◆写真撮影:2014年1月26日、高槻・ポンポン山
2014年2月3日(月)
『山岳共済会』
<山岳遭難・捜索保険>
僕が所属する「山の会」では、山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」に加入する約束になっていて僕も含めて全員がその保険に加入している。
昨秋の御在所岳における滑落事故で生じた費用の内の多くを占める金額を、暫く以前に、三重県山岳連盟遭難対策委員会にお支払いした。対策委員会の方によると、僕の救援の為に活動してくださった藤内小屋の方は当初、「拠出した費用は貰えない」と仰っておられたそうで、「救援活動は善意の無報酬活動である」という思いが心根にあるようであった。また、委員会の方も「今年になって、遭難者に対して救援請求書を発行したことが無い」とも仰っておられたそうで、滑落事故より二ヶ月以上も経過したころに、僕が直接電話を差し上げたことと、僕が山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」に加入しているということを理解したうえで、12月下旬になって漸く明細書が届いたのだ。
また、委員会や山小屋関係の方々以外に、滑落現場から至近距離でクライミングをしておられたN山岳会三名の方にも事故直後より至極お世話になった。お礼として個人的に支出したものは除外されるようなのだが、委員会等にお支払いした全額を引受保険会社である三井住友海上火災保険㈱が引き受けてくれる。
自身が山岳事故を起こし、山岳共済会の保険を使わせて戴くことになるとは考えだにしなかったのだが、結果として、山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」に加入していたことにより、昨秋の事故の救援活動は、夜半という時刻にもかかわらず、僕の救援活動に精魂を尽くし携わってくださった人の中で、警察や消防署、病院の方々を除くすべての方々に対して、僕自身が拠出することなく、その費用をお支払いすることができるのは至極嬉しいことであります。