山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

裏六甲・不動岩(テングチョウの吸水)

2015年07月02日 | 岩登り
2015年5月31日(日) 
『T山の会』
<裏六甲・不動岩>
■参加者:ABちゃん、UMさん、MTくん、SKさん、YUさん
<テングチョウの吸水>
東壁のルートをセカンドで2本、4ピッチを攀じただけだが、二本目終了地点に辿り着いたときには息が乱れていた。用事があって早めに帰路についたのだが、不動岩より道場駅への僅かな道程を、両足の裏側、なかでも親指が至極痛むのを感じながら歩いた。岩登りをしてこれ程に足裏に痛みを覚えたのは初めてのことかも知れない。
先日の仁川(ムーンライト)と違い不動岩は高度感があるため恐怖心が我が脳裏を席巻し、自身の手指や足を信用してリードが出来る心理状態ではなかった。しかしセカンドではあったが、リードしている心算でマントルを試みたり、レイバックで攀じったりと、足手の置き方や使い方を様々試してみたのだが、しっくりとこない場面が度々生じたのは仕方がないことなのだろう。
取り付き地点で仲間が登るのを見守るとき、テングチョウとコミスジが再三眼前に現れ、我が高揚する精神を和ませてくれた。なかでも中間点のテラスに立つとき、一羽のテングチョウが僕の左手人差し指に停まり暫く動くことなく、恰も僕の汗を吸水しているように見えたのだが、それは僕の錯覚だったのだろう。
コメント
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