山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

クモマニガナ(小花の数と葉形)

2019年01月28日 | 植物
2019年01月18日(金)
『クモマニガナ』
<小花の数と葉形>
写真の[クモマニガナ]には、2009年09月07日、北薬師岳から間山へと歩み、もう少しで間山到着というところで出合ったようだ。
書籍の解説文が些少ゆえ、[ミヤマニガナ]であるのか[クモマニガナ]なのか迷ったのだが、
小花の数と葉形から[クモマニガナ]に違いないだろうとの結論に至った。
太郎平小屋を朝6時25分に発ち、10時20分に薬師岳到着。あのときはかなりしんどかったようだ。
当時の山日記に「薬師岳を目指す上り道は、足下のみを見て懸命に一歩一歩足を踏み出すのみであった」と僕は記している。
しかしその行程と比して、北薬師岳より間山へ向かう道は愉楽の道であったようだ。

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生駒山系縦走路・私市駅~生駒山頂~暗峠~高安山(今日こそは必ずや高安山の土を踏もう)

2019年01月24日 | 山野歩
生駒山頂

2019年01月13日(日)
『生駒山系縦走路』
<私市駅~生駒山頂~暗峠~高安山>
[コースタイム]
[京阪・私市駅]6:53→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→7:34[ピトンの小屋]→(さえずりの路)→(つつじの小路)→8:00[展望デッキ]8:06→[やまびこ広場]→(まつかぜの路) →8:48[飯盛霊園・境界鞍部]→[飯盛霊園内]9:10→9:27[ビオトープ田原の里山・車止め]→9:48[堂尾池]→10:14[むろいけ園地入口]→(湿生花園)→10:31(新池展望広場・大休止)10:46→11:11[阪奈道路]→(産業廃棄物処理場&農地)→[農地終了地点]→(カントリークラブ横)→11:46[龍王神・祠(小休止)]11:53→12:17[くさか園地生駒縦走歩道分岐地点]→[くさか園地バイオトイレ]→[辻子谷ハイキングコース北出合]→13:22[生駒山頂(遊園地内)]→13:58[暗峠]→[大原山]→[鳴川峠]→15:07[鐘の鳴る展望台(小休止)]15:17→[十三峠]→[平群分岐]→[立石越ハイキング道分岐]→16:47[高安山]→(おおみちハイキング道)→17:45[信貴山口駅]
<今日こそは必ずや高安山の土を踏もう>
「今日こそは必ずや高安山の土を踏もう」と思ってやって来た生駒山系縦走路。
前回よりもスタート時刻を1時間余り早くした私市駅。
それより間も無く通る“星の里いわふね”の磐船街道に設置してある道路情報表示板に2℃とあった。
かなり寒い筈だが、只管歩いていると寒気は感じない。
“さえずりの路”と“つつじの小路”を懸命に上り、“展望デッキ”でヤッケともう一枚上着を脱ぎ、
冬山用下着を含めて2枚のみでゴール地点の“信貴山口駅”まで歩き続けた。
朝方は全天雲に覆われていたが、漸次青空が拡がり晴れやかな天気となった。
“むろいけ園地”の“湿生花園”よりホンの僅かの距離だが細い上り道になる。
この道を上るときに僕の後から来られた男性から声が掛かり、
“新池展望広場”への分岐地点で別れるまでに少しの間言葉を交わした。そのときにお袋の顔が我が脳裏に蘇ったのだ。
それはその方が、大阪大空襲の話をされたからなのだが、後で考えると何ゆえ大阪大空襲の話になったのかは覚えていない。
大阪大空襲について、大正15年生まれの僕のお袋がいつの日にか話してくれたことがあるのだが、
今僕が覚えているのは
「大阪市内の某病院で事務員として働くときに、大阪大空襲に遭い、そのとき焼け残ったのは病院だけで、周辺は亡くなった方でいっぱいやった」のみだ。
併しだ、「更新に行かなあかんのや」と言いつつ運転免許証(昭和14年6月)を見せてくださった、僕よりも10歳も年配の男性は、
当時6歳の時の大空襲の様子を鮮明に覚えておられる様子であった。
79歳のその男性に「何でそんなに元気なんですか?」と僕が問うと、
「仕事やと思う」「昨年、重たい物を持っているときに転けて大腿部分を骨折してしまい45日間入院してた」
「リハリビを兼ねてこうして歩きにやって来るんや」
「細かい仕事は出来んようになったんで、息子に任せて私は配達を担当してる」等と答えた。
大東市で工場を経営しておられるとのことであった。
必ずや高安山に辿り着きたいと思い、あまり休むことなく只管歩いて“辻子谷ハイキングコース北出合”にやって来たときに出会った中高年の男性に話し掛けられる。
「僕はこれから高安山へ行く予定です」と話すと、「私も高安山に一緒に行きたい」と仰る。
「僕は歩くのが遅いですがよろしいですか?」と問うと、「ええですよ」との返事があり、彼の希望で高安山まで御一緒する。
昭和20年生まれで奈良に住いを構える堺というその方は、僕よりも遥かに健脚であった。
「以前はトレッキングポールを使っていたが、その後身体を鍛えて今は使う必要がなくなった」と話された。
僕と違って堺さんは、山の話、俗界の話と話が途切れることがない程に話題が多く雄弁な方で、信貴山口駅から電車に乗り、布施駅で握手をして別れるまで終始喋り続けた。
前方に“鐘の鳴る展望台”が見えたとき、「あそこで5分程一休みします」と言うと、「7分位時間がほしいのですが」と仰った。
“鐘の鳴る展望台”のベンチに坐ると堺さんは、ザックよりカップ麺とテルモスを取り出しお湯を注いだ。お昼をまだ食べていないという様子であった。
僕は“新池展望広場”で菓子パンを1個食していたが、残っていたもう1個を食した。
嘗て一度高安山まで歩いたことがあると言い、所々で「此処覚えている」と何度か仰った堺さんが感激したのは、
日没が近づいた“おおみちハイキング道”を下るときであった。
それは、西方に沈まんとする入日の後光が造り出した情景で、夕陽も至極美しかったが、右手の樹林帯が紅く染まった景観は殊の外美しかった。
それは天より我々のみに授けられたもののように思えた。
後になってその景観をカメラに収めなかったことを後悔したのだが、連れがあるとつい写真を撮るのを忘れてしまうのが常だ。
そういえば、高安山山頂の写真も無かった。今日の僕の脚はこむら返りが生じることはなく、その兆候さえなかった。不思議だった。

(写真上・阪奈道路)
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カンチコウゾリナ(燕山荘への道で一番目にカメラに収めた花)

2019年01月19日 | 植物
2019年01月08日(火)
『カンチコウゾリナ』
<燕山荘への道で一番目にカメラに収めた花>
この山行で一番目にカメラに収めた花はこの[カンチコウゾリナ]だ。
2005年08月14日、登山口を6時25分にスタートし、燕山荘に11時05分に到着しているのだが、さてどの辺りだったのだろうか。
「淡青紫色の小紫陽花、黄花の秋の麒麟草、カンチコウゾリナ、クモマニガナ、
深山蒲公英、信濃弟切、兎菊、白花の深山穂躑躅、紅葉唐松、梅鉢草と
時折僕の眼前に突如出現する可憐な花々は僕を疲労感から解放する。
御山竜胆、白山防風、御前橘、鳥兜、ヤマハハコ、白玉の木、エゾシオガマ、伊吹虎の尾、深山金鳳花と
高山の花々に夢中になるうちにもう其処に燕山荘が見え始めた。」と、当時の山日記に僕は記している。
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生駒山系縦走路・私市駅~生駒山頂~暗峠~枚岡神社(高安山の土を踏みたいと思っていた)

2019年01月14日 | 山野歩
枚岡展望台より大阪平野を望む

2019年01月02日(水)
『生駒山系縦走路』
<私市駅~生駒山頂~暗峠~枚岡神社>
[コースタイム]
[京阪・私市駅]8:43→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→9:24[ピトンの小屋]→(さえずりの路)→(つつじの小路)→9:58[展望デッキ]10:04→[やまびこ広場]→(まつかぜの路) →10:49[飯盛霊園・境界鞍部]→[飯盛霊園内]11:12→11:30[ビオトープ田原の里山・車止め]→11:52[堂尾池]→12:19[むろいけ園地入口]→(湿生花園)→12:36(新池展望広場・昼食)13:00→13:29[阪奈道路]→(産業廃棄物処理場&農地)→13:54[農地終了地点]→(カントリークラブ横)→14:06[龍王神・祠]14:12→14:42[くさか園地生駒縦走歩道分岐地点]→[くさか園地バイオトイレ]→15:10[辻子谷ハイキングコース北出合]→15:49[生駒山頂(遊園地内)]→16:34[暗峠]→[暗峠・下方分岐]→「鳴川園地ゲート」→16:48[鳴川休憩所]→(神津嶽ハイキングコース)→[枚岡展望台]→17:54[枚岡神社]→[枚岡駅]
<高安山の土を踏みたいと思っていた>
私市駅をスタートして高安山まで歩き切ったのはいつ頃のことだったのかと考えるのだが思い出せない。
それ程に長い期間、その達成感を味わった記憶が無い。
それゆえ歩き初めの今日は必ず高安山の土を踏みたいと思っていた。
この季節、花や昆虫に出合うことはない。
それゆえ寄り道をせず歩くことに専念できるから、日没の頃には目的の高安山に到着できるのではないかと考えていた。
しかし今日もやはり達成感が味わえなかった。
今日は芍薬甘草湯のお世話にならずに済んだ。脚が攣る気配すらなかった。懸命に只管歩かなかったからだろうかと考えた。
しかし、私市駅をスタートして“むろいけ園地”内の“新池展望広場”に到着するまでの4時間近くを殆ど休まず歩いたではないか。
其処における休憩も30分足らずにして歩き始めたではないか。
しかし生駒山頂に着いたときには高安山到着を諦めざるを得なかった。
朝の“星の里いわふね”の道路情報表示板に4℃とあり、夕刻、暗峠・下方分岐の道路情報表示板に3℃とあった。
行動中も冬山用下着の上に二枚の上着を重ね着していたが一枚たりとも脱ぐことはなく、
汗を掻くこともなかったのでかなり気温が低かったのだろう。
そう言えば、“新池展望広場”で一休みするときに、瞬時ではあったが雪がぱらついた。
しかし枚岡駅のプラットホームで電車を待つときに羽織るまでヤッケを着ることはなかった。
高安山へ行けなくて失意の中、枚岡神社へと下山したのだが、
その途中にある枚岡展望台より、大阪の街に輝く煌びやかな灯の景観に出合えるという幸運に恵まれた。
下る毎に鮮やかさが増してゆくのだが、そのときに僕の脳裏に浮かんだのは、今は亡き長女であった。
キヨ子が生きていたなら、この夜景をキャンバスにどのように描いたのだろうかと思うばかりであった。
そしてもう一つ、提灯や照明で照らされた華やかな枚岡神社において初詣ができ、我が一家の平穏無事を祈願するという幸運にも恵まれた。
堂尾池を通り過ぎて間も無く、僕の後方から一人の男性がやって来た。
ホンの暫くの間話しをしながら歩いた。「しっかりとしたザックを担いでおられますね」「重たそうですね」と問うと、
「格好だけ」「軽いんや」「シュラフが入っている」「暇やから毎日のように山を歩いている」「自分でお握りを作って来る」等と、
僕よりも小柄な16年生まれという僕よりも8歳も年上の近くに住むという男性は語り、
“むろいけ園地” に入るや否や生駒縦走路より離れ脇道へと進んだ。
「暇やから毎日のように山を歩いている」という77歳の男性が語った言葉が僕の耳に残った。
山中を毎日のように歩いていると77歳になっても、
重いザックを担いでも、あんなにしっかりと歩けるんやと思うと同時に、僕自身の日々の怠惰な生活を振り返った。
月に一度から二度山歩きを愉しむ以外には、歩くことは殆ど無いに等しい生活を続けている自身が、
8年後には如何なっているのだろうかと思うばかりであった。
今日出合った花は紅い“山茶花”のみで、“辻子谷ハイキングコース北出合” より“生駒山頂”へと繋がる道で満開を迎えていた。

前回始めて“新池展望広場”にやって来たときに出合った一匹の三毛猫が、
この寒い季節何処で何を食べて生きているのだろうかと心配になり食べ物を準備してやって来た。
ベンチに坐り「ニヤーゴ、ニヤーゴ」と何度も呼び暫く待ってみたが三毛猫は現れなかった。
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ミネカエデ(鏡平山荘近くで撮影)

2019年01月10日 | 植物
2019年01月01日(火)
『ミネカエデ』
<鏡平山荘近くで撮影>
2003年08月15日、朝6時30分に三俣山荘を出立し、鏡平山荘に到着したのが15時45分。
この日に写真機のシャッターを切った総数は239枚なのだが、この写真はその中の231枚目だ。
この[ミネカエデ]の後に写っている植物は、ツマトリソウとナナカマド、モミジカラマツ、そして鏡平山荘であった。
「亜高山~高山帯に生え、高さ2~8㍍になる」「葉は直径5~9㌢で掌状に5中裂する」
「6月~7月、枝先の総状花序に淡黄色で直径8~10㍉の花を開く」などと、書籍に記されている。

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迎春の曲・ベドジフ・スメタナ作曲「連作交響詩≪わが祖国≫」

2019年01月05日 | 音楽
2018年12月31日(月)
『迎春の曲』
<ベドジフ・スメタナ作曲「連作交響詩≪わが祖国≫」>
新しい年を迎えるにあたって今日より、ラファエル・クーベリック指揮よるベドジフ・スメタナ作曲「連作交響詩≪わが祖国≫」を聴き始めた。
僕の机横には100枚を超えるクラシック関係のCDが存在する。それらの殆どは僕が購入したCDではない。
今は亡きK兄さんの遺品中から上さんが頂戴して来たものと、娘婿が実家から持って来てくれた今は聴くことがないというCDだ。
それらの中から迎春にふさわしい曲として何がよいだろうかと思ったときに、
瞬時に我が脳裏に浮かんだのが、このベドジフ・スメタナ作曲「連作交響詩≪わが祖国≫」であった。
この曲は僕の好きな曲の一つでもある。
「ヴィシェフラト(高い城)」「モルダウ」「シャールカ」「ボヘミアの野と森より」「ターボル」「ブラニーク」の6曲があるのだが、
なかでも僕は四曲目の「ボヘミアの野と森より」がもっとも気にいっている。
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