こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

嘘 か  真 か

2011-07-31 08:05:56 | Weblog
真実以外に価値はない

価値のない情報に基づいたあらゆる対策は

誤った結果を導く


真でなければ嘘に過ぎない

所期の成果が不在であるとき

誤謬の関与を疑わなければならない


理解を誤ったその代表的な事例が

止まらない温暖化

という地球規模の環境異変

文明の主役である人類が

エネルギーを大量費してきたその末に

自ら引き寄せたもの


最大の原因物質となっている二酸化炭素は

問題の深刻さを文明が理解した後になっても

一貫して増え続けている

因果関係が分かっていながら

循環を断ち切ることができない

理解と認識とは別のもの

人類は気候の変動が齎す影響を

これから

ますます

強く

受けなければならない


温室効果ガスの半分以上は

電力業界が生み出している

火力発電所の燃焼炉が

二酸化炭素を生み出しただけでなく

変圧器の中には

二酸化炭素より二万三千九百倍も高い

温室効果をもつガスである

六フッ化硫黄

が封入されている

トランスの数は数えきれないほど

多い


PCBという絶縁油が変圧器には使われていたのだったが

それが人体にとって

きわめて深刻な影響を与えるものであることが判明したことにより

使用することは固より

製造することさえ禁止となった

PCBを用いるトランスは総て回収され

絶縁油を分解する法が開発されるその時がくるまで

しっかりと保管しておくことが義務付けられている

しかしながら

所在不明となった事例が無数にある

ということが

後の報道で伝えられたのだったが

これは問題とはならなかった

その後PCBがどうなったのか

ということについては一切の情報がない


六フッ化硫黄という高い絶縁性能を有するガスは

トランス内部に密閉されているとしても

封止する素材が経年劣化することで

大気中へと漏れ出すことが考えられる

ガスの分子はとても小さい


交流送電という方法には

二種類の温室効果ガスを

大気中へと放出する

という避けがたい業のごとき

宿命がある

そこから逃れることはできない

交流送電を続けている以上

温室効果ガスの濃度は必然的に高まる


また

送電で接地電流を増やしているその行為が

この先どのような変化を地球にもたらすのか

ということについては

誰にも未だ

まったくわからない


天然ガスを燃やすタイプの発電方式は

降水量を増やして

洪水の被害を世界中へと拡大することになる

日本や韓国でも いま洪水がおきており

先週から

未曾有の被害のでていることが報じられていた

文明は天然ガスの成分である

炭化水素が引き起こす諸問題について

まったく気づいていないのだ


水素が大気中の酸素と結び付いたら

水が合成されることを知っていながら

それがゲリラ豪雨やドカ雪の原因になるとは

考えていない

水素を資源とする燃料電池は

高コストであることから

幸いにして普及は停滞している

頓挫するのは時間の問題

水素エネルギーが先行していたとしたら

洪水の被害はもっと深刻なものになっていたことだろう


二酸化炭素の発生量を減らすために

石油や石炭から

ガスに切り変えると

減らした二酸化炭素の代わりに

気体の水が増えるだけなのだ

石油に比べて相対的に環境負荷が少ない

と思われている天然ガスが

洪水による被害を世界各地に拡散させる原動力となっている

一旦水となった分子は

自然条件の下ではその状態を保ち続ける

決して減らないからこそ

地球をして水の惑星と呼ばせるようになったのだった

文明は温暖化対策としてガスの消費を急ぎ

洪水を頻発させるようになった

認識を誤った文明は

最終的に水没する運命の渦中にある


人類は温室効果ガスにしか現時点で留意しておらず

温暖化の結果として生じる海面水位の上昇が

ガスの燃焼によっても生み出されている

というその事実に

まだ

まったく気付かないまま

平穏に過ごしている

無知ほど恐ろしいものはない


炭素の酸素化合物が二酸化炭素であることを知りながら

水素の酸素化合物である水が生み出す影響の大きさを思わない

地下資源を燃やす行為は

さまざまな酸素化合物を二次生成させることを意味する


地下資源がなくても

エネルギーを創出することは

できる

だが

自然エネルギーではものの役に立たない

出力が不安定な電源は

有害な交流送電のバックアップがなければ

資本を回収することもできないものなのだ


有効解はもっと別のところにある

資源を必要としないエネルギーモデルは

システムの在り方を工夫することによって

得られる

誘導法則に基づいた電源を

送電せずに活用する道がまだ残されている


エネルギーの自足自給は

決して不可能なことではない

英知を持ち寄ってコトに当たれば

道はひらける

真実を見なければ

もっている英知を活用することができない

教育は

真理を探しだすための補助でなければならない

効率的な選抜技術の一般化に価値を置いたという当のそのことが

必要な認識能力を失わせ

生活環境を大きく損なう状態にまで

文明を劣化させてしまったということなのだ
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最 善 の 道

2011-07-24 08:20:49 | Weblog
核分裂反応で生み出させたその熱を

蒸気発電に利用する原発は

3・11の大津波で

冷却系を維持するための電源用の燃料タンクを失い

熱暴走を引き起こし

自ら有害な放射線源と化した

当初

予測されていなかった水素爆発が起きたことによって

メルトダウンへと至る反応が急速に進み

結果として放射線を飛散させる

というあってはならない人的災害を発生させた

メルトダウンが先で水素爆発はその結果

という可能性のほうが高いのだが

経過を伝える情報では

その反対になっている


自然災害が

科学技術を過信していた人類の浅知恵を

人災として証明することとなった

甚大な被害を与えるという不幸な顛末が

ただ残された


水素爆発を引き起こしたメカニズムを

合理的に説明した第三者機関は

まだ ない

水素爆発は物理反応であって

化学反応の結果ではない

その根拠となる理論が特定された事実はなく

当事者である電力会社からの一方的な説明を

報道機関はそのまま

補足説明抜きで

間接的に伝えていた


原発の有害性が実際に証明された以上

その同じ方法を今後も続けていてはなるまい

どのような差し迫った事情があるにせよ

筋 は スジ

譲歩する余地などある筈もない

交流送電には

幸いなことに

電力を増幅する仕組みが本来備わっている

発電所を建設するのは

たった一つだけでも

よかったのだ

電力の増幅を可能にする仕組みが一部で導入されている

それと同じ方法を上流で採用すれば

一つの電源で

複数の誘導電流を生み出すことはできていた


発電と送電とは

共に誘導法則で成り立っている

電流を誘導するための磁場変化を維持するには

高圧側のコイルに励磁するための電流を

安定した状態で流し続けてやればよい

誘導電流は

励磁コイルの数の分だけ

どこにでも発生させることができるもの


高圧側を流れる励磁電流を

繰り返し再利用するというだけのことなので

技術的な課題など

まったくない


この方法を国民が知れば

電力コストを大きく引き下げられることに気付く

そうなったのでは経営上の旨みが消えるだけでなく

国策である原発の推進に合理性を欠くことになる

電力の受給が逼迫していないのであれば

原発を建設するその最大の理由は

消える


県単位で誘導電源を設置し

それを励磁電流として活用することによっても

そこから誘導電流を増幅しながら

自在に取り出すことができる

変圧を実行する過程では

励磁電流を必ず接地させておかなければならない

最も低い電位が設定されていない場合

誘導電流を最大化した状態で取り出すことができない


励磁コイルを複数置けば

誘導できる電流はその数の分だけ

単純に増加する

誘導損失は 2%


電力供給事業は

地方自治体が担当するのがベター

単一の電源で電流を分岐させていく仕組みは

原発の建設を不要なものにしていたはずだ


配電系統は既に完璧な状態で整備されている

誘導電源を需要地近傍に設定するだけのことで

捨てていた励磁電流を再利用する道がたちまち開ける

誘導電流を需要地で

自在に増幅していくことが

できるようになっていた


末端の変電所に独立した誘導電源を置けば

長距離高圧送電を行っていなければならない理由は消える

電気エネルギーを量的に規定するものは

発電機の能力などではない

電源の出力を安定させておくためには

化石燃料の消費は当面必要なのだが

その量を大幅に減らす効果は得られる

電力を増幅する仕組みを知れば

資源を求めないエネルギーシステムの姿がみえてくる


交流送電には電力を増やして使う方法が隠されていた

その仕組みを配電系統で応用展開していくと

地域単位で独立した電源系を組む方法へと至る


地下資源の消費を減らして

消費電力を拡大するなどということは

十分に可能であった

原発などの建設は固より不要

兵器に転用することができる核資源をもつことが

国の安全保障に資する

という勝手な思い込みを為政者が抱いたことにより

国による原発推進政策を

電力業界に推し進めさせることとなったのだった


この方法は効率的であるように見えたとしても

決して合理的なものではない

これから登場することになる未来型のエネルギーは

一切の資源を不要とする

磁束磁場だけがあればよい

電気エネルギーはそこから制限なく

取り出して使える


経過措置として使うだけなら

電磁誘導型の電力増幅システムは有効であろう

だが それは最終モデルにはなり得ない

もっと合理的な方法があるからだ

資本を無駄にするエネルギーであることを

よくよく承知の上で

暫定的に導入する覚悟があれば

誘導電源型のエネルギーモデルでも

一定期間役に立つ


究極のエネルギーシステムは

既に用意されているものが別にある

誘導法則を洗練させていくと

その方法が浮上する

交流送電が誘導法則で成り立っていることを確認する

ということが

効果のない温暖化対策を続けてきた愚かさを

世界中に悟らせる

そのステップを省くことはできない

認識の誤りを生み出させているその根源に気付かないと

類似の誤謬をこれから先も繰り返す

最善の道が近い道

とは

限らない
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危 急 存 亡

2011-07-17 08:13:57 | Weblog
人類がいま

最も急いで解決しなければならないことは

言うまでもなく

温室効果ガスの削減であろう

文明がやってきたすべての温暖化防止対策は

そのどれもが

所期の結果を引き出していなかった


採用したその方法が誤っていたからだ

最大の要因は電気エネルギーの分野

その次が

内燃機関を動かすための移動体用の

運動エネルギー

これら二種類のエネルギーを取り出すために

熱エネルギーが共通に用いられていた


熱エネルギーは化石燃料を燃やすことで得られる

石油や天然ガスなどの地下資源が

大気中の酸素と反応することによって

熱と各種の酸素化合物を生み出している

熱エネルギーは工業炉などでもそのまま直接利用され

店舗や家庭での熱源としても

広く一般に使われている


電流を発生させるためには

発電機を回す運動エネルギー用の蒸気圧が必要であり

移動するためには

内燃機関のピストンを動かすためのガソリンが

燃料として必要なのだ


発電機には

回転運動を維持していることが常時求められており

移動体には

ピストンの直線運動を円運動へと変える仕組みが不可欠であった


磁場から電流を誘導するには

磁場を変化させているための運動エネルギーの

安定化が

絶対的に欠かせない

自動車を運転するには

エンジンで燃やすための燃料と空気の関与が

共通の条件となっている

熱エネルギーが運動エネルギーを与えるための基本であった

だが

ある方法を採用すると

最初に電気エネルギーを生み出すことが可能となり

その電源システムを上流に置くことにより

そこから

熱エネルギーと運動エネルギーを

任意かつ自在に

十分取り出すことができるようになる


地下資源に頼らなくても

電気エネルギーを

安定的

かつ

合理的



取り出す術が見えないところに埋もれていた


従来の認識では

エネルギー資源を燃やさない限り

熱エネルギーを得ることはできず

当然ながら

電気エネルギーも生み出せない

という理解が広く成り立っていた

この常識は

やがて呆気なく覆ることになる


電流を発生させるには

磁束密度が与える磁場を

なんらかの形で変化させてやればよい

高額な装備に頼らなくても

電気エネルギーを取り出す道は

しっかりと残されていた


円滑な磁場変化を常に維持しておくために

合理的な方法で

運動エネルギーを関与させてやると

投入エネルギーより多くの出力が

引き出せるようになる

エネルギーを複合させて効率化する方式であるために

保存則を破らない


効果が確認されていない既存の温暖化防止対策を踏襲しているうちは

問題の所在はボカされたままとなり

実効を引き出すことは永遠にできない

この現状すら文明はまったく理解していなかった


低廉なエネルギー創出法に気がつけば

エネルギーコストを引き下げることができるようになり

その結果

経済問題の多くが

雲散霧消することになる


地下資源を買うためにドルを手当てする必要がなくなれば

ローカル通貨をドル資本に渡す義務は消え

ドルの流通量は時代とともに低下する

ドルに備わる過剰流動性も消え

欲しくもないローカル通貨を抱え込んだドル資本は

ローカル資産をその国の市場で運用する必然性を失い

そこから利益を導出して

投資家へとより多く還元する義務からも解放される

FX市場はその役割を確実に縮小する


地下資源を必要とする国は

ドルを調達して

輸入代金を決済しなければならない

ドルと引き換えに譲渡したローカル通貨は

投資先がその国にない場合

当該国の資産を買収して換金を急ぐような経過をとる

結果として

貧しい国から先に貧困化を募らせていったのだった

これが

70年代後半頃から

南北問題を生み出させるようになったメカニズム

の正体


日本の場合

投資するための市場は当初不動産分野であったが

それがバブル経済へと発展し

歯止めが効かなくなったことから

不動産融資に関する総量規制を導入させた

それは

バブル経済を破裂させ

失われた20年へと至る稚拙な顛末を生み出した


土地への投資が収益に結び付かなくなったドル資本は

その後企業買収へと転じて

ドルと交換に得た円を

国内市場で運用するための第二段階へと変容させた

その代表的な存在となったのが

ホリエモン


次善の策であったものが

検察により潰えてしまったことから

国際金融資本(所謂ドル資本)は

抱え込んだ円資本の通貨価値を高めて

ドル安効果を同時に推進する第三の段階へと遷移した


国内市場に活性があるうちは

ドルはその国の通貨を得て

投資行為を拡大するための手段として使われる

理由のない円高と減衰しない更新の連鎖は

このようにして過剰流動性を始末する一助として

ドル資本によって生み落とされたものなのだ

円が高くなればなるほど

政府日銀は市場介入せざるを得なくなり

円を安売りして獲得したドルで

米国の長期債を買わざるを得なくなっていく


ドル安政策はドルの通貨価値を引き下げて

アメリカの防衛産業に陳腐化した兵器を輸出させ易くする

原油相場を高騰させれば

ドルの需要は増加し

その供給を抑制すれば

ドルの通貨価値は任意の水準にまで簡単に高まる


そんなことをドルショック以降

試行錯誤しながらやり続けてきた米政権は

イラク戦争で使う戦費を調達するために

原油相場を五年の長期にわたって

高値へと誘導し続けただけでなく

大量に供給したドルを回収し

国内市場の育成へと繋げる義務を募らせた

その市場のことを

サブプライムローンと呼んでいた

そこで発生したデフォルトの規模があまりにも巨大だったために

世界はG20を急遽創設して

ドル経済圏が受けるダメージを軽減させた


米議会は今年

イラク戦争が始まった年の8月に撤廃した公債発行の上限を

再び設定する法案を可決した

これによりアメリカが債務不履行に陥る可能性が認識され

債券の格付け機関は

米国債にたいしてマイナスの評価を与える準備作業へと入った

日本の国会では

アメリカのドル安政策を無批判に受け入れていたために

歴代の自民党政権が

禁止されていた公債発行を可能にするために

毎年公債特例法案を成立させ

債務残高を徒に膨らませる一方という経過を生み出していた

その総額が1000兆円に迫っていることは

夙に報道が繰り返し伝えている通り


資源を消費しない未来型のエネルギー創出法の登場は

地球環境を復元するだけでなく

国際経済が自ら引き寄せた債務超過の一般化と

貧困の蔓延を防遏する効果を発揮するものとなる


ドルが生み出した各種の不均衡状態をなくしながら

エネルギーコストの低下による繁栄を導けば

恒久平和の実現は 大いに近づく
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一 挙 両 得

2011-07-10 08:59:04 | Weblog
最近公表されるようになった電力の使用率とは

供給電力に対する消費電力の 割合 を意味する

電力会社が発電した電力のうち

電気エネルギーとして

有効利用された分の

比率 ということになる値


毎日発表されるそれは

概ね80%台で推移している

このことは

使われずに余らせた電力が

20%弱ある

という意味でもあった

最大需要に対しての値であるため

そこへ至る間の落差は

当然

もっと広がっている


国民が努力した節電で余らせた電流は

貯めておくことができないため

直ちにその総てを捨てなければならない

電流が回路から溢れ出すと

漏電になるからだ

電流には異なった属性があり

プラスとマイナスの電流が触れ合うと

最終的に発火する

この危険性があるために

電流を余らせたところで

すべてを系外へと捨てなければならなかった


安全性を確保するためのその場所が

大地 グラウンド

この最も低い電位へと

電流はただ一途に落ちてゆく

それが法則であるからだ

接地は電流を導くためだけのものではなく

安全性を担保するための措置でもあった


電流は止まっていることができない

静止した電流は最早

電流と呼べるものではなくなっている

節電で国民が余らせた電気は

要するに

悉く

地の底へと落ちてゆく

さだめ


電位差がなければ

電流は成り立たない

より低い電位を目指して

電流はひたすら下ってゆく


一方的に移動する電流が逆流する

ことは

通常

おき得ない

逆流はとても危険な状態にあることを

意味する

電流を逆向きに流さない仕組みが

送電系統の随所に必ず設けられている


自然エネルギーで発生させた電気を

電力会社に買い取らせていても

それは安全を確保する目的から

直ちに捨てられてしまっていたのだった

まさに資源を無駄にする行為に外ならず

交流送電の限界がここにあることを

訴えていた


電力会社が外部から流入してくる電力の買い取りに

これまで

一貫して後ろ向きであったのは

捨てる電流にコストを負担しなければならない

という事情があったことによる

自然エネルギーからの電流を

系統へと逆流させることができていたのなら

発電所の燃焼炉で消費される化石燃料は

買い取ったその電気の分だけ

正確に減っていなければならなかった


地下資源の消費を抑制することが

本当にできていたのであれば

化石燃料の輸入量は

その分だけ着実に減っていなければならなかった

輸入に要する費用も低下していた筈なのだ

当該固定費は

国が温暖化対策に投じた費用の割合に見合う分だけ

圧縮されていなければならなかった

だが

この部分の確認を行った組織は

一つとして なかった


電力会社は近い将来

太陽光付加金を受益者全員から取り立てる方針を示し

請求書にその項目を既に印刷しているほどである

実際に徴収が実施されるようになったとき

地下資源の輸入を減らして浮かせた経費だけでなく

国民から広く集めた付加金までもが

電力会社の手に入る


傲岸不遜な一挙両得

が許される筈もなかろう

国民から反発が湧き上がるようになると

電力会社は 弱り目に祟り目

という展開へと陥る

代替手段がもしなかったとしたら

文明は大いに困却することだろう


地下資源を消費する経済の仕組みは

まったく 変わっていない

自然エネルギーや節電努力などで

化石燃料の消費割合を減らす効果は

まったく 得られないままである

その事実に世界が目をそむけてきたために

二酸化炭素濃度は上がり続けていたのだった


節電は

捨てる電流をただ増やすこと

自然エネルギーもまた同じ

逆流させることができない送電系統の末端で発生させた電流は

そのまま地の底へと落ちる以外に道はない


すべての温暖化防止対策は

資本を無駄にする行為

この事実を電力会社が意図的に黙っていた

監督官庁がそれを黙認していたために

国は効果のない温暖化対策を推し進める破目に陥り

赤字国債の発行を

毎年

法律を作り直して実施しなければならなくなったのだった

実に愚かしいかぎりの話であろう


利益共同体は共謀関係を結び易い

国と国民は

客観的な立場で

不正を見抜く目を持たなければならない

それが可能になったとき

合理的な電力供給システムが披露される

そのときから

気候の変動は緩やかに収まり

地下資源を決済する通貨が必然的に帯びる過剰流動性も

やがて 消え去る

このことは貧困化プロセスにブレーキがかかるということであり

基軸通貨の供給益で潤っていた国は

防衛産業を維持することさえ困難な状態になる


地下資源を消費しないエネルギーを供給する国は

国際経済と防衛問題に

決定的な影響を及ぼす


エネルギーを制する者は

世界を征する力を有する


真相を知られて困る利益共同体とは

電力業界ばかりで成り立っている訳ではない

国際経済システム全体が

大きな影響を受けるだろう

既存の枠組みに乗って

利益を得ている勢力が

実効のない温暖化対策を続けさせることで

己の延命を謀っているこの現状が

止まらない温暖化を生み出した


不具合の多くが

これら

構造的な欠陥から生まれている

現実を正しく知ることができれば

有効解を簡単に導ける

健全な認識は

地球にある多くの不具合とそのシステムを

健康な状態へと換える力となるだろう
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遅 疑 逡 巡

2011-07-03 08:28:45 | Weblog
今年 早春のこと

平成23年 3月11日の午後

大地震が東北地方で突発し

津波の襲来に備えていた

被災地にある小学校のひとつでは

高台に避難する決断をためらい

こども達おおぜいの

貴重な命を

一瞬で

失うという悲劇を生みだした



待機するための無駄な時間を設けた

というその判断の遅れが

救える命をあまたう失わせる

という悔やみきれない結末を

もたらした

といえる


現場にいた指導者たちは

当時なぜか判断をためらい

避難する時期を見誤った



指示を待つことしかしなかった指導者の群れは

機敏な決断を先送りするばかりで

適切な判断を避けていた

この逡巡のための無駄な時間が

安全に避難する

という最終決断を遅らせた


考える力を失った教育者が集う現場では

瞬時の決断を回避して

責任をとらないで済む道を

模索していた

ということなのだ

これが

戦後教育が到達したひとつの結果であった


こども達を校庭で待機させていた指導者たちは
 
己の判断ではなく

行政の避難命令を耳にするまで

自発的な行動をとらなかった


思考力を涵養するためには

体験から学ぶ以外に方法は

ない

時間をかけた訓練の

積み重ねというものが

最終的にものをいう

知識の習得を第一義としてきた

これまでの教育制度に乗ってきた優れた指導者たちは

考えるための訓練を勉学の習得にあて

適切な判断をすることが

まったくできなくなっていた


判断を遅らせれば

決断が遠ざかる

思考力の欠如は
 
逡巡を繰り返すことにより

時間をただ空費して

適切な意志決定を先送りにしたのだった


全人教育が与えていた常識的な判断能力が
 
知育偏重型の教育制度では

活かされない

現在の教育は知識の量にだけ価値をおく

選抜プロセスを容易にするために

大事なのは

知識の活かし方

使い方の授受であったのだが

競争原理は

それをまったくの無駄

と規定した


批判精神をもつことなく

権威的な存在にただ従う

という特性を評価する戦後の効率的な教育制度によって

その後指導する立場となった者たちは

判断するための能力を十分身につけないまま

国政の場で粗末な議論を繰り広げるようになり

いつまでも飽きようとしなかった


津波の犠牲となったこの小学校のこども達は

戦後教育の犠牲者でもあった

 
備わっているべき判断能力をもたない指導者は

至る所に繁茂するようになっている

国会の内外でも

災害復興を急がなければならない時に

問題の解決を時間的に遠ざけることにしかならない

首相の辞任要求を展開させることに

全員が熱中するという奇妙な姿が映像に写されている


教育を誤ると

不毛な結果を必ず得る

健全な発達を促すことが

教育の前提であったのだが

その基礎を整えていない者に

教育を託すことで制度としての効率化を図り

国民がもっているべきその健全性を

圧殺した


知識の単なる量的拡大を目指す教育からは

考える力をもつ人材は育たない

思考力がなければ

判断することはできない

つまり

決断を迫られたとき

逡巡の堂々巡りのその果てに

尚躊躇する道を選ぶのだ


権威とされる位置からの具体的な指示がなければ

率先して行動をおこすことが

できない

このような指導者にどんな価値があるというのだろうか

その有害性の故に

子供たちの命はとりあげられた


犠牲となった無辜の魂に

ただご冥福を祈ることしかできない  <合掌>


既存の教育システムは

戦後導入された

外来種

維新を成し遂げた往時の教育にあったものは

敗戦によって悉く失われ

合理的とされる教育スタイルが

すっかり定着するようになって

66年目の夏

が今年もやってきた


当時塾という名で呼ばれていた場所は

すっかり様変わりしてしまい

問題のある高等教育を受けるための

関門を突破するための手段と化した

往時の名だけが今に残されている


知識の量を絶対視する社会は

経済活動を低迷させておきながら

その理由を探ろうもしない

反省を超越した政治家ばかり



量産しつづけている


赤字国債の発行を正当化する特例法案を「毎年」可決させ

国の債務残高を1000兆円に達する程までに

積み上げた

その異常さを

普通に判断することさえできない

アメリカでは公債発行の上限を再設定し

大統領の専断を議会が阻止する決定を下している


彼我の違いにある認識能力の差が

貧困を募らせる一方の現状を

この国へと強いた


教育の失敗は

最後まで

国民に

祟る


教育を改めれば

傑出した人材を

数多く輩出する時代がやってくる

批判精神を失わせることを善しとするシステムは

改善を決して導かない

失敗の経過に学ぶことこそが

費用と時間を節約し

富の蓄積を早める


止まらない温暖化を訝しみながらも

効果のない対策をそのまま踏襲する行為の無意味さに

誰ひとり

きづかない

無駄を温存するシステムは

その存続を許されなくする時の到来を

単に早めるだけなのだ

淘汰は 

ある日

唐突にやってくる


判断を手にした者は

直ちに行動へと移る

逡巡を続ける者は

最悪の結果を実現させてから

己の愚かさに気づく


決断を促がさない判断は

ひとごとのような論評を弄び

知識階級の亜流を再生産しながら

生命と富を失わせるものとなる


指導者たちは

平均化を目指す教育を

善と信じて授けられ

指示がでるのを待ってから

漸く行動に移す


旧政権から続く歴代首相の一連の交代劇は

劣化した指導者たちを

単に陳列する

という経過を時とともに募らせた

現状は雄弁である
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