“灯籠ゲート広場”より頭上を見上げる
2019年08月11日(日)
『生駒山系縦走路』
<京阪・私市駅~生駒山~近鉄・石切駅>
[京阪・私市駅]7:00→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→7:52[ピトンの小屋]8:00→(さえずりの路)→(つつじの小路)→8:27[展望デッキ]8:37→[やまびこ広場]→(まつかぜの路) →9:37[飯盛霊園・境界鞍部]→[飯盛霊園内]10:01→10:21[ビオトープ田原の里山・車止め]→10:48[堂尾池]11:10→11:35[むろいけ園地入口]→(湿生花園)→11:58(新池展望広場)12:15→12:52[阪奈道路]→(産業廃棄物処理場&農地)→13:21[農地終了地点]→(カントリークラブ横)→[龍王神・祠)]→13:57[灯籠ゲート広場]16:00→[くさか園地生駒縦走歩道分岐地点]→16:23[くさか園地バイオトイレ休憩所]→(くさかハイキングコース)→17:30[近鉄・石切駅]
<散散たる山行>
帰宅後に聴いたNHKラジオの報道によると、枚方で「37.9度」を記録したという。
さすれば今日、僕が歩いた生駒山系縦走路では、何度くらいまで気温は上昇したのだろうか。
その暑さの所為だろうと思わざるを得ないのだが、今日の山歩きはかなりしんどいものとなった。
また、こむら返りにも悩まされ、四度も芍薬甘草湯を服用することとなる。
こむら返りが生じた一度目は、“むろいけ園地”を離れ、阪奈道路へと向かう上り坂に差し掛かかったときだ。
二度目は、農地終了地点を過ぎて生駒山へと入ってゆくまだあまり傾斜のない上り道であった。
後の二度は、“灯籠ゲート広場”で二時間休憩しているときであったのだが、何れも、ベンチ上に横になり眠り、その眠りから目覚めたときだった。
あまりにもしんどいので、今日は此処までにして、涼しくなったら石切へ下山しよう。
それまでの時間をここ“灯籠ゲート広場”で過ごそうとベンチに坐る。
誰も居ないので横になると50分くらい眠ってしまう。そして目覚めた時に我が右脚がこむら返りに襲われたのだ。
芍薬甘草湯を服用すると治まってくれてまた眠りに就く。次に目覚めたのは、管理道を走り去る車音でだ。
その時にもまた右脚がこむら返りに陥り慌てて芍薬甘草湯をザックより取り出し服用する。
治まるのを待ち、起伏のある山道を避けて、ちょっとばかり廻り道になるのだが、管理道を至極ゆっくりと歩き、
“くさか園地バイオトイレ休憩所”より“くさかハイキングコース”を石切へと下山したのだ。
“かわぞいの路”を行くとき、一頭の“ナガサキアゲハ”が傷んだ翅を拡げ地面上でジッとしている。
死んでいるに違いないと思いつつ触れると微かに動く。
もう直ぐ死ぬのだろうとは思ったが、拾い上げ野草の大きな葉っぱ上にそっと置いた。
急登の“さえずりの路”と“つつじの小路”を懸命に上り、やって来た“やまびこ広場”で出会った高齢の男性とは、
暫くの間、蝶にかかわる話で盛り上がった。
その方が携えておられた大きなデジタルカメラ中には、
オオムラサキ始め、ミスジチョウ、イシガキチョウ、セセリチョウ、そして僕には分からない数種の蛾の映像があった。
また、何故“ササユリ” の話へと話題が展開したのかは覚えていないのだが、
その方が仰るには、行政が植栽している“ササユリ”を、持ち帰っても育たないのにもかかわらず、
ごっそりと採って持ち帰ってしまうという不届き者が居るというのだ。
続いて、彼より“テッポウユリ”にかかわる話があり、先日僕が“三井団地”で撮影した百合は“テッポウユリ”に違いないと思った。
“むろいけ園地”へ入って行く入口に位置する、瓢箪池に架かる橋が崩壊の危険性が高い為、侵入禁止になっていて橋を渡ることが出来ない。
仕方なくちょっと廻り道をして“湿性花園”へ入ってゆくと、木橋上にどっかりと腰を下ろして坐り込んでいた年配の男性が、
「誰も来うへんと思ってた」「“ひょうたん池”に架かる橋の修理に二千万円掛かるらしい」「役所に金が無いそうや」等と話した。
その男性は、いつの日にかこの辺りで出会い言葉を交わした人で、彼の表情に僕は記憶があり、その旨を男性に伝えた。
今日の生駒山系縦走路歩行は、高安山どころではなく生駒山頂すら踏むことなく、石切へと下山せざるを得ないという散散たる山行となった。
6月中旬から“我が街中歩”と称して日々早朝に歩いている成果がまったく無いという結果になってしまった。
(写真上:センニンソウ)
(写真上:ヘクソカズラ)