山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

金剛山・石ブテ東谷(綺麗な岩床)

2017年09月14日 | 沢登り
2017年9月3日(日) 
『山の会』
<金剛山・石ブテ東谷>
■参加者:安部ちゃん、最くん、ゆうさん
[コースタイム]
[入山]10:00→14:50[下山]
<綺麗な岩床>
安部ちゃんと最くんがネットで調べ、最くんがネットから取り出した[石ブテ東谷]の資料を持って来てくれていた。金剛山で沢登りを楽しむのは僕には初めてのことで、我々三人にとっても[石ブテ東谷]は初めての沢であった。[石ブテ東谷]は明るい沢で、綺麗な岩床が続いたのだが、流れに少し濁りがあったのは、土砂崩れがあって余り日数が経っていない所為なのかも知れない。何カ所かで岩壁が崩壊した所があった。この沢は人気ルートの様子で大勢の登山者に追い抜かれる。女性連れの方や単独行の方も複数おられ、沢靴でない方もおられたようだ。
滝の要所にはトラロープが設置してあり、我々は最後までザイルを使用することはなかったが、僕はトラロープをしっかりと握りしめ懸命に上った感があった。最くんは滑滝をヒョイヒョイと軽快に上って行くのだが、僕の脚腰ではかなり難しかった。ところで、一ヶ所のトラロープにかなり古くて傷んでいるものがあった。気をつけなければならない。沢を詰め[中尾の背]に出る最後の上りで一苦労する。常に、最くん、僕、そして安部ちゃんという順で歩き、僕のペースに合わせて歩いてくれたお蔭で、酷いこむら返りに陥る寸前で終了した。
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京都北山・毘沙門谷(最くん様様)

2017年07月27日 | 沢登り
2017年7月2日(日) 
『山の会』
<京都北山・毘沙門谷>
■参加者:安部ちゃん、梅安さん、最くん、ゆうさん
<最くん様様>
滝は大きく数えて四つだったように思う。一つ目と二つ目の滝を登るがピンがまったく見当たらない。支点を木の根っこやフレンズで岩の割れ目に求め、二ヶ所の滝を最くんがリードしてくれ、最くんのお蔭で滝を攀じることが可能となった。僕にはリードは不可能で、最くん様様だ。普段より慎重な彼だからあり得ないと思うのだが、攀じ登る姿を見ていると墜ちるのではないかと要らぬ心配をしてしまい、「無理をしたらあかんで!」と叫んでしまった。最くんほんとうに御苦労様。
三つ目の滝は左岸を大きく巻くこととなった。その頃より俄かに空模様が変化し暗くなり始め、今にも雨が落ちてきそうな様子となった。その巻き道が至極手強かった。ホールドもスタンスも乏しく、苔むした泥がべっとりと張りついたスリップの危険性が高いズルズルの岩肌のトラバースなのだが、最くんはこんなところをしっかりとした支点が無いにもかかわらず、よくリード出来たものだと改めて感心した。
暫くして雷鳴とともに雨が落ち始めた。かなりしっかりとした降雨で、雨具を準備する間にびしょ濡れになってしまった。四つ目の滝(毘沙門滝)は短時間で増水し、沢の恐ろしさを垣間見ることとなった。
梅安さんは坐骨神経痛ということで大事を取って沢登りには参加せず、一つ目の滝手前より独りで山歩きを楽しんだ。三つ目の滝へと向かうところだったろうか、一旦姿を現したが直ぐに消えた。激しい降雨のため、[毘沙門谷]の左岸を巻き登り詰めると林道に飛び出し、二又をどちらに行けばよいのかと雨降る中、地図と磁石を取り出し思案していると、梅安さんの声が上手から聞こえた。倒木に行く手を阻まれたりしたようだが、雨が落ち始める前に林道に辿り着き、我々のようにずぶ濡れにならずに済んだらしい。梅安さんの案内で雨降る中、道に迷うこともなく一時間半あまりで高山寺へと下山する。沢を行くときは二人に何とか付いて行けたが、下山時は不可能で、終始遅れ気味になった。
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上山谷(沢登りを満喫)

2016年10月12日 | 沢登り
2016年9月4日(日) 
『山の会』
<上山谷>
■参加者:安部ちゃん、最くん、ゆうさん
[コースタイム]
[滝畑]10:30→14:00[終了地点]
<沢登りを満喫>
先日の「赤子谷」に続いて、最くんと安部ちゃんのお蔭で沢登りを楽しませてもらった。僕にとって初めての上山谷は、滝畑湖畔バーベキュー場西端より、殆ど時間を費やすることなく入谷が可能で、終了地点は木材の集積場らしき処辺り、左岸にはしっかりとした道があって、それを下降すると50分ほどで滝畑に到着した。
最くんが先頭で僕が二番手、安部ちゃんは僕の見張り役という恰好で三番手を歩く。登ることが可能な小滝が連続して現れ、ロープを出して最くんがリードしてくれた高さのある滝は2本、水量が多くて登れなかった滝は2本だったろうか。先日の赤子谷よりも水量が多く、澄み渡った滔滔たる流れ、磊塊が集積する景観、そして然程深くない淵と、沢登りを満喫することができた。最くんが小滝を登らんとするとき、垂直に流れ落ちるそれなりの水量に逆らい果敢にそれを上らんとする魚の姿を見つけた最くんが「魚や!」と指差してくれたが、残念なことに僕はその勇壮な姿を確認することが出来なかった。
情けないことだが、後半に入ると我が脚腰の疲労から、平衡感覚が危うくなり始め岩から岩へと上手く飛べなくなり、諦めて水流中をザブザブと徒渉しなければならなかった。また、最くんが滝を容易に攀じるのを見て羨ましく思い眺めいったが、それも仕方がないところだろう。僕は手ごろなスタンスまで足を上げるのに、上げたい足を自身の腕で持ち上げる必要があるほどに我が脚腰に柔軟性がなくなっている。帰路、左岸を下降するとき、左足の前脛骨筋辺りが至極痛んだ。ところが、最近再三感じる足裏と足指に痛みが生じなかったのはどうしてだろうか。不思議だ。
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六甲山系・赤子谷(三年振りの沢登り)

2016年09月10日 | 沢登り
2016年7月31日(日) 
『山の会』
<六甲山系・赤子谷>
■参加者:安部ちゃん、梅安さん、最くん、ゆうさん
[コースタイム]
[JR生瀬駅]9:00→10:40[赤子谷]→10:50[赤子滝]→[ゴルジュ]→(東六甲縦走路)→[塩尾寺]→[阪急・宝塚駅]
<三年振りの沢登り>
滑落事故を起こす一ヶ月前の2013年8月の「比良山系・鵜川左俣」以来、三年振りの沢登りであった。「皆に付いて行くことができるだろうか」と心配もしたが、「山の会の皆と山に行きたい」「皆がいてくれるから大丈夫だろう」という思いと、「赤子谷という名称から難度が高い沢ではないだろう」と考え、何とかなるに違いないと思い出席した。
圧巻は二つ、一つ目は7mくらいの「赤子滝」。「登れないことはない」と最くんは言ったが、僕のことを考えたのだろうか無理をせず左岸を巻く。傾斜がかなりあったし、岩が苔むしていて、僕には到底登れそうにない滝であった。二つ目は「ゴルジュ」だ。両岸が切立ったゴルジュが形良く伸び、六甲山系としては珍しく綺麗な水が流れる。また後半、倒木が僅かにあって行く手を遮ぐことがあったが嬉しいことに藪こぎはなかった。僕が難儀をするのではないかと思われる処にやってくると、トップを行く最くんが、二番手を歩く僕に「その木を目標に!」等と、僕がこれから進むべきルートを的確に示してくれた。難儀をしたのは「赤子谷」の遡行ではなく、入谷することにあった。なかなか「赤子谷」を見つけることができず、住宅開発が進んだ生活道路を右往左往することでかなりの時間を費やしてしまった。
ところで、僕の脚力はやはり三人よりもかなり劣る。沢を行くときは僕の歩みに合わせてくれているゆえ、辛うじて付いて行くことができたが、東六甲縦走路に出てからは、前行く二人との距離は拡がるばかりであった。しかし、梅安さんが僕の歩みに合わせてくれ、常に僕の後を歩いてくれた。ありがとう。
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比良山系・鵜川左俣(遠近両用眼鏡との格闘)

2013年08月14日 | 沢登り

P8110173

◆撮影:2013年8月11日、鵜川左俣にて

2013811日(日) 

『T山の会』

<比良山系・鵜川左俣>

■参加者:ABちゃん、UMさん、MOくん、MKさん、YUさん

[コースタイム]

[湖西線・北小松]→(タクシー)→[鵜川林道ゲート]→[堰堤(潜る)]10201045[二俣]→11156m滝]→130010m滝]→13156m滝]→(下山)1400→[堰堤(渡る)]→1450[鵜川林道ゲート]

<遠近両用眼鏡との格闘>

今日の沢歩きは、遠近両用眼鏡との格闘であったと言っても過言ではない。それは、八ヶ岳山行の反省から遠近両用眼鏡を購入し、その眼鏡をかけての初めての山行が今日の“鵜川左俣”となったからである。眼鏡店で「階段を下りる時は気をつけてください」と言われていたのだが、また上さんに「遠近両用眼鏡では歩かれへん」と聞いていたのだが、遠近両用眼鏡に慣れることの難しさを味わうこととなった沢歩きであった。

何度足を滑らせたことだろう。何度もバランスを崩し何度腰を沢中に落としてしまったことだろう。足下の沢の流れから顔を覗かせる一つの岩に注視し右足を載せる。次にその向こうに姿を現す岩に今度は左足を載せようと試みるが、それも瞬時の内に判断し試みるが、我が眼はその岩塊を正確に捉えることができない。僅かなズレが生じ左足は岩から滑り落ちバランスを崩し沢中に左手をつく。そんな状況が度々発生し僕の後ろを歩くMOくんが心配して「眼鏡を外した方がええんとちゃう」と僕に声をかけた。併しだ、一刻も早く遠近両用眼鏡に慣れたいと思考している僕は、最後まで掛け続けたのだが、精神的に疲労してしまった鵜川左俣沢歩きであった。

堰堤手前から沢へと下り、堰堤下部のトンネルを通り抜け沢歩きが始まる。昨年の617日にもこの沢を楽しんでいるのだが、そのときは前日までの豪雨の為、水量が半端でなく、殆どの滝を巻かざるを得なかったように記憶する。それゆえ今日は、濡れることが嫌な僕を除く4人は、10mの滝を除くすべての滝を登った。その10mの滝は頭より水流を被ってしまう状況で、一旦登りかけたMOくんが回避したことで全員が右岸を巻き上部に続く6mの滝で思う存分楽しんだ。

今日の山行で僕の耳に届いたもっとも印象的な言葉は、「来てよかった」というMKさんのそれであった。どんな人間であっても多かれ少なかれ普段の生活の中で某かの精神的抑圧感を抱いているのだろうが、今日こうして、気が置けない山仲間と一緒に自然と戯れたことにより、瞬時のことであったにせよ、また僅かであったにせよ、愉楽の時を過ごせたことに僕自身も感謝して止まない。

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比良山系・鵜川左俣(沢登りを手軽に楽しむ)

2012年06月30日 | 沢登り

P6170113_2

◆撮影:2012年6月17日、鵜川にて

2012617日(日) 

『T山の会』

<比良山系・鵜川左俣>

■参加者:Abちゃん、Umeさん、Moくん、Yusun

沢登りを手軽に楽しむ

美しい岩床、豊かな水量、完登できるであろう手頃な複数の滝、沢に沿って続く仕事道、などと、沢登りを手軽に楽しむことが可能な川が比良山系東面に存在するとは今日まで僕は知らなかった。Umeさんがこの沢をWebで探してくれたのだが、「沢ナビ」というHPがあり其処で見つけたのだという。

金曜日夜から降り始めた雨が、昨日も降り続き今朝の7時ごろまで降っていた影響だろう。沢の水量はかなり多く、最初沢に入ろうとした堰堤辺りの流れは轟然激しき様相を呈していたため、沢に入ったのはそれより上手、二俣を過ぎてからであった。

二俣を過ぎて暫くしてから現れた6mの滝、Moくんが登ったので僕も登る。流れの右側を慎重に登る、それは滝下から見ていたよりも意外と容易であった。次の滝は、次の二俣を右へとってから直ぐに現れた。先ずは10m、その直ぐ上で右へと6mが続くのだが、僕達はこの二つの滝の右岸を巻いた。これら二つの飛瀑は凄まじい爆音と激しい飛沫を形成しけっして攀じれるという雰囲気ではなかった。もし次やって来る機会があったなら是非登ってみたいと、残念に思った。最初に登った滝(6滝)の上手に美しい滑床があった。ただ余りにも水量が多くその様子を明確に見ることができなかったことも心残りとなった。帰路は沢横を通る仕事道を下った、処々で道は川へと変化していた。

琵琶湖には竹生島が浮かび、国道横を走るサイクリング道を北小松駅へと歩くとき、振り返ると遥か彼方雲上に三角形の伊吹の頂が覗いていた。その右横には霊山が横たわる。そして天空の青空中に白の絹雲があった。

鵜川では立浪草(ホナガタツナミ)に度々出合った、それは激しい流れの傍らで青色の花冠をそっともたげていた。国道路傍では黄花のハンゴンソウが勢力を伸ばしていたし、姫女苑も同様に繁茂していた。因みにそれら二種の植物はいずれも外来種だ。帰路、堰堤上を通るとき100mほど上流に、鵜川に覆い被さるように張り出した樹木の上部に薄紫の花があった。裸眼の我が老眼ではしっかりとそれを見ることは叶わなかったが、フジのように思えた。キチョウやモンシロチョウは夏の訪れを楽しむが如くゆったりと舞った。モンキアゲハは慌ただしく飛翔し我が眼前より直ぐに姿を消した。

蝶の姿を追うとき、僕が子供のころに行なった蝶採集の話をするとAbちゃんは言った。「僕は虫が嫌いやった。僕は花を育てたんや。色々育てたんやけど、コスモスは難しく花は咲かへんかった」と回顧した。さて、そのときのAbちゃんの脳裏には50年以上も昔の如何なる情景が映っていたのだろうか。その言葉に僕は、Abちゃんの優しい心根を垣間見ることとなった。

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