山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ヒメウメバチソウ(姫梅鉢草)

2019年12月30日 | 植物
2019年12月27日(金)
『ヒメウメバチソウ』
<姫梅鉢草>
僕が撮影した[ヒメウメバチソウ]の写真はこれ1枚のみで、
[平凡社・日本の野生植物]にある[ヒメウメバチソウ]とは花弁の様子が違う。
しかし、それが開花している時期など条件の差異で変化しているだけであって、
説明文にある「葉身は腎円形または広卵形で、基部は心形、先端は円形…」を見る限り、
2008年09月18日、槍沢沿いの道で出合ったこの写真の花は、
やはり[ヒメウメバチソウ]に違いないだろう。
ただ、コウメバチソウについては、写真もなければ解説文も書籍には極めて僅かであった。

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京都一周トレイルⅤ・二ノ瀬~氷室~沢ノ池~高雄(悠久の時の経過を感じる)

2019年12月26日 | 山野歩
沢ノ池

2019年12月22日(日)
『京都一周トレイルⅤ』
<二ノ瀬~氷室~沢ノ池~高雄>
[コースタイム]
◆[叡山電鉄・二ノ瀬駅] 8:00 → [守谷神社] → 9:20 [夜泣峠] → 9:45 [向山(51-3)] → 10:50 [山幸橋氷室口] → 12:10 [小峠] → 12:25 [氷室] → 13:10 [京見峠登り口] → 14:05 [上ノ水峠] → 14:37 [沢ノ池] 14:45 → 16:05 [高雄・槙ノ尾バス亭]
◆所要時間:8時間05分
<悠久の時の経過を感じる>
最初から道を間違ってしまい40分余り時間を無駄にしてしまう。
二ノ瀬駅から貴船口駅へと向かう道を歩き、途中から左折し夜泣峠へと向かうのだが、
その左折するところにある筈の京都一周トレイルの道標を見落とし、貴船口駅近くまで進んでしまったのだ。
「道標までこんなに遠い筈はない、おかしいよな」と思い、道沿いにあった消防署の職員さんに訊ねることにより、
道標を通り過ぎてしまっていることを悟り、来た道を戻り道標を確認して夜泣峠へと向かう。

つぎにまた失策を犯し時間を無駄にしてしまう。左手に谷を見つつ夜泣峠へと向かうときであった。
“崩落により通行止”という標識が足元に現れたのだが、
しかしその右上樹木にかかっていた“迂回路”という標識が我が眼に留まらなかったこともあり、
“通行止”の標識を無視して直進してしまう。
従前、“通行止”という標識があっても無視して歩いて目的場所に至ることが多々あり、
今回もトラバースして進めるのだろうと気楽に考え前進すると、斜面が大きく崩れている。
右手を高巻きして向こうに至ろうと、枯れ葉が積もる斜面を、場所を変えて何度か上ってみるが、
枯れ葉のため滑り危険極まりない状態ゆえ諦め、先ほどの“通行止”の標識まで戻り、“迂回路”の標識に気付く。
それ以降も二度ほど“迂回路”という標識に出合ったのだが、そのときには勿論のことその標識に従い前進した。

それにしても今日の行程は、休憩時間を含めなくて8時間あまり掛かる予定ゆえ、明るい内に高雄に着けないかも知れないと思い、
大きな休憩時間をとることなく、休憩もそこそこにしていつもの如くゆっくりではあったが只管歩き続けた。
午後より降雨の可能性が高いという天気予報だったからだろうか、
冬至の山歩きとなった今日は、入山より高雄の町まで、僕のようなハイカーに誰一人出会うことはなかった。
併しだ、トレイルランナーには出会ったのだ。
夜泣峠より向山へと歩くときに前方より20歳代の三人組がやって来た。
次は、山幸橋を過ぎて暫くしたときに、独りの中高年の男性が前方よりやって来た。
「ランですか、素晴らしいですね!」と声を掛けると、「遅いんですよ」「7時に嵐山を出ました!」と答えた。
また、自転車のペダルを懸命に踏む三人の男性にも出会った。
京見峠登り口で道標を見詰めるとき、舗装道路を懸命に上って来る外人さんがいて、
通り過ぎるときに外人さんから「こんにちは」と声が掛かった。
次もやはり外人さんで、京見峠を過ぎ山道にかかって直ぐのときで、前方より上って来た。
それより暫くしたころに、京都市内が遠望できるところがあり、其処で写真を撮ろうとしているときに、自転車で若人が一人やって来た。

それより一時間後ぐらいだろうか、ポツリポツリと雨が落ち始め、
本降りになれば寒いだろうなと思いつつ歩いていると、突然眼前に沢ノ池が出現した。
其処には柿の木が一本立っていて、その柿の木と背後の謐謐たる沢ノ池を合わせて眺めていると、
何故か悠久の時の経過を感じた。
京都一周トレイルの案内よると、沢ノ池は菩提川を堰き止めて造った人工池とのことであったが、
けっしてそのようには見えない薄黄緑色の落ち着いた色彩が池面に拡がっていた。
池前の広場には車が三台止まっていて、池の左手より車止めを越えて前進すると、池の畔で幼児二人を連れた家族が悠悠と遊んでいた。
それ以降も有り難いことに本降りになることはなく、傘が必要になったのは槙ノ尾のバス亭に着いてからで、
行動中は気にならないくらいの微かな降り方であったのでほんとうに助かった。
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打上川治水緑地のメタセコイア

2019年12月21日 | 我が街中歩
2019年12月15日(日)
『我が街中歩』
<打上川治水緑地のメタセコイア>
先日、確か高島町だったと思うのだが、
黄金色に輝く[メタセコイア]の並木道の映像を見る機会があった。
その時に我が脳裏に現れたのは“打上川治水緑地”のそれで、
“打上川治水緑地”には、東方と西方のそれぞれに[メタセコイア]が植樹され林立している。
高島町の映像の景観とまではいかないだろうが、
その映像に触発されて[メタセコイア]を見たくなり、
今夕方は時間に余裕があったので急に思い立ち、
17時頃にやって来たのだが、もう30分ほど早い時刻の方がよかったのかも知れない。
運動不足の懸念から僕は、今年の6月14日に早朝に我が街中を歩き始めた。
そのルートは、嘗て時折走っていた約6.3kmのそれであったのだが、
7月5日になって初めて“打上川治水緑地”を訪れたのだ。
それ以降、街中歩を愉しむときには、必ず緑地に寄るようになった。
7月には24日、8月は28日、9月は21日、10月は22日、そして11月には12日間、緑地を訪れているのだが、
11月28日を最後に今日まで緑地というか、街中歩に出掛けることがなかった。
その理由は、風邪をひいたことと、
僕は罹らなかったのだが、我が家族中でインフルエンザが蔓延し、三人も罹ってしまったからで、
風邪が酷くなってはご飯作りに支障を来たすし、
インフルエンザにも注意しなければならないと考えるうちに、
布団中が恋しくなってしまい、朝早く起きられなくなってしまったのだ。
ところで、“打上川治水緑地”には[メタセコイア]の他に、
ケヤキやクスノキ、サクラ、アキニレ等が植樹されていて、ザクロの樹も南方に1本だけ鎮座している。
“打上川治水緑地”には、池を中心として外回りの道と内回りの道があり、その間には芝生が拡がっていて、
朝6時前頃からは、それを歩いたり走ったりする多くの方々で賑わい、
6時半からは、東方でNHKのラジオ体操を行なう50名余の方々の姿を見掛けるという市民の憩いの場となっている。

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モミジの絨毯

2019年12月18日 | 植物
2019年12月14日(土)
『モミジの絨毯』
この写真は、2006年12月04日に、
私市駅よりほしだ園地、むろいけ園地経由で四条畷駅まで走ったときに撮影したものだ。
当時の僕の山日記に次の如く記している。
「吹き溜りでは地面が見えないくらいに落ち葉が積もっている処がある。
其処を歩くときのサックサックサックという心地よい旋律と立ち昇る芳しい香は僕の心に妙に染み入る。
夏には純白の未草で溢れる森中の小さな池より直ぐの処に位置する一つ目の楓のトンネルも、
そして其処より間もない処に位置する二つ目の楓のトンネルも、
いずれも深紅の葉は殆ど地面に落ちてしまってはいたが、
地面は足を踏み入れることを躊躇させるくらいに華やかなモミジの絨毯へと変化していた」と。
ところで、先に記した「夏には純白の未草で溢れる森中の小さな池より」の池なのだが、
数年前に通ったときには、流砂のために残念ながらその池は消滅していた。

(写真・上)むろいけ園地

(写真・上)ほしだ園地


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コマクサ(燕岳への径にて)

2019年12月12日 | 植物
2019年12月11日(水)
『コマクサ』
<燕岳への径にて>
2005年08月14日、
ザックを燕山荘前に置いて、空荷で燕山荘より燕岳を往復する。
僕の山日記に次の如き記載が残っている。
「群生するコマクサに包まれた砂礫の径を、

岩陰からそっと微笑みかける白山風露や深山小米草、岩桔梗に見送られながら往復する」と。

そのときは、絶好のハイキング日和であったのだが、
その後、大天井岳へと向うときには、天候に変化の兆しが見え始め、
ガスが湧き昇り気温が下がり風が出始めた。
それまでは短パンとTシャツ姿であったのだが、それぞれその上に一枚羽織らねばならなかった。
それ以降も道すがら[駒草]を見掛けたようだ。
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ヤマガラシ(伊吹山北尾根で出合う)

2019年12月07日 | 植物
2019年12月04日(水)
『ヤマガラシ』
<伊吹山北尾根で出合う>
この写真の[ヤマガラシ]を我が写真機に収めたのは、
2003年05月25日に、花の伊吹山北尾根を愉しんだときだ。
当時のネガアルバムによると、
この[山芥子]を伊吹山ドライブウエイに出る手前で撮影している。

山日記に「グンナイフウロの群落に続きアブラナ科だろうか小さな黄花を多数つける若緑の茎が立ち上がる」と記しているので、
当時僕は、この黄花が何という名の花なのかが分からなかったようだ。
また、今年の4月21日にも[ヤマガラシ]に出合っている。
それは六甲山山行を愉しんだときで、石楠花谷より入山し、石楠花山、黄蓮谷経由で徳川道に飛び出したところで眼に留まったのだ。
併しだ、書籍には、分布として中部地方以北と記してあるゆえ、間違いなのだろうか。
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コウサイダリア(裏家A邸の庭にて)

2019年12月04日 | 植物
2020年11月30日(土)
『コウサイダリア』
<裏家A邸の庭にて>
2019年11月29日の朝、ゴミ出しに行った折り、
裏家A邸の庭に、見上げんばかり高さまで伸び上がった上部の茎に数多の淡紅色の大きな花が咲き風に揺れている。
丁度御主人さんがおられたので、その名をお訊ねすると、
「コウサイダリアです」「あまり好きではないんやけど」と仰ったのだ。
帰宅後、調べてみると、[コウサイダリア]では載っていなくて、
皇帝ダリアと記されている花が、さっき見た花とそっくりで、
「メキシコ産で高さが4~5㍍にもなる」「大型多年草で木質化する」などと書かれていた。
そして明くる日の14時過ぎに、秋晴れの中、風に揺れるこの花を我が写真機に収めたのだ。

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