山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ヒツジグサ(未の刻ごろに咲く)

2018年06月30日 | 植物
2018年06月20日(水)
『ヒツジグサ』
<未の刻ごろに咲く>
2015年6月28日(日)の山日記に、
「今日我が眼に留まった花はヒツジグサ(未草)のみであった。
いつもの処で、堂尾池から少し上手にある小池で、ひっそりと今年も僕の訪問を待っていてくれた」
と書いている。
その純白の花は、
「未の刻(午後2時)頃に咲くのでこの名があるという。夕方には閉じてしまう」
と書籍に記載があった。
ところでその小池は、
今年の3月下旬に通ったときには流砂で埋め尽くされ、無くなっていたような気がする。
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京都・北山/葛川学校前~八丁平~葛川学校前(八丁平の景観を何度も楽しみたい)

2018年06月25日 | 山野歩
2018年06月17日(日)
『山野歩』
<京都・北山>
<葛川学校前~八丁平~葛川学校前>
[コースタイム]
[葛川学校前バス停]8:57→(江賀谷)→[二股]10:38→12:06[中村乗越]→12:27[八丁平]13:45→[中村乗越]→15:14[二股]→16:08[葛川学校前バス停]
<八丁平の景観を何度も楽しみたい>
八丁平を散策するときに、数十年前のある年の一年間に、春に二度、そして夏、秋と計四度訪れた花で溢れる伊吹北尾根を思い出した。
八丁平は北尾根とは趣に相違はあるのだが、今後も八丁平へと足を運び、伊吹北尾根のように八丁平の景観を何度も楽しみたいものだと思った。
残念ながらこの度は、八丁平を四半周くらい歩いたところで引き返さなければならなかった。
脚にこむら返りが生じ始めていたのと、靴擦れが主たる理由で、計画通り一旦は峰床山を目指すが諦めざるを得なかった。
また、八丁平の掲示版が建ててある処へ戻るときに二人の巡視員に出会ったのだが、
その二人は今日の山歩きで出会った唯一の人達で、入山から下山まで、三週間前の皆子山山行同様、
ハイカーには誰一人として出会うことはなく、八丁平のみならず山中は僕の独り占めであった。
脚の痙攣はいつものことであって、その対処方法としてシャクヤクカンゾウトウをザック中に忍ばせていて、今日もそのお世話になった。
今日の失策は、トレッキング靴を履いたにもかかわらず、普段の短い靴下しか穿いて来なかったことにある。
暖かくなった最近の山行ではトレイルラン靴を履くのが常だったゆえ、足の踝が隠れるくらいまでの長さの靴下しか穿いていなかったからだ。
それゆえ、トレッキング靴との摩擦により足首の皮膚が傷つき始めたのだ。
痛み始めたのは右足が最初で、このときは、持っていた1枚のガーゼで手当てをしたので酷い状態にはならなかったが、
八丁平に到着したころには左足も痛み始めていて、ズボンの裾が血塗れになっているのに気付き、タオルを当ててテープで固定する。
葛川学校前バス停より直ぐの処に江賀谷があり、右岸の林道をのんびりと前進する。
いつしか林道から谷道へと変化し次第に倒木が頻繁に現れ悪路が続くようになる。
バス亭から一時間以上歩くが二股が現れない。そんな筈はないと思い地図と磁石を取り出すと、既に左股を進んでいることを理解し引き返す。
それより30分近く戻ると「江賀谷終」「八丁平→」という道標が現れ、右股を確認する。

こんなに立派な道標があるのに気付かない自身の注意力の無さに情けない気分になる。
左股と違って右股は明瞭な道が続くが、三ヶ所ほど斜面をトラバースしなければならないところがあり、
その内一ヶ所にはトラロープが設置してあるくらいで、緊張しつつ慎重に通過する。
右股を離れ、足首の痛みに耐えながら懸命に上り続けると、やっとのことで中村乗越に到着し安堵する。
下方には八丁平らしき景観が拡がっていた。
計画では、オグロ坂峠より久多を通り梅ノ木へ下る心算であったが、計画通りに歩くことは不可能であることを悟り、
道に迷うことがなく要する時間も判る、やって来た道を引き返す。
八丁平で花の満開を迎えていた樹木はヤマボウシとエゴノキ、峠を越しつつあったのはウツギ、そして花期の終盤を迎えていたのはヤブデマリ。
唯一咲いていた草花は黄花のコナスビ。
僕の目に留まった蝶は江賀谷の林道を歩くときに出合ったミスジチョウで、
その蝶とは久し振りの出合いであったが、写真機に収められなかったのが心残りであった。
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タツナミソウ(青紫の特徴的な唇形花)

2018年06月20日 | 植物
2018年06月10日(日)
『タツナミソウ』
<青紫の特徴的な唇形花>
この写真は、2010年06月19日、
私市駅~黒添池間を往復走ったときに撮影した[タツナミソウ]だ。
僕の山日記に
「12日に出合った立浪草は更に勢力を伸ばし、
コナラに包まれた林下数㍍に亘り青紫の特徴的な唇形花を見せてくれた」と記している。

くろんど池
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キンシバイ(道場の駅前)

2018年06月16日 | 植物
2018年06月02日(土)
『キンシバイ』
<道場の駅前>
この写真の[キンシバイ]は道場駅前の生垣として植えられていた花だ。
「枝先に直径3~4㌢の黄色の花を開く。花弁は5個で厚くて光沢がある。雄しべは多数あり、60個ずつが5つの束に別れる。」と、
[山と渓谷社・日本の樹木]に記されている。
これは2010年6月6日の写真だ。
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サカハチチョウ

2018年06月10日 | 昆虫
2018年05月31日(木)
『サカハチチョウ』
<ゆったりと翅を拡げてくれる>
この写真のタテハチョウ科の[サカハチチョウ]は、2017年5月20日に南葛城山へ行ったときに撮影したものだ。
根古峰を過ぎ、南葛城山への分岐より一本杉へと歩くときに出合った。

僕の山行記に「サカハチチョウが眼前でゆったりと翅を拡げてくれた。
コミスジは、いつもの特徴ある翔び方で、クロアゲハとアオスジアゲハは慌ただしく飛翔し消え去る。
突然出現し瞬時に失せた少し青味がかった色彩の黒蝶は間違いなくカラスアゲハだろう」と記している。
また、古書籍にサカハチチョウについて「分布は極めて広く九州から北海道の果てまで、日本全土にわたって各地に普通である。
大阪付近でも山地の各所に発生地があるが、かつて京都の貴船は本種の饒産をもって名高く、
大阪の箕面の幾万とも数知れぬテングチョウと、昆虫二大名所の景物でもあったが、近年は極減し、昔の語り草となった」との記載があった。
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京都/北山:足尾谷~皆子山~平(心身は自然と一体)

2018年06月04日 | 山野歩
2018年05月27日(日)
『山野歩』
<京都・北山>
<足尾谷~皆子山~平>
[コースタイム]
[新道足尾谷橋バス亭]8:35→9:22[足尾谷]→10:55[ツボクリ谷出合]→12:44[大きなトチノキ]13:05→14:10[皆子山]14:22→16:22[平バス亭]
<心身は自然と一体>
皆子山に12時頃には到着している予定で、下山はミタニ峠より西下立山を経て花折峠へと向かう計画であったが、
足尾谷出合から皆子山への上りに予想外の時間を要してしまい、バスの時刻に追われて皆子山より平へと下山する。
新道足尾谷橋バス亭よりトンネルを通り、坂下トンネルの手前を左折し南方へと舗装道路を暫く歩くが、足尾谷が見つからない。
もしかして先ほどの、通行止めと書いた柵が置かれていたところかもと後戻りすると、そこに架かる小さな橋に足尾橋と記されていた。
足尾谷もその奥のツボクリ谷も僕の足腰にはかなり厳しい谷歩きとなる。
左岸から右岸へ、右岸から左岸へと、何度も徒渉しなければならなかった。
しっかりとした水量があるので、トレキングポールを支えにして石から石へと跳ばねばならなかったし、トラロープを設置してあるところもあったくらいだ。
僕の足腰で渡るのが可能な処を探すのにも時間を要した。
また、急斜面にロープを設置してある場所も多かったようだし、倒木も多く、足下が悪い処も多く、踏み跡とテープを頼りにかなり苦労して歩いた。
一つの沢の出合に差し掛かったときに、樹木に取り付けられていた「レスキューポイント・ここは足尾谷1です」という看板の下に「←ツボクリ谷」という案内があったのには助けられた。

また、昭文社の地図の解説文にあった大きなトチノキを見つけて安堵したのも覚えている。
それにしても、沢の右岸に鎮座していたあのトチノキは至極立派で、その袂で大休止とする。

それより5分ほど歩いた後にツボクリ谷を離れ皆子山への急登を懸命に上るが、その皆子山への最後の急登で、足腰の筋肉をかなり消耗したのかも知れない。
皆子山を離れるや否や脚が攣ってしまい、平への道で二度シャクヤクカンゾウトウを服用しなければならなかった。
その所為で足の運びに難が生じていたのだろうか、樹木の根っこだろうと思うのだが、足をとられ転倒しトレッキングポールを一本折ってしまう。
皆子山には人っ子一人いなかった。結果として入山から下山まで一人として山歩きを楽しむ人に出会うことはなく、山中は僕独りのものであった。
ハイカーがいなかったことで、終始僕のペースでのんびりとゆっくりと歩き、春の北山を思う存分楽しむことが可能となった。
トチノキくらいまでは沢音に耳を欹てながら、野鳥の囀りやカエルの声を聴きつつ歩く。
ヘビが眼前を横切り、リスが頭上の枝上を走り、クロアゲハやコミスジ、アゲハチョウが優雅に飛翔する。
また、開花していた植物は、足尾谷を探しつつ南方へと舗装道路を歩くときに道端に咲いていた淡青色のコアジサイと白花のモリイバラ、
足尾谷に入り15分余り経ったころ足下に咲いていた黄花のジシバリ、
ツボクリ谷出合を過ぎて15分くらい経ったときに現れた花期が終盤を向かえていた白花のヤブデマリくらいだっただろうか。
後に気付いたのだが、普段山中を歩くとき、俗界にかかわる様々なことが脳裏に浮かぶのが常なのだが、今日は何一つそれら様々な事象が心中を過ることがなかった。
それ程に我が心身は自然と一体となっていたように思われる。
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