山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

京都・金毘羅山(荷物を担いで歩けない)

2015年07月21日 | 岩登り
2015年6月13日(土)~14日(日)
『T山の会』
<京都・金毘羅山>
■参加者:ABちゃん、MOくん、YUさん
<荷物を担いで歩けない>
今回の山行で課題が見つかった。それは、岩登り以前の問題であって、荷物を担いで歩くことが出来ないということであった。なかでも13日、ボッカ目的で夕刻、金毘羅山頂より寂光院を目指して長い尾根を下降した結果、寂光院を通り過ぎバス亭に辿り着いたとき、我が両脚にはこむら返りが生じ、両脚の大腿四頭筋と脹脛内側の筋肉が悲惨な有様に陥ってしまっていた。
戸寺でバスを降り民宿に何とか転がり込み、早速お風呂を頂戴したのだが、両脚を曲げて椅子に腰掛け汗を洗い流すことができない。疲労し切った脚を休めようと、浴槽に長時間脚を浸けてみた結果、食事を頂戴するときには腰掛けを拝借したので大事には至らなかったのだが、部屋に戻り畳上に坐ろうとするとこむら返りが生じ、仲間に敷いて貰った布団上でのた打ち回ることとなった。その状態が一時間近く続いたのではないだろうか。「夜中にこむら返りが起こったら如何しよう」と不安であったが、幸い朝まで生じることはなかった。それはもしかしたら、仲間が用意してくれていた漢方薬(シャクヤクカンゾウトウ)を服用したお蔭かも知れない。
「今日も昨日のような悲惨な状態に陥ったら如何しよう」と思いつつ、漢方薬(シャクヤクカンゾウトウ)を頂戴し、再び金毘羅山に入ったのだが、昨日のような酷い状況に陥ることはなかった。しかしそれでも我が脚の筋肉は、何時こむら返りが起こっても不思議ではない筋緊張状態が常に続いた。
岩場や取り付きが分からず山中を彷徨うことに時間を費やし、二日間で結果的に攀じったのは「ワイケン」「北尾根の上部」「ホワイトチムニー」くらいだったろうか。僕はセカンドに終始し、二人について行くことのみで心身は疲弊し切ってしまった。
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くろんど園地(ヒオドシチョウとK子)

2015年07月17日 | 山野逍遥
2015年6月7日(日) 
『山野逍遥』
<くろんど園地>
[私市駅]11:02→[月ノ輪滝]→12:05[すいれん池]→(鎖場)→12:20「櫓」13:15→[すいれん池]→[管理棟]13:55→14:55[私市駅]
◆所要時間:3時間53分
<ヒオドシチョウとK子>
K子が「行く」と言っているにもかかわらず、J太郎は何ゆえ「山に行かない」という判断をしたのだろうか。それで今日は、K子と僕の二人だけの初めての山野逍遥となった。森中で「お兄ちゃんが居ないから淋しい?」と問うと、「少し淋しい」とK子は答えたのだが、J太郎が「山に行かない」と言っているのにK子は、僕と二人っきりの山野歩を何ゆえ選択したのだろうか。
僕とK子は、道程の八割方を手をつなぎ歩いたように思う。J太郎と歩くときには、これほどまでに手をつないで森中を歩いたことはないだろう。何かの拍子に手が離れると、小さくて柔らかい温かいK子の手が直ぐに僕の手を握りにやってくるのだ。ゴツゴツとした爺さんの手をそっと握りにやってくるのだ。
K子が「おうちに行きたい」と言ったときの「おうち」とは「櫓」を指していた。僕は「すいれん池」傍らの管理棟のことだろうと思っていたのだが、「すいれん池」に到着するや否や、鎖が張られた岩場を指差し「これを登る」という意思を示し、4月下旬にJ太郎と僕と三人でお昼にして暫く遊んだ「櫓」の存在をK子はちゃんと記憶していた。そのときも「櫓」上で一時間ほど過ごしたのだが、今日もやはり狭い「櫓」の二階で一時間くらい遊んだ。そのとき、一羽のヒオドシチョウがやってきて、手摺りに停まり暫くの間動こうとしなかった。その様子を見ていたK子は、自身と蝶を対象に写真を撮るよう僕に要求した。また、4月下旬のとき、「櫓」二階には我々以外に一人の男子を連れたお父さんとお母さんが居られたのだが、K子はそのときのこともちゃんと記憶していて、そのときの様子を僕に伝えた。その後「櫓」から「すいれん池」畔にやって来たときに、「もう帰ろうか」と僕が言うと、「おうちで絵本を見たい」とK子が答えた。そのときの「おうち」とは管理棟のことで、4月にやって来たときには、管理棟中で昆虫の本などを見たことを覚えていて、そう答えたのだろう。
思わぬ処でササユリに出合った。「櫓」から少し下った処で一輪、その後「すいれん池」までの下り坂の途中に幾輪かの開花する姿があった。また、ホソバタツナミソウが群生している処もあったし、テイカカズラの花弁が其処彼処に落ちている処が時折現れた。また、ヒオドシチョウ以外に、キチョウやミドリヒョウモン、アゲハチョウ、テングチョウ、コミスジと、飛翔する蝶の姿にも再三出合った。
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裏六甲・不動岩(テングチョウの吸水)

2015年07月02日 | 岩登り
2015年5月31日(日) 
『T山の会』
<裏六甲・不動岩>
■参加者:ABちゃん、UMさん、MTくん、SKさん、YUさん
<テングチョウの吸水>
東壁のルートをセカンドで2本、4ピッチを攀じただけだが、二本目終了地点に辿り着いたときには息が乱れていた。用事があって早めに帰路についたのだが、不動岩より道場駅への僅かな道程を、両足の裏側、なかでも親指が至極痛むのを感じながら歩いた。岩登りをしてこれ程に足裏に痛みを覚えたのは初めてのことかも知れない。
先日の仁川(ムーンライト)と違い不動岩は高度感があるため恐怖心が我が脳裏を席巻し、自身の手指や足を信用してリードが出来る心理状態ではなかった。しかしセカンドではあったが、リードしている心算でマントルを試みたり、レイバックで攀じったりと、足手の置き方や使い方を様々試してみたのだが、しっくりとこない場面が度々生じたのは仕方がないことなのだろう。
取り付き地点で仲間が登るのを見守るとき、テングチョウとコミスジが再三眼前に現れ、我が高揚する精神を和ませてくれた。なかでも中間点のテラスに立つとき、一羽のテングチョウが僕の左手人差し指に停まり暫く動くことなく、恰も僕の汗を吸水しているように見えたのだが、それは僕の錯覚だったのだろう。
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