民元と円の通貨価値は
ドル安政策の結果
理由なく上昇するという勝手な展開をとりつづけ
米国債の発行残高は
単純に増加の一途を辿るようになっていった
中国はアメリカに対する最大の債権国となり
日本は二番目に巨大な債権を保有する国となった
米議会は長期債の発行枠が限界に達していることを受け
政府が提出した予算を承認しなくなっている
暫定措置で急場を凌いでいる政権は
9.11の首謀者を抹殺することで
政治問題を
経済問題の上位へと置くことに
取り敢えず成功した
国際経済が胚胎する不安定要因は
そのままの状態で温存されることとなり
問題解決を
ただ
先送りしただけで
止まっている状態となった
資本主義経済を動かしていたのは
プロフィット
利益至上主義というものがマーケットを枯らし
その行為が経済成長を自ら阻むようになっている
経済基盤を拡大させない資本主義的方法では
富める国と貧困に喘ぐ国との乖離をただ広げるだけとなり
繁栄による平和を
導くことは決してできない
現況は果たしてどうなっているだろうか ?
これからの経済政策は
プロフィットだけではなく
ゲインをも包摂する方法を取り入れ
安定成長を前提としたものでなければ
ならない
ゲインなき経済成長は
投資が止まったとき
直ちに反転する
資本を市場に呼び込むには
利益を裏付ける余得を
保証する何かが
対策に備わっていなければならない
バブル経済では
それを
乗数効果と呼んでいた
実体を伴わない
形ばかりの経済政策では
国の劣化を
却って
早めるばかり
貧しさは
政策の誤りの連鎖が
最終的に生みだしたものなのだ
ゲインをどこに求めるか
ということが
日本の未来を決定づけることになる
認識の錯誤に国全体が気付くまで
政治と経済の貧しさに
国民は
これからも暫くの間
苦しみつづけていなければならない
不幸を形作っているものの正体を知ることが
有益な結果をこの国に早く連れてくる