石楠花谷
2019年04月21日(日)
『六甲山』
<石楠花谷から石楠花山、そしてトゥエンティクロスへ>
[コースタイム]
◆ [神戸電鉄・大池駅] 7:50 → [神港学園グランド] → 8:20 [石楠花谷出合] → 8:56 [第3堰堤] → (尾根道) → 11:54 (明確な道) → [三国池バス亭] → [六甲山牧場] → (明石神戸宝塚線) → 13:25[炭ヶ谷への分岐] → (大休止)→14:25 [石楠花山頂] 14:35 → 15:05 [県道⑯横切り] → (黄蓮谷) → 15:23 [徳川道] → 16:04 [森林植物園・東門] → (トゥエンティクロス) → 17:29 [桜茶屋(市ヶ原)]17:35 → [布引の滝] → 18:41 [新神戸駅]
<ほんとうにしんどかった>
渡渉の必要があるようだというところで、トレキングシューズを履いて来たのだが、
その所為で足に痛みが生じ辛い山行となった。
それは、いつも以上に左足の外反母趾が痛んだのと、
靴擦れにより、左足親指と人差指の付け根辺りに水膨れができて、
後半はその痛みに耐えながら歩かねばならなかったからだ。
また今日は、両脚大腿部の腓返りの為に芍薬甘草湯を三袋も使用する。
一度目は石楠花山へのちょっとした上りで、二度目は黄蓮谷に入る間際の下り道で、三度目はトゥエンティクロスを歩くときだった。
なかでもトゥエンティクロスでは、自然を愛でながらゆったりとした心持で歩く予定であったのだが、
トゥエンティクロスに着いたときには既に夕方で、のんびりと楽しむ時間がなく、また心身ともに余裕がなかったからだ。
ほんとうに疲れた。ほんとうにしんどかった。
市ヶ原より新神戸駅まではほんとうに遠かった。それゆえ三宮駅まで歩く計画であったが、新神戸駅より電車を利用する。
歩道を歩くとき、前からやって来た地元の方と思われる老齢のおばさんが、
僕が山行きの出で立ちをしているのを見て、「地獄谷に行くんか?」と訊ねる。
「いや、石楠花谷です」と答えると、前方に見える看板を指差し、
「あのテニスコートの駐車場を通って行くとよいよ」と教えてくださった。
お蔭で石楠花谷取付きまでは道に迷うことなくやって来た。間違ったのはそれ以降であった。
2018年版の昭文社の地図にはないのだが、
数十年前の書籍には、第3堰堤(と思われる)より上手に、右手へと登るルートがあり、
書籍に「右の谷が本流で、石楠花山へは近道。小さな滝や数多くのダムを越えたり巻いたりすること20分ほどで、
黒岩の尾根に出る。まもなく阿弥陀塚の下のドライブウエイに出合う。
そこから西へ1㌔余りで石楠花山の登り口に着く」とあって、
それを辿る心算であったのだが、そのルートを見付けることができず、
かなり石楠花谷を奥へと前進してしまったようだ。
そんなときに現れた一つの分岐点に[左・石楠花谷]、[右・石楠花尾根道]という標識があり、
登り切ったときに、少しでも西側の地点に到達できるようにと[右・石楠花尾根道]を選択する。
結果飛び出したのは三国池に近い所で、間も無く三国池のバス亭に着く。
それより車道を西へ西へと歩き、六甲山牧場横を通り、車とオートバイが走る明石神戸宝塚線を懸命に歩き、
一時間余り費やして、やっとのことで炭ヶ谷への分岐地点に到着する。
炭ヶ谷への分岐を過ぎて車道より離れてからお昼にする。それまでは寛げる場所が見付からなかったからだ。
石楠花山の頂を踏むのが今日の目的の一つであった。
脚に負担を掛けないようにと、至極ゆっくりと歩いているので気付いたのかも知れない。
細い樹木に巻いてある細い白のテープに「石楠花山」と書いてあった。
其処には微かな踏み跡があるので、踏み跡を辿りホンの少し上ると三角点があった。
「白峯・石楠花山652m・H30.1.20」という小さな標識が樹木に掲げられていた。
石楠花山よりホンの少し南方へ進むと、鉄骨製の立派な展望台があった。
それより黄蓮谷という道標に誘われて下って行くと舗装道路に飛び出す。
それを横切り直進し黄蓮谷の尾根道へと入って行く。下り切ったところの道標に徳川道とあった。
トゥエンティクロスとは何処から何処までをそう呼ぶのだろうか。
僕には分からないのだが、基本的には平坦の道が続くトゥエンティクロスをのんびりと歩くことが今日の山行の目的の一つでもあった。
そのトゥエンティクロスを時間の許す限りゆっくりと愉しむ心算だったのだが、
我が疲れ切った身体と夕刻迫る時刻がそれを許してくれなかった。いつの日にかもう一度、トゥエンティクロスのみを一日かけてゆっくりと愉しみたいと思う。
布引の滝