2018年05月27日(日)
『山野歩』
<京都・北山>
<足尾谷~皆子山~平>
[コースタイム]
[新道足尾谷橋バス亭]8:35→9:22[足尾谷]→10:55[ツボクリ谷出合]→12:44[大きなトチノキ]13:05→14:10[皆子山]14:22→16:22[平バス亭]
<心身は自然と一体>
皆子山に12時頃には到着している予定で、下山はミタニ峠より西下立山を経て花折峠へと向かう計画であったが、
足尾谷出合から皆子山への上りに予想外の時間を要してしまい、バスの時刻に追われて皆子山より平へと下山する。
新道足尾谷橋バス亭よりトンネルを通り、坂下トンネルの手前を左折し南方へと舗装道路を暫く歩くが、足尾谷が見つからない。
もしかして先ほどの、通行止めと書いた柵が置かれていたところかもと後戻りすると、そこに架かる小さな橋に足尾橋と記されていた。
足尾谷もその奥のツボクリ谷も僕の足腰にはかなり厳しい谷歩きとなる。
左岸から右岸へ、右岸から左岸へと、何度も徒渉しなければならなかった。
しっかりとした水量があるので、トレキングポールを支えにして石から石へと跳ばねばならなかったし、トラロープを設置してあるところもあったくらいだ。
僕の足腰で渡るのが可能な処を探すのにも時間を要した。
また、急斜面にロープを設置してある場所も多かったようだし、倒木も多く、足下が悪い処も多く、踏み跡とテープを頼りにかなり苦労して歩いた。
一つの沢の出合に差し掛かったときに、樹木に取り付けられていた「レスキューポイント・ここは足尾谷1です」という看板の下に「←ツボクリ谷」という案内があったのには助けられた。
また、昭文社の地図の解説文にあった大きなトチノキを見つけて安堵したのも覚えている。
それにしても、沢の右岸に鎮座していたあのトチノキは至極立派で、その袂で大休止とする。
それより5分ほど歩いた後にツボクリ谷を離れ皆子山への急登を懸命に上るが、その皆子山への最後の急登で、足腰の筋肉をかなり消耗したのかも知れない。
皆子山を離れるや否や脚が攣ってしまい、平への道で二度シャクヤクカンゾウトウを服用しなければならなかった。
その所為で足の運びに難が生じていたのだろうか、樹木の根っこだろうと思うのだが、足をとられ転倒しトレッキングポールを一本折ってしまう。
皆子山には人っ子一人いなかった。結果として入山から下山まで一人として山歩きを楽しむ人に出会うことはなく、山中は僕独りのものであった。
ハイカーがいなかったことで、終始僕のペースでのんびりとゆっくりと歩き、春の北山を思う存分楽しむことが可能となった。
トチノキくらいまでは沢音に耳を欹てながら、野鳥の囀りやカエルの声を聴きつつ歩く。
ヘビが眼前を横切り、リスが頭上の枝上を走り、クロアゲハやコミスジ、アゲハチョウが優雅に飛翔する。
また、開花していた植物は、足尾谷を探しつつ南方へと舗装道路を歩くときに道端に咲いていた淡青色のコアジサイと白花のモリイバラ、
足尾谷に入り15分余り経ったころ足下に咲いていた黄花のジシバリ、
ツボクリ谷出合を過ぎて15分くらい経ったときに現れた花期が終盤を向かえていた白花のヤブデマリくらいだっただろうか。
後に気付いたのだが、普段山中を歩くとき、俗界にかかわる様々なことが脳裏に浮かぶのが常なのだが、今日は何一つそれら様々な事象が心中を過ることがなかった。
それ程に我が心身は自然と一体となっていたように思われる。
『山野歩』
<京都・北山>
<足尾谷~皆子山~平>
[コースタイム]
[新道足尾谷橋バス亭]8:35→9:22[足尾谷]→10:55[ツボクリ谷出合]→12:44[大きなトチノキ]13:05→14:10[皆子山]14:22→16:22[平バス亭]
<心身は自然と一体>
皆子山に12時頃には到着している予定で、下山はミタニ峠より西下立山を経て花折峠へと向かう計画であったが、
足尾谷出合から皆子山への上りに予想外の時間を要してしまい、バスの時刻に追われて皆子山より平へと下山する。
新道足尾谷橋バス亭よりトンネルを通り、坂下トンネルの手前を左折し南方へと舗装道路を暫く歩くが、足尾谷が見つからない。
もしかして先ほどの、通行止めと書いた柵が置かれていたところかもと後戻りすると、そこに架かる小さな橋に足尾橋と記されていた。
足尾谷もその奥のツボクリ谷も僕の足腰にはかなり厳しい谷歩きとなる。
左岸から右岸へ、右岸から左岸へと、何度も徒渉しなければならなかった。
しっかりとした水量があるので、トレキングポールを支えにして石から石へと跳ばねばならなかったし、トラロープを設置してあるところもあったくらいだ。
僕の足腰で渡るのが可能な処を探すのにも時間を要した。
また、急斜面にロープを設置してある場所も多かったようだし、倒木も多く、足下が悪い処も多く、踏み跡とテープを頼りにかなり苦労して歩いた。
一つの沢の出合に差し掛かったときに、樹木に取り付けられていた「レスキューポイント・ここは足尾谷1です」という看板の下に「←ツボクリ谷」という案内があったのには助けられた。
また、昭文社の地図の解説文にあった大きなトチノキを見つけて安堵したのも覚えている。
それにしても、沢の右岸に鎮座していたあのトチノキは至極立派で、その袂で大休止とする。
それより5分ほど歩いた後にツボクリ谷を離れ皆子山への急登を懸命に上るが、その皆子山への最後の急登で、足腰の筋肉をかなり消耗したのかも知れない。
皆子山を離れるや否や脚が攣ってしまい、平への道で二度シャクヤクカンゾウトウを服用しなければならなかった。
その所為で足の運びに難が生じていたのだろうか、樹木の根っこだろうと思うのだが、足をとられ転倒しトレッキングポールを一本折ってしまう。
皆子山には人っ子一人いなかった。結果として入山から下山まで一人として山歩きを楽しむ人に出会うことはなく、山中は僕独りのものであった。
ハイカーがいなかったことで、終始僕のペースでのんびりとゆっくりと歩き、春の北山を思う存分楽しむことが可能となった。
トチノキくらいまでは沢音に耳を欹てながら、野鳥の囀りやカエルの声を聴きつつ歩く。
ヘビが眼前を横切り、リスが頭上の枝上を走り、クロアゲハやコミスジ、アゲハチョウが優雅に飛翔する。
また、開花していた植物は、足尾谷を探しつつ南方へと舗装道路を歩くときに道端に咲いていた淡青色のコアジサイと白花のモリイバラ、
足尾谷に入り15分余り経ったころ足下に咲いていた黄花のジシバリ、
ツボクリ谷出合を過ぎて15分くらい経ったときに現れた花期が終盤を向かえていた白花のヤブデマリくらいだっただろうか。
後に気付いたのだが、普段山中を歩くとき、俗界にかかわる様々なことが脳裏に浮かぶのが常なのだが、今日は何一つそれら様々な事象が心中を過ることがなかった。
それ程に我が心身は自然と一体となっていたように思われる。