こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

因 果 応 報 ⑤

2016-03-27 07:32:30 | Weblog
アベノミクスが世に残したものは

輸出産業を支援するための円安



それが国民に強いる結果となった

可処分所得の減少

であった


株価は円安効果で

一時的に上昇したものの

長期低迷状態へと陥ったまま

評価損を抱え込む

という事態を今月確定させることになる


ロケットスタート

と自画自賛することを可能ならしめた

三年前のあの勢いは

いまや見る影もなく

マイナス金利へと

世間の話題を移ろわせ

その後の失速から

目を反らすことで

問題を正視することを

等しく避けさせるよう変化した


やることなすこと

すべてが

裏目

というありさまのアベノミクスを

かばいきれなくなった階級が

消費税率の10%への変更を

権威者からのガイアツの高まりで

見送る姿勢へと寝返った

日本の指導階級というものは

これほど定見の裏付けのない

経済認識能力しか持ち合わせていなかった

ということがこれにより証明された

ということになる

余りにも愚かなハナシ


思考力の無い

認識レベルの低い指導者

というものは

例外なく

政策判断をこのようにして

誤る


国民は実質所得を

円安になったその分だけ

圧迫され

消費行動を抑制するよう

政策決定者によって

迫られた


2%とされたインフレ目標は

相変わらず実現されないまま低回し

量的緩和を行き詰らせて

反転した質的緩和

を意味するマイナス金利の導入を

傘下の金融機関の総てが

中央銀行から強要される

というなりゆきに

抗うことすらできないまま

呑み込まれていく一方

という身分の悲しさを

自ら哀れんだ


盛んに喧伝されていた三本の矢

は一向に飛翔せず

中には放たれずに放置

されたものさえあったほど

何の制御も

施されてはいなかった


劣った為政者というものは

いつだって

国民を

大いに苦しめる

と相場が決まっているものなのだ


国民が選んだ選良

がした誤った行い

が導いたその結果は

選挙民である国民にも

間接的な責任

がある

因果応報

とはこの事実を指す言葉


高い授業料を支払わされた日ノ本の民

であったからこそ

一連の失敗の経過

に謙虚に学ぶ

ということが

未来社会の構築にとって

なによりも

欠かせない大切なこと


増税の本質的な欠陥は

予てから指摘されていた如く

ケインズ効果で

DGPを押し下げる力

となって経済から活性を奪い去った


インフレ経済への反転を目指すなら

増税によるのではなく

その逆の

減税をこそ

優先的に採用するべきだったのである


国の税収には

本来

歳出欠陥と呼ぶべき

壮大な無駄

が内包されていた


この過大な損失成分を

善用することで

消費意欲を刺激するよう仕向ける

財源とすることにより

消費を活性化させ

その効果でインフレメカニズム

を引き出すことは

可能


あらゆる政権にとって

困難な選択ではあっても

最良の結果へと結びつく

唯一の




為政者が己の愚かさに気づいたとき

無知な自分に対して

無恥だったことを

はじめてサトル

選良が陥る

傲岸で不遜な裏の顔

を鏡に映す

またとないチャンス

がその時にだけ

訪れる


思考力の不在は

認識能力をただ単に

損ない

批判精神を放棄させ

正しい判断を下す邪魔になる


譬えどれほどすぐれた知識があったとしても

その使い方を知らずにいるのなら

豚に真珠

馬耳東風

猫に小判


価値を知らぬ存在となる

ことができるのみ


一切の教育投資は

このように

有効需要の創出に

失敗を重ね続けさせている

という点で

損失の原因を与え続ける

その元凶

無効な需要は損失の親

生産性の向上には寄与しない

アベノミクスの失敗は

教育の失敗を意味する


教育する側が

問題の本質に気づかないでいる限り

日本は

世界を指導する使命を

いつまでたっても

果たすことができない


知識の意味を承知できていたのであれば

交流電流の意味を理解

することは容易であった


交流と直流の区別さえできない

似非知識人たちが

止まらない温暖化と

国費の無意味な大量投入を重ねさせ

累積赤字を膨大な規模

へと着実に押し上げてきた


今や1100兆円へと迫りつつある

この国の累積債務は

思考力不在の国会

の産物

以外のなにものでもないのだ


国民は再生可能エネルギーの導入促進を図る

という理由で既に課金されていながらも



そこに上乗せされた金額を

これから末永く

自動的に請求されることになる


環境政策が有効なものであったのなら

節電で減らした電力を生み出していた地下資源

の消費は同率で減っていなければならず

当然ながら

エネルギー資源を輸入するそのコストは

応分に減少していた筈だった


太陽光発電を買い取って有効利用していた

とするのが事実なら

再販売した当該電力の利益を

国民に還元することが

真っ先に

行われていなければならなかった

無効な需要創出という誤った政策が

国民の財布から金子を奪い

GDPの成長比率を引き下げる


起きていたのは

電力会社が国の環境政策で蒙った

巨額の損失を

国民に転嫁する

ということを合法化した

その事実


政府が講じてきた一連の環境対策が

二酸化炭素の削減

にすこしでも貢献した事実があったのなら

それは有効需要と見做すことができ

国民はそこで生じた差益を

享受することが

夙にできていたのである

現実を見ると

差損の補填を

国民が分担するという劣った制度

を国会が成り立たせていた

ということになるハナシ


正しい判断に基づいた政策の実施は

有効需要の創出へと必ず繋がり

二酸化炭素の排出量は次第に減って

降水量も同様に低下

していた筈なのだ


現実が示しつづけていたものとは

為政者の劣化と

それによる政策判断の

例外なき誤り

の連鎖

といううそ寒い現代史


これが教育の高度化が齎した

その結果

どれほど多くの優れた知識があったとしても

その意味を知らなかったのであれば

判断の誤りにさえ

気づけない


赤字国債の大量発行が

国家予算に歳入欠陥という理由を与え

その対策の一つとして

国民には消費増税が課された

この段階で既に

国会は状況判断を誤った


現実認識が不在だと

一連の経過のもつその意味すら

見抜けなくなってしまうのだ


無駄の損失を

徒に積み重ね

自らの手で

己の首を絞めつける

行為

を正当化する負の螺旋

へと嵌りこむ


国民の暮らしはこうして逼迫するようになっていき

かつて成り立っていた

インフレによる底堅い経済成長は

デフレ経済へと反転してしまい

そこから抜け出すことが

まったくできない

という状況を生み出す

に至ったのだった


覚醒するときがやってくるまで

この愚かなる時代はつづく

労働環境は劣化し

少子化と高齢化とが

税収を圧迫する要因として強く作用する

時代は間違いなくやってくる

自律反転する条件

が整うまでの間

国民はこの苦しみから

逃れられない
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休 眠 打 破

2016-03-20 07:10:20 | Weblog
こんなことが

まだ

分からないまま

ただ放置されている


思考力を失ってしまうと

見えて然るべきものの姿かたち

というものが

どうやら

見えなくなってしまうようである


繁栄を続けていた国の政治家が

政策を誤り続けてきたその結果

世界中の市場で

経済成長の持続が困難

という時代を

自覚なしに

導いた


たとえば

温暖化した理由を承知していながら

効果のない諸対策を連ねて

お茶を濁すための時間を設け

貴重な資本を失ってきた

経過の諸事実

から目を反らし

止まらない温暖化

というこの

余りにも粗末で

拙い

現実を見ずに

到底実現する筈のない

巨大な削減幅を設定し

未来のどこかで

誰かが

いつか

解決する方法を発見する

だろう

という根拠のない前提を導入し

二酸化炭の排出量削減の目標値を

闇雲に

ただ

積み上げて満ち足りている

その姿は

まことに愚か


阿呆の典型例が

同時多発する時代となった


二酸化炭素が一向に減ろうとしなかった

というのは

環境対策の全てに

実効が不在だったからである


電力業界は

存立の基盤

である交流の

長距離高圧送電に拘り続けることしかできず

自動車産業は

内燃機関に対する執着を捨てきれず

モーターとエンジンとを併用する

形式を採用し

ハイブリッド方式の移動体を

編み出すに至った


問題の本質が見えていないとき

的を外した無効な対策が

よく

執られる


回転する能力を有するすべてのものは

おしなべて

発電機としての潜在能力が

備わっている


四本のタイヤをもつ一般的な移動体は

最低四系統の独立した電源を

それ自体の内に

慣性エネルギーとして

秘めている

これに動力伝達系を構成する

回転軸の円運動を加えると

五種類以上の電源系が

移動体のすべて

には備わっている

ということになる

このエネルギー資源を死蔵し続けている

その無能な反応そのものが

まことに不可解


自動車業界は

炭素系液体燃料による

熱エネルギー以外の仕組みについて

関心がない


温室効果ガスの増産に

寄与することにしかならない内燃機関

と決別する覚悟が

一向にみられない


貴重な資本を闇雲に使い続けてきたことで

積み上げてきた富を失っていながら

その事実から学ぶことなく

株式市場で不特定多数の投資家に

マネーゲームの結果として

利益を分配することで

経済成長に寄与

していると自負している経営者が

誤った経済政策である

アベノミクスに対する支持を

強化する目的で

意味のない容喙を意図的に行わせるよう仕向け

利益共同体を成り立たせてきた

その事実に国民はまったく関心を示さない


電力業界に於いては

世界中で

交流送電のネットワークを築き上げ

消費者に節電努力を強いていながら

自らは

燃焼炉で燃やすための地下資源

を何一つ減らす努力をしてこなかった


交流電流というものは

本来

周波数

という名の不可欠の成分からできており

これがあるために

デマンドサイドでどれほど電力消費を抑制しても

サプライサイドでは

一切の環境効果が不在となる

という現実が生み出されていた


周波数とは

SとNからなる磁極の違い

によって

発電機のコイルに生じる波の数

正弦波と呼ばれているその波形は

予てからよくおなじみのもの


山型の波

を右へ流れる電流だとすると

谷型の波

はそれとは180度異なる

左側へと向かう電流

を意味する


波の形は位相と呼ばれ

常に一定の状態を

保ちつづけていなければならない

乱れた周波数が生み出す

不安定な位相は

交流電流から

電気エネルギーを取り出せないものにする

これは無効電力という名称で一般化され

交流電流が発明されてからあと

初期の段階で

磁場変化を与える要因として

採用されてきた

50ヘルツの交流は

一秒間に50回

毎分3000回切り替わることで

起電力

を発電機に与えるための措置


位相が揃った複数の波を足し合わせると

その位相の数だけ

電力を整数倍の規模へと

すぐさま

高める効果が引き出せる


太陽光発電で得た電力と

商用電源の電力とを混在させると

位相が合致していれば

相乗効果が得られて

100ボルトの交流電流は

二倍の200ボルトへと直ちに高まる

位相がずれた状態では

電気エネルギーを取り出すことが

そもそもできない


この波の位相を合致させるためには

スタートラインが

正確に

統一されていなければならない


位相をあわせるためには

波の出発点が

特定されている必要があるのだ

同一の周波数を持つ交流電流を発生させる

には

同期を成り立たせている仕組み

の関与が絶対条件なのである


ところが

位相制御に関する技術は

現時点で

確認された方法が

まだ

存在していない


電力会社が太陽光付加金を消費者に求めているのは

そこから環境効果

を何一つ引き出せていなかったからなのだ

そのために発電所で

二酸化炭素を安定的に

吐き出していることが

常に求められていたのである

これが温暖化を止まらないものにした

最大の原因となっている


交流発電機の回転数は

常に一定でなければならない

回転数に増減が現れたとき

それは取りも直さず

周波数の乱れ

となって顕われる

使い物にならない電気を

無駄に量産する別の要因

となっている節電努力が

二酸化炭素の排出削減を

本質的に不可能にした

名目上の温暖化防止対策で

大気中のCO2が減る道理など

ある筈がない

単にそれだけのこと


世界中の知識階級が

交流電流について

無知だった

ということが

止まらない温暖化

を世界中で蔓延させたその理由


業界が束になって

秘密主義を貫いてきた

としても

正しい知識があったのなら

節電や再生可能エネルギーには

どのような環境効果も引き出せない

という事実を知ることは

一瞬で

可能


日本の事例では

国会で

電力消費を減らしたその分だけ

発電所で燃やした地下資源が

一定の割合で減る

とする物理法則に明かに反する

誤った法律

が当時既に制定されており

問題の解決を

国会が自らの手で

阻む行為を正当化する

という愚かな事態が産み落とされていた


これは監督官庁による

確信犯的背信行為

という国民に対する

公の機関からの

明らかな裏切り

と断じて然るべきことだった


この点についても

相変わらず無知なままの指導者層は

実効不在の節電努力や

買い取った太陽光電力の負担を

国民に転嫁することを

堂々と続けさせてきただけでなく

その損失を完全に取り戻す目的で

消費者に全額を負担させようとして

その割合を引き揚げて

一層増やす決定を行った


効果がないことが分かっている

再生可能エネルギーの導入促進のための費用負担を

電力会社は国民へと

このようにして押し付けた

これによる国民が蒙ってきた損失は

国の作為を韜晦する目的と

電力業界の利益の保護

という二つの点で

国民に原告適格を付与する効果

を与えたということができるだろう

消費者が損害賠償請求訴訟

の請求権者となる変化が

国民に当事者能力を持たせた

ということになる経過を

利益共同体の一同が

自らの手で生じさせた


バブル経済崩壊を起点とする

国会の大いなる無能ぶりが

国のこの逼塞した現状を生み出した

その起源


経済対策を悉く誤ったのは

経済認識能力が不在

となっていたその結果

当然の報い

と申すべきもの

国会の不徳は

国民がかばう

というのがものの道理


有効需要を創出する筈の

環境予算の悉くが

こうしてドブに捨てられてきた

国が劣化したのは

あたりまえ

電力業界を保護しようとした経産省の思惑で

節電しても発電量を減らせない

交流送電が通有する課題

を隠蔽しつづけるための

ウソ

を意味する太陽光付加金の国民への転化

こそ

無駄な投資が生んだ

止まらない温暖化

のその根源的証明が

なによりの訴因となり得る


再生可能エネルギーが有効な措置であったなら

太陽光付加金はそもそも不要

地下資源の輸入量がその分減っていなければならず

その輸入量の減少が

二酸化炭素排出量削減の

実効値を証明する

唯一のデータとなっていた

地下資源を輸入するコストが減れば

国民が費用を負担する義務は

ない


環境投資の一切は

有効需要の創出に

何一つ

寄与してなどいなかった


思考力を養わない

学力重視の教育が

止まらない温暖化



止まらないデフレ経済

とを

こぞって

世に生み出させた理由となった


問題の本質は

教育制度の中にこそある

「国貧しくして孝子出づ」

国の劣化の継続という事態こそ

新たなる若き指導者たち

の目を覚まし

花を咲かせる

冬の寒さを連れてきた
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有 害 無 益

2016-03-13 10:39:26 | Weblog
金利が上がるということは

インフレであることの

証明

金利の低下がつづく

ということは

その反対の

デフレの証拠


この違いを知らないと

消費者物価だけが高くなり

金利は一層低くなる

という

インフレでありながら

デフレがすすむ

というキッカイな

乖離現象

が景気の復興を妨げる


それはさながら

加速しながら制動する行為

のさま

によく似ている


景気がよくなれば

政策の是非

に関係なく

モノの値段はどんどん上がり

金利は追いかけるようにして

その後ろを随いてくる


インフレ効果を狙ったのが

FRBによる

先の利上げ

金利を事前に引き上げておくことで

国内経済を牽引しようと試みた


過剰流動性を身に帯びて

世界中に分散しているドルが

金利の高い地域へと一斉に向かい

未成熟な市場から

真っ先に逃げ出して

ローカル市場から

流動性の厚みを消し

経済活性に負の圧力をかけ

景気を余計に冷え込ませる

という展開がが

世界中で観察された


中央銀行が量的緩和を卒業して

質的緩和へと戻っていけば

金融政策の自由度は

自動的に高まる


景気が過熱すれば

金融引き締めを行って利率を高め

反対に

景気が軟弱化するようであれば

質的緩和を意味する利下げ

を行うことで

流動性に活性を付与する動因

を与えることが可能となる

状況に応じて

金融政策を使い分ける

ということが

中央銀行がもつ存在理由

の重要な項目の一つ


日銀のケースでは

量的緩和を異次元レベルで行っていながら

マイナス金利の導入

に踏み切らざるを得なかった


アベノミクスと呼ばれるインフレ誘導政策

が成功していたのが事実なら

景気をコントロールする目的で

政策金利を

機動的に

引き上げて

インフレを抑制する

金融引き締め

へとシフトすることが

四年目となる今年あたりから

その兆候が濃厚に窺えるよう

変化していた筈だった


アベノミクスの失敗は

消費増税を合理化する

という目的の不健全性だけでなく

インフレという状況の理解

に根源的な誤りを潜ませていた

という初歩的な認識の齟齬

が招いたものに相違ない


物価が上がることで

インフレになる

と身勝手に即断してしまった指導階層は

緩和マネーを手段とする

円安効果を誘導することに成功し

当時単位当たり80円だった

円の購買力平価を

短期間で半減させてしまい

120円へと50%も

どや顔で下落させていた


輸入物価は五割ほど高くなり

国内市場でも

消費財のコストが

それ以上へと上昇し

消費者は

消費増税と円安効果

の十字砲火を浴びせられ

逃げ場を失って

可処分所得を大幅に減らした結果

GDPの六割を占める消費市場で

マイナスとなる指標を積み上げた


消費財の需要が伸びず

企業が経済政策で生産を拡大しても

在庫を増やしただけとなり

企業の経営に負担となる割合を

増やす結果に終始した


アベノミクスによって生じた一連の経過は

企業の資金需要を低下させる動因

となってその後機能し続けている


企業はそれまで内部留保を積み上げていて

金融機関に依存するリスク

を避けるようになっており

その手段の一つとして

労働環境劣悪化させていったことによって

人件費を中心とする固定費の圧縮を急ぎ

嘗て社会問題として指摘されていた

銀行による所謂貸し渋りや

貸し剥がし

などの粗雑な行為の影響を免れようとして

内部留保の積み上げを

企業の義務と心得

マイナス金利の時代になってさえ

銀行融資を避けたがる傾向を強めていた

その結果

借り渋り

という経過を生み出して

資金需要が新たに生じたとしても

自己資金で賄う体制が築かれていた


元はといえば

国会の不明が

バブル経済に針孔を空け

経済を収縮させたその対策

として

銀行を救済する道を選び取った

という選択の誤りが

公的資本の強制的大量注入を

金融市場で例外なく行わせ

金利負担を強要された側の民間金融機関が

望まない合従連衡を行ったことによって

現在のメガバンクを

誕生させることとなったのだった


公的融資を受容するよう強制された銀行は

その返済を急ぐ必要に迫られ

融資先からの資金回収を急がざるを得なくなり

貸し剥がし

と形容されるほどの

強制的な返済を強要した過去が

内部留保の積み上げを

企業に義務と思わせた


日銀からマイナス金利を設定されていながらも

資金需要がなければ流動性は停滞する

企業の側には兵糧が十分備わっており

融資したい側の銀行と

景気の回復を感じ取れない企業との間とで

資本の貸し借りを巡る駆け引き

が行われる時代が俄かに生じた

ということになる

まことに皮肉な経過が起きていた


大量の不良債権を抱え込んだ金融機関を

国があのとき

潰す決断を怠って

公的融資を実行した

というその判断の誤りが

四半世紀の時を経て

国が市場から報復を受ける

身分となったその次第


国会で生じた判断の誤りが

巡り巡って己に還る

というのはまさしく世の倣い


日銀が導入したマイナス金利というものは

デフレを証明する経過

以外のナニモノでもないのだ


インフレを人為的に誘導できる

と思い込んだ知識階級の浅薄さ

がインフレ目標を自ら遠ざけさせただけでなく

中央銀行にデフレの証明を急がせた

という実に愚かな話なのである


日本の現状は

国会の不明に基づいて起きたもの

政治に寛容な国民が

愚かなる選良を生み出した

ということが

問題の本質

として国民の眼前に横たわっている


知識が豊富にあったとしても

その意味を理解することができていなければ

有効な結果など到底得られない

学力を競って勝ち上がってきた中央官僚に

思考力がなく

論理構成に瑕疵がなければ合理的

だと教育がそのように思わせてきた


判断能力が優れていても

知識量に於いて官僚の支援を必要とする

頭は良くてもその使い方に

未解決の問題を多く残す選良とが

野合することによって

この粗末な現況を国民へと押し付けた


バブル経済崩壊直後の一時期は

不作為の三年

と当時からそう呼ばれていた

現実認識だけでなく

判断能力が共にない指導階層が

事態の急変に狼狽していたあの期間



デフレ経済のそもそもの

生みの親


起きていることの

事実認識に

正当性が担保されていたのであれば

初動の三年程度で

日本経済を再生させることは

十分に可能であった


その後の経済政策が

悉く間違ったものとなったのは

寧ろ

当然の帰結

というべき経過


学力重視へと特化した高等教育は

世界中の優れた指導者たちから

思考力を取り上げて

不正な認識であると意識させることなく

批判精神を失った国民に対して

独善的に振る舞って

誤った経済政策を

いつまでも連ねて

問題の所在に気づけない

という状態にながく留め置いた


国際経済全体を

稚拙で粗雑な判断で

勝手に逼塞させておきながら

自らの責任を顧みることができない

という困った為政者たちの一群を

戦後の高度化した教育が

一貫して今なお再生産しつづけている


止まらない温暖化と

止まらないないデフレ経済とは

共通する一つの原因から

生み出された

双子の魑魅魍魎の首魁

となったある存在が与えたもの

に他ならない


教育の失敗は

このようにして

惑星全体に

強い負の圧力を今かけている


教育の失敗を

個々人が

独自に察知するようになったとき

不具合のすべては

短期間で

おそらく消え去る


批判精神が不在なら

あらゆるフィードバックは

成り立たない

世界の現状はその結果
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史 的 必 然

2016-03-06 10:33:35 | Weblog
温暖化とそれに起因する

いくつもの副次的な諸現象は

地球から文明への

報復

を意味する経過

以外のなにものでも

ない


温暖化を止めてしまいさえすれば

仕返しを受ける理由

は直ちに消え去る


原因が

温室効果ガスの濃度上昇

にある

ということを突き止めておきながら

文明は

相変わらず

無効な対策

であることを承知の上で

効果のない環境投資を連ねて

それでよし

として

態度を改めることもなく

有害で

かつ

無益

な仕組みの上に

胡坐をかいた状態で

見て見ぬふりを

これまで延々と続けてきた


有効な対策が何一つ見いだせないまま

意味のない時間稼ぎ

で責任逃れにのみ熱中し

状況を却って悪化させる行為を

ヤムヲエナイ

として

2050年までに

二酸化炭素の排出量を

80%減らす

という実現不可能な

遠い目標を定めて

技術革新が為されるまでの間

何もしない

で過ごすことの

理由

とする決定を行った


問題認識能力の不在は

環境問題ひとつをみても

既に

世界的規模で

急速に進んでいる

ことが窺える


電力業界が相変わらず

秘密主義を貫いている以上

問題の全容は

誰の目にも隠されて

まったく見えなくなっている


有効解は

当然のことながら

いつまで待っても

得られない


技術革新を惹起するためには

真相を突き止めることが

最初に為されていなければならない

隠された要素要因が一つもであると

それは判断の誤りへと

最終体に結びつく

その意味で

電力業界に通底する秘密主義

の罪は計り知れないほど

大きい


経済と環境とは

相互にトレードオフ

の関係で

成り立っているため

双方同時に解決する方法を見出さない限り

地球からの反撃は執拗につづく


問題の本質は

技術革新の不在にあるのではなく

認識能力の不在

の側にある


交流送電が内包する

解決不能な課題を

未解決状態のまま放置してきた

ということが

温室効果ガスの増産を

止められないようにした


地球から文明社会への報復攻撃は

こうして次第に

より

苛烈なものとなっていかざるを得ず

それによって失われる生命

の数を増やすことで

温室効果ガスの排出源

である人口

を抑制する方向へと

導きつつある


愚かなる人類が

時間潰しの行為で

問題の解決を先延ばししていた間にも

生命に対する淘汰圧

は高まる一方となっていた


地下資源を燃やす方法に

文明が執着すればするほど

自然災害の苛烈さは

より激しいものへと

なるだけのこと


温暖化のメカニズムを

誰かが

何処かで

断ち切ってしまわない限り

困難な状況は

果てしなくつづく


電力を安定的に生み出す作法

に文明が気づくときがくるまで

状況の悪化は

止まらない


問題の本質に気づきさえすれば

温暖化だけでなく

紛争や戦争

などの対立を生み出してきた

条件

を消すことは不可能ではなくなる


問題の所在

が為政者に見えていないとき

成果のない対策を打ち出しただけで

事足れり

と満足するのが通例となる


アベノミクスと呼ばれている経済政策は

はその典型的な事例の一つ


インフレ目標を設定して

円安状態を誘導したものの

輸入物価だけが高くなって

消費意欲を却って失わせる

という粗末な結果へと結びつけてしまった

それを数字に置き換えたものが

GDPの成長率

その値は経済のマイナス成長

を指し示すものだった


底の浅い認識は

最終的に国民に祟る

というのが世の倣い


環境問題を先に解決してしまえば

経済問題は自動的に解決する

トレードオン

の関係性を築くことによってのみ

温暖化と経済成長との間の対立項は

調和へと向かって収斂する


高度化した資本市場は

経営者に配当義務を優越させ

労働者への還元を

劣位へと置き換える

このため

富は投資家へと還流するトレンドを形成し

労働者からなる一般消費者全体

の手には落ちてこないものとなったのである

資本の論理が

市場経済の飽和を急がせ

流動性を北米大陸へと遍在させ

99対1

という分配性向を短期間で一般化した


資本集約型の産業だけでなく

過剰流動性を運用する立場の

国際金融資本全体が

資本市場を牛耳ることで

富の分配に

必要以上の差と壁とを

ドルショック以降

世界全域へと与えてきた


流動性が市場に潤沢である場合

高度成長期がそうだったように

投資が投資を呼ぶ展開

が産み落とされる

だが

市場経済の血液となった

過剰流動性は血圧を高め

効率的な運用を必須とする

国際金融資本の手によって

特定のバイアス

に制御される運命へと自動的に陥った


過剰流動性を発生させたのは

地下資源の取引

を円滑化するために

機軸通貨となっていたドルの需要が

俄かに高まったことに

その起源を有する基底条件の見えない変化


ドルの需要が上がったことで

アメリカは石油消費国の総てに

ドルを供給しなければならなくなり

産油国はそれがあれば何でも買える

便利で安定した通貨であるドル

でなければ石油消費国に

地下資源を一滴も輸出できないよう

仕向けた


ドルの通貨発行量からその上限を撤廃した

ドルショックは71年夏のこと

その時から金の裏付けがなくても

ドル紙幣を自由に印刷することが

アメリカにだけ許された

石油の価値に

金に代わる代替能力を発揮させることに

アメリカが成功したからだった


世界各国はドルの保有残高を意味する

外貨準備の総額で

ローカル通貨の発行権を担保させ

通貨インフレに陥ることなく

ドル経済圏へと

自発的に組み込まれていく経過

を一様に辿った


アメリカが世界中に過剰供給したドルが

世界の生産基地になるというフレコミで

中国大陸へと輻輳するようになっていき

ドル安効果を共産党政府が消す目的で

人民元を流入してきたドル以上に発行させ

僅か三年で

世界第二の債権国へとのし上がり

共産党員を対象に

俄か成金を量産して

世界各地で爆買いを横行させ

自国の産業振興を却って遅らせる

という盲目的な方法で

資本を失う行為を無批判に推し進め

経済発展を続けていた中国市場から

世界中の投資家に

チャイナリスクの大きさを

改めて想起させるきっかけを

自らの浅薄さを理解しないまま

軍事力を誇るための自尊行為で

投資の還流を

反対に急がせる結果を生んだ


過剰流動性による急速な資本の膨張は

ドル資本が還流するようになってから

中国の外貨準備高を急速に減らし

国際経済の不安定材料となっただけでなく

チャイナリスクの巨大さを

資本市場に改めて意識させることとなった


日本のバブル経済は

中国に先行しておきたものであり

85年秋のプラザ合意で

G5がドル売りの協調介入を行って

ドル安政策の嚆矢となった

世界中の市場から

過剰流動性が日本へと一気に押し寄せ

理由のない円高

と異口同音に関係者に言わしめた


ドルショックの二年後の73年には

第四次中東戦争が勃発し

それが第一次石油ショックへと結びつき

その五年後の98年には

イラン革命で王政が倒され

第二次石油ショックへと繋がった


この二度に亘る石油ショックが

地下資源の価値を一層押し上げ

ドルの需要も連動して高まったことから

FRBはドルの供給量を

石油の価値が高まったその分だけ

増やす必要に迫られた


その後イラク戦争へとアメリカがのめり込み

戦費調達を増税ではなく

石油相場を意図的に上昇させることで獲得し

ドルの需要水準を更に引き上げた

という一連の経過が

過剰流動性を極大化させ

国際金融資本を太らせたのだったが

北米大陸へと過剰流動性を向かわせようとして

不動産市場に資本を集中させる目的で

サブプライムローンという制度を導入したところ

召喚をスキップされていた期間が過ぎて

低利の返済猶予期間が終わった五年後になった途端

大量の焦げ付きを引き起こし

世界経済を危地へと陥れて

G20を新たにつくりだす破目になり

信用経済から与信能力を取り上げて

資本流動を停止させる事態へと陥った

G20を創設したことによって

世界規模の金融危機を免れはしたものの

国際金融資本を牽引していたその一郭

が脆くも崩れ去り

その名をとって

後にリーマンショック

とそう呼ばせることとなったのは

2008年十月のことだった


国際市場はドルのもつ避けがたい属性

となった過剰流動性

をやりとりすることで成り立っている

ドルの供給を怠れば

たちまちドル高となって

アメリカ経済を圧迫し

輸出産業の労働者を

失業させるものとなる


FRBが行った量的緩和は

QE1、2、3の三度あったが

それが過剰流動性の更なる供給源

となって機能した

この時欧州では

信用を失った国を起点とするEU危機

と呼ばれる信用不安が再度顕在化し

資本供給していた投資国群を

頓に青ざめさせた最大の理由となった


国際経済を一瞥しただけでも

ドルとアメリカの果たしてきた功罪

は既に明らか


環境の解決を図る方法は複数あるものの

ドルの役割を縮小させない限り

市場経済に明日への活力は生じない


新エネルギーの供給国は

アメリカの失敗

に謙虚に学ぶことができている

一群のひとびと

からなる限られた組織

をこれから作り出さなければならない
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