山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ゴゼンタチバナ(赤い実)

2019年02月28日 | 植物
2018年02月17日(日)
『ゴゼンタチバナ』
<赤い実>
葉が6枚輪生し、その茎先に白い花が咲く[ゴゼンタチバナ]は、
高山植物の中でも僕が名前を覚えたもっとも早い植物なのかも知れない。
この写真の[ゴゼンタチバナ]は、
2009年09月06日、折立より太郎兵衛平へと向かう樹林中の道で出合ったもので、
花期が終わり果期へと変化し赤い果実をつけていた。
ところでこの度書籍を読むなかで、僕が花弁だと思っていた白い花は、花ではなく苞であることを知る。
また「樹林下にゴゼンタチバナの赤い果実が時折現れる。次に現れたのは一頭のアサキマダラだ。
僕の後ろからやって来た老人に度々停まろうとするが直ぐに離れる。そうこうする内に彼の帽子上に停まり写真機に収める」と、
僕は山日記に書き残している。
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六甲全山縦走路・鵯越駅~菊水山~鍋蓋山~市ヶ原~摩耶山~青谷道~王子公園駅(台風21号の激しさを痛感)

2019年02月23日 | 山野歩
掬星台より神戸の街を望む

2019年02月10日(日)
『六甲全山縦走路・Ⅱ』
<鵯越駅~菊水山~鍋蓋山~市ヶ原~摩耶山~青谷道~王子公園駅>
[コースタイム]
◆[鵯越駅] 8:34 → 10:07 [菊水山(小休止] 10:18 → 10:54 [天王吊橋] → 11:35 [鍋蓋山(小休止] 11:50 → [大龍寺] → 12:52 [市ヶ原・桜茶屋前(大休止] 13:27 → (天狗道) → 16:00 [摩耶山・掬星台(小休止] 16:10→ [摩耶山史跡公園] → (青谷道) → 17:58[王子公園駅]
<台風21号の激しさを痛感>
市ヶ原に着くや否や腓返りに陥る。
それまでその兆候はまったく感じなかったのだが、桜茶屋へのホンの僅かな石段が上れない。
脚が踏ん張れないので、トレッキングポールに身体を預けて懸命に上る。
やっとこのことで桜茶屋前のベンチに坐り、
痛みに耐えつつ、ザックより必死の思いで芍薬甘草湯を取り出し一袋服用し、
脚を伸ばし投げ出すと痛みが和らぎ始める。
計画通り摩耶山へ行くには上り道が続くようだし、今の僕の脚で辿り着けるのだろうか。
この脚の状態からすれば下山するのがよい選択肢なのかも知れないと考えた。
さて下山となれば、この道を南へ進めば神戸の街の何れに、どの位の時間を要して下りられるのだろうかと、
昭文社の地図を取り出しつくづく見ることとなった。
摩耶山へは80分、新神戸駅へは布引滝経由で40分掛かる。
単純に要する時間から考えると、神戸駅へ向かうのがもっともよい選択なのだろうと思ったが、
次回も六甲全山縦走路を歩くつもりゆえ、今回はやっぱり摩耶山までは行っておきたいという思考が勝った。
摩耶山までの稲妻坂で、もう一袋芍薬甘草湯を服用せざるを得なかった。
極めてゆっくりと歩く。脚を踏ん張ることがないようにトレッキングポールに身体を預けて歩く。
もし腓返りが生じて歩くのが辛くなれば休みつつ歩き、下山は摩耶ロープウエイと摩耶ケーブルを使えばよいと考えた。
僕を追い抜いて行った人、僕の前からやって来た人を数えると200人は下らなかったのではないだろうか。
前回と違って好天ゆえ縦走路を歩く人は至極多かった。
ただ、親しく言葉を交わす機会がなかったのが残念で心残りだ。
山を愛する人との会話は、
知らぬ人であっても、思い掛けない情報や新しい知識を得られることが多いゆえいつも楽しみなのだが、
今日の山歩きは「こんにちは」「おはようございます」という挨拶のみの淋しいものとなってしまった。
掬星台でベンチに坐りのんびりと休むなかで、計画通り歩いて下山したいという思いが強くなり始める。
まだ16時ゆえ、日没までには街中に辿り着けるに違いないと考えた。
摩耶山史跡公園を過ぎて現れた[上野道]と[青谷道]の分岐地点では、上野道を下りる計画であったが、
青谷川に沿って歩いた方が街中に入っても道に迷うことなく王子公園駅に辿り着けるように思え青谷道を下る。
ところで、摩耶山史跡公園にやって来たときに、昨年9月の台風21号の激しさを痛感することになる。
それは、旧天上寺の親子杉が見事に倒れていたからだ。
その倒木には、「樹齢100年以上のマザーツリーと呼ばれる巨木の一つ、幹周りは445㎝、高さが25mの杉、
3本に別れた幹が親子のように見えるため親子杉と呼ばれていた。平成30年9月の台風21号の強風で倒れた」との書面が掲げられていた。

(写真上)親子杉)

(写真上)菊水山
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美空ひばり&鶴田浩二(デュエット曲「頬寄せて」)

2019年02月20日 | 音楽
2019年02月09日(土)
『美空ひばり&鶴田浩二』
<デュエット曲「頬寄せて」>
先日より愉しんでいる「美空ひばり大全集」の二枚目のCD、
それに入っている「頬寄せて」は美空ひばりと鶴田浩二のデュエット曲だ。

「頬寄せて」はこの大全集を購入して初めて聴くこととなった曲で、それまで僕は知らなかった曲だ。
鶴田浩二は僕の好きな俳優というか歌い手でもあり、
哀愁を帯びた歌声で奏でる「頬寄せて」は、殊の外僕の琴線に伝わってくる。
また、優しさ溢れる表情で耳に手を当てて歌う鶴田浩二の姿も忘れられない。
鶴田浩二と言えば思い出すのは数十年前の夏、
山の会で比良山系の沢登りに行くときに、
京阪電鉄三条駅前から出る朝一番のバスに乗るために、前日に三条駅に皆が集合し、
加茂川の川辺で野宿するのが常だったのだが、
あるときの夜、川辺で眠る前に立ち寄った河原町界隈にあった歌声喫茶(だったと思うのだが)で、
「ロイド眼鏡に燕尾服、泣いたら燕が笑う…」と、
鶴田浩二が歌った「街のサンドイッチマン」を歌い、大喝采を頂戴したのを覚えている。
また先日、NHKラジオに出ておられた俳優の目黒さんが仰るには、
鶴田浩二は歌い手としても名を馳せた高田浩吉さんのお弟子さんだったそうで、
高田浩吉から「田」と「浩」の二文字をもらい、芸名をつけたのだという。
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ミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)

2019年02月16日 | 植物
2019年02月02日(土)
『ミヤマママコナ』
<ゴマノハグサ科>
この写真の[ミヤマママコナ]に出合ったのは、
2003年08月13日、折立より入山して森林が続く道中で出合ったようだ。
そのときの様子を僕は当時の山日記に次のように記している。
「森中の単調な急坂の道が続く。そんな中、我が眼を愉しませてくれたのは路傍に僅かに見られた白色花の山紫陽花、
紅色の深山飯子菜、赤く熟した赤物の果実そして黄花の黄金菊(深山秋の麒麟草)くらいであったろう」と。

ママコナというと、
2017年の9月下旬に、比良山系縦走路(金糞峠~釈迦岳~北小松)を歩いた時に、
ヤケ山の手前くらいから暫くの間、道沿いに群生し数多咲いていた、
同じゴマノハグサ科に分類されるママコナを思い出す。
真ん中に2個の白斑点がある紫色唇形の可愛い花だ。
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ミヤマシシウド(槍沢の勾配角度が大きくなった処で出合う)

2019年02月11日 | 植物
2019年01月30日(水)
『ミヤマシシウド』
<槍沢の勾配角度が大きくなった処で出合う>
この写真は2008年09月18日、娘と二人の山行時に撮影したものだ。
槍沢の上りの勾配角度がかなり大きくなった処でこのミヤマシシウドに出合う。
槍沢沿いの道を此処まで登って来たところに咲いているセリ科の花は、
立ち姿からして[ミヤマシシウド]しかないだろうと思う。

[ミヤマシシウド]に出合ったころより降り始めた雨は、僕の身体に辛い山歩きを強いた。
当時の山日記に僕は次のように記している。
「殺生ヒュッテの敷居を跨ぐときの安堵感は格別であった。
疲労困憊の状況から解放され暫くの間温かい処で休める。
温かい飲み物が頂戴できる。との思いが僕の脳裡を占領していた。
僕はホットミルクを注文し、
冷え切った強張った右手で懸命にザックの紐を解き行動食を取り出し頬張る。
しかし体力が回復することはなかった。寒気からも逃れられない。ヒュッテを後にする」と。
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オニドコロ(伊吹山の北尾根樹林帯で)

2019年02月07日 | 植物
2019年01月23日(水)
『オニドコロ』
<伊吹山の北尾根樹林帯で>
写真の[オニドコロ]に出合ったのは2003年07月27日、伊吹山の北尾根だ。
朝9時30分に国見峠をスタートして、まだ間がないころに樹林帯で出合ったようだ。
当時の山日記に僕は次のように記している。
「路傍には青々と目に染み入る夏草が繁茂する。
鳥達の囀り以外に、大気の流れや木々のさやぎさえ聞こえない青葉で満ち溢れた清閑な森中を…」と。
また、「山野には普通にみられる多年生のつる草」
「葉は互生し、円心形または3角状心形で薄く無毛、先はとがり…」などと、書籍に記されている。
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六甲全山縦走路・JR塩屋駅~旗振山~鉄拐山~栂尾山~馬の背~妙法寺~高取山~鵯越駅

2019年02月02日 | 山野歩
高取山より神戸の街を望む

2019年01月20日(日)
『六甲全山縦走路』
<JR塩屋駅~旗振山~鉄拐山~栂尾山~馬の背~妙法寺~高取山~鵯越駅>
[コースタイム]
◆[JR塩屋駅]8:51→[毘沙門堂]→10:08[旗振山]→10:25[鉄拐山]→[おらか茶屋]→(下り階段)→(高倉台団地)→(上り400階段)→11:41[栂尾山(大休止]12:00→12:59[馬の背]→13:28[横尾・分岐]→13:50[妙法寺(大休止]14:05→15:01[荒熊神社(大休止]15:20→15:29[高取山]→[安井茶屋]→16:23[鷹取橋東詰]→17:00[鵯越駅]
<塩屋スタートが本来のルート?>
雪があるであろう比良山系や京都北山は避けて、
また生駒山は、先日高安山まで歩くことが出来たので一区切りにしようと考えた。
そこで日帰りが可能な山域と考えたときに、六甲山系しかないだろうとの結論に至った。
降雪があるとアイゼンが必要になるのだが、
アイゼンを履いたり脱いだりするのに、しゃがんだり腰を下ろしたり曲げたりしなければならない。
その姿勢が僕には至極辛いので、積雪のある山域を避けたいと思っている。
そう言えばこの27日は、山の会として比良山行が計画されているのだが、おそらく僕は出席しないだろう。
六甲へ行こうと決め、早速書店に行き、昭文社の「山と高原地図」から「六甲・摩耶」を購入して来た。
2013年の滑落事故より暫くして、もう使うことはないだろうと思い、山の地図や資料の殆どを廃棄してしまっているからだ。
六甲山というと、山の会の例会としてロックガーデン界隈や裏六甲の道場周辺における活動が殆どであったのだが、
独りでトゥエンティクロスを歩いて森林植物園を散策したこともある。
家族で六甲山牧場へ行き穂高湖で遊んだのも忘れられないし、他にも幾つかの六甲山歩きを覚えている。
昭文社の「六甲・摩耶」にある小冊子を開いて直ぐに目に留まったのは、全山縦走の頁であった。
六甲全山縦走路は何十年も前に一度歩いたことがある。
神戸市主催だったと思うのだが、前夜に神戸の何処かの旅館にやって来て宿泊し、
朝にお握りを頂戴してスタート地点までバスで送ってもらい、朝5時に歩き始め、日没後7時過ぎに宝塚に到着したという記憶がある。
今回の山行で心配したのは、
縦走路の中で街中を通過するところが何ヶ所かあるのだが、街中は縦走路が判然としないのではないかということであった。
しかし結果としてその心配は無用となった。
それは「六甲全山縦走」や「六甲全縦」という道標が道の要所要所に設置してあり、それを見落とさず歩くと迷うことなく完歩することが出来たからだ。
“おらか茶屋”下で出会った方の話によると、縦走路は土日曜には大勢の人で賑わうそうだ。
今日は朝より小雨降る天候であったゆえ人は少ないと仰った。
また、道標を見ていると、縦走路には塩屋からではなく須磨公園から入るのが今は一般的ではないかと思ったのだが、
鷹取橋東詰で出会った方は、塩屋スタートが本来のルートだと仰った。

(写真上)横尾山頂

(写真上)須磨アルプス
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